JP4146144B2 - 密閉型管路切換装置およびこれを用いたプロセス液処理装置ならびにこれを用いたプロセス液処理方法 - Google Patents

密閉型管路切換装置およびこれを用いたプロセス液処理装置ならびにこれを用いたプロセス液処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛乳、ジュース、コーヒー等飲料等の工場で用いる密閉型管路切換装置およびこれを用いたプロセス液処理装置ならびにこれを用いたプロセス液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
そもそも、上記工場において機器や配管の洗浄/殺菌することは重要であり、通常、これ等洗浄、殺菌は製造の終了後に、配管の管路をバルブや配管の切換あるいは一本のスイングベント等でCIP側に切換えることにより行っている。
【0003】
しかし乍ら、上記洗浄、殺菌のときは、プロセス液とは異なる流体が管路、機器内を流れるために、バルブで管路を切換えることは非常時のことを考える場合、極めて危険であるという問題点があった。
【0004】
また、機器本体、配管内部の殺菌を死滅させる殺菌工程は、CIP終了後もしくは始業時に行っているが、この殺菌工程の後に大気に触れる状態で配管の切離操作を行うことは大気中の菌に汚染されて衛生的でないという問題点もあった。
【0005】
更に、機器殺菌を温水で行う場合には、その殆どがCIPユニットから送って循環系統を経て同CIPユニットに戻す必要があったために管路を切離す必要があって、細菌的な二次汚染の心配があるという問題があるもみならず当該問題の解決のためにはプロセスの状態に管路構成した上でバイパスを設けて当該機器殺菌を行うようにする必要があるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、機器殺菌をCIP側の配管管路構成(プロセスとは物理的に切離した状態)で行った後に、無菌の状態下において管路構成を自動(手動)で切り離してプロセス側へ管路を切換えることのできる新規の、管路切換装置およびこれを用いたプロセス液処理装置ならびにこれを用いたプロセス液処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る密閉型管路切換装置は、皿形状の固定盤内に回転可能および軸方向に移動可能の状態で可動盤を装入し、これ等固定盤、可動盤の間に密閉チャンバーを形成すると共に固定盤の中央個所および可動盤の中央個所に固定側軸受孔、可動側軸受孔を設け、固定側軸受孔および可動側軸受孔に中心軸を挿入してその基端寄り個所を、固定側軸受孔には回転可能および軸方向に移動可能の状態に支承しまた可動側軸受孔には回転不能および軸方向に移動可能の状態に支承すると共に固定盤の外側に中心軸を四分の1回転させる回転用ハンドルを装備し、更に固定盤において中心軸を中心とする円線上に前工程からのプロセス液送入口、後工程へのプロセス液送出口、洗浄流体受入口および洗浄流体送出口を等間隔配置で開設し、また可動盤においてプロセス液送入口、プロセス液送出口、洗浄流体送入口および洗浄流体送出口と対応する個所に4個の流通口を対応配置として開設すると共にプロセス液送入口に対応する流通口とプロセス液送出口に対応する流通口とを、また洗浄流体送入口に対応する流通口と洗浄流体送出口に対応する流通口とをそれぞれU字管により連結し、更に各流通口の切縁部内側にU字管の延長短管部を突設してこれ等各延長短管部の先端開口縁面に可動側着座面を形成すると共にプロセス液送入口、プロセス液送出口、洗浄流体送入口および洗浄流体送出口の切縁部内側面に固定側着座面を形成し、これ等各固定側着座面に上記可動側着座面を密に圧着自在とし、また可動側軸受孔の切縁部外面に中心軸に被着した状態で管状軸を設け、この管状軸の外端から中心軸の先端を貫出状態として当該貫出部に雄ネジを刻設すると共にこの雄ネジに雌ネジを螺合し、この雌ネジの回りに締付用ハンドルを突設し、これを締付の状態としたときには可動盤が軸方向に作動して可動側着座面が固定側着座面に着座した状態を呈し、また弛めたときには非着座の状態を呈するようにし、更にチャンバーの周壁に除・殺菌流体送入口および除・殺菌流体送出口を設けたものである。
【0008】
そして、請求構2、3または4に係るプロセス液処理装置は、請求項1係る密閉型管路切換装置を用いたプロセス液処理装置であって、プロセス液送入口にプロセス液送入管を接続し、プロセス液送出口にプロセス液送出管を接続し、洗浄流体送入口に洗浄流体送入管を接続し、洗浄流体送出口に洗浄流体送出管を接続すると共に除・殺菌流体送入口に除・殺菌流体送入管を接続し、除・殺菌流体送出口に除・殺菌流体送出管を接続して成るものである。
【0009】
また、請求構5に係るプロセス液処理方法は、請求項2、3または4に係るプロセス液処理装置を用いて実施するプロセス液処理方法であって、プロセス液送入管、一方U字管およびプロセス液送出管を順に経てプロセス液を流すことでプロセス液の充填を行う充填工程と、両U字管を4分の1回転する向き変え工程と、洗浄流体送出管、一方U字管およびプロセス液送入管を順に経て洗浄流体を流すことでプロセス液側の定置洗浄を行うと共に洗浄流体送入管、他方U字管およびプロセス液送出管を順に経て洗浄流体を流すことで充填機側の定置洗浄を行う定置洗浄工程と、両U字管の向きを4分の1回転前の状態に戻す向き戻し工程と、をなすことを特徴とするものである。
【0010】
そして、請求構6に係るプロセス液処理方法は、請求項5に係るプロセス液処理方法において、プロセス液送入管、一方U字管およびプロセス液送出管を順に経て水を流すことでプロセス液を押し出す液抜き工程を充填工程の後に行うことを特徴とするものである。
【0011】
また、請求構7に係るプロセス液処理方法は、請求項5に係るプロセス液処理方法において、洗浄流体送出管、一方U字管およびプロセス液送入管を順に経て殺菌流体を流すことでプロセス液側の殺菌を行うと共に洗浄流体送入管、他方U字管およびプロセス液送出管を順に経て殺菌流体を流すことで充填機側の殺菌を行う殺菌工程と、殺菌流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の殺菌を行う殺菌工程と、を定置洗浄工程の後に行うことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求構8に係るプロセス液処理方法は、請求項5に係るプロセス液処理方法において、向き変え工程もしくは向き戻し工程の場合に、熱水、蒸気、塩素水等殺菌液等除・殺菌流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の除・殺菌および接液面の除・殺菌を行う除・殺菌工程をなすことを特徴とするものである。
【0013】
また、請求構9に係るプロセス液処理方法は、請求項5に係るプロセス液処理方法において、向き変え工程もしくは向き戻し工程の場合に、水、リンス液等洗浄流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の洗浄および接液面の洗浄を行う洗浄工程をなすことを特徴とするものである。
【0014】
【実施例】
図1および図2に示す第1実施例は、円筒形状の周壁1を外周に備えた皿形状の固定盤2を構成し、この固定盤2内に可動盤3を装入してその外周縁面を円筒形状周壁1の内周面に回転可能および軸方向に移動可能に密着させることによってこれ等固定盤2、可動盤3の間にチャンバー4を形成すると共にこれ等固定盤2、可動盤3の中央点個所に固定側軸受孔5、可動側軸受孔6を切設し且つ各軸受孔5、6の切縁の内側に相互に回転可能および軸方向に移動可能の状態で密に嵌合する固定側ボス部7,可動側ボス部8を設けて固定盤2内に可動盤3を支承する。
【0015】
更に、上記固定側軸受孔5および可動側軸受孔6に中心軸10を挿入してその基端寄り個所を、固定側軸受孔5には軸受11により回転可能および軸方向に移動可能の状態に支承しまた可動側軸受孔6にはキー12およびキー溝13により回転不可能および軸方向に移動可能の状態に支承すると共に固定盤2の外側に回転位置検出用のリミットスイッチ内蔵部14を備えた回転用エアーアクチュエーター15を、当該回転用エアーアクチュエーター15が中心軸10を回転させる状態およびリミットスイッチ内蔵部14により直角の範囲内で回転する状態として装備する。
【0016】
更に、上記の固定盤2において中心軸10を中心とする円線上に前工程からのプロセス液送入口17、後工程へのプロセス液送出口18、洗浄流体の受入口19および洗浄流体の送出口20を等間隔配置で開設し、これ等各口にエルボ21を連結する。
【0017】
また、上記の可動盤3においてプロセス液送入口17、プロセス液送出口18、洗浄流体送入口19および洗浄流体送出口20と対応する個所に4個の流通口23を対応配置として開設すると共にプロセス液送入口17に対応する流通口23とプロセス液送出口18に対応する流通口23とを、また洗浄流体送入口19に対応する流通口23と洗浄流体送出口20に対応する流通口23とをそれぞれU字管24,25により連結する。
【0018】
更に、上記各流通口23の切縁部内側にU字管24,25の延長短管部26を突設してこれ等各延長短管部26の先端開口縁面に可動側着座面27を形成すると共に上記のプロセス液送入口17、プロセス液送出口18、洗浄流体送入口19および洗浄流体送出口20の切縁部内側面に固定側着座面28を形成し、これ等各固定側着座面28に上記可動側着座面27を密に圧着自在とする。
【0019】
また、上記の可動側軸受孔6の切縁部外面に中心軸10に被着した状態で管状軸30を設け、この管状軸30の外端に往復動用エアーモーター31を、当該往復動用エアーモーター31が可動盤3を軸方向に往復動させて可動側着座面27を固定側着座面28に対して非着座状態または着座状態とする構成で設ける。
【0020】
更に、上記の円筒形状周壁1にチャンバー4に連通する除・殺菌流体送入口32および除・殺菌流体送出口33を設け、除・殺菌流体送入口32には除・殺菌流体送入管54を、また除・殺菌流体送出口33には除・殺菌流体送出管55を接続したものである。
【0021】
図3および図4に示す第2実施例は、円筒形状の周壁1を外周に備えた皿形状の固定盤2を構成し、この固定盤2内に可動盤3を装入してその外周縁面を円筒形状周壁1の内周面に回転可能および軸方向に移動可能に密着させることによってこれ等固定盤2、可動盤3の間にチャンバー4を形成すると共にこれ等固定盤2、可動盤3の中央点個所に固定側軸受孔5、可動側軸受孔6を切設し且つ各軸受孔5、6の切縁の内側に相互に回転可能および軸方向に移動可能の状態で密に嵌合する固定側ボス部7,可動側ボス部8を設けて固定盤2内に可動盤3を支承する。
【0022】
また、上記固定側軸受孔5および可動側軸受孔6に中心軸10を挿入してその基端個所寄り個所を固定側軸受孔5にキー12およびキー溝13により回転不可能および軸方向に移動可能の状態に支承する。
【0023】
更に、上記の固定盤2において中心軸10を中心とする円線上に前工程からのプロセス液送入口17、後工程へのプロセス液送出口18、洗浄流体の受入口19および洗浄流体の送出口20を等間隔配置で開設し、これ等各口にエルボ21を連結する。
【0024】
また、上記の可動盤3においてプロセス液送入口17、プロセス液送出口18、洗浄流体送入口19および洗浄流体送出口20と対応する個所に4個の流通口23を対応配置として開設すると共にプロセス液送入口17に対応する流通口23とプロセス液送出口18に対応する流通口23とを、また洗浄流体送入口19に対応する流通口23と洗浄流体送出口20に対応する流通口23とをそれぞれU字管24,25により連結する。
【0025】
更に、上記各流通口23の切縁部内側にU字管24,25の延長短管部26を突設してこれ等各延長短管部26の先端開口縁面に可動側着座面27を形成すると共に上記のプロセス液送入口17、プロセス液送出口18、洗浄流体送入口19および洗浄流体送出口20の切縁部内側面に固定側着座面28を形成し、これ等各固定側着座面28に上記可動側着座面27を密に圧着自在とする。
【0026】
また、上記の可動側軸受孔6の切縁部外面に中心軸10に被着した状態で管状軸30を設け、この管状軸30の外端から中心軸10の先端を貫出状態として当該貫出部に雄ネジ34を刻設すると共にこの雄ネジ34に雌ネジ35を螺合し、この雌ネジ35の回りに締付用ハンドル36を突設し、これを締付の状態としたときには可動盤3が軸方向に作動して可動側着座面27が固定側着座面28に着座した状態を呈し、また弛めたときには非着座の状態を呈するようにし、この非着座の状態のときに回転盤3を回転させるための回転用ハンドル37を上記管状軸30の左右両側に設ける。
【0027】
更に、上記の円筒形状周壁1にチャンバー4に連通する除・殺菌流体送入口32および除・殺菌流体送出口33を設けたものである。
【0028】
尚、図中符号38、39は、係合子40が当接して回転盤3の回転範囲を90度(一直角)に限定するストッパーである。
【0029】
すなわち、上記実施例は、回転用エアーアクチュエーター15もしくは回転用ハンドル37によって可動盤3を0度まで回してU字管24,25を図2および図4に示すような横向きの状態としたり、戻して縦向きの状態としたりして使用するものであり、そしてこれ等横向きの状態としたり、戻して縦向きの状態としたりするときには、往復動用エアーモーター31もしくは締付用ハンドル36によって可動盤3を固定盤2から僅かに離した状態所謂浮かし状態で使用するものであり、またこの浮かし状態のときには洗浄流体を、洗浄流体送入口19からチャンバー4内に送入し洗浄流体送出口20から送出することで可動側着座面27と固定側着座面28の洗浄(殺菌)するようにしたものであって、具体的には例えば次のようにして、機器の洗浄を行いながら製品の充填を行なうような個所に使用するものである。
【0030】
【作用】
次に、例えば図5〜図10に示すように、プロセス液送入口17にプロセス液送入管42を、プロセス液送出口18にプロセス液送出管43を、洗浄流体送入口19に洗浄流体送入管44を、洗浄流体送出口20に洗浄流体送出管45を、除・殺菌流体送入口32に除・殺菌流体送入管54を、また除・殺菌流体送出口33に除・殺菌流体送出管55をそれぞれ接続して、プロセス液充填に使用している場合の使い方すなわち、プロセス液の充填工程、水押によるラインの液抜き工程、リンスし乍らの切換工程、充填ライン側および充填機側のCIP工程、充填ライン側および充填機側ならびにチャンバー内の殺菌工程、プロセス液の充填前工程について説明する。
【0031】
(プロセス液の充填工程)回転用エアーアクチュエーター15もしくは回転用ハンドル37によって可動盤3を0度まで回して両方U字管24,25を図2および図4に示すような横向きの状態とし、この横向き状態でプロセス液送入管42、一方U字管24プロセス液送出管43を順に経てプロセス液を充填機51に充填する(図5参照)。
【0032】
(水押によるラインの液抜き工程)上記と同様にして両方U字管24,25を横向き状態とし、この横向き状態でプロセス液送入管42、一方U字管24、プロセス液送出管43を順に経てラインの液抜きを行う(図6参照)。
【0033】
(リンスし乍らの切換工程)除・殺菌流体送入管54よりリンス液を送入し除・殺菌流体送出管55から送出し乍ら、往復動用エアーモーター31もしくは締付用ハンドル36によって可動盤3を浮かし状態とし、この浮かし状態で回転用エアーアクチュエーター15もしくは回転用ハンドル37によって可動盤3を90度(縦向き状態)まで戻し、この戻し後に往復動用エアーモーター31もしくは締付用ハンドル36を戻して可動側着座面27と固定側着座面28を密着状態とする。このリンスし乍らの切換工程は、可動側着座面27と固定側着座面28との間等のような接液面の洗浄(殺菌)に効果的である(図7参照)。
【0034】
(充填ライン側および充填機側のCIP工程)洗浄流体送入管42、縦向きの一方U字管24、プロセス液送出管45を順に経て洗浄液を流してプロセス液送入管42側(すなわち充填ライン48側)をCIP洗浄すると一緒に、洗浄流体送入管44、縦向きの他方U字管25、プロセス液送出管43を順に経て洗浄液を流してプロセス液送出管43側(すなわち充填機47側)をCIP洗浄する(図8参照)。
【0035】
(充填ライン側および充填機側ならびにチャンバー内の殺菌工程)プロセス液送入管42、縦向きの一方U字管24、洗浄流体送出管45を順に経て熱水もしくは蒸気、塩素水等殺菌液を流してプロセス液送入管42側(すなわち充填ライン48側)を機器殺菌すると一緒に、洗浄流体送入管44、縦向きの他方U字管25、プロセス液送出管43を順に経て熱水もしくは蒸気、塩素水等殺菌液を流してプロセス液送出管43側(すなわち充填機47側)を機器殺菌し、更に一緒に除・殺菌流体送入管54からチャンバー4内を介して除・殺菌流体送出管55へ熱水もしくは蒸気、塩素水等殺菌液を流して同チャンバー4内を機器殺菌をする(図9参照)。
【0036】
(プロセス液の充填前工程)機器殺菌終了後に、除・殺菌流体送入管54より除菌エアーを送入し除・殺菌流体送出管55から送出し乍ら、往復動用エアーモーター31もしくは締付用ハンドル36によって可動盤3を浮かし状態とし、この浮かし状態で回転用エアーアクチュエーター15もしくは回転用ハンドル37によって可動盤3を90度(縦向き状態)まで戻し、この戻し後に往復動用エアーモーター31もしくは締付用ハンドル36を戻して可動側着座面27と固定側着座面28を密着状態とする(図10参照)。尚、この場合、チャンバー4内は外部から菌が侵入しないように同内を正圧としておく(少なくともプロセス液の充填が開始されるまで)ことが好ましい。
【0037】
図11は本発明に係る管路切換装置の一つの使用例を示す系統図であって、殺菌機48、3個のサージタンク49、バルブマニホールド50および充填機51を複数個の本発明管路切換装置52により接続した構成のものであり、殺菌機48で処理したプロセス液をサージタンク49に本発明密閉型管路切換装置52を介して送入したり、サージタンク49内からプロセス液を充填機51に本発明密閉型管路切換装置52を介して送出したりするようにしたものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、上記の通りであるので、上記したような諸問題点を充分に解消できてその効果は著大であるのみならず請求項1,2または3に係る密閉型管路切換装置は、これを使用することで配管を簡略にでき、しかも全体としての弁の数を極端に少なくすることができる利点を有しているものであり、また請求項4に係るプロセス液処理装置によるときには、請求項7〜11に係るプロセス液処理方法の実施すなわち、プロセス液側のCIPと充填機側のCIPとを一緒に、プロセス液側の殺菌と充填機側の殺菌とチャンバー内の殺菌とを一緒に、チャンバー内の除・殺菌と接液面の除・殺菌とを一緒に、チャンバー内の洗浄と接液面の洗浄(リンス)とを一緒にそれぞれ行うことができるものであって、作業時間の短縮化に極めて好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉型管路切換装置の第1実施例を示す正面図である。
【図2】同じく一部切截側面図である。
【図3】本発明に係る密閉型管路切換装置の第2実施例を示す正面図である。
【図4】同じく一部切截側面図である。
【図5】充填中の状態を示す説明図である。
【図6】水押による残存プロセス液の抜き工程の状態を示す説明図である。
【図7】向き変え中の状態を示す説明図である。
【図8】CIP中の状態を示す説明図である。
【図9】機器殺菌中の状態を示す説明図である。
【図10】向き戻し中の状態を示す説明図である。
【図11】本発明に係る密閉型管路切換装置の一使用例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 円筒形状周壁
2 皿形状固定盤
3 可動盤
4 チャンバー
5 固定側軸受孔
6 可動側軸受孔
7 固定側ボス部
8 可動側ボス部
10中心軸
11軸受
12キー
13キー溝
14リミットスイッチ内蔵部
15回転用エアーアクチュエーター
17プロセス液送入口
18プロセス液送出口
19洗浄流体送入口
20洗浄流体送出口
21エルボ
23流通口
24U字管
25U字管
26延長短管部
27可動側着座面
28固定側着座面
30管状軸
31往復動用エアーモーター
32除・殺菌流体送入口
33除・殺菌流体送出口
34雄ネジ
35雌ネジ
36締付用ハンドル
37回転用ハンドル
38ストッパー
39ストッパー
40係合子
42プロセス液送入管
43プロセス液送出管
44洗浄流体送入管
45洗浄流体送出管
47充填機
48殺菌機
49サージタンク
50バルブマニホールド
51充填機
52管路切換装置
54除・殺菌流体送入管
55除・殺菌流体送出管

Claims (9)

  1. 皿形状の固定盤内に回転可能および軸方向に移動可能の状態で可動盤を装入し、これ等固定盤、可動盤の間に密閉チャンバーを形成すると共に固定盤の中央個所および可動盤の中央個所に固定側軸受孔、可動側軸受孔を設け、固定側軸受孔および可動側軸受孔に中心軸を挿入してその基端寄り個所を、固定側軸受孔には回転可能および軸方向に移動可能の状態に支承しまた可動側軸受孔には回転不能および軸方向に移動可能の状態に支承すると共に固定盤の外側に中心軸を四分の1回転させる回転用ハンドルを装備し、更に固定盤において中心軸を中心とする円線上に前工程からのプロセス液送入口、後工程へのプロセス液送出口、洗浄流体受入口および洗浄流体送出口を等間隔配置で開設し、また可動盤においてプロセス液送入口、プロセス液送出口、洗浄流体送入口および洗浄流体送出口と対応する個所に4個の流通口を対応配置として開設すると共にプロセス液送入口に対応する流通口とプロセス液送出口に対応する流通口とを、また洗浄流体送入口に対応する流通口と洗浄流体送出口に対応する流通口とをそれぞれU字管により連結し、更に各流通口の切縁部内側にU字管の延長短管部を突設してこれ等各延長短管部の先端開口縁面に可動側着座面を形成すると共にプロセス液送入口、プロセス液送出口、洗浄流体送入口および洗浄流体送出口の切縁部内側面に固定側着座面を形成し、これ等各固定側着座面に上記可動側着座面を密に圧着自在とし、また可動側軸受孔の切縁部外面に中心軸に被着した状態で管状軸を設け、この管状軸の外端から中心軸の先端を貫出状態として当該貫出部に雄ネジを刻設すると共にこの雄ネジに雌ネジを螺合し、この雌ネジの回りに締付用ハンドルを突設し、これを締付の状態としたときには可動盤が軸方向に作動して可動側着座面が固定側着座面に着座した状態を呈し、また弛めたときには非着座の状態を呈するようにし、更にチャンバーの周壁に除・殺菌流体送入口および除・殺菌流体送出口を設けたことを特徴とする密閉型管路切換装置。
  2. 請求項1に係る密閉型管路切換装置を用いたプロセス液処理装置であって、プロセス液送入口にプロセス液送入管を接続し、プロセス液送出口にプロセス液送出管を接続し、洗浄流体送入口に洗浄流体送入管を接続し、洗浄流体送出口に洗浄流体送出管を接続すると共に除・殺菌流体送入口に除・殺菌流体送入管を接続し、除・殺菌流体送出口に除・殺菌流体送出管を接続して成ることを特徴とするプロセス液処理装置。
  3. 請求項2に係るプロセス液処理装置に関し、プロセス液が充填液であることを特徴とするプロセス液処理装置。
  4. 請求項2に係るプロセス液処理装置に関し、プロセス液が貯蔵液であることを特徴とするプロセス液処理装置。
  5. 請求項2、3または4に係るプロセス液処理装置を用いて実施するプロセス液処理方法であって、プロセス液送入管、一方U字管およびプロセス液送出管を順に経てプロセス液を流すことでプロセス液の充填を行う充填工程と、両U字管を4分の1回転する向き変え工程と、洗浄流体送出管、一方U字管およびプロセス液送入管を順に経て洗浄流体を流すことでプロセス液側の定置洗浄を行うと共に洗浄流体送入管、他方U字管およびプロセス液送出管を順に経て洗浄流体を流すことで充填機側の定置洗浄を行う定置洗浄工程と、両U字管の向きを4分の1回転前の状態に戻す向き戻し工程と、をなすことを特徴とするプロセス液処理方法。
  6. 請求項5に係るプロセス液処理方法において、プロセス液送入管、一方U字管およびプ ロセス液送出管を順に経て水を流すことでプロセス液を押し出す液抜き工程を充填工程の後に行うことを特徴とするプロセス液処理方法
  7. 請求項5に係るプロセス液処理方法において、洗浄流体送出管、一方U字管およびプロセス液送入管を順に経て殺菌流体を流すことでプロセス液側の殺菌を行うと共に洗浄流体送入管、他方U字管およびプロセス液送出管を順に経て殺菌流体を流すことで充填機側の殺菌を行う殺菌工程と、殺菌流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の殺菌を行う殺菌工程と、を定置洗浄工程の後に行うことを特徴とするプロセス液処理方法。
  8. 請求項5に係るプロセス液処理方法において、向き変え工程もしくは向き戻し工程の場合に、熱水、蒸気、塩素水等殺菌液等除・殺菌流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の除・殺菌および接液面の除・殺菌を行う除・殺菌工程をなすことを特徴とするプロセス液処理方法。
  9. 請求項5に係るプロセス液処理方法において、向き変え工程もしくは向き戻し工程の場合に、水、リンス液等洗浄流体を除・殺菌流体送入口から除・殺菌流体送出口へ流すことでチャンバー内の洗浄および接液面の洗浄を行う洗浄工程をなすことを特徴とするプロセス液処理方法。
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