JPH09327106A - 分電盤装置 - Google Patents
分電盤装置Info
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- JPH09327106A JPH09327106A JP8142433A JP14243396A JPH09327106A JP H09327106 A JPH09327106 A JP H09327106A JP 8142433 A JP8142433 A JP 8142433A JP 14243396 A JP14243396 A JP 14243396A JP H09327106 A JPH09327106 A JP H09327106A
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Abstract
電気設備を復帰させるための再接続と配線工事を容易化
することができる分電盤装置を提供する。 【解決手段】 個人住宅に用いる分電盤装置であって、
基準エリアに設けるメイン分電盤(10)と、基準エリア以
外の階に設けるサブ分電盤(20,30)とを備え、そのサブ
分電盤(20,30)には、主幹ブレーカ(21,31)と、分岐ブレ
ーカ(22a,22b,32a,32b)とを備え、メイン分電盤(10)に
は、全体ブレーカ(11)と、分岐ブレーカ(12a,12b)と、
送端子(13)と、その送端子(13)は、サブ分電盤(20,30)
に接続したことを特徴とする。
Description
は、個人住宅において使用する分電盤装置に関する。
いて、各所に電力を分配するために分電盤が使用されて
いる。従来の分電盤を図3に基づいて説明する。図3は
三階建て住宅において分電盤を使用した状態を示す。こ
の従来の分電盤100は、建物全体の電流値によって作動
する全体ブレーカ110と、一階の居室150、二階の居室16
0,161、三階の居室170,171の如く、建物内部の各エリア
に送られる電流値によって作動する分岐ブレーカ、例え
ば121,122,123とを備える。そして、この分電盤100は、
通常は基準エリアである一階に設置する。この分電盤10
0により、屋外から電気を引くための幹線200から各階へ
向けて分岐回路を敷設する。具体的には、一階には分岐
回路210を配線し、この分岐回路210には一階の居室150
に備えられた電気設備、例えばコンセント270と照明器
具271等に接続する。図3においては、一階には一の分
岐回路210のみ図示しているが、複数の分岐回路を敷設
する場合もある。また二階には、一階に設置した分電盤
100から分岐回路220,250を配線し、一方の分岐回路220
には二階の居室160に備えられた電気設備、例えばコン
セント272と照明器具273等を接続し、他方の分岐回路25
0には二階の居室161に備えた電気設備を接続する。ま
た、三階には、一階に設置した分電盤100から分岐回路2
30,260を配線し、一方の分岐回路230には三階の居室170
に備えた電気設備を接続し、他方の分岐回路260には三
階の居室171に備えた電気設備を接続する。従って、分
電盤100が設置されている1階から一階以外の階、すな
わち二階及び三階には、合計4本の分岐回路220,250,23
0,260を配線する。そして、一階に設けた分電盤におい
て幹線200と分岐回路、例えば210,220,230との間には、
それぞれ、分岐ブレーカ121,122,123を備える。
室160において許容量を越える電気を使用すると、分電
盤100に設けた二階の居室160用の分岐ブレーカ、例えば
122が落ちて電気の供給を遮断する。その結果、許容量
を超える電気が流れることによる電気火災等の事故を防
止している。
では、以下の問題があった。すなわち、基準エリア、例
えば一階に分電盤100を設置し、その分電盤100に基準以
外の階、例えば二階の居室160に電気を供給する分岐回
路220の二階用分岐ブレーカ122を設けている。従って、
二階の居室160で許容量を越える電気を使用すると、一
階に設置された分電盤100に設けられた二階の居室160用
の分岐ブレーカ122が落ちて二階への電気の供給が止ま
る。そのため、二階の居室160の電気設備、例えばコン
セント272や照明器具273等を復帰させるためには、一階
にある分岐ブレーカ122を再接続する必要があるが、再
接続するためには居住者が一階まで降りていくか、ある
いは一階にいる他の居住者に頼んで二階の居室160用の
分岐ブレーカ122を再接続してもらうという手間がかか
っていた。特に、最近では、三階建ての個人住宅が建て
られるようになってきたが、この三階建てのような多層
階住宅においては、分電盤100が設置されている基準エ
リアから離れた階、例えば三階の居室170において電力
を多く使用して過電流が流れたため、居室170用の分岐
ブレーカ123が落ちた場合には、復帰させるための再接
続の手間がかかるという問題がある。
い、使用電力が増大する傾向がある。従って、基準エリ
アである1階の分電盤100から基準エリア以外の階、例
えば二階に向けて一の分岐回路220のみでは二階で使用
する電気の供給が十分に行えない場合がある。この場合
には複数の分岐回路220,250をそれぞれ1階の分電盤100
から当該エリアに引っ張って配線する必要がある。その
ため、住宅の階数が増えるに従って分岐回路数が増加
し、配線工事に手間がかかるといった問題が生じてき
た。
は、個人住宅において、配線工事が容易化できる分電盤
装置を提供することである。また、請求項2記載の発明
の解決課題は、請求項1記載の発明の解決課題に加え
て、基準エリアに設置する分電盤に基準エリア以外に設
置する分電盤を容易に接続することができ、かつ、基準
エリアにおける配線工事をも容易化することができる分
電盤装置を提供することである。
請求項2記載の発明の解決課題に加えて、分電盤内の配
線が容易な分電盤装置を提供することである。また、請
求項4記載の発明の解決課題は、請求項2または請求項
3記載の発明の解決課題に加えて、基準エリアにおいて
大きな電力を使用して過電流が流れた場合に、基準エリ
ア以外のエリアへの送電が停止することがない分電盤装
置を提供することである。
請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の
発明の解決課題に加えて、基準エリア以外の階において
基準エリアにおいて大きな電力を使用して過電流が流れ
た場合に、基準エリアに設置した分電盤のブレーカが落
ちることがなく、さらに、使用電力が増大した場合にあ
っても、基準エリア以外の階の配線を容易化することが
できる分電盤装置を提供することである。
請求項1記載の解決課題に加えて、分電盤の設置工事を
容易化できる分電盤装置を提供することである。また、
請求項7及び請求項8記載の発明の解決課題は、加えて
配線工事を一層容易化することができる分電盤装置を提
供することである。なお、 本願発明にかかる技術を開
発するに際して、本出願人は、予め日本特許情報機構
(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)の利用によ
り、以下の検索式で昭和55年以後の特許出願及び実用
新案登録出願を調査し、特許出願16件、実用新案登録
出願19件を抽出した。
+分電盤)*(2階+3階) これらの出願を精査した結果、上記の課題を解決する本
願発明と同一の技術は、発見できなかった。
的を達成するためのものである。請求項1記載の発明
は、個人住宅に用いる分電盤装置であって、基準エリア
(例えば一階)に電気を供給するメイン分電盤(10)と、基
準エリア以外のエリア(例えば二階及び三階)に電気を供
給するサブ分電盤(20,30)とを備え、そのサブ分電盤(2
0,30)を前記メイン分電盤(10)に接続したことを特徴と
する。
宅、例えば三階建て住宅のほか、平屋建て住宅を含む。
「基準エリア」は、個人住宅において居住者が集まる場
所や、使用電力が大きい場所等を勘案して決める。例え
ば、多層階住宅においては、基準エリアを一階とし、一
階にはメイン分電盤(10)を、一階以外の階にはサブ分電
盤(20,30)を設置することが可能である。また、複数の
部屋を備えた平屋建て住宅、あるいは、母屋と離れとを
備えた個人住宅において、メイン分電盤(10)を一の部
屋、あるいは母屋に設置し、サブ分電盤(20,30)をメイ
ン分電盤(10)を設置した部屋以外の部屋、あるいは離れ
に設置することが可能である。
準エリアにはメイン分電盤(10)を取りつけ、他の階には
サブ分電盤(20,30)を取り付ける。そのため、基準エリ
アにあるメイン分電盤(10)にはサブ分電盤(20,30)のみ
を接続すればよく、配線工事が容易化される。請求項2
記載の発明は、請求項1記載の発明を技術的に限定した
ものであって、メイン分電盤(10)には、建物全体の電流
値によって作動する全体ブレーカ(11)と、その全体ブレ
ーカ(11)に接続された分岐ブレーカ(12a,12b)と、前記
全体ブレーカ(11)に接続された送端子(13)とを備え、そ
の送端子(13)は、サブ分電盤(20,30)に接続したことを
特徴とする分電盤装置である。
イン分電盤(10)は送端子(13)を備えているため、サブ分
電盤(20,30)をメイン分電盤(10)に接続する作業を容易
化することができる。さらに、メイン分電盤(10)の分岐
ブレーカ(12a,12b)と、基準エリアに設置された電気設
備とを接続するため、基準エリアにおける配線工事を容
易にすることができる。
明を技術的に限定したものであって、メイン分電盤(10)
には全体ブレーカ(11)に接続された主幹バーを備え、そ
の主幹バーに分岐ブレーカ(12a,12b)及び送端子(13)を
接続したことを特徴とする分電盤装置である。「主幹バ
ー」とは、メイン分電盤(10)内の配線に使用するもので
あって、板状あるいは棒状の導体をいう。
イン分電盤(10)内の配線を行う際は、全体ブレーカ(11)
に接続された主幹バーと各分岐ブレーカ(12a,12b)及び
送端子(13)とを配線する。このため、全体ブレーカ(11)
と各分岐ブレーカ(12a,12b)及び送端子(13)とを電線を
使用して結線する場合に比べて、メイン分電盤(10)内の
配線状態が見やすくなり、メイン分電盤(10)の施工作業
を容易化することができる。
求項3記載の発明を技術的に限定したものであって、メ
イン分電盤(10)には、基準エリア全体の電流値によって
作動する主幹ブレーカ(14)を備え、その主幹ブレーカ(1
4)を全体ブレーカ(11)と分岐ブレーカ(12a,12b)との間
に備えたことを特徴とする分電盤装置である。請求項4
記載の発明の作用を説明する。
(例えば1階)全体で許容量を越える電気を使用すると、
分岐ブレーカ(12a,12b)が落ちない場合でも、主幹ブレ
ーカ(14)が落ちる。その結果、基準エリア以外の階(例
えば二階、三階)で多くの電力を使用しているときに、
基準エリア(例えば一階)全体で大きな電力を使用して過
電流が流れた場合には、主幹ブレーカ(14)が落ちること
によって、全体ブレーカ(11)が落ちるのを防ぐことがで
きる。そのため、基準エリアにおける過電流によって基
準エリア以外のエリア(例えば二階、三階)への送電が停
止することを防ぐことができる。
2、請求項3、または請求項4記載の発明を技術的に限
定したものであって、サブ分電盤(20,30)には、そのサ
ブ分電盤(20,30)を設置したエリア全体の電流値によっ
て作動する主幹ブレーカ(21,31)と、その主幹ブレーカ
(21,31)に接続された分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b)と
を備え、前記主幹ブレーカ(21,31)をメイン分電盤(10)
に接続したことを特徴とする分電盤装置である。
準エリア以外の他のエリアにて許容量を超える電気を使
用すると、サブ分電盤(20,30)の分岐ブレーカ(22a,22b,
32a,32b)または主幹ブレーカ(21,31)が落ち、当該エリ
アの電気設備への電気の供給が止まる。その結果、当該
エリア以外のエリアで多くの電力を使用しているとき
に、当該エリアで大きな電力を使用して過電流が流れた
場合には、分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b)または主幹
ブレーカ(21,31)が落ちることによって全体ブレーカ(1
1)が落ちるのを防ぐことができる。そのため、メイン分
電盤(10)とは無関係にサブ分電盤(20,30)の主幹ブレー
カ(21,31)または分岐ブレーカ(22a,22b,32a,32b)を再接
続すれば、当該エリアの電気設備は復帰する。従って、
基準エリアまで行って、メイン分電盤(10)を操作する必
要がない。
明を技術的に限定したものであって、メイン分電盤(10)
には、建物全体の電流値によって作動する全体ブレーカ
(11)と、その全体ブレーカ(11)に接続された送端子(13)
と、その送端子(13)に接続された主幹ブレーカ(14)と、
その主幹ブレーカ(14)に接続された分岐ブレーカ(12a,1
2b)とを備え、サブ分電盤(20,30)には、主幹ブレーカ(1
4)と、その主幹ブレーカ(14)に接続された分岐ブレーカ
(12a,12b)とを備え、サブ分電盤(20,30)の主幹ブレーカ
(14)をメイン分電盤(10)の送端子(13)に接続したことを
特徴とする分電盤装置である。
イン分電盤(10)には、送端子(13)に接続された主幹ブレ
ーカ(14)とその主幹ブレーカ(14)に接続された分岐ブレ
ーカ(12a,12b)とを備える。一方、サブ分電盤(20,30)
も、主幹ブレーカ(21,31)とその主幹ブレーカ(14)に接
続した分岐ブレーカ(12a,12b)とを備える。従って、メ
イン分電盤(10)において、主幹ブレーカ(14)と分岐ブレ
ーカ(12a,12b)とを備えた部分は、サブ分電盤(20,30)の
構成と等しいため、部品の共通化を図ることができる。
2、請求項3、請求項4、請求項5、または請求項6記
載の発明を技術的に限定したものであって、多層階住宅
(例えば三階建て住宅)において基準エリアを一階とした
ことを特徴とする分電盤装置である。請求項7記載の発
明の作用を説明する。
ン分電盤(10)を設置するため、建物躯体の一階の外壁か
ら幹線(40)を屋内に引き込んで全体ブレーカ(11)と接続
する作業が容易に行える。さらに、メイン分電盤(10)と
サブ分電盤(20,30)との配線工事を行う際には、メイン
分電盤(10)とサブ分電盤(20,30)とを接続する電線を束
ねて、一階から二階及び三階のサブ分電盤(20,30)付近
まで引っ張ることができる。従って、配線工事にかかる
手間を簡略化できる。
2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、または
請求項7記載の発明を技術的に限定したものであって、
メイン分電盤(10)とサブ分電盤(20,30)とを多芯ケーブ
ルを使用して接続したことを特徴とする分電盤装置であ
る。「多芯ケーブル」とは、中心導体に絶縁体を巻いて
一ユニット線を形成し、そのユニット線を複数本まとめ
て全体に絶縁体を使用して被覆したケーブルをいう。例
えば、メイン分電盤(10)の送端子(13)が三系統ある場合
には、ユニット数が三本の三芯線を用いてメイン分電盤
(10)とサブ分電盤(20,30)とを接続する。
求項8記載の発明によれば、メイン分電盤(20)とサブ分
電盤(20,30)とを接続する場合には、各分岐幹線(60,70)
につき一本の電線を使用する。従って、基準エリアから
基準エリア以外の階に配線工事を行う場合には、分岐幹
線(60,70)と同数の電線を敷設すればよい。その結果、
配線工事に際して取り扱う電線数を少なくし、配線工事
の手間を簡略化することができる。
図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する
図面は、図1及び図2である。図1は、三階建て住宅に
本願発明にかかる分電盤を取り付けた状態を示す電気配
線図である。図2は、メイン分電盤の電気配線図であっ
て、図1に示すメイン分電盤とは異なる。
に、サブ分電盤20,30がそれぞれ二階、三階に設置され
ている。そして、前記メイン分電盤10は、建物全体の電
流値によって作動する全体ブレーカ11と、分岐ブレーカ
12a,12bと、全体ブレーカ11に接続した送端子13とを備
える。一方、二階に設置されたサブ分電盤20は、二階全
体で使用される電流値によって作動する主幹ブレーカ21
と分岐ブレーカ22a,22bとを備える。同様に、三階に設
置されたサブ分電盤30も、三階全体で使用される主幹ブ
レーカ31と分岐ブレーカ32a,32bとを備える。そして、
メイン分電盤10とサブ分電盤20,30とは、以下の如く接
続する。
40は、全体ブレーカ11に接続する。この全体ブレーカ11
と分岐ブレーカ12a,12b及び送端子13とを接続する。こ
の送端子13に分岐幹線60,70を接続する。この分岐幹線6
0は、二階用サブ分電盤20の主幹ブレーカ21と接続し、
分岐幹線70は、三階用サブ分電盤30の主幹ブレーカ31と
接続する。そして、前記二階のサブ分電盤20と二階の各
エリアにある電気設備とを配線する。具体的には、ま
ず、二階のサブ分電盤20は、主幹ブレーカ21と分岐ブレ
ーカ22a,22bとを接続する。それから、この分岐ブレー
カ22aに分岐回路61を接続し、この分岐回路61には二階
の居室92にある電気設備、例えばコンセント80や照明器
具81等を接続する。同様に、分岐ブレーカ22bに分岐回
路62を接続し、この分岐回路62には、二階の居室93にあ
る電気設備、例えばコンセントや照明器具等を接続す
る。同様に、三階のサブ分電盤30と三階の各エリアにあ
る電気設備とを接続する。また、一階の配線は次のよう
に行う。その分岐ブレーカ12aは一階用分岐回路50に接
続し、その一階用分岐回路50には一階の居室90にある電
気設備、例えばコンセントや照明器具等が接続される。
同様に、分岐ブレーカ12bは一階用分岐回路51に接続し,
その一階用分岐回路51には一階の居室91にある電気設備
が接続される。
明する。メイン分電盤10が設置されている一階以外の
階、例えば二階にて許容量を越える電気を使用すると、
サブ分電盤20の主幹ブレーカ21または分岐ブレーカ22a,
22bが落ち、二階の電気設備への電気の供給が止まる。
その場合には、二階のサブ分電盤20の主幹ブレーカ21ま
たは分岐ブレーカ22a,22bを再接続する。メイン分電盤1
0の送端子13により、二階のサブ分電盤20の分岐ブレー
カ22a,22bから配線されている二階の電気設備は、メイ
ン分電盤10の分岐ブレーカ12a,12bからは回路的に独立
しているので、メイン分電盤10とは無関係にサブ分電盤
20のブレーカを再接続すれば、二階の電気設備は復帰す
る。三階のサブ分電盤30においても、同様である。従っ
て、基準エリアまで行って、メイン分電盤10を操作する
必要がない。
幹線60,70を配線すればよい。その結果、三階建て住宅
においても、一階から各階に配線する分岐幹線数は二本
ですむため配線工事が容易化できる。なお、分岐幹線6
0,70には、単相三芯ケーブルを使用してもよい。この場
合には一分岐幹線につき各一本のケーブルを使用するこ
ととなり、一階から二階及び三階に向けての配線工事に
際して、配線するケーブルの本数を少なくすることがで
きる。そのため、配線工事を簡易化することができる。
また、一階にメイン分電盤10を設置するため、幹線40を
屋内に引き込んで全体ブレーカ11と接続する作業が容易
に行える。
示すメイン分電盤10を使用することも可能である。図2
に示すメイン分電盤10は、図1に示すメイン分電盤10に
加え、一階全体の電流値によって作動する主幹ブレーカ
14を備える。そして、建物全体の電流値によって作動す
る全体ブレーカ11と送端子13とを接続し、その送端子13
に二階及び三階に送電するための分岐幹線60,70と、前
記主幹ブレーカ14とを接続する。その主幹ブレーカ14に
は分岐ブレーカ12a,12bを接続する。そしてその分岐ブ
レーカ12a,12bには、一階の各エリアに送電するための
分岐回路50,51を接続する。
には、一階全体で許容量を超える電気を使用すると、分
岐ブレーカ12a,12bが落ちない場合でも、主幹ブレーカ1
4が落ちる。その結果、一階全体で大きな電力を使用し
過電流が流れた場合には、主幹ブレーカ14が落ちること
によって、他の階で多くの電流を使用している場合であ
っても、全体ブレーカ11が落ちるのを防止することがで
き、一階全体の過電流によって二階及び三階への送電が
停止することを防ぐことができる。さらに、メイン分電
盤10においては、全体ブレーカ11と送端子13とを接続
し、その送端子13と主幹ブレーカ14とを接続する。その
ため、サブ分電盤(20,30)との部品共通化を計ることが
できる。従って、メイン分電10の設置作業の一部とサブ
分電盤20,30の設置作業と共通するため設置作業が容易
となる。なお、図1及び図2に示すメイン分電盤10に板
状あるいは棒状の導体を使用して形成する主幹バーを設
けて配線してもよい。この場合には、全体ブレーカ11に
主幹バーを接続し、この主幹バーと分岐ブレーカ12a,12
b及び送端子13を接続してもよい。この主幹バーを備え
てメイン分電盤10を形成することにより、メイン分電盤
10内の配線が容易化することができる。
階住宅に使用する場合について説明したが、平屋建て住
宅にも本願発明にかかる分電盤装置を使用することがで
きる。例えば、複数の部屋、あるいは、母屋と離れとを
備えた平屋建て住宅において、メイン分電盤10を一の部
屋、あるいは母屋に設置し、サブ分電盤20,30をメイン
分電盤10を設置した部屋以外の部屋、あるいは離れに設
置する。これにより、平屋建て住宅においても、電気設
備を復帰させるための再接続が容易に行え、かつ、配線
工事を容易化することができる。
おいて、配線工事が容易化できる分電盤装置を提供する
ことができた。また、請求項2記載の発明により、請求
項1記載の発明の解決課題に加えて、基準エリアに設置
する分電盤に基準エリア以外に設置する分電盤を容易に
接続することができ、かつ、基準エリアにおける配線工
事をも容易化することができる分電盤装置を提供するこ
とができた。
2記載の発明の解決課題に加えて、分電盤内の配線が容
易な分電盤装置を提供することができた。また、請求項
4記載の発明により、請求項2または請求項3記載の発
明の解決課題に加えて、基準エリアにおいて大きな電力
を使用して過電流が流れた場合に、基準エリア以外のエ
リアへの送電が停止することがない分電盤装置を提供す
ることができた。
請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の
発明の解決課題に加えて、基準エリア以外の階において
基準エリアにおいて大きな電力を使用して過電流が流れ
た場合に、基準エリアに設置した分電盤のブレーカが落
ちることがなく、さらに、使用電力が増大した場合にあ
っても、基準エリア以外の階の配線を容易化することが
できる分電盤装置を提供することができた。
請求項1記載の解決課題に加えて、分電盤の設置工事を
容易化できる分電盤装置を提供することができた。ま
た、請求項7及び請求項8記載の発明の解決課題は、加
えて配線工事を一層容易化することができる分電盤装置
を提供することができた。
る。
を示す電気配線図である。
図である。
ーカ 12a 分岐ブレーカ 12b 分岐ブレ
ーカ 13 送端子 14 主幹ブレ
ーカ 20 サブ分電盤 21 主幹ブレ
ーカ 22a 分岐ブレーカ 22b 分岐ブレ
ーカ 30 サブ分電盤 31 主幹ブレ
ーカ 32a 分岐ブレーカ 32b 分岐ブレ
ーカ 40 幹線 50 分岐回路 51 分岐回路 60 分岐幹線 61 分岐回路 62 分岐回路 70 分岐幹線 80 コンセン
ト 81 照明器具 90 居室 91 居室 92 居室 93 居室 100 分電盤 110 全体ブレ
ーカ 121 分岐ブレーカ 122 分岐ブレ
ーカ 123 分岐ブレーカ 150 居室 160 居室 161 居室 170 居室 171 居室 200 幹線 210 分岐回路 220 分岐回路 230 分岐回路 250 分岐回路 260 分岐回路 270 コンセント 271 照明器具 272 コンセント 273 照明器具
Claims (8)
- 【請求項1】個人住宅に用いる分電盤装置であって、基
準エリアに電気を供給するメイン分電盤と、基準エリア
以外のエリアに電気を供給するサブ分電盤とを備え、そ
のサブ分電盤を前記メイン分電盤に接続したことを特徴
とする分電盤装置。 - 【請求項2】メイン分電盤には、建物全体の電流値によ
って作動する全体ブレーカと、その全体ブレーカに接続
された分岐ブレーカと、前記全体ブレーカに接続された
送端子とを備え、その送端子は、サブ分電盤に接続した
ことを特徴とする請求項1記載の分電盤装置。 - 【請求項3】メイン分電盤には全体ブレーカに接続した
主幹バーを備え、その主幹バーに分岐ブレーカ及び送端
子を接続したことを特徴とする請求項2記載の分電盤装
置。 - 【請求項4】メイン分電盤には、基準エリア全体の電流
値によって作動する主幹ブレーカを備え、その主幹ブレ
ーカを全体ブレーカと分岐ブレーカとの間に備えたこと
を特徴とする請求項2または請求項3記載の分電盤装
置。 - 【請求項5】サブ分電盤には、そのサブ分電盤を設置し
たエリア全体の電流値によって作動する主幹ブレーカ
と、その主幹ブレーカに接続された分岐ブレーカとを備
え、前記主幹ブレーカをメイン分電盤に接続したことを
特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、または請求
項4記載の分電盤装置。 - 【請求項6】メイン分電盤には、建物全体の電流値によ
って作動する全体ブレーカと、その全体ブレーカに接続
された送端子と、その送端子に接続された主幹ブレーカ
と、その主幹ブレーカに接続された分岐ブレーカとを備
え、サブ分電盤には、主幹ブレーカと、その主幹ブレー
カに接続された分岐ブレーカとを備え、サブ分電盤の主
幹ブレーカをメイン分電盤の送端子に接続したことを特
徴とする請求項1記載の分電盤装置。 - 【請求項7】多層階住宅において基準エリアを一階とし
たことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4、請求項5、または請求項6記載の分電盤装置。 - 【請求項8】メイン分電盤とサブ分電盤とを多芯ケーブ
ルを使用して接続したことを特徴とする請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、また
は請求項7記載の分電盤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14243396A JP4147497B2 (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 分電盤装置 |
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JP14243396A JP4147497B2 (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 分電盤装置 |
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JPH09327106A true JPH09327106A (ja) | 1997-12-16 |
JP4147497B2 JP4147497B2 (ja) | 2008-09-10 |
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JP (1) | JP4147497B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017216777A (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 河村電器産業株式会社 | 感震遮断機能付分電盤 |
JP2020022221A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 京セラ株式会社 | 引込盤 |
JP2022010041A (ja) * | 2018-07-30 | 2022-01-14 | 京セラ株式会社 | 引込盤及び盤 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP14243396A patent/JP4147497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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