JP4149973B2 - 鉄道路面除雪車 - Google Patents
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Description
従来、フランジャ装置は、雪を掘り上げる1枚のフランジャ板と、フランジャ板を上下動させるための空気圧シリンダとによって構成されている。例えば、V型ラッセルの場合は、Vプラウの中央部にV型のフランジャ装置を上下動できるように設けている。また、片流れラッセルの場合は、一文字型のプラウの側部にフランジャ装置を上下動できるように設けている。なお、フランジャ板は、破損時に取り替えができるようにボルト止めされている。
www.linkclub.or.jp/~junyoko/Q-fc/ki100/ki100a.html www.fsinet.or.jp/~yukikaze/BOX1/Jyosetu/kaisetu/ki#100.htm www.asahi.com/top/update/photonews/1120/TKY200311200211.html
本発明は斯かる要望に応えるために為されたもので、その目的は、車両走行に支障を与えない範囲で大きい掘り上げ幅を得ることが可能なフランジャ装置を備えた鉄道路面除雪車を提供することにある。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の鉄道路面除雪車において、前記フランジャ装置は、前記各フランジャ板を個別に上下動させることを特徴とする。
このように、本発明によれば、車両の走行やプラウの切換による影響を考慮して、車両走行に支障を与えない部分だけを選択して掘り下げることによって、より広い幅の掘り上げが可能となり、その後の雪の逃げスペースとして大きい容積を確保することが可能となる。
図1ないし図19は、本発明の一実施形態に係る鉄道路面除雪車1を示す。
本実施形態に係る鉄道路面除雪車1は、14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2に特徴があり、14のフランジャ装置フランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2を取り付けるラッセル切換式除雪装置2は、図1に示す左片流しラッセルモードや、図示しない右片流しラッセルモードや、図2に示すVラッセルモードや、図示しない左右のラッセル翼3,4を開いたモードに、切り換えることができるものであれば、その形状構造は任意である(例えば、特許第2882457号公報、特開2002−212929号公報参照)。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る鉄道路面除雪車1には、前方にラッセル切換式除雪装置2が配置されている。ラッセル切換式除雪装置2は、左右のラッセル翼3,4と、左右のラッセル翼3,4をそれぞれ回動させる左右のラッセル翼用アクチュエータ5,6と、左右のラッセル翼の先端にそれぞれ回動自在に設けられた先端翼7,8とを備えている。左右のラッセル翼3,4は、支軸3A,4Aを鉄道路面除雪車1に軸着されている。ラッセル翼用アクチュエータ5,6は油圧シリンダから成る。
フランジャ板11は、図13に示すように、フランジャ取付体12にボルト止めするための6個の孔11aを有する縦長形状の切刃で構成され、ラッセル翼3,4および先端翼7,8に設けたガイド21,21間に沿って上下動するフランジャ取付体12に伴われて上下動する。
本実施形態では、フランジャ装置10A1,10A2が、左右の先端翼7,8にそれぞれ取り付けられ、残りのフランジャ装置10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2が、左右のラッセル翼3,4に取り付けられている。
先ず、14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2は、図5,図6に示すように、空気圧シリンダ17を操作し、フランジャ板11をレールR面より離れた位置まで上昇させたり、レールR面より下に約25mm程度下げることができる。そして、14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2の上下動は、同時でも個別でも行うことができる。
先ず、緩曲線(曲率半径=300m〜∞(直線))の場合について説明する。
図14は、片ラッセルにおける左曲線の場合について示す。
図15は、片ラッセルにおける右曲線の場合について示す。
この場合には、一方側のラッセル翼3に取り付けたフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1の内、フランジャ装置10C1,10D1,10E1,10F1のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10A1,10B1,10G1は上げたままにしておく。なお、他方側のフランジャ装置10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2は上げたままにしておく。
図16は、Vラッセルの場合について示す。
この場合には、両方のラッセル翼3,4にそれぞれ設けた14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2の内、一方側のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10F1,10G1は上げたままにしておき、他方側のフランジャ装置10A2,10B2,10C2のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10D2,10E2,10F2,10G2は上げたままにしておく。
次に、急曲線(曲率半径=200m〜300m)の場合について説明する。
図17は、片ラッセルにおける左曲線の場合について示す。
この場合には、一方側のラッセル翼3に取り付けたフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1の内、フランジャ装置10E1,10F1,10G1のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1は上げたままにしておく。なお、他方側のフランジャ装置10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2は上げたままにしておく。
図18は、片ラッセルにおける右曲線の場合について示す。
この場合には、一方側のラッセル翼3に取り付けたフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1の内、フランジャ装置10C1,10D1,10E1,10F1のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10A1,10B1,10G1は上げたままにしておく。なお、他方側のフランジャ装置10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2は上げたままにしておく。
この場合には、両方のラッセル翼3,4にそれぞれ設けた14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2の内、一方側がフランジャ装置10B1のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10A1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1は上げたままにしておき、他方側がフランジャ装置10B2,10C2,10D2,10E2のフランジャ板11を下げ、残りのフランジャ装置10A2,10F2,10G2は上げたままにしておく。
以上のように、右曲線や左曲線の場合とか、さらに曲線半径=300m〜∞(直線)か曲線半径=200〜300mかを判別して14のフランジャ装置10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2の内、下げられるフランジャ11の範囲を極力多くして広い幅の掘り上げができるようにして、レール間の空間を確保し、本実施形態に係る鉄道路面除雪車1で除雪した後は多少の降雪があったり、他の車両の床下に付着した雪の落下があったりしても、車両の運転が支障なく行えるようにすることが可能となる。
2 ラッセル切換式除雪装置
3,4 ラッセル翼
5,6 ラッセル翼用アクチュエータ
7,8 先端翼
10A1,10B1,10C1,10D1,10E1,10F1,10G1,10A2,10B2,10C2,10D2,10E2,10F2,10G2 フランジャ装置
11 フランジャ板
12 フランジャ取付体
13 受板
17 空気圧シリンダ
Claims (2)
- 前方にラッセル切換式除雪装置を備えて成る鉄道路面除雪車において、
駆動装置によって案内溝に沿って上下するように構成されたフランジャー板を、前記駆動装置により下げることによってレール間の雪を掘り上げるフランジャー装置を、前記ラッセル切換式除雪装置の前面に左右方向に並べた形で設け、線路の曲線に合わせて、下げるフランジャー板を選択するように構成して成る
ことを特徴とする鉄道路面除雪車。 - 請求項1記載の鉄道路面除雪車において、前記フランジャ装置は、前記各フランジャ板を個別に上下動させる
ことを特徴とする鉄道路面除雪車。
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