JP4147497B2 - 分電盤装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分電盤装置、さらに詳しくは、個人住宅において使用する分電盤装置に関する。
【0002】
【先行技術】
従来より、個人住宅における屋内配線において、各所に電力を分配するために分電盤が使用されている。
従来の分電盤を図3に基づいて説明する。
図3は三階建て住宅において分電盤を使用した状態を示す。
この従来の分電盤100は、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ110と、一階の居室150、二階の居室160,161、三階の居室170,171の如く、建物内部の各エリアに送られる電流値によって作動する分岐ブレーカ、例えば121,122,123とを備える。そして、この分電盤100は、通常は基準エリアである一階に設置する。この分電盤100により、屋外から電気を引くための幹線200から各階へ向けて分岐回路を敷設する。
具体的には、一階には分岐回路210を配線し、この分岐回路210には一階の居室150に備えられた電気設備、例えばコンセント270と照明器具271等に接続する。図3においては、一階には一の分岐回路210のみ図示しているが、複数の分岐回路を敷設する場合もある。また二階には、一階に設置した分電盤100から分岐回路220,250を配線し、一方の分岐回路220には二階の居室160に備えられた電気設備、例えばコンセント272と照明器具273等を接続し、他方の分岐回路250には二階の居室161に備えた電気設備を接続する。また、三階には、一階に設置した分電盤100から分岐回路230,260を配線し、一方の分岐回路230には三階の居室170に備えた電気設備を接続し、他方の分岐回路260には三階の居室171に備えた電気設備を接続する。従って、分電盤100が設置されている1階から一階以外の階、すなわち二階及び三階には、合計4本の分岐回路220,250,230,260を配線する。そして、一階に設けた分電盤において幹線200と分岐回路、例えば210,220,230との間には、それぞれ、分岐ブレーカ121,122,123を備える。
【0003】
そこで、建物の各エリア、例えば二階の居室160において許容量を越える電気を使用すると、分電盤100に設けた二階の居室160用の分岐ブレーカ、例えば122が落ちて電気の供給を遮断する。その結果、許容量を超える電気が流れることによる電気火災等の事故を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した技術では、以下の問題があった。
すなわち、基準エリア、例えば一階に分電盤100を設置し、その分電盤100に基準以外の階、例えば二階の居室160に電気を供給する分岐回路220の二階用分岐ブレーカ122を設けている。従って、二階の居室160で許容量を越える電気を使用すると、一階に設置された分電盤100に設けられた二階の居室160用の分岐ブレーカ122が落ちて二階への電気の供給が止まる。そのため、二階の居室160の電気設備、例えばコンセント272や照明器具273等を復帰させるためには、一階にある分岐ブレーカ122を再接続する必要があるが、再接続するためには居住者が一階まで降りていくか、あるいは一階にいる他の居住者に頼んで二階の居室160用の分岐ブレーカ122を再接続してもらうという手間がかかっていた。
特に、最近では、三階建ての個人住宅が建てられるようになってきたが、この三階建てのような多層階住宅においては、分電盤100が設置されている基準エリアから離れた階、例えば三階の居室170において電力を多く使用して過電流が流れたため、居室170用の分岐ブレーカ123が落ちた場合には、復帰させるための再接続の手間がかかるという問題がある。
【0005】
さらに、最近の家庭電気製品の普及に伴い、使用電力が増大する傾向がある。従って、基準エリアである1階の分電盤100から基準エリア以外の階、例えば二階に向けて一の分岐回路220のみでは二階で使用する電気の供給が十分に行えない場合がある。この場合には複数の分岐回路220,250をそれぞれ1階の分電盤100から当該エリアに引っ張って配線する必要がある。そのため、住宅の階数が増えるに従って分岐回路数が増加し、配線工事に手間がかかるといった問題が生じてきた。
【0006】
そこで、請求項1記載の発明の解決課題は、個人住宅において、配線工事が容易化できるとともに、基準エリアに設置する分電盤に基準エリア以外に設置する分電盤を容易に接続することができ、かつ、基準エリアにおける配線工事をも容易化することができる分電盤装置を提供することである。
【0007】
さらに、この請求項1記載の発明の解決課題は、上述した解決課題に加えて、分電盤内の配線が容易な分電盤装置を提供することである。
また、この請求項1記載の発明の解決課題は、基準エリアにおいて大きな電力を使用して過電流が流れた場合に、基準エリア以外のエリアへの送電が停止することがない分電盤装置を提供することである。
【0008】
さらに、この請求項1記載の発明の解決課題は、基準エリア以外の階において大きな電力を使用して過電流が流れた場合に、基準エリアに設置した分電盤のブレーカが落ちることがなく、さらに、使用電力が増大した場合にあっても、基準エリア以外の階の配線を容易化することができる分電盤装置を提供することである。
【0009】
また、請求項2記載の発明の解決課題は、請求項1記載の解決課題に加えて、分電盤の設置工事を容易化できる分電盤装置を提供することである。
また、請求項3及び請求項4記載の発明の解決課題は、加えて配線工事を一層容易化することができる分電盤装置を提供することである。
なお、本願発明にかかる技術を開発するに際して、本出願人は、予め日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以後の特許出願及び実用新案登録出願を調査し、特許出願16件、実用新案登録出願19件を抽出した。
【0010】
検索式:H02B01/00Z+(配電盤+分電盤)*(2階+3階)
これらの出願を精査した結果、上記の課題を解決する本願発明と同一の技術は、発見できなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、個人住宅に用いる分電盤装置であって、基準エリア(例えば一階)に電気を供給するメイン分電盤(10)と、基準エリア以外のエリア(例えば二階及び三階)に電気を供給するサブ分電盤(20,30) とを備え、メイン分電盤(10)には、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ(11)と、全体ブレーカ(11)に接続した主幹バーと、その主幹バーに接続された分岐ブレーカ(12a,12b) と、前記主幹バーに接続された送端子(13)とを備えるとともに、基準エリア全体の電流値によって作動する主幹ブレーカ (14) を備え、その主幹ブレーカ (14) を全体ブレーカ (11) と分岐ブレーカ (12a,12b) との間に備えてなり、サブ分電盤 (20,30) には、そのサブ分電盤 (20,30) を設置したエリア全体の電流値によって作動する主幹ブレーカ (21,31) と、その主幹ブレーカ (21,31) に接続された分岐ブレーカ (22a,22b,32a,32b) とを備え、前記メイン分電盤 (10) の送端子 (13) が、前記サブ分電盤 (20,30) の主幹ブレーカ (21,31) に接続されることにより、サブ分電盤(20,30) を前記メイン分電盤(10)に接続したことを特徴とする。
【0012】
「個人住宅」には、一戸建ての多層階住宅、例えば三階建て住宅のほか、平屋建て住宅を含む。
「基準エリア」は、個人住宅において居住者が集まる場所や、使用電力が大きい場所等を勘案して決める。例えば、多層階住宅においては、基準エリアを一階とし、一階にはメイン分電盤(10)を、一階以外の階にはサブ分電盤(20,30) を設置することが可能である。また、複数の部屋を備えた平屋建て住宅、あるいは、母屋と離れとを備えた個人住宅において、メイン分電盤(10)を一の部屋、あるいは母屋に設置し、サブ分電盤(20,30) をメイン分電盤(10)を設置した部屋以外の部屋、あるいは離れに設置することが可能である。
また、上記の「主幹バー」とは、メイン分電盤 (10) 内の配線に使用するものであって、板状あるいは棒状の導体をいう。
【0013】
請求項1記載の発明の作用を説明する。
基準エリアにはメイン分電盤(10)を取りつけ、他の階にはサブ分電盤(20,30) を取り付ける。そのため、基準エリアにあるメイン分電盤(10)にはサブ分電盤(20,30) のみを接続すればよく、配線工事が容易化される。
【0014】
また、メイン分電盤(10)は送端子(13)を備えているため、サブ分電盤(20,30)をメイン分電盤(10)に接続する作業を容易化することができる。さらに、メイン分電盤(10)の分岐ブレーカ(12a,12b)と、基準エリアに設置された電気設備とを接続するため、基準エリアにおける配線工事を容易にすることができる。
【0015】
【0016】
そして、メイン分電盤(10)内の配線を行う際は、全体ブレーカ(11)に接続された主幹バーと各分岐ブレーカ(12a,12b)及び送端子(13)とを配線する。このため、全体ブレーカ(11)と各分岐ブレーカ(12a,12b)及び送端子(13)とを電線を使用して結線する場合に比べて、メイン分電盤(10)内の配線状態が見やすくなり、メイン分電盤(10)の施工作業を容易化することができる。
【0017】
【0018】
また、基準エリア(例えば1階)全体で許容量を越える電気を使用すると、分岐ブレーカ(12a,12b) が落ちない場合でも、主幹ブレーカ(14)が落ちる。その結果、基準エリア以外の階(例えば二階、三階)で多くの電力を使用しているときに、基準エリア(例えば一階)全体で大きな電力を使用して過電流が流れた場合には、主幹ブレーカ(14)が落ちることによって、全体ブレーカ(11)が落ちるのを防ぐことができる。そのため、基準エリアにおける過電流によって基準エリア以外のエリア(例えば二階、三階)への送電が停止することを防ぐことができる。
【0019】
【0020】
また、基準エリア以外の他のエリアにて許容量を超える電気を使用すると、サブ分電盤(20,30) の分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b) または主幹ブレーカ(21,31) が落ち、当該エリアの電気設備への電気の供給が止まる。その結果、当該エリア以外のエリアで多くの電力を使用しているときに、当該エリアで大きな電力を使用して過電流が流れた場合には、分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b) または主幹ブレーカ(21,31) が落ちることによって全体ブレーカ(11)が落ちるのを防ぐことができる。そのため、メイン分電盤(10)とは無関係にサブ分電盤(20,30) の主幹ブレーカ(21,31) または分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b) を再接続すれば、当該エリアの電気設備は復帰する。従って、基準エリアまで行って、メイン分電盤(10)を操作する必要がない。
【0021】
請求項2記載の発明は、個人住宅に用いる分電盤装置であって、基準エリア(例えば一階)に電気を供給するメイン分電盤(10)と、基準エリア以外のエリア(例えば二階及び三階)に電気を供給するサブ分電盤(20,30) とを備え、メイン分電盤(10)には、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ(11)と、その全体ブレーカ(11)に接続された送端子(13)と、その送端子(13)に接続された主幹ブレーカ(14)と、その主幹ブレーカ(14)に接続された分岐ブレーカ(12a,12b) とを備え、サブ分電盤(20,30) には、主幹ブレーカ(21,31) と、その主幹ブレーカ(21,31) に接続された分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b) とを備え、サブ分電盤(20,30) の主幹ブレーカ(21,31) をメイン分電盤(10)の送端子(13)に接続することにより、サブ分電盤(20,30) を前記メイン分電盤(10)に接続したことを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明の作用を説明する。
メイン分電盤(10)には、送端子(13)に接続された主幹ブレーカ(14)とその主幹ブレーカ(14)に接続された分岐ブレーカ(12a,12b) とを備える。一方、サブ分電盤(20,30) も、主幹ブレーカ(21,31) とその主幹ブレーカ(14)に接続した分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b) とを備える。従って、メイン分電盤(10)において、主幹ブレーカ(14)と分岐ブレーカ(12a,12b) とを備えた部分は、サブ分電盤(20,30) の構成と等しいため、部品の共通化を図ることができる。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明を技術的に限定したものであって、多層階住宅(例えば三階建て住宅)において基準エリアを一階としたことを特徴とする。
請求項3記載の発明の作用を説明する。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、一階にメイン分電盤(10)を設置するため、建物躯体の一階の外壁から幹線(40)を屋内に引き込んで全体ブレーカ(11)と接続する作業が容易に行える。さらに、メイン分電盤(10)とサブ分電盤(20,30) との配線工事を行う際には、メイン分電盤(10)とサブ分電盤(20,30) とを接続する電線を束ねて、一階から二階及び三階のサブ分電盤(20,30) 付近まで引っ張ることができる。従って、配線工事にかかる手間を簡略化できる。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明を技術的に限定したものであって、メイン分電盤(10)とサブ分電盤(20,30) とを多芯ケーブルを使用して接続したことを特徴とする。
「多芯ケーブル」とは、中心導体に絶縁体を巻いて一ユニット線を形成し、そのユニット線を複数本まとめて全体に絶縁体を使用して被覆したケーブルをいう。例えば、メイン分電盤(10)の送端子(13)が三系統ある場合には、ユニット数が三本の三芯線を用いてメイン分電盤(10)とサブ分電盤(20,30) とを接続する。
【0026】
請求項4記載の発明の作用を説明する。
請求項4記載の発明によれば、メイン分電盤(20)とサブ分電盤(20,30) とを接続する場合には、各分岐幹線(60,70) につき一本の電線を使用する。従って、基準エリアから基準エリア以外の階に配線工事を行う場合には、分岐幹線(60,70) と同数の電線を敷設すればよい。その結果、配線工事に際して取り扱う電線数を少なくし、配線工事の手間を簡略化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1及び図2である。
図1は、三階建て住宅に本願発明にかかる分電盤を取り付けた状態を示す電気配線図である。図2は、メイン分電盤の電気配線図であって、図1に示すメイン分電盤とは異なる。
【0028】
図1においては、メイン分電盤10が一階に、サブ分電盤20,30 がそれぞれ二階、三階に設置されている。そして、前記メイン分電盤10は、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ11と、分岐ブレーカ12a,12bと、全体ブレーカ11に接続した送端子13とを備える。一方、二階に設置されたサブ分電盤20は、二階全体で使用される電流値によって作動する主幹ブレーカ21と分岐ブレーカ22a,22bとを備える。
同様に、三階に設置されたサブ分電盤30も、三階全体で使用される主幹ブレーカ31と分岐ブレーカ32a,32bとを備える。そして、メイン分電盤10とサブ分電盤20,30とは、以下の如く接続する。
【0029】
まず、屋外から電気を引き込むための幹線40は、全体ブレーカ11に接続する。この全体ブレーカ11と分岐ブレーカ12a,12b及び送端子13とを接続する。この送端子13に分岐幹線60,70を接続する。この分岐幹線60は、二階用サブ分電盤20の主幹ブレーカ21と接続し、分岐幹線70は、三階用サブ分電盤30の主幹ブレーカ31と接続する。そして、前記二階のサブ分電盤20と二階の各エリアにある電気設備とを配線する。
具体的には、まず、二階のサブ分電盤20は、主幹ブレーカ21と分岐ブレーカ22a,22bとを接続する。それから、この分岐ブレーカ22aに分岐回路61を接続し、この分岐回路61には二階の居室92にある電気設備、例えばコンセント80や照明器具81等を接続する。同様に、分岐ブレーカ22bに分岐回路62を接続し、この分岐回路62には、二階の居室93にある電気設備、例えばコンセントや照明器具等を接続する。同様に、三階のサブ分電盤30と三階の各エリアにある電気設備とを接続する。
また、一階の配線は次のように行う。その分岐ブレーカ12aは一階用分岐回路50に接続し、その一階用分岐回路50には一階の居室90にある電気設備、例えばコンセントや照明器具等が接続される。同様に、分岐ブレーカ12bは一階用分岐回路51に接続し,その一階用分岐回路51には一階の居室91にある電気設備が接続される。
【0030】
図1に示す分電盤装置の作用及び効果を説明する。
メイン分電盤10が設置されている一階以外の階、例えば二階にて許容量を越える電気を使用すると、サブ分電盤20の主幹ブレーカ21または分岐ブレーカ22a,22bが落ち、二階の電気設備への電気の供給が止まる。その場合には、二階のサブ分電盤20の主幹ブレーカ21または分岐ブレーカ22a,22bを再接続する。メイン分電盤10の送端子13により、二階のサブ分電盤20の分岐ブレーカ22a,22bから配線されている二階の電気設備は、メイン分電盤10の分岐ブレーカ12a,12bからは回路的に独立しているので、メイン分電盤10とは無関係にサブ分電盤20のブレーカを再接続すれば、二階の電気設備は復帰する。
三階のサブ分電盤30においても、同様である。従って、基準エリアまで行って、メイン分電盤10を操作する必要がない。
【0031】
さらに二階及び三階へは各階毎に一の分岐幹線60,70を配線すればよい。その結果、三階建て住宅においても、一階から各階に配線する分岐幹線数は二本ですむため配線工事が容易化できる。なお、分岐幹線60,70には、単相三芯ケーブルを使用してもよい。この場合には一分岐幹線につき各一本のケーブルを使用することとなり、一階から二階及び三階に向けての配線工事に際して、配線するケーブルの本数を少なくすることができる。そのため、配線工事を簡易化することができる。また、一階にメイン分電盤10を設置するため、幹線40を屋内に引き込んで全体ブレーカ11と接続する作業が容易に行える。
【0032】
図1に示すメイン分電盤10に換えて図2に示すメイン分電盤10を使用することも可能である。
図2に示すメイン分電盤10は、図1に示すメイン分電盤10に加え、一階全体の電流値によって作動する主幹ブレーカ14を備える。そして、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ11と送端子13とを接続し、その送端子13に二階及び三階に送電するための分岐幹線60,70と、前記主幹ブレーカ14とを接続する。その主幹ブレーカ14には分岐ブレーカ12a,12bを接続する。そしてその分岐ブレーカ12a,12bには、一階の各エリアに送電するための分岐回路50,51を接続する。
【0033】
図2に示すメイン分電盤10を使用した場合には、一階全体で許容量を超える電気を使用すると、分岐ブレーカ12a,12bが落ちない場合でも、主幹ブレーカ14が落ちる。その結果、一階全体で大きな電力を使用し過電流が流れた場合には、主幹ブレーカ14が落ちることによって、他の階で多くの電流を使用している場合であっても、全体ブレーカ11が落ちるのを防止することができ、一階全体の過電流によって二階及び三階への送電が停止することを防ぐことができる。さらに、メイン分電盤10においては、全体ブレーカ11と送端子13とを接続し、その送端子13と主幹ブレーカ14とを接続する。
そのため、サブ分電盤(20,30)との部品共通化を計ることができる。従って、メイン分電10の設置作業の一部とサブ分電盤20,30の設置作業と共通するため設置作業が容易となる。
なお、図1及び図2に示すメイン分電盤10に板状あるいは棒状の導体を使用して形成する主幹バーを設けて配線してもよい。この場合には、全体ブレーカ11に主幹バーを接続し、この主幹バーと分岐ブレーカ12a,12b及び送端子13を接続してもよい。この主幹バーを備えてメイン分電盤10を形成することにより、メイン分電盤10内の配線が容易化することができる。
【0034】
なお、上述した実施の形態においては多層階住宅に使用する場合について説明したが、平屋建て住宅にも本願発明にかかる分電盤装置を使用することができる。例えば、複数の部屋、あるいは、母屋と離れとを備えた平屋建て住宅において、メイン分電盤10を一の部屋、あるいは母屋に設置し、サブ分電盤20,30をメイン分電盤10を設置した部屋以外の部屋、あるいは離れに設置する。これにより、平屋建て住宅においても、電気設備を復帰させるための再接続が容易に行え、かつ、配線工事を容易化することができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、個人住宅において、配線工事が容易化できるとともに、基準エリアに設置する分電盤に基準エリア以外に設置する分電盤を容易に接続することができ、かつ、基準エリアにおける配線工事をも容易化することができる分電盤装置を提供することができた。
【0036】
また、この請求項1記載の発明によれば、分電盤内の配線が容易な分電盤装置を提供することができた。
また、この請求項1記載の発明によれば、基準エリアにおいて大きな電力を使用して過電流が流れた場合に、基準エリア以外のエリアへの送電が停止することがない分電盤装置を提供することができた。
【0037】
また、この請求項1記載の発明によれば、基準エリア以外の階において基準エリアにおいて大きな電力を使用して過電流が流れた場合に、基準エリアに設置した分電盤のブレーカが落ちることがなく、さらに、使用電力が増大した場合にあっても、基準エリア以外の階の配線を容易化することができる分電盤装置を提供することができた。
【0038】
また、請求項2記載の発明によれば、上記の請求項1記載の発明による作用効果に加えて、分電盤の設置工事を容易化できる分電盤装置を提供することができた。
また、請求項3及び請求項4記載の発明によれば、加えて配線工事を一層容易化することができる分電盤装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る分電盤装置の一実施の形態を示す電気配線図である。
【図2】 本発明に係る分電盤装置におけるメイン分電盤の一実施の形態を示す電気配線図である。
【図3】 先行技術の一実施の形態を示すための電気配線図である。
【符号の説明】
10…メイン分電盤、11…全体ブレーカ、12a…分岐ブレーカ、12b…分岐ブレーカ、13…送端子、14…主幹ブレーカ、20…サブ分電盤、21…主幹ブレーカ、22a…分岐ブレーカ、22b…分岐ブレーカ、30…サブ分電盤、31…主幹ブレーカ、32a…分岐ブレーカ、32b…分岐ブレーカ、40…幹線、50…分岐回路、51…分岐回路、60…分岐幹線、61…分岐回路、62…分岐回路、70…分岐幹線、80…コンセント、81…照明器具、90…居室、91…居室、92…居室、93…居室、100…分電盤、110…全体ブレーカ、121…分岐ブレーカ、122…分岐ブレーカ、123…分岐ブレーカ、150…居室、160…居室、161…居室、170…居室、171…居室、200…幹線、210…分岐回路、220…分岐回路、230…分岐回路、250…分岐回路、260…分岐回路、270…コンセント、271…照明器具、272…コンセント、273…照明器具。

Claims (4)

  1. 個人住宅に用いる分電盤装置であって、
    基準エリアに電気を供給するメイン分電盤と、
    基準エリア以外のエリアに電気を供給するサブ分電盤とを備え、
    メイン分電盤には、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカと、全体ブレーカに接続した主幹バーと、その主幹バーに接続された分岐ブレーカと、前記主幹バーに接続された送端子とを備えるとともに、
    基準エリア全体の電流値によって作動する主幹ブレーカを備え、その主幹ブレーカを全体ブレーカと分岐ブレーカとの間に備えてなり、
    サブ分電盤には、そのサブ分電盤を設置したエリア全体の電流値によって作動する主幹ブレーカと、その主幹ブレーカに接続された分岐ブレーカとを備え、
    前記メイン分電盤の送端子が、前記サブ分電盤の主幹ブレーカに接続されることにより、サブ分電盤を前記メイン分電盤に接続したことを特徴とする分電盤装置。
  2. 個人住宅に用いる分電盤装置であって、
    基準エリアに電気を供給するメイン分電盤と、基準エリア以外のエリアに電気を供給するサブ分電盤とを備え、
    メイン分電盤には、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカと、その全体ブレーカに接続された送端子と、その送端子に接続された主幹ブレーカと、その主幹ブレーカに接続された分岐ブレーカとを備え、
    サブ分電盤には、主幹ブレーカと、その主幹ブレーカに接続された分岐ブレーカとを備え、
    サブ分電盤の主幹ブレーカをメイン分電盤の送端子に接続することにより、サブ分電盤を前記メイン分電盤に接続したことを特徴とする分電盤装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の分電盤装置において、
    多層階住宅において基準エリアを一階としたことを特徴とする分電盤装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の分電盤装置において、
    メイン分電盤とサブ分電盤とを多芯ケーブルを使用して接続したことを特徴とする分電盤装置。
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