JP2004242247A - デジタル放送受信機 - Google Patents

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Tatsuro Matsui
達郎 松井
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Abstract

【課題】複数の人が受信機を共有する場合であっても、所望の番組を容易に選択できるようにする。
【解決手段】メインコントローラ21は、メモリ15に、ユーザの個別情報としてのユーザ名と各ユーザの番組情報とを記憶させる。ユーザがユーザ名を選択すると、メインコントローラ21は、これに応答して外部メモリI/F29を制御し、メモリ15から、選択されたユーザの番組情報を読み出す。メインコントローラ21は、読み出した番組情報を用いて個別番組表を作成する。メインコントローラ21は、作成した個別番組表を映像出力装置14の受像機に表示させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
CS(Communications Satellite:通信衛星)デジタル放送のような多チャンネルデジタル放送では、視聴者(ユーザ)の番組選択における操作を容易にするために、電子番組表(Electronic Program Guide:EPG)が用意されている(例えば特許文献1参照)。EPGは、電波を介して送信される番組表や放送内容のプログラムのデータをいう。放送受信機は、このEPGをディスプレイに表示させる。視聴者は、表示されたEPGを見ながらリモコンを操作し、表示されたEPGの中から視聴したい番組を選択する。このように、EPGを利用して視聴したい番組を選択することにより、操作が簡略化される。
【0003】
このデジタル放送は、家庭で用いられる据え置き型受信機又は車載用の移動体向け受信機によって受信される。2つの受信機のディスプレイを比較すると、移動体向け受信機の表示画面は、据え置き型受信機のものよりも小さい。
【0004】
据え置き型受信機のように大きな表示画面で、EPGを利用して選局操作を行う場合は、チャネルリストのスクロールを1,2回行えば、所望のチャネルを選局することができる。従って、据え置き型受信機では、操作は容易となる。
【0005】
一方、移動体向け受信機では、表示画面が小さいため、所望のチャネルを選局するのに、EPGを利用したとしてもスクロールする回数は増える。このため、移動体向け受信機では、操作が煩雑になる。このように、画面が小さくなるに従って、所望のチャネルを選局する操作回数は増え、選局操作は煩雑になる。
【0006】
その解決策として、着脱可能な記憶媒体に選局すべきチャンネルと該チャンネルの選局日時とを示す選局データを記憶媒体に記憶し、記憶した選局データを用いて所望のチャネルを選局するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−157136号公報(第5頁−8頁、図1−2)
【特許文献2】
特開2002−314890号公報(第3−4頁、図2−4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、家族などで同じ受信機を使用する場合、各個人によって好みの番組は異なってくる。従って、家族が同じ受信機を共用する場合、記憶媒体を用いたとしても、まず、送信されたEPGを表示装置に表示させて、このEPGから各視聴者が番組の内容を絞り込む必要がある。即ち、記憶媒体に記憶された選局データを有効に利用することができず、視聴者の操作回数は増え、操作性が低下する。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、所望の番組の容易な選択を可能とするデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の観点に係るデジタル放送受信機は、
デジタル放送の信号を受信するデジタル放送受信機において、
視聴者に個別の視聴者識別情報と前記視聴者の視聴候補の番組の番組情報とを対応させて予め記憶する記憶手段と、
前記視聴者識別情報の指定を受け付けて、受け付けた視聴者識別情報に対応する番組情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段が読み出した番組情報に基づいて、表示装置に前記視聴候補の番組を表示させる番組表示手段と、
前記表示装置に表示された番組候補のなかから特定された番組の特定情報を受け付けて番組を特定する番組特定手段と、
前記番組特定手段が特定した番組のコンテンツを受信して出力するコンテンツ出力手段と、を備えたものである。
【0011】
番組の案内情報が多重化されたデジタル放送の信号から、前記案内情報を取り出し、取り出した案内情報に基づいて、前記表示装置に番組案内を表示させる番組案内表示手段と、
前記表示装置に表示された番組案内に従って選択された新たな番組の放送に係る情報を番組情報として受け付ける番組情報受け付け手段と、
前記番組情報受け付け手段が受け付けた番組情報を前記視聴者識別情報と対応させて前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、を備えてもよい。
【0012】
装着部を備え、
前記記憶手段は、前記装着部に着脱自在な記録媒体から構成されるものであってもよい。
【0013】
前記番組表示手段は、前記視聴候補の番組を、優先順位を付与して前記表示装置に表示させるものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信機を図面を参照して説明する。
本実施の形態に係るデジタル放送受信機の構成を図1に示す。
本実施の形態に係るデジタル放送受信機1は、電波受信装置11と、放送信号処理部12と、音声出力装置13と、映像出力装置14と、メモリ15と、入力装置16と、からなる。
【0015】
このデジタル放送受信機1は、デジタル放送の放送電波を受信して、映像信号と音声信号とを出力するものである。尚、デジタル放送受信機1は、部屋に据え置く据え置き型のものであっても、車のような移動体に搭載される移動体向けのものであってもよい。
【0016】
電波受信装置11は、デジタル放送の放送電波を受信して、放送電波を放送信号に変換して放送信号処理部12に出力するものであり、アンテナ等によって構成される。
【0017】
この放送電波は、衛星放送、又は地上波放送のものであり、複数のチャネルの映像データ、音声データ等を含む。この放送電波は、デジタル放送の送信装置(図示せず)から送出される。
【0018】
この送信装置は、付加データと映像データと音声データとを多重化してTS(Transport Stream)信号を生成し、生成したTS信号にデスクランブル処理、変調処理を施して放送電波を生成する。
【0019】
ここで付加データとは、PSI(Program Specific Infomation:番組特定情報)、SI(Service Infomation:番組配列情報)等のような、デジタル放送に付属したデータである。PSIは、放送信号処理部12が、チャネルを構成する要素(符号化された映像データ、音声データ、データコンポーネント等)をTS信号から抜き出すための情報である。SIは、EPG(電子番組表)を作成するための情報である。
【0020】
音声出力装置13は、スピーカのように、放送信号処理部12のオーディオデコーダ25から供給された音声信号に基づいて音声を出力するものである。
【0021】
映像出力装置14は、放送信号処理部12のミキシングユニット28から供給された映像信号に基づいて映像を表示するものであり、映像を表示するための受像機を備える。
【0022】
メモリ15は、放送信号処理部12に着脱自在な記憶媒体であり、複数のユーザの各個別情報を記憶する。このユーザの個別情報は、ユーザ名と番組情報とを含む。ユーザの番組情報は、ユーザのお好みの番組、即ち、ユーザの視聴候補の番組を示すものであり、図2に示すように、番組のタイトル、チャネル、放送日時、番組の優先順位の情報を含む。
【0023】
番組の優先順位は、ユーザがよく視聴する番組を選択できるように各番組に付与されるものであり、番組は、ユーザ用として個別に編集された個別番組表に、優先順位に従って表示される。
【0024】
入力装置16は、リモコン(リモートコントローラ)等のようにユーザがデータを入力するためのものである。入力装置16は、通常、ユーザがテレビ視聴のためのチャンネル操作を行うためのキー、例えば、電源ON/OFFキーとチャンネル選択キーとを備える。また、入力装置16は、さらに、EPGキー161と、十字キー162と、決定ボタン163と、を備える。
【0025】
EPGキー161は、映像出力装置14にEPGを表示させるためのものである。EPGキー161は、例えば、押す度に、EPGと、このEPGに基づいて作成されたユーザの個別番組表と、を交互に表示するように構成される。
【0026】
十字キー162は、映像出力装置14に表示されたカーソルを移動させるためのものであり、上下左右の4方向に押し込むことが可能である。
【0027】
決定ボタン163は、映像出力装置14に表示された項目のうち、カーソルが位置する項目の選択を決定するためのものである。
【0028】
放送信号処理部12は、電波受信装置11から供給された放送信号の信号処理を行って、放送信号から映像信号と音声信号とを取り出し、取り出した映像信号、音声信号を、それぞれ、映像出力装置14、音声出力装置13に出力するものである。また、放送信号処理部12は、メモリ15と入力装置16との間でデータの入出力を行う。
【0029】
放送信号処理部12は、メインコントローラ21と、チューナ22と、復調部23と、デマルチプレクサ24と、オーディオデコーダ25と、ビデオデコーダ26と、OSD(On Screen Display)制御部27と、ミキシングユニット28と、外部メモリインターフェイス(以下、「外部メモリI/F」と記す。)29と、を具備する。
【0030】
メインコントローラ21は、入力装置16からの入力(ユーザ入力)に応じて必要な各装置の制御や演算処理等を行い、デジタル放送受信機1全体の制御を担う。
【0031】
具体的には、メインコントローラ21は、デマルチプレクサ24を制御するとともに、デマルチプレクサ24から供給された付加データを解析する。そして、メインコントローラ21は、解析の結果、OSD制御部27に、OSD(グラフィック)表示に必要な要素データを供給する。
【0032】
また、メインコントローラ21は、ユーザが選択したチャネル情報が入力装置16から供給されると、チューナ22と復調部23とにチャネル情報を出力して、チューナ22と復調部23とを制御する。
【0033】
また、メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御してメモリ15からのユーザの個別情報の読み出し処理、メモリ15への書き込み処理を実行する。
【0034】
また、メインコントローラ21は、ユーザの個別情報の新規登録、更新、削除の各処理を実行する。
【0035】
チューナ22は、メインコントローラ21に制御されて、電波受信装置11が受信した複数の放送信号の中から1つの放送局のチャネルを選局して検波するものである。チューナ22は、検波した信号を復調部23に出力する。
【0036】
復調部23は、メインコントローラ21に制御されて、チューナ22の出力信号から、TS信号を復調するものであり、復調したTS信号をデマルチプレクサ24に出力する。
【0037】
デマルチプレクサ24は、メインコントローラ21に制御されて、TS信号から、映像データと音声データと付加データとを分離する。デマルチプレクサ24は、分離した映像データをビデオデコーダ26へ供給し、音声データをオーディオデコーダ25へ供給し、付加データをメインコントローラ21へ供給する。
【0038】
オーディオデコーダ25は、デマルチプレクサ24から供給された音声データをデコードして音声信号を生成するものであり、生成した音声信号を音声出力装置13に出力する。
【0039】
ビデオデコーダ26は、デマルチプレクサ24から供給された映像データをデコードして動画のような映像信号を生成するものであり、生成した映像信号をミキシングユニット28に出力する。
【0040】
OSD制御部27は、メインコントローラ21から要素データが供給され、供給された要素からグラフィカルな静止画信号(グラフィック信号)を生成するものである。EPGのデータもメインコントローラ21から供給され、OSD制御部27は、供給されたEPGのデータを加工する。そして、OSD制御部27は、EPGを含むグラフィック信号をミキシングユニット28に出力する。
【0041】
ミキシングユニット28は、ビデオデコーダ26から供給された映像信号とOSD制御部27からのグラフィック信号とを合成するものであり、合成した映像信号を映像出力装置14に出力する。
【0042】
外部メモリI/F29は、メインコントローラ21に制御されて、メモリ15へのデータの書き込みとメモリ15からのデータの読み出しを行うものである。外部メモリI/F29は、メモリ15が装着されているかどうかを検出する検出手段を備える。
【0043】
次に本実施の形態に係るデジタル放送受信機1の動作を説明する。
電波受信装置11は、デジタル放送の電波を受信する。電波受信装置11は、受信した電波を放送信号に変換して放送信号処理部12に送出する。
【0044】
ユーザが、入力装置16を操作してチャネルを選択すると、メインコントローラ21は、これに応答して、このチャネル情報を、チューナ22と復調部23とデマルチプレクサ24とに供給する。
チューナ22は、供給されたチャネル情報に基づいて、電波受信装置11から送出された複数のチャネルのうちの1つのチャネルを選局し、選局したチャネルの放送信号を検波する。そして、チューナ22は、検波した信号を復調部23に出力する。
【0045】
復調部23は、チューナ22の出力信号からTS信号を復調し、復調したTS信号をデマルチプレクサ24に供給する。
【0046】
デマルチプレクサ24は、復調されたTS信号から付加データと映像データと音声データとを分離する。デマルチプレクサ24は、分離した付加データをメインコントローラ21に供給する。
メインコントローラ21は、付加データが供給されると、この付加データを解析し、付加データに含まれるPSIとSIとを取り出す。そして、メインコントローラ21は、デマルチプレクサ24にPSIを供給する。
【0047】
デマルチプレクサ24は、供給されたPSIに基づいて所望のチャネルの映像データ、音声データを取り出し、取り出した映像データ、音声データを、それぞれ、ビデオデコーダ26、オーディオデコーダ25に供給する。
【0048】
オーディオデコーダ25は、デマルチプレクサ24から供給された音声データをデコードして音声信号を生成し、生成した音声信号を音声出力装置13に出力する。音声出力装置13は、オーディオデコーダ25から出力された音声信号に従って音声を送出する。
【0049】
ビデオデコーダ26は、デマルチプレクサ24から供給された映像データをデコードして映像信号を生成し、生成した映像信号をミキシングユニット28に出力する。
【0050】
ミキシングユニット28は、ビデオデコーダ26から供給された映像信号を映像出力装置14に出力する。映像出力装置14は、ミキシングユニット28から供給された映像信号に基づいて受像機に映像を表示する。
【0051】
一方、メインコントローラ21は、SIに基づいてEPGを作成するのに必要なデータを作成し、このデータをOSD制御部27に供給する。OSD制御部27は、メインコントローラ21から供給されたデータをEPGのデータに加工する。
OSD制御部27は、加工したEPGのデータをミキシングユニット28に出力する。EPGを表示させる場合、ミキシングユニット28は、このEPGのデータを映像出力装置14に出力する。映像出力装置14は、EPGを受像機に表示させる。
【0052】
次に、メモリ15が外部メモリI/F29に装着されたまま、電源がオンされた場合、あるいは、電源オンの状態でメモリ15が外部メモリI/F29に装着された場合、外部メモリI/F29は、メモリ15の装着を検知する。
【0053】
外部メモリI/F29が、メモリ15の装着を検知すると、メインコントローラ21は、これに応答して、メモリ15に記憶されているユーザの個人情報の読み出し処理を実行する。
【0054】
この読み出し処理の内容を図3のフローチャートに基づいて説明する。
メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御してメモリ15から、すべてのユーザ名を読み出す(ステップS11)。
【0055】
メインコントローラ21は、OSD制御部27を制御してユーザ名の一覧を表示させる(ステップS12)。
【0056】
ここで、入力装置16から、ユーザによって選択されたユーザ名の情報が供給されると、メインコントローラ21は、これに応答して、選択されたユーザの番組情報がメモリ15に記憶されているか否かを判定する(ステップS13)。
【0057】
選択されたユーザの番組情報が記憶されていない場合(ステップS13においてNo)、メインコントローラ21は、映像出力装置14を制御して、ユーザの番組情報は未登録である旨を表示させる(ステップS14)。そして、メインコントローラ21は、この読み出し処理を終了させ、後述する更新処理を実行する。
【0058】
選択されたユーザの番組情報が記憶されている場合(ステップS13においてYes)、メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御して、選択されたユーザの番組情報をメモリ15から読み出す(ステップS15)。
【0059】
そして、メインコントローラ21は、メモリ15から読み出した番組情報に基づいて、ユーザの個別番組表を作成し、映像出力装置14に、作成した個別番組表を表示させる(ステップS16)。
【0060】
メインコントローラ21は、入力装置16に入力されたユーザの操作情報に基づいて、番組が選択されたか否かを判定する(ステップS17)。所定の期間内に番組が選択されなかった場合(ステップS17においてNo)、メインコントローラ21は、この処理を終了させる。
【0061】
一方、番組が選択された場合(ステップS17においてYes)、メインコントローラ21は、チューナ22に選局すべきチャネルのチャネル情報を供給して、選択された番組を受信するように制御する(ステップS18)。
【0062】
メインコントローラ21は、このような受信制御を行って、この読み出し処理を終了させる。
【0063】
次に、図2に示す表示画面において、ユーザが入力装置16を操作して、新規登録を選択すると、メインコントローラ21は、この操作情報を受け付けて新規登録処理を実行する。この新規登録処理の内容を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0064】
メインコントローラ21は、入力装置16に入力されたユーザの操作情報に基づいて、ユーザ名の入力があったか否かを判定する(ステップS21)。
【0065】
新規登録がキャンセルされた場合、あるいは、ユーザ名の入力が所定期間内になかった場合(ステップS21においてNo)、メインコントローラ21は、この処理を終了させる。
【0066】
ユーザ名の入力があった場合(ステップS21においてYes)、メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御してユーザ名をメモリ15に書き込む(ステップS22)。
【0067】
次に、メインコントローラ21は、映像出力装置14にEPGを表示させる(ステップS23)。
【0068】
メインコントローラ21は、入力装置16に入力されたユーザの操作情報に基づいて、番組情報の入力があったか否かを判定する(ステップS24)。
【0069】
番組情報の入力がキャンセルされた場合、あるいは、番組情報の入力が所定期間内になかった場合(ステップS24においてNo)、メインコントローラ21は、この処理を終了させる。
【0070】
番組情報の入力があった場合(ステップS24においてYes)、メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御して、入力されたユーザの番組情報をメモリ15に書き込む(ステップS25)。
【0071】
ユーザの番組情報がメモリ15に書き込まれると、メインコントローラ21は、この新規登録処理を終了させる。
【0072】
次に、図3のステップS14において、ユーザの番組情報が未登録と判定した場合、あるいは、ユーザが図2に示す表示に従って入力装置16を操作し、番組情報の更新を選択した場合、メインコントローラ21は、この操作情報を受け付けて更新処理を実行する。この更新処理の内容を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0073】
メインコントローラ21は、映像出力装置14にEPGを表示させる(ステップS31)。
【0074】
メインコントローラ21は、入力装置16に入力されたユーザの操作情報に基づいて、新たな番組が選択されたか否かを判定する(ステップS32)。
【0075】
この処理がキャンセルされた場合、あるいは、新たな番組が所定期間内に選択されなかった場合(ステップS32においてNo)、メインコントローラ21は、この処理を終了させる。
【0076】
新たな番組が選択された場合(ステップS32においてYes)、メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御して、メモリ15に、ユーザの新たな番組情報を記憶させ、この番組情報を登録する(ステップS33)。
【0077】
メインコントローラ21は、個別番組表を表示させる(ステップS34)。メインコントローラ21は、入力装置16に入力されたユーザの操作情報に基づいて、番組が選択されたか否かを判定する(ステップS35)。
【0078】
個別番組表の表示がキャンセルされた場合、あるいは、所定期間内に番組が選択されなかった場合(ステップS35においてNo)、メインコントローラ21は、この処理を終了させる。
【0079】
番組が選択された場合(ステップS35においてYes)、メインコントローラ21は、選択された番組情報の優先順位を更新する(ステップS36)。メインコントローラ21は、このような更新処理を実行して、この処理を終了させる。
【0080】
次に、ユーザが、図2に示す表示に従って入力装置16を操作し、登録削除を選択した場合、メインコントローラ21は、この操作情報を受け付けて削除処理を実行する。この削除処理の内容を図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0081】
メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御して、指定されたユーザ名をメモリ15から削除する(ステップS41)。
【0082】
メインコントローラ21は、外部メモリI/F29を制御して、このユーザの番組情報をメモリ15から削除する(ステップS42)。そして、メインコントローラ21は、この削除処理を終了させる。
【0083】
次に、このメインコントローラ21の動作をさらに具体的に説明する。
まず、ユーザAが、番組情報未登録のメモリ15を据え置き型のデジタル放送受信機1の外部メモリI/F29に装着し、「新規登録」を選択した場合、メインコントローラ21は、これに応答して、新規登録処理を実行する。
【0084】
即ち、メインコントローラ21は、ユーザ名の入力があれば、ユーザ名としてユーザAをメモリ15に書き込む(図4のステップS22の処理)。
【0085】
次に、メインコントローラ21は、図7に示すようなEPGを表示させる(ステップS23の処理)。
【0086】
ここで、ユーザAが入力装置16を操作して、例えば、チャネルCH1の番組A、チャネルCH3の番組I、チャネルCH4の番組Nを選択したとする。メインコントローラ21は、これに応答して、この番組情報をメモリ15に書き込む(ステップS25に対応)。このようにして番組情報がメモリ15に書き込まれる。
【0087】
次に、ユーザAが、図2に示す表示に従って入力装置16を操作し、書き込まれた番組情報の更新を選択すると、メインコントローラ21は、これに応答して、更新処理を実行する。
【0088】
即ち、メインコントローラ21は、図7に示すようなEPGを表示させる(図5のステップS31の処理)。
【0089】
ユーザAが新たな番組Mを選択すると、メインコントローラ21は、この番組情報をメモリ15に書き込む(ステップS33の処理)。
【0090】
メインコントローラ21は、個別番組表を表示し、ユーザAが再び、番組Mを選択すると、番組Mの優先順位を繰り上げる(ステップS34〜S36の処理)。
【0091】
尚、番組情報の数に上限を設定しておくこともできる。上限を設定しておけば、番組情報の数が上限値に達している場合に新たな番組が選択されると、優先順位の最も低い番組情報は、メモリ15から削除される。
【0092】
次に、ユーザAが、このメモリ15を据え置き型のデジタル放送受信機1から取り外し、移動体向けのデジタル放送受信機1の外部メモリI/F29に装着した場合、この外部メモリI/F29はメモリ15の装着を検知する。
【0093】
ユーザAが、個別番組表を表示させるように入力装置16のEPGキー161を操作すると、メインコントローラ21は、これに応答して、読み出し処理を実行する。
【0094】
即ち、メインコントローラ21は、メモリ15から、記憶されているすべてのユーザ名の一覧を読み出し、これを表示させる(図3のステップS11,S12の処理)。
【0095】
選択されたユーザの番組情報が登録されていれば、メインコントローラ21は、これを読み出し、図8に示すような個別番組表を作成して表示させる(ステップS13〜16の処理)。
【0096】
図8に示すように、個別番組表は、優先順位の高い順から表示される。尚、番組情報が多く、1画面で表示できない場合、メインコントローラ21は、2画面以上にわたって個別番組表を表示させる。
【0097】
ここで、ユーザAが番組名Aを選択すれば、メインコントローラ21は、チャネルCH1のチャネル情報をチューナ22に供給する。
【0098】
チューナ1は、チャネルCH1を選局する。そして、選局されたチャネル1の放送信号に基づいて番組Aの映像と音声とが、それぞれ、映像出力装置14、音声出力装置13から出力される。
【0099】
次に、ユーザAが図2に示す表示に従って入力装置16を操作し、登録削除を選択した場合、メインコントローラ21は、これに応答して削除処理を実行する。
【0100】
即ち、メインコントローラ21は、指定されたユーザ名としてユーザAをメモリ15から削除し、ユーザAの番組情報をすべてメモリ15から削除する(図6のステップS41,S42の処理)。
【0101】
以上説明したように、本実施の形態によれば、メモリ15に各ユーザの個別情報として、ユーザ名とユーザの番組情報とを対応させて記憶させ、ユーザ名が指定されると、そのユーザの番組情報を個別番組表にして表示するようにした。
【0102】
従って、ユーザ名を指定するだけで、図8に示すような個別番組表が表示され、各ユーザは、この個別番組表から番組を選択することができる。このため、各ユーザに好みの番組をより少ない操作で選択することができ、所望の番組を容易に選択することができる。また、入力装置16を操作するだけで、容易に個別番組表を作成することができる。
【0103】
そして、複数の人が同じデジタル放送受信機1を共有した場合であっても、EPGよりも絞り込まれた個別番組表から番組を選択することができ、複数の人によって構成される家族が、同じデジタル放送受信機1を共有することもできる。
【0104】
また、メモリ15が外部メモリI/F29に着脱自在であるので、デジタル放送受信機1が据え置き型のものであっても、移動体型のものであっても、異なる受信機間で各ユーザに好みの番組情報を表示させることができる。
【0105】
従って、このメモリ15に、よく視聴する番組の情報を据え置き型の受信機で登録し、好みの番組を絞り込んでおけば、表示画面が小さい移動体向けのデジタル放送受信機1にて選局操作を行ったとしても、少ない操作で番組を選択することができる。
【0106】
また、番組情報に優先順位を含めるようにしたので、ユーザがよく視聴する番組の優先順位は上昇し、この番組情報は、個別番組表の上位にランクされる。従って、よく視聴する番組の選択が容易になり、手動選局操作の手間は低減される。
【0107】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、本実施の形態では、メモリ15は、外部メモリI/F29に着脱自在なものとした。しかし、メモリ15は、これに限られるものではなく、デジタル放送受信機1に内蔵されたメモリであってもよい。
【0108】
放送信号は、衛星放送、又は地上波放送のような無線によるものには限られず、有線によるものであってもよい。
【0109】
また、個別の番組情報の優先順位を、自動的に付与するだけでなく、ユーザ自身が手動で付与するように構成することもできる。また、番組情報に分かりやすい番組名(タイトル)を手動で付与することもできる。
【0110】
また、番組情報を読み出す際に、ユーザ名の代わりにユーザID等を用いることもできる。また、番組情報は、必ずしも、番組のタイトル、チャネル、放送日時、番組の優先順位の情報だけには限られず、例えば、番組情報にメモ等を含めることもできる。また、EPGを加工せずに、所謂アプリケーションフリー方式でEPGを表示することもできる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所望の番組の容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の受像機に表示される表示例を示す説明図である。
【図3】図1のメインコントローラの読み出し処理の内容を示すフローチャートである。
【図4】図1のメインコントローラの新規登録処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】図1のメインコントローラの更新処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】図1のメインコントローラの削除処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】図1の受像機に表示されるEPGの表示例を示す説明図である。
【図8】図1の受像機に表示されるユーザ個別の番組情報の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信機
11 電波受信装置
12 放送信号処理部
13 音声出力装置
14 映像出力装置
15 メモリ
16 入力装置
21 メインコントローラ

Claims (4)

  1. デジタル放送の信号を受信するデジタル放送受信機において、
    視聴者に個別の視聴者識別情報と前記視聴者の視聴候補の番組の番組情報とを対応させて予め記憶する記憶手段と、
    前記視聴者識別情報の指定を受け付けて、受け付けた視聴者識別情報に対応する番組情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段が読み出した番組情報に基づいて、表示装置に前記視聴候補の番組を表示させる番組表示手段と、
    前記表示装置に表示された番組候補のなかから特定された番組の特定情報を受け付けて番組を特定する番組特定手段と、
    前記番組特定手段が特定した番組のコンテンツを受信して出力するコンテンツ出力手段と、を備えた、
    ことを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 番組の案内情報が多重化されたデジタル放送の信号から、前記案内情報を取り出し、取り出した案内情報に基づいて、前記表示装置に番組案内を表示させる番組案内表示手段と、
    前記表示装置に表示された番組案内に従って選択された新たな番組の放送に係る情報を番組情報として受け付ける番組情報受け付け手段と、
    前記番組情報受け付け手段が受け付けた番組情報を前記視聴者識別情報と対応させて前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  3. 装着部を備え、
    前記記憶手段は、前記装着部に着脱自在な記録媒体から構成される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信機。
  4. 前記番組表示手段は、前記視聴候補の番組を、優先順位を付与して前記表示装置に表示させるものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル放送受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440948C (zh) * 2005-06-03 2008-12-03 乐金电子(中国)研究开发中心有限公司 广播接收装置及广播信号接收方法及广播系统
JP2009545218A (ja) * 2006-07-26 2009-12-17 ジェムアルト エスアー ローカル電子サービスガイド生成を使用する放送システム
CN107295371A (zh) * 2016-08-04 2017-10-24 深圳前海茂佳软件科技有限公司 远程节目引导方法及系统

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