JP2004016458A - 睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法 - Google Patents

睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法 Download PDF

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JP2004016458A JP2002175163A JP2002175163A JP2004016458A JP 2004016458 A JP2004016458 A JP 2004016458A JP 2002175163 A JP2002175163 A JP 2002175163A JP 2002175163 A JP2002175163 A JP 2002175163A JP 2004016458 A JP2004016458 A JP 2004016458A
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Abstract

【課題】無呼吸症の型を精度良く判定することができる睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる睡眠状態測定装置は、被験者に直接又は間接に接触するように配置され、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号を出力する変動検出手段として流体封入体1、エアチューブ2、圧力センサ3を備えている。そして、監視制御装置4の判定部44は、人体の変動を示す信号の周波数に基づき、無呼吸症の型を判定する。このとき、信号から、呼吸信号とともに、呼吸信号よりも高い特定周波数の信号が検出された場合に、閉塞型の無呼吸症が発症していると判定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、睡眠状態を測定する睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、様々な在宅健康管理システムが提案されている。そのうちの一つに睡眠時の人体の状態を測定する睡眠状態測定装置がある。この睡眠状態測定装置は、例えば、睡眠時に発生する呼吸障害である無呼吸症を検出する手段として用いられている。ここで、無呼吸症には、閉塞型、中枢神経型及び閉塞型と中枢神経型の双方の症状を有する混合型の3種類の症状がある。
【0003】
無呼吸症を検出する睡眠状態測定装置の一例が、特開平8−131421号公報に開示されている。この文献には、無呼吸症の症状のうち、閉塞型の症状を判定する睡眠状態測定装置が開示されている。この睡眠状態測定装置は、人体の胸郭部と腹部に対応する寝具の一部に2つの呼吸センサーを配設している。そして、これらの2つの呼吸センサーの信号の位相差が逆位相となることを検出することにより無呼吸症を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平8−131421号公報に開示された睡眠状態測定装置では、人体の胸郭部と腹部に対応する寝具の一部に2つの呼吸センサーを配設したとしても、胸郭部の動きに伴う信号と、腹部の動きに伴う信号とを完全に分離することが難しい。そのため、閉塞型の症状を精度良く判定することは困難であった。
【0005】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、無呼吸症の型を精度良く判定することができる睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる睡眠状態測定装置は、被験者の睡眠状態を測定する睡眠状態測定装置であって、前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号を出力する変動検出手段(例えば、本実施の形態における流体封入体1、エアチューブ2、圧力センサ3)と、前記変動検出手段により出力された信号の周波数に基づき、無呼吸症の型を判定する判定手段(例えば、本実施の形態における監視制御装置4の判定部44)とを備えたものである。このような構成により、無呼吸症の型を精度良く判定することができる。
【0007】
本発明にかかる他の睡眠状態測定装置は、被験者の睡眠状態を測定する睡眠状態測定装置であって、前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号を出力する変動検出手段と、前記変動検出手段により出力された信号の周波数に基づき、閉塞型の無呼吸症を判定する判定手段とを備え、この判定手段は、前記信号から、呼吸信号とともに、呼吸信号よりも高い特定周波数の信号が検出された場合に、閉塞型の無呼吸症が発症していると判定するものである。このような構成により、閉塞型の無呼吸症を精度良く判定することができる。
【0008】
上述の睡眠状態測定装置は、さらに、特定周波数成分を有する信号を抽出するバンドパスフィルタを備えるとよい。
【0009】
また、判定手段は、前記呼吸信号を検出するとともに、この呼吸信号に基づき中枢神経型の無呼吸症が発症しているか否かも判定することが好ましい。
【0010】
前記判定手段は、ウェブレット変換により信号を検出するとよい。これにより、さらに正確な判定を行うことができる。
【0011】
本発明にかかる睡眠状態測定方法は、被験者の睡眠状態を測定する測定方法であって、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号として出力するステップと、出力された信号から周波数を分析するステップと、周波数を分析することにより無呼吸症の型を判定するステップとを備えたものである。このような方法により、無呼吸症の型を精度良く判定することができる。
【0012】
本発明にかかる他の睡眠状態測定方法は、被験者の睡眠状態を測定する測定方法であって、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号として出力するステップと、出力された信号から、呼吸信号を検出するステップと、呼吸信号よりも高い特定周波数の信号の有無を判定するステップとを備え、呼吸信号よりも高い特定周波数の信号が検出された場合に、閉塞型の無呼吸症が発症していると判定するものである。このような方法により、閉塞型の無呼吸症を精度良く判定することができる。
【0013】
また、検出された呼吸信号に基づき中枢神経型の無呼吸症が発症しているか否かを判定するステップをさらに備えるとよい。
【0014】
ウェブレット変換により信号を検出することにより、さらに正確な判定を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
本発明は、通常の呼吸による人体の変動周波数が0.1から0.3Hz程度であるのに対して、閉塞型無呼吸症の場合には、呼吸による人体の変動周波数よりも高い特定周波数帯の信号が検出されることを実験により見出したことに基づき、創作されたものである。ここで、この特定周波数帯は、例えば0.5Hz以上であり、より好ましくは、1.5Hzから5Hzである。
【0016】
まず、本発明にかかる睡眠状態測定装置の構成について説明する。図1は、この睡眠状態測定装置の構成図である。この睡眠状態測定装置は、流体封入体1、エアチューブ2、圧力センサ3、監視制御装置4を備えている。
【0017】
流体封入体1は、エアマットや流体袋とも呼ばれ、被験者のマットレスやシーツ等の就寝具に取り付けられたり、被験者に直接取り付けられたりする。この流体封入体1には、水又は空気等の流体が封入されている。この流体封入体1は、パッド状であっても、複数個のブロックに分離されたシート状のものであってもよい。
【0018】
エアチューブ2は、流体封入体1の圧力変動を圧力センサ3に伝達するためのものである。このエアチューブ2は中空状に構成され、流体封入体1に封入された流体が自由に移動する。エアチューブ2は、例えば、ビニル等により形成される。
【0019】
圧力センサ3は、エアチューブ2を介して流体封入体1の圧力変動を検出し、電気信号として出力する。圧力センサ3の代わりに流体封入体1の外表面形状の変化を計測する変位検出器を用いることも可能である。尚、圧力センサ3は、エアチューブ2を介さずに、直接、流体封入体1に接続されるようにしてもよい。これらの流体封入体1、エアチューブ2及び圧力センサ3によって人体の周期的な変動を検出する。
【0020】
監視制御装置4は、圧力センサ3から出力された電気信号に基づいて、被験者の生体情報を取得し、睡眠状態を分析するものである。この睡眠状態の分析結果に基づいて、その分析結果を表示したり、通信網を介して医療機関等に分析結果を送信したりすることができる。特に、この発明の実施の形態における監視制御装置4は、閉塞型の症状を判定することができる。
【0021】
続いて、この監視制御装置4について図2を用いて詳細に説明する。監視制御装置4は、図に示されるように、信号入力部41、バンドパスフィルタリング部421、バンドパスフィルタリング部422、制御部43、判定部44、記憶部45及び表示部46を備えている。
【0022】
信号入力部41は、圧力センサ3の信号出力端子と接続され、当該圧力センサからの出力信号を入力し、信号処理のためのインターフェース処理を実行する。
【0023】
バンドパスフィルタリング部421は、信号入力部41から分岐された信号が入力される。このバンドパスフィルタリング部421は、閉塞型無呼吸症が発症している状態において生じる1.5〜5Hzの特定周波数帯の信号を通過させるものである。バンドパスフィルタリング部421としては、アナログフィルタであってもよく、入力信号をA/D変換した後にデジタルフィルタにより信号を分離するようにしてもよい。
【0024】
バンドパスフィルタリング部422は、信号入力部41から分岐された信号が入力される。このバンドパスフィルタリング部422は、通常0.1〜0.3Hzの周波数帯の呼吸信号を通過させるものである。バンドパスフィルタリング部422としては、アナログフィルタであってもよく、入力信号をA/D変換した後にデジタルフィルタにより信号を分離するようにしてもよい。
【0025】
制御部43は、監視制御装置4における信号処理制御、表示制御、記憶制御等、各構成による処理を制御するものである。この制御部43は、MPU、CPU、ROM、RAMにより構成される。
【0026】
判定部44は、バンドパスフィルタリング部421により抽出された1.5〜5Hzの特定周波数帯の信号が一定以上の振幅を有するものであるかを判定することによって、閉塞型無呼吸症が発症しているか否かを判定する。その際、予め用意された正弦波との比較処理によって特定周波数の信号を検出してもよい。例えば、1.5〜5Hzの信号の振幅が予め定められた値を超える期間の割合が一定以上である場合に、閉塞型無呼吸症が発症していると判定する。
【0027】
さらに判定部44は、ウェーブレット変換を用いて1.5〜5Hzの信号を自動検出するようにしてもよい。特に、閉塞型無呼吸症によって生じる信号は、正弦波的というよりはむしろパルス的であるため、ウェーブレット変換を用いることは有効である。このウェーブレット変換を用いた信号の検出については、例えば、「PVDFセンサを用いた睡眠時呼吸・心拍の無拘束無侵襲計測に関する研究」王等、日本機械学会〔No.1−5〕福祉工学シンポジウムCD−ROM論文集に開示されている。
【0028】
また、判定部44は、閉塞型無呼吸症のみならず、中枢神経型や混合型の無呼吸症も判定する。中枢神経型無呼吸症を判定する場合は、バンドパスフィルタ部422により抽出された0.1〜0.3Hzの呼吸信号に基づき、呼吸が停止した状態にあるか否かを判定する。予め定められた一定期間以上呼吸が停止した状態にあることが検出された場合には、中枢神経型無呼吸症であると判定する。混合型無呼吸症を判定する場合は、上述した閉塞型、中枢神経型の双方の判定を行い、双方に該当する場合に混合型無呼吸症と判定する。
【0029】
記憶部45は、信号入力部41より出力された信号やバンドパスフィルタ部421、422により抽出された信号、さらには判定部44による判定結果が記憶される。この記憶部45に格納された情報を、外部記憶媒体に格納できるようにしてもよい。記憶部45に格納された情報は、事後的に治療のために用いてもよい。
【0030】
表示部46は、記憶部45に記憶された、信号入力部41より出力された信号やバンドパスフィルタ部421、422により抽出された信号、さらには判定部44による判定結果を表示する。この表示部46は、例えば、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELパネルにより構成される。
【0031】
続いて、図3及び図4に示す波形図を用いて、本発明にかかる睡眠状態測定装置によって処理される信号の例を説明する。図3及び図4において、縦軸は信号の振幅を、横軸は時間(秒)を示す。
【0032】
図3の波形図は、中枢神経型無呼吸症のみを発症し、閉塞型無呼吸症は発症してない状態の信号を示している。図3(a)は、圧力センサ3から出力された信号の波形図である。図3(b)は、バンドパスフィルタリング部422によって抽出された呼吸信号の波形図である。図3(c)は、バンドパスフィルタリング部421によって抽出された1.5〜5Hzの信号の波形図である。
【0033】
図3(b)に示されるように、呼吸信号が68秒から100秒の間、120秒から149秒の間、169秒から188秒の間、214秒から245秒の間、271秒から300秒の間検出されておらず、これらの期間、呼吸が停止している。このことから、中枢神経型無呼吸症が発症していることがわかる。他方、図3(c)に示される1.5〜5Hzの信号は、有意な変化はみることができない。このことから、閉塞型無呼吸症は発症していないと判別できる。
【0034】
図4の波形図は、閉塞型無呼吸症のみを発症し、中枢神経型無呼吸症は発症してない状態の信号を示している。図4(a)は、圧力センサ3から出力された信号の波形図である。図4(b)は、バンドパスフィルタリング部422によって抽出された呼吸信号の波形図である。図4(c)は、バンドパスフィルタリング部421によって抽出された1.5〜5Hzの信号の波形図である。
【0035】
図4(b)に示されるように、呼吸信号は、継続的に検出されており、呼吸が停止した状態がないことがわかる。このことから、中枢神経型無呼吸症が発症していないことがわかる。他方、図4(c)に示される1.5〜5Hzの信号は、66秒から107秒の間、124秒から163秒の間、176秒から213秒の間、225秒から259秒の間、274秒から314秒の間、一定以上の振幅を有する信号が検出されている。このことから、閉塞型無呼吸症が発症していると判別できる。
【0036】
続いて、本発明にかかる睡眠状態測定装置における処理の流れについて、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0037】
まず、流体封入体1に加えられた人体の変動は、エアチューブ2を介して、圧力センサ3に伝わる。圧力センサ3に伝わった人体の変動は、電気信号に変換され、監視制御装置4に入力される(S101)。監視制御装置4では、信号入力部41によって、この電気信号を入力し、信号処理のためのインターフェース処理を実行する。
【0038】
さらに、信号入力部41の出力信号は、バンドパスフィルタリング部421及びバンドパスフィルタリング部422に入力される。このバンドパスフィルタリング部421は、閉塞型無呼吸症が発症している状態において生じる1.5〜5Hzの周波数帯域の信号を抽出する(S102)。バンドパスフィルタリング部422は、0.1〜0.3Hzの周波数帯の呼吸信号を抽出する。
【0039】
バンドパスフィルタリング部421及びバンドパスフィルタリング部422により抽出された信号は、それぞれ、制御部43を介して、記憶部45に格納されるとともに、判定部44に入力される。
【0040】
判定部44は、バンドパスフィルタ部422により抽出された0.1〜0.3Hzの呼吸信号に基づき、呼吸が停止した状態にあるか否かを判定する(S104)。呼吸信号に平坦部があり、呼吸が停止した状態があると判定された場合には、さらに、バンドパスフィルタリング部421により抽出された1.5〜5Hzの周波数信号の振幅を、予め定められた値と比較する処理等により、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形があるかどうかを判定する(S105)。
【0041】
この判定の結果、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形がある場合には、判定部44は、混合型無呼吸症が発症していると判定する(S107)。他方、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形がないと判定部44により判定された場合には、中枢神経型無呼吸症が発症していると判定する(S108)。
【0042】
呼吸信号に平坦部があり、呼吸が停止した状態がないと判定された場合(S104)には、さらに、バンドパスフィルタリング部421により抽出された1.5〜5Hzの周波数信号の振幅を、予め定められた値と比較する処理等によって、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形があるかどうかを判定する(S106)。
【0043】
この判定の結果、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形がある場合には、判定部44は、閉塞型無呼吸症が発症していると判定する(S109)。他方、特定周波数(1.5〜5Hz)の信号の波形がないと判定部44により判定された場合には、異常なしと判定する(S110)。
【0044】
そして、このようにして判定された結果(S107、S108、S109、S110)を記憶部45に格納するとともに、表示部46に表示する(S111)。
【0045】
このように本発明の実施の形態1における睡眠状態測定装置によれば、精度良く閉塞型の無呼吸症を判定することができる。
【0046】
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2にかかる睡眠状態測定装置は、発明の実施の形態1と異なり、圧力センサ3からの信号を所定の処理後、無線によりデータ管理端末に送信し、データ処理している。
【0047】
図6に発明の実施の形態2にかかる睡眠状態測定装置の構成を示す。図において、図1と同一の符号を付した構成は、図1に示す構成と同一又は相当部を示し、説明を省略する。
【0048】
信号処理装置5は、圧力センサ3から入力された信号を0.1Hzから0.3Hzの呼吸信号と、1.5Hzから5Hzの特定周波数信号に分離し、それぞれ、無線信号として出力する機能を有する。
【0049】
データ管理端末6は、信号処理装置5より送信された信号を受信し、この受信信号に基づき、閉塞型、中枢神経型、混合型のいずれの無呼吸症が発症しているかどうかを判定するものである。このデータ管理端末6は、判定結果や信号自体を記憶し、表示し、さらには、データ伝送装置7に出力する機能も有する。
【0050】
データ伝送装置7は、データ管理端末6から入力された情報をインターネット等の通信網を介して外部の健康管理センターに送信する機能を有する。
【0051】
図7に、信号処理装置5の構成を示す。信号処理装置5は、図に示されるように、信号入力部51、バンドパスフィルタリング部521、バンドパスフィルタリング部522、増幅器531、増幅器532、無線通信処理部54、アンテナ55を備えている。
【0052】
信号入力部51は、圧力センサ3の信号出力端子と接続され、当該圧力センサ3からの出力信号を入力し、信号処理のためのインターフェース処理を実行する。
【0053】
バンドパスフィルタリング部521は、信号入力部51から分岐された信号が入力される。このバンドパスフィルタリング部521は、閉塞型無呼吸症が発症している状態において生じる1.5〜5Hzの周波数帯域を通過させるものである。
【0054】
バンドパスフィルタリング部522は、信号入力部51から分岐された信号が入力される。このバンドパスフィルタリング部522は、0.1〜0.3Hzの周波数帯の呼吸信号を通過させるものである。
【0055】
増幅器531、532は、各々のバンドパスフィルタ521、522に接続され、各々のフィルタを通過した信号を増幅する。無線通信処理部54は、増幅器531、532により増幅された各信号を入力し、無線により出力するための変調処理等を実行している。アンテナ55は、無線通信処理部54からの出力信号を電波信号に変換し、送信する機能を有する。
【0056】
続いて、図8を用いて、データ管理端末6の構成について説明する。当該データ管理端末6は、アンテナ61、無線通信処理部62、判定部63、制御部64、表示部65、信号出力部66、記憶部67を備えている。
【0057】
アンテナ61は、信号処理装置5から送信された電波信号を受信し、電気信号に変換する機能を有する。無線通信処理部62は、アンテナ61により変換された電気信号に対して復調処理等を実行している。判定部63は、抽出された1.5〜5Hzの特定周波数帯の信号及び0.1〜0.3Hzの呼吸信号に基づき、無呼吸症の発症の有無及び型を発明の実施の形態1において説明した判定部44と同様にして判定する。制御部64は、データ管理端末6内の各構成の制御を実行する機能を有し、例えば、MPU、CPU、ROM、RAMにより構成される。表示部65は、例えば、データ処理部43により抽出されたデータ等を表示する機能を有する。信号出力部66は、判定部63の判定結果や信号等をデータ伝送装置7に対して出力する機能を有する。記憶部67は、データや制御プログラムを格納するメモリやハードディスク等の記憶手段である。当該データには、被験者毎に過去に測定された睡眠状態を示すデータ、その測定時間データが含まれる。各種制御プログラムには、記憶部67に記憶された抽出信号や判定結果等の睡眠状態を示すデータに基づいて、外部の健康管理センターに通報すべきか否かを判定するプログラムが含まれる。
【0058】
本発明の実施の形態2における睡眠状態測定装置によっても、精度良く閉塞型の無呼吸症を判定することができる。
【0059】
発明の実施の形態2において、信号処理装置5とデータ管理端末6は無線通信を行うことができるが、有線配線を行い、有線通信できるよう構成してもよい。さらにデータ管理端末6とデータ伝送装置7を無線通信できるように構成してもよい。即ち、本発明にかかる睡眠状態測定装置は、任意の機能ブロックで分離し、各機能ブロックを有線又は無線により通信可能に接続することにより構成してもよい。
【0060】
その他の発明の実施の形態.
上述の例では、人体の変動を検出する手段としてエアマット、エアチューブ及び圧力センサを用いたが、人体の変動を検出できるものであれば、これに限られない。例えば、圧力センサ単独で人体の変動を検出してもよい。また、圧電体の一種であるポリフッ化ビニリデンフィルムを用いてもよい。また、エアマット、エアチューブに流量センサを組み合わせるようにしてもよい。
【0061】
人体の変動を検出する手段である圧力センサ等は、1つである必要はない。例えば、複数のセンサを設け、それぞれのセンサによって周波数分析し、閉塞型無呼吸症の発症を検出するようにしてもよい。
【0062】
人体の変動の検出に加えて、心拍信号やいびき等を検出し、総合的に被験者の健康状態を測定するようにしてもよい。
【0063】
判定部によって、無呼吸症であると判定された場合には、例えば、警報音や振動を発生させることによって、被験者に知らせるようにしてもよい。
【0064】
上述の例では、呼吸信号の周波数の一例として0.1から0.3Hzを、また、閉塞型無呼吸症が発症していることを示す信号の周波数の一例として1.5から5Hzを挙げたが、個人差があるため、この範囲には限定されない。この個人差を補正するために、被験者個別に通常の呼吸信号の周波数を測定しておき、その呼吸信号に基づき、判定するとよい。
【0065】
尚、本発明の詳細な説明における睡眠状態測定装置は、必ずしも単一の筐体中に格納された装置である必要はなく、任意の構成ブロック毎に分離して構成されてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明により、無呼吸症の型を精度良く判定することができる睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる睡眠状態測定装置の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる睡眠状態測定装置の監視制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる睡眠状態測定装置において処理される信号の例を示す波形図である。
【図4】本発明にかかる睡眠状態測定装置において処理される信号の例を示す波形図である。
【図5】本発明にかかる睡眠状態測定装置の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる他の睡眠状態測定装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる他の睡眠状態測定装置の信号処理装置を示すブロック図である。
【図8】本発明にかかる他の睡眠状態測定装置のデータ管理端末を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 流体封入体 2 エアチューブ 3 圧力センサ 4 監視制御装置
5 信号処理装置 6 データ管理端末 7 データ伝送装置
421、422 バンドパスフィルタリング部
43 制御部 44 判定部 45 記憶部
46 表示部

Claims (9)

  1. 被験者の睡眠状態を測定する睡眠状態測定装置であって、
    前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号を出力する変動検出手段と、
    前記変動検出手段により出力された信号の周波数に基づき、無呼吸症の型を判定する判定手段とを備えた睡眠状態測定装置。
  2. 被験者の睡眠状態を測定する睡眠状態測定装置であって、
    前記被験者に直接又は間接に接触するように配置され、被験者の変動を検出し、この変動を示す信号を出力する変動検出手段と、
    前記変動検出手段により出力された信号の周波数に基づき、閉塞型の無呼吸症を判定する判定手段とを備え、
    この判定手段は、前記信号から、呼吸信号とともに、呼吸信号よりも高い特定周波数の信号が検出された場合に、閉塞型の無呼吸症が発症していると判定する睡眠状態測定装置。
  3. 前記特定周波数成分を有する信号を抽出するバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の睡眠状態測定装置。
  4. 前記判定手段は、前記呼吸信号を検出するとともに、この呼吸信号に基づき中枢神経型の無呼吸症が発症しているか否かも判定することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の睡眠状態測定装置。
  5. 前記判定手段は、ウェブレット変換により信号を検出することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の睡眠状態測定装置。
  6. 被験者の睡眠状態を測定する測定方法であって、
    被験者の変動を検出し、この変動を示す信号として出力するステップと、
    出力された信号から周波数を分析するステップと、
    周波数を分析することにより無呼吸症の型を判定するステップとを備えた睡眠状態の測定方法。
  7. 被験者の睡眠状態を測定する測定方法であって、
    被験者の変動を検出し、この変動を示す信号として出力するステップと、
    出力された信号から、呼吸信号を検出するステップと、
    呼吸信号よりも高い特定周波数の信号の有無を判定するステップとを備え、
    呼吸信号よりも高い特定周波数の信号が検出された場合に、閉塞型の無呼吸症が発症していると判定する睡眠状態の測定方法。
  8. 検出された呼吸信号に基づき中枢神経型の無呼吸症が発症しているか否かを判定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項6又は7記載の睡眠状態の測定方法。
  9. ウェブレット変換により信号を検出することを特徴とする請求項6乃至8いずれかに記載の睡眠状態の測定方法。
JP2002175163A 2002-06-17 2002-06-17 睡眠状態測定装置及び睡眠状態測定方法 Pending JP2004016458A (ja)

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