以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が、本明細書に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
更に、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものでもない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の記録装置(例えば、図1の記録装置1)は、第1のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−1またはAとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第2のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−2またはAとBのインデックスファイル134−2,135−2)、および前記第1のファイルと前記第2のファイルより読み込まれる確率が高い第3のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−1)と第4のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−2)のうち、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組とし、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体(図1の光ディスク2)に書き込む記録装置であって、前記記録媒体の記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、前記記録領域のうちの空き領域をファイルの書き込み領域として決定する決定手段(例えば、図12のステップS32の処理を実行する図1の制御部16)と、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第1のファイル、前記第3のファイルの順で、前記第1のファイルと前記第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御する順序制御手段(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の1回目の処理を実行する図1の順序制御部17)と、前記順序制御手段により制御された順序で、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組として書き込む書き込み手段(例えば、図12のステップS36の1回目の処理を実行する図1のドライブ15)とを備え、前記順序制御手段は、前記書き込み手段により前記第1のファイルと前記第3のファイルが書き込まれた後、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体に書き込む場合、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第4のファイル、前記第2のファイルの順で、前記第4のファイルと前記第2のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御し(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の2回目の処理)、前記書き込み手段は、前記順序制御手段により制御された順序で、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第4のファイルと前記第2のファイルを1組として書き込む(例えば、図12のステップS36の2回目の処理)ことを特徴とする。
請求項2に記載の記録装置の前記順序制御手段は、前記第3のファイルと前記第4のファイルが隣接するように、ファイルの書き込み順序を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の記録装置の前記第2のファイルの読み込まれる確率とほぼ同じ確率で読み込まれる第5のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−3またはAとBのインデックスファイル134−3,135−3)より読み込まれる確率が高い第6のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−3)と、前記第5のファイルを1組としてさらに書き込む場合、前記順序制御手段は、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域の前側に隣接する位置に前記第2のファイルが記録されている場合、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理アドレスの前側から後側に向かって、前記第5のファイル、前記第6のファイルの順で、前記第5のファイルと前記第6のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御し、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域の前側に隣接する位置に前記第3のファイルが記録されている場合、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理アドレスの前側から後側に向かって、前記第6のファイル、前記第5のファイルの順で、前記第6のファイルと前記第5のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御し、前記書き込み手段は、前記順序制御手段により制御された順序で、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第6のファイルと前記第5のファイルを1組として書き込むことを特徴とする。
請求項4に記載の記録装置において、前記第1乃至前記第4のファイル、および前記第1乃至第4のファイルより削除される確率が高い第5のファイル(例えば、AとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第6のファイル(例えば、AとBのインデックスファイル134−2,135−2)のうち、前記第1のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−1)、前記第3のファイル、および前記第5のファイルを1組とし、前記第2のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−2)、前記第4のファイル、および前記第6のファイルを1組として書き込む場合、前記順序制御手段は、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第5のファイル、前記第1のファイル、前記第3のファイルの順で、前記第5のファイル、前記第1のファイル、および前記第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御し、前記書き込み手段は、前記順序制御手段により制御された順序で、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第5のファイル、前記第1のファイル、および前記第3のファイルを1組として書き込み、前記順序制御手段は、前記書き込み手段により前記第5のファイル、前記第1のファイル、および前記第3のファイルが書き込まれた後、前記第2のファイル、前記第4のファイル、前記第6のフィルを1組として記録媒体に書き込む場合、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理アドレスの前側から後側に向かって、前記第4のファイル、前記第2のファイル、前記第6のファイルの順で、前記第4のファイル、前記第2のファイル、および前記第6のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御し、前記書き込み手段は、前記順序制御手段により制御された順序で、前記決定手段により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第4のファイル、前記第2のファイル、および前記第6のファイルを1組として書き込むことを特徴とする。
請求項5に記載の記録方法は、第1のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−1またはAとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第2のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−2またはAとBのインデックスファイル134−2,135−2)、および前記第1のファイルと前記第2のファイルより読み込まれる確率が高い第3のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−1)と第4のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−2)のうち、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組とし、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体(図1の光ディスク2)に書き込む記録装置(例えば、図1の記録装置1)の記録方法であって、前記記録媒体の記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、前記記録領域のうちの空き領域をファイルの書き込み領域として決定する決定ステップ(例えば、図12のステップS32)と、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第1のファイル、前記第3のファイルの順で、前記第1のファイルと前記第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御する順序制御ステップ(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の1回目の処理)と、前記順序制御ステップの処理により制御された順序で、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組として書き込む書き込みステップ(例えば、図12のステップS36の1回目の処理)とを含み、前記順序制御ステップの処理では、前記書き込みステップの処理により前記第1のファイルと前記第3のファイルが書き込まれた後、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体に書き込む場合、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第4のファイル、前記第2のファイルの順で、前記第4のファイルと前記第2のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の2回目の処理)、前記書き込みステップの処理では、前記順序制御ステップの処理により制御された順序で、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第4のファイルと前記第2のファイルが1組として書き込まれる(例えば、図12のステップS36の2回目の処理)ことを特徴とする。
請求項6に記載のプログラムは、第1のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−1またはAとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第2のファイル(例えば、Cのクリップインフォメーションファイル151−2またはAとBのインデックスファイル134−2,135−2)、および前記第1のファイルと前記第2のファイルより読み込まれる確率が高い第3のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−1)と第4のファイル(例えば、図5のDのクリップメタデータファイル162−2)のうち、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組とし、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体(図1の光ディスク2)に書き込む記録装置(例えば、図1の記録装置1)の記録方法であって、前記記録媒体の記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、前記記録領域のうちの空き領域をファイルの書き込み領域として決定する決定ステップ(例えば、図12のステップS32)と、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第1のファイル、前記第3のファイルの順で、前記第1のファイルと前記第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序を制御する順序制御ステップ(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の1回目の処理)と、前記順序制御ステップの処理により制御された順序で、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第1のファイルと前記第3のファイルを1組として書き込む書き込みステップ(例えば、図12のステップS36の1回目の処理)とを含む処理をコンピュータに実行させ、前記順序制御ステップの処理では、前記書き込みステップの処理により前記第1のファイルと前記第3のファイルが書き込まれた後、前記第2のファイルと前記第4のファイルを1組として記録媒体に書き込む場合、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、前記第4のファイル、前記第2のファイルの順で、前記第4のファイルと前記第2のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の2回目の処理)、前記書き込みステップの処理では、前記順序制御ステップの処理により制御された順序で、前記決定ステップの処理により決定されたファイルの書き込み領域に、前記第4のファイルと前記第2のファイルが1組として書き込まれる(例えば、図12のステップS36の2回目の処理)ことを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した記録装置1の構成例を示している。
記録装置1は、光ディスク2にデータを記録したり、光ディスク2に記録されているデータを削除するなどの編集処理を行う装置である。
記録装置1には、図1に示されるように、入力データ処理部11、記憶部12、操作部13、表示部14、ドライブ15、制御部16、および順序制御部17が設けられている。
入力データ処理部11は、ビデオ/オーディオインタフェース、エンコーダ、およびバッファメモリ等から構成され、例えば、図示せぬ撮像装置から入力された画像信号またはマイクロフォンから入力された音声信号にエンコード処理や音声処理を施し、その結果得られたAVデータを、制御部16を介して、ドライブ15に供給する。
記憶部12は、制御部16が行う編集処理において必要なデータを記憶したり、記憶しているデータを制御部16に供給する。
操作部13は、所定の指令を制御部16に入力するとき、ユーザにより適宜操作される。表示部14は、制御部16から供給されたデータに対応するメッセージや画像を表示する。
ドライブ15は、制御部16を介して入力された、入力データ処理部11からの入力データを、光ディスク2に記録したり、光ディスク2に記録されているデータを削除する処理を行う。制御部16は、各部を制御する。
順序制御部17は、入力データ処理部11から読み出されたAVデータに付属する付属情報(後述する図4のメタデータ領域202に記録されるファイル)を光ディスク2に記録するための順序を制御する。
光ディスク2は、例えば、開口数(NA)0.85、波長405nmの青紫色レーザを用いて、最小マーク長0.14μm、トラックピッチ0.32μmの記録密度で大容量(例えば27ギガバイト)のデータを記録可能な光ディスクである。なお、光ディスク2は、それ以外の記録媒体であってもよく、例えば、DVD-RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory),DVD-R(DVD - Recordable),DVD-RW(DVD - ReWritable),DVD+R(DVD + Recordable),DVD+RW(DVD + ReWritable),CD-R(Compact Disc - Recordable),またはCD-RW(CD - ReWritable)等の各種の光ディスクであってもよい。この光ディスク2には、例えば、画像データや音声データなどよりなる複数のクリップデータが記録されている。なお、以下においては、画像データと音声データを合わせてAVデータと称する。
次に、光ディスク2に記録されたデータを管理するファイルシステム、並びにファイルシステムにおけるディレクトリ構造およびファイルについて説明する。
光ディスク2に記録されたデータを管理するファイルシステムとしては、どのようなファイルシステムを用いてもよく、例えば、UDF(Universal Disk Format)やISO9660(International Organization for Standardization 9660)等を用いてもよい。また、光ディスク2の代わりにハードディスク等の磁気ディスクを用いた場合、ファイルシステムとして、FAT(File Allocation Tables)、NTFS(New Technology File System)、HFS(Hierarchical File System)、またはUFS(Unix(登録商標) File System)等を用いてもよい。また、専用のファイルシステムを用いるようにしてもよい。
このファイルシステムにおいては、光ディスク2に記録されたデータは図2に示されるようなディレクトリ構造およびファイルにより管理される。
図2において、ルートディレクトリ(ROOT)131には、画像データや音声データ等のエッセンスデータに関する情報、および、エッセンスデータの編集結果を示すエディットリスト等が、下位のディレクトリに配置されるPROAVディレクトリ132が設けられる。なお、ルートディレクトリ131には、図示は省略するが、構成表データ等も設けられる。
PROAVディレクトリ132には、光ディスク2に記録されている全てのエッセンスデータに対するタイトルやコメント、さらに、光ディスク2に記録されている全ての画像データの代表となるフレームである代表画に対応する画像データのパス等の情報を含むファイルであるディスクメタファイル(DISCMETA.XML)133、光ディスク2に記録されている全てのクリップおよびエディットリストを管理するための管理情報等を含むインデックスファイル(INDEX.XML)134、およびインデックスファイル(INDEX.BUP)135が設けられている。なお、インデックスファイル135は、インデックスファイル134を複製したものであり、2つのファイルを用意することにより、信頼性の向上が図られている。
PROAVディレクトリ132には、さらに、光ディスク2に記録されているデータ全体に対するメタデータであり、例えば、ディスク属性、再生開始位置、またはReclnhi等の情報を含むファイルであるディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)136およびディスクインフォメーションファイル(DISKINFO.BUP)137が設けられている。なお、ディスクインフォメーションファイル137は、ディスクインフォメーションファイル136を複製したものであり、2つのファイルを用意することにより、信頼性の向上が図られている。ただし、これらの情報を更新する場合、ディスクインフォメーションファイル136のみを更新するようにしてもよい。
また、PROAVディレクトリ132には、上述したファイル以外にも、クリップのデータが下位のディレクトリに設けられるクリップルートディレクトリ(CLPR)138、および、エディットリストのデータが下位のディレクトリに設けられるエディットリストルートディレクトリ(EDTR)139が設けられる。
クリップルートディレクトリ138には、光ディスク2に記録されているクリップのデータが、クリップ毎に異なるディレクトリに分けて管理されており、例えば、図2の場合、3つのクリップのデータが、クリップディレクトリ(C0001)141、クリップディレクトリ(C0002)142、および、クリップディレクトリ(C0003)143の3つのディレクトリに分けられて管理されている。すなわち、光ディスク2に記録された最初のクリップの各データは、クリップディレクトリ141の下位のディレクトリのファイルとして管理され、2番目に光ディスク2に記録されたクリップの各データは、クリップディレクトリ142の下位のディレクトリのファイルとして管理され、3番目に光ディスク2に記録されたクリップの各データは、クリップディレクトリ143の下位のディレクトリのファイルとして管理される。
また、エディットリストルートディレクトリ139には、光ディスク2に記録されているエディットリストが、その編集処理毎に異なるディレクトリに分けて管理されており、例えば、図2の場合、4つのエディットリストが、エディットリストディレクトリ(E0001)144、エディットリストディレクトリ(E0002)145、エディットリストディレクトリ(E0003)146、およびエディットリストディレクトリ(E0004)147の4つのディレクトリに分けて管理されている。すなわち、光ディスク2に記録されたクリップの1回目の編集結果を示すエディットリストは、エディットリストディレクトリ144の下位のディレクトリのファイルとして管理され、2回目の編集結果を示すエディットリストは、エディットリストディレクトリ145の下位のディレクトリのファイルとして管理され、3回目の編集結果を示すエディットリストは、エディットリストディレクトリ146の下位のディレクトリのファイルとして管理され、4回目の編集結果を示すエディットリストは、エディットリストディレクトリ147の下位のディレクトリのファイルとして管理される。
上述したクリップルートディレクトリ138に設けられるクリップディレクトリ141の下位のディレクトリには、最初に光ディスク2に記録されたクリップの各データが、図3に示されるようなファイルとして設けられ、管理される。
図3の場合、クリップディレクトリ141には、このクリップを管理するファイルであるクリップインフォメーションファイル(C0001C01.SMI)151、このクリップの画像データを含むファイルである画像データファイル(C0001V01.MXF)152、それぞれ、このクリップの各チャンネルの音声データを含む8つのファイルである音声データファイル(C0001A01.MXF乃至C0001A08.MXF)153乃至160、このクリップの画像データに対応するローレゾデータを含むファイルであるローレゾデータファイル(C0001S01.MXF)161、このクリップのエッセンスデータに対応する、例えば、LTCとフレーム番号を対応させる変換テーブル等の、リアルタイム性を要求されないメタデータ(ノンリアルタイムメタデータ)であるクリップメタデータを含むファイルであるクリップメタデータファイル(C0001M01.XML)162、このクリップのエッセンスデータに対応する、例えばLTC等の、リアルタイム性を要求されるメタデータであるフレームメタデータを含むファイルであるフレームメタデータファイル(C0001R01.BIM)163、並びに、画像データファイル152のフレーム構造(例えば、MPEG等におけるピクチャ毎の圧縮形式に関する情報や、ファイルの先頭からのオフセットアドレス等の情報)が記述されたファイルであるピクチャポインタファイル(C0001I01.PPF)164等のファイルが設けられる。
図3の場合、再生時にリアルタイム性を要求されるデータである、画像データ、ローレゾデータ、およびフレームメタデータは、それぞれ1つのファイルとして管理され、読み出し時間が増加しないようになされている。
また、音声データも、再生時にリアルタイム性を要求されるが、7.1チャンネル等のような音声の多チャンネル化に対応するために、8チャンネル用意され、それぞれ、異なるファイルとして管理されている。すなわち、音声データは8つのファイルとして管理されるように説明したが、これに限らず、音声データに対応するファイルは、7つ以下であってもよいし、9つ以上であってもよい。
同様に、画像データ、ローレゾデータ、およびフレームメタデータも、場合によって、それぞれ、2つ以上のファイルとして管理されるようにしてもよい。
また、図3において、リアルタイム性を要求されないクリップメタデータ(以下において、ノンリアルタイムメタデータとも称する)は、リアルタイム性を要求されるフレームメタデータと異なるファイルとして管理される。これは、画像データ等の通常の再生中に必要の無いメタデータを読み出さないようにするためであり、このようにすることにより、再生処理の処理時間や、処理に必要な負荷を軽減することができる。
なお、クリップメタデータファイル162は、汎用性を持たせるためにXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されているが、フレームメタデータファイル163は、再生処理の処理時間や処理に必要な負荷を軽減させるために、XML形式のファイルをコンパイルしたBIM形式のファイルである。
図3に示されるクリップディレクトリ141のファイルの構成例は、光ディスク2に記録されている各クリップに対応する全てのクリップディレクトリにおいて適用することができる。すなわち、図2に示される、その他のクリップディレクトリ142および143においても、図3に示されるファイルの構成例を適用することができるので、その説明を省略する。
以上において、1つのクリップに対応するクリップディレクトリに含まれる各ファイルについて説明したが、ファイルの構成は上述した例に限らず、各クリップディレクトリの下位のディレクトリに、そのクリップに対応するクリップメタデータファイルが存在すれば、どのような構成であってもよい。
次に、図4を参照して、図2および図3に示される各ファイルが光ディスク2に記録される場合の、ソフトパーティションについて説明する。
図4において、左側が光ディスク2の内周に対応しており、右側は光ディスク2の外周に対応している。光ディスク2の最も内周には、FS(ファイルシステム)領域201が設けられ、FS領域201の外周には、FS領域201に接するようにメタデータ(NRT(ノンリアルタイム、すなわち、リアルタイム性が求められない))領域202が設けられ、さらに外周には、メタデータ領域202に接するようにAVデータ(RT(リアルタイム、すなわち、リアルタイム性が求められる))領域203が設けられている。
本実施の形態では、このメタデータ領域202に記録される複数のファイルについて説明する。
メタデータ領域202には、リアルタイム性が求められないノンリアルタイムメタデータが、FS領域201に記録されたFS管理のもとに記録される。この場合の記録方法は、巡回記録とされる。ここで、図5を参照して、巡回記録について簡単に説明する。なお、図5,図6の例では、メタデータ領域202は、一旦書き込まれた後削除されたような空き領域がなく、書き込む物理的なアドレスより後側のアドレスには、何も書き込まれていない領域となっている。
図5は、メタデータ領域202に記録される複数のファイルを説明する図である。図中、Aはインデックスファイル(INDEX.XML)134であり、Bはインデックスファイル(INDEX.BUP)135であり、Cはクリップインフォメーションファイル(C0001C01.SMI)151であり、Dはクリップメタデータファイル(C0001M01.XML)162である。
図3においてCのクリップインフォメーションファイル(C0001C01.SMI)151とDのクリップメタデータファイル(C0001M01.XML)162の内容が記録される場合、光ディスク2に記録されている全てのクリップおよびエディットリストを管理するための管理情報等を含むインデックスファイル(INDEX.XML)134およびインデックスファイル(INDEX.BUP)135も更新される。
具体的には、図5に示されるように1Clip目(クリップ#1)が記録される場合、クリップ#1のクリップインフォメーションファイル(C)をクリップインフォメーションファイル151−1とし、クリップメタデータファイル(D)をクリップメタデータファイル162−1とした場合、Aのインデックスファイル134−1とBのインデックスファイル135−1も更新されるので、結果として、Aのインデックスファイル134−1、Bのインデックスファイル135−1、Cのクリップインフォメーションファイル151−1、およびDのクリップメタデータファイル162−1が1組としてメタデータ領域202に書き込まれる。このとき、光ディスク2の物理アドレスの前側から後側に向かって、A,B,C,Dの順にファイルが書き込まれる。
次に、クリップ#1とは異なるクリップディレクトリ(同じルートディレクトリ(ROOT)131であって、異なるクリップディレクトリ)である2Clip目(クリップ#2)が記録される場合、クリップ#2のクリップインフォメーションファイル(C)をクリップインフォメーションファイル151−2とし、クリップメタデータファイル(D)をクリップメタデータファイル162−2とした場合、Aのインデックスファイル134−1とBのインデックスファイル135−1もインデックスファイル134−2とBのインデックスファイル135−2に更新されるので、結果として、Aのインデックスファイル134−2、Bのインデックスファイル135−2、Cのクリップインフォメーションファイル151−2、およびDのクリップメタデータファイル162−2がメタデータ領域202に1組として書き込まれ、Aのインデックスファイル134−1とBのインデックスファイル135−1は、参照する必要がなくなるため削除される。上述したように、Cのクリップインフォメーションファイル151−2、およびDのクリップメタデータファイル162−2は、クリップ#1のクリップディレクトリ(例えば、図2のクリップディレクトリ(C0001)141)とは異なるクリップディレクトリであるので、Cのクリップインフォメーションファイル151−1とDのクリップメタデータファイル162−1は削除されず、FSの管理対象からはずれたファイルとなるAのインデックスファイル134−1とBのインデックスファイル135−1が削除される。このとき、削除されるAのインデックスファイル134−1とBのインデックスファイル135−1の上に、インデックスファイル134−2とBのインデックスファイル135−2は書き込まれず、Dのクリップメタデータファイル162−1の後ろに書き込まれる。このように、記録領域をまんべんなく使おうとする記録方法が巡回記録である。
次に、クリップ#1,クリップ#2とは異なるクリップディレクトリ(同じルートディレクトリ(ROOT)131であって、異なるクリップディレクトリ)である3Clip目(クリップ#3)が記録される場合、クリップ#3のクリップインフォメーションファイル(C)をクリップインフォメーションファイル151−3とし、クリップメタデータファイル(D)をクリップメタデータファイル162−3とした場合、Aのインデックスファイル134−2とBのインデックスファイル135−2もインデックスファイル134−3とBのインデックスファイル135−3に更新されるので、結果として、Aのインデックスファイル134−3、Bのインデックスファイル135−3、Cのクリップインフォメーションファイル151−3、およびDのクリップメタデータファイル162−3がメタデータ領域202に1組として書き込まれ、Aのインデックスファイル134−2とBのインデックスファイル135−2は、参照する必要がなくなるため削除される。上述したように、Cのクリップインフォメーションファイル151−3、およびDのクリップメタデータファイル162−3は、クリップ#1,クリップ#2のクリップディレクトリとは異なるクリップディレクトリであるので、Cのクリップインフォメーションファイル151−1,151−2とDのクリップメタデータファイル162−1,162−2は削除されず、FSの管理対象からはずれたファイルとなるAのインデックスファイル134−2とBのインデックスファイル135−2が削除される。このとき、巡回記録が行われるため、Dのクリップメタデータファイル162−2の後ろに、Aのインデックスファイル134−3、Bのインデックスファイル135−3、Cのクリップインフォメーションファイル151−3、およびDのクリップメタデータファイル162−3が書き込まれる。
同様にして、クリップ#1乃至#3とは異なる4Clip目(クリップ#4)として、Aのインデックスファイル134−4、Bのインデックスファイル135−4、Cのクリップインフォメーションファイル151−4、およびDのクリップメタデータファイル162−4がメタデータ領域202に書き込まれ、Aのインデックスファイル134−3とBのインデックスファイル135−3が削除される。
このように、ファイルを削除した場合、削除したそのファイルの領域に、新たに記録するファイルを即座に書き込むのではなく、巡回記録を行うようにしたので、光ディスク2への記録領域に対する書き込み回数を均等にすることができる。
なお、以下において、Aのインデックスファイル134−1乃至134−4(および後述する134−5)を個々に区別する必要がない場合、インデックスファイル134と称し、Bのインデックスファイル135−1乃至135−4(および後述する135−5)を個々に区別する必要がない場合、インデックスファイル135と称し、Cのクリップインフォメーションファイル151−1乃至151−4(および後述する151−5)を個々に区別する必要がない場合、クリップインフォメーションファイル151と称し、Dのクリップメタデータファイル162−1乃至162−4(および後述する162−5)を個々に区別する必要がない場合、クリップメタデータファイル162と称する。
次に、本発明を適用した、メタデータ領域202に複数のファイルを記録する場合の記録方法を、図6を参照して説明する。図中、図5と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。なお、図6の例では、メタデータ領域202には、まだ1回も書き込まれていない領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から順次後側に書き込む場合について説明する。
図6の例の場合、クリップ#1の記録は図5のクリップ#1と同様であるが、クリップ#2を記録する場合、新たに記録されるクリップのファイルの順番がA,B,C,およびDの順ではなく、D,C,A,Bである(A,B,C,Dの4つのファイルが1組として記録される)。すなわち、ファイルの書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、D,C,A,Bの順でD,C,A,Bのファイルが1組として書き込まれる(記録される)よう順序が制御され、記録される。具体的には、Dのクリップメタデータファイル162−2、Cのクリップインフォメーションファイル151−2、Aのインデックスファイル134−2、およびBのインデックスファイル135−2の並びで(記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって)メタデータ領域202に1組として書き込まれる。
また、クリップ#3の記録は図5のクリップ#3と同様であるが、クリップ#4を記録する場合、新たに記録されるクリップのファイルの順番がA,B,C,およびDの順ではなく、D,C,A,Bである(A,B,C,Dの4つのファイルが1組として記録される)。すなわち、ファイルの書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、D,C,A,Bの順でD,C,A,Bのファイルが1組として書き込まれる(記録される)よう順序が制御され、記録される。具体的には、すなわち、Dのクリップメタデータファイル162−4、Cのクリップインフォメーションファイル151−4、Aのインデックスファイル134−4、およびBのインデックスファイル135−4の並びで(記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって)メタデータ領域202に1組として書き込まれる。
さらに、クリップ#5の記録は、クリップ#1、クリップ#3と同様に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、A,B,C,Dの順番に1組として記録される。すなわち、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、Aのインデックスファイル134−5、Bのインデックスファイル135−5、Cのクリップインフォメーションファイル151−5、およびDのクリップメタデータファイル162−5がメタデータ領域202に1組として書き込まれ、Aのインデックスファイル134−4とBのインデックスファイル135−4が(参照する必要がなくなるため)削除される。
すなわち、記録されるクリップが2n−1(n=1,2,3,・・M、nは任意の自然数、n≧M)番目のクリップである場合、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、そのクリップの順番がA,B,C,Dとされ、記録されるクリップが2n(n=1,2,3,・・M、nは任意の自然数)番目のクリップである場合、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、そのクリップの順番がD,C,A,Bとされる。
Aのインデックスファイル134、Bのインデックスファイル135は、新しいクリップが書き込まれる場合に削除され、新たに書き込まれるため、2n番目のクリップを書き込む場合に、図6に示されるように、4つのファイルのうちの後ろの2個のファイルとなるような順番(D,C,A,Bの順番)とすることで、削除するファイルの位置を4個連続させることができる。具体的には、4クリップ目が記録される場合、Aのインデックスファイル134−2(2クリップ目で記録されたインデックスファイル134−2)、Bのインデックスファイル135−2(2クリップ目で記録されたインデックスファイル135−2)、Aのインデックスファイル134−3(3クリップ目で記録されたインデックスファイル134−3)、およびBのインデックスファイル135−3(3クリップ目で記録されたインデックスファイル135−3)が削除されるため、その結果、4個のファイルが連続して削除された空き領域となる。
図5の例の場合、2個のファイルずつ、すなわち、Aのインデックスファイル134−2(2クリップ目で記録されたインデックスファイル134−2)およびBのインデックスファイル135−2(2クリップ目で記録されたインデックスファイル135−2)が削除された空き領域と、Aのインデックスファイル134−3(3クリップ目で記録されたインデックスファイル134−3)およびBのインデックスファイル135−3(3クリップ目で記録されたインデックスファイル135−3)が削除された空き領域が離れている(Cのクリップインフォメーションファイル151−2およびDのクリップメタデータファイル162−2を挟んでいる)ので、図6のように、2n−1(n=1,2,3,・・M、nは任意の自然数)番目のクリップの記録順番をD,C,A,Bとすることで、空き領域の断片化を抑えることができる。
また、Cのクリップインフォメーションファイル151は、クリップを管理するファイルであり、再生時には、ほとんど再生される必要がないため、2n番目のクリップを書き込む場合に、図6に示されるように、Cのクリップインフォメーションファイル151を、削除される可能性があるA,B(インデックスファイル134、インデックスファイル135)と接するような順番、すなわち、(D,C,A,Bの順番)とすることで、必ず再生されるファイルであるDのクリップメタデータファイル162を、2n−1番目のDのクリップメタデータファイル162と連続させることができる。具体的には、クリップ#2が記録された場合、Dのクリップメタデータファイル162−1と162−2が連続して記録されている。これにより、クリップメタデータファイル162のリードを、図5の場合に比べて、迅速に行うことができる。
なお、A,Bはともに削除される可能性があるファイルであるので、順番を変更(反転)した場合のA,Bの順番は逆(B,A)でもよいし、そのまま(A,B)でもよい。
図6をまとめると以下のようになる。
メタデータ領域202には、巡回記録の方法でファイルが記録される。巡回記録では、光ディスク2の記録領域のうちの空き領域に対する書き込み回数が均等になるように、記録領域のうちの空き領域がファイルの書き込み領域として決定される。A,B,Cは、Dより読み込まれる確率の低いファイルである。2n−1番目のクリップは、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、A,B,C,およびDの順番に記録され、2n番目のクリップは、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、D,C,A,Bの順番に記録される。ここで、AとBのファイル(インデックスファイル134,135)は削除される(書き換えられる)可能性が高いファイルであり、Cのファイル(クリップインフォメーションファイル151)は読む確率が低いファイルであり、Dのファイル(クリップメタデータファイル162)は、読む確率が高いファイルである。すなわち、2n−1番目のクリップは、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、削除される可能性が高いファイル、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイルの順に記録され、2n番目のクリップは、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、読む確率の高いファイル、読む確率の低いファイル、および削除される可能性が高いファイルの順番に記録される。
このように、2n−1番目のクリップと2n番目のクリップの境目には、Dの読む確率の高いファイル(図6の例の場合、クリップメタデータファイル162)が2個並んで記録され、2n番目と2n−1番目のクリップの境目には、A,Bの削除される確率の高いファイルが並んで(図6の例の場合、4個並んで)記録される。これにより、ファイルの記録の順番を毎回同じにした場合と比較して(図5のように、常にA,B,C,Dの順番で記録する場合と比較して)、空き領域の断片化を2分の1に抑えることができる。また、読む確率が高いファイルが連続して記録されるので、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。
なお、図6のように、削除される確率の高いファイルを2個(A,B)とし、読む確率が低いファイルを1個(C)とし、読む確率が高いファイルを1個(D)としたが、その個数は限定されず、これらの3種類(削除される確率の高いファイル、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイル)をそれぞれ1つのまとまりとして記録すれば、他のファイルについても適用することができる。
また、図6の例の場合、削除される確率の高いファイル、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイルの3種類について説明したが、削除される確率の高いファイル(A,B)または読む確率が低いファイル(C)と、これらのA,B,Cのファイルより、読む確率が高いファイル(D)とで分けるようにしてもよい。具体的には、削除される可能性の高いファイル(A,B)または読む確率が低いファイル(C)をまとめて、Dより読む確率の低いファイルとし、最初にA,B,C,Dを1組として書き込む場合、書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、Dのファイル、Dより読む確率の低いファイル(ここではA,B,C)の順で書き込み、その後、A,B,C,Dを1組として書き込む場合、書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、Dより読む確率の低いファイル(ここではA,B,C)、Dのファイルの順で書き込む。これにより、Dの読む確率が高いファイルが連続して記録されるので、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。
さらに、図6の例の場合、削除される確率の高いファイル、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイルの3種類について説明したが、これらのうちのいずれか2種類についえても同様に適用することができる。例えば、削除される可能性の高いファイル、読む確率の高いファイルの2種類があった場合、2n−1番目のクリップでは、削除される可能性の高いファイル、読む確率の高いファイルの順に記録し、2n番目のクリップでは、読む確率の高いファイル、削除される可能性の高いファイルの順に記録するようにすることで、上述した3種類の場合と同様の効果、すなわち、空き領域の断片化を2分の1に抑えることができるとともに、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。また例えば、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイルの2種類があった場合、2n−1番目のクリップでは、読む確率が低いファイル、読む確率の高いファイルの順に記録し、2n番目のクリップでは、読む確率の高いファイル、読む確率が低いファイルの順に記録するようにすることで、上述した3種類の場合と同様の効果、すなわち、空き領域の断片化を2分の1に抑えることができるとともに、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。なお、2n−1番目に記録されるファイルの順番と、2n番目に記録されるファイルの順番は逆でもよい。
なお、以下において、2n−1番目のクリップで記録される順番(例えば、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、A,B,C,Dの順番)を正順序と称し、2n番目のクリップで記録される順番(例えば、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、D,C,A,Bの順番)を逆順序と称する。
上述した図5,図6の例では、一旦書き込まれ、消去された後のメタデータ領域202に書き込むのではなく、まだ1回も書き込まれていない領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から順次後側に書き込む場合について説明したが、すでにメタデータ領域202に他の複数のファイルが記録されており、一旦書き込まれたり、消去された後のメタデータ領域202に書き込む場合も含むときの、巡回記録における場合を本発明を適用した場合について説明する。
まず、ランダムアクセス可能な記録媒体(例えば、図1の光ディスク2)に対する書き込み回数を均等にするための巡回記録を、本発明に適用した場合の例を、図7乃至図35を参照して説明する。
最初に、図1の記録装置1における編集処理の概略を、図7のフローチャートを参照して説明する。なおここでは、簡単のために、図7のフローチャートに示す順番に従って各処理を説明するが、ステップS1における起動処理、ステップS3におけるデータ記録処理、およびステップS5におけるデータ削除処理は、それぞれ独立して行うようにすることもできるし、他の装置で行われるようにすることもできる。
ステップS1において、制御部16は、例えば、電源が投入等されたとき、記録装置1を起動する処理を行う。ここでの処理の詳細は、図8のフローチャートを参照して後述する。
次に、ステップS2において、制御部16は、操作部13から、データの記録が要求されたか否かを判定し、データの記録が要求されたと判定した場合、ステップS3に進み、ドライブ15を制御して、入力データ処理部11より入力されたデータを、光ディスク2に記録させるデータ記録処理を実行する。この処理の詳細は、図12のフローチャートを参照して後述する。
ステップS2で、データの記録が要求されていないと判定されたとき、またはステップS3でデータが記録されたとき、ステップS4に進み、制御部16は、操作部13から、データの削除が要求されたか否かを判定し、データの削除が要求されたと判定した場合、ステップS5に進み、要求されたデータを削除するデータ削除処理を実行する。この処理の詳細は、図13のフローチャートを参照して後述する。
ステップS4で、データの削除が要求されなかったと判定された場合、またはステップS5で、データが削除された場合、ステップS6に進み、制御部16は、編集終了が要求されたか否かを判定し、その要求があったと判定した場合、ステップS7に進む。例えば、光ディスク2が取り出された場合、編集終了が要求されたものとして、ステップS7に進む。
ステップS7において、制御部16は、ドライブ15を制御して、空き領域データ(従来の記録装置において利用されている、空き領域の大きさや場所等の情報)とともに、ステップS1,S3,S5の処理で作成された空き領域書換管理データを、光ディスク2に記録させる。その後、処理は終了する。
なお、ステップS7の処理は、光ディスク2が取り出されるとき、または電源がオフされたときに行われるようにすることもできる。
次に、図8のフローチャートを参照して、図7のステップS1における起動処理を説明する。
ステップS11において、制御部16は、図9に示すように、カレントキュー301、ネクストキュー302、書き込み回数の欄303、および記録開始位置の欄304を、記憶部12上に作成する。なお、作成されたカレントキュー301乃至記録開始位置の欄304は、空の状態とされている。
次に、ステップS12において、制御部16は、光ディスク2に空き領域書換管理データが記録されているか否かを判定し、記録されていないと判定した場合、ステップS13に進む。記録装置1により、データの書き込みや削除(編集処理)が行われていない光ディスク2(すなわち、図7のステップS7で、空き領域書換管理データが記録されていない光ディスク2)には、空き領域書換管理データが記録されていないので、そのような光ディスク2が装着されたとき、ステップS13に進む。
ステップS13において、制御部16は、光ディスク2に空き領域データが記録されているか否かを判定し、空き領域データが記録されていると判定された場合、ステップS17に進む。
ステップS17において、制御部16は、記憶部12に作成したカレントキュー301に、装着時の光ディスク2に存在するすべての空き領域の領域情報(この例の場合、空き領域の領域開始位置および大きさ)を、空き領域のアドレス上の位置の順に設定する。
例えば、光ディスク2に、図10に示すように、空き領域E乃至空き領域Hが存在する場合、カレントキュー301には、図11に示すように、空き領域E乃至空き領域Hの領域先頭位置、およびその大きさが、領域先頭位置の順に設定される。ここで空き領域の位置は、例えば、論理セクタ番号のブロック毎の順番を表す論理ブロック番号で表され、その大きさは、空き領域に属するブロック数で表される。
なお、以下において、適宜、このように領域情報が設定されることを、空き領域が登録される、と記載する。
次に、ステップS15において、制御部16は、図11に示すように、記憶部12に作成された書き込み回数の欄303に1を初期設定し、ステップS16において、記録開始位置の欄304に、光ディスク2の先頭位置(位置00000)を初期設定する。図10中、上向きの矢印は、記録開始位置を表している。他の図においても同様である。
ステップS13で、空き領域データが記録されていないと判定された場合、ステップS14に進む。出荷時のままの状態で、記録装置1や従来の記録装置により、フォーマットがまだなされていない光ディスク2には、空き領域データも記録されていないので、そのような光ディスク2が装着されたとき、ステップS14に進む。
ステップS14において、制御部16は、光ディスクの記録領域全体を1つの空き領域として、記憶部12のカレントキュー301に登録する。その後、処理は、ステップS15に進む。
ステップS12で、空き領域書換管理データが記録されていると判定された場合、ステップS18に進む。なお、空き領域書換管理データとは、結局、図11に示したようなカレントキュー301乃至記録開始位置の欄304のそれぞれに設定されているデータ全体をいい、このデータは、編集処理がなされた光ディスク2に、ステップS7で記録される。
ステップS18において、制御部16は、その空き領域書換管理データに含まれる、カレントキュー301に登録されていた空き領域(その領域情報)を、記憶部12に生成したカレントキュー301に登録し、空き領域書換管理データに含まれる、ネクストキュー302に登録されていた空き領域を、記憶部12に生成したネクストキュー302に登録する。そしてステップS19において、制御部16は、空き領域書換管理データに含まれる、書き込み回数の欄303に設定されていた値を、記憶部12に生成した書き込み回数の欄303に設定し、ステップS20において、空き領域書換管理データに含まれる、記録開始位置の欄304に設定されていた値を、記憶部12の記録開始位置の欄304に設定する。
すなわち、ステップS18乃至ステップS20の処理により、光ディスク2の空き領域書換管理データが、記憶部12に読み込まれる。
ステップS16またはステップS20で、記録開始位置の欄304に所定の値が設定されたとき、処理は、図7のステップS2に進む。
次に、図7のステップS3におけるデータ記録処理を、図12のフローチャートを参照して、図7のステップS5におけるデータ削除処理を、図13のフローチャートを参照して説明するが、はじめにそれぞれのフローチャートに従ってその概略を説明し、その後、具体例に基づいて再度説明する。
はじめにデータ記録処理を説明する。すなわち、図12のステップS31において、制御部16は、図8のステップS14、ステップS17、またはステップS18で、記憶部12に生成されたカレントキュー301に空き領域が登録されているか否かを判定し、空き領域が登録されていると判定した場合、ステップS32に進み、カレントキュー301に登録されている空き領域のうち、アドレス上最も前方に位置する(光ディスク2の先頭に最も近い)空き領域を、データを書き込む領域に決定する。そして、データを書き込む領域の直前のデータを、ドライブ15を介して読み出し、順序制御部17に供給する。
次に、ステップS33において、順序制御部17は、データを書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいるか否かを判定する。ここでいう直前とは、データを書き込む領域の前側の物理アドレスに隣接する位置を指す。図6を用いて上述したように、2n−1番目のクリップにおいては、A,B,C,およびDの順序、すなわち、削除される確率の高いファイル、読む確率が低いファイル、および読む確率が高いファイルの順序で記録されるのに対し、2n番目のクリップにおいては、D,C,A,およびBの順序、すなわち、読む確率が高いファイル、読む確率が低いファイル、および削除される確率の高いファイルの順に記録されるので、順序制御部17は、このデータを書き込む領域の直前の(物理的アドレスの前側に隣接する)データが、削除される確率の高いファイル(A,B)であった場合には、正順序であると判定し、読む確率の高いファイル(D)であった場合には、逆順序であると判定する。
ステップS33において、書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいると判定された場合、すなわち、書き込む直前のデータが2n−1番目(奇数番目)のクリップの順番であるA,B,C,Dの順に並んでいる場合、ステップS34において、順序制御部17は、入力データ処理部11により入力されたデータを、制御部16を介して受け取り、メタデータ領域202に書き込むファイル(インデックスファイル134,135、クリップインフォメーションファイル151、およびクリップメタデータファイル162)の順番を反転し、逆順序とする。すなわち、書き込む直前のデータが2n−1番目のクリップである場合、次に書き込むデータは2n番目のクリップであるので、順序制御部17は、メタデータ領域202に書き込むファイルの順番をD,C,A,およびBの順番とする。換言すると、順序制御部17は、ファイルの順序を反転し逆順序とする。
ステップS33において、書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいない(逆順序に並んでいる)と判定された場合、すなわち、書き込む直前のデータが2n番目(偶数番目)のクリップの順番であるD,C,A,Bの順に並んでいる場合、ステップS35において、順序制御部17は、入力データ処理部11により入力されたデータを、制御部16を介して受け取り、メタデータ領域202に書き込むファイル(インデックスファイル134,135、クリップインフォメーションファイル151、およびクリップメタデータファイル162)の順番をそのまま、正順序とする。すなわち、書き込む直前のデータが2n番目のクリップである場合、次に書き込むデータは2n−1番目のクリップであるので、順序制御部17は、メタデータ領域202に書き込むファイルの順番をA,B,C,およびDの順番とする。換言すると、順序制御部17は、ファイルの順序をそのまま正順序とする。なお、ステップS35の処理は、実際には順序の変更が行われていないため、処理を省略するようにしてもよい。
このステップS33乃至ステップS35の処理により、2n−1番目のクリップが記録される場合には、メタデータ領域202に記録されるファイルの順序が正順序とされ、2n番目のクリップが記録される場合には、メタデータ領域202に記録されるファイルの順序が逆順序とされる。これにより、メタデータ領域202の空き領域の断片化を2分の1に抑えることができるとともに、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。
次に、ステップS36において、制御部16は、ドライブ15を制御して、光ディスク2上の、ステップS32で決定した空き領域に、入力データ処理部11により入力され、順序制御部17により順序が制御された(ステップS33乃至ステップS35)データを記録させる。
ステップS37において、制御部16は、データが書き込まれた空き領域の領域情報を、書き込まれたデータ量に応じて変更する。具体的には、領域開始位置と大きさが、データが書き込まれた後に形成された空き領域のものを示すように変更される。
ステップS38において、制御部16は、記録すべきデータのすべてが光ディスク2に記録されたか否かを判定し、記録すべきデータがまだ記録されずに残っていると判定した場合、ステップS31に戻り、それ以降の処理を実行する。
すなわち、1回目のステップS31,ステップS32乃至ステップS38の処理により、光ディスク2への記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、記録領域のうちの空き領域がファイルの書き込み領域として制御部16により決定され、決定されたファイルの書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、A,B,C,Dの順(正順序)で、A,B,C,Dのファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が順序制御部17により制御され、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、A,B,C,Dのファイルが1組としてドライブ15により書き込まれる。その後、2回目のステップS31,ステップS32乃至ステップS38の処理により、光ディスク2への記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、記録領域のうちの空き領域がファイルの書き込み領域として制御部16により決定され、決定されたファイルの書き込み領域に、光ディスク2の物理的アドレスの前側から後側に向かって、D,C,A,Bの順(逆順序)で、A,B,C,Dのファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が順序制御部17により制御され、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、D,C,A,Bのファイルが1組としてドライブ15により書き込まれる。
なお、1回目のステップS31,ステップS32乃至ステップS38の処理で1組のA,B,C,Dが書き込まれた後、2回目のステップS31の処理でデータを書き込む領域が、1回目のA,B,C,Dが書き込まれた領域とは異なる空き領域である場合も考えられる。例えば、1回目で書き込まれた領域が図10の空き領域Eであり、2回目のステップS31の処理で決定されたデータを書き込む領域が図10の空き領域Fである場合が考えられる。このような場合を考慮すると、ステップS33の処理では、ステップS31の処理で決定されたデータを書き込む領域の(光ディスク2の物理的アドレスの)前側に隣接する位置に記録されているファイルがD(正順序)であるか否かを判定し、Dであった場合には、ステップS34に進み、ファイルの順序を逆順序(D,C,A,B)とし、Dでない場合には、ステップS35に進みファイルの順序を正順序(A,B,C,D)とするようにすればよい。
以下、ステップS33の「書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいるか」という記載は、「書き込む領域の前側に隣接する位置にD(正順序の場合の最後のファイル)が記録されているか」という記載と同様とする。
ステップS38で、記録すべきデータがすべて記録されたと判定された場合、ステップS39に進み、制御部16は、記憶部12の記録開始位置の欄304の記録開始位置を、データの書き込み終了位置(ステップS36の処理で最後のデータが書き込まれた場所の位置)に変更する。
ステップS31で、カレントキュー301に空き領域が登録されていないと判定された場合、ステップS40に進み、制御部16は、記憶部12の書き込み回数の欄303の書き込み回数を1だけインクリメントするとともに、ステップS41において、記録開始位置の欄304の記録開始位置を、光ディスク2の先頭(位置00000)に戻す。
次に、ステップS42において、制御部16は、ネクストキュー302に登録されている空き領域をカレントキュー301に移す。ネクストキュー302は、その結果空になる。
ステップS43において、制御部16は、カレントキュー301に空き領域が登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合、ステップS32に戻り、それ以降の処理を実行する。
ステップS43で、カレントキュー301に空き領域が登録されていないと判定された場合、ステップS44に進み、制御部16は、表示部14を制御して、記録不可を示すエラーメッセージを表示させる。
ステップS39で、記録開始位置の欄304の記録開始位置が変更されたとき、またはステップS44でエラーメッセージが表示されたとき、処理は、図7のステップS4に進む。
なお、図12の処理では、ステップS32でデータを書き込む領域が決定された後に、そのデータを書き込む領域の直前のデータが読み出され、ステップS33で正順序か否かの判定が行われているが、これに限らず、カレントキュー301の空き領域に対応付けて記憶部12に記憶しておいてもよい。
図12の処理により、光ディスク2への記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、記録領域のうちの空き領域がファイルの書き込み領域として決定され(ステップS31)、決定されたデータを書き込む領域の(光ディスク2の物理的アドレスの)前側に隣接する位置に記録されているファイルがD(正順序)であるか否かが判定され(ステップS33)、Dであった場合には、ファイルの順序が逆順序(D,C,A,B)とされ(ステップS34)、Dでない場合には、ファイルの順序が正順序(A,B,C,D)とされる(ステップS35)。これにより、空き領域の断片化を抑えるとともに、再生時のシーク時間を短く、すなわち、再生時の読み出し速度を早くさせることができる。
次に、図7のステップS5のデータ削除処理を、図13のフローチャートを参照して説明する。
ステップS51において、制御部16は、ドライブ15を制御して、例えば、操作部13による操作により指定されたデータを光ディスク2から削除する。
なおここで削除には、データが実際に削除されることの他、データが削除されたものとして取り扱われるようになったことも含む。
次に、ステップS52において、制御部16は、ステップS51でデータが削除された領域(空き領域となった領域)(または、データが削除されたものとされた領域)が、記憶部12の記録開始位置の欄304の記録開始位置より前方にあるか否かを判定し、前方にあると判定した場合、ステップS53に進み、データが削除された領域(空き領域)を、ネクストキュー302に登録する。なおこのときネクストキュー302に設定されている空き領域情報は、領域先頭位置の順番でソートされる。
ステップS54において、制御部16は、ネクストキュー302内に、隣接する空き領域が登録されているか否かを判定し、そのような空き領域が登録されていると判定した場合、ステップS55に進み、それらの領域情報を統合する。
ステップS54で、隣接する空き領域が登録されていないと判定された場合、またはステップS55で領域情報が統合された場合、処理は、図7のステップS6に進む。
ステップS52で、データが削除された領域は、記録開始位置の欄304の記録開始位置より前方ではない(後方である)と判定された場合、ステップS56に進み、制御部16は、データが削除された領域(空き領域)を、カレントキュー301に登録する。なおこのときカレントキュー301に設定された領域情報は、領域先頭位置の順番でソートされる。
ステップS57において、制御部16は、カレントキュー301内に、隣接する空き領域が登録されているか否かを判定し、そのような空き領域が登録されていると判定した場合、ステップS58に進み、それらの領域情報を統合する。
ステップS57で、隣接する空き領域が登録されてないと判定されたとき、またはステップS58で、隣接する空き領域の領域情報が統合されたとき、処理は、図7のステップS6に進む。
次に、具体例に基づいてデータ記録処理(図7のステップS3(図12))を再度説明する。
はじめに、図10に示すような空き領域を有する光ディスク2に大きさ4000のデータを記録するものとする。
この場合、記憶部12には、図11に示すような、カレントキュー301、ネクストキュー302、書き込み回数の欄303、および記録開始位置の欄304が記憶部12に記憶されているので、図12のステップS31で、YESの判定がなされ、ステップS32に進み、カレントキュー301に登録されている空き領域のうち、アドレス上最も前方に位置する空き領域Eが、データが書き込まれる領域に決定される。また、ステップS33で書き込む領域の前側に隣接する位置、すなわち位置(01000)に隣接する前側の位置に書き込まれていたデータが正順序に並んでいた場合(Dのファイルであった場合)(ステップS33でYESと判定された場合)、ステップS34でファイルの順序が逆順序とされ、逆順序に並んでいた場合(AまたはBのファイルであった場合)(ステップS33でNOと判定された場合)、ステップS35でファイルの順序が正順序とされ、ステップS36で、図14に示すように、大きさ4000のデータが、空き領域Eの先頭(位置01000)ら書き込まれる。そしてステップS37で、図15に示すように、大きさ4000のデータが書き込まれた空き領域Eの領域情報が、「領域先頭位置=05000,大きさ=3000」に変更される。なおこのように領域情報が変更された空き領域Eを空き領域E’と称する。
ステップS38で、記録すべき大きさ4000のデータは、すべて空き領域Eに書き込まれたので、YESの判定がなされ、ステップS39に進む。ステップS39で、記録開始位置の欄304の記録開始位置が、図15に示すように、位置05000に変更された後、処理は、図7のステップS4に進む。
続けて大きさ7000のデータを記録するものとする。この場合、ステップS31で、カレントキュー301(図15)には空き領域E’乃至Hが登録されているので、YESの判定がされ、ステップS32に進み、空き領域E'が、データが書き込まれる領域に決定される。また、ステップS33で書き込む領域の前側に隣接する位置、すなわち位置(05000)に隣接するように書き込まれていたデータが正順序に並んでいた場合(ステップS33でYESと判定された場合)、ステップS34でファイルの順序が逆順序とされ、逆順序に並んでいた場合(ステップS33でNOと判定された場合)、ステップS35でファイルの順序が正順序とされ、ステップS36で、大きさ7000のデータのうち、大きさ3000のデータが、空き領域E'に書き込まれる。そしてステップS37で、図16に示すように、大きさ3000のデータが書き込まれた空き領域E'の領域情報が、カレントキュー301から削除される。
ステップS38で、記録すべきデータがまだ残っている(大きさ4000のデータがまだ残っている)と判定され、ステップS31を介して再びステップS32に進む。
ステップS32で、今度は、空き領域F(図16)が、データが書き込まれる領域に決定され、ステップS33で書き込む領域の直前の(物理アドレスの前方に隣接する)データ、すなわち位置(10000)に隣接して書き込まれていたデータが正順序に並んでいた場合(ステップS33でYESと判定された場合)、ステップS34でファイルの順序が逆順序とされ、逆順序に並んでいた場合(ステップS33でNOと判定された場合)、ステップS35でファイルの順序が正順序とされ、ステップS36で、残りの大きさ4000のデータが、図17に示すように、空き領域Fの先頭(位置10000)から書き込まれる。そして、ステップS37で、図18に示すように、大きさ4000のデータが書き込まれた空き領域Fの領域情報が、「領域先頭位置=14000,大きさ=5000」に変更される。なおこのように領域情報が変更された空き領域Fを空き領域F’と称する。
このように、記録すべきデータが別れて(例えば、空き領域E'にA,Bが記録され、空き領域FにC,Dというように1組のA,B,C,Dが別れて)記録される場合においても、順序制御部17は、直前に記録されているデータの順序を読取り、順序を制御するようにした。これにより、直前に記録されているデータと次に記録したデータは、少なくとも連続的に同じような種類のデータ(例えば、削除される可能性の高いファイルや読む確率の高いファイル)となるので、同様に、空き領域の断片化を抑えるとともに、ファイルの読み込み時間を短縮させることができる。
ステップS38で、記録すべき大きさ7000のすべてが記録されたと判定され、ステップS39に進む。ステップS39で、記録開始位置の欄304の記録開始位置が、図18に示すように、位置14000に変更された後、処理は、図7のステップS4に進む。
次に、図17に示したようにデータが記録されている光ディスク2の位置26000から大きさ2000のデータを削除するものとする。なおこのとき記憶部12には、図18に示したような、カレントキュー301、ネクストキュー302、書き込み回数の欄303、および記録開始位置の欄304が記憶されている。
この場合、図13のステップS51で、図19に示すように、位置26000から大きさ2000のデータが削除される。ステップS52で、データが削除された領域(空き領域J)は、記録開始位置の欄304の記録開始位置(位置14000)(図19中、上向きの矢印で示されている位置)の前方にないので(後方にあるので)、NOの判定がなされ、ステップS56に進む。
ステップS56で、図20に示すように、空き領域Jがカレントキュー301に登録される。なお、領域情報は、領域先頭位置の順番でソートされるので、空き領域Jの領域情報「領域先頭位置=26000,大きさ=2000」は空き領域Gの領域情報と空き領域Hの領域情報の間に設定される。
ステップS57で、いまの場合、カレントキュー301に登録されている空き領域Gおよび空き領域Jが隣接しているので、YESの判定がなされ、ステップS58に進み、図21および図22に示すように、空き領域Gの領域情報と空き領域Jの領域情報が、空き領域Kの領域情報として統合される。その後、処理は、図7のステップS6に進む。
続けて、位置01000から大きさ4000のデータを削除するものとする。この場合、ステップS51で、図23に示すように、そのデータが削除されると、ステップS52で、データが削除された領域(空き領域L)は、記録開始位置の欄304の記録開始位置(位置14000)の前方にあるので、YESの判定がなされ、ステップS53で、図24に示すように、空き領域Lが、ネクストキュー302に登録される。
ステップS54で、いまの場合、ネクストキュー302には、隣接する空き領域が登録されていないので、NOの判定がなされ、処理は、図7のステップS6に進む。
さらに続けて、位置12000から大きさ2000のデータを削除するものとする。ステップS51で、図25に示すように、そのデータが削除されると、ステップS52で、データが削除された領域(空き領域M)は、記録開始位置の欄304の記録開始位置(位置14000)の前方にあるので、YESの判定がなされ、ステップS53に進む。
ステップS53で、図26に示すように、空き領域Mがネクストキュー302に登録される。領域情報は、領域先頭位置の順番でソートされるので、空き領域Mの領域情報「領域先頭位置=12000,大きさ=2000」は空き領域Lの領域情報の次に設定される。
ステップS54で、ネクストキュー302に登録されている空き領域Lと空き領域Mは隣接していないので、NOの判定がなされ、処理は、図7のステップS6に進む。なお、図25上では、空き領域Mと空き領域F’は隣接しているが、空き領域Mはネクストキュー302に登録され、空き領域F’はカレントキュー301に設定されているので、それらが統合されることはない。
今度は、図25に示したようにデータが記録されている光ディスク2に対して、データの記録を繰り返し(図12のステップS31乃至ステップS39の処理が繰り返し行われ)、図27に示すように、記録開始位置の欄304の記録開始位置(位置39000)以降に空き領域が存在しなくなったときに、さらにデータを記録するものとする。
なお、このとき記憶部12には、この図28に示すような、カレントキュー301、ネクストキュー302、書き込み回数の欄303、および記録開始位置の欄304が記憶部12に記憶されている。
この場合、図12のステップS31で、カレントキュー301が空になったときにNOの判定がなされ、ステップS40に進み、図29に示すように、書き込み回数の欄303の書き込み回数が1だけインクリメントされて2となり、ステップS41で、記録開始位置の欄304の記録開始位置が、図29に示すように、光ディスク2の先頭(位置00000)に戻される(図30)。
ステップS42で、ネクストキュー302(図29)に登録されている空き領域L,Mの領域情報が、図31に示すようにカレントキュー301に移される。
そのため、ステップS43で、YESの判定がなされ、ステップS32に進む。
ステップS32で、空き領域Lが、データが書き込まれる領域に決定され、ステップS36で、空き領域Lにデータが書き込まれる。
さらにデータの記録が行われ、図32に示すように、カレントキュー301が再び空になったときにおいて(光ディスク2が、図33に示すようにデータが記録されたときにおいて)、さらにデータを記録するものとする。なお、このとき記録開始位置の欄304の記録開始位置は、位置14000となっている。
この場合、ステップS31で、カレントキュー301には空き領域が登録されていないので、NOの判定がされ、ステップS40に進み、図34に示すように、書き込み回数の欄303の書き込み回数が1だけインクリメントされて3となり、ステップS41で、記録開始位置の欄304の記録開始位置が、図34に示すように、光ディスク2の先頭(位置00000)に戻される(図35)。
ステップS42で、ネクストキュー302に登録されている空き領域がカレントキュー301に移される。この場合、図34に示すように、ネクストキュー302は空となっているので、結局、カレントキュー301には空き領域が登録されない。すなわち、ステップS43で、NOの判定がなされ、ステップS44において、記録不可を示すエラーメッセージが表示部14に表示される。
以上のようにして、巡回記録では、データ記録およびデータ削除を制御することにより、例えば、図25の例のように、位置12000乃至位置14000のデータが削除された場合、その領域(空き領域M)に対しては、空き領域F’、空き領域K、および空き領域H、そして空き領域Lへの書き込みが行われた後でなければ、書き込みがなされないので、空き領域M(一定の場所)に対する書き込みの繰り返しを防止することができる。すなわち光ディスク2の各記録領域に対する書き換え回数を均等にすることができる。
また、光ディスク2の各セクタの書き換え回数を管理することで、各セクタへのデータの書き換え回数を均等にすることも考えられるが、100万個のセクタの書き換え回数をそれぞれ2バイトでカウントすると、約2MBの記憶容量が必要となり、またカウントした書き換え回数に基づいて書き換え場所を決定するには、複雑な計算が必要となり決定までに時間がかかるので、このようにして書き換え回数を均等にすることは現実的ではない。
これに対して本発明では、記憶するデータは、カレントキュー301乃至記録開始位置の欄304のデータだけであるとともに、書き換え場所は、カレントキュー301に登録されている空き領域の位置に基づいて決定されるので、複雑な計算を必要としない。
また、以上の例では、起動時において、図8に示すように、その空き領域書換管理データが記録されているとき(ステップS12)、カレントキュー301またはネクストキュー302には、空き領域書換管理データに示される空き領域が登録されたが(ステップS18)、空き領域書換管理データのうちの記録開始位置の欄304に設定されていたデータ(記録開始位置)に基づいて、いま光ディスク2に存在する空き領域を、カレントキュー301またはネクストキュー302に振り分けて登録することもできる。
以上によれば、巡回記録の方法でファイルを記録するとともに、2n−1番目のクリップと2n番目のクリップの記録時とで、メタデータ領域202に記録するファイルの順番を制御(それぞれ、正順序と逆順序に変更)するようにしたので、一定の場所に対する書き込みの繰り返しを防止するとともに、空き領域の断片化を抑え、リードをより早くすることができる。
具体的な例としては、第1のファイル(Cのクリップインフォメーションファイル151−1またはAとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第2のファイル(Cのクリップインフォメーションファイル151−2またはAとBのインデックスファイル134−2,135−2)、および第1のファイルと第2のファイルより読み込まれる確率が高い第3のファイル(図5のDのクリップメタデータファイル162−1)と第4のファイル(図5のDのクリップメタデータファイル162−2)のうち、第1のファイルと第3のファイルを1組とし、第2のファイルと第4のファイルを1組として記録媒体(図1の光ディスク2)に書き込む場合について考える。最初に、記録媒体(光ディスク2)の記録領域に対する書き込み回数が均等になるように、記録領域のうちの空き領域がファイルの書き込み領域として決定され(図12のステップS32の1回目の処理)、決定されたファイルの書き込み領域に、記録媒体(光ディスク2)の物理的アドレスの前側から後側に向かって、第1のファイル、第3のファイルの順で、第1のファイルと第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(図12のステップS33乃至ステップS35の1回目の処理)、その制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、第1のファイルと第3のファイルが1組として書き込まれる(例えば、図12のステップS36の1回目の処理)。次に、第1のファイルと第3のファイルが書き込まれた後、第2のファイルと第4のファイルを1組として記録媒体に書き込む場合、決定された(図12のステップS32の2回目の処理で決定された)ファイルの書き込み領域に、記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、第4のファイル、第2のファイルの順で、第4のファイルと第2のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(例えば、図12のステップS33乃至ステップS35の2回目の処理)、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、第4のファイルと第2のファイルが1組として書き込まれる(例えば、図12のステップS36の2回目の処理)。
これにより、読み込まれる確率が高い第3のファイルと第4のファイルを連続して記録することができ、もって、再生時の読み出し速度を早くすることができる。
また、順序制御部17は、第3のファイル(図5のDのクリップメタデータファイル162−1)と第4のファイル(図5のDのクリップメタデータファイル162−2)が隣接するようにファイルの書き込み順序を制御する。
これにより、読み込まれる確率が高い第3のファイルと第4のファイルを連続して記録することができ、もって、再生時の読み出し速度を早くすることができる。
さらに、第2のファイルの読み込まれる確率とほぼ同じ確率で読み込まれる第5のファイル(Cのクリップインフォメーションファイル151−3またはAとBのインデックスファイル134−3,135−3)より読み込まれる確率が高い第6のファイル(図5のDのクリップメタデータファイル162−3)と、第5のファイルを1組としてさらに書き込む場合、決定されたファイルの書き込み領域の前側に隣接する位置に第2のファイルが記録されているとき(図12のステップS33で書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいない、すなわち、逆順序に並んでいると判定された場合)、決定されたファイルの書き込み領域に、記録媒体(光ディスク2)の物理アドレスの前側から後側に向かって、第5のファイル、第6のファイルの順で、第5のファイルと第6のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(図12のステップS34)、決定されたファイルの書き込み領域の前側に隣接する位置に第3のファイルが記録されている場合(図12のステップS33で書き込む領域の直前のデータが正順序に並んでいると判定された場合)、決定されたファイルの書き込み領域に、記録媒体の物理アドレスの前側から後側に向かって、第6のファイル、第5のファイルの順で、第6のファイルと第5のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され(図12のステップS35)、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、第6のファイルと第5のファイルが1組として書き込まれる。
これにより、2回目のステップS32の処理でデータを書き込む領域として決定された領域が、1回目のステップS32の処理で決定された領域と異なる場合であっても、2回目のステップS32の処理で決定されたデータの書き込み領域の前側に隣接する位置に記録されているファイルにあわせたファイル(同じ種類のファイル、種類としては、読み込まれる確率が高いファイル、読み込まれる確率が低いファイル、および削除される確率が高いファイルの3種類)になるように順序が制御され、記録されるので、ファイルの断片化を抑えるとともに、再生時の読み出し速度を早くすることができる。
さらに、第1乃至第4のファイル、および第1乃至第4のファイルより削除される確率が高い第5のファイル(AとBのインデックスファイル134−1,135−1)と第6のファイル(AとBのインデックスファイル134−2,135−2)のうち、第1のファイル(Cのクリップインフォメーションファイル151−1)、第3のファイル、および第5のファイルを1組とし、第2のファイル(Cのクリップインフォメーションファイル151−2)、第4のファイル、および第6のファイルを1組として書き込む場合、決定されたファイルの書き込み領域に、記録媒体の物理的アドレスの前側から後側に向かって、第5のファイル、第1のファイル、第3のファイルの順で、第5のファイル、第1のファイル、および第3のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、第5のファイル、第1のファイル、および第3のファイルが1組として書き込まれる。その後、第2のファイル、第4のファイル、第6のフィルを1組として記録媒体に書き込む場合、決定されたファイルの書き込み領域に、記録媒体の物理アドレスの前側から後側に向かって、第4のファイル、第2のファイル、第6のファイルの順で、第4のファイル、第2のファイル、および第6のファイルを書き込むようにファイルの書き込み順序が制御され、制御された順序で、決定されたファイルの書き込み領域に、第4のファイル、第2のファイル、および第6のファイルが1組として書き込まれる。
これにより、ファイルの断片化を抑えるとともに、再生時の読み出し速度を早くすることができる。
なお、以上の例では、光ディスク2への記録に適用した場合について説明したが、光ディスクに限らず、情報を記録する記録媒体であれば本発明を適用することができる。また、その記録媒体に情報を記録する記録装置であれば、本発明を適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、上述した処理は、図36に示されるようなパーソナルコンピュータ500により実行される。
図36において、CPU(Central Processing Unit)501は、ROM(Read Only Memory)502に記憶されているプログラム、または、記憶部508からRAM(Random Access Memory)503にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM503にはまた、CPU501が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU501、ROM502、およびRAM503は、内部バス504を介して相互に接続されている。この内部バス504にはまた、入出力インターフェース505も接続されている。
入出力インターフェース505には、キーボード、マウスなどよりなる入力部506、CRT,LCDなどよりなるディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部507、ハードディスクなどより構成される記憶部508、並びに、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部509が接続されている。通信部509は、電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インターフェース505にはまた、必要に応じてドライブ510が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア521が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部508にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図36に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア521よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM502や記憶部508が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 記録装置, 2 光ディスク, 11 入力データ処理部, 12 記憶部, 13 操作部, 14 表示部, 15 ドライブ, 16 制御部, 17 順序制御部, 134,135 インデックスファイル, 151 クリップインフォメーションファイル, 162 クリップメタデータファイル