JP4150212B2 - 印刷システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置で用いられる刷版を作成する複数の製版装置と、複数の版を順次製版装置のいずれかに振り分けて出力させる制御装置とを備えた印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷分野では、編集・組版を経て作成された紙面の画像情報から刷版を直接作成するCTPシステムが主流となっている。特に新聞紙面印刷などの大規模なCTPシステムでは、複数のCTP出力装置(製版装置)が設けられており、印刷する紙面に応じて輪転機が指定されると、その輪転機の仕様に適合する刷版を作成可能なCTP出力装置が選択される。この場合、1つの輪転機に1つのCTP出力装置を対応させた構成と、1つの輪転機に複数のCTP出力装置を対応させた構成とがあり、複数のCTP出力装置を対応させた構成では、CTP出力装置の稼働率を高めるため、空き状況や待ち時間などを考慮してCTP出力装置の選択を行うロードバランス制御を実施することが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、1つの輪転機に1つのCTP出力装置を対応させた構成では、CTP出力装置が故障などで使用が不可になると、他のCTP出力装置での対応ができないため、製版作業が停止してしまう事態を招く不都合が生じる。
【0004】
これに対して、1つの輪転機に複数のCTP出力装置を対応させた構成では、1つのCTP出力装置が故障などで使用が不可になっても、残りのCTP出力装置で製版すれば良く、製版作業を停止させる事態を避けることができる。ところが、このような構成のシステムにおいて単に待ち時間が長いCTP出力装置を選択するだけのロードバランス制御を行った場合、同一のカラー紙面を構成する色違いの複数の版が互いに異なるCTP出力装置で出力されることがあり、この場合、CTP出力装置相互の記録精度の違いなどに起因して色ずれが発生する不都合が生じる。これは、カラー紙面用の版を出力する際にCTP出力装置を指定するオペレータの操作で回避することが可能であるが、オペレータの作業負担が大きく、製版効率を著しく低下させる要因になる。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その目的は、第1に、製版装置が故障で使用不能な状況に陥った場合でも製版作業を進めることが可能な印刷システムを提供することにあり、第2に、製版装置の状態に応じて製版を指示する製版装置を選択するロードバランス制御を行う場合に、印刷画質の低下及び効率の低下を招くことがないように印刷システムを構成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、請求項1に示すとおり、印刷システムの構成を、複数の印刷装置と、この印刷装置で用いられる版を作成する複数の製版装置と、複数の版を順次製版装置のいずれかに振り分けて出力させる制御装置とを有し、この制御装置は、前記印刷装置ごとに対応する製版装置を指定する管理情報および複数の版を使用して同一の紙面を構成する紙面グループごとに前記製版装置を特定するグループ管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、出力対象となる紙面に適合する印刷装置が選択された後に前記管理情報に基づいて前記選択された印刷装置に対応する製版装置を選択して製版を指示する指示手段と、紙面グループ内の最初の版の製版を前記指示手段により指示した製版装置を当該紙面グループに対応する製版装置として前記グループ管理情報に登録する登録手段と、以後、当該紙面グループに属する残りの版が出力対象となる場合には、前記グループ管理情報に基づいて最初の版の製版を指示した前記製版装置を選択する選択手段とを備えるものとした。これによると、カラー紙面やスポット紙面のように1つの紙面が複数の版からなる場合に、同一の紙面を構成する版が同一の製版装置で出力されるようになるため、色ずれを避けることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、制御装置が、グループ管理情報に登録されている紙面グループに属しない版が出力対象となる場合に、グループ管理情報に登録されていて紙面グループの版が全て終了していない製版装置を選択対象から除外する構成をとることができる。これによると、紙面グループ内で最初に出力されるため、未だ製版装置の登録がなされていない紙面グループに属する版や、紙面グループを構成しないモノクロ紙面用の単独の版が出力対象である場合には、登録された紙面グループの版が全て終了していない製版装置が選択対象から除外され、これにより登録された紙面グループに属する版の出力に備えて該当する製版装置を空けておくことができ、登録済みの紙面グループに属する残りの版の製版を速やかに行うことができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、制御装置が、グループ管理情報に登録されている紙面グループの一部の版が既に出力され、かつ一部の版が未出力である紙面グループの数を計数して製版装置ごとの未出力グループ数を取得し、グループ管理情報に登録されている紙面グループに属しない版が出力対象となる場合に、未出力グループ数の少ない製版装置を優先して選択する構成をとることができる。これによると、紙面グループが一部の製版装置に偏って登録されることを避けることができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、制御装置が、第1のサイズの版及びこれと寸法の異なる第2のサイズの版の双方の製版が可能な両用の製版装置と、第2のサイズの版の製版が不能な第1のサイズ専用の製版装置とが管理情報に基づいて選択され第1のサイズの版が出力対象となる場合に、第1のサイズ専用の製版装置を優先して選択するものとした。これによると、第2のサイズの版の製版に備えて両用の製版装置を空けておくことができ、第2のサイズの版の製版を速やかに行うことができる。なお、第2のサイズの版の製版が不能な第2の製版装置は、それ自体の仕様で製版が不能な場合の他に、製版装置と印刷装置とを結ぶ搬送機の制限で製版ができない場合も含まれる。また、第1・第2の製版装置がそれぞれ複数設けられた構成も可能である。
【0011】
また本発明においては、請求項5に示すとおり、版から紙面を印刷する複数の印刷装置と、この印刷装置で用いられる版を作成する複数の製版装置と、複数の版を順次前記製版装置のいずれかに振り分けて出力させる制御装置とを有し、この制御装置は、前記印刷装置ごとに対応する製版装置を指定する管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、出力対象となる紙面に適合する印刷装置が選択された後に前記管理情報に基づいて前記選択された印刷装置に対応する製版装置を選択して製版を指示する指示手段とを備え、前記選択された製版装置が複数ある場合に、前記複数の製版装置の中から出力対象となる版のプレートサイズに適合する製版装置を抽出した後でさらに空き状態の製版装置を抽出し、さらに前記抽出された製版装置が複数ある場合に、複数の版を使用して同一の紙面を構成する紙面グループに出力対象の版が属するとき当該紙面グループの最初の版の製版時に前記指示手段により指示された製版装置を選択し、一方、出力対象の版が紙面グループに属さないとき紙面グループの一部の版が既に出力され、かつ一部の版が未出力である紙面グループの数を前記抽出された製版装置ごとに計数し、計数結果の少ない製版装置を優先して選択するものとした。これによると、製版装置の状態に応じて、製版を指示する製版装置を選択するロードバランス制御が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の構成を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明による印刷システムの概略構成を示すブロック図である。この印刷システムは、複数の輪転機(印刷装置)1〜4と、この輪転機1〜4で用いられる版を作成する複数のCTPエンジン(製版装置)5〜8と、複数の版を順次CTPエンジン5〜8のいずれかに振り分けて出力させるCTPサーバ(制御装置)9とを備えている。CTPサーバ9には、画像入力装置11〜13で所要の画像を入力して作成された製版データが蓄積され、ここでCTPエンジン5〜8の空き状態を監視しながら、適切なCTPエンジン5〜8を選択してこれに対応するCTP制御部14〜17に製版データを送って出力を指示する。CTPエンジン5〜8で得られた製版済みのプレートは搬送機18を経て輪転機1〜4に送られて印刷が行われる。
【0014】
図2・図3・図4は、図1に示した印刷システムにおけるCTPエンジン選択のための管理テーブルの例を示している。この管理テーブルは、CTPエンジンと輪転機との対応関係を示し、各輪転機ごとに適合するCTPエンジンが設定されている。CTPサーバからCTPエンジンに製版を指示する際には、まずその出力対象となる紙面に適合する輪転機が指定され、次に管理テーブルに基づいてその輪転機に適合するCTPエンジン(図中に○で示されるもの)が選択される。輪転機には、設置フロアによる都合、搬送機の構成上の都合、製造メーカの違いによる都合などで組み合わせ不可のCTPエンジンがあり、このような誤ったCTPエンジンが選択されないように管理テーブルが用いられる。
【0015】
図2に示す管理テーブルでは、輪転機に対応する標準のCTPエンジン(図中に○で示されるもの)と、これが故障などで使用不可の場合に代わりに選択される代替のCTPエンジン(図中に「1」、「2」で示されるもの)が優先順位を付して複数設定されている。この管理テーブルでは、輪転機と標準のCTPエンジンとが1対1の対応関係にあり、輪転機が指定されるとこれに対応する標準のCTPエンジンが選択される。そしてこの標準のCTPエンジンが故障などで使用ができない場合には、まず第1の代替CTPエンジン(図中に「1」で示されるもの)が選択され、これが使用不可であれば第2の代替CTPエンジン(図中に「2」で示されるもの)が選択される。
【0016】
図3に示す管理テーブルでは、前記図2に示した管理テーブルと同様、標準のCTPエンジン(図中に○で示されるもの)と代替のCTPエンジン(図中に▲で示されるもの)とが設定されているが、ここでは代替のCTPエンジンが各輪転機に対して1つずつ設定されている。
【0017】
図4に示す管理テーブルでは、前記の管理テーブルとは異なり、標準及び代替の別なく各輪転機ごとに適合するCTPエンジンが複数設定されている。例えば第1・第2・第3の各CTPエンジンが輪転機A・Bに対応し、第2・第3・第4の各CTPエンジンが輪転機C・Dに対応しており、図1に示したように第1の製版グループ21と第2の製版グループ22とにグループ化されている。この管理テーブルを用いた場合、出力対象となる紙面に適合する輪転機が指定された後にこれに対応する製版グループ内のCTPエンジンの中から1つを選択して製版を指示することになり、ここで以下に示すようなロードバランス制御が行われる。
【0018】
図5は、図1に示したCTPサーバで行われるロードバランス制御の概要を示している。CTPサーバでは、製版を指示するCTPエンジンを1つに絞り込むため、複数のCTPエンジンの中から所定の条件を満足するものを選び出す選択処理が段階的に複数実行され、この選択処理には、優先順位の高いものから順に、未出力グループ平均化処理、1W版空き機優先処理、グループ未出力機除外処理、1W版専用機優先処理、待ち時間平均化処理がある。ここでは、上位の処理でCTPエンジンが1つに特定されない場合に下位の処理が実行され、最終的に最下位の待ち時間平均化処理で、待ち時間が最も長いCTPエンジンに特定される。
【0019】
図6は、図5に示したロードバランス制御で実行する処理項目を選択指定する要領を示している。CTPサーバでは、図1に示したように管理情報記憶部19に、複数の選択処理項目に対するユーザの指定による実行の要否に関する管理情報が記憶され、この管理情報に基づいてユーザの指定による選択処理のみが実行される。ここでは、待ち時間平均化処理を除く各処理項目で有効・無効の指定が可能になっており、このうち未出力グループ平均化処理、グループ未出力機除外処理、並びに1W版専用機優先処理が実行されるように設定されている。
【0020】
図7は、図1に示したCTPサーバで行われる1W版専用機優先処理の概要を示している。本印刷システムでは、通常のサイズ(第1のサイズ)の紙面を印刷するための1W版と、この2倍幅のサイズ(第2のサイズ)の紙面を印刷するための2W版とが用いられる。また、1W版及び2W版の双方の製版が可能なCTPエンジン(両用の製版装置)と、1W版の製版が可能でかつ2W版の製版が不能なCTPエンジン(第1のサイズ専用の製版装置)とが混在している。このような場合、1W版専用機優先処理が行われ、出力対象が1W版の場合には、2W版の製版が不能なCTPエンジンが優先して選択される。
【0021】
図7に示す例では、搬送機18が第1のCTPエンジン5のプレート排出部分において2W版の搬送能力を有しないため、第1のCTPエンジン5が2W版の製版ができない1W版専用機となっており、他方、第2・第3のCTPエンジン6・7は、搬送機18による制約がなく、1W版・2W版共に製版可能な両用機となっており、ここで第1・第2の2つのCTPエンジン5・6が空き状態で、出力対象が1W版であれば、2W版不可の第1のCTPエンジン5が選択される。
【0022】
図8は、図1に示したCTPサーバで行われるグループ未終了機除外処理の概要を示している。CTPサーバでは、図1に示した管理情報記憶部19に、同一の紙面を構成する紙面グループごとにCTPエンジンを特定する管理情報が記憶され、紙面グループ内の最初の版がCTPエンジンのいずれかで出力されると、そのCTPエンジンを当該紙面グループに対応させて管理情報に登録し、以後、当該紙面グループに属する残りの版の製版の際には、管理情報に基づいて対応するCTPエンジンが選択される。
【0023】
具体的には、同一のカラー紙面を構成する複数の版(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の各版)に共通のグループ番号を付与してグループ化すると共に、グループ番号ごとに出力させるCTPエンジンの識別情報を登録する。そして1つのカラー紙面を構成する版がいずれかのCTPエンジンで出力されると、そのCTPエンジンの識別情報を、出力された版が属する紙面グループのグループ番号に対応させて記憶し、その紙面グループに属する残りの版の出力の際にグループ番号に対応するCTPエンジンが選択される。
【0024】
そしてCTPエンジンの登録がある紙面グループに属しない版、すなわち紙面グループ内で最初に出力されるため、未だCTPエンジンの登録がなされていない紙面グループに属する版や、紙面グループを構成しないモノクロ紙面用の版(P版)が出力対象である場合には、登録された紙面グループの版が全て終了していないCTPエンジンが選択対象から除外される。例えば図8(A)に示すように、第2・第3のCTPエンジン6・7が空き状態で、第2のCTPエンジン6が未出力のY版及びM版の待ち状態にある場合には、第3のCTPエンジン7が選択される。他方、図8(B)に示すように、未出力のY版及びM版の待ち状態にある第2のCTPエンジン6のみが空き状態の場合には、この第2のCTPエンジン6が選択される。なお、スポット紙面(S版)は、通常のカラー紙面とは異なるものの、複数の版を使用することから、前記の紙面グループを構成するものとしてCTPエンジンの登録が行われる。
【0025】
図9は、図1に示したCTPサーバで行われる未出力グループ平均化処理の概要を示している。未出力グループ平均化処理では、一部の版が既にCTPエンジンで出力されて管理情報にCTPエンジンが登録され、かつ一部の版が未出力である紙面グループの数を表すK版待ち数(未出力グループ数)をCTPエンジンごとに取得し、CTPエンジンの登録がある紙面グループに属しない版を製版する際には、K版待ち数の少ないCTPエンジンが選択される。ここで、カラー紙面の製版データは、記事文を構成するK版が最後に出力されることから、このK版の出力をもって紙面グループ内の全ての版が出力されたことを判別することができ、C、M、Yのいずれかの版またはS版を出力するとK版待ち数が1増分され、これらに対応するK版を出力するとK版待ち数が1減分される。
【0026】
図9に示す例では、(A)に示すように、出力対象がCTPエンジンの登録がない紙面グループに属するC版の場合には、空き状態の第2・第3のCTPエンジン6・7のK版待ち数を比較し、これが小さい第3のCTPエンジン7が選択され、そのK版待ち数が1増分されて1となる。次に(B)に示すように、出力対象が第1のCTPエンジン5の登録がある紙面グループに属するK版の場合には、第1のCTPエンジン5が選択され、そのK版待ち数が1減分されて0となる。次に(C)に示すように、出力対象が第2のCTPエンジン6の登録がある紙面グループに属するK版の場合には、第2のCTPエンジン6が選択され、そのK版待ち数が1減分されて1となる。次に(D)に示すように、出力対象がCTPエンジンの登録がない紙面グループに属するC版の場合には、各CTPエンジンのK版待ち数を比較し、これが小さい第1のCTPエンジン5が選択され、そのK版待ち数が1増分されて1となる。このようにして第1・第2・第3のCTPエンジンの各K版待ち数が全て等しくなり、一部のCTPエンジンに紙面グループが偏ることを避けることができる。
【0027】
図10は、図1に示したCTPサーバで行われる1W版空き機優先処理の概要を示している。1W版空き機優先処理では、出力対象が1W版で、1W版1つ分の空きがあるCTPエンジンが存在する場合に、そのCTPエンジンが優先的に選択される。ここでは、第2・第3のCTPエンジン6・7が空き状態で、第2のCTPエンジン6には1W版2つ分の空きがあり、第3のCTPエンジン7には1W版1つ分の空きがある。ここで出力対象が1W版であれば、1W版1つ分の空きがある第3のCTPエンジン7が選択される。これにより、2W版に備えて第2のCTPエンジン6を空けておくことができ、2W版の製版を速やかに行うことができる。
【0028】
図11は、図1に示したCTPサーバで行われるロードバランス制御の処理の手順を示すフロー図である。まずステップ1にて出力対象となる版に適合する輪転機が指定され、その指定の輪転機に対応するCTPエンジンが図4に示した管理テーブルに基づいて抽出される。そしてその抽出結果に基づいて選択可能なCTPエンジンを列挙した選択可能リストが作成される。次にステップ2にて選択可能リストから出力対象となる版のプレートサイズに適合するCTPエンジンが抽出され、その抽出結果に基づいて選択可能リストが更新される。さらにステップ3にて選択可能リストから空き状態のCTPエンジンが抽出され、選択可能リストが更新される。
【0029】
次にステップ4にて選択可能リストに基づいた判定が行われ、ここでCTPエンジンの選択可能数が0となる、すなわち適当なCTPエンジンがない場合には出力待ち状態となる。また選択可能数が1となる、すなわちCTPエンジンを1つに特定することができれば、該当するCTPエンジンを指定して出力処理に移行する。他方、CTPエンジンの選択可能数が1を上回る、すなわち選択可能なCTPエンジンが複数ある場合にはステップ5に進み、図5に示した複数の選択処理が優先順位にしたがって段階的に実行される。
【0030】
ステップ5では未出力グループ平均化処理が行われ、CTPエンジンの登録がある紙面グループに属する版が出力対象である場合にはその登録されたCTPエンジンが選択され、CTPエンジンの登録がある紙面グループに属しない版が出力対象である場合にはK版待ち数(未出力グループ数)の少ないCTPエンジンが選択され、この処理結果に基づいて選択可能リストが更新される。そしてステップ6にてCTPエンジンが1つに特定されたものと判定されると出力処理に移行し、選択可能なCTPエンジンが複数あるものと判定されると次のステップ7に進む。
【0031】
ステップ7では1W版空き機優先処理が行われ、出力対象が1W版の場合に1W版の空きがあるCTPエンジンが優先的に選択され、その処理結果に基づいて選択可能リストが更新される。そしてステップ8にてCTPエンジンが1つに特定されたものと判定されると出力処理に移行し、選択可能なCTPエンジンが複数あるものと判定されると次のステップ9に進む。なお、ステップ7での1W版空き機優先処理で選択可能なCTPエンジンがなくなる場合には選択可能リストを更新しない。
【0032】
ステップ9ではグループ未終了機除外処理が行われ、CTPエンジンの登録がある紙面グループに属しない版が出力対象である場合に登録された紙面グループの版が全て終了していないCTPエンジンが選択対象から除外され、この処理結果に基づいて選択可能リストが更新される。そしてステップ10にてCTPエンジンが1つに特定されたものと判定されると出力処理に移行し、選択可能なCTPエンジンが複数あるものと判定されると次のステップ11に進む。なお、ステップ9でのグループ未終了機除外処理で選択可能なCTPエンジンがなくなる場合には選択可能リストを更新しない。
【0033】
ステップ11では1W版専用機優先処理が行われ、出力対象が1W版の場合に1W版専用のCTPエンジンか選択され、その処理結果に基づいて選択可能リストが更新される。そしてステップ12にてCTPエンジンが1つに特定されたものと判定されると出力処理に移行し、選択可能なCTPエンジンが複数あるものと判定されるとステップ13に進む。ステップ13では待ち時間平均化処理が行われ、CTPエンジンごとの最終出力時間を比較して、この最終出力時間が最も古いCTPエンジンが選択される。これによりCTPエンジンが1つに特定され、出力処理に移行する。
【0034】
【発明の効果】
このように本発明によれば、故障などで標準の製版装置が使用不可となった場合でも、予め設定された管理情報にしたがって代替の製版装置を選択することで、システムを停止させることなく製版作業を進めることができ、安定したシステムを構築する上で大きな効果が得られる。また、同一の紙面を構成する版が同一の製版装置で出力されるようになるため、製版装置の違いで生じる色ずれを避けることができ、印刷品質を高める上で顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷システムの概略構成を示すブロック図
【図2】図1に示した印刷システムにおけるCTPエンジン選択のための管理テーブルの例を示す図
【図3】図1に示した印刷システムにおけるCTPエンジン選択のための管理テーブルの例を示す図
【図4】図1に示した印刷システムにおけるCTPエンジン選択のための管理テーブルの例を示す図
【図5】図1に示したCTPサーバで行われるロードバランス制御の概要を示す図
【図6】図5に示したロードバランス制御で実行する処理項目を選択指定する要領を示す図
【図7】図1に示したCTPサーバで行われる1W版専用機優先処理の概要を示す図
【図8】図1に示したCTPサーバで行われるグループ未終了機除外処理の概要を示す図
【図9】図1に示したCTPサーバで行われる未出力グループ平均化処理の概要を示す図
【図10】図1に示したCTPサーバで行われる1W版空き機優先処理の概要を示す図
【図11】図1に示したCTPサーバで行われるロードバランス制御の処理の手順を示すフロー図
【符号の説明】
1〜4 輪転機(印刷装置)
5〜8 CTPエンジン(製版装置)
9 CTPサーバ(制御装置)
11〜13 画像入力装置
18 搬送機
19 管理情報記憶部(管理情報記憶手段)
21・22 製版グループ
Claims (5)
- 版から紙面を印刷する複数の印刷装置と、この印刷装置で用いられる版を作成する複数の製版装置と、複数の版を順次前記製版装置のいずれかに振り分けて出力させる制御装置とを有し、
この制御装置は、前記印刷装置ごとに対応する製版装置を指定する管理情報および複数の版を使用して同一の紙面を構成する紙面グループごとに前記製版装置を特定するグループ管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、出力対象となる紙面に適合する印刷装置が選択された後に前記管理情報に基づいて前記選択された印刷装置に対応する製版装置を選択して製版を指示する指示手段と、紙面グループ内の最初の版の製版を前記指示手段により指示した製版装置を当該紙面グループに対応する製版装置として前記グループ管理情報に登録する登録手段と、以後、当該紙面グループに属する残りの版が出力対象となる場合には、前記グループ管理情報に基づいて最初の版の製版を指示した前記製版装置を選択する選択手段とを備えることを特徴とする印刷システム。 - 前記制御装置は、前記グループ管理情報に登録されている紙面グループに属しない版が出力対象となる場合に、前記グループ管理情報に登録されていて紙面グループの版が全て終了していない製版装置を選択対象から除外することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記制御装置は、前記グループ管理情報に登録されている紙面グループの一部の版が既に出力され、かつ一部の版が未出力である紙面グループの数を計数して前記製版装置ごとの未出力グループ数を取得し、前記グループ管理情報に登録されている紙面グループに属しない版が出力対象となる場合に、前記未出力グループ数の少ない前記製版装置を優先して選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記制御装置は、第1のサイズの版及びこれと寸法の異なる第2のサイズの版の双方の製版が可能な両用の製版装置と、前記第2のサイズの版の製版が不能な第1のサイズ専用の製版装置とが前記管理情報に基づいて選択され前記第1のサイズの版が出力対象となる場合に、前記第1のサイズ専用の製版装置を優先して選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 版から紙面を印刷する複数の印刷装置と、この印刷装置で用いられる版を作成する複数の製版装置と、複数の版を順次前記製版装置のいずれかに振り分けて出力させる制御装置とを有し、
この制御装置は、前記印刷装置ごとに対応する製版装置を指定する管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、出力対象となる紙面に適合する印刷装置が選択された後に前記管理情報に基づいて前記選択された印刷装置に対応する製版装置を選択して製版を指示する指示手段とを備え、前記選択された製版装置が複数ある場合に、前記複数の製版装置の中から出力対象となる版のプレートサイズに適合する製版装置を抽出した後でさらに空き状態の製版装置を抽出し、さらに前記抽出された製版装置が複数ある場合に、複数の版を使用して同一の紙面を構成する紙面グループに出力対象の版が属するとき当該紙面グループの最初の版の製版時に前記指示手段により指示された製版装置を選択し、一方、出力対象の版が紙面グループに属さないとき紙面グループの一部の版が既に出力され、かつ一部の版が未出力である紙面グループの数を前記抽出された製版装置ごとに計数し、計数結果の少ない製版装置を優先して選択することを特徴とする印刷システム。
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