JP2018117691A - 生体情報検出装置及び生体情報検出装置用部材 - Google Patents

生体情報検出装置及び生体情報検出装置用部材 Download PDF

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睦朗 田上
Mutsuo Tagami
睦朗 田上
幸史 海老原
Yukifumi Ebihara
幸史 海老原
松本 敏郎
Toshiro Matsumoto
敏郎 松本
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】 対象者が離床中であるにも関わらず、在床中と誤って判定したり、生体情報を誤って検出することを防止できるようにする。【解決手段】 寝具51上にいる対象者の生体情報を検出可能な生体情報検出装置において、所定の流体を保持可能な内部空間を有し、外的な作用を受けて内圧が変動する被作用体2と、前記内圧の変動を検知する圧力検知手段3と、寝具51を支持する支持部材7と、を備え、支持部材7は、寝具51上に対象者がいないときは、寝具51を被作用体2に対し荷重を与えない態様で支持する形態をなし、寝具51上に対象者がいるときは、寝具51を被作用体2に対し荷重を与える態様で支持する形態をなす弾性を有する。【選択図】 図12

Description

本発明は、対象者の生体情報を検出可能な生体情報検出装置及び生体情報検出装置用部材に関する。
体動、呼吸、心拍などの生体情報を検出可能な生体情報検出装置が知られている。
例えば、特許文献1には、マットレスの下に敷いて使用する生体信号検出装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−136477号公報
しかしながら、このような生体情報検出装置においては改良の余地があった。
上記目的を達成するため、本発明の生体情報検出装置は、所定部材上にいる対象者の生体情報を検出可能な生体情報検出装置において、所定の流体を保持可能な内部空間を有し、外的な作用を受けて内圧が変動する被作用体と、前記内圧の変動を検知する圧力検知手段と、前記所定部材を支持する支持部材と、を備え、支持部材は、前記所定部材上に対象者がいないときは、当該所定部材を被作用体に対し荷重を与えない態様で支持する形態をなし、前記所定部材上に対象者がいるときは、当該所定部材を前記被作用体に対し荷重を与える態様で支持する形態をなす弾性を有するようにしてある。
本発明の実施形態に係る生体情報システムを示す図である。 生体センサをなす被作用体の図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 (a)は被作用体の使用態様を示す図であり、(b)は(a)を側方からみた図である。 モニター装置のブロック図である。 モニター装置から送信される生体情報の一例を示す図である。 情報処理装置のブロック図である。 利用者登録テーブルを示す図である。 (a)はステータスウインド、(b)はステータス一覧画面を示す図である。 (a)は第一状態アイコンテーブル、(b)は各種状態アイコンを示す図である。 睡眠状態グラフの一例を示す図である。 生体情報と環境情報を含む総合グラフの一例を示す図である。 本発明の支持部材を示す図である。 被作用体及び支持部材を側方から見た模式図であり、(a)は対象者が寝具上にいないときの図、(b)は対象者が寝具上にいるときの図である。 長尺の袋体からなる支持部材を側方から見た模式図であり、(a)は対象者が寝具上にいないときの図、(b)は対象者が寝具上にいるときの図である。 被作用体を包む袋体からなる支持部材を側方から見た模式図であり、(a)は対象者が寝具上にいないときの図、(b)は対象者が寝具上にいるときの図である。 支持部材の第1の応用例・変形例を示す図である。 支持部材の第2の応用例・変形例を示す図である。 支持部材の第3の応用例・変形例を示す図である。 支持部材の第4の応用例・変形例を示す図である。 手動により任意の閾値を設定する場合の閾値設定画面を示す図である。 環境判定テーブルを示す図である。 時刻判定テーブルを示す図である。 閾値設定テーブルを示す図である。 アイコン閾値設定画面を示す図ある。 アイコン閾値設定テーブルを示す図である。 時間帯ごとに閾値の設定を行う場合のアイコン閾値設定画面を示す図である。 閾値の設定時間帯が重複した場合の処理を説明するための図であり、(a)は閾値が大きい設定を優先する方法、(b)は後の時間帯の設定を優先する方法、(c)は先に行った設定を優先する方法の説明図である。 チェックボックス閾値設定画面を示す図である。 在床・離床の判定方法を示すフローチャートである。
本発明に係る生体情報検出装置1の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[生体情報検出装置]
本発明の生体情報検出装置1は、図1に示すように、ベッド5にいる対象者の体動、呼吸、脈拍などの生体情報を検出する生体センサSと、生体センサSを介して生体情報を収集するモニター装置4とによって構成されている。
このような生体情報検出装置1は、生体情報に基づいて対象者の状態を判定し、表示可能な情報処理装置6とともに生体情報システムを構成することができる。
生体情報システムは、例えば、老人などの要介護者が居住する介護施設に設けられる。
[生体センサ]
生体センサSは、所定の流体を保持可能な内部空間を有し、外的な作用を受けて内圧が変動する被作用体2と、被作用体2内の圧力の変動を検知する圧力検知部3と、を備えている(図1参照)。
(被作用体)
被作用体2は、具体的には、図2(a),(b)に示すように、二枚の帯状のフィルム200a,200bの周縁をシール部201として熱融着、接着等により接合され、上面をなすフィルム200aと下面をなすフィルム200bとによって袋状に形成されている。
被作用体2は、図3(a)に示すように、セル21と呼ばれる平面が矩形状の袋体からなり、このセル21が連結部22を介して複数連結されることで、全体としては帯状に形成されている。
フィルム200a,200bは、例えば、塩化ビニル、ゴム等からなり、自らの形状を保持可能な弾性と、対象者からの外的な作用に対する内圧変動に耐え得る強度(耐圧性)を備えている。
被作用体2は、ベッド5の床板52の上に設置され、その上からマットレスなどの寝具51を敷いて使用される(図3(a)参照)。
このように、被作用体2は、寝具51(本発明の所定部材)の下に敷かれ、上面が寝具51に接した状態で使用されるため、対象者が寝具51上にいるときは、対象者の体動などが寝具51を介して被作用体2の上面に伝わる。
なお、被作用体2は、例えば、対象者の胸部に対応する位置に、面ファスナー等により固定することができる。
(圧力検知部)
圧力検知部3は、被作用体2から空気を媒体として伝達される圧力変動を電気信号に変換して、モニター装置4に出力する圧力検知手段を備えている。
具体的には、合成樹脂製(例えば、ポリカーボネートなど)の筐体の内部に、例えば、加圧(振動)による変形(歪)に応じて抵抗値の変化するステンレス、シリコンなどのダイアフラム(受圧板)を有する圧感素子(例えば、ピエゾ素子など)等の図示しない圧力センサを圧力検知手段として備えており、対象者の体動などに伴う被作用体2の内部流体の圧力変動に応じた電圧又は電流の出力値を生体情報としてモニター装置4に出力する。
生体情報は、対象者の体動などの振動を被作用体2の内部流体の圧力変動を電気信号に変換したものであり、時系列に変動する情報であることから、振動情報と称することもできる。
[モニター装置]
モニター装置4は、生体センサS(圧力検知部3)から生体情報を受信し、記憶、送信などの処理を行う装置であり、各対象者の部屋において、対象者が利用するベッド5ごとに設置されている。
モニター装置4は、例えば、ベッド5の足やフレームに、面ファスナー等を用いて固定することができる。この際、モニター装置4の裏側に、面ファスナーの取付位置を示すガイド等を設けることで固定作業を円滑に行うことができる。
モニター装置4は、図4に示すように、生体情報受信部41と、内部センサ42と、記憶部43と、通信部44と、操作部45と、制御部47と、を備えている。
生体情報受信部41は、生体センサSから生体情報(振動情報)を受信する。
内部センサ42は、モニター装置4の内部に設けられており、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、照度センサ、GPSセンサ等の環境センサによって構成されている。
このため、モニター装置4は、内部センサ42を介して、温度(室温)(°C)、湿度(%)、気圧(hPa)、照度(lx,ルクス)、位置情報(緯度・経度)等といった、モニター装置4の周囲の環境情報を検出することができる。
なお、これらの環境センサをモニター装置4の外部に設けることもできる。
記憶部43は、例えば、ROM、RAMや、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、モニター装置4の有する機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶手段である。
記憶部43に記憶されるデータとして、モニター装置4に固有の識別情報であって、Wi−Fi(登録商標)通信において用いられるSSID(Service Set Identifier)を挙げることができる。
通信部44は、情報処理装置6に対し生体情報や環境情報の送信を行う。
通信部44は、Wi−Fi規格に対応した無線通信インタフェースであり、同規格の無線通信インタフェースを有する情報処理装置6との間に通信回線を確立し、この通信回線を通じて情報の送受信を可能にしている。
通信部44から送信される情報には、生体情報や環境情報がある。なお、図5は、モニター装置4から送信される情報の一例であり、便宜上、図表により表している。
また、通信部44は、図示しないアンテナを有しており、SSIDを含むビーコンと呼ばれる電波を全方位に向けて常時発信することができる。
操作部45は、モニター装置4における操作手段であり、筐体の前部に設けられている。
制御部47は、CPU,ROM,RAMからなるコンピュータで構成され、種々の制御動作を行う。
例えば、制御部47は、情報処理装置6との間で通信回線を確立させ、この通信回線を通じて、生体センサSが検出した生体情報や内部センサ42が検出した環境情報を、情報処理装置6に送信する。
なお、生体情報や環境情報は、一定の間隔で(例えば、1分ごと)、SSIDに紐付けて送信される。
[情報処理装置]
情報処理装置6は、例えば、タブレット、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)からなり、介護従事者などの管理者が携行したり、介護者や管理者が常駐する管理室に設けることができる。
情報処理装置6は、モニター装置4との間でWi−Fi通信などの無線通信が可能であり、モニター装置4から無線通信を介して受信した生体情報に基づいて対象者の状態を示す情報を視認可能に出力することができる。
情報処理装置6は、図6に示すように、通信部61と、記憶部62と、表示部63と、操作部64と、制御部65と、を備えている。
通信部61は、モニター装置4との間で情報の送受信を行うWi−Fi規格に対応した無線通信インタフェースであり、同規格の無線通信インタフェースを有するモニター装置4との間で通信回線を確立し、この通信回線を通じて情報の送受信を行うことができる。
生体情報や環境情報は、モニター装置4の送信タイミングに応じ、一定の間隔で受信することができる。
記憶部62は、例えば、RAM、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、情報処理装置6が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
記憶部62に記憶される情報として、図7に示すように、利用者名、部屋番号、ベッド番号、モニター装置4の管理番号、SSID等を対応付けた利用者登録情報からなる利用者登録テーブルを挙げることができる。
記憶部62に記憶されるプログラムとして、対象者が在床中か離床中か、睡眠中か起床中か、眠りが深いか浅いか等の判定制御を行う情報処理プログラムや、対象者の状態を示す情報を表示する情報処理プログラムを挙げることができる。
このような情報処理プログラムは、例えば、製造時に予め記憶しておいたり、ウェブサイトからダウンロードしたり、外部の装置やUSBメモリなどの記憶媒体から取得することができる。
表示部63は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなる表示手段である。
表示部63は、タッチ操作可能なタッチパネルで構成し、指やタッチペンで画面を触れることにより後記操作部64として機能させることもできる。
表示部63には、対象者の状態等を示す情報や各種設定画面を表示することができる。
操作部64は、キーボードやマウスからなる操作手段である。
例えば、操作部64の操作によって、対象者の登録を行うことができる。対象者の登録情報には、例えば、対象者名、部屋番号、ベッド番号、モニター装置4の管理番号、SSID、シリアル番号等がある。
図7に示す利用者登録テーブルのように、これらの登録情報は、互いに対応付けて記憶部62に記憶することができる。
制御部65は、CPUを備えるコンピュータで構成され、記憶部62に記憶されている情報処理プログラムを実行することで、情報処理装置6が備える各種機能を実行する。
例えば、制御部65は、対象者判定手段として動作することで、通信部61により受信した生体情報に基づいて、対象者が存在するか否かを判定することができる。
すなわち、情報処理装置6は、何らかの生体情報をモニター装置4から受信している場合は、この生体情報は対象者の体動、呼吸、又は心拍によるものとみなすことができるため、対象者は「在床中」と判定することができる。他方、何ら生体情報が検出されない場合は、ベッド5上に対象者が存在していない「離床中」と判定することができる。
また、「在床中」の対象者が睡眠中か起床中かを判定することができる。例えば、生体情報に基づく公知の判定方法によって、寝返りなどの体動が頻繁に検出された場合は「起床中」と判定し、それ以外を「睡眠中」と判定することができる。
また、「睡眠中」の場合に、睡眠深度(眠りの深さ)を判定することができる。例えば、生体情報に基づく公知の判定方法によって、各睡眠深度に固有の心拍数・呼吸数や、睡眠中に移行してから各睡眠深度に至る時間等の分析結果に基づいて、「浅い眠り」、「深い眠り」、「中間の眠り」等と判定することができる。
このような対象者判定手段の動作は、モニター装置4から生体情報を受信するたびに行うことができる。
また、対象者の状態判定は、対象者ごとに行い、複数の対象者の状態判定を同時に行うことができる。例えば、生体情報に紐付いているSSIDをキーとして対象者を特定し、特定した対象者ごとに状態の判定を行うことができる。
また、情報処理装置6は、状態判定の結果を表示部63に表示させることができる。
図8(a)に示すように、対象者の状態を示す状態アイコンi1をステータスウインドP1内に表示したり、図8(b)のステータス一覧画面P2に示すように、各対象者のステータスウインドP1を一覧に表示することができる。
例えば、ステータスウインドP1には、対象者の状態を示す状態アイコンi1を表示するようにしている。具体的には、図9(a),(b)に基づき、対象者が在床中で、かつ、起床中と判定された場合は、在床中(起床中)アイコンi1aを、対象者が在床中で、かつ、睡眠中と判定された場合は、睡眠中アイコンi1bを、対象者が離床中と判定された場合は、離床中アイコンi1cを、領域aに表示する。
また、ステータスウインドP1には、血流(心拍)を示す血流振動アイコン、呼吸を示す呼吸振動アイコン、及び、寝返りなどの体動を示す体動振動アイコン、並びに、それぞれの感度を示す感度アイコンを、領域bに表示する。
このような各種アイコンによれば、心拍、呼吸、体動の大小を一目で把握することができる。
また、生体センサS(被作用体2)の設置状態が悪いときには血流アイコンの感度や呼吸アイコンの感度が比較的低くなるため、その設置状態の善し悪しの判断に参照することもできる。
また、在床中か離床中かを示す情報(「在床情報」)や、睡眠中か覚醒かを示す情報(「睡眠状態」)を表示することができる。
環境情報として、室温、湿度、気圧、照度を、領域cに表示することができる。
なお、ステータスウインドP1には、モニター装置4との通信状態を示すレベルメータを表示することもできる。
また、対象者の睡眠状態の履歴をグラフにて表示することができる。
例えば、図10に示すように、過去の複数日に亘る対象者の睡眠状態のグラフを、日ごとに並べて表示することができる。
このような睡眠状態グラフによれば、対象者の生活リズムを日ごとに比較できるなど、状態を把握し易く、対象者の状態に応じた適切な対応を行うことができる。
例えば、夜間の睡眠状態が翌日にどのような影響を及ぼすか(例えば、夜間に起床が頻繁な場合、昼寝をする傾向が高いなど)、平日/土日、特定曜日における睡眠状態や状態の変化に特定の傾向があるか、といったことに応じて、対象者の管理等を適切に行うことができる。
また、利用者の状態や利用者の環境状態の推移を示すグラフを表示することもできる。
例えば、図11に示すように、心拍数、呼吸数、睡眠リズム(覚醒、浅い眠り、中間の眠り、深い眠り)、睡眠状態といった対象者の状態の変化、温度(室温)、湿度、気圧、照度といった利用者の周囲の環境状態の変化を折れ線グラフ(総合グラフ)により表すことができる。
これにより、管理者は対象者に関する様々な情報を一元的に把握することができる。
ところで、本実施形態の生体情報検出装置1は、被作用体2を寝具51の下に敷いて用いることで、当該寝具51を通じて被作用体2に伝わる対象者の生体情報を検出するようにしている。
ところが、被作用体2の上面は常に寝具51と接しているため(図3(b)参照)、対象者が寝具51上にいないときに、空調装置からの送風などにより、生体情報とは関係のないノイズとなる振動(以下、ノイズ振動という。)が寝具51に発生し、このノイズ振動が被作用体2に伝わることで誤って生体情報として検出される問題があった。
このようなノイズ振動を生体情報として誤検出する問題を解決すべく、本実施形態の生体情報検出装置1は、以下の構成を備えている。
[弾性部材からなる支持部材を設けた構成]
本構成において、生体情報検出装置1は、図12に示すように、被作用体2の長手側の両外側に沿って寝具51を支持する支持部材7(本発明の生体情報検出装置用部材)を配置している。
支持部材7は、断面が矩形状の長尺の部材であり、上記配置において、上面の高さが被作用体2の上面よりも高くなる厚みを有している。
また、支持部材7は、スポンジ部材などの弾性部材からなり、上方からの荷重によって上面が沈み込むように変形し、当該荷重がなくなると元の形に戻る弾性を有している。
なお、支持部材7は、スポンジ部材に限らず、ゴム部材、バネ部材など所定の弾性を有する様々な部材を用いることができる。
このような支持部材7は、上面側に寝具51を重ねて配置されるところ、寝具51の重みだけではあまり変形せず、これに対象者の重みが加わることで変形するようになっている。
これにより、支持部材7の上面は、対象者が寝具51上にいないとき(離床時)は、図13(a)に示すように、寝具51を被作用体2と接しない高さで支持する。
他方、支持部材7の上面は、対象者が寝具上にいるとき(在床時)は、図13(b)に示すように、被作用体2の上面まで下がり、寝具51を被作用体2と接する高さで支持する。
このような支持部材7は、対象者の離床時において、寝具51の振動による荷重を被作用体2に与えない態様で支持することになるため、例えば、空調装置からの送風等により寝具51が振動しても、当該振動が被作用体2に伝わらないようにすることができる。
このため、対象者が寝具51上にいないにもかかわらず、前記寝具51の振動を対象者の生体情報と誤って検出する不具合をなくすことができる。
他方、支持部材7は、対象者の在床時において、寝具51の振動による荷重を被作用体2に与える態様で支持することになるため、対象者の体動などによる振動を、寝具51を介して被作用体2に伝えることができる。
このため、対象者が寝具51上にいるときは、寝具51を介して対象者の生体情報を適切に検出することができる。
このような生体情報検出装置1によれば、生体情報とは関係のないノイズ振動を排除できるため、対象者の状態判定を精度よく行うことができる。
このような生体情報検出装置1は、上記構成(以下、基本構成という)の一部を変更することが可能であり、この場合でも、基本構成の場合と同様の作用効果を奏することができる。
例えば、上記基本構成では、支持部材7として、部材そのものが弾性を有する弾性部材としてスポンジ部材を用いたが、これ以外にも、例えば、空気などの流体を保持可能な内部空間を有するエアバッグや空気袋などの袋体7aを用いることができる。
袋体7aは、図14に示すように、上記基本構成における支持部材7と同様長尺で上面が被作用体2の上面より高く、これを被作用体2の両側の位置に配置するとともに、床板52と寝具51の間に設ける。
袋体7aは、寝具51の重みだけではあまり変形せず、これに対象者の重みが加わることによって上面が沈み込むように内圧が調整されている。
具体的には、袋体7aは、対象者が寝具51上にいないときは、寝具51を被作用体2に接しない状態で支持し(図14(a)参照)、対象者が寝具51上にいるときは、寝具51が下がって被作用体2に接する状態で支持するように、一定の弾性をもたせている(図14(b)参照)。
したがって、このような袋体7aを有する生体情報検出装置1によれば、離床時におけるノイズ振動を生体情報として誤検出することはなく、在床時においても対象者の生体情報を適切に検出することができる。
また、図15に示すように、被作用体2を包む袋体7bを支持部材7として設けることもできる。
袋体7bは、寝具51の重みのみではあまり変形せず、寝具51と対象者の重みによって上面が沈み込むように内圧が調整されている。
これにより、袋体7bは、対象者が寝具51上にいないときは、上面が被作用体2に接さず、このため、寝具51と被作用体2とが空間を空けた状態で支持され(図15(a)参照)、対象者が寝具51上にいるときは、上面が下がり、このため、寝具51と被作用体2とが空間を空けずに重なった状態で支持するように、一定の弾性を持たせている(図15(b)参照)。
したがって。このような袋体7bを有する生体情報検出装置1によれば、離床時におけるノイズ振動を生体情報として誤検出することはなく、在床時においても対象者の生体情報を適切に検出することができる。
生体情報検出装置1の応用例・変形例について、図16〜図19を参照して説明する。
第1の例として、被作用体2と支持部材7とをともに収容可能な収容部材を挙げることができる。
このような収容部材として、図16に示すように、被作用体2を収容可能な有底無蓋の第1収容部と、第1収容部の長手側の両外側に設けられ支持部材7を収容可能な有底無蓋の第2収容部と、を備えたケース部材8aを例示することができる。
このようなケース部材8aにおいて、被作用体2を第1収容部に収容し、2つの支持部材7を各第2収容部に収容して用いる。
これにより、被作用体2と各支持部材7を別々に設置する必要がないため、設置を容易に行うことができる。
第2の例として、収容部材が弾性部材によって形成されている例を挙げることができる。
例えば、図17に示すように、被作用体2の形状に対応した有底無蓋の被作用体収容部と、被作用体収容部を囲む壁部とを備え、少なくとも壁部がスポンジ部材によって構成されているケース部材8bを例示することができる。
このようなケース部材8bによれば、被作用体2を収容可能か収容部材でありながら、壁部を支持部材7として機能させることができる。
第2の例に係るケース部材8bによっても、被作用体2と各支持部材7を別々に設置する必要がなく、設置を容易に行うことができる。
第3の例として、図18に示すように、寝具51とほぼ同じ大きさであって、被作用体2の設置位置において被作用体2を収容可能な切欠きを有する弾性部材からなる支持部材7を挙げることができる。
このような支持部材7によれば、寝具51における支持部材7周辺の凹凸をなくすことができるため、対象者は寝具51上で快適に過ごすことができる。
第4の例として、図19に示すように、支持部材7を所定の間隔で分割したもの(以下、分割支持部材7cという)を挙げることができる。
各分割支持部材7cは、例えば、被作用体2の各セル21に対応した長さとし、自在に折り畳みや折り曲げが可能なシート部材に面ファスナー等を用いて着脱可能に設けて用いることができる。
このような支持部材7によれば、例えば、幅の大きいダブルサイズのベッド5の場合は5個の分割支持部材7cを用い、幅の小さいシングルサイズのベッド5の場合は最端の分割支持部材7cを取り外して4個の分割支持部材7cを用いるなど、支持部材7の長さをベッド5の幅に合わせて自在に調節することができる。
また、分割支持部材7cを、被作用体2のセルの位置や長さに合わせて形成することで、被作用体2の長さと同じ長さに調節することができる。
[閾値を設定する構成]
また、情報処理装置6において、閾値を設定し、閾値が設定された状態において対象者の状態判定を行うようにすることができる。
閾値は、例えば、図20に示す閾値設定画面におけるマウス操作等、手動によって設定することができる。
例えば、「オフセット設定」に「120」を選択して「送信」ボタンを押すと、制御部65が、閾値の設定値「120」を記憶部62に記憶する。これにより閾値が有効に設定される。
この他、閾値は、製造時に予め設定値を記憶させることや、Webサイトや外部装置から取得することによって設定することができる。
閾値が設定された状態において、制御部65は、対象者判定手段の動作として、振動情報の値が設定された閾値を超える場合に「在床」と判定し、振動情報の値がこの閾値以下の場合は「離床」と判定する。
例えば、図20に示す閾値設定画面の「振動値:5」は、現在、モニター装置4から受信している振動情報の値である。
この場合、「振動値:5」は、「振動値オフセット:120」以下であることから、対象者の状態は「離床」(対象者が存在しない)と判定される。
このケースと異なり、「振動値」が120を超える場合、対象者の状態は「在床」(対象者が存在する)と判定される。
このようにすると、心拍、呼吸、体動に伴う振動に基づく対象者の状態判定において、ノイズ振動を排除可能となり、状態判定を適切に行うことができる。
[環境に応じて閾値を設定する構成]
また、情報処理装置6において、制御部65が、検出手段である生体センサSが設けられる環境を判定する環境判定手段の動作を行い、環境判定手段により判定された環境に応じた閾値を設定する閾値設定手段の動作を行うようにすることもできる。
ここで、「環境」とは、ノイズ振動を受け易い環境であり、例えば、車道、鉄道、建設現場の近くなど、介護施設の外部要因に関する環境を挙げることができる。
情報処理装置6は、上記動作を行うにあたり、予め、環境判定テーブル(図21)、閾値設定テーブル(図23)、及び、車道、鉄道、建設現場の位置情報が記録された地図情報(図示省略)等を記憶部62に記憶している。
ここで、情報処理装置6がモニター装置4から受信する環境情報には、モニター装置4に内蔵するGPSセンサにより取得される位置情報が含まれている。この位置情報は、生体センサSが設置されている場所の位置情報に相当する。
このため、制御部65は、モニター装置4から受信する位置情報と、この位置情報の周辺の車道、鉄道、建設現場の位置情報に基づいて、生体センサSと、近傍の車道、鉄道、建設現場との距離を算出することができる。
制御部65は、この算出距離に基づいて、生体センサSが設けられる環境を判定する環境判定手段の動作を行う。例えば、環境判定テーブル(図21)に基づき、車道との距離が10m以内の場合は車道に近いと判定し、鉄道との距離が10m以内の場合は鉄道に近いと判定し、建設現場との距離が10m以内の場合は建設現場に近いと判定する。
そして、制御部65は、判定された環境に応じた閾値を設定する閾値設定手段の動作を行う。具体的には、閾値設定テーブル(図23)に基づき、「車道に近い」と判定された場合は振動値オフセット(閾値)を200に設定し、「鉄道に近い」と判定された場合は振動値オフセットを300に設定し、「建設現場に近い」と判定された場合は振動値オフセットを500に設定する。
このようにすると、外部要因によるノイズ振動を除外可能な適切な閾値を自動的に設定することができる。
なお、環境判定手段による判定によって、例えば、鉄道に近く、かつ、車道にも近い、というように、2以上の項目について重複した判定結果が得られた場合は、重複判定された項目のうち、最も高い閾値を設定することができる。
また、最も高い閾値に所定値を加算した値を閾値として設定することもできる。例えば、算式:(最も高い閾値)×{1+0.1(n−1)}(但し、n=判定された項目数)により算出される値を閾値とすることができる。上記例のように、鉄道と車道の2つの項目が判定された場合、n=2となり、鉄道の閾値(300)が最も高いことから、これらの値を上記算式に代入して得られた値:(300)×{1+0.1(2−1)}=330が閾値として設定される。
これ以外にも、各項目に割り当てられた閾値の合計値を閾値として設定したり、平均値を閾値として設定することができる。
環境判定テーブル(図21)において、距離や「近い」の程度を段階的に設定することができる。例えば、車道との距離について、「15m以内」、「10m以内」、「5m以内」の3つのケースを設け、各ケースに応じて、「やや近い」、「近い」、「極めて近い」とそれぞれ対応付けて設定する。この場合、閾値設定テーブル(図23)においても、「近い」程度に対応した閾値をそれぞれ設定しておく。
また、例えば、車道については、高速道路、国道、県道等に分け、鉄道については、新幹線、在来線、地下鉄等に分けるなど、種別ごとに異なる距離や閾値を設定することもできる。
GPSセンサを用いて位置情報を自動的に求めるのではなく、手動にて位置情報を入力することもできる。
例えば、地図上をクリックして介護施設の住所を指定したり、住所を直接入力し、入力した住所情報(または、これを変換した緯度・経度)に基づいて近傍の車道等との距離を算出し、対応する閾値を設定することができる。
以上のように、本構成によれば、環境に応じた適切な閾値を設定することができる。
すなわち、対象者が在床中か離床中かの判定に用いられる振動情報は、対象者がベッドに存在することにより生体センサS(被作用体2)を押圧した場合のみならず、道路上の車の走行、線路上の電車の運行、建設現場の作業等の外部要因による振動も含まれる。
そして、これらの振動の値は、要因によって異なり、その要因は環境に応じて変化することから、振動の値は環境に応じて異なる。
このような点に鑑み、情報処理装置6においては、外部要因に応じた振動情報の値を超える閾値を、環境に応じた値に設定している。そして、振動情報の値が閾値を超えた場合には対象者が生体センサSを押圧しており、閾値を超えない場合には外部要因による振動が生体センサSに加えられたとみなすことにより、対象者が存在するか否か(対象者がベッドを利用しているか否か)を適切に判定できるようにしている。
このため、どのような環境であっても、対象者が存在しないにも関わらず、存在すると判定してしまうことを防止することができる。
また、モニター装置4の設置場所が変わっても、場所に応じた閾値が設定されるため、対象者が存在するか否かを適切に判定することができる。
[時間帯に応じた閾値設定を行う構成]
また、情報処理装置6において、制御部65が、時刻を判定する時刻判定手段の動作を行い、時刻判定手段により判定された時刻に応じた閾値を設定する閾値設定手段の動作を行うようにすることができる。なお、「時刻」には、時刻のほか、時間帯や経過時間その他の時間的情報を含む。
情報処理装置6は、上記動作を行うにあたり、予め、時刻判定テーブル(図22)及び閾値設定テーブル(図23)を記憶部62に記憶している。
時刻判定手段では、現在の時刻を特定し、閾値設定手段は、現在の時刻に応じた閾値を設定する動作を行う。
具体的には、時刻判定テーブル(図22)に基づき、現在の時刻が6:00〜12:00に含まれる場合は「朝」と判定し、現在の時刻が12:00〜18:00に含まれる場合は「昼」と判定し、現在の時刻が18:00〜6:00に含まれる場合は「夜」と判定する。
なお、上記のように、時間帯の開始時刻や終了時刻は、時間と分によって表記していることから、例えば、「12:00」は、見かけ上「朝」の時間帯と「昼」の時間帯の両方に含まれる。しかしながら、詳細には、「朝」の時間帯の終了時刻:12:00は11時59分59秒であり、「昼」の時間帯の開始時刻:12:00は12時00分00秒である。このため、このように見かけ上複数の時間帯に含まれる場合があっても、実際にはそれぞれの時間帯が重複することはない。
このような時間帯の解釈は、時刻判定手段だけでなく他の事項においても共通である。例えば、対象となる一の時間帯が5:00〜9:00の場合、その終了時刻は8時59分59秒であり、対象となる他の時間帯が9:00〜12:00場合、その開始時刻は9時00分00秒である(図27等参照)。
続いて、閾値設定テーブル(図23)に基づき、「朝」と判定された場合は振動値オフセット(閾値)を30に設定し、「昼」と判定された場合は振動値オフセットを50に設定し、「夜」と判定された場合は振動値オフセットを100に設定する。
そして、制御部65は、振動情報の値が、設定された閾値を超える場合に、対象者がベッド上に存在すると判定する対象者判定手段の動作を行う。
なお、上記例では、「時刻」を、朝/昼/夜に分けてそれぞれ閾値を設定したが、これ以外にも、午前/午後、所定時間ごと(時間帯)、曜日ごと、平日/土日祝日等に基づいて閾値を設定することができる。
また、これらを組み合わせた閾値設定も可能である。例えば、平日は朝/昼/夜に分けて閾値を設定し、土日祝日は所定時間ごと(例えば、3時間ごと)に閾値を設定することができる。
このようにすると、時間帯に応じた適切な閾値を設定することができ、対象者の状態判定を精度良く行うことができる。
すなわち、対象者が在床中か離床中かの判定に用いられる振動情報は、対象者がベッド上に存在することにより生体センサS(被作用体2)を押圧した場合のみならず、生体センサS近傍での歩行、対象者の部屋にある家電製品の駆動等の内部要因によるノイズ振動も含まれる。
そして、これらの振動の値は、要因によって異なり、その要因は時間帯に応じて変化することから、振動の値は時間帯に応じて異なる。
このような点に鑑み、本実施形態の情報処理装置6においては、内部要因に応じた振動情報の値を超える閾値を、時間帯に応じた値に設定するようにしている。そして、振動情報の値が閾値を超えた場合には対象者が生体センサSを押圧しており、閾値を超えない場合には内部要因によるノイズ振動が生体センサSに加えられたとみなすことにより、対象者が存在するか否か(対象者がベッドを利用しているか否か)を適切に判定できるようにしている。
このため、どのような時間帯であっても、対象者が存在しないにも関わらず、存在すると判定してしまうことを防止することができる。
[アイコンにより閾値設定を行う構成]
また、情報処理装置6において、制御部45が、環境に関する画像(環境アイコンi3)を複数種類表示する環境画像表示手段の動作や、時刻に関する画像(時刻アイコンi2)を複数種類表示する時刻画像表示手段の動作を行い、環境画像表示手段や時刻画像表示手段により表示される複数の画像のうち、何れかの画像を選択可能な選択手段を備えるようにすることもできる。
具体的には、制御部45は、図24に示すようなアイコン閾値設定画面を表示部43に表示させることができる。
図24に示すように、アイコン閾値設定画面には、朝を想起させる朝アイコンi2a、昼を想起させる昼アイコンi2b、及び夜を想起させる夜アイコンi2cを時刻アイコンi2として表示し、車道を想起させる車アイコンi3a、鉄道を想起させる電車アイコンi3b、及び建設現場を想起させる建設現場アイコンi3cを環境アイコンi3として表示しており、マウス操作等によって所望のアイコンを選択できるようにしている。
制御部45は、閾値設定手段として、選択手段により選択された画像に対応する閾値を設定する動作を行う。
この動作にあたり、情報処理装置6は、予めアイコン閾値設定テーブル(図25)を記憶部42に記憶している。
例えば、朝アイコンi2aが選択されると、制御部45は、アイコン閾値設定テーブル(図25)にもとづいて、振動値オフセット(閾値)を30に設定し、車アイコンi3aが選択されると、同様にして、振動値オフセットを200に設定する。
そして、制御部45は、振動情報の値が、設定された閾値を超える場合に、対象者が「在床」と判定する対象者判定手段の動作を行う。
このようにすると、環境や時刻を想起する画像(アイコン)を選択するだけで閾値を設定できるため、環境や時刻に応じた適切な閾値を容易に設定することができる。
なお、アイコンを選択する際に時間帯を指定することもできる。
これにより、指定した時間帯において、選択したアイコンに対応する閾値を予約設定することができる。
例えば、5:00〜9:00を指定して電車アイコンi3bを選択すると、5:00〜9:00の時間帯においては、電車アイコンi3bに対応する閾値(300)に基づいて対象者判定手段の動作が行われる(図26参照)。
[複数の条件に基づき閾値設定を行う構成]
また、情報処理装置6が、複数の条件を入力する条件入力手段を備え、制御部45は、条件入力手段への入力結果に応じた閾値を設定する動作を行うようにすることができる。以下、「複数の条件」として、「複数の時間帯」を例に挙げて説明する。
すなわち、本構成においては、指定した時間帯ごとに時刻アイコンi2や環境アイコンi3を選択して閾値を設定することができる。
例えば、図26に示すように、「時間帯1」として、5:00〜9:00を指定し、電車アイコンi3bを選択することで、この時間帯において閾値:300を予約設定するとともに、「時間帯2」として、9:00〜12:00を指定し、建設現場アイコンi3cを選択することで、この時間帯において閾値:500を予約設定することができる。
このようにすると、時間帯によって状況が異なる場合に柔軟に対応して、適切に閾値を設定することができ、異なる時間帯ごとに適切な状態判定を自動的に行うことができる。
なお、図26のアイコン閾値設定画面では、時間帯2における振動値オフセットが枠で囲まれて表示されているが、これは、現在の時刻が時間帯2に含まれることから、時間帯2に設定されている振動値オフセットを特定表示することで、現在設定されている閾値を認識できるようにしている。
また、アイコン閾値設定画面の操作においては、指定した時間帯ごとにアイコンを選択することで当該アイコンに対応する振動値オフセットが設定されるが、現在設定中の時間帯の振動値オフセットをこのように枠で囲んで特定表示することもできる。
[時間帯が重複した場合の処理]
複数の時間帯に異なる閾値を設定した場合において、時間帯が重複したときの処理について図27を参照して説明する。
なお、ここでは、「時間帯1」には5:00〜9:00において閾値:300が設定され、「時間帯2」には7:00〜12:00において閾値:500が設定されたものとする(図27参照)。
すなわち、7:00〜9:00の時間帯は、設定が重複しており、この重複した時間帯における閾値の設定方法について説明する。
まず、閾値が大きい設定を優先する方法について、図27(a)を参照して説明する。
ここで、時間帯1の閾値は300で、時間帯2の閾値は500であることから、時間帯2の閾値の方が大きい。
このため、重複する時間帯7:00〜9:00については、時間帯2の閾値:500を設定する。
この結果、図27(a)の斜線部に示すように、「時間帯1」には5:00〜7:00において閾値:300が設定され、「時間帯2」には7:00〜12:00において閾値:500が設定される。
後の時間帯の設定を優先する方法について、図27(b)を参照して説明する。
ここで、時間帯1は、開始時刻が5:00であり終了時刻が9:00であり、時間帯2は、開始時刻が7:00であり終了時刻が12:00である。
時間帯1と時間帯2のそれぞれ開始時刻と終了時刻を比較すると、いずれも時間帯2の方が後であることから、時間帯2が後の時間帯となる。
このため、重複する時間帯7:00〜9:00については、時間帯2の閾値:500を設定する。
この結果、図27(b)の斜線部に示すように、「時間帯1」には5:00〜7:00において閾値:300が設定され、「時間帯2」には7:00〜12:00において閾値:500が設定される。
なお、先の時間帯(時間帯1)の閾値を優先適用することもできる。また、開始時刻又は終了時刻のいずれか一方を基準に先後を判断することもできる。
先に行った設定を優先する方法について、図27(c)を参照して説明する。
例えば、時間帯1の設定を既に行っている状況において、その後に、時間帯2の設定を行ったものとする。すなわち、時間帯1の設定が先に行われている。
この場合、後の設定である時間帯2の閾値設定の際にエラーを報知し、その設定は反映させない。
この結果、図27(c)の斜線部に示すように、「時間帯1」には5:00〜9:00において閾値:300が設定される。
なお、この場合でも、重複した時間帯で同一のアイコンが選択された場合には、エラーとせず、後の設定を反映することができる。例えば、本例の場合、時間帯1において、時間帯に2と同じ建設現場アイコンi3cが選択されている場合は、時間帯1と時間帯2はいずれも建設現場アイコンi3cに対応した閾値:500を設定することができる。
具体的には、「時間帯1」には5:00〜7:00において閾値:500を設定し、「時間帯2」には7:00〜12:00において閾値:500を設定することができる。また、「時間帯1」又は「時間帯2」の一方に、5:00〜12:00において閾値:500を設定することもできる。
このようにすると、様々な条件に合うように詳細に閾値を設定することが可能となり、対象者の状態判定をより適切に行うことができる。
[チェックボックスにより閾値設定を行う構成]
また、情報処理装置6は、時刻アイコンi2や環境アイコンi3に代えて、環境や時刻に対応するチェックボックスを選択可能に表示し、選択したチェックボックスに対応する閾値を設定することもできる。
例えば、図28に示すチェックボックス閾値設定画面のように、「朝」、「昼」、「夜」、「車道に近い」、「鉄道に近い」、「建設現場に近い」にそれぞれ対応したチェックボックスを設けた設定画面を表示することができる。
例えば、「車道に近い」のチェックボックスが選択された場合、閾値設定テーブル(図23参照)にもとづいて、振動値オフセット(閾値)を200に設定することができる。
また、このチェックボックス閾値設定画面においては、複数のチェックボックスを選択可能とし、この場合、対応する閾値の一部又は全部を加算するようにすることができる。
例えば、「夜」と「車道に近い」のチェックボックスが選択された場合、「夜」に対応する振動値オフセット:100と「車道に近い」に対応する振動値オフセット:200との合計値:300を閾値として設定することができる。
また、振動値オフセットの合計値の半分の値:150(=300×0.5)を閾値として設定することもできる。
最も高い閾値を優先して設定することもできる。例えば、「朝」(閾値:30)と「車道に近い」(閾値:200)と「建設現場に近い」(閾値:500)のチェックボックスが選択された場合、「建設現場に近い」のチェックボックスに対応する閾値が最も高いため、当該閾値を設定する。
チェックボックスを選択する際に時間帯を指定することで、指定した時間帯について閾値を予約設定することもできる。
この際、複数の時間帯を指定し、時間帯ごとにチェックボックスを選択することで、複数の時間帯ごとに閾値を予約設定することもできる。
複数の時間帯を指定して閾値を設定する場合において、時間帯が重複するときは、前述の[時間帯が重複した場合の処理]と同様に、様々な優先処理を行うことができる。
本構成によれば、アイコンと異なる方法で閾値の設定が可能であるため、設定操作に柔軟性をもたせることができる。
また、様々な条件に合うように詳細に閾値を設定することができる。
[対象者不在時の振動情報に基づいて閾値設定を行う構成]
また、情報処理装置6は、制御部45が、対象者が存在しない所定の期間において検出した振動情報の値の平均値を算出する平均値算出手段として動作し、平均値算出手段により算出された平均値に基づく値を、閾値として設定する閾値設定手段の動作を行うようにすることができる。
例えば、対象者の不在時の所定期間(例えば、数時間、1日、1週間等)、モニター装置4から受信した振動情報の値について、その平均値を算出する。
そして、算出した平均値をX倍(例えば、X=1.2)した値を閾値として設定する。
このようにすると、生体センサSが設置されている環境において実際に発生しているノイズ振動だけを抽出し、排除できるため、対象者の在床・離床の判定をより精度よく行うことができる。
なお、平均値に代えて、最大値、最小値、最頻値、中央値などを用いることもできる。
本発明の実施形態に係る在床・離床の判定方法について、図29を参照して説明する。
図29に示すように、本実施形態の在床・離床の判定方法では、情報処理装置6において振動情報を受信している(S1)。
この振動情報は、生体センサSにより検出された呼吸、心拍、体動に応じた生体情報であり、モニター装置4を介して一定の間隔で継続的に受信している。
次に、環境の判定を行う(S2)。
例えば、環境の判定においては、環境判定テーブル(図21)に基づいて車道、鉄道、建設現場のいずれかに近いことを判定する。
続いて、判定された環境に応じた閾値の設定を行う(S3)。
例えば、「車道に近い」と判定された場合、閾値設定テーブル(図23)に基づいて閾値:200を決定し、設定を行う。
なお、複数項目について重複した判定結果が得られた場合は、最も高い閾値を設定したり、最も高い閾値に所定値を加算した値や、各項目の合計値、平均値等を閾値として設定することができる。
次に、振動情報の値が閾値を超過しているか否かを判定する(S4)。
具体的には、S1において受信した振動情報の値が、S3において設定された閾値を超過しているか否かを判定する。
振動情報の値が閾値を超過していると判定された場合(S4−YES)、対象者はベッド上に存在するとみなし、「在床」と判定する(S5)。
一方、振動情報の値が閾値を超過していないと判定された場合(S4−NO)、対象者はベッド上に存在しないとみなし、「離床」と判定する(S6)。
なお、図29に基づく上述の方法では、「環境」の判定を行い(S2)、判定された「環境」に応じた閾値を設定する(S3)工程を含むことで、「環境」に応じた在床・離床の判定方法について説明したが、「環境」を「時刻」に代えることで、「時刻」に応じた在床・離床の判定方法とすることができる。
例えば、S2においては、時刻の判定を行う。具体的には、現在の時刻を特定し、特定した時刻と時刻判定テーブル(図22)に基づいて、「朝」、「昼」、「夜」のいずれかを判定する(図22参照)。
また、S3においては、判定された時刻に応じた閾値の設定を行う。例えば、「朝」と判定された場合、閾値設定テーブル(図23)に基づいて閾値:30を設定する。
これ以外の工程は、図29に示す方法のS1,S4〜S6と同様である。
さらに、在床・離床の判定方法において、「環境」と「時刻」について判定を行い、判定されたそれぞれの結果に応じた閾値を設定する工程を含ませることもできる。
これにより、「環境」及び「時刻」に応じた在床・離床の判定方法とすることができる。
以上のように、本実施形態の生体情報検出装置1においては、被作用体2の周辺に当該被作用体2の高さよりも高い弾性部材からなる支持部材7を設けることで、対象者が寝具51上にいない離床中の場合において寝具51を介してノイズ振動を検出しないようにしている。
これにより、対象者が離床中であるにも関わらず、在床中と誤って判定したり、生体情報を誤って検出することを防止することができる。
一方、従来の生体信号検出装置において、対象者が離床中であるにも関わらず、在床中であると誤って判定したり、生体情報を誤って検出することがあった。
本発明によれば、従来の生体信号検出装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部を解決することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る生体情報検出装置1は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、ケース部材8a,8bの各収容部には、様々な厚みを有する長尺のスペーサを選択して敷くことが可能であり、これにより被作用体2や支持部材7の上面の高さを自在に調節することができる。
1 生体情報検出装置
S 生体センサ
2 被作用体
3 圧力検知部
4 モニター装置
5 ベッド
51 寝具
52 床板
6 情報処理装置
7 支持部材
8 ケース部材
i1 状態アイコン
i1a 在床中(起床中)アイコン
i1b 離床中アイコン
i1c 睡眠中アイコン
i2 時刻アイコン
i2a 朝アイコン
i2b 昼アイコン
i2c 夜アイコン
i3 環境アイコン
i3a 車アイコン
i3b 電車アイコン
i3c 建設現場アイコン

Claims (5)

  1. 所定部材上にいる対象者の生体情報を検出可能な生体情報検出装置において、
    所定の流体を保持可能な内部空間を有し、外的な作用を受けて内圧が変動する被作用体と、
    前記内圧の変動を検知する圧力検知手段と、
    前記所定部材を支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記所定部材上に対象者がいないときは、当該所定部材を前記被作用体に対し荷重を与えない態様で支持する形態をなし、前記所定部材上に対象者がいるときは、当該所定部材を前記被作用体に対し荷重を与える態様で支持する形態をなす弾性を有する
    ことを特徴とする生体情報検出装置。
  2. 前記支持部材は、前記所定部材上に対象者がいないときは、当該所定部材を前記被作用体に接しない高さで支持する形態をなし、前記所定部材上に対象者がいるときは、当該所定部材を前記被作用体に接する高さで支持する形態をなす弾性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報検出装置。
  3. 前記支持部材は、前記弾性を有するスポンジ部材からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報検出装置。
  4. 前記支持部材は、所定の流体を保持可能な内部空間を有する部材からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報検出装置。
  5. 所定部材上にいる対象者の生体情報を検出可能な生体情報検出装置において、前記所定部材を支持する生体情報検出装置用部材であって、
    前記生体情報検出装置は、
    所定の流体を保持可能な内部空間を有し、荷重を受けて内圧が変動する被作用体と、
    前記内圧の変動を検知する圧力検知手段と、を備え、
    前記所定部材上に対象者がいないときは、当該所定部材を前記被作用体に荷重を与えない態様で支持する形態をなし、前記所定部材上に対象者がいるときは、当該所定部材を前記被作用体に荷重を与える態様で支持する形態をなす弾性を有する
    ことを特徴とする生体情報検出装置用部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005110970A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Yamatake Corp 生体情報計測装置
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