JP4147751B2 - スローアウェイチップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超硬合金等のチップ本体に、ダイヤモンド焼結体やCBN焼結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃部材が取り付けられて切刃が設けられたスローアウェイチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の、ダイヤモンド焼結体やCBN焼結体等の超高硬度焼結体によって切刃部分が形成されたスローアウェイチップとしては、例えば図5に示すようなものが一般的に知られている。すなわち、この図5に示すスローアウェイチップでは、超硬合金等の硬質材料よりなる略正方形平板状のチップ本体1の方形をなす上面がすくい面2とされ、このすくい面2のコーナ部Cがチップ本体1の厚さ方向に沿った断面においてL字状に切り欠かれることにより、このコーナ部Cには、すくい面2から一段後退するとともに該コーナ部Cに交差したチップ本体1の側面3に開口する凹所4が形成されている。なお、このチップ本体1のすくい面2の中央部からは、当該スローアウェイチップをスローアウェイ式切削工具のチップ取付座に取り付けるための取付孔1aが上記厚さ方向に向けてチップ本体1の下面5に達するように貫設されている。
【0003】
そして、上記凹所4には、ダイヤモンド焼結体やCBN焼結体等の超高硬度焼結体よりなるやはり平板状の切刃部材6がろう付け等により接合されて取り付けられており、この切刃部材6の上記すくい面2に連なる上面の上記コーナ部Cに臨む辺稜部に切刃6aが形成されている。ここで、この切刃部材6は、その厚さが凹所4の上記厚さ方向の深さと略等しく、該凹所4に取り付けられた状態でその上記上面がチップ本体1のすくい面2と面一に連なって該すくい面2の一部を構成する一方、この厚さ方向視に見た切刃部材6の平面形状および寸法は、凹所4の底面の同方向視の形状と略等しく、かつ僅かに大きな寸法となるように形成されており、従ってこの切刃部材6の側面6bはチップ本体1の上記側面3,3から外側に一段突出させられ、上記上面の辺稜部に形成される上記切刃6aもすくい面2の辺稜部2aから一回り外側に突出させられることとなる。さらに、これらチップ本体1と切刃部材6の側面3,6bはともに上記すくい面2に直交するように形成されており、このうち切刃6aに連なって逃げ面とされる切刃部材6の側面6bが該すくい面2に直交することにより、この側面6bはその逃げ角がいわゆるネガとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のスローアウェイチップにおいては、こうして切刃部材6の平面寸法が凹所4の底面の寸法よりも大きくされて切刃部材6の側面6bがチップ本体1の側面3から外側に突出させられていることにより、この切刃部材6の下面の外側辺稜部6cもチップ本体1の側面3から外側にはみ出すこととなるため、切刃部材6は、この下面の外側辺稜部6cの下方にチップ本体1が存在しない、いわゆるオーバーハング状態となって、該外側辺稜部6cがチップ本体1に支持されない状態となってしまう。ところが、この切刃部材6の下面の外側辺稜部6cは、切削時に大きな負荷が下方に向けて作用する上記切刃6aの直下に位置する部分であるため、そのような部分において切刃部材6がオーバーハング状態となってチップ本体1に支持されていないと、過大な負荷が作用した場合には切刃部材6の取付強度を確保できずにこの切刃部材6の脱落を生じたりするおそれがあった。その一方で、このような超高硬度焼結体よりなる切刃部材6に形成される切刃6aは、当該切刃部材6をチップ本体1に取り付けた後にその側面6bを研磨することによって所定の精度に仕上げるものであるため、上述のようにこの側面6bの逃げ角がネガとなる場合において、上記オーバーハング状態を解消するためにこの切刃部材6の側面6bとチップ本体3の側面3とを面一にしようとすると、上記研磨の際には切刃部材6とチップ本体1との異なる材質部分を共削りしなければならなくなって、加工性の悪化を招くという問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたもので、このような超高硬度焼結体よりなる切刃部材が取り付けられたスローアウェイチップにおいて、チップ製造時の研磨の際の加工性を悪化させることなく、切刃部材の取付強度の向上を図ることが可能なスローアウェイチップを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、チップ本体のすくい面とされる上面の辺稜部に形成された凹所に、逃げ面とされる側面の逃げ角がネガとされた超高硬度焼結体よりなる切刃部材が、その切刃を上記辺稜部から突出させて取り付けられたスローアウェイチップにおいて、上記切刃部材の下面と上記凹所の底面との外側辺稜部を互いに略一致させるとともに、この凹所の底面の外側辺稜部から上記チップ本体の下面側に向けて、該チップ本体の側面を下面側に向かうに従いチップ本体内側に後退するように傾斜させたことを特徴とする。従って、このようなスローアウェイチップによれば、切刃部材とチップ本体との外側辺稜部が互いに一致させられていて、切刃部材の下面全体が凹所の底面によって支持されているため、切刃部材がオーバーハング状態となることがなくなって取付強度の向上を図ることができる一方、この外側辺稜部の下側ではチップ本体側面が後退傾斜していて、切刃部材の逃げ角がネガとされた側面に対して逃げているため、切刃を形成する際にこの切刃部材の側面を研磨してもチップ本体の側面に干渉することはない。
【0007】
ここで、この凹所底面の外側辺稜部より下側の後退傾斜した上記チップ本体の側面の傾斜角は1°〜5°の範囲内とされるのが望ましく、この傾斜角が1°を下回るほど小さいと、このチップ本体の側面と切刃部材の側面とが面一に近くなって研磨の際に干渉が生じるおそれがある一方、上記傾斜角が5°を上回るほど大きいと、この後退傾斜したチップ本体の側面によって凹所底面の外側辺稜部下側に形成される切刃部材の支持部の肉厚が小さくなり、取付強度が損なわれるおそれが生じる。また、同じ理由から、上記切刃部材の切刃の上記チップ本体上面辺稜部からの突出量は0.1mm〜1mmの範囲内とされるのが望ましく、この突出量が0.1mmを下回るほど小さいと、やはりチップ本体の後退傾斜した側面と切刃部材の逃げ角がネガとされた側面とが面一に近くなるおそれがある一方、逆にこの突出量が1mmを上回るほど大きく、従って切刃部材の下面外側辺稜部およびこれと一致させられたチップ本体の凹所底面の外側辺稜部の突出量も大きくなると、上記傾斜角も大きくならざるを得ずにやはり切刃部材の取付強度が損なわれるおそれがある。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、それぞれ本発明の第1〜第4の実施形態を示すものであり、互いに共通する要素には同一の符号を配して説明を簡略化する。これらの実施形態においても、チップ本体11は超硬合金等の硬質材料により略正方形平板状に形成されており、その方形をなす上面がすくい面12とされていて、このすくい面12のコーナ部Cに、該すくい面12に直交するチップ本体11の厚さ方向に沿った断面がL字状をなし、すくい面12から一段後退するとともに、該コーナ部Cに交差するチップ本体11の側面13に開口する凹所14が形成されている。また、このチップ本体11の上記すくい面12中央部から着座面とされる下面15にかけては、当該スローアウェイチップのスローアウェイ式切削工具への取り付け用の取付孔11aが貫設されている。
【0009】
ここで、この凹所14の上記コーナ部C側を向く壁面は、上記厚さ方向に沿ってすくい面12に直交するように形成されるとともに、該厚さ方向から見た平面視には、このコーナ部Cの突端と上記取付孔11aの中心とを結ぶ該コーナ部Cの二等分線に直交する方向に延びており、従って凹所14の上記厚さ方向を向く底面は、上記平面視において上記壁面側を底辺とする直角二等辺三角形状を呈することとなる。ただし、チップ本体11の隣接する側面13…同士の交差稜線部は、上下面11,15に平行な断面において1/4円弧状をなすようにされており、従ってこの凹所14の底面がなす直角二等辺三角形も、上記底辺に対向して一対の二等辺同士が直交するコーナ部C側の角部が、これら一対の二等辺に滑らかに接する1/4円弧状に形成されることとなる。なお、この凹所14の底面は、上記厚さ方向に直交するように、すなわちすくい面12および下面15に平行となるように形成されている。
【0010】
そして、これら第1〜第4の実施形態では、この凹所14の底面がなす直角二等辺三角形の一対の二等辺と1/4円弧状をなすその上記角部とが該底面の外側辺稜部14aとされ、この外側稜線部14aは、上記平面視において、上記コーナ部Cに向かって延びるすくい面12の辺稜部12aよりもチップ本体11の外側に一段突出するようにされており、これに伴い、この外側辺稜部14aの下方に連なる部分のチップ本体11の側面13a部分も、上記辺稜部12aに連なる側面13から外側に突出し、かつチップ本体11の下面15に向かうに従いチップ本体11の内側に向かって後退するように傾斜させられている。言い換えれば、チップ本体11の側面13のうち、上記コーナ部Cに交差する部分の側面13aは、すくい面12側すなわち上側に向けて、辺稜部12aを介してすくい面12に直交する上記側面13部分に対し漸次突出するように傾斜させられて凹所14の上記外側辺稜部14aに連なっているのであり、この傾斜した側面13aが上記厚さ方向に対してなす傾斜角θは、第1〜第4の実施形態で共通して1°〜5°の範囲とされるとともに、上記平面視において外側辺稜部14aが辺稜部12aに対してなす突出量eも各実地形態で共通して0.1mm〜1mmの範囲内とされている。
【0011】
ここで、図1に示す第1の実施形態では、上記側面13aが、上記外側辺稜部14aからチップ本体11の下面15との間において全体的に下面15側に向けて後退傾斜するように形成されており、これに対して図2に示す第2の実施形態では、この側面13aが、上記外側辺稜部14aからチップ本体11の厚さ方向の途中、より具体的にはチップ本体11の厚さの略1/2の位置までの間で下面15側に向けて後退傾斜させられていて、これよりも下側の下面15に至る部分は辺稜部12aに直交する側面13部分と面一にされている。なお、このように側面13aが側面13から外側に突出して傾斜させられることにより、両側面13,13a間には、上記厚さ方向下面15側に向けて漸次幅狭となって細長く延びる三角形状の段差面13bが、両側面13,13aに鋭角に交差するように形成されることとなる。
【0012】
一方、図3、4に示す第3、第4の実施形態では、上記コーナ部Cにおいてチップ本体11のすくい面12側の部分が上記二等分線方向に一定の幅で一段外側に突出するように形成され、この突出したコーナ部Cに上記凹所14が形成されており、この凹所14の底部の上記外側辺稜部14aから下方の側面13aが、第3の実施形態では下面15との間で全体的に、また第4の実施形態ではチップ本体11の厚さ方向の途中までの間で、下面15側に向かうに従いチップ本体11の内側に後退傾斜させられている。従って、これら第3、第4の実施形態では、両側面13,13aの間に、上記厚さ方向下面15側に向けて漸次幅狭となって細長く延びる三角形状の段差面13bが、両側面13,13aに鈍角に交差するように形成されるとともに、この段差面13bのすくい面12側には、側面13と凹所14の上記壁面との間に、側面13および段差面13bに対して鈍角に交差するとともに上記壁面とすくい面12には直交する段差面13cが形成されることとなる。
【0013】
このように形成された各実施形態の凹所14には、ダイヤモンド焼結体やCBN焼結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃部材16が取り付けられている。この切刃部材16は、上記平面視における寸法・形状が、同平面視において凹所14の底面がなす上記直角二等辺三角形と合同とされ、またその厚さが上記凹所14の深さ(凹所14の上記壁面の上記厚さ方向の高さ)と略等しくされた平板状のものであって、コーナ部C側に臨む上記直角二等辺三角形の直角角部も凹所14の底面と等しい半径の1/4円弧状に形成されており、この切刃部材16の上面の外側辺稜部、すなわちこの上面がなす上記直角二等辺三角形の一対の二等辺部分と上記1/4円弧部分とに切刃16aが形成されるとともに、この切刃16aに連なって逃げ面とされる切刃部材16の側面16bは、上記上面に対して直交するように形成されて逃げ角がネガとされている。従って、凹所14の底面に密着させられるこの切刃部材16の下面は、上面と合同、すなわち上記凹所14の底面と合同な略直角二等辺三角形状に形成されることとなり、当該切刃部材16は、この下面の外側辺稜部16c、つまりこの下面がなす上記直角二等辺三角形の一対の二等辺部分と1/4円弧部分とを、凹所14の底面の上記外側辺稜部14aに一致させて該凹所14に取り付けられる。
【0014】
なお、このようにダイヤモンド焼結体やCBN焼結体等の超高硬度焼結体よりなる切刃部材16を超硬合金等のチップ本体11に取り付けるには、活性ろう材等のろう材によるろう付けによって接合して取り付ければよい。また、こうして凹所14に取り付けられた切刃部材16は、該切刃部材16の厚さが凹所14の深さと略等しくされていることから、その上面がチップ本体11のすくい面12に面一に連なって該すくい面12の一部をなしている。さらに、この切刃部材16は、図1、2に示す第1、第2の実施形態では、その上記直角二等辺三角形の底辺部分に位置する側面の両端部が、凹所14の上記壁面からはみ出して上記段差面13bに面一に連なる段差面16dをなし、この段差面16dが側面16bとチップ本体11の側面13とに段差面13bと同じく鋭角に交差させられる一方、図3、4に示す第3、第4の実施形態では、切刃部材16の上記直角二等辺三角形の底辺部分に位置する側面が全面的に凹所14の壁面に密着接合されて、側面16bは上記段差面13cに鈍角に交差させられることとなる。従って、これら第1〜第4の実施形態ではいずれも、上記切刃16aは、平面視における上記凹所14底面の外側辺稜部14aと同じく、すくい面12の上記辺稜部12aに対して一段外側に突出させられることとなり、その突出量eも上記外側辺稜部14aの突出量eと等しく、かつ0.1mm〜1mmの範囲内とされる。
【0015】
従って、このように構成された第1〜第4の実施形態のスローアウェイチップにおいては、こうして切刃部材16を凹所14に取り付けた後に側面16bを研磨して切刃16aを所定の精度に形成する場合でも、この切刃部材16の下面の外側辺稜部16cと凹所14底面の外側辺稜部14aとが一致させられ、しかもこの外側辺稜部14aよりも下方でチップ本体11の側面13aが内側に後退傾斜しているので、研磨砥石がこの側面13aに干渉して超硬合金等のチップ本体11を切刃部材16とともに共削りしたりすることがなく、このため超高硬度焼結体製の切刃部材16のみに対応した研磨を施せばよいので、この共削り等による加工性の悪化を防ぐことが可能となる。そして、その一方で、この切刃部材16は、その下面の外側辺稜部16cが凹所14底面の外側辺稜部14aと一致して、上記厚さ方向に向けて全面的にこの凹所14の底面に密着して支持されることとなるので、該切刃部材16の上面の外側辺稜部に形成された切刃16aに上記厚さ方向に作用する切削負荷に対し、切刃部材16を高い強度で取り付け、保持することが可能となり、過大な切削負荷が作用した場合でも切刃部材16が脱落したりするのを防いでチップ寿命の延長を図り、かつ安定した円滑な切削を促すことができる。
【0016】
また、これらの実施形態においては、この後退傾斜した側面13aの上記傾斜角θが1°〜5°の範囲とされるとともに、すくい面12の上記辺稜部12aからの上記切刃16aの突出量eが0.1mm〜1mmの範囲とされており、これにより、確実に上述の効果を奏功することが可能となる。すなわち、この傾斜角θが1°を下回るほど小さかったり、突出量eが0.1mmを下回るほど小さかったりすると、切刃部材16の上記側面16bとその下方に連なって後退傾斜する側面13aとが面一に近くなりすぎ、研磨の際に砥石がこの側面13aに干渉して共削りを起こしてしまうおそれがある一方、逆に傾斜角θが5°を上回るほど大きかったり、突出量eが1mmを上回るほど大きかったりすると、上述のようにして切刃部材16の特に切刃16aの直下を支持する凹所14底面の外側辺稜部14a周辺部分のチップ本体11の肉厚が小さくなり、過大な負荷にも十分抗し得るだけの取付強度を奏することができなくなるおそれが生じる。従って、これら傾斜角θや突出量eは、いずれも上記第1〜第4の実施形態の通りに設定されるのが望ましい。
【0017】
さらに、これら第1〜第4の実施形態のうち、第1、第2の実施形態では、コーナ部Cにおいてチップ本体11のすくい面12側の部分が一段外側に突出するように形成された第3、第4の実施形態に比べ、チップ本体11の成形が容易であるという利点を有する一方、こうしてコーナ部Cでチップ本体11が突出させられた第3、第4の実施形態では、上述のように切刃部材16の上記底辺側の側面が凹所14の上記壁面に全体的に密着して接合されるため、さらに高い切刃部材16の取付強度を得ることができる。また、後退傾斜した上記側面13aが上記外側辺稜部14aからチップ本体11の下面15にまで達するように形成された第1、第3の実施形態では、チップ本体11において上述のように切刃部材16の特に切刃16a直下を支持する部分を上記厚さ方向に大きく確保することができるので、やはり切刃部材16の取付強度を高くすることができる一方、この側面13aがチップ本体11の厚さ方向の途中までとされた第2、第4の実施形態では、切刃16aの突出量eが小さくても傾斜角θは大きくすることができ、研磨の際の干渉をより確実に防止することが可能となる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、研磨によって切刃を所定の精度に形成する際のチップ本体への干渉を防いで、共削りによる加工性の悪化を防ぐことができるとともに、切刃部材を高い強度でチップ本体に取り付けることができ、過大な負荷が切刃に作用したりした場合でも切刃部材の脱落等を防いで、チップ寿命を延長することにより円滑かつ安定した切削を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第4の実施形態を示す斜視図である。
【図5】 従来のスローアウェイチップを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 チップ本体
12 すくい面
12a すくい面12の辺稜部
13 チップ本体11の側面
13a 後退傾斜した側面
14 凹所
14a 凹所14の底面の外側辺稜部
15 チップ本体11の下面
16 切刃部材
16a 切刃
16b 切刃部材16の側面
16c 切刃部材16の下面の外側辺稜部
C コーナ部
θ 傾斜平面13aの傾斜角
e 切刃16aの辺稜部12aからの突出量

Claims (3)

  1. チップ本体のすくい面とされる上面の辺稜部に形成された凹所に、逃げ面とされる側面の逃げ角がネガとされた超高硬度焼結体よりなる切刃部材が、その切刃を上記辺稜部から突出させて取り付けられたスローアウェイチップにおいて、上記切刃部材の下面と上記凹所の底面との外側辺稜部が互いに略一致させられるとともに、この凹所の底面の外側辺稜部から上記チップ本体の下面側に向けては、該チップ本体の側面が下面側に向かうに従いチップ本体内側に後退するように傾斜させられていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 上記チップ本体の側面の傾斜角が1°〜5°の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 上記切刃部材の切刃の上記チップ本体上面辺稜部からの突出量が0.1mm〜1mmの範囲内とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスローアウェイチップ。
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