JP2007244562A - 生体信号検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の生体信号検出装置の構成では、凹凸部材全体の変位量に起因するものであり、凹凸部材の局所的に変位が加わったとき検出感度が相対的に低くなってしまうという課題があった。
【解決手段】生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ圧電センサ8と、圧電センサ8と交差するよう配置された複数の凸部5を有する押圧板6と、圧電センサ8を固定する支持体9を有し、圧電センサ8は支持体9と押圧板6の間に配置され、押圧板6の凸部5により押圧変形される構成としたものである。凸部5を有する押圧板6そのものが撓み変形するため、局所的な振動によっても大きな変位量を得ることができるので高い感度で生体信号を検出することができる。
【選択図】図4
【解決手段】生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ圧電センサ8と、圧電センサ8と交差するよう配置された複数の凸部5を有する押圧板6と、圧電センサ8を固定する支持体9を有し、圧電センサ8は支持体9と押圧板6の間に配置され、押圧板6の凸部5により押圧変形される構成としたものである。凸部5を有する押圧板6そのものが撓み変形するため、局所的な振動によっても大きな変位量を得ることができるので高い感度で生体信号を検出することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ベッド等の寝具に設置し、心拍などの信号を検出する生体信号検出装置に関するものである。
従来、この種の生体信号検出装置は、寝具や椅子など生体の荷重の掛かる製品に設置するもので、検出感度を向上させるため、生体信号検出手段と凹凸部材を組み合わせた構造を持つものがある。(例えば、特許文献1参照)。
図12は特許文献1に記載された従来の別の生体信号検出装置の検出部の構成図である。図12において、従来の生体信号検出装置1は、信号を検出する光ファイバー2(本発明の感圧手段に相当する)を相対向した上下の凹凸部材3a、3b(本発明の複数の凸部を有する板状部材に相当)にはさみ、生体からの振動が加わったときに光ファイバー2を大きく屈曲させて大きな信号を得る構成である。
特開平8−584号公報
しかしながら、前記従来の構成では、光ファイバー6の屈曲は凹凸部材3a、3b全体の変位量に起因するものである。凹凸部材3a、3bに、局所的に変位が加わっても全体を変位させるほどのエネルギーがない場合、検出感度が相対的に低くなってしまう。また、上記構成の固定方法の詳細な記載もなく、例えば上下の凹凸部材3a、3bを固定してしまうと変位し難くなり検出性能が低下するという課題があった。
上記従来の課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、感度の高い生体信号検出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の生体信号検出装置は、生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凸部を有する板状部材と、前記感圧手段を固定する固定部材を有し、前記感圧手段は前記固定部材と前記板状部材の間に配置され、前記板状部材の前記凸部により押圧変形される構成としたものである。
これにより、板状部材の凸部が可撓性の感圧手段を変形させることで高感度の検出ができ、また凸部を有する板材そのものが撓み変形するため、より大きな変異量を得ることができるので高い感度で生体信号を検出することができる。
本発明の生体信号検出装置は、高い感度で生体の振動信号を確実に検出できる。
第1の発明は、生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凸部を有する板状部材と、前記感圧手段を固定する固定部材を有し、前記感圧手段は前記固定部材と前記板状部材の間に配置され、前記板状部材の前記凸部により押圧変形される構成とするこで、感圧手段には凸部の断面形状に沿って大きな曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生するので、高い感度で生体信号を検出
する生体信号検出装置を提供することができる。
する生体信号検出装置を提供することができる。
また凸部を有する板状部材そのものが撓み変形するため、局所的な振動信号が板状部材に加わっても大きな変位量を得ることができるので、高い感度で生体信号を検出することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、固定部材は、少なくとも弾性部材よりなり、感圧手段は弾性部材に保持され、押圧により前記感圧手段が変形するよう配置される構成とすることで、凸部に押された感圧手段は凸部の断面形状に沿って弾性部材に減り込むことで大きな曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生し高い感度で生体信号を検出する生体信号検出装置を提供することができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、複数の凸部を有する板状部材として波板を用いる構成とすることで、一般に入手可能な建材を使用するため構造の簡略化を図ることができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、複数の凸部を有する第1の板状部材と、複数の凸部を有する第2の板状部材との間に可撓性を有する感圧手段を配置する構成とすることで、第1の板状部材の凹部に、第2の板状部材凸部が入り込む形で感圧手段に大きな変形作用を生じ大きな信号出力が得られるので、高い感度で生体信号を検出する生体信号検出装置を提供することができる。
また、天地(上下)逆、つまり、生体側とその反対側を逆に配置しても感圧手段には板状部材の断面形状に沿って曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生するため、高感度に生体信号を検出することができる。従って、裏表を考慮しなくても良い使い勝手の良い生体信号検出装置を提供することができる。
第5の発明は、特に第1から第4のいずれか1つに記載の発明において、複数の凸部を有する板状部材と固定部材との接合部が、前記板状部材の凸部と平行になるように配置する構成としたことにより、接合部による変位の阻害がないのでので、凸部は自在に上下に変位することができ、高い感度での生体信号の検出が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本実施の形態の説明において、同一構成で同一作用効果を奏するところには同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図、図2は同じく生体信号検出装置の要部を破断した平面図、図3は、本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置が設置されたベッド(就寝装置)の構成図、図4は同じく生体信号検出装置が設置されたベッドの断面図である。また、図5は同じく生体信号検出装置の接合部構成図、図6は同じく生体信号検出装置の感圧手段1の断面図、図7は同じく生体信号検出装置の制御ブロック図である。
図1は本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図、図2は同じく生体信号検出装置の要部を破断した平面図、図3は、本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置が設置されたベッド(就寝装置)の構成図、図4は同じく生体信号検出装置が設置されたベッドの断面図である。また、図5は同じく生体信号検出装置の接合部構成図、図6は同じく生体信号検出装置の感圧手段1の断面図、図7は同じく生体信号検出装置の制御ブロック図である。
図1及び図2において、生体信号検出装置4は、一方の面に複数の平行なほぼ等間隔の凸部5を有する板状部材である金属板よりなる押圧板6と、固定部材を構成する金属よりなるベース部材7とこれの上面に設け、可撓性を有する感圧手段である圧電センサ8を保持するスポンジやゴムなどの弾性部材からなる支持体9を有し、ベース部材7の上に圧電センサ8を保持した支持体9を固定配置し、その上に凸部5を圧電センサ8側にして凸部
5が圧電センサ8を押圧するように押圧板6を固定配置した構成である。
5が圧電センサ8を押圧するように押圧板6を固定配置した構成である。
感圧手段としての圧電センサ8は、ケーブル状の圧電センサを用い、図2のようにベース部材7上に支持体9とともに蛇行して配置している。支持体9は、蛇行した圧電センサ8の蛇行部分を除いた直線部分にのみ配置している。圧電センサ8は、使用中に移動してしまわないように支持体9には溝(図示せず)が彫ってあり、その溝に嵌め込むことにより圧電センサ8が保持される。押圧板6の凸部5は、例えばプレス加工などにより金属板を曲げることで形成されている。
この例のように上記部材を配置することで、凸部5と蛇行配置している圧電センサ8の直進部と約90度の角度において複数の点で交差する。また、凸部5は図3に示すように生体(人体14)がベッド11に就寝した際に、生体の身長方向と平行になるような方向に形成されている。圧電センサ8の一端には、圧電センサ8からの出力信号を処理する制御ユニット10が接続されている。
以下に生体信号検出装置の動作作用を説明する。図3、図4においてベッド11の床板12の上に生体信号検出装置4が配置され、その上にマットレス13を配設し、さらにその上に生体である人体14が就寝している。このとき、人体14からの振動はマットレス13を介して押圧板6に伝わり生体信号検出装置4に達する。
すなわち、圧電センサ8には押圧板6の複数の凸部5の断面形状に沿って支持体9に減り込むことで大きな曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生する。また、荷重や振動がない場合、支持体9は圧電センサ8とともに元の形状に復元する。また、凸部5は板状の押圧板6に配設されているので、押圧板自体が撓み変形を起こし、局所的、例えばこの例ではマットレス13の中央の荷重や振動によって、マットレス13の中央部分において、より大きな変形を起こし大きな振動信号として検出することができる。
実験において、直径約2.5mmの圧電センサ8を用い、押圧板6として厚さ0.8mmの金属板に高さ約5mmの凸部5を50〜100mm間隔で複数配置することで、良好な結果を得ることができた。また生体信号検出装置4の設置領域について説明すると、横幅方向Aは、図3に示すように成人男性の標準体型をもとに、人体14の肩幅より大きく床板12の幅より小さい値にしてある。そして、縦幅方向Bは、使用を前提とする成人男性の頭部から胸部の少なくとも一部が掛かるような位置及び大きさとしている。
そして、このように生体信号検出装置4を配設にすることで、生体信号検出装置4は人体14の就寝位置がずれても人体14からの振動が伝達され得る領域に配設されているので、十分に振動を検知することができる。
また、押圧板6とベース部材7は両端にある接合部15においてネジ16などにより固定される。図4により詳細に説明すると、接合部15として、押圧板6の端部がクランク状に曲げ加工がなされており、その曲げ加工が凸部5とほぼ並行になるような方向に加工がなされている。図示はしていないが押圧板6は、その逆の端部も同様な加工がなされている。
このような固定構成をとることにより、検出感度の低下を引き起こすことなくベース部材7に固定することができる。それは、もともと押圧板6には凸部5が設けられており凸部5の長手方向にはリブによる補強と同様の作用により曲げ変形しにくく接合部15のクランク状の曲げ加工やネジ止めによる変位の阻害は極少ない。逆に凸部5と直交する方向には曲げ加工や接合部などがないため、押圧板6は自在に変位することができるので高い検出感度を維持した状態で確実に固定することができる。
また、本発明の生体信号検出装置4は、ベッド11の床板12とマットレス13の間に設置するため、生体信号検出装置4と人体14の間にはマットレス13が介在し、直接接する事が無いため、就寝を阻害しない物とすることができる。
ただし、生体信号検出装置4の配置場所に関しては本実施の形態に限られることは無く、床もしくは畳と敷布団の間でもかまわない。
尚、この例ではベッドなどの就寝具に生体信号検出装置4を設置する例を説明したが、これに限られることは無く、椅子や座布団などに設置して用いてもかまわない。すなわち、人体荷重を継続的に受ける生活用品であれば、本実施の形態のように生体信号を検出することが可能となる。その場合、本実施の形態の生体信号検出装置4を、例えば椅子の座面とクッションの間、畳と座布団の間に設置する。
また、凸部5を構成するために板金のプレス加工などにより形成したが、金属や樹脂の棒を押圧板6の圧電センサ8側に固定しても本実施の形態と同様の効果が期待できるし、さらに縦横の線材を網状にして一定サイズの板状に構成して線材に複数の凸部を設けた形態でも本実施の形態と同様の効果が期待できる。
また、支持体9と圧電センサ8は、嵌め込みによる固定としたが、接着などでも良い。また、凸部5の高さや配置間隔もこの例では、1例であり発明の効果がこれに限定されるものではない。
さらに、本実施の形態では凸部5は、就寝した生体の身長方向に平行になる方向に配置したが、身長方向と直交する方向としてもよく、その場合は圧電センサ8もそれにあわせて凸部5と直交するように配置されることとなる。以下に本発明の生体信号検出装置4に用いる圧電センサ8について説明する。
図5において、圧電センサ8は内側電極として導体からなる中心電極801、感圧部材である圧電体層802、導体からなる外側電極803、弾性体からなる被覆層804を備えている。圧電体層802はポリフッ化ビニリデン等の樹脂系の高分子圧電体や、特定の樹脂基材中に圧電セラミックスの粉体を混合した複合圧電体を用いることができる。
そして、外側電極803は中心電極801と圧電体層802を囲うように配置されており、圧電センサ8は同軸ケーブル状となるため信号を伝達する中心電極801に対し外側電極803がシールドの役を果たし外来電磁波ノイズの影響を受けにくい物となる。よって、生体信号の収集や処理するために電子機器を近くで使用したり、携帯電話などの通信機器等を近くで使用したりしても圧電センサ8にノイズが重畳することの少ない信頼性の高い生体信号検出装置4を提供することができる。
尚、中心電極と外側電極を持つケーブル状の感圧手段として同軸ケーブル状の圧電センサ8を例として示したが、本発明はこれに限られることは無く、中心導体が複数あるケーブル、中心導体が外側電極の中心から偏心しているケーブル、断面形状が円形ではないケーブルなどを用いても同様の効果がある。
次に、圧電センサ18の出力信号の処理例と、人体14からの生体信号の検出作用を説明する。図7は本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置4の制御ブロック図である。図7において、制御ユニット10は、検出手段16、判定手段17、報知手段18を備えている。検出手段16は、圧電センサ8からの出力信号を所定の濾波特性で濾波し、かつ、所定の増幅度で増幅を行うフィルタ部19と、フィルタ部19の出力信号を予
め設定された設定値と比較を行うコンパレータ部20とを備えている。
め設定された設定値と比較を行うコンパレータ部20とを備えている。
フィルタ部19の濾波特性としては、例えばノイズとして信号に重畳しやすい商用電源周波数は50Hzおよび60Hzであるが、生体14の信号、例えば心拍などは1Hz前後、呼吸などは0.1Hz前後、体動などは数Hzの範囲なので、濾波特性としては例えば、0.05Hz〜20Hzの信号成分を通過させるバンドパスフィルタとする。
以上のように構成された生体信号検出装置4について、以下その動作、作用を特に心拍を検出する場合について図8に基づいて説明する。 図8は人体14の心拍に由来する振動が圧電センサ8に加わったときの圧電センサ8の出力に対応するフィルタ部19の出力信号Vとコンパレータ部20の出力信号Jの経時変化を示す特性図である。
まず、図4のように、ベッドの上に人体14が横たわると、人体14からの体重などの圧力や心拍等の振動等がマットレス13を介して圧電センサ8に印加される。このとき圧電センサ8は変形し、圧電効果により圧電センサ8の変形の加速度に応じた信号が出力される。そのため、変動の無い体重による圧力等は、検出されず変動のある振動成分のみが検出され、例えば体の動きや呼吸、心拍信号等を検出する。
このとき、特に押圧板6の凸部5の部分で圧電センサ8の曲げ変形が大きくなり、より大きな出力信号が得られる。そして、圧電センサ8の出力信号は、フィルタ部19により心拍などの人体14からの振動の接触時の周波数帯域である0.05〜20Hzの信号を通過させ、他の周波数帯の信号は除去される。図8にフィルタ部19の出力信号Vを示す。心拍振動の検出時には、Vに基準電位V0より大きな信号成分が現れる。そして、変形量の2次微分値である加速度も大きくなり、結果として圧電センサの出力信号も大きくなる。コンパレータ部20はVのV0からの振幅|V−V0|がD0より大ならば心拍振動を検出したことを判定し、時刻t1で判定出力としてLo→Hi→Loのバルス信号を出力する。
上述したように、コンパレータ部20から出力された信号が判定手段17に入力され、例えば心拍信号の周期Δtより心拍周期、つまり心拍数がわかり、報知手段18により心拍数を表示したり音声により報知したりできる。
尚、本実施の形態では圧電センサ8を蛇行して配置したが、これに限られることはなく一直線に配置してもよい。
(実施の形態2)
図9は本発明の第2の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図9を用いて第2の実施の形態の生体信号検出装置について説明する。本実施の形態は、生体信号検出装置4のベース部材21として、弾性部材を用いた構成が、第1の実施の形態と相違するところであり、この弾性部材よりなるベース部材21に直接、圧電センサ8を配置し、そして凸部5を配設した押圧板6も、このベース部材21にネジ16等で接合部15を固定する。圧電センサ8はベース部材21に蛇行して彫られた溝(図示せず)に嵌め込み固定される。なお、実施の形態1と同一符号を付した部分は実施の形態1と同様の動作、作用、効果を奏するもので、詳細な説明を省略する。
図9は本発明の第2の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図9を用いて第2の実施の形態の生体信号検出装置について説明する。本実施の形態は、生体信号検出装置4のベース部材21として、弾性部材を用いた構成が、第1の実施の形態と相違するところであり、この弾性部材よりなるベース部材21に直接、圧電センサ8を配置し、そして凸部5を配設した押圧板6も、このベース部材21にネジ16等で接合部15を固定する。圧電センサ8はベース部材21に蛇行して彫られた溝(図示せず)に嵌め込み固定される。なお、実施の形態1と同一符号を付した部分は実施の形態1と同様の動作、作用、効果を奏するもので、詳細な説明を省略する。
以上のような構成において、ベース部材21が弾性部材で形成されているので、押圧板6の凸部5に押された圧電センサ8は、凸部5の断面形状に沿って弾性部材に点線で示すように減り込むことになる。従って、圧電センサ8には曲げ作用とベース部材21の持つ反発作用が加わり、大きな信号出力が発生し高い感度で生体信号を検出することができるとともに、構成部品点数を削減することができる。
(実施の形態3)
図10は本発明の第3の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図10を用いて第3の実施の形態における生体信号検出装置を説明する。本実施の形態は、第1および第2の実施の形態との違いの構成は、複数の凸部を有する板状部材として波板22を用いた点である。この板状部材としての波板22は、例えば、壁や屋根などに使用する建材として入手が可能な金属やプラスチックス製の波板22などを用いることができる。本実施例では、プラスチックス製の波板22の波ピッチ約32mm、波の振幅約9mmのものを使用したときの例を示す。但し、ピッチや振幅はこれに限られるものではない。
図10は本発明の第3の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図10を用いて第3の実施の形態における生体信号検出装置を説明する。本実施の形態は、第1および第2の実施の形態との違いの構成は、複数の凸部を有する板状部材として波板22を用いた点である。この板状部材としての波板22は、例えば、壁や屋根などに使用する建材として入手が可能な金属やプラスチックス製の波板22などを用いることができる。本実施例では、プラスチックス製の波板22の波ピッチ約32mm、波の振幅約9mmのものを使用したときの例を示す。但し、ピッチや振幅はこれに限られるものではない。
本実施の形態の構成について説明すると、図10に示すように、生体信号検出装置4は、ベース部材7とその上に設置され、上に圧電センサ8を設けた支持体9の上に波板22をベース部材7に固定配置し、その波板22が圧電センサ8を押圧するようにする。そして、波板22の両端部である接合部23は、波板22の波に平行にしてベース部材7とネジ16等で固定する。
このようにマットレス13を介して人体14の荷重等を受けた波板22の複数の波が成す凸部により圧電センサ8に曲げ作用が加わり、信号出力が発生し生体信号を検出することができるとともに、板状部材としての押圧板である波板は一般に入手可能な建材を使用するため構造の簡略化を図ることができる。
(実施の形態4)
図11は本発明の第4の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図11を用いて本発明の第4の実施の形態における生体信号検出装置について説明する。本実施の形態は、第1から第3の実施の形態との違いは、生体信号検出装置24に複数の凸部を有する板状部材を2枚用いて間に圧電センサ8を挟むように配置した構成である。
図11は本発明の第4の実施の形態における生体信号検出装置の側断面図である。この図11を用いて本発明の第4の実施の形態における生体信号検出装置について説明する。本実施の形態は、第1から第3の実施の形態との違いは、生体信号検出装置24に複数の凸部を有する板状部材を2枚用いて間に圧電センサ8を挟むように配置した構成である。
本実施例では、2枚の複数の凸部を有する板状部材として、実施の形態3で用いた波板を第1の波板25と第2の波板26の2枚用い、その間に圧電センサ8を配置する構成としている。尚、複数の凸部を有する板状部材としては波板に限らず、実施の形態1などで用いた凸部をプレス加工した金属板でも同様の作用効果がある。
本実施の形態の構成について説明すると、図11に示すように、生体信号検出装置24は、第1の波板25と第2の波板26を有し、その間に布(図示せず)などの固定部材に縫い付けられた圧電センサ8を配置する。そして、上下に設置される第1の波板25と第2の波板26の波の方向は互いに平行になるような方向とし、かつ上下の波の山と谷が同期していることが望ましい。また上下の第1の波板25、第2の波板26の両端部分には波と平行に接合部27を有し、ネジ16等により固定されている。
このような構成とすることで、マットレス13を介して伝わる人体14からの振動により、第1および第2の波板24、25に沿って圧電センサ8が布とともに変形する。このとき、下の第1の波板25の凹部と上の第2の波板26の凸部が重なるため、凹部に凸部が入り込む形で圧電センサ8に大きな変形作用が生じ大きな信号出力が得られる。
また、本実施の形態の生体信号検出装置24は天地(上下)逆、に配置しても圧電センサ8には同様に第1および第2の波板25、26の凹凸に沿って曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生するため、高感度に生体信号を検出することができる。従って、裏表を考慮しなくても良い使い勝手の良い生体信号検出装置を提供することができる。
尚、固定部材として布を用いる例を示したがこれに限られる物ではなく、実施の形態1から3のようにスポンジやゴムのような弾性部材でもかまわない。
また、上下の波板の山と谷は同期していることが望ましいが、これに限られることはなくずれを生じさせてもよい。
また、実施の形態1から4では感圧手段としてケーブル状の圧電センサ8を用いたが、他の形態の圧電センサでもよく例えば感圧手段としてPVDF薄膜の両面を電極で挟んだフィルム状またはリボン状の圧電センサを用いても同様の効果が得られる。
また、実施の形態1から5では感圧手段として圧電センサ8を用いた構成であったが、感圧手段に、押圧変形に感応して透過光が変調する特性を持つ光ファイバを用いても同様の効果がある。
以上のように、本発明にかかる生体信号検出装置は、圧電センサに複数の凸部を有する板状部材を配置したので、感度よく生体信号を検出することができ、上記のように簡単にベッドに設置して生体信号の取得に活用できるとともに、例えば、マッサージチェアのようなリラクゼーション機器、自動車用座席、娯楽施設の座席等に設置して、生体信号を検出するシステムとしても適用できる。また、ペット用マット等人体に限らず動物の生体信号を検出する用途にも応用可能である。
4、24 生体信号検出装置
5 凸部
6 押圧板(複数の凸部を有する板状部材)
7 ベース部材(感圧手段を固定する固定部材)
8 圧電センサ(感圧手段)
9 支持体(感圧手段を固定する固定部材としての弾性部材)
15 接合部
21 ベース部材(感圧手段を固定する固定部材としての弾性部材)
22 波板(複数の凸部を有する板状部材)
23、27 接合部
25 第1の波板(複数の凸部を有する第1の板状部材)
26 第2の波板(複数の凸部を有する第2の板状部材)
5 凸部
6 押圧板(複数の凸部を有する板状部材)
7 ベース部材(感圧手段を固定する固定部材)
8 圧電センサ(感圧手段)
9 支持体(感圧手段を固定する固定部材としての弾性部材)
15 接合部
21 ベース部材(感圧手段を固定する固定部材としての弾性部材)
22 波板(複数の凸部を有する板状部材)
23、27 接合部
25 第1の波板(複数の凸部を有する第1の板状部材)
26 第2の波板(複数の凸部を有する第2の板状部材)
Claims (5)
- 生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凸部を有する板状部材と、前記感圧手段を固定する固定部材を有し、前記感圧手段は前記固定部材と前記板状部材の間に配置され、前記板状部材の前記凸部により押圧変形される構成とした生体信号検出装置。
- 固定部材は、少なくとも弾性部材よりなり、感圧手段は弾性部材に保持され、押圧により前記感圧手段が変形するよう配置された請求項1記載の生体信号検出装置。
- 複数の凸部を有する板状部材として波板を用いる構成とした請求項1記載の生体信号検出装置。
- 複数の凸部を有する第1の板状部材と、複数の凸部を有する第2の板状部材との間に可撓性を有する感圧手段を配置する構成とした請求項1記載の生体信号検出装置。
- 複数の凸部を有する板状部材と固定部材との接合部が、前記板状部材の凸部と並行になるように配置する構成とした請求項1から4のいずれか1項記載の生体信号検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006070590A JP2007244562A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | 生体信号検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006070590A JP2007244562A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | 生体信号検出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007244562A true JP2007244562A (ja) | 2007-09-27 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010051588A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Tanita Corp | 生体情報検出装置 |
JP2013111113A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 生体情報検出装置 |
CN106500826A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-03-15 | 杨松 | 横梁式微动传感器和生理信号采集垫 |
-
2006
- 2006-03-15 JP JP2006070590A patent/JP2007244562A/ja active Pending
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JP2013111113A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 生体情報検出装置 |
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