JP4149276B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はBSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタル放送等のデジタル放送を受信するテレビジョン受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョン受信機において、ユーザのお好みチャンネルを登録する際には、例えば特許文献1のように、チャンネルを選局し、希望するチャンネルであればリモコンの登録キーを押して、映画、ニュース等のジャンルを指定するジャンルキーを押すことで登録が行われている。また、テレビを視聴する際には、ジャンルキーを押して登録されているチャンネルの縮小画像を同時に表示し、視聴したい番組を選択している。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−136276号公報(段落番号0010,0011)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のテレビジョン受信機は、以上のように構成されているので、ユーザがお好みチャンネルを登録する際には、一つのチャンネル毎に選局して登録しなければならず、チャンネル登録を完了させるためには、全てのチャンネルを視聴することが必要となり、チャンネル登録の際の時間と手間がかかるという課題があった。
【0005】
また、お好みチャンネルの登録は、例えばジャンル別の登録である等、一つのの登録基準による登録しかできず、複数の登録基準によりお好みチャンネルの登録を行うことができず、ユーザの利便性が良くないという課題があった。
【0006】
さらに、ユーザがある程度カスタマイズ可能なチャンネルアップ/ダウンボタンや、お好みチャンネルの選択画面といったものが具備されていても、それぞれの機構に対して設定操作がばらばらであり、どの機構にどのチャンネルを割り当てられているかといった相互関係をユーザに提示することができず、使い勝手が良くないという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、全てのチャンネルを視聴することなく、開局している放送事業者を自動認識し、その放送事業者を表示したチャンネル登録画面を使用してチャンネル登録することにより、チャンネル登録の際の時間と手間を省くことのできるテレビジョン受信機を得ることを目的とする。
【0008】
また、お好みチャンネルの記録領域を独立して複数備えることにより、複数の登録基準でチャンネル登録が行え、ユーザの利便性を向上させることができるテレビジョン受信機を得ることを目的とする。
【0009】
さらに、チャンネル選択といった同様の目的のために具備される複数の機構について、同じチャンネル登録画面を共有することにより、相互関係を分かりやすく提示しユーザの使い勝手を向上させることができるテレビジョン受信機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るテレビジョン受信機は、デジタル放送を受信するテレビジョン受信機において、受信したチャンネル/番組に関するデータを解析し放送を行っている放送事業者やチャンネルを選局するための選局情報やチャンネルに相当するチャンネルid等のチャンネルに係る情報を抽出する番組情報解析部と、上記番組情報解析部により抽出された全てのチャンネルに係る情報を格納する全情報記録領域と複数の特定記録領域を保有するメモリと、入力されたチャンネル登録の指示に基づき上記メモリの全情報記録領域に格納されている放送事業者と上記メモリが保有している複数の特定記録領域の名称をチャンネル登録画面として表示させると共に、上記チャンネル登録画面により各特定記録領域の名称毎に指定された放送事業者のチャンネルに係る情報を、上記メモリの全情報記録領域から読み出して上記各特定記録領域にコピーする制御部とを備え、前記制御部はチャンネル登録画面に各放送事業者と各特定記録領域の名称を2次元マトリクス状に表示させると共に、ユーザ操作によりそれぞれの放送事業者名に対し複数の特定記憶領域を登録可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このテレビジョン受信機は、チューナ1、分離部2、復号部3、番組情報解析部4、不揮発性メモリ(メモリ)5、グラフィック描画部6、表示部7、制御部8、リモコン解析部9、リモコン受光部10、リモコン11により構成されている。
【0012】
図2はこの発明の実施の形態1におけるリモコン11の例を示す図である。このリモコン11には、電源ボタン21、チャンネル指定を行う12個のテンキー22、チャンネル登録画面を呼出すチャンネル登録ボタン23、選局画面を呼出すチャンネル呼出ボタン24、上下左右の矢印ボタン25、決定ボタン26、音量アップボタン27a、音量ダウンボタン27b、チャンネルアップボタン28a、チャンネルダウンボタン28bが備えられている。
【0013】
図3はこの発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する信号の多重方法の例を示す図であり、例えば「BS/広帯域CSデジタル放送の送信・運用条件 標準規格 ARIB STD−B20 第4章 伝送信号の多重化方式」に記載された信号の多重方法の一例を示し、地上デジタル放送でも同じ方式が採用されている。符号化された映像データ、符号化された音声データはPES(Packetized Elementary Stream)パケットとして伝送され、また、チャンネル/番組に関するデータはセクション形式で伝送される。PESパケット及びセクション形式は188バイト単位にTS(Transport Stream)パケットに分割され、TSパケット化されたデータとして多重化されて伝送される。
【0014】
図4はこの発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する番組情報のネットワーク情報テーブル(NIT)の例を示す図であり、例えば「デジタル放送に使用する番組配列情報 標準規格 ARIB STD−B10 第6章 番組配列情報のデータ構造」に記載されたチャンネル/番組に関するデータの一つであるネットワーク情報テーブルの例を示している。このネットワーク情報テーブルは図3のセクション形式のデータに記載されており、BSデジタル放送/CSデジタル放送/地上デジタル放送の放送種別を記載したネットワーク識別子、周波数情報、チャンネルに相当するサービスid、サービスタイプ(テレビサービス/ラジオサービス/データサービス)等の情報が含まれている。
【0015】
また、図5はこの発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する番組情報のサービス記述テーブルの例を示す図であり、例えば、「デジタル放送に使用する番組配列情報 標準規格 ARIB STD−B10 第6章 番組配列情報のデータ構造」に記載されたチャンネル/番組に関するデータの一つであるサービス記述テーブル(SDT)の例を示している。このサービス記述テーブルは図3のセクション形式のデータに記載されており、チャンネルに相当するサービスid、そのサービスidで番組を放送する放送事業者名、サービス名(番組名)、サービスタイプ(テレビサービス/ラジオサービス/データサービス)等の情報が含まれている。
【0016】
次に動作について説明する。
チューナ1で復調された放送データは分離部2へ送られ、分離部2は符号化された映像データと符号化された音声データとチャンネル/番組に関するセクション形式のデータに分離する。ここで、分離部2は図3に示すTSパケットヘッダ部に含まれる同じPID(パケットID)のパケットを抽出することで、元のPESパケット及びセクション形式に復元することができる。また、分離部2はPESパケットのヘッダ部の情報を解析することによりデータの属性を判別し、映像と判別されたデータと音声と判別されたデータは、復号部3に送り込まれて復号されて表示部7で表示される。
【0017】
また、分離されたチャンネル/番組に関するセクション形式のデータは番組情報解析部4に送られ、番組情報解析部4は送られたデータからチャンネル/番組に関するデータを選別して解析する。番組情報解析部4は放送を行っている放送事業者、その放送事業者のチャンネルを選局するための選局情報、チャンネルに相当するサービスid、サービスタイプを抽出し不揮発性メモリ5に格納する。ここで、選局情報には、BSデジタル放送/CSデジタル放送/地上デジタル放送の放送種別と周波数情報が含まれている。
【0018】
番組情報解析部4はセクション形式の番組情報のうち図4に示すネットワーク情報テーブルを抽出し、抽出したこのネットワーク情報テーブルのネットワーク識別子からBSデジタル放送/CSデジタル放送/地上デジタル放送の放送種別及びチューナ1に設定する周波数情報等からなる選局情報と、チャンネルに相当するサービスidを不揮発性メモリ5に格納する。
【0019】
また、番組情報解析部4はセクション形式の番組情報のうち図5に示すサービス記述テーブルを抽出し、抽出したこのサービス記述テーブルからサービスidとサービスタイプと放送事業者名を不揮発性メモリ5に格納する。
【0020】
不揮発性メモリ5に格納されたネットワーク情報テーブルの情報とサービス記述テーブルの情報から、共通に存在するサービスidにより、ネットワーク情報テーブルに含まれる選局情報とサービス記述テーブルに含まれる放送事業者名を関連付けることが可能となる。
【0021】
図6は不揮発性メモリ5の記録領域に格納された情報を示す図である。この不揮発性メモリ5は、番組情報解析部4が放送されている全てのネットワーク情報テーブルの情報及びサービス記述テーブルの情報から抽出した全てのチャンネルに係る情報、すなわち、選局情報、放送事業者名、サービスid、サービスタイプを格納する全情報記録領域と、お好みチャンネルとして登録されたチャンネルに係る情報、すなわち、選局情報、放送事業者名、サービスidを格納する特定記憶領域を保有している。この特定記憶領域はページという概念でグループ化されており、ページ1、ページ2、・・・、ページNの名称が付されている。また、図6には記載されていないが、不揮発性メモリ5の全情報記録領域及び特定記憶領域には、放送事業者のロゴも格納されている。
【0022】
このように、不揮発性メモリ5の複数の特定記録領域をページという概念でグループ化して備えていることにより、ジャンル別、ネットワーク別等、お好みチャンネルを複数の登録基準で登録することができる。
【0023】
番組情報解析部4は、図6に示すように、抽出した全てのチャンネルに係る情報である選局情報、放送事業者名、サービスid、サービスタイプを不揮発性メモリ5の全情報記録領域に格納する。また、図6に示す特定記録領域への格納は、後述のお好みチャンネル(放送事業者)を登録する場合に制御部8により行われる。
【0024】
図7はお好みチャンネル(放送事業者)の登録処理及び既に登録されているお好みチャンネルの取り消し処理の流れを示すフローチャートである。ステップST11において、制御部8は、ユーザがリモコン11のチャンネル登録ボタン23を押下することでリモコン受光部10及びリモコン解析部9を介して伝送されたチャンネル登録コードを受け取る。ここでは、リモコン11のボタン操作により送出されたリモコンコードは、リモコン受光部10で受信されリモコン解析部9でリモコンコードのチェックが行われ、テレビジョン受信機自身を制御するためのリモコンコードであれば、制御部8に受光したリモコンコードを伝送する。
【0025】
ステップST12において、制御部8は、図6に示す不揮発性メモリ5の各特定記録領域に格納されている放送事業者名とロゴを読み出して、グラフィック描画部6に対して表示部7にチャンネル登録画面を表示させる。ここでは、制御部8は、チャンネル登録画面に、読み出した放送事業者名とロゴを縦軸にし、各特定記録領域の名称(ページ1、ページ2、・・・)を横軸にして2次元マトリックス状に表示するように、また、放送事業者が登録されている2次元マトリックス状のマトリクス枠にチェックマークを表示するように、さらに、各特定記録領域に登録されている放送事業者の数を各特定記録領域の名称の上に表示するようにグラフィック描画部6に指示する。
【0026】
図8はお好みチャンネルを登録する際の2次元マトリックス状のチャンネル登録画面の例を示す図である。図において、縦軸は各チャンネル(放送事業者)とそのロゴ、横軸は図6に示す特定記録領域の名称が表示され、各マトリクス枠のチェックマークはその放送事業者がその特定記録領域に登録されていることを示している。この例では、放送事業者Aはページ1とページ2に登録されており、放送事業者Bはページ1とページ2とページ3に登録されており、放送事業者D,Fはどのページにも登録されていない状態を示している。また、各特定記録領域に記録されている放送事業者名の数を各特定記録領域の名称の上に表示している。この各ページの表示の上に表示されている数により、ユーザは、そのページにさらにどれくらい放送事業者を登録できるかを確認することができる。
【0027】
ここでは、リモコン11のチャンネル登録ボタン23を押下することにより、図8に示すチャンネル登録画面を表示しているが、グラフィック描画部6で作成され表示部7で表示されるチャンネル登録ボタンを押下することにより、チャンネル登録画面を表示しても良い。
【0028】
チャンネル/番組に関するデータはテレビ視聴中は常時受信することができ、新しく放送局を開局した新放送事業者が存在すると、その新放送事業者の情報がネットワーク情報テーブル及びサービス記述テーブルに追加される。番組情報解析部4は、受信しているチャンネル/番組に関するデータと不揮発性メモリ5の全情報記録領域に格納されているチャンネルに係る情報とを常時比較し、ネットワーク情報テーブル及びサービス記述テーブルの内容が更新されたことを検出すると、不揮発性メモリ5の全情報記録領域に更新されたチャンネルに係る情報を記録する。このことによって、新放送事業者が放送局を開局した場合であっても、チャンネル登録画面にその放送事業者名が自動的に追加される。
【0029】
図9は新放送事業者が追加された場合のチャンネル登録画面の例を示す図である。ここでは、放送事業者Iが追加されており、マトリクス枠の色を変更して他の放送事業者と区別して表示することにより、追加されたことをユーザに認識させる。
【0030】
図8又は図9に示すチャンネル登録画面においては、初期状態で、例えば、放送事業者Aのページ1のマトリクス枠にフォーカシングされているものとする。ここでは、ページ1にお好みチャンネルを登録するものとして説明する。図7のステップST13において、制御部8はユーザがリモコン11の決定ボタン26を押下することでリモコン解析部9から決定コードが伝送されたかをチェックし、伝送された場合にはステップST16に移行し、伝送されない場合にはステップST14に移行する。
【0031】
ステップST14において、制御部8はユーザがリモコン11の矢印ボタン25を押下することでリモコン解析部9から矢印コードが伝送されたかをチェックし、伝送された場合にはステップST15に移行し、伝送されない場合にはステップST13に戻る。ステップST15において、制御部8はグラフィック描画部6に矢印ボタン25が押された方向のマトリクス枠にフォーカシングを移動させるよう指示し、グラフィック描画部6は指定されたマトリクス枠にフォーカシングを移動させて、選択したチャンネル(放送事業者)をユーザに認識させる。ステップST13に戻り、制御部8はユーザがリモコン11の決定ボタン26を押下することでリモコン解析部9から決定コードが伝送されたことを確認すると、ステップST16に移行する。
【0032】
ステップST16において、制御部8は不揮発性メモリ5に格納されている、決定ボタン26が押下された該当ページの特定記録領域の内容を確認する。ステップST17において、制御部8はそのページに選択された放送事業者の情報が存在しているかを確認し、情報が存在していない場合には、お好みチャンネルの登録処理としてステップST18に移行し、情報が存在している場合には、お好みチャンネルの取り消し処理としてステップST20に移行する。
【0033】
ステップST18において、制御部8は、不揮発性メモリ5の該当のページ(ページ1)の特定記録領域に、不揮発性メモリ5の全情報記録領域に格納されている選択された放送事業者のチャンネルに係る情報の中から、選局情報、放送事業者名、サービスidをコピーする。ステップST19において、制御部8は、グラフィック描画部6に、チャンネル登録画面の選択された放送事業者のマトリクス枠にチェックマークを表示するよう指示を行い、グラフィック描画部6は図8に示すようにチェックマークの表示を行う。
【0034】
ステップST20において、制御部8は、不揮発性メモリ5の該当のページから選択された放送事業者の情報を削除する。ステップST21において、制御部8はグラフィック描画部6に、選択された放送事業者のマトリクス枠に表示されているチェックマークを消去するよう指示を行い、グラフィック描画部6はチェックマークを消去する。
【0035】
図10はお好みチャンネル(放送事業者)の選局処理の流れを示すフローチャートである。ステップST31において、制御部8は、ユーザがリモコン11のチャンネル呼出ボタン24を押下することでリモコン受光部10及びリモコン解析部9を介して伝送されたチャンネル呼出コードを受け取る。
【0036】
ステップST32において、制御部8は、図6に示す不揮発性メモリ5のページ1の特定記録領域に格納されている放送事業者名とロゴを読み出して、グラフィック描画部6に対してチャンネル(放送事業者)選局画面として表示部7に表示させる。
【0037】
図11はお好みチャンネルを選局する際のチャンネル選局画面の例を示す図である。図11ではページ1に格納されているチャンネル(放送事業者)を表示しているが、上記ステップST31でユーザによるリモコン11のチャンネル呼出ボタン24の押下回数により表示するページが決定される。図11に示すチャンネル選局画面においては、初期状態で、例えば、放送事業者Aにフォーカシングされているものとする。
【0038】
ここでは、リモコン11のチャンネル呼出ボタン24の押下回数により表示するページを決定しているが、グラフィック描画部6で作成され表示部7で表示されるチャンネル呼出ボタンの操作回数や、リモコン11のテンキー22により表示するページを決定しても良い。
【0039】
ステップST33において、制御部8はユーザがリモコン11の決定ボタン26を押下することでリモコン解析部9から決定コードが伝送されたかをチェックし、伝送された場合にはステップST36に移行し、伝送されない場合にはステップST34に移行する。
【0040】
ステップST34において、制御部8はユーザがリモコン11の矢印ボタン25を押下することでリモコン解析部9から矢印コードが伝送されたかをチェックし、伝送された場合にはステップST35に移行し、伝送されない場合にはステップST33に戻る。ステップST35において、制御部8はグラフィック描画部6に矢印ボタン25が押された方向のチャンネル(放送事業者)にフォーカシングを移動させるよう指示し、グラフィック描画部6は選択されたチャンネル(放送事業者)にフォーカシングを移動させユーザに認識させる。ステップST33に戻り、制御部8はユーザがリモコン11の決定ボタン26を押下することでリモコン解析部9から決定コードが伝送されたことを確認すると、ステップST36に移行する。
【0041】
ステップST36において、制御部8は不揮発性メモリ5の選択されたチャンネル(放送事業者)の選局情報を読み出す。ステップST37において、制御部8は読み出した選局情報に含まれる周波数情報をチューナ1に設定し、チューナ1は選局を行い所望の放送の受信が開始される。ステップST38において、制御部8はグラフィック描画部6に対して表示部7に表示されているチャンネル選択画面を消去させる。表示部7ではチューナ1により選局された映像が表示される。
【0042】
以上のように、この実施の形態1によれば、全てのチャンネルを視聴することなく、開局している放送事業者を自動的に登録し、その放送事業者を表示したチャンネル登録画面を使用してお好みチャンネルを登録することにより、チャンネル登録の際の時間と手間を省くことができるという効果が得られる。
【0043】
また、この実施の形態1によれば、不揮発性メモリ5に複数の特定記録領域をを独立して備えることにより、ジャンル別、ネットワーク別等、グループ化して複数の登録基準でお好みチャンネルの登録が行え、ユーザの利便性を向上させることができるという効果が得られる。
【0044】
さらに、この実施の形態1によれば、お好みチャンネルを選局する際に、チャンネル選局画面を特定記録領域のページ単位に表示させることにより、ユーザが希望する選局対象のチャンネルを予め絞って表示させることができ、チャンネル選局時のユーザの利便性を向上させることができるという効果が得られる。
【0045】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図は実施の形態1の図1と同じである。この実施の形態2はリモコン11のチャンネルアップボタン28aとチャンネルダウンボタン28bによりお好みのチャンネルを選局するものである。
【0046】
図12は不揮発性メモリ5の記録領域に格納された情報を示す図である。ここでは、実施の形態1の図6に示す特定記録領域の最終ページを、チャンネルアップ又はチャンネルダウン用のアップダウン特定記録領域として割り当てて、該当の選局情報、放送事業者名、サービスidを格納している。
【0047】
次に動作について説明する。
図13はお好みチャンネル(放送事業者)の登録処理及び既に登録されているお好みチャンネルの取り消し処理の流れを示すフローチャートである。ステップST41の処理は実施の形態1の図7のステップST11の処理と同様である。
【0048】
ステップST42において、制御部8は、図12に示す不揮発性メモリ5の特定記録領域に格納されている放送事業者名とロゴを読み出して、グラフィック描画部6に対して表示部7にチャンネル登録画面を表示する。ここでは、制御部8は、チャンネル登録画面に、読み出した放送事業者名とロゴを縦軸にし、各特定記録領域の名称(アップダウン、ページ1、ページ2・・・)を横軸にして2次元マトリクス状に表示するように、また、放送事業者が登録されている2次元マトリクス状のマトリクス枠にチェックマークを表示するように、さらに、各特定記録領域に登録されている放送事業者名の数を各特定記録領域の名称の上に表示するようにグラフィック描画部6に指示する。
【0049】
図14はお好みチャンネルを登録する際の2次元マトリックス状のチャンネル登録画面の例を示す図である。図において、縦軸は各チャンネル(放送事業者)とそのロゴ、横軸は図12に示す特定記録領域の名称(アップダウン、ページ1、ページ2・・・)が表示され、各マトリクス枠のチェックマークはその放送事業者がその特定記録領域に登録されていることを示している。また、各特定記録領域に登録されている放送事業者名の数を各特定記録領域の名称の上に表示している。
【0050】
図14に示すチャンネル登録画面においては、初期状態で、例えば、放送事業者Aのアップダウンのマトリクス枠にフォーカシングされているものとする。ここでは、アップダウンにお好みのチャンネルを登録するものとして説明する。図13のステップST43,ST44,ST45の処理は、実施の形態1の図7のステップST13,ST14,ST15の処理と同様である。
【0051】
ステップST45からステップST43に戻り、制御部8はユーザがリモコン11の決定ボタン26を押下することでリモコン解析部9から決定コードが伝送されたことを確認すると、ステップST46に移行する。
【0052】
ステップST46において、制御部8は不揮発性メモリ5に格納されているアップダウン特定記録領域の内容を確認する。ステップST47において、制御部8はアップダウン特定記録領域に選択された放送事業者の情報が存在しているかを確認し、情報が存在していない場合には、お好みチャンネルの登録処理としてステップST48に移行し、情報が存在している場合には、お好みチャンネルの取り消し処理としてステップST50に移行する。
【0053】
ステップST48において、制御部8は、不揮発性メモリ5のアップダウン特定記録領域に、不揮発性メモリ5の全情報記録領域に格納されている選択された放送事業者のチャンネルに係る情報の中から、選局情報、放送事業者、サービスidをコピーする。ステップST49において、制御部8は、グラフィック描画部6に、チャンネル登録画面の選択された放送事業者のマトリクス枠にチェックマークを表示するよう指示を行い、グラフィック描画部6は図14に示すようにチェックマークの表示を行う。
【0054】
ステップST50において、制御部8は、不揮発性メモリ5のアップダウン特定記録領域から選択された放送事業者の情報を削除する。ステップST51において、制御部8は、グラフィック描画部6に、選択された放送事業者のマトリクス枠に表示されているチェックマークを消去するよう指示を行い、グラフィック描画部6はチェックマークを消去する。
【0055】
図15はお好みチャンネル(放送事業者)の選局処理の流れを示すフローチャートである。ステップST61において、制御部8は、ユーザがリモコン11のチャンネルアップボタン28a又はチャンネルダウンボタン28bを押下することでリモコン受光部10及びリモコン解析部9を介して伝送されたチャンネルアップコード又はチャンネルダウンコードを受け取る。
【0056】
ステップST62において、制御部8は受け取ったコードがチャンネルアップコードであるかを確認し、チャンネルアップコードを受け取った場合にはステップST63に移行し、チャンネルダウンコードを受け取った場合にはステップST64に移行する。
【0057】
ステップST63において、制御部8は図12に示す不揮発性メモリ5のアップダウン特定記録領域に格納されている、サービスidが次に大きいチャンネル(放送事業者)の選局情報を読み出す。一方、ステップST64において、制御部8は図12に示す不揮発性メモリ5のアップダウン特定記録領域に格納されている、サービスidが次に小さいチャンネル(放送事業者)の選局情報を読み出す。
【0058】
ステップST65において、制御部8は読み出した選局情報に含まれる周波数情報をチューナ1に設定し、チューナ1は選局を行い所望の放送の受信が開始される。表示部7ではチューナ1により選局された映像が表示される。
【0059】
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、チャンネル選択といった同様の目的のために具備されるチャンネルアップボタンとチャンネルダウンボタン操作による選局機構について、実施の形態1と同じお好みチャンネルの登録画面を共有することにより、相互関係を分かりやすく提示しユーザの使い勝手を向上させることができるという効果が得られる。
【0060】
実施の形態3.
この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図は実施の形態1の図1と同じである。実施の形態1の不揮発性メモリ5の各特定記録領域には、放送事業者、選局情報、サービスidが格納され、テレビ、ラジオ、データ等のサービスタイプは格納されていないが、この実施の形態3では、不揮発性メモリ5の各特定記録領域には、放送事業者、選局情報、サービスidの他にサービスタイプも追加されており、同じサービスタイプの放送事業者、選局情報、サービスidが連続するように格納されている。
【0061】
図16はお好みチャンネルの登録画面の一例を示す図である。実施の形態1の図8に示すお好みチャンネルの登録画面に対して、制御部8はグラフィック描画部6に縦軸に同じサービスタイプをまとめて表示するよう指示を行う。その他の処理は実施の形態1と同様である。
【0062】
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、お好みチャンネルの登録画面に同じサービスタイプをまとめて表示することにより、サービスタイプによるグループ分けをすることができ、ユーザの利便性をさらに高めることができるという効果が得られる。
【0063】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図は実施の形態1の図1と同じである。
図17はお好みチャンネルの登録画面の一例を示す図である。実施の形態1の図8に示すお好みチャンネルの登録画面に対して、特定記録領域の名称であるページ1、ページ2、ページ3をユーザが任意に変更できるようにしたチャンネル登録画面である。
【0064】
特定記録領域の名称を変更する方法としては、リモコン11にひらがな入力と仮名漢字変換の機能を持たせても良いし、グラフィック描画部6により表示された画面により、ひらがな入力と仮名漢字変換を行うようにしても良く、制御部8がグラフィック描画部6に対して入力された特定記録領域の名称をチャンネル登録画面に表示させる。
【0065】
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、チャンネル登録画面において特定記録領域の内容をビジュアル化することにより、お好みチャンネル登録のグループ分けがより明確になり、ユーザの利便性をさらに高めることができるという効果が得られる。
【0066】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図は実施の形態1の図1と同じである。
図18はお好みチャンネルの登録画面の一例を示す図である。実施の形態1の図8に示すお好みチャンネルの登録画面に対して、特定記録領域の数を3つから6つに増やしたチャンネル登録画面である。
【0067】
不揮発性メモリ5の特定記録領域を予め十分確保しておき、ユーザがマトリクス枠の数を追加できるようにし、追加したマトリクス枠と不揮発性メモリ5の特定記録領域の未使用分を対応付けることでグループ数を拡張することができ、例えば、家族一人ずつにお好みチャンネルを登録する、あるいはお好みチャンルを登録する分野を細分化する等のグループ分けが可能となる。
【0068】
以上のように、この実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、不揮発性メモリ5の特定記録領域を予め十分確保しておきくことにより、ユーザ毎にグループ数を拡張でき、ユーザの利便性をさらに高めることができるという効果が得られる。
【0069】
実施の形態6.
図19はこの発明の実施の形態6によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図であり、実施の形態1の図1に操作ボタン12を追加したものである。実施の形態1では、リモコン11によりテレビジョン受信機を操作しているが、この実施の形態6では、テレビジョン受信機に備えられた操作ボタン12により、テレビジョン受信機を操作することもできる。
【0070】
以上のように、この実施の形態7によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、デジタル放送を受信するテレビジョン受信機において、受信したチャンネル/番組に関するデータを解析し放送を行っている放送事業者やチャンネルを選局するための選局情報やチャンネルに相当するチャンネルid等のチャンネルに係る情報を抽出する番組情報解析部と、上記番組情報解析部により抽出された全てのチャンネルに係る情報を格納する全情報記録領域と複数の特定記録領域を保有するメモリと、入力されたチャンネル登録の指示に基づき上記メモリの全情報記録領域に格納されている放送事業者と上記メモリが保有している複数の特定記録領域の名称をチャンネル登録画面として表示させると共に、上記チャンネル登録画面により各特定記録領域の名称毎に指定された放送事業者のチャンネルに係る情報を、上記メモリの全情報記録領域から読み出して上記各特定記録領域にコピーする制御部とを備え、前記制御部はチャンネル登録画面に各放送事業者と各特定記録領域の名称を2次元マトリクス状に表示させると共に、ユーザ操作によりそれぞれの放送事業者名に対し複数の特定記憶領域を登録可能としたことにより、全てのチャンネルを視聴することなく、チャンネル登録の際の時間と手間を省くことができると共に、ジャンル別、ネットワーク別等、グループ化して複数の登録基準でお好みチャンネルの登録が行え、ユーザの利便性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるリモコンの例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する信号の多重方法の例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する番組情報のネットワーク情報テーブルの例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機で受信する番組情報のサービス記述テーブルの例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機の不揮発性メモリの記録領域に格納された情報を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機におけるお好みチャンネルの登録処理及びお好みチャンネルの取り消し処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機におけるチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機における新放送事業者が追加された場合のチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機におけるお好みチャンネルの選局処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態1によるテレビジョン受信機におけるチャンネル選局画面の例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機の不揮発性メモリの記録領域に格納された情報を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機におけるお好みチャンネルの登録処理及びお好みチャンネルの取り消し処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機におけるチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態2によるテレビジョン受信機におけるお好みチャンネルの選局処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態3によるテレビジョン受信機におけるチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態4によるテレビジョン受信機におけるチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態5によるテレビジョン受信機におけるチャンネル登録画面の例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態6によるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 チューナ、2 分離部、3 復号部、4 番組情報解析部、5 不揮発性メモリ、6 グラフィック描画部、7 表示部、8 制御部、9 リモコン解析部、10 リモコン受光部、11 リモコン、12 操作ボタン、21 電源ボタン、22 テンキー、23 チャンネル登録ボタン、24 チャンネル呼出ボタン、25 矢印ボタン、26 決定ボタン、27a 音量アップボタン、27b 音量ダウンボタン、28a チャンネルアップボタン、28b チャンネルダウンボタン。

Claims (8)

  1. デジタル放送を受信するテレビジョン受信機において、
    受信したチャンネル/番組に関するデータを解析し放送を行っている放送事業者やチャンネルを選局するための選局情報やチャンネルに相当するチャンネルid等のチャンネルに係る情報を抽出する番組情報解析部と、
    上記番組情報解析部により抽出された全てのチャンネルに係る情報を格納する全情報記録領域と複数の特定記録領域を保有するメモリと、
    入力されたチャンネル登録の指示に基づき上記メモリの全情報記録領域に格納されている放送事業者と上記メモリが保有している複数の特定記録領域の名称をチャンネル登録画面として表示させると共に、上記チャンネル登録画面により各特定記録領域の名称毎に指定された放送事業者のチャンネルに係る情報を、上記メモリの全情報記録領域から読み出して上記各特定記録領域にコピーする制御部とを備え
    前記制御部はチャンネル登録画面に各放送事業者と各特定記録領域の名称を2次元マトリクス状に表示させると共に、ユーザ操作により各放送事業者名に対し複数の特定記憶領域を登録可能としたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  2. 制御部はチャンネル登録画面にメモリの特定記録領域に格納されているチャンネルに係る情報に含まれるサービスタイプ毎にまとめて放送事業者を表示させることを特徴とする請求項記載のテレビジョン受信機。
  3. 制御部は、チャンネル登録画面に表示させる各特定記録領域の名称を、入力された名称に変更させることを特徴とする請求項記載のテレビジョン受信機。
  4. 番組情報解析部は、メモリの全情報記録領域に記憶されているチャンネルに係る情報と抽出したチャンネルに係る情報を比較し、新しく開局した新放送事業者が存在する場合に、上記メモリの全情報記録領域に上記新放送事業者のチャンネルに係る情報を格納し、
    制御部はチャンネル登録画面に上記新放送事業者を他の放送事業者と区別して表示させることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。
  5. 制御部は、入力されたチャンネル呼出の指示に基づきメモリの特定記録領域に記憶されている放送事業者をチャンネル選局画面として表示させ、選択された放送事業者の選局情報を上記メモリの特定記録領域から読み出して選局させることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。
  6. メモリの特定記録領域にチャンネルアップ又はチャンネルダウン用のアップダウン特定記録領域を備え、
    制御部は、チャンネル登録画面に上記アップダウン特定記録領域の名称を表示させ、上記チャンネル登録画面により指定された放送事業者のチャンネルに係る情報を、上記メモリの全情報記録領域から読み出して上記アップダウン特定記録領域にコピーすることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。
  7. 制御部はチャンネル登録画面に放送事業者とアップダウン特定記録領域の名称を2次元マトリクス状に表示させることを特徴とする請求項記載のテレビジョン受信機。
  8. 制御部は入力されたチャンネルアップ又はチャンネルダウンの指示に基づき放送事業者の選局情報をメモリのアップダウン特定記録領域から読み出して選局させることを特徴とする請求項記載のテレビジョン受信機。
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