JP2006323882A - ディスク記録方法およびディスク記録装置 - Google Patents

ディスク記録方法およびディスク記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することを目的とする。
【解決手段】 ステップS103にて各データがリアルタイムデータであるか判断し、データがリアルタイムデータであれば、ステップS104でビットレート情報を取得し、ステップS105でビットレートの値を記憶しておく。ステップS107にてディスクに記録するデータをビットレートの低い順番に並び変え、ステップS108にて並び替えた全てのデータの配置した位置と各データのビットレートを記録した管理ファイルを作成する。ステップS109にて、S107で並び替えた順番で全てのデータをディスクに書き込み、ステップS110にてS108で作成した管理ファイルをディスクへ書込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオデータ、ビデオデータのようなリアルタイムデータやテキストデータのような非リアルタイムデータをディスクに記録するディスク記録方法およびディスク記録装置に関するものである。
従来、CD−R/RWやDVD−R/RWのようにディスク全体に一度にまとめてデータを書くディスクアットワンス書込みや、トラック単位でデータを書き込むトラックアットワンス書込みを行うディスク記録装置はディスクの内周からデータを記録していく。
記録するデータが複数ある場合、どのデータから順番に、ディスクの内周から書き込んでいくかはディスク記録装置によるが、記録するデータのファイル名やフォルダ階層によって決定されているものが多い。
以下、図10,図11,図12を用いて従来のディスク記録方法について説明する。
図10は従来のディスク記録方法のフロー図であり、従来のディスク記録方法におけるデータをディスクに記録する処理の一例を示すフロー図である。図11は従来のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図、図12は本発明のディスク装置の記憶領域を例示する図である。
図10において、データをディスクへ記録する際には、まず、ステップS1001でディスクに記録する全てのデータを取得する。次に、ステップS1002でディスクにどのデータから記録していくか決定するために、取得したデータをファイル名の順番に並び替える。最後に、ステップS1003では、ステップS1002で並び替えたデータの順番にディスクの内周から記録していく。
図11においは、従来のディスク記録方法によりデータを記録した場合に、データがディスク上のどの領域に記録されたかを例示しており、この例では書き込みデータは4つであり、ファイル名の順番にデータがディスクの内周から記録されていることを示している。
また、オーディオデータ、ビデオデータのようなリアルタイムデータの多重読み出しおよび書き込みを行う多重書込み装置において、異なったビットレートのリアルタイムデータの多重アクセスを可能とするものもある(例えば、特許文献1参照)。
図12は、多重読み出しおよび書込みを行うディスク装置で記録するディスクの記憶領域を同心円状の複数の領域に分割していることを示す一例であり、この例では、内周から121〜123の3個の領域に分割している。図12に示すように外周にある領域ほど各領域の最内周の長さが大きくなっている。
ここで、このディスクが線速度一定方式(CLV)のメディアであった場合、外周の領域にいくほど1回転で読み出しおよび書き込み可能な情報量は比例して増加するため、このディスクを一定速度で回転させた場合には外周の領域にいくほどデータ転送速度を大きくとることが出来る。
そのため、ビットレートの異なる2つのデータを同時に書き込む場合は、ビットレートの高いリアルタイムデータをディスクの外周の領域に配置し、ビットレートの低いリアルタイムデータをディスクの内周の領域に配置し、それぞれのデータの書込み処理を切り替えることによってビットレートの異なったリアルタイムデータの多重読み込みおよび書込みを実現していた。
特開平7−153199号公報
しかし、従来の方法ではディスクの内周から非リアルタイムデータやビットレートの低いリアルタイムデータを配置していき、ビットレートの高いリアルタイムデータを読み出し速度の速い外周に記録するように制御しても、どの領域にどの様なビットレートのデータを配置しているかディスク上に記録していない。
そのため、従来の方法では記録メディアであるディスクと書込み装置であるディスク記録装置を切り離すことは出来ず、あるディスク記録装置で記録したディスクは同じディスク記録装置でなければ、挿入されたディスクが既に並び替えられたディスクであるか分からず、再びディスク上のデータを解析し直さなければならないという課題を有していた。
上記課題を解決するために、本発明のディスク記録方法およびディスク記録装置は、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のディスク記録方法は、データをディスクに記録するディスク記録方法であって、記録する全てのデータに対してリアルタイムデータであるかどうか判断する工程と、リアルタイムデータであればそのビットレートを取得するビットレート取得工程と、前記記録するデータを非リアルタイムデータ,ビットレートの低いリアルタイムデータからビットレートの高いリアルタイムデータの順に並び替える記録制御工程と、前記記録制御工程で並び替えた順番に前記ディスクの内周から書き込む書き込み工程とを有し、ビットレートの高いデータほど、読み取り速度の速いディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とする。
請求項2記載のディスク記録方法は、請求項1記載のディスク記録方法において、前記並び替えたデータの配置位置と各データのビットレートを記録する管理ファイルを作成する管理情報作成工程と、前記管理ファイルをディスクに記録する工程とをさらに加えることを特徴とする。
請求項3記載のディスク記録方法は、請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法において、前記書き込み工程の前に、記録する全データの容量を取得するデータ容量取得工程と、前記ディスクの空き容量を取得するディスク容量取得工程と、前記全データの容量と前記ディスクの空き容量とを比較する工程と、前記全データの容量よりも前記ディスクの空き容量の方が大きい場合はディスクの内周に容量の差分のダミーデータを記録し、前記全データの容量よりも前記ディスク空き容量の方が小さい場合は容量不足であることを通知する工程とを加え、ビットレートの最も高いデータを最外周の領域に配置して記録することを特徴とする。
請求項4記載のディスク記録方法は、請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法において、前記記録制御工程の際に、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得し、前記書き込み工程の前に、前記各データのビットレートと各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を比較する工程と、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度より前記各データのビットレートの方が大きい場合は等しくなるまでダミーデータを配置するダミーデータ配置工程とを加え、各データを読み取るのに必要な読み取り速度を備える領域に各データを記録することを特徴とする。
請求項5記載のディスク記録方法は、請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法において、前記記録制御工程の際に、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得し、前記書き込み工程の前に、前記各データのビットレートと各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を比較する工程と、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度より前記各データのビットレートの方が大きい場合は、ディスクの最大読み取り速度と前記ビットレートを比較して前記ビットレートの方が大きい場合はビットレートが低くなるように再エンコードし、前記ビットレートの方が小さい場合は等しくなるまでダミーデータを配置するダミーデータ配置工程とを加え、各データが記録された領域が読み取るのに必要な読み取り速度を備えることを特徴とする。
請求項6記載のディスク記録方法は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5いずれかに記載のディスク記録方法において、前記ディスクへのデータの記録が、別のディスクに記録されたデータを複製して記録することであることを特徴とする。
請求項7記載のディスク記録方法は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6いずれかに記載のディスク記録方法において、前記ディスクへのデータの記録が、前記データの前記ディスクへの追記であって、既に記録しているデータを一度読み出し、前記記録するデータに読み出したデータを加えて記録するデータとし、前記ディスクのデータを削除してデータを再記録することを特徴とする。
請求項8記載のディスク記録装置は、データをディスクに記録するディスク記録方法であって、前記データを一時的に格納するデータバッファと、前記データを前記データバッファに入力する入力装置と、前記データバッファに格納された前記各データのビットレートを取得するビットレート取得装置と、前記データをビットレートの低い順に並び替える記録制御装置と、前記データを前記ディスクに記録するディスク装置とを有し、前記記録制御装置で並び替えた順にディスクに記録し、ビットレートの高いデータほど、読み取り速度の速いディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とする。
請求項9記載のディスク記録装置は、請求項8記載のディスク記録装置において、前記並び替えたデータの配置位置と前記各データのビットレートを記録した管理ファイルを作成する管理情報作成装置とを加え、前記ディスク装置が前記データを記録した前記ディスクの空き領域に前記管理ファイルを記録することを特徴とする。
請求項10記載のディスク記録装置は、請求項8または請求項9のいずれかに記載のディスク記録装置において、記録する全てのデータの容量を取得するデータ容量取得手段と、前記ディスクの空き容量を取得するディスク容量取得手段とを加え、前記記録するデータ容量よりも前記ディスク空き容量の方が大きい場合は、前記ディスクの内周にダミーデータを記録し、記録すべきデータをディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とする。
請求項11記載のディスク記録装置は、請求項8または請求項9または請求項10のいずれかに記載のディスク記録装置において、データが記録されたディスクを別のディスクにコピーする複製手段を加え、前記ディスクへのデータの記録が、前記別のディスクに記録されたデータを複製して記録することであることを特徴とする。
請求項12記載のディスク記録装置は、請求項8または請求項9または請求項10または請求項11のいずれかに記載のディスク記録装置において、前記ディスク装置に前記ディスクに記録されたデータを読み出しおよび削除する機能を加え、前記ディスクへのデータの記録が、前記データの前記ディスクへの追記であって、既に記録しているデータを一度読み出し、記録するデータに読み出したデータを加えて前記記録するデータとし、ディスクのデータを削除してデータを再記録することを特徴とする。
請求項13記載のディスク記録装置は、請求項8または請求項9または請求項10または請求項11または請求項12のいずれかに記載のディスク記録装置において、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得する読み取り速度取得装置を加え、各データを読み取るのに必要な読み取り速度を備える領域に各データを記録することを特徴とする。
請求項14記載のディスク記録装置は、請求項13記載のディスク記録装置において、データを再エンコードする再エンコード装置を加え、前記記録するデータのビットレートが高く、前記ディスクの最外周に記録したとしても、前記データを読み取るのに必要な読み取り速度を満たすことができない場合、前記データを読み取るのに必要な読み取り速度を満たすことができるように前記データを再エンコードして前記ディスクに記録することを特徴とする。
以上により、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
本発明は、ビットレートによって並び替えて記録されたデータの配置位置と各データのビットレートを記録する管理ファイルを作成し、データをディスクに記録する際にその管理ファイルも記録することにより、データの並び替えをしたディスクを記録したディスク記録装置とは異なるディスク装置に挿入した場合でも、ディスク上に記録された管理ファイルを読み出してディスクの記録状態を取得することができるため、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
ここで、ディスクに記録するデータの容量とディスクの空き容量を比較し、ディスクの空き容量の方が大きい場合ディスクの内周にダミーデータを記録して、記録すべきデータをディスクの外周よりの領域に配置して記録することにより、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
また、一度記録されたディスクにデータを追記する場合に、既に記録しているデータを一度読み出して削除し、リアルタイムデータのビットレートとディスク容量にしたがってデータを再配置して追記することにより、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
また、記録したディスクを再生させる再生装置の再生能力を指定することにより、その再生能力を満たすことができるように最適にデータを配置して記録することができるため、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
また、記録するリアルタイムデータのビットレートが高く、ディスクの最外周に記録したとしても指定された再生装置の再生能力を満たすことができない場合、指定された再生装置の再生能力を満たすことができるようにリアルタイムデータを再エンコードしてビットレートを下げてディスクに記録することで、記録,再生するディスク記録装置が有する機能をできるだけ設けずに、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
本発明によれば、線速度一定方式(CLV)であるディスクに記録するデータが、オーディオデータ、ビデオデータのようにリアルタイムに再生することが必要なファイルであるリアルタイムデータであるかを判断し、リアルタイムデータであれば、そのビットレートを取得し、ディスクにデータを記録する際に、非リアルタイムデータ、ビットレートの低いリアルタイムデータ、ビットレートの高いリアルタイムデータの順に内周から記録することにより、ビットレートの高いデータほど、読み取り速度の速いディスクの外周の領域に配置して記録することができる。この効果は特に、高速にディスクを回転させて再生させることが出来ない安価なディスク再生装置で、ビットレートの高いリアルタイムデータを記録したディスクを再生させる場合に有効である。
また、ディスクに記録したデータの配置位置やビットレートの情報を記録した管理ファイルをディスクに記録することにより、ディスクを作成したディスク記録装置とは異なるディスク装置に挿入した場合でも、ディスク上に記録された管理ファイルを読み出すことでディスク全体の記録状態を取得でき、再びディスク上のデータを解析し直す必要が無くなる。一度記録したディスクにデータの追記や削除等の編集を行う場合などに利用することができる。この管理ファイルに対応していないディスク記録装置、ディスク再生装置であったとしても、リアルタイムデータ自体はビットレートの低い順番にディスクの内周から記録されているため、ビットレートの高いリアルタイムデータを読み取り速度の速いディスクの外周で読み出すという効果は得ることが出来る。
また、記録するデータの容量よりディスクの空き容量の方が大きい場合、ディスクの内周にダミーデータを記録し、記録すべきデータをディスクの外周の領域に配置して記録することにより、ビットレートの高いリアルタイムデータを、読み取り速度が最大であるディスクの最外周に配置することができる。また、ダミーデータの情報を管理ファイルに記録しておくことで、データを追記する場合には、ダミーデータ領域にデータを追記することができる。
また、データを記録されたディスクを別のディスクに複製する場合、リアルタイムデータのビットレートとディスク容量にしたがってデータを再配置して記録することができる。
また、一度記録されたディスクにデータを追記する場合、既に記録しているデータを一度読み出して削除し、リアルタイムデータのビットレートとディスク容量にしたがってデータを再配置して追記することができる。
また、記録したディスクを再生する再生装置の再生能力を入力することにより、記録するディスクの各領域の読み取り速度が決定される(ディスクの外周の領域に行くほど読み取り速度が高くなる)。ディスクの内周からリアルタイムデータを記録していく際に、記録するリアルタイムデータのビットレートよりも、記録する領域の読み取り速度の方が高い領域の場合はそのまま記録し、そうでない場合は、その領域からダミーデータを外周に向かって記録していき、読み取り速度の方が高い領域になったらリアルタイムデータを記録することにより、再生装置の再生能力の満たすことができるように最適にデータを配置して記録することができる。
また、記録するリアルタイムデータのビットレートが高く、ディスクの最外周に記録したとしても入力された再生装置の再生能力を満たすことができない場合は、リアルタイムデータを再エンコードしてビットレートを低くして記録することにより、記録したディスクを再生装置で再生させる場合に、データをアンダーフローさせることなく再生することができる。
以下、本発明のディスク記録方法およびディスク記録装置の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1,図2,図3を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるディスク記録方法のフロー図、図2は実施の形態1のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図、図3は実施の形態1におけるディスク記録装置の構成図である。
図1に示すように、ディスクにデータを記録する際には、まず、ステップS101でディスクに書き込むデータを取得し、ステップS102で記録する全てのデータに対して、下記ステップS103〜S106のようにビットレートチェックを行う。
ステップS103にて各データがビデオデータやオーディオデータのようにリアルタイムに再生することが必要なリアルタイムデータであるか、もしくはテキストデータのようにリアルタイムな再生を必要としない非リアルタイムデータであるかを判断する。データがリアルタイムデータであれば、ステップS104でビットレート情報を取得し、ステップS105で得られたビットレートを記憶しておく。データが非リアルタイムデータであればステップS106にて非リアルタイムデータであることを記憶しておく。この処理を全てのデータで行う。
書き込む全てのデータでビットレートチェックが終了すると、ステップS107にてディスクに記録するデータをビットレートの低い順番に並び変える。非リアルタイムデータが存在する場合は、非リアルタイムデータをディスクの内周から配置し、次にビットレートの低いリアルタイムデータから高いリアルタイムデータへと外周に向かって配置するように並び替える。
次に、ステップS108にて、並び替えた全てのデータを配置した位置と各データのビットレートを記録した管理ファイルを作成する。次に、ステップS109にて、S107で並び替えた順番で全てのデータをディスクに書き込み、最後に、ステップS110にてS108で作成した管理ファイルをディスクへ書き込む。
図2は、ファイル1(ビデオデータ、ビットレート:5Mbps)、ファイル2(オーディオデータ、ビットレート:1Mbps)、ファイル3(テキストデータ、非リアルタイムデータ)、ファイル4(ビデオデータ、ビットレート:4Mbps)である4つのデータをディスクに記録した場合のデータ配置例である。非リアルタイムデータであるファイル3を内周から記録して、1Mbpsのファイル2、4Mbpsのファイル4、5Mbpsのファイル1の順番にディスクに記録していく。管理ファイルはディスクの空き領域の任意の場所に記録する。
図3に示すように、実施の形態1に係るディスク記録装置は、記録するデータ37を入力するデータ入力装置31、記録するデータ37を一時的に格納しておくデータバッファ32、データ37のビットレートを取得するビットレート取得装置33、データバッファ32内のデータ37をビットレートの低い順番に並び替える記録制御装置34、並び替えたデータの配置位置と各データ37のビットレートを記録した管理ファイルを作成する管理情報作成装置35、並び替えられたデータ37と管理ファイルをディスクに記録するディスク装置36から構成される。
上記構成のディスク記録装置では、まず、ディスク38に記録する全てのデータ37をデータ入力装置31にてデータバッファ32に格納する。ビットレート取得装置33によりデータバッファ32内のデータ37がリアルタイムデータか非リアルタイムデータであるか判断し、リアルタイムデータであればビットレートを取得する。記録制御装置34は、ビットレート取得装置33から得られたビットレートからデータバッファ32内のデータ37をビットレート順に並び替える。並び替える際は、ビットレートの低いデータほどディスクの内周に配置されるように並び替える。次に、管理情報作成装置35は、並び替えられたデータの配置位置と各データ37のビットレートを取得し、その情報を記録した管理ファイルを作成する。そして、データバッファ32内の並び替えられたデータ37と、管理情報作成装置35で作成された管理ファイルをディスク装置36にてディスク38に記録する。
以上のように本実施の形態によればビットレートの高いリアルタイムデータを読み取り速度の速いディスクの外周よりへ記録できるため、ビットレートの高いデータほど、速い読み取り速度で読み取ることができるように記録することができる。また、並び替えたデータの配置位置とビットレートの情報を記録した管理ファイルもディスクに記録することができる。そのために、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
(実施の形態2)
続いて、発明の実施の形態2について、図4,図5を用いて詳細に説明する。
図4は実施の形態2におけるディスク記録方法のフロー図であり、ステップS401のディスクに記録するデータをビットレートの低い順番に並び変えるまでは実施の形態1と同様の処理を行う。図5は実施の形態2のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図である。
本実施の形態の装置構成は、実施の形態1の装置構成に、記録する全てのデータの容量を取得するデータ容量取得手段と、ディスクの空き容量を取得するディスク容量取得手段を加えた構成である。
図4に示すように、実施の形態2におけるディスク記録方法は、データをビットレートの低い順番に並び変えた後、ステップS402にてディスクに記録するデータ容量とディスクの空き容量を取得し、ステップS403にて比較する。ディスクの空き容量の方が大きい場合は、ステップS404にてディスクの内周からダミーデータを書き込む。書き込むダミーデータ量は、“ディスクの空き容量−記録するデータ量−管理ファイルのデータ量”の大きさとする。ダミーデータを書き込んだ後、ステップS405にて、並び替えた全てのデータの配置位置と各データのビットレート、ダミーデータの情報を記録した管理ファイルを作成する。ステップS406にて、ステップS405で作成した管理ファイルをディスクに書き込む。そして、ステップS407にて、ステップS405で並び替えた順番で全てのデータをディスクに書き込む。ここで、ステップS403にて記録するデータ量とディスクの空き容量が等しい場合は実施の形態1と同じ処理を行う。また、記録するデータ量の方が大きい場合は、空き容量が足りないために書き込むことができないことをユーザに通知して知らせる。
図5は実施の形態2によってディスクへ記録した場合のデータの配置例である。ディスクの内周にはダミーデータを記録しており、書き込みデータは、ビットレートの高いリアルタイムデータをより外周側に配置されるように、ディスクの外周側にビットレート順に並び替えて記録している。管理ファイルはディスクの空き領域の任意の場所に記録する。
以上のように本実施の形態によれば、ディスクの空き容量に応じたダミーデータをディスクの最内周に記録し、ビットレートの低い順にディスクの内周側からデータを記録することにより、ビットレートの高いリアルタイムデータを、読み取り速度が最大であるディスクの最外周に配置することができる。また、並び替えたデータの配置位置とビットレートの情報を記録した管理ファイルもディスクに記録することができる。そのために、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
(実施の形態3)
続いて、発明の実施の形態3について、図6,図7を用いて詳細に説明する。
図6は実施の形態3におけるディスク記録方法のフロー図、図7は実施の形態3のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図である。
本実施の形態の装置構成は、実施の形態1,2の装置構成に、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得する読み取り速度取得装置を加えた構成である。
ディスクにデータを記録する際には、まず、ステップS601にて作成したディスクを再生させようとしている再生装置の再生能力を取得し、ステップS602にてディスクの領域毎の読み取り速度を取得する。例えば、再生装置の再生能力は、再生装置のディスクの最大回転速度をディスク記録装置に入力して知らせることができる。記録するディスクを同心円の複数の領域に分割して、再生装置のディスクの回転速度と、ディスクの各領域の半径長より各領域の読み取り速度を取得する。
図7は実施の形態3によってディスクへ記録した場合のデータの配置例である。この例では、ディスクをA〜Fの6つの領域に分割している。また、各領域の読み取り速度は、領域A:1Mbps、領域B:2Mbps、領域C:3Mbps、領域D:4Mbps、領域E:5Mbps、領域F:6Mbpsとする。つまり、ディスクの外周の領域に行くほど読み取り速度が速くなることを示す例である。
次に、実施の形態1,2と同様に、全てのデータのビットレートをチェックしてデータをビットレート順に並べ替えた後、ステップS603にて、ステップ604からステップ607のように、記録する全データの配置位置のチェックを行う。ステップS604にて、ビットレートの低いデータからディスクの内周の読み取り速度と比較して、記録するデータのビットレートと、データを記録しようとしている領域の読み取り速度を比較する。データを記録する領域の読み取り速度の方が速い場合は、ステップS605にて、そのまま記録するデータを配置する。図7の例で説明すると、ファイル3は非リアルタイムデータで、ファイル3を記録する領域Aの読み取り速度は1Mbps、ファイル2はビットレート1Mbpsのリアルタイムデータで、ファイル3を記録する領域Bの読み取り速度は2Mbpsである。2つのデータとも、データのビットレートよりも各領域の読み取り速度の方が大きいため、そのままディスクの内周から配置して記録している。
ステップS604の比較にて、データのビットレートの方が読み取り速度よりも大きい場合は、ステップS606にてデータを記録する領域の読み取り速度と記録するデータのビットレートが等しくなるまでダミーデータを配置し、ステップS607にてダミーデータの後に記録するデータを配置する。図7の例で説明すると、ファイル4はビットレート4Mbpsのリアルタイムデータで、次に空いている領域は領域Cであるが、領域Cの読み取り速度は3Mbpsであり記録するデータのビットレートの方が大きいため、領域Cにはダミーデータを配置している。領域Cの次の領域である領域Dは、読み取り速度4Mbpsであり、ファイル4のビットレートと等しいためファイル4は領域Dに記録している。最後の書込みファイル1のビットレートは領域Eの読み取り速度と等しいため、そのまま領域Eに配置する。
ステップS603〜S607にて全てのデータの配置位置が決定した後、ステップS608にて並び替えた全てのデータの配置した位置と各データのビットレート、ダミーデータの情報を記録した管理ファイルを作成する。次に、ステップS609にて並び替えた全てのデータとダミーデータをディスクに書き込み、最後に、ステップS610にて管理ファイルをディスクに書き込む。
以上のように本実施の形態によれば、図7のように、全てのファイルを、各データのビットレートよりディスクの読み取り速度の方が速い領域に配置することにより、再生装置の再生能力を満たすことができるように最適にデータを配置して記録することができる。また、並び替えたデータの配置位置とビットレートの情報を記録した管理ファイルもディスクに記録することができる。そのために、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができる。
(実施の形態4)
続いて、発明の実施の形態4について図8,図9を用いて詳細に説明する。
図8は実施の形態4におけるディスク記録方法のフロー図、図9は実施の形態4のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図である。
本実施の形態の装置構成は、実施の形態3の装置構成に、データを再エンコードする再エンコード装置を加えた構成である。
図8に示すように、実施の形態3における全てのデータ配置位置チェック以降の工程として、ステップS801にて、記録するデータのビットレートと、データを記録しようとしている領域の読み取り速度を比較して、データのビットレートの方が読み取り速度よりも大きい場合は、ステップS802にてデータを再エンコードする必要があるかチェックする。この場合、記録するデータのビットレートが高く、どこにデータを配置しても、データを記録する領域の読み取り速度よりもデータのビットレートが高くなってしまう場合に再エンコードの必要があると判断する。ステップS802にて、再エンコードが必要と判断された場合は、ステップS803にてビットレートを低くしてデータを再エンコードする。再エンコードするビットレートの値は、記録する領域の読み取り速度に合わせて設定することが望ましい。ステップS804にて再エンコードしたデータを配置する。再エンコードが必要と判断された場合は、実施の形態3と同様にディスクの内周にダミーデータを配置してデータを配置する。
全てのデータの配置位置、再エンコードチェックが終了した後、ステップS805にて、並び替えた全てのデータの配置した位置と再エンコードしたデータの情報、各データのビットレート、ダミーデータの情報を記録した管理ファイルを作成する。次に、ステップS806にて並び替えた、もしくは再エンコードをした全てのデータとダミーデータをディスクに書き込み、最後に、ステップS807にて管理ファイルをディスクに書き込む。
図9は実施の形態4によってディスクへ記録した場合のデータの配置例であり、ファイル1のビットレートは7Mbpsであるとする。
ファイル1はビットレートが7Mbpsもあるため、一番読み取り速度が速い領域Fに配置しても、データを記録する領域の読み取り速度よりもデータのビットレートが高くなる。そのため、ファイル1を7Mbpsから6Mbpsに再エンコードして領域Fに配置して記録している。
以上のように本実施の形態によれば、記録するデータのビットレートが高く、どこの領域に配置しても再生装置の再生能力の満たすことができない場合にも、データを再エンコードしてディスクに記録するため、ビットレートの高いデータをディスクに記録したとしても、取得した再生装置の再生能力を満たすようにディスクを作成することができる。また、並び替えたデータの配置位置とビットレートの情報を記録した管理ファイルもディスクに記録することができる。そのために、ディスクに記録されたビットレートの異なる様々なデータを最適に再生することができる。
以上の実施の形態では、データのディスクへの記録の場合について説明したが、ディスクに記録されたデータの他のディスクへの複製にも適応できる。その場合の装置構成は、データが記録されたディスクを別のディスクにコピーする複製手段を加える。
また、既にデータが記録されたディスクにデータを追記する場合には、ディスクに記録されたデータを読み出して、追記予定のデータに加えて記録データとし、ディスクに記録されたデータを削除してから、上記、実施の形態1〜4のデータ記録を行うことにより実施することができる。その場合は、ディスク装置にディスクに記録されたデータを読み出すおよび削除する機能を加える。
本発明は、ディスクに記録されたビットレートの異なるデータを最適に再生することができ、オーディオデータ、ビデオデータのようなリアルタイムデータやテキストデータのような非リアルタイムデータをディスクに記録するディスク記録方法およびディスク記録装置等として有用である。
実施の形態1におけるディスク記録方法のフロー図 実施の形態1のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図 実施の形態1におけるディスク記録装置の構成図 実施の形態2におけるディスク記録方法のフロー図 実施の形態2のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図 実施の形態3におけるディスク記録方法のフロー図 実施の形態3のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図 本実施の形態4におけるディスク記録方法のフロー図 実施の形態4のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図 従来のディスク記録方法のフロー図 従来のディスク記録方法におけるデータの配置例を示す図 本発明のディスク装置の記憶領域を例示する図
符号の説明
31 データ入力装置
32 データバッファ
33 ビットレート取得装置
34 記録制御装置
35 管理情報作成装置
36 ディスク装置
37 データ
38 ディスク
121 領域
122 領域
123 領域

Claims (14)

  1. データをディスクに記録するディスク記録方法であって、
    記録する全てのデータに対してリアルタイムデータであるかどうか判断する工程と、
    リアルタイムデータであればそのビットレートを取得するビットレート取得工程と、
    前記記録するデータを非リアルタイムデータ,ビットレートの低いリアルタイムデータからビットレートの高いリアルタイムデータの順に並び替える記録制御工程と、
    前記記録制御工程で並び替えた順番に前記ディスクの内周から書き込む書き込み工程と
    を有し、ビットレートの高いデータほど、読み取り速度の速いディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とするディスク記録方法。
  2. 前記並び替えたデータの配置位置と各データのビットレートを記録する管理ファイルを作成する管理情報作成工程と、
    前記管理ファイルをディスクに記録する工程と
    をさらに加えることを特徴とする請求項1記載のディスク記録方法。
  3. 前記書き込み工程の前に、
    記録する全データの容量を取得するデータ容量取得工程と、
    前記ディスクの空き容量を取得するディスク容量取得工程と、
    前記全データの容量と前記ディスクの空き容量とを比較する工程と、
    前記全データの容量よりも前記ディスクの空き容量の方が大きい場合はディスクの内周に容量の差分のダミーデータを記録し、前記全データの容量よりも前記ディスク空き容量の方が小さい場合は容量不足であることを通知する工程と
    を加え、ビットレートの最も高いデータを最外周の領域に配置して記録することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法。
  4. 前記記録制御工程の際に、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得し、
    前記書き込み工程の前に、
    前記各データのビットレートと各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を比較する工程と、
    各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度より前記各データのビットレートの方が大きい場合は等しくなるまでダミーデータを配置するダミーデータ配置工程と
    を加え、各データを読み取るのに必要な読み取り速度を備える領域に各データを記録することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法。
  5. 前記記録制御工程の際に、各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得し、
    前記書き込み工程の前に、
    前記各データのビットレートと各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を比較する工程と、
    各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度より前記各データのビットレートの方が大きい場合は、ディスクの最大読み取り速度と前記ビットレートを比較して前記ビットレートの方が大きい場合はビットレートが低くなるように再エンコードし、前記ビットレートの方が小さい場合は等しくなるまでダミーデータを配置するダミーデータ配置工程と
    を加え、各データが記録された領域が読み取るのに必要な読み取り速度を備えることを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載のディスク記録方法。
  6. 前記ディスクへのデータの記録が、別のディスクに記録されたデータを複製して記録することであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5いずれかに記載のディスク記録方法。
  7. 前記ディスクへのデータの記録が、前記データの前記ディスクへの追記であって、
    既に記録しているデータを一度読み出し、前記記録するデータに読み出したデータを加えて記録するデータとし、前記ディスクのデータを削除してデータを再記録することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6いずれかに記載のディスク記録方法。
  8. データをディスクに記録するディスク記録方法であって、
    前記データを一時的に格納するデータバッファと、
    前記データを前記データバッファに入力する入力装置と、
    前記データバッファに格納された前記各データのビットレートを取得するビットレート取得装置と、
    前記データをビットレートの低い順に並び替える記録制御装置と、
    前記データを前記ディスクに記録するディスク装置と
    を有し、前記記録制御装置で並び替えた順にディスクに記録し、ビットレートの高いデータほど、読み取り速度の速いディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とするディスク記録装置。
  9. 前記並び替えたデータの配置位置と前記各データのビットレートを記録した管理ファイルを作成する管理情報作成装置と
    を加え、前記ディスク装置が前記データを記録した前記ディスクの空き領域に前記管理ファイルを記録することを特徴とする請求項8記載のディスク記録装置。
  10. 記録する全てのデータの容量を取得するデータ容量取得手段と、
    前記ディスクの空き容量を取得するディスク容量取得手段と
    を加え、前記記録するデータ容量よりも前記ディスク空き容量の方が大きい場合は、前記ディスクの内周にダミーデータを記録し、記録すべきデータをディスクの外周の領域に配置して記録することを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載のディスク記録装置。
  11. データが記録されたディスクを別のディスクにコピーする複製手段を加え、前記ディスクへのデータの記録が、前記別のディスクに記録されたデータを複製して記録することであることを特徴とする請求項8または請求項9または請求項10のいずれかに記載のディスク記録装置。
  12. 前記ディスク装置に前記ディスクに記録されたデータを読み出しおよび削除する機能を加え、前記ディスクへのデータの記録が、前記データの前記ディスクへの追記であって、既に記録しているデータを一度読み出し、記録するデータに読み出したデータを加えて前記記録するデータとし、ディスクのデータを削除してデータを再記録することを特徴とする請求項8または請求項9または請求項10または請求項11のいずれかに記載のディスク記録装置。
  13. 各データが書き込まれるディスクの領域と読み取り速度を取得する読み取り速度取得装置を加え、各データを読み取るのに必要な読み取り速度を備える領域に各データを記録することを特徴とする請求項8または請求項9または請求項10または請求項11または請求項12のいずれかに記載のディスク記録装置。
  14. データを再エンコードする再エンコード装置を加え、前記記録するデータのビットレートが高く、前記ディスクの最外周に記録したとしても、前記データを読み取るのに必要な読み取り速度を満たすことができない場合、前記データを読み取るのに必要な読み取り速度を満たすことができるように前記データを再エンコードして前記ディスクに記録することを特徴とする請求項13記載のディスク記録装置。
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