JP2008188079A - 生体信号検出装置及びそれを用いた就寝装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の生体信号検出装置の構成では、ベッドなどの就寝装置の周囲を人が歩行した場合など外来振動がセンサに印加されることで生体信号に重畳しノイズとなって測定精度を低下させるという課題があった。
【解決手段】生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凹凸を有する複数の押圧部材と防振部材を有し、前記押圧部材は前記感圧手段をはさむように重ねて配置し、前記感圧手段は前記押圧部材の凹凸により押圧変形され、前記感圧手段を挟んだ押圧部材を防振部材と併設する構成としたことでベッドに外来振動が加わっても高い精度を実現する生体信号検出装置を提供することが出来る。
【選択図】図4
【解決手段】生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凹凸を有する複数の押圧部材と防振部材を有し、前記押圧部材は前記感圧手段をはさむように重ねて配置し、前記感圧手段は前記押圧部材の凹凸により押圧変形され、前記感圧手段を挟んだ押圧部材を防振部材と併設する構成としたことでベッドに外来振動が加わっても高い精度を実現する生体信号検出装置を提供することが出来る。
【選択図】図4
Description
本発明は、ベッド等の就寝装置に設置し、心拍などの信号を検出する生体信号検出装置に関するものである。
従来、この種の生体信号検出装置は、就寝装置など生体の荷重の掛かる製品に設置するもので、検出感度を向上させるため、生体信号検出手段と凹凸部材を組み合わせた構造を持つものがある(例えば、特許文献1参照)。
図11は特許文献1に記載された従来の生体信号検出装置の検出部の構成図、図12は生体信号検出装置をベッドなどの就寝装置に設置したときの断面図である。図11、図12において、従来の生体信号検出装置1は、表面に凹凸のつけられた板2の上に検出手段を配置し、それを就寝装置であるベッド3のマットレス4の下に配置し、生体5からの振動が加わったときに板2の凹凸に沿うように検出手段6を変形させて生体信号を得る構成である。
特開2005−13259号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ベッド3の周囲を人が歩行した場合など外来振動が検出手段6に印加されることで生体信号に重畳しノイズとなって測定精度を低下させるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、就寝装置に外来振動が加わっても高い検出精度を実現する生体信号検出装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の生体信号検出装置は、生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凹凸を有する複数の押圧部材と防振部材を有し、前記押圧部材は前記感圧手段をはさむように重ねて配置し、前記感圧手段は前記押圧部材の凹凸により押圧変形され、前記感圧手段を挟んだ押圧部材を防振部材と併設する構成とした。そのため、就寝装置の近傍を、同居人や介護者が歩行することで発生する振動ノイズは、前記防振部材により前記感圧手段への伝達を抑制されるので、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置およびそれを用いた就寝装置を提供することができる。
本発明の生体信号検出装置は、振動ノイズの影響を受けにくく高い精度で生体から発生する振動信号を検出できる物を提供することができる。
第1の発明は、生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凹凸を有する複数の押圧部材と防振部材を有し、前記押圧部材は前記感圧手段をはさむように重ねて配置し、前記感圧手段は前記押圧部材の凹凸により押圧変形され、前記感圧手段を挟んだ押圧部材を防振部材と併設する構成としたので、近傍を人などが歩行することで発生する振動ノイズは、前記防振部材により前記感圧手段への伝達を抑制されるので、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置
を提供することができる。
を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、防振部材は感圧手段を挟支した押圧部材の下に配置する構成としたので、特に下面から伝わる振動ノイズを抑制するため、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置を提供することができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、防振部材を就寝装置に配置する構成としたので、就寝装置の近傍を、同居人や介護者が歩行することで発生する振動ノイズは、前記防振部材により前記感圧手段への伝達を抑制されるので、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置を用いた就寝装置を提供することができる。
第4の発明は、特に第3の発明において、防振部材を就寝装置の脚部の下に配置する構成としたので、就寝装置の近傍を、同居人や介護者が歩行することで発生する振動ノイズは、前記脚部に設置した前記防振部材により就寝装置への伝達が抑制される結果、前記感圧手段への伝達を抑制されるので、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置を用いた就寝装置を提供することができる。
第5の発明は、特に第3の発明において、就寝装置の枠と前記就寝装置の床板との間に防止部材を配置する構成としたので、就寝装置の近傍を、同居人や介護者が歩行することで発生する振動ノイズは、前記防振部材により前記床板への伝達を抑制される結果、前記感圧手段への伝達も抑制されるので、高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置を用いた就寝装置を提供することができる。
第6の発明は、特に第1から第5のいずれか1つに記載の発明において、防振部材は防振弾性体であるので、弾性体としてゴムなどを用いることでシート状にすることができるため、容易に生体信号検出装置の下や就寝装置に組み込むことができるので、容易に高い精度で生体信号を検出できる生体信号検出装置を用いた就寝装置を提供することができる。
第7の発明は、特に第1から第6のいずれか1つに記載の発明において、感圧手段としてケーブル状圧電センサを用いたので、検出した生体信号を伝達する中心電極に対し外部電極がシールドの役を果たし外来電磁波ノイズの影響を受けにくい物となる。よって、生体信号の収集や処理のために近くで電子機器を用いたり、携帯電話などの通信機器等を近くで使用したりしてもノイズが重畳することの少ない信頼性と精度の高い生体信号検出装置およびそれを用いた就寝装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は生体荷重のかかっていない場合の生体信号検出装置の側面断面図、図2は生体信号検出装置の平面部分断面図、図3は、本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置が設置されたベッド(就寝装置)の構成図、図4は生体信号検出装置が設置されたベッドの断面図、図5はベッドに設置された生体信号検出装置へ伝わる振動の伝達率を示す特性図である。また、図6は感圧手段の断面図、図7は生体信号検出装置のブロック図である。
図1は生体荷重のかかっていない場合の生体信号検出装置の側面断面図、図2は生体信号検出装置の平面部分断面図、図3は、本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置が設置されたベッド(就寝装置)の構成図、図4は生体信号検出装置が設置されたベッドの断面図、図5はベッドに設置された生体信号検出装置へ伝わる振動の伝達率を示す特性図である。また、図6は感圧手段の断面図、図7は生体信号検出装置のブロック図である。
図1及び図2において、生体信号検出装置7は、平行でほぼ等間隔に並んだ複数の凹凸8を有する金属板よりなる2枚の押圧板(押圧部材)9a、9bと、シート状の防振ゴムなどよりなる防振部材10と可撓性を有する感圧手段11と、感圧手段11を保持するス
ポンジやゴムなどの弾性部材からなる支持体12と、押圧板9a、9bを両端で支持する金属などからなる連結部材13からなる。連結部材13は押圧板9a、9b端部の凹凸8のない部分に設置され、この例では図2に示すように押圧板9a、9bの両端部に設置している。防振部材10は押圧板9bの下面に配置され、押圧板9bがベッドに直接接触しない様に支えている。図1では生体信号検出装置7には荷重かかかっていないので、感圧手段11は変形していない。
ポンジやゴムなどの弾性部材からなる支持体12と、押圧板9a、9bを両端で支持する金属などからなる連結部材13からなる。連結部材13は押圧板9a、9b端部の凹凸8のない部分に設置され、この例では図2に示すように押圧板9a、9bの両端部に設置している。防振部材10は押圧板9bの下面に配置され、押圧板9bがベッドに直接接触しない様に支えている。図1では生体信号検出装置7には荷重かかかっていないので、感圧手段11は変形していない。
このとき、感圧手段11としては1本のケーブル状の圧電センサ11を用い、図2に示すように押圧板9a、9bの間に蛇行配置される。このとき圧電センサ11が移動しないように支持体12には溝が彫ってあり、その溝にはめ込むことにより圧電センサ11が保持される。押圧板9a、9bの凹凸8は、例えばプレス加工などにより金属板を曲げることで形成されている。そのため、押圧板9a、9bの下面の凹凸8は、上面から見ても凹凸8を有する事になる。そして、押圧板9a、9b、の凹凸8は生体信号検出装置7として重ねて設置したときに、同じ位置になるように配置されている。
そしてこの例では凹凸8と圧電センサ11とは約90度の角度において複数の点で交差する。また、凹凸8は生体が就寝した際に、生体の身長方向と平行になるような方向に形成されている。
また、圧電センサ11の一端には圧電センサ11からの出力信号を処理する制御ユニット14が接続されている。
以下に生体信号検出装置7の動作作用を説明する。図3、図4においてベッド3の床板15の上に生体信号検出装置7が配置され、その上にマットレス16を配しさらにその上に生体である人体5が就寝している。このとき、人体5からの心拍や呼吸などの生体信号に起因する振動はマットレス16を介して伝わり生体信号検出装置7に達する。そのとき圧電センサ11は押圧板9aの凹凸8の断面形状に沿って支持体12とともにその下面に設置されている押圧板9bの凹凸8の窪みに入り込むことで圧電センサ11に大きな曲げ作用が加わり大きな信号出力が発生する。また荷重や振動がない場合は、支持体12の弾性による復元力のため圧電センサ11とともに元の形状に復元する。さらに、凹凸8は板状の押圧板9a、9bに配されているので板自体が撓み変形を起こし、例えばマットレス16の中央の荷重や振動によって、マットレス16の中央部分においてより大きな変形を起こし高い感度で生体信号を検出することが出来る。
また、ベッド3の周囲近傍を、同居人や介護者が歩行することに起因する振動ノイズは圧電センサ11が検出して信号を発生してしまうため、検出精度を低下させる要因となるが、押圧板9bの下面に設置した防振部材10により、床からベッド3の床板15を伝わる振動ノイズの圧電センサ11への伝達を抑制することが可能となる。また、押圧板9bの下に防振部材10を配しているので押圧板9aの上面から伝達される生体信号は減衰することなく圧電センサ11に伝わり、高い精度で生体信号を検出することができる。尚、精度を低下させる振動ノイズとしては工事や車両の通行なども考えられるが、いずれの場合も歩行の振動ノイズと同様に床を伝わりベッド3を振動させるものであるため、ベッド3と押圧板9bの間に配した防振部材10により振動を抑制することができる。また防振部材10として防振ゴムを用いることによりシート状にすることができるため、容易に生体信号検出装置7の下やベッド3に組み込むことができ、容易に高い精度で生体信号を検出できる。
また、ベッド3のそばで使用される可能性の高い携帯電話や計測機器などデジタル機器のノイズの周波数帯域は数MHzから数GHzであり、また電気製品の商用電源によるノイズは50Hzから60Hz程度であるのに対して、心拍信号や呼吸信号などの生体信号
は数Hz程度であり、それと比較してノイズの周波数帯域は十分大きいので、電気回路によるローパスフィルタなども比較的容易に構成でき、十分な効果が得られる。しかし、ベッド3周囲の歩行などによる振動ノイズはベッド3や生体信号検出装置7などの共振周波数の影響を受けるが、実際に計測したところ十数Hz前後となり生体信号の周波数に近く、生体信号に影響を与えることなく振動ノイズのみ除去するローパスフィルタを電気回路で構成するためには非常に急峻な特性をもつ複雑な回路構成のローパスフィルタが必要となり、現実的な構成として、実際には生体信号を犠牲にせざるを得なかった。しかし、防振部材10を押圧板9bの下に設置することにより生体信号の検出レベルに影響を与えることなく振動ノイズを効果的に抑制し高い精度で生態信号を検出することができる。また防振部材10としては、上述したように歩行などの振動ノイズである十数Hz以上の周波数帯域を減衰させる特性をもつ物が好適である。
は数Hz程度であり、それと比較してノイズの周波数帯域は十分大きいので、電気回路によるローパスフィルタなども比較的容易に構成でき、十分な効果が得られる。しかし、ベッド3周囲の歩行などによる振動ノイズはベッド3や生体信号検出装置7などの共振周波数の影響を受けるが、実際に計測したところ十数Hz前後となり生体信号の周波数に近く、生体信号に影響を与えることなく振動ノイズのみ除去するローパスフィルタを電気回路で構成するためには非常に急峻な特性をもつ複雑な回路構成のローパスフィルタが必要となり、現実的な構成として、実際には生体信号を犠牲にせざるを得なかった。しかし、防振部材10を押圧板9bの下に設置することにより生体信号の検出レベルに影響を与えることなく振動ノイズを効果的に抑制し高い精度で生態信号を検出することができる。また防振部材10としては、上述したように歩行などの振動ノイズである十数Hz以上の周波数帯域を減衰させる特性をもつ物が好適である。
図5を用いて説明すると、一般的に防振部材10を解して伝達する振動は図5に示すような特性を持っている。図5はベッドに設置した生体信号検出装置7へ伝わる振動の伝達率を示す特性図である。ここで、τは振動伝達率、fは歩行などによる振動ノイズの周波数、f0はベッドの質量や生体信号検出装置の質量および防振部材10の物性などによって決まる固有周波数である。このとき防振効果を得るにはτを1以下にする必要がある。つまりf/f0>√2を満たす物性を持つ防振部材10を用いることで振動ノイズの伝達を抑制する効果が得られる。
歩行の振動ノイズは上述したように十数Hzであり、例えば10Hz以上の振動を抑制すれば効果があると考えられる。従って、fを約10Hzとして計算すると、f0<7Hzを満たす物性を持つ防振部材10を用いるのが好ましい。尚、生体信号検出装置7を設置するベッド3ごとにf0を実際に測定して適切な物性値を持つ防振部材10を設計すればさらに効果が増大する。さらにまた、抑制したい振動ノイズの周波数も実測して設計することで、歩行による振動ノイズのみならず、自動車や電車など交通機関の走行振動や、工事による振動なども抑制することができる。
尚、また複数種類の異なる周波数帯域での減衰特性をもつ防振部材を配置することで、ベッド3の違いなどによる歩行振動ノイズの共振周波数のずれを補完する構成としてもよい。その場合、異なる固有周波数fをもつ複数のシート状防振ゴムを重ねて押圧板9bの下に配置してもよいし、複数のシート状防振ゴムを用意し、ベッド3や生体信号検出装置7などの共振周波数に合わせて適宜選択配置してもよい。
実験において、直径約2.5mmの圧電センサ11を用い、押圧板9a、9b、として厚さ0.8mmの金属板に高さ約10mmの凹凸8を30〜100mm間隔で複数配置することで、良好な結果を得ることができた。
また生体信号検出装置7の設置領域について説明すると、幅方向寸法は、成人の標準体型をもとに、人体5の肩幅より大きく床板15の幅より小さい値にしてある。そして、縦方向寸法は、使用を前提とする成人の頭部から胸部の少なくとも一部が掛かるような大きさとしており、また頭部から胸部の少なくとも一部が掛かるようなベッド3上の位置に設置される。そして、このような大きさおよび設置位置にすることで、生体信号検出装置7は人体5の就寝位置が寝返りなどでずれても人体5からの振動が伝達され得る領域に配設されているので、就寝位置によらず十分に人体5から発生する生体信号を検知することができる。
また、本発明の生体信号検出装置7は、床板15とマットレス16の間に設置するため、生体信号検出装置7と人体5の間にはマットレス16が介在し、直接接する事が無いため、就寝を阻害しない物とすることができる。
尚、生体信号検出装置7の配置場所に関しては本実施の形態に限られることは無く、床もしくは畳と敷布団の間でもかまわない。
また尚、この例ではベッドなどの就寝具に生体信号検出装置7を設置する例を説明したが、これに限られることは無く、椅子や座布団などに設置して用いてもかまわない。すなわち、人体荷重を継続的に受ける生活用品であれば、本実施の形態のよう生体信号を検出することが可能となる。その場合、本実施の形態の生体信号検出装置7を、例えば椅子の座面とクッションの間、畳と座布団の間に設置する。
また、支持体12と圧電センサ11は、はめ込みによる固定としたが、接着剤や粘着テープにより固定しても良い。
また、凹凸8の高さや配置間隔もこの例は1例であり発明の効果がこれに限定されるものではない。さらに、本実施の形態では凹凸8は、就寝した生体5の身長方向に平行になる方向に配置したが、身長方向と直交する方向としてもよく、その場合は圧電センサ11もそれにあわせて凹凸8と直交するように配置される。
また、防振部材10として防振ゴムによる構成を説明したがこれに限られず、低反発スポンジ、袋状の部材に詰めた液体やゲル状の部材などを用いてもよい。いずれもシート状のものが好ましい。
また、押圧部材として押圧板9a、9bを使用する例を示したがこれに限られず、ブロック状の押圧ブロックを用いても同様の作用効果が得られる。
以下に本発明の生体信号検出装置7に用いる圧電センサ11について説明する。
図6において、圧電センサ11は内側電極として導体からなる中心電極111、感圧部材である圧電体層112、導体からなる外側電極113、弾性体からなる被覆層114を備えている。圧電体層112はポリフッ化ビニリデン等の樹脂系の高分子圧電体や、特定の樹脂基材中に圧電セラミックスの粉体を混合した複合圧電体を用いることができる。そして外側電極113は内側電極111と圧電体層112を囲うように配置されており、圧電センサ11は同軸ケーブル状となるため信号を伝達する中心電極111に対し外部電極113がシールドの役を果たし外来電磁波ノイズの影響を受けにくい物となる。よって、生体信号の収集や処理するために電子機器を近くで使用したり、携帯電話などの通信機器等を近くで使用したりしても圧電センサ11にノイズが重畳することの少ない信頼性の高い生体信号検出装置7を提供することができる。特に、押圧部材9a、9bが導電性のない部材で構成された場合により大きな効果を発揮する。
尚、内側電極と外側電極を持つケーブル状の感圧手段として同軸ケーブル状の圧電センサ1を例として示したが、本発明はこれに限られることは無く、中心導体が複数あるケーブル、中心導体が外側電極の中心から偏心しているケーブル、断面形状が円形ではないケーブルなどを用いても同様の効果がある。
次に、圧電センサ11出力信号の処理例と、人体5からの生体信号の検出作用を説明する。図7は本発明の第1の実施の形態における生体信号検出装置7のブロック図である。図7において、制御ユニット14は、検出手段17、判定手段18、報知手段19を備えている。検出手段17は、圧電センサ11からの出力信号を所定の濾波特性で濾波し、かつ、所定の増幅度で増幅を行うフィルタ部20と、フィルタ部20の出力信号を予め設定された設定値と比較を行うコンパレータ部21とを備えている。フィルタ部20の濾波特
性としては、例えばノイズとして信号に重畳しやすい商用電源周波数は50Hzおよび60Hzであるが、生体15の信号、例えば心拍などは1Hz前後、呼吸などは0.1Hz前後、体動などは数Hzの範囲なので、濾波特性としては例えば、0.05Hz〜20Hzの信号成分を通過させるバンドパスフィルタとする。
性としては、例えばノイズとして信号に重畳しやすい商用電源周波数は50Hzおよび60Hzであるが、生体15の信号、例えば心拍などは1Hz前後、呼吸などは0.1Hz前後、体動などは数Hzの範囲なので、濾波特性としては例えば、0.05Hz〜20Hzの信号成分を通過させるバンドパスフィルタとする。
以上のように構成された生体信号検出装置7について、以下その動作、作用を特に心拍を検出する場合について図8に基づいて説明する。図8は人体5の心拍に由来する振動が圧電センサ11に加わったときの圧電センサ11の出力に対応するフィルタ部20の出力信号Vとコンパレータ部21の出力信号Jの経時変化を示す特性図である。
まず、図4のように、ベッド3の上に人体5が横たわると、人体5からの体重などの圧力や心拍等の振動等がマットレス15を介して圧電センサ11に印加される。このとき圧電センサ11は変形し、圧電効果により圧電センサ11の変形の加速度に応じた信号が出力される。そのため、変動の無い体重による圧力等は検出されず変動のある振動成分のみが検出され、例えば体の動きや呼吸、心拍信号等を検出する。このとき特に押圧板9a、9bの凹凸8の部分で圧電センサ11の曲げ変形が大きくなり、より大きな出力信号が得られる。そして、圧電センサ11の出力信号は、フィルタ部20により心拍などの人体5からの振動の接触時の周波数帯域である0.05〜20Hzの信号を通過させ、他の周波数帯の信号は除去される。心拍振動の検出時には、Vに基準電位V0より大きな信号成分が現れる。そして変形量の2次微分値である加速度も大きくなり、結果として圧電センサの出力信号も大きくなる。コンパレータ部21はVのV0からの振幅|V−V0|がD0より大ならば心拍振動を検出した判定し、時刻t1で判定出力としてLo→Hi→Loのバルス信号を出力する。
上述したように、コンパレータ部21から出力された信号が判定手段18に入力され例えば心拍信号の周期Δtより心拍周期つまり心拍数がわかり、報知手段19により心拍数を表示したり音声により報知したりすることができる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態における生体信号検出装置について図9を用いて説明する。図9は生体信号検出装置を設置したベッドの断面図である。
本発明の第2の実施の形態における生体信号検出装置について図9を用いて説明する。図9は生体信号検出装置を設置したベッドの断面図である。
第1の実施の形態との違いは、生体信号検出装置への振動伝達を抑制する防振部材をベッドフレームと床板の間に設置した点である。
実施の形態1と同一符号の物は同様の動作、作用、効果を示し説明を省略する。
図9に示すようにベッド3の床板15はベッドフレーム22の左右で支持されている。その支持部の間に防振ゴムなどの防振部材23を設置している。これにより、ベッド3の周囲近傍を、同居人や介護者が歩行することに起因する振動ノイズは床からベッドフレーム22には伝わるが床板15に伝達するのを抑制できるため、振動ノイズの圧電センサ11への伝達を抑制することができる。また、床板15の下に防振部材23を配しているので生体信号検出装置24上面から伝達される生体信号は減衰することなく圧電センサ11に伝わり高い精度で生体信号を検出することができる。この実施の形態では生体信号検出装置24の下面には防振部材を配置していなくても実施例1と同様の効果があるが、防振部材を配置してもかまわない。その場合はさらに振動ノイズの抑制効果が高まる。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態における生体信号検出装置について図10を用いて説明する。図10は生体信号検出装置を設置したベッドの側面図である。
本発明の第3の実施の形態における生体信号検出装置について図10を用いて説明する。図10は生体信号検出装置を設置したベッドの側面図である。
第1および第2の実施の形態との違いは、生体信号検出装置への振動伝達を抑制する防振部材をベッドフレーム脚部の下に設置した点である。実施の形態1および2と同一符号の物は同様の動作、作用、効果を示し説明を省略する。
図10に示すようにベッドフレーム22の4ヶ所の脚部25下に、防振ゴムなどの防振部材26を設置している。これにより、ベッド3の周囲近傍を、同居人や介護者が歩行することに起因する振動ノイズが床からベッドフレーム22に伝わるのを抑制できるため、振動ノイズの圧電センサ11への伝達を抑制することが可能となる。また、ベッドフレーム脚部25に防振部材26を配しているので生体信号検出装置24の上面から伝達される生体信号は減衰することなく圧電センサ11に伝わり高い精度で生体信号を検出することができる。
尚、防振部材26として防振ゴムを用いる例を示したがこれに限られず、油や空気などを封入したダンパーなどを防振部材26として脚部25に設置しても同様の効果が得られる。
尚、実施の形態1から3では感圧手段としてケーブル状の圧電センサ11を用いたが、他の形態の圧電センサでもよく感圧手段として例えばPVDF薄膜の両面を電極で挟んだフィルム状またはリボン状の圧電センサを用いても同様の効果が得られる。
尚、実施の形態1から3では感圧手段として圧電センサ11を用いた構成であったが、感圧手段に、押圧変形に感応して透過光が変調する特性を持つ光ファイバを用いても同様の効果がある。
以上のように、本発明にかかる生体信号検出装置は、圧電センサと押圧部材に防振部材を併設したので、精度よく生体信号を検出することが出来、上記のようににベッドに設置して生体信号の取得に活用できるとともに、例えば、マッサージチェアのようなリラクゼーション機器、自動車用座席、娯楽施設の座席等に設置して、生体信号を検出するシステムとしても適用できる。また、ペット用マット等人体に限らず動物の生体信号を検出する用途にも応用可能である。
3 ベッド(就寝装置)
7 生体信号検出装置
8 凹凸(押圧部材が有する複数の凹凸)
9a、9b 押圧板(複数の凹凸を有する押圧部材)
10 防振部材
11 圧電センサ(可撓性を持つ感圧手段)
15 床板
22 ベッドフレーム(就寝装置の枠)
23 防振部材
24 生体信号検出装置
25 ベッド脚部(就寝装置の脚部)
26 防振部材
7 生体信号検出装置
8 凹凸(押圧部材が有する複数の凹凸)
9a、9b 押圧板(複数の凹凸を有する押圧部材)
10 防振部材
11 圧電センサ(可撓性を持つ感圧手段)
15 床板
22 ベッドフレーム(就寝装置の枠)
23 防振部材
24 生体信号検出装置
25 ベッド脚部(就寝装置の脚部)
26 防振部材
Claims (7)
- 生体の発生した圧力変動を検知する可撓性を持つ感圧手段と、前記感圧手段と交差するよう配置された複数の凹凸を有する複数の押圧部材と防振部材を有し、前記押圧部材は前記感圧手段をはさむように重ねて配置し、前記感圧手段は前記押圧部材の凹凸により押圧変形され、前記感圧手段を挟んだ押圧部材を防振部材と併設する構成とした生体信号検出装置。
- 防振部材は感圧手段を挟支した押圧部材の下に配置する構成とした請求項1記載の生体信号検出装置。
- 防振部材を就寝装置に配置する構成とした請求項1記載の生体信号検出装置を用いた就寝装置。
- 防振部材を就寝装置の脚部の下に配置する構成とした請求項3記載の就寝装置。
- 就寝装置の枠と前記就寝装置の床板との間に防振部材を配置する構成とした請求項3記載の就寝装置。
- 防振部材は防振弾性体である請求項1から5のいずれか1項記載の生体信号検出装置および就寝装置。
- 感圧手段としてケーブル状圧電センサを用いた請求項1から6のいずれか1項記載の生体信号検出装置および就寝装置。
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