JP4150002B2 - 複数の受信装置の中から選択した受信装置のデータを共有チャネルに割り当てる送信装置およびデータの割り当て方法 - Google Patents

複数の受信装置の中から選択した受信装置のデータを共有チャネルに割り当てる送信装置およびデータの割り当て方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の受信装置の少なくとも1つに、該複数の受信装置により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する送信装置に関し、より具体的には、スループットを向上させることができるように、受信装置を選択して、該選択した受信装置への送信データをチャネルに割り当てて該選択した受信装置へ送信する送信装置に関する。また、本発明は、このような技術を適用した基地局装置に関する。さらに、本発明は、複数の受信装置により共有される無線信号チャネルに、該複数の受信装置から選択した受信装置への送信データを割り当てる割り当て方法に関し、より具体的には、スループットの向上が可能な割り当て方法に関する。
符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式、特にW−CDMA(Wideband CDMA)方式を採用する第3世代移動通信システムでは、下りチャネルの伝送方式として、高速パケット伝送方式のHSDPA(High Speed Data Packet Access)方式が検討されている。
このHSDPA方式では、符号分割多重と時分割多重とが併用され、各下りチャネルには、時分割多重のための複数のタイムスロットが設けられる。そして、各タイムスロットに移動局(ユーザ)のデータが割り当てられ、送信される。
このようなHSDPA方式では、どのタイムスロットにどのユーザのデータ(パケット)を割り当てるか、すなわちユーザデータの送信タイミングを決定するためのスケジューラがいくつか提案されている。例えば、Maximum CIR法(最大CIR法)、Proportional Fairness法(最大変動ユーザ選択法)等が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
Maximum CIR法は、各移動局の受信品質を比較し、受信品質の最も良い移動局のデータを優先的にタイムスロットに割り当てる方法である。Proportional Fairness法は、各移動局の平均受信品質(各移動局において受信品質を所定の時間で平均化したもの)と瞬時受信品質との比が最も大きくなる移動局のデータを優先的にタイムスロットに割り当てる方法である。このように、いずれもスケジューリング方法も、移動局から通知された受信品質に基づいてタイムスロットの割り当てを決定する。
しかし、スケジューリングを行う実際のスケジューリング装置では、移動局から受信品質を受け取った後、スケジューリングを行い、データをタイムスロットに割り当てて送信するまでに、処理遅延が生じる。この処理遅延によって、基地局から移動局へタイムスロットによりデータを伝送する時、無線伝搬路の状況が変化してしまい、データ伝送レートの割り当て誤りによるスループット低下の問題を生ずるおそれがある。
図14は、この処理遅延による伝送路の状況の変化を示している。横軸は、時間を示す。縦軸は、移動局から与えられる情報(移動局情報、受信品質)であり、例えば、移動局の信号対干渉比(SIR:Signal−to−Interference Ratio)の値である。移動局は、周期的に移動局情報を基地局に送信する。点P1の時刻t1は、移動局が自己の受信品質を測定した時刻(基地局における無線パケットをタイムスロットに割り当てる時刻と考えることができる)であり、その値S1は時刻t1における受信品質の値である。点P2の時刻t2は、基地局がタイムスロットに割り当てられた無線パケットを移動局に送信する時刻であり、その値S2は、時刻t2における受信品質の値である。
このように、点P1とP2との間に遅延時間d(=t2−t1)により、実際にパケットを送信する時の受信品質は、無線パケット割り当て時の受信品質と異なっている。時刻t1の受信品質の値に基づいて選択された移動局にパケットを送信しても、送信時の受信品質が低下している場合には、移動局がデータを受信できなかったり、データ誤りが多く発生したりして、パケット再送等の処理が多く必要となる。その結果、スループットが低下する。
なお、移動局が基地局を選択する従来技術として、移動局が複数の基地局からの信号の受信電界強度の測定をスケジューリングし、効率よく更新先の基地局を選択するものがある(例えば特許文献1参照)。
また、基地局装置が、1つのチャネルを複数の通信端末で使用するシェアードチャネル(DSCH)のスケジューリングやMCS選択を行う従来技術として、複数の通信端末の送信電力を監視し、監視結果に基づいてシェアードチャネルのスケジューリングを行い、スケジューリングにしたがってシェアードチャネルの送信を行う基地局装置に関するものがある(例えば特許文献2参照)。
信学技法RCS2001−291,pp.51−58,Mar.2002."下りリンク高速パケットにおける各ユーザのスループットに着目したスケジューリング法の特性比較 特開2001−157258号公報 特開2002−290327号公報
本発明は、スループットを向上させることが送信装置、基地局装置、および送信装置から受信装置へのデータの割り当て方法を提供することを目的とする。
本発明による送信装置は、複数の受信装置の少なくとも1つに、該複数の受信装置により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する送信装置であって、前記複数の受信装置のそれぞれから周期的に送信される各受信装置の受信品質データを受信する受信部と、前記各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび前記受信部に受信された各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記チャネルを介したデータ送信時における、各受信装置の受信品質に関する未来予測値を求める予測処理部と、前記予測処理部により求められたデータ送信時における各受信装置の未来予測値に基づいて、受信装置を選択し、該選択した受信装置に対する送信データを前記チャネルに割り当てる割り当て処理部と、を備える。
本発明による割り当て方法は、複数の受信装置により共有される無線信号チャネルに、該複数の受信装置から選択した受信装置への送信データを割り当てる割り当て方法であって、前記複数の受信装置のそれぞれから周期的に送信される各受信装置の受信品質データを受信し、受信した各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記無線信号チャネルを介したデータ送信時における、各受信装置の受信品質に関する未来予測値を求め、前記求めたデータ送信時における各受信装置の未来予測値に基づいて、受信装置を選択し、該選択した受信装置に対する送信データを前記無線信号チャネルに割り当てるものである。
本発明による基地局装置は、複数の移動局装置の少なくとも1つに、該複数の移動局装置により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する基地局装置であって、前記複数の移動局装置のそれぞれから周期的に送信される各移動局装置の受信品質データを受信する受信部と、前記各移動局装置の1つまたは複数の過去の受信品質データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された各移動局装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび前記受信部に受信された各移動局装置の現在の受信品質データに基づいて、前記チャネルを介したデータ送信時における、各移動局装置の受信品質に関する未来予測値を求める予測処理部と、前記予測処理部により求められたデータ送信時における各移動局装置の未来予測値に基づいて、移動局装置を選択し、該選択した移動局装置に対する送信データを前記チャネルに割り当てる割り当て処理部と、を備える。
本発明によると、データ送信時における各受信装置(各移動局装置)の受信品質に関する未来予測値が求められ、該未来予測値に基づいて、受信装置(移動局装置)が選択される。そして、選択された受信装置(移動局装置)への送信データがチャネルに割り当てられる。すなわち、チャネルへのデータ割り当てに、各受信装置(各移動局装置)の受信品質計測時から送信装置におけるデータ送信時までの処理遅延が考慮される。このように、データ送信時における受信品質に関する未来予測値に基づいて受信装置(移動局装置)が選択されるので、受信状態の最良な受信装置(移動局装置)を正確に選択することができるの、受信装置(移動局装置)側での受信データ誤りの発生率、データ誤りによるデータの再送率が減少し、スループットを向上させることができる。
図1は、本発明が適用される移動通信システムの全体構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第1の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図3は、本発明の第2の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図4は、本発明の第3の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図5は、本発明の第4の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図6は、本発明の第5の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図7は、本発明の第6の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図8は、本発明の第7の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図9は、本発明の第8の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図10は、本発明の第9の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図11は、関数PRCの一例を示している。
図12は、本発明の第13の実施形態による基地局に設けられた伝送路割り当て装置の構成を示すブロック図である。
図13は、移動局情報の変化を示すグラフである。
図14は、移動局情報の変化を示すグラフである。
以下に、本発明を移動通信システムに適用した場合の実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用される移動通信システムの全体構成を示すブロック図である。この移動通信システムは、基地局100および複数(m個(mは2以上の整数)、図1では一例としてm=7)の移動局200〜200m(7)を有し、通信方式としてW−CDMA方式を採用し、また、下りリンクにはHSDPA方式を採用する。なお、図1の破線で示す楕円形300は、基地局100のエリア(セル)の範囲を示している。
以下では、この移動通信システムの構成要素のうち、基地局100に本発明を適用した実施形態について説明する。したがって、基地局100から移動局200〜200に向かう下りリンクのタイムスロットへのユーザデータ(無線パケット)の割り当てに本発明が適用される。
以下に、基地局100において無線パケットのタイムスロットへの割り当てを行う伝送路割り当て装置の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。
受信部21は、アンテナ3により受信された、移動局200〜200からの無線信号の復調、逆拡散、アナログ/ディジタル変換等を行い、受信信号をディジタル信号として移動局情報処理部11に与える。移動局情報処理部11は、受信部11から与えられた受信信号に含まれる、無線パケットの割り当て処理に必要な移動局情報を抽出し、予測処理部12に与える。
この無線パケットの割り当て処理に必要な移動局情報(MSC(Modulation Coding Set)またはCQI(Channel Quality Indicator))としては、例えば、各移動局の受信品質(例えば信号対干渉比(SIR:Signal−to−Interference Ratio)や受信品質に移動局の移動速度を演算(例えば乗算)したもの等)がある。以下では、移動局200(i=1〜m)の移動局情報をMCSと表す。
なお、移動局200は、自己の移動局情報MCSを所定のチャネル(例えばDPCCH−HS(HS−DSCH associated uplink dedicated control channel))を介して基地局100に周期的に通知する。そして、基地局100(予測処理部12)は、エリア300に存在する全ての移動局200〜200からほぼ同時に移動局情報MCS〜MSCを受信することができる。
予測処理部12は、移動局情報処理部11から与えられた移動局情報MCS〜MCSに基づいて、第n番目のタイムスロットにどのユーザの無線パケットを割り当てるかを決定するための評価値F(n)〜F(n)を求める。
評価値F(n)〜F(n)は、従来の最大CIR法では、以下の式(1)により求められる。
Figure 0004150002
ここで、iは、上述したように、移動局を特定するためのインデックスであり、1〜mのいずれかの整数である。また、MCS(n)における符号nは、第n番目のタイムスロットへの無線パケットの割り当てに使用される移動局情報であることを示している。
すなわち、従来の最大CIR法では、現在受信された移動局情報MCSの値がそのまま評価値となる。そして、無線パケット割り当て処理部13は、各移動局の評価値を比較し、最大の評価値を有する移動局の無線パケットを第n番目のタイムスロットに割り当てる。しかし、この方法では、背景技術の欄で説明したように、無線パケットがタイムスロットに割り当てられ、実際に送信される時における移動局と基地局との間の通信状態が考慮されないので、必ずしも最適なタイムスロットの割り当てを行うことができない。
そこで、本実施の形態では、処理遅延(制御遅延)を考慮して、送信部22において下りリンクのタイムスロットnに無線パケットが配置され、送信される時(以下「送信時」という。)の評価値が予測され、この予測された評価値に基づいてタイムスロットへの割り当てが決定される。
すなわち、移動局200においてMCS(n)が求められた時(または受信部21、移動局情報処理部11、もしくは予測処理部12におけるMCS(n)の受信時)(以下「受信時」という。)から上記送信時までの遅延時間をdとすると、予測処理部12は、以下の式(2)により遅延時間dを考慮した評価値F(n)を求める。なお、遅延時間dは、シミュレーション、実験等により予め求めておくことができる。
Figure 0004150002
ここで、MCS(n+d)は、遅延時間dを考慮した送信時の移動局情報の値(未来予測値)であり、以下の式(3)により表される。
Figure 0004150002
ここで、移動局情報MCS(n−τ)は、第(n−τ)番目のタイムスロットにおける移動局情報、すなわち、第nタイムスロットからτ個のタイムスロット分だけ過去の移動局情報である。
関数FuncAは、移動局情報の変動と移動局移動速度に依存する関数であり、現在の移動局情報MCS(n)および過去の移動局情報MCS(n−τ)に基づいて、遅延時間d後の移動局情報の値を予測する関数である。
関数FuncAは、例えば一次関数、二次関数等の種々の関数を使用することができ、基地局100の処理能力、移動局情報の変動等に応じて適切な関数が選択される。そして、選択された関数が、プログラムまたはハードウェア回路として予測処理部12に設定される。
例えば、関数FuncAが一次関数y=a・x+bである場合には、図13を参照して、傾きaおよび切片bが移動局情報MCS(n)の点P1の座標〔n,MCS(n)〕および移動局情報MCS(n−τ)の点P0の座標〔n−τ,MCS(n−τ)〕により求められる。そして、aおよびbが求められた関数FuncA=a・x+bの変数xに遅延時間n+dを代入することにより、未来予測値MCS(n+d)が求められる。
また、タイムスロットの個数(時間)τは、各移動局200の移動速度に応じた値とすることもできるし、移動局の移動速度に関わらず固定値とすることもできる。前者の場合には、τを、例えば、移動速度により求められるフェージング周期の1/4程度の値に設定することができる。また、後者の場合には、予め定められた最大移動速度により求められるフェージング周期の1/4程度の値にτを設定することができる。なお、移動速度は、各移動局が自己の移動速度を求めて、基地局100に通知することもできるし、基地局100が各移動局の移動速度を求めることもできる。
このように、遅延時間dを考慮することにより、図13のグラフに示すように、送信時、すなわち点P2の時刻n+dにおける移動局情報(すなわち未来予測値)が予測される。
予測処理部12は、上記式(2)および(3)に基づいて、移動局200〜200の評価値(未来予測値)F(n)〜F(n)を求め、これら評価値を無線パケット割り当て処理部13に与える。
無線パケット割り当て処理部13は、予測処理部12から与えられた評価値F(n)〜F(n)に基づいて第nタイムスロットに割り当てる移動局の無線パケットを決定する。無線パケットの決定方法には、例えば既存のMaximum CIR法(最大CIR法)、Proportional Fairness法(最大変動ユーザ選択法)等を使用することができる。
例えば、Maximum CIR法が使用される場合には、評価値(未来予測値)F(n)〜F(n)の中から最大のもの(評価値F(n)とする。)が選択され、最大の評価値F(n)に対応する移動局200の無線パケットがタイムスロットnに割り当てられることとなる。
また、無線パケット割り当て処理部13は、タイムスロットへの無線パケットの割り当てに加えて、評価値F(n)に基づいて、割り当てた無線パケットの変調方式(QPSK,16QAM等)、拡散コード数、送信データ量等を決定する。そして、無線パケット割り当て処理部13は、選択した移動局200(の識別子)(および必要に応じて選択した無線パケットのパケット番号または識別子)、ならびに決定した変調方式、拡散コード数、送信データ量等を送信部22に与える。
送信部22は、無線パケット割り当て処理部13から与えられた情報に基づいて、第n番目のタイムスロットに移動局200への無線パケットを配置すると共に無線パケットの拡散、変調等を行い、無線パケットをアンテナ3を介して無線信号により送信する。
このように本実施の形態によると、過去のMSCおよび現在のMSCに基づいて送信時のMSCを予測するので、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の未来予測値(評価値)は大きくなり、その結果、このような移動局が無線パケット割り当て部13で選択される確率が高くなる。一方、時間が経つにつれて受信品質が劣化する移動局未来予測値(評価値)は小さくなり、その結果、このような移動局の選択確率が低くなる。したがって、従来のスケジューリング法と比べて、移動局側での受信パケットの廃棄率および廃棄に伴うパケット再送率が減少し、スループットを向上させることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態における過去の移動局情報を、過去の移動局情報の統計値(例えば平均値)とすることもできる。
図3は、本発明の第2の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12a、統計処理部14、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、統計処理部14および予測処理部12aに与えられる。
統計処理部14は、所定の期間の過去の移動局情報を保持し、移動局情報処理部11から与えられた現在の移動局情報MCS(n)と、保持された過去の移動局情報とに基づいて移動局情報を統計処理し、統計処理結果を予測処理部12aに与える。
例えば、統計情報処理部11は、統計処理として、現在の移動局情報MCS(n)および過去の1つまたは複数の移動局情報を長区間平均した平均値aveMCS(n)を統計処理結果として求め、予測処理部12aに与える。より具体的には、現在の移動局情報MCS(n)と、過去の第(n−1)番目〜第(n−4)番目のタイムスロットに対応する4つの移動局情報MCS(n−1)〜MCS(n−4)との5つのMCSの平均値aveMCS(n)を求め、これを統計処理結果として予測処理部12aに与える。
予測処理部12aは、移動局情報処理部11から与えられた移動局情報MCS(n)および統計処理部14から与えられた統計値、例えば平均値aveMCS(n)に基づいて評価値(未来予測値)F(n)を上記式(2)により求める。
ここで、上記式(2)におけるMCS(n+d)は、以下の式(4)により表される。
Figure 0004150002
関数FuncBは、移動局情報の変動と移動局移動速度に依存する関数であり、現在の移動局情報MCS(n)および統計結果(平均値)aveMCS(n−τ)に基づいて、遅延時間d後の移動局情報の値を予測する関数である。
関数FuncBは、上記第1の実施形態の関数FuncAと同様に、例えば一次関数、二次関数等の種々の関数を使用することができる。例えば、関数FuncBが一次関数y=a・x+bの場合には、移動局情報MCS(n)に対応する点P1の座標〔n,MCS(n)〕(図13参照)およびaveMCS(n)に対応する座標〔n−2,aveMCS(n)〕(x座標をn−4〜nの中点とした場合)から傾きaおよび切片bが求められる。そして、aおよびbが決定された関数FuncBのxにn+dが代入されて、未来予測値MCS(n+d)が求められる。
予測処理部12aは、上記式(2)および(4)に基づいて、移動局200〜200の評価値(未来予測値)F(n)〜F(n)を求め、これら評価値を無線パケット割り当て処理部13に与える。無線パケット処理部13は、第1の実施形態と同様に、評価値F(n)〜F(n)に基づいて移動局を選択し、選択した移動局の無線パケットを第n番目のタイムスロットに割り当てる。例えば、評価値F(n)〜F(n)のうち、最大の評価値に対応する移動局が選択される。そして、送信部22では、割り当てられたタイムスロットに無線パケットが配置され、無線信号により送信される。
本実施の形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり、その結果、該移動局の選択確率が高くなる一方、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなる。したがって、従来のスケジューリング法よりもスループットを向上させることができる。
<第3の実施形態>
図4は、本発明の第3の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12b、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
予測処理部12bには、現在の移動局情報MCS(n)が移動局情報処理部11から与えられる。予測処理部12bは、以下の式(5)により、評価値F(n)を算出する。
Figure 0004150002
ここで、MCS(n+d)は、前述した第1の実施形態の式(3)により求めたものを使用してもよいし、第2の実施形態の式(4)により求めたものを使用してもよい。
また、関数Aは、未来予測値MCS(n+d)を変数とする増加関数であり、上記関数FuncAやFuncBと同様に、例えば一次関数、二次関数等の種々の関数(ただし増加関数)を使用することができる。
これにより、評価値F(n)は、現在の移動局情報MCS(n)を未来予測値MCS(n+d)に基づく関数値Aにより重み付け処理した値となる。
無線パケット割り当て処理部13は、最大の評価値に対応する移動局を選択し、選択した移動局の無線パケットを第nタイムスロットに割り当てる。送信部14は、上記第1および第2の実施形態と同じであるので説明を省略する。
本実施の形態によると、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり、その結果、選択確率が高くなる一方、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなるので、従来の最大CIR法よりも、スループットを向上させることができる。
なお、移動局情報処理部11は、現在の移動局情報MCS(n)を、予測処理部12bに加えて無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12bは、未来予測値MCS(n+d)のみを求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(5)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第4の実施形態>
図5は、本発明の第4の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12c、統計処理部14a、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、統計処理部14aおよび予測処理部12cに与えられる。
統計処理部14aは、移動局情報処理部11から与えられた移動局情報MCS(n)に基づいて統計処理を行い、統計処理結果を予測処理部12cに与える。この統計処理結果の一例としては、前述した第2の実施形態と同じ長区間平均aveMCS(n)を使用することができる。
予測処理部12cは、移動局情報処理部11から与えられた移動局情報MCS(n)および統計処理部14aから与えられた統計処理結果(例えば長区間平均aveMCS(n))に基づいて評価値F(n)を求める。以下の式(6)は、統計処理結果として長区間平均を用いた場合の評価値F(n)の算出式である。
Figure 0004150002
ここで、関数Bは、前述した第3の実施形態における関数Aと同様に、未来予測値MCS(n+d)を変数とする増加関数である。
これにより、評価値は、未来予測値MCS(n+d)に依存する冠するを重み付け処理した値となる。
無線パケット割り当て処理部13は、最大の評価値に対応する移動局を選択し、選択した移動局の無線パケットを第nタイムスロットに割り当てる。送信部14は、上記第1および第2の実施形態と同じであるので説明を省略する。
本実施の形態によると、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり(選択確率が高くなる)、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなるので、従来のProportional Fairness法と比べてスループットを向上させることができる。
なお、統計処理部14aは、統計処理結果および現在の移動局情報を無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12cは、未来予測値MCS(n+d)のみを求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(6)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第5の実施形態>
図6は、本発明の第5の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12d、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、予測処理部12dに与えられる。
予測処理部12dは、移動局情報処理部11から与えられた移動局情報MCS(n)に基づいて、以下の式(7)により評価値F(n)を求める。
Figure 0004150002
ここで、未来予測値MCS(n+d)は、これまで述べた実施形態のものを使用することができる。また、関数Cは、現在の移動局情報MCS(n)および未来予測値MCS(n+d)に依存する増加関数である。
例えば、現在の移動局情報MCS(n)と所定の閾値とを比較し、移動局情報MCS(n)が所定の閾値以上である場合(すなわち受信品質が相対的に良い場合)には、増加関数C=a・MCS(n+d)+bとし、移動局情報MCS(n)が所定の閾値未満である場合(すなわち受信品質が相対的に悪い場合)には、増加関数C=a・MCS(n+d)+b(ただし0<a<a)とすることができる。受信品質が相対的に良い場合には、変調方式として例えば16QAM方式を使用し、受信品質が相対的に悪い場合には、変調方式として例えばQPSK方式を使用するといった場合には、変調方式(および拡散コード数、送信データ量)に応じて増加関数Cを変更することにより、スループットをより一層向上させることができる。
この式(7)によると、重み付け尺度を移動局情報MCS(n)によって設定することができる。
無線パケット割り当て処理部13および送信部22の処理は、これまで述べた実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり(選択確率が高くなる)、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなるので、従来の最大CIR法と比べてスループットを向上させることができる。
なお、移動局情報処理部11は、現在の移動局情報MCS(n)を、予測処理部12dに加えて無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12cは、未来予測値MCS(n+d)のみを求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(7)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第6の実施形態>
図7は、本発明の第6の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12e、統計処理部14b、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1および第4の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22、統計処理部14a)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、統計処理部14aおよび予測処理部12eに与えられる。
統計処理部14aは、第4の実施形態で説明したように、移動局情報MCS(n)に基づいて統計処理を行い、統計処理結果(例えば長区間平均aveMCS(n))を予測処理部12eに与える。
予測処理部12eは、移動局情報MCS(n)および統計処理結果に基づいて評価値F(n)を求める。以下の式(8)は、統計処理結果として長区間平均を用いた場合の評価値F(n)の算出式である。
Figure 0004150002
ここで、未来予測値MCS(n+d)は、これまで述べた実施形態のものを使用することができる。また、関数Dは、現在の移動局情報MCS(n)および未来予測値MCS(n+d)に依存する増加関数であり、例えば、前述した第5の実施形態における関数Cと同様のものを使用することができる。この式(8)によると、重み付け尺度を移動局情報MCS(n)によって設定することができる。
無線パケット割り当て処理部13および送信部22の処理は、これまで述べた実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態によると、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり(選択確率が高くなる)、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなるので、従来のProportional Fairness法と比べてスループットを向上させることができる。
なお、統計処理部14aは、統計処理結果および現在の移動局情報を無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12eは、未来予測値MCS(n+d)のみを求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(8)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第7の実施形態>
図8は、本発明の第7の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12f、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、予測処理部12fに与えられる。
予測処理部12fは、移動局情報MCS(n)に基づいて、以下の式(9)により評価値F(n)を求める。
Figure 0004150002
ここで、関数f(n)は、以下の式(10)に示すように、現在の移動局情報MCS(n)を長区間平均aveMCS(n)で割ったものを使用することができる。
Figure 0004150002
また、関数Eは、未来予測値MCS(n+d)および関数f(n)の値に依存する増加関数である。例えば、関数f(n)の値と所定の閾値とを比較し、f(n)の値が所定の閾値以上である場合(すなわち受信品質が相対的に良い場合)には、増加関数E=a・MCS(n+d)+cとし、f(n)の値が所定の閾値未満である場合(すなわち受信品質が相対的に悪い場合)には、増加関数C=a・MCS(n+d)+c(ただし0<a<a)とすることができる。受信品質が相対的に良い場合には、変調方式として例えば16QAM方式を使用し、受信品質が相対的に悪い場合には、変調方式として例えばQPSK方式を使用するといった場合には、変調方式に応じて増加関数Eを変更することにより、スループットをより一層向上させることができる。
この式(9)によると、重み付け尺度をf(n)によって設定することができる。
無線パケット割り当て処理部13および送信部22の処理は、これまで述べた実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の評価値は高くなり(選択確率が高くなる)、受信品質が劣化する移動局は選択確率が低くなるので、従来のMaximum CIR法と比べてスループットを向上させることができる。
なお、移動局情報処理部11は、現在の移動局情報MCS(n)を、予測処理部12fに加えて無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12fは、未来予測値MCS(n+d)およびf(n)を求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(9)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第8の実施形態>
図9は、本発明の第8の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12e、統計処理部14b、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。第1および第4の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22、統計処理部14a)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
移動局情報処理部11により収集された移動局情報MCS(n)は、統計処理部14aおよび予測処理部12gに与えられる。
統計処理部14aは、第4の実施形態で説明したように、移動局情報MCS(n)に基づいて統計処理を行い、統計処理結果(例えば長区間平均aveMCS(n))を予測処理部12gに与える。
予測処理部12gは、移動局情報MCS(n)および統計処理結果に基づいて評価値F(n)を求める。以下の式(11)は、統計処理結果として長区間平均を用いた場合の評価値F(n)の算出式である。
Figure 0004150002
ここで、f(n)は、上記第7の実施形態の式(10)に示すものであり、関数Fは、上記第7の実施形態の関数Eと同じものを使用することができる。
無線パケット割り当て処理部13および送信部22の処理は、これまで述べた実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態によっても、これまで述べた実施形態と同様に、従来のProportional Fairness法と比べてスループットを向上させることができる。
なお、統計処理部14aは、統計処理結果および現在の移動局情報を無線パケット割り当て処理部13に与え、予測処理部12gは、未来予測値MCS(n+d)を求めて無線パケット割り当て処理部13に与え、無線パケット割り当て処理部13が上記式(11)により評価値F(n)を求めてもよい。
<第9の実施形態>
未来予測値MCS(n+d)に基づいて、移動局200への伝送レート(送信データ量)を補正することもできる。
図10は、本発明の第9の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。また、無線パケット割り当て処理部13は、さらに、伝送レート補正部130を有する。第1の実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、予測処理部12、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
無線パケット割り当て処理部13では、これまでの実施形態で説明したように、予測処理部12から与えられたm個の評価値F(n)〜F(n)が比較され、最大の評価値に対応する移動局(移動局200)を選択される。そして、該移動局200の無線パケットが第nタイムスロットに割り当てられる。
この割り当ての際に、伝送レート補正部130は、第nタイムスロットに割り当てられる無線パケットの伝送レートを補正する。すなわち、伝送レート補正部130は、移動局情報処理部11から移動局情報MCS(n)を受け取ると共に、予測処理部12から未来予測値MCS(n+d)を受け取り、さらに、無線パケット割り当て処理部13から、選択された移動局の情報(移動局の識別子等)を受け取る。そして、伝送レート補正部130は、選択された移動局の移動局情報(MCSsel(n)とする。)および未来予測値(MCSsel(n+d)とする。)に基づいて、以下の式(12)により、補正後の伝送レートR(n)を求める。
Figure 0004150002
ここで、関数PRCは、現在の移動局情報MCSsel(n)を伝送レートに変換する関数である。図11は、関数PRCの一例を示している。横軸はMCSsel(n)であり、縦軸は伝送レート(Kbps)である。例えば、a<MCSsel(n)≦bの場合には、伝送レートは600Kbpsであり、b<MCSsel(n)≦cの場合には、伝送レートは1200Kbpsである。a〜gのそれぞれの具体的な値は、実験、シミュレーション、実際の運用等により適切な値に設定される。なお、伝送レートの数字の後の括弧書きは、変調方式QPSKまたは16QAMを示している。
式(12)のG[MCSsel(n+d)]は、関数PRCにより求められた伝送レートを未来予測値MCSsel(n+d)に基づいて補正する補正項である。関数Gは、増加関数であり、これまで述べた実施形態の関数A等と同じ関数を使用することができる。
無線パケット割り当て処理部13は、伝送レート補正部13によって求められた補正後の伝送レートR(n)に第nタイムスロットの時間を乗算し、データ量を求める。そして、無線パケット割り当て処理部13は、このデータ量を送信部22に与える。
本実施の形態によると、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の無線パケットの伝送レートを高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートを低く補正するので、処理遅延による伝送レートの誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
<第10の実施形態>
図10の伝送レート補正部130は、以下の式(13)により伝送レートを補正することもできる。
Figure 0004150002
すなわち、上記第9の実施形態の式(12)では、関数PRCの値に関数Gの値を乗算しているが、本実施形態の式(13)では、関数PRCの変数の値に関数Gの値が乗算され、乗算後の値が伝送レートに変換される。
本実施形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の無線パケット伝送レートは高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートは低く補正するので、制御処理遅延による伝送レート誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
<第11の実施形態>
図10の伝送レート補正部130は、以下の式(14)により伝送レートを補正することもできる。
Figure 0004150002
ここで、関数Iは、上記第5の実施形態の関数Cと同じものを使用することができる。重み付け尺度は移動局情報MCSsel(n)によって設定することができる。
本実施形態によっても、時間の経過に伴い受信品質が向上する移動局の無線パケット伝送レートは高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートは低く補正するので、処理遅延による伝送レート誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
<第12の実施形態>
図10の伝送レート補正部130は、以下の式(15)により伝送レートを補正することもできる。
Figure 0004150002
すなわち、上記第11の実施形態の式(14)では、関数PRCの値に関数Iの値を乗算しているが、本実施形態の式(15)では、関数PRCの変数の値に関数Jの値が乗算され、乗算後の値が伝送レートに変換される。
関数Jとしては、上記第5の実施形態の関数Cと同じものを使用することができる。重み付け尺度は移動局情報MCSsel(n)によって設定できる。
本実施形態によっても、時間の経過に伴い受信品質が向上する移動局の無線パケット伝送レートは高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートは低く補正するので、処理遅延による伝送レート誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
<第13の実施形態>
図12は、本発明の第13の実施形態による基地局100に設けられた伝送路割り当て装置1の構成を示すブロック図である。この伝送路割り当て装置1は、受信部21に接続された移動局情報処理部11、予測処理部12a、統計処理部14、および送信部22に接続された無線パケット割り当て処理部13を有する。また、無線パケット割り当て処理部13は、さらに、伝送レート補正部130aを有する。これまでの実施形態と同じ構成要素(移動局情報処理部11、予測処理部12a、統計処理部14、無線パケット割り当て処理部13、受信部21、送信部22)には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
統計処理部14は、移動局情報MCS(n)に基づいて統計処理を行い、統計処理結果(例えば長区間平均aveMCS(n))を無線パケット割り当て処理部13(伝送レート補正部130a)に与える。予測処理部12aは、未来予測値MCS(n+d)を無線パケット割り当て処理部13(伝送レート補正部130a)に与える。
伝送レート補正部130aは、現在の移動局情報MCS(n)、統計処理結果(ここでは長区間平均aveMCS(n))、および未来予測値MCS(n+d)に基づいて、以下の式(16)および(17)により、伝送レートR(n)を求める。
Figure 0004150002
ここで、関数Kは、上記第7の実施形態と同じものを使用することができる。これにより、重み付け尺度を移動局情報fsel(n)によって設定できる。
本実施形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の無線パケット伝送レートは高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートは低く補正するので、制御処理遅延による伝送レート誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
<第14の実施形態>
上記第13の実施形態における伝送レート補正部130aは、以下の式(18)により、伝送レートR(n)を求めることもできる。
Figure 0004150002
すなわち、上記第13の実施形態の式(16)では、関数PRCの値に関数Kの値を乗算しているが、本実施形態の式(13)では、関数PRCの変数の値に関数Lの値が乗算され、乗算後の値が伝送レートに変換される。関数Lとしては、上記関数Kと同じものを使用することができる。これにより、重み付け尺度を移動局情報fsel(n)によって設定できる。
本実施形態によっても、時間が経つにつれて受信品質が向上する移動局の無線パケット伝送レートは高く補正し、受信品質が劣化する移動局の無線パケット伝送レートは低く補正するで、制御処理遅延による伝送レート誤差を抑制し、スループットを向上させることができる。
これまで述べた実施の形態は、本発明を基地局に提供したものであるが、本発明は基地局に限定されるものでなく、複数の受信装置にデータを送信する際に、いずれかの受信装置を選択し、選択した受信装置にデータを送信する任意の送信装置に適用することができる。
産業上の利用の可能性
本発明は、複数の受信装置(移動局装置)の少なくとも1つに、該複数の受信装置(移動局装置)により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する送信装置(基地局装置)に適用することができる。
本発明によると、チャネルへのデータ割り当てに、各受信装置(各移動局装置)の受信品質計測時から送信装置におけるデータ送信時までの処理遅延が考慮され、データ送信時における受信品質に関する未来予測値に基づいて受信装置(移動局装置)が選択される。したがって受信状態の最良な受信装置(移動局装置)をより一層正確に選択することができるの、受信装置(移動局装置)側での受信データ誤りの発生率、データ誤りによるデータの再送率が減少し、スループットを向上させることができる。

Claims (20)

  1. 複数の受信装置の少なくとも1つに、該複数の受信装置により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する送信装置であって、
    前記複数の受信装置のそれぞれから周期的に送信される各受信装置の受信品質データを受信する受信部と、
    前記各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび前記受信部に受信された各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記チャネルを介したデータ送信時における、各受信装置の受信品質に関する未来予測値を求める予測処理部と、
    前記予測処理部により求められたデータ送信時における各受信装置の未来予測値に基づいて、受信装置を選択し、該選択した受信装置に対する送信データを前記チャネルに割り当てる割り当て処理部と、
    を備える送信装置。
  2. 請求項1において、
    前記チャネルは、複数のタイムスロットを有し、
    前記データ送信時は、前記複数のタイムスロットの1つの送信時刻であり、
    前記割り当て処理部は、前記複数のタイムスロットの前記1つに前記送信データを割り当てる、
    送信装置。
  3. 請求項1において、
    前記割り当て処理部は、前記複数の受信装置の前記未来予測値の最大のものを選択する、送信装置。
  4. 請求項1において、
    前記予測処理部は、各受信装置の所定の時間前の過去の1つの受信品質データおよび各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記データ送信時における各受信装置の前記未来予測値を求める、送信装置。
  5. 請求項1において、
    前記予測処理部は、各受信装置の複数の過去の受信品質データの統計処理または各受信装置の現在の受信品質データと各受信装置の1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理を行い、各受信装置の該統計処理結果および各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記データ送信時における各受信装置の前記未来予測値を求める、送信装置。
  6. 請求項1において、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて、前記データ送信時における各受信装置の受信品質データを求め、前記データ送信時における各受信装置の受信品質データを所定の増加関数にそれぞれ代入した代入結果と各受信装置の前記現在の受信品質データとをそれぞれ乗算した乗算結果を、各受信装置の前記未来予測値として求める、
    送信装置。
  7. 請求項1において、
    各受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理または各受信装置の前記現在の受信品質データと各受信装置の前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理を行って各受信装置の統計処理結果を求める統計処理部をさらに備え、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて、前記データ送信時における各受信装置の受信品質データを求め、前記データ送信時における各受信装置の受信品質データを所定の増加関数に代入して関数値を求めると共に、前記統計処理部により求められた各受信装置の統計処理結果により、各受信装置の現在の受信品質データをそれぞれ除算し、前記各受信装置の関数値を各除算結果にそれぞれ乗算することにより、各受信装置の前記未来予測値を求める、
    送信装置。
  8. 請求項において、
    前記統計処理部は、各受信装置の前記複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データの長区間平均を統計処理結果として求める、送信装置。
  9. 請求項1において、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて求められるデータ送信時における受信品質データと、各受信装置の前記現在の受信品質データとに依存する所定の増加関数の値を各受信装置の前記現在の受信品質データにそれぞれ乗算した乗算結果を各受信装置の前記未来予測値として求める、
    送信装置。
  10. 請求項1において、
    各受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理または各受信装置の前記現在の受信品質データと各受信装置の前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理を行って各受信装置の統計処理結果を求める統計処理部をさらに備え、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて求められるデータ送信時における各受信装置の受信品質データと、各受信装置の前記現在の受信品質データとに依存する所定の増加関数の値を各受信装置の前記現在の受信品質データに乗算し、該乗算結果を前記統計処理部による各受信装置の前記統計処理結果によりそれぞれ除算した除算結果を各受信装置の前記未来予測値として求める、
    送信装置。
  11. 請求項1において、
    各受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理または各受信装置の前記現在の受信品質データと各受信装置の前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理を行って各受信装置の統計処理結果を求める統計処理部をさらに備え、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて求められるデータ送信時における各受信装置の受信品質データと、各受信装置の前記現在の受信品質データを前記統計処理部による各受信装置の前記統計処理結果によりそれぞれ除算した除算結果とに依存する所定の増加関数の値を前記現在の受信品質データに乗算した乗算結果を各受信装置の前記未来予測値として求める、
    送信装置。
  12. 請求項1において、
    各受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理または各受信装置の前記現在の受信品質データと各受信装置の前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理を行って各受信装置の統計処理結果を求める統計処理部をさらに備え、
    前記予測処理部は、各受信装置の前記1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の前記現在の受信品質データに基づいて求められるデータ送信時における各受信装置の受信品質データと、各受信装置の前記現在の受信品質データを前記統計処理部による各受信装置の前記統計処理結果によりそれぞれ除算した除算結果とに依存する所定の増加関数の値を各受信装置の前記現在の受信品質データにそれぞれ乗算した乗算結果を、さらに前記統計処理部による各受信装置の前記統計処理結果によりそれぞれ除算した除算結果を、各受信装置の前記未来予測値として求める、
    送信装置。
  13. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の現在の受信品質データを、該選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換すると共に、該伝送レートに、前記選択された受信装置の未来予測値に依存する所定の増加関数の値を乗算することにより、前記伝送レートを該乗算結果に補正する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  14. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の未来予測値に依存する所定の増加関数の値を前記選択された受信装置の現在の受信品質データに乗算し、該乗算結果を、前記選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  15. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の現在の受信品質データを、該選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換すると共に、前記選択された受信装置の未来予測値および前記選択された受信装置の現在の受信品質データの双方に依存する所定の増加関数の値を前記伝送レートに乗算することにより、前記伝送レートを該乗算結果に補正する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  16. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の未来予測値および前記選択された受信装置の現在の受信品質データの双方に依存する所定の増加関数の値を、前記選択された受信装置の現在の受信品質データに乗算し、該乗算結果を、前記選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  17. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の現在の受信品質データを、該選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換すると共に、前記選択された受信装置の未来予測値、および、前記選択された受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理結果または前記選択された受信装置の前記現在の受信品質データと前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理結果により前記選択された受信装置の現在の受信品質データを除算した除算結果の双方に依存する所定の増加関数の値を、前記伝送レートに乗算することにより、前記伝送レートを該乗算結果に補正する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  18. 請求項1において、
    前記割り当て処理部により選択された受信装置の未来予測値、および、前記選択された受信装置の前記複数の過去の受信品質データの統計処理結果または前記選択された受信装置の前記現在の受信品質データと前記1つもしくは複数の過去の受信品質データとの統計処理結果により前記選択された受信装置の現在の受信品質データを除算した除算結果の双方に依存する所定の増加関数の値を、前記選択された受信装置の現在の受信品質データに乗算し、該乗算結果を、前記選択された受信装置に対する送信データの伝送レートに変換する伝送レート補正部をさらに備える送信装置。
  19. 複数の移動局装置の少なくとも1つに、該複数の移動局装置により共有されるチャネルを介して無線信号によりデータを送信する基地局装置であって、
    前記複数の移動局装置のそれぞれから周期的に送信される各移動局装置の受信品質データを受信する受信部と、
    前記各移動局装置の1つまたは複数の過去の受信品質データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された各移動局装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび前記受信部に受信された各移動局装置の現在の受信品質データに基づいて、前記チャネルを介したデータ送信時における、各移動局装置の受信品質に関する未来予測値を求める予測処理部と、
    前記予測処理部により求められたデータ送信時における各移動局装置の未来予測値に基づいて、移動局装置を選択し、該選択した移動局装置に対する送信データを前記チャネルに割り当てる割り当て処理部と、
    を備える基地局装置。
  20. 複数の受信装置により共有される無線信号チャネルに、該複数の受信装置から選択した受信装置への送信データを割り当てる割り当て方法であって、
    前記複数の受信装置のそれぞれから周期的に送信される各受信装置の受信品質データを受信し、
    受信した各受信装置の1つまたは複数の過去の受信品質データおよび各受信装置の現在の受信品質データに基づいて、前記無線信号チャネルを介したデータ送信時における、各受信装置の受信品質に関する未来予測値を求め、
    前記求めたデータ送信時における各受信装置の未来予測値に基づいて、受信装置を選択し、該選択した受信装置に対する送信データを前記無線信号チャネルに割り当てる、
    割り当て方法。
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