JP4146779B2 - 生体情報計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被験者の生体にかかる生体情報を計測する生体情報計測装置に関する。
従来、心拍、呼吸数、体動などの生体情報(バイタルサイン)を収集して測定する装置として、いわゆる生体情報計測用のエアマットがある。この生体情報計測用のエアマットは、可撓体で形成された機密性を有する中空フレームから構成されている。中空フレームとして、例えば、柔軟なゴム、プラスチック、布等で製作されたシート状空気袋、内部容積の変動可能な密閉キャビネットが用いられる。
このような中空フレーム内には空気が封入され、人体振動によって中空フレーム内の空気圧が変動する。生体情報計測用のエアマットは、密閉されるエアマットの内部圧力変化を検出し、呼吸、心拍、いびき、体動などの生体情報を収集して測定、処理する。
このような生体情報計測用のエアマットは、被験者のベッド等の寝具に取付けられ、被験者がエアマット上に横たわった状態で生体情報を計測する。特許文献1に、生体計測用エアマットの一例が開示されている。特許文献1に開示の生体情報計測用エアマットでは、エアマットの上生地と下生地との間隔を保ちつつ、エアマットの複数の箇所が接着されている。この部分的な接着によって、エアマットの局所的な膨らみを規制するが、内部の空気層が一層であるため、被験者の荷重を保持する安定性が変化しやすく、寝心地に影響してしまう。
そこで、エアマットに封入する空気の封入量を減らして上生地を下生地に底着きさせることもできるが、この底着きによって空気層のない箇所が生じ、人体振動を検出することができない箇所ができてしまう。そのため、エアマット内部で圧力変化が起きず、生体情報を計測できない場所が作り出されてしまうので、信頼性の高い生体情報を得ることができない。
特開2002−52009号公報
このように、従来の生体情報計測用エアマットでは、エアマット内部の空気層が一層であるために寝心地を向上させるのが困難であり、それとともに、寝心地を改善するために空気封入量を減らすと計測精度が低下するので、寝心地と計測制度との両方を改善することができないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、寝心地と計測精度とを同時に改善することができる生体情報計測装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる生体情報計測装置は、被験者の生体情報を計測する生体情報計測装置であって、前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、封入袋によって略密閉された内部の第1の空隙に流体が封入された流体封入体と、当該流体封入体の外表面又は内部に設けられ、前記第1の空隙に封入された流体の圧力変動を検出して当該圧力変動に応じた信号を出力する圧力センサと、当該圧力センサが出力した信号から前記生体情報を示す信号を検出する信号処理装置とを備え、前記流体封入体は、前記第1の空隙内に離散した状態で配置され、第2の空隙に前記流体が封入された複数の流体セルを有するものである。
このような構成において、複数の流体セルによって第1の空隙の間隔を保つので、封入袋が所定の幅以上小さくなるのを防ぐことができる。これによって、封入袋内の空隙が潰れ、この場所の周囲に局所的な膨らみが生じるのを防止することができる。それとともに、複数の流体セルは、被験者が封入袋に横たわったときにも、被験者を下方から安定支持することができる。それゆえ、被験者の寝心地を改善することができる。
さらに、複数の流体セルによって封入袋内の空隙が潰れるのを防ぐとともに、第2の空隙に封入された流体が第1の空隙内の流体に対して圧力変動を伝播する。これによって、被験者の加重によって空隙が潰れたために流体の圧力変動が伝播されるのを妨げられることがないので、生体情報の計測精度を改善することが可能である。
さらに、前記封入袋内に、前記封入袋の上生地と離間して配置され、当該上生地との間に前記第1の空隙を形成する中生地を有し、前記複数の流体セルは、当該中生地の上面に設けられる。これにより、複数の流体セルは、中生地上で被験者をより安定して支えることができる。
さらにまた、前記複数の流体セルは、前記中生地と一体に構成され、当該中生地の凸部として形成される。これにより、複数の流体セルを簡便に形成することができる。
また、前記複数の流体セルの上面近傍は、前記上生地に圧着されたる。これにより、前期複数の流体セルを中生地だけでなく上生地にも安定して固定することができるので、被験者をより安定して支持することができ、寝心地をより一層改善することができる。
またさらに、前記中生地は、前記封入袋の下生地に圧着され、一例として、前記複数のセルの下面近傍を除いて、前記下生地と圧着される。これにより、第2の空隙の大きさを調整することができ、流体封入体の弾力性を調整することができる。殊に、複数の流体セルが中生地と一体構成されている場合には、圧着箇所を変更することにより、第2の空隙の大きさを容易に調整することができる。
他方、本発明にかかる生体情報計測装置は、被験者の生体情報を計測する生体情報計測装置であって、前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、封入袋によって略密閉された内部の空隙に流体が封入された流体封入体と、当該流体封入体の外表面又は内部に設けられ、前記空隙に封入された流体の圧力変動を検出して当該圧力変動に応じた信号を出力する圧力センサと、当該圧力センサが出力した信号から前記生体情報を示す信号を検出する信号処理装置とを備え、前記流体封入体は、周囲に巻装された巻装部材を有するものである。
このような構成において、巻装部材によって空隙の間隔を保つので、封入袋が所定の幅以上大きくなるのを防ぐことができ、封入袋が局所的に膨らむの防止することができる。これによって、被験者が封入袋に横たわったときにも、横たわった部分の空隙が過度に潰れないので、被験者を下方から安定支持することができる。それゆえ、被験者の寝心地を改善することができる。
さらに、巻装部材によって封入袋内の空隙が過度に潰れるのを防ぐことができるので、空隙に封入された流体は圧力変動を伝播することができ、生体情報の計測精度を改善することが可能である。
前記巻装部材は、当該被験者が横たわる寝具の台座に固定されたり、前記封入袋の下部に配置された板状部材に巻挿され、当該板状部材に前記流体封入体を固定されたりする。これにより、被験者の就寝器具に合わせて流体封入体を取付けることができる。
本発明によれば、寝心地と計測精度とを同時に改善することができる生体情報計測装置を提供することができる。
発明の実施の形態1.
まず、図1を用いて、本発明にかかる生体情報計測装置の構成について説明する。図1に、この生体情報計測装置の構成図が示され、この図1において、符号1によって、本発明にかかる生体情報計測装置が全体的に示されている。この生体情報計測装置1は、生体情報計測用のエアマット2(以下、エアマット2と略す)、エアチューブ3、圧力センサ4、信号処理装置5を備えている。本発明にかかる生体情報計測装置1は、エアマット2に、エアチューブ3に至る空気流路が設けられたものである。
エアマット2は、封入袋20内に空気が封入された空気封入体であり、被験者6が横たわるマットレスやシーツ等の寝具に取付けられ、被験者6に接触するように取付けられたりする。例えば、エアマット2は、被験者6の体の下や寝具のマットレスの下に取付けられる。このエアマット2の構成については、後述で詳細に説明するが、封入袋20内に、被験者6の生体情報を検出するための空気層と分離された他の空気層を構成する複数のエアセル21が設けられている。
エアマット2は、パッド状であっても、複数個のブロックに分離されたシート状のものであってもよい。なお、本実施形態においては、生体情報を計測するためにエアマット2を用いて説明するが、これに限らず、水等の空気以外の流体が封入された流体封入体を用いてよい。また、図1に示すように、生体情報計測装置1は、被験者6が封入袋20の短手方向に上生地201上に横たわった状態で生体情報を計測する。
エアチューブ3は、エアマット2の圧力変動を圧力センサ4に伝達するためのものである。このエアチューブ3は中空状に構成され、エアマット2に封入された空気が自由に移動する。エアチューブ3は、例えば、ビニル等により形成される。
圧力センサ4は、エアチューブ3を介してエアマット2の圧力変動を検出し、電気信号として出力する。圧力センサ4の代わりにエアマット2の外表面形状の変化を計測する変位検出器を用いることも可能である。尚、圧力センサ4は、エアチューブ3を介さずに、直接、エアマット2に接続されるようにしてもよい。これらのエアマット2、エアチューブ3及び圧力センサ4によって人体の周期的な変動を検出する。
信号処理装置5は、圧力センサ4から出力された電気信号に基づいて、被験者6の生体情報を取得するものである。この信号処理装置5の内部構成の一例が、図2に示されている。図2に示すように、信号処理装置5は、信号入力部51、バンドパスフィルタリング部52、制御部53、記憶部54、表示部55を備えている。
信号入力部51は、圧力センサ4の信号出力端子と接続され、当該圧力センサからの出力信号(圧力信号)を入力し、信号処理のためのインターフェース処理を実行する。
バンドパスフィルタリング部52は、信号入力部51に入力された圧力信号内の特定周波数帯の信号を通過させ、特定信号を抽出するための処理を行う。例えば、バンドパスフィルタリング部52は、被験者6のいびき音を示す信号の周波数帯域に対応した周波数帯域の信号のみを通過させたり、被験者6の胸腹部運動を示す信号の周波数帯域に対応した周波数の信号のみ通過させたりする。
制御部53は、信号処理装置5における信号処理制御、表示制御、記憶制御等、各構成による処理を制御するものである。この制御部53は、MPU、CPU、ROM、RAMにより構成される。
記憶部54は、信号入力部51より出力された信号やバンドパスフィルタ部52により抽出された信号が記憶される。また、この記憶部54に格納された情報を、外部記憶媒体に格納できるようにしてもよい。記憶部54に格納された情報は、事後的に治療のために用いてもよい。
表示部55は、記憶部54に記憶された、信号入力部51より出力された信号やバンドパスフィルタ部52により抽出された信号を表示する。この表示部55は、例えば、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELパネルにより構成される。
また、信号処理装置5は、この生体情報に基づいて被験者6の睡眠状態を分析し、この睡眠状態の分析結果を表示したり、通信網を介して医療機関等に分析結果を送信したりするように構成してもよい。
続いて、図3を用いて、本発明にかかる生体情報計測装置1におけるエアマット2の構成について詳細に説明する。
図3の分解斜視図に、エアマット2の一構成例が示されている。図3に示すように、エアマット2は、封入袋20を構成する上生地201、下生地202、封入袋20内の中生地203、エアセル21を備えている。
封入袋20の生地201,202は、例えばビニル、柔軟性のあるゴム、布等の材料を用いて製作される。この生地201,202は、上面視略矩形状の形状を有し、例えば、縦40cm、横60cm〜80cmの略矩形状の形状を有する。封入袋20内の中生地203は、ポリアミドやポリエチレン等の合成樹脂を用いて製作され、その形状は生地201,202と略同一の形状とすることができる。エアセル21は、中生地203と同様の合成樹脂を用いて作成される。エアセル21の形状は、略円柱状の形状を有し、略円柱状の内部には空隙が設けられている。
図4(a)に、エアマット2を上面から観察した上面図が示されている。図4(a)に示すように、複数のエアセル21は、その配置位置が封入袋20の全体に亘って略均等となるように、中生地203上に配置されている。具体的には、複数のエアセル21は、全体として、封入袋20の長手方向に長細く配置され、外縁に囲まれた中生地203の上面視内側に配置されている。より詳細には、複数のエアセル21は、一辺が封入袋20の短手方向を向くような正三角形を、封入袋20の短手方向に関して略線対称となるように繋げたように配置されている。これら複数のエアセル21は、被験者6が横たわる方向(封入袋20の短手方向)と略垂直な方向に配列されている。エアセル21の間隔は、一例として、2cm〜3cm程度とすることができる。また、封入袋20の長手方向(上生地201の長手方向)の一端には、エアチューブ3が突設されている。
上記の各構成部材は、次のようにして連結される。図4(b)に、図4(a)に示すエアマット2のA−A’断面における断面図が示されている。図4(b)において、221は上側空気層、222は下側空気層、223はエアセル空気層である。
図4(b)に示すように、生地201,202は、対向した状態で、これらの外縁において貼り合わされ、これによって封入袋20が構成される。詳細には、これら生地201,202の外縁は、エアチューブ3が接続される部分を除いて、密閉状態で貼り合わされている。この貼り合わせ状態で、生地201,202の間には、生地201,202の両方から離間した状態で、中生地203が配置される。
中生地203は、その外縁において、生地201,202外縁の貼り合わせによって、生地201,202に貼り合わせられ、これらによって狭着されている。また、生地201,202によって、これらの内部において狭着された中生地203上には、複数のエアセル21が固着されている。この固着状態で、エアセル21の上面(中生地203に対向する側面)は、被験者6がエアマット2に横たわるとき以外、基本的に上生地201と離間している。なお、図4(b)においては、中生地203の外縁は、生地201,202外縁と貼り合わせられているが、これに限らず、中生地203は、生地201,202内部の中空に可動に配置するだけであってもよい。
上生地201、中生地203の間には、空気が封入されている。この封入された空気が生地201,203間に密閉されることによって、気密状態の空隙に上側空気層221が形成されている。また、この上側空気層221は、生地201,203間で四方に広がり、一連の層を形成している。これと同様に、下生地202、中生地203の間には、空気が封入され、気密状態の空隙に下側空気層222が形成されている。この下側空気層222もまた、生地202,203間で一連の層を形成している。また、離散する複数のエアセル21内部には、空気が封入され、この封入された空気によってエアセル空気層223が構成されている。なお、封入袋20は、ここでは二枚の生地201,202から製作されているが、一枚の生地を折返して貼り合わせたり、より多数の生地を貼り合わせたりして作成してもよい。
また、図4(b)には図示しないが、エアチューブ3の接続部分は、生地201,203によって挟着され、エアチューブ3の接続部分付近から上側空気層221内に封入された空気が漏れ出さないように密着されている。すなわち、上側空気層221の空気は、エアチューブ3内部に対してのみ送り出される。
上記のような構成を有するエアマット2の内部空気は、本発明にかかる生体情報計測装置1によって被験者6の生体情報を計測するとき、次のように変動する。
被験者6がエアマット2の短手方向に横たわると、封入袋20の上生地201は、被験者6による加重によって下生地202、中生地203の方向(鉛直下方)に押圧される。このとき、上生地201は、この押圧によって、エアセル21上面に接触してエアセル21を中生地203の方向に押圧する。それとともに、生地201,203間の上側空気層221が押圧され、これに封入された空気は、上生地201の被加重部分から外縁方向へと押圧される。
被験者6からの人体振動は、上生地201を介して空気層221,223に伝えられる。人体振動を受けたエアセル空気層223内の空気が変動すると、この空気の圧力変動は、エアセル空気層223外側のエアセル21に伝えられる。このエアセル21によって伝えられた空気の圧力変動は、エアセル21を取り囲む上側空気層221に伝播される。エアセル21を介して人体振動を伝えられた上側空気層221は、生地201,203の間で一連の層を形成する。それとともに、エアチューブ3に密着状態で接続されているので、人体振動を空気の圧力変動として圧力センサ4に伝播する。
このようにして、二つの空気流路が形成される。すなわち、一つのは、エアセル空気層223から上側空気層221、エアチューブ3、圧力センサ4に空気が伝播する空気流路である。他の一つは、上側空気層221から直接エアチューブ3、圧力センサ4に空気が伝播する空気流路である。これら空気流路を空気が伝播することによって、被験者6の生体情報が計測される。
さらに、上生地201は、被験者6の身体によって押圧されるとき、上側空気層221への押圧によって四方に膨らむ。特に、被験者6が封入袋20の短手方向に横たわるので、封入袋20の長手方向で押圧部分から左右の外縁方向(エアチューブ3が接続された外縁方向とその逆方向)に膨らむ。このとき、上生地201がエアセル21上面に接触して、このエアセル21によって上方へと保持されているので、被験者6は、上生地201を介して安定性良く支えられる。これによって、封入袋20に局所的な膨らみが生じたとしても、被験者6の寝心地を良好に保つことができる
以上のように、上記生体情報計測装置1においては、エアマット2の生地201,202の間に、中生地203を設け、この中生地203上にエアセル21を設ける。このとき、生地201,203間の上側空気層221が一連であるため、被験者6が横たわったときに空気層がない箇所が生じることなく、精度良く生体情報を計測することが可能となる。それとともに、封入袋20に局所的な膨らみが生じたとしても、複数のエアセル21が被験者6を保持するので、過度に膨らむことがない。さらに、被験者6は、複数のエアセル21によって安定して保持される。したがって、生体情報の計測精度を保ちつつ、被験者6の寝心地を良好にすることが可能となる。
また、上記エアマット2は、封入袋20内の中生地203やエアセル21を交換することができない。しかしながら、無呼吸症状の簡易診断に用いられる器具は、被験者6が不特定多数で、衛生上の問題があるので、長期的に使用されることはまれである。それゆえ、上記エアマット2は、使い捨てで用いられるので、無呼吸症等の簡易的な診断に用いることが可能である。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2におけるエアマットは、中生地203とエアセルを一体に構成したものである。図5の分解斜視図に、このエアマットの一構成例が示されている。図5において、符号30によってエアマットが全体的に示され、310は中生地、311はエアセルである。また、エアマット2と同じ部材については同じ符号を付し、ここでは、その説明については省略する。
図5に示すように、中生地310は、上記中生地203と同様に構成される。この中生地310の上面には、複数のエアセル311が形成されている。換言すれば、中生地310は、複数のエアセル311となる凸部が表面に突設された形状を有する。この中生地310上に突設された複数のエアセル311は、互いに離散し、例えば、上記エアセル21と同様に中生地310上に配置されている。
このようなエアマット30は、エアマット2と同様に、生地201,202を貼り合わせることによって構成される。図6に、このエアマット30の断面が示されている。このエアマット30の断面もまた、図4(a)に示したA−A’断面図と同じ箇所の断面である。
図6において、321は上側空気層、323はエアセル空気層、324は下側空気層、331は上側圧着部、332は下側圧着部である。図6に示すように、上生地201、中生地310の間には、上記上側空気層221と同様の上側空気層321が形成されている。この上側空気層321もまた、生地201,310間で一連の層を形成し、この上側空気層321に、エアチューブ3が密閉状態で接続される。
さらに、図6に示すように、上生地201は、複数のエアセル311上面に熱圧着等によって圧着されている。それとともに、下生地202は、複数のエアセル311が形成されていない中生地310下面に熱圧着等によって圧着されている。すなわち、複数のエアセル311がある部分においては、エアセル311上面に上生地201が圧着され、エアセル311がない部分においては、中生地310下面に下生地202が圧着されている。これら上生地201、下生地202の圧着部分がそれぞれ、上側圧着部331、下側圧着部332である。
下生地202、中生地310の間に、空気が気密状態で封入された下側空気層324が形成されている。この下側空気層324は、生地201,202の圧着によって、複数のエアセル311下側近傍(下側圧着部332以外の部分)にのみ配置されている。
このように、下側空気層324の配置場所を小さくすることにより、空気層323,324は上記エアマット2におけるエアセル空気層223と同様に機能するので、上記エアマット2と同様の効果を得ることができる。さらに、下生地202の中生地310下面への圧着領域を調整することにより、空気層323,324内の空気の圧力を調整することができ、被験者6を支える複数のエアセル311の弾力性を調整することができる。これにより、被験者6の寝心地を調整することが可能となる。特に、下側空気層324が小さい場合には、下側空気層324の内圧を高くすることができるので、エアマット2を硬質のマットレスのような寝心地にすることができる。
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3におけるエアマットは、バンドによってベッドの台座等に固定されたものである。図7に、このエアマットの一構成例が示されている。図7において、符号40によって、エアマットが全体的に示され、410は寝具台座、411は貫通孔、42は固定用バンドである。またここでは、エアマット2,30と同じ部材については同じ符号を付し、その説明については省略する。
図7(a)は、エアマット40の全体構成の一例を示す上面図である。図7(a)に示すように、寝具台座410には、貫通孔411が形成され、固定用バンド42は、この貫通孔411を介して、エアマット40を寝具台座410上に固定する。固定用バンド42は、ポリプロピレン等のような、人体による加重に対して伸びが小さく、かつ形を維持可能な材料から構成される。
固定用バンド42は、封入袋20を短手方向に固定され、被験者6が横たわる方向に取付けられている。この固定用バンド42は、封入袋20の長手方向に取付けることもできるが、この場合には、固定用バンド42の固定距離が長くなるために拘束力が弱くなるので、封入袋20の短手方向に取付けるのが好ましい。固定用バンド42は、図中上下に二列設けられているが、二列以上の多列設けてもよい。また、図7(a)においては、固定用バンド42は、被験者6が横たわった状態で、被験者6の両脇に位置するように取付けられている。
このような固定用バンド42によって固定されたエアマット40の断面が、図7(b)に示されている。図7(b)は、固定用バンド42の長手方向に沿った断面図である。また、図7(b)において、43は封入袋20内の空隙である。
図7(b)に示すように、寝具台座410の貫通孔411は、上下方向(鉛直方向)に寝具台座410を貫通している。固定用バンド42は、この貫通孔411を貫通し、この寝具台座410とともに、封入袋20の短手方向に巻装される。固定用バンド42は、エアマット40を寝具台座410に接近させるように、封入袋20に巻き付けられている。これによって、エアマット40は、寝具台座410上に、封入袋20の短手方向(被験者6が横たわる方向)に動かないように固定される。また、この固定用バンド42による固定状態において、固定用バンド42は、封入袋20を過度に巻圧しすぎないために、封入袋20表面との間に適度な間隙が残された状態でエアマット40を固定する。これによって、封入袋20の形状が維持される。
このように構成されたエアマット40においては、被験者6の生体情報を計測するとき、被験者6は、二つの固定用バンド42の間に横たわる。すると、封入袋20の上生地201は下方に押圧され、空隙43内に封入された空気は、被験者6の加重によって上生地201の被加重部分から外縁方向へと押圧される。すなわち、封入袋20内の空気は、被験者6が横たわる箇所から封入袋20の周囲に向かって広げられる。すると、封入袋20の上生地201は、この空隙43内の空気によって四方に膨らむ方向に加圧される。このとき、封入袋20が固定用バンド42によって固定されているので、固定用バンド42は、この加圧によって封入袋20が膨らむのを妨げることができる。
また、図8に、固定用バンド42によるエアマット40の他の固定形態が示されている。図8は、固定用バンド42の長手方向に沿った断面図である。図8に示すように、エアマット40は、固定用バンド42によって、固定用下板44に固定することもできる。固定用下板44は、固定用バンド42によって、エアマット40と近接された状態で巻きつけられる。この固定用下板44は、被験者6の対向側に配置されて固定され、内部の空気によって封入袋20が上方に膨らむように加圧されたとき、固定用ベルト42が上方に引っ張られるのを防止している。
以上のように、上記エアマット40によれば、空隙43内に封入された空気の圧力変動によって生体情報を計測することができる。それとともに、被験者6の加重によって封入袋20が膨らむのを防止することができるので、被験者6の寝心地を良好なものに保つことできる。
固定用バンド42は、封入袋20の短手方向に配置するのであればよいが、被験者6が横たわった状態で、被験者6の左右に位置するように配置するの好ましい。特に、被験者6が封入袋20上に横たわったとき、被験者6の両脇の上生地201は膨らみやすいので、二つの固定用バンド42は、被験者6の両脇に位置するように配置するのが好ましい。これによって、封入袋が膨らむのをより確実に防止することができる。
なお、発明の実施の形態3においては、エアマット40の封入袋20を巻装する固定用ベルト42を用いて説明したが、これに限らず、封入袋20内の空隙43に硬質のリング状部材を入れてもよい。すなわち、空隙43にリング状部材を入れることによって、被験者6が横たわったときに空隙43が過度に潰れるのを防ぐようにすることができる。またなお、発明の実施の形態3においては、ベルト状部材である固定用バンド42を用いて説明したが、これに限らず、封入袋20を上面から覆う網によって寝具台座410に固定するとともに、過度に膨らむのを防止してもよい。
本発明にかかる生体情報計測装置の全体構成の一例を示す図である。 本発明にかかる生体情報計測装置における信号処理装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの一構成例を示す分解斜視図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの一構成例を示す上面図及び断面図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの他の構成例を示す分解斜視図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの他の構成例を示す断面図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの他の構成例を示す上面図及び断面図である。 本発明にかかる生体情報計測装置におけるエアマットの他の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 生体情報計測装置、2 エアマット、3 エアチューブ、4 圧力センサ、5 信号処理装置、6 被験者
20 封入袋、201 上生地、202 下生地、203 中生地、21 エアセル、221 上側空気層、222 下側空気層、223 エアセル空気層
30 エアマット、310 中生地、311 エアセル、321 上側空気層、322,324 下側空気層、323 エアセル空気層、331 エアセル
40 エアマット、410 寝具台座、411 貫通孔、42 固定用バンド、43 空隙、44 固定用下板

Claims (9)

  1. 被験者の生体情報を計測する生体情報計測装置であって、
    前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、封入袋によって略密閉された内部の第1の空隙に流体が封入された流体封入体と、
    当該流体封入体の外表面又は内部に設けられ、前記第1の空隙に封入された流体の圧力変動を検出して当該圧力変動に応じた信号を出力する圧力センサと、
    当該圧力センサが出力した信号から前記生体情報を示す信号を検出する信号処理装置とを備え、
    前記流体封入体は、前記第1の空隙内に離散した状態で配置され、第2の空隙に前記流体が封入された複数の流体セルを有する生体情報計測装置。
  2. 前記封入袋内に、前記封入袋の上生地と離間して配置され、当該上生地との間に前記第1の空隙を形成する中生地を、さらに有し、
    前記複数の流体セルは、当該中生地の上面に設けられることを特徴とする請求項1記載の生体情報計測装置。
  3. 前記複数の流体セルは、前記中生地と一体に構成され、当該中生地の凸部として形成されることを特徴とする請求項2記載の生体情報計測装置。
  4. 前記複数の流体セルの上面近傍は、前記上生地に圧着されることを特徴とする請求項2又は3記載の生体情報計測装置。
  5. 前記中生地は、前記封入袋の下生地に圧着されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の生体情報計測装置。
  6. 前記中生地は、前記複数のセルの下面近傍を除いて、前記下生地と圧着されることを特徴とする請求項5記載の生体情報計測装置。
  7. 被験者の生体情報を計測する生体情報計測装置であって、
    前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、封入袋によって略密閉された内部の空隙に流体が封入された流体封入体と、
    当該流体封入体の外表面又は内部に設けられ、前記空隙に封入された流体の圧力変動を検出して当該圧力変動に応じた信号を出力する圧力センサと、
    当該圧力センサが出力した信号から前記生体情報を示す信号を検出する信号処理装置とを備え、
    前記流体封入体は、周囲に巻装された巻装部材を有する生体情報計測装置。
  8. 前記巻装部材は、当該被験者が横たわる寝具の台座に固定されることを特徴とする請求項7記載の生体情報計測装置。
  9. 前記巻装部材は、前記封入袋の下部に配置された板状部材に巻挿され、当該板状部材に前記流体封入体を固定することを特徴とする請求項7記載の生体情報計測装置。
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