JP4146483B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4146483B2 JP4146483B2 JP2006315357A JP2006315357A JP4146483B2 JP 4146483 B2 JP4146483 B2 JP 4146483B2 JP 2006315357 A JP2006315357 A JP 2006315357A JP 2006315357 A JP2006315357 A JP 2006315357A JP 4146483 B2 JP4146483 B2 JP 4146483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- seat
- valve seat
- fuel
- fuel injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
このように寸法の正確性や精度の確保に難点を有するバルブシートでは、規定の噴霧形状に噴射することは容易でないという問題点を有している。
バルブシートの噴射口が、燃料噴射弁の弁本体中心線に対して同心で所定の開き角度θ1を有するとともに、バルブシート上面から所定の深さにあるシート面底部を有して開口され弁本体が接離するシート面と、このシート面の下流側にあって弁本体中心線に対して所定の傾斜角θ2を有するとともに、シート面底部につながりバルブシート下面まで貫通して開口された噴口と、
バルブシート上面において、噴口の傾斜する方向と同じ方向の弁本体中心線と直交する線上であって、弁本体中心点から所定の偏心量eだけ離れた点を基点とする所定の半径R0で形成する円周上の線とシート面とをつなぐ線がバルブシート上面に対し所定の角度θ3でもってなすテーパ面とで形成されており、かつこのテーパ面が弁本体中心線に直交する線上の偏心量eを設定した側で最大のテーパ面長さ値を、反対側で最小のテーパ面長さ値を有するように、円周に沿って連続して減少していくよう形成されているものである。
バルブシートの噴射口が、燃料噴射弁の弁本体中心線に対して同心で所定の開き角度θ1を有するとともに、バルブシート上面から所定の深さにあるシート面底部を有して開口され弁本体が接離するシート面と、このシート面の下流側にあって弁本体中心線に対して所定の傾斜角θ2を有するとともに、シート面底部につながりバルブシート下面まで貫通して開口された噴口と、
バルブシート上面において、噴口の傾斜する方向と同じ方向の弁本体中心線と直交する線上であって、弁本体中心点から所定の偏心量eだけ離れた点を基点とする所定の半径R0で形成する円周上の線とシート面とをつなぐ線がバルブシート上面に対し所定の角度θ3でもってなすテーパ面とで形成されており、かつこのテーパ面が弁本体中心線に直交する線上の偏心量eを設定した側で最大のテーパ面長さ値を、反対側で最小のテーパ面長さ値を有するように、円周に沿って連続して減少していくよう形成されているので、テーパ面からシート面に流入時に発生する燃料噴霧の円周方向の不均一と、シート面から噴口に流入時に発生する噴霧の不均一とが打ち消し合い、噴口から噴射される燃料の円周方向の不均一が解消されて、円周方向に均一な所望の円錐状の噴霧分布を得ることができるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は燃料噴射弁1の全体断面を示し、図1の下部には図示省略のシリンダがある。電磁力を発生させるソレノイド部2は、固定鉄心であるコア4、非磁性部材で構成されるリング5、ホルダ6およびハウジング7でもって磁気回路を構成し、ターミナル8に収納されたコイル9の各要素によって構成されている。
弁本体3は燃料に旋回流を発生させるスワラ10とバルブシート11が固定されたボディ14と、アマチュア16を有する弁体であるニードル15で構成されており、前記ニードル15がボディ14とスワラ10に摺動可能に挿入されバルブシート11に接離するよう動作する。ニードル15のバルブシート11に対するシール力は、コア4内部に設置されているスプリング17がロッド18により設定される所定のスプリング力とバルブシート径によるバルブシート面積に燃圧が印加されることによって生じる流体力によって決定される。
ここで燃料の流れについては、図示しない燃料ポンプより高圧に印加された燃料が、図示しないデリバリーパイプを経由して燃料噴射弁1まで高圧燃料(例えば燃圧は10MPa)が供給される。閉弁時は燃料噴射弁1内部のニードル15とバルブシート11のシート部まで高圧燃料で満たされる事になる。図示しない制御コントローラからの開弁信号によりニードル15が開弁し、スワラー13により旋回力を付与された燃料が、バルブシート11に設けられた噴口11cより所定の方向に向かって噴射される。
図2(a)はバルブシート11のみを示す断面図であり、図2(b)はその平面図を示す。図において、バルブシート11に設けられた燃料の噴射口50は、この図2では図示省略したニードル15が接離するシート面11a部と、テーパ面11b部と、噴口11c部とより形成されている。
一方、シート面底部11dと噴口11cの交点である部位C、Dにはそれぞれ燃料流路抵抗r3,r4が存在する。部位Cの形状変化>部位Dの形状変化のため、r3>r4となり、その為燃料流速の分布が円周上において連続的に差を有する。
前記それぞれの流路抵抗r1〜r4は、シート面開き角度θ1、噴口傾斜角度θ2、テーパ角度θ3をそれぞれ適切に設定することによって定めることができる。
当然のことながら、所望の噴霧分布は、シリンダ容量、燃料噴射弁サイズ等から設定される前記θ1〜θ3を最適化することによって得られる。
図3と図4との比較から、中心軸に対して偏心してテーパ面を設けた本実施の形態1による噴霧分布状態の改善は明らかである。
実施の形態2は、バルブシート11をメタルインジェクション(MIM)法にて製作したものである。
メタルインジェクション法とは、周知のように金属性の微粉末と樹脂製のバインダとを混練し、この混練した材料をインジェクタから射出成形した後、バインダを溶剤で除去し、成形体を焼結する製造法である。
前記実施の形態1に示したバルブシート11をメタルインジェクションで製作すると、偏心したテーパ面の製作が容易に、かつ安価になるという効果がある。
11b テーパ面、11c 噴口、11d シート面底部、11L バルブシート下面、
11U バルブシート上面、50 噴射口、e 偏心量、R0 半径、
θ1 シート面開き角度、θ2 噴口傾斜角度、θ3 テーパ角度、
Y−Y 弁本体中心線。
Claims (2)
- 一端に噴射口が設けられたバルブシートを配置した燃料噴射弁であって、
前記バルブシートの噴射口が、前記燃料噴射弁の弁本体中心線に対して同心で所定の開き角度θ1を有するとともに、前記バルブシート上面から所定の深さにあるシート面底部を有して開口され前記弁本体が接離するシート面と、このシート面の下流側にあって前記弁本体中心線に対して所定の傾斜角θ2を有するとともに、前記シート面底部につながり前記バルブシート下面まで貫通して開口された噴口と、
前記バルブシート上面において、前記噴口の傾斜する方向と同じ方向の前記弁本体中心線と直交する線上であって、弁本体中心点から所定の偏心量eだけ離れた点を基点とする所定の半径R0で形成する円周上の線と前記シート面とをつなぐ線がバルブシート上面に対し所定の角度θ3でもってなすテーパ面とで形成されており、かつこのテーパ面が前記弁本体中心線に直交する線上の前記偏心量eを設定した側で最大のテーパ面長さ値を、反対側で最小のテーパ面長さ値を有するように、円周に沿って連続して減少していくよう形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記バルブシートが、メタルインジェクション法で製作されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006315357A JP4146483B2 (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006315357A JP4146483B2 (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008128130A JP2008128130A (ja) | 2008-06-05 |
JP4146483B2 true JP4146483B2 (ja) | 2008-09-10 |
Family
ID=39554228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006315357A Expired - Fee Related JP4146483B2 (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4146483B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013540236A (ja) * | 2010-11-18 | 2013-10-31 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料システムの流量制御弁 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010053796A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Hitachi Ltd | 燃料噴射弁 |
JP6247167B2 (ja) * | 2014-06-24 | 2017-12-13 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料噴射弁の加工方法 |
DE102016211688A1 (de) | 2016-06-29 | 2018-01-04 | Robert Bosch Gmbh | Injektor zum Einspritzen eines Fluids mit sich verjüngendem Einströmbereich einer Durchgangsöffnung |
-
2006
- 2006-11-22 JP JP2006315357A patent/JP4146483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013540236A (ja) * | 2010-11-18 | 2013-10-31 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料システムの流量制御弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008128130A (ja) | 2008-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4610631B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
EP1811168B1 (en) | Fuel injection valve | |
EP1469194B1 (en) | Fuel injection valve | |
EP1236888A2 (en) | Fluid injection nozzle | |
JP4870015B2 (ja) | 圧力調整弁 | |
JP4146483B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
US8261446B2 (en) | Injector seat that includes a coined seal band with radius | |
US9103309B2 (en) | Fuel injection valve | |
JP4867986B2 (ja) | 燃料噴射ノズル | |
CN103282644A (zh) | 喷射阀 | |
JPH07259698A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
EP1668241B1 (en) | Injector seat that includes a coined seal band | |
JPH08232812A (ja) | 流体噴射ノズル | |
JPH11200998A (ja) | 流体噴射ノズル | |
JP2008248844A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP6824300B2 (ja) | 貫通口に先細りする流入領域が設けられた流体を調量する弁 | |
JP2009250122A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2008014216A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2008274792A (ja) | 流体噴射ノズル | |
JP2004513295A (ja) | 燃料噴射弁 | |
KR100419183B1 (ko) | 유체분사노즐 | |
US6604695B1 (en) | Method and fuel injector for setting gaseous injector static flow rate with injector stroke | |
EP1482170B1 (en) | Injection nozzle with an improved injection function and method for producing an injection nozzle | |
JPH08232811A (ja) | 流体噴射ノズル | |
JP2008038716A (ja) | 燃料噴射弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080304 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080617 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4146483 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |