JP4145178B2 - 火花点火式エンジン及びその運転制御方法 - Google Patents
火花点火式エンジン及びその運転制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4145178B2 JP4145178B2 JP2003082590A JP2003082590A JP4145178B2 JP 4145178 B2 JP4145178 B2 JP 4145178B2 JP 2003082590 A JP2003082590 A JP 2003082590A JP 2003082590 A JP2003082590 A JP 2003082590A JP 4145178 B2 JP4145178 B2 JP 4145178B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port
- combustion chamber
- fuel
- port portion
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ内面とピストン頂部とで規定される燃焼室と、前記燃焼室に新気を導入する吸気ポートと、前記燃焼室の天井の中央部に配置された点火プラグと、前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給する燃料供給手段とを備えた火花点火式エンジン、及び、その運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような火花点火式エンジンは、吸気ポートから燃焼室に導入された空気又は希薄混合気等の新気と、燃料供給手段により燃焼室に供給された燃料とを、燃焼室において混合し、その混合気を点火プラグで点火して燃焼させるように構成されている。
【0003】
この種の火花点火式エンジンは、上記燃料供給手段が、吸気ポート又は燃焼室から燃焼室の中央部に向けて燃料を供給するように構成され、更に、上記燃料供給手段の燃料の供給タイミングなどの制御により、低回転速度域又は低負荷域(本願において「低回転低負荷域」と呼ぶ。)においては、その燃焼室の中央部に向けて供給された燃料を点火プラグ周りに偏在させて成層燃焼を行うように構成することがある。
【0004】
上記成層燃焼とは、燃焼室において、点火プラグの近傍には、火花点火可能な当量比の混合気が偏在する点火領域を形成し、その点火領域の周辺には、その点火領域の混合気よりも当量比が低く燃料が希薄状態である混合気が存在する希薄領域を形成して、先ず、上記点火領域に存在する混合気を点火プラグにより点火して燃焼させ、その火炎により上記希薄領域に存在する混合気を燃焼させて、全体として燃料を希薄状態で燃焼させるものである。
【0005】
そして、火花点火式エンジンにおいて上記成層燃焼を行うことにより、特に低回転低負荷域の燃焼温度の低下、サイクル効率の向上、ポンピング損失の低下などを実現することができ、排ガス性状及び燃費の改善に有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような成層燃焼を行う火花点火式エンジンでは、高回転速度域又は高負荷域(本願において「高回転高負荷域」と呼ぶ。)において、NOxやノッキングの発生を抑制しながら、全体的に理論当量比に近いリッチな混合気を燃焼させるために、上記成層燃焼とは逆に、燃料と新気とを充分に均質に混合させて燃焼させる均質混合燃焼を行う必要がある。
そして、従来の火花点火式エンジンにおいて、上記成層燃焼と上記均質混合燃焼とを両立するための有効な手法は無かった。
【0007】
従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、火花点火式エンジンにおいて、負荷に応じて成層燃焼及び均質混合燃焼とを切換えると共に、夫々の燃焼において混合気の混合状態を適切なものとすることができる制御技術を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明に係る火花点火式エンジンの第一特徴構成は、シリンダ内面とピストン頂部とで規定される燃焼室と、前記燃焼室に新気を導入する吸気ポートと、前記燃焼室の天井の中央部に配置された点火プラグと、前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給する燃料供給手段とを備えた火花点火式エンジンであって、
前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記中央部に対して外側に位置する第一ポート部と、前記第一ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する第二ポート部とに区画形成され、
前記第一ポート部が、前記新気を前記ピストン頂部に向けて導入するように形成され、前記第二ポート部が、前記新気を前記燃焼室の中央部に向けて導入するように形成されており、
前記第一ポート部を開状態とすると共に前記第二ポート部を閉状態とする第一状態と、前記第一ポート部を閉状態とすると共に前記第二ポート部を開状態とする第二状態とを切換え自在なポート切換手段を備え、
前記燃料供給手段が、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する供給部から前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給するように構成された点にある。
【0009】
また、上述の目的を達成するための本発明に係る火花点火式エンジンの運転制御方法の特徴構成は、シリンダ内面とピストン頂部とで規定される燃焼室と、前記燃焼室に新気を導入する吸気ポートと、前記燃焼室の天井の中央部に配置された点火プラグと、前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給する燃料供給手段とを備えると共に、前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記中央部に対して外側に位置する第一ポート部と、前記第一ポート部よりも前記中央部に近い第二ポート部とに区画形成され、前記第一ポート部を開状態とすると共に前記第二ポート部を閉状態とする第一状態と、前記第一ポート部を閉状態とすると共に前記第二ポート部を開状態とする第二状態とを切換え自在なポート切換え手段を備え、前記燃料供給手段が、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側の位置から前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給するように構成された火花点火式エンジンにおいて、
低回転低負荷域において前記ポート切換手段を前記第一状態として前記燃料供給手段で供給された燃料を前記点火プラグ近傍に偏在させて成層燃焼させ、高回転高負荷域において前記ポート切換手段を前記第二状態として前記燃料供給手段で供給された燃料を新気と均質混合させて均質混合燃焼させる点にある。
【0010】
即ち、上記火花点火式エンジンの第一特徴構成及び火花点火式エンジンの運転制御方法の特徴構成によれば、燃焼室に新気を導入するための吸気ポートが、吸気ポートの新気流通方向に延びる仕切り壁により、燃焼室の天井の中央部に対する外側(シリンダの径方向における外側)の第一ポート部と、その第一ポート部よりも前記中央部に近い側の第二ポート部とに区画形成されており、更に、上記ポート切換手段により、上記第一ポート部と上記第二ポート部との内、上記第一ポート部のみが開状態となる第一状態と、上記第二ポート部のみが開状態となる第二状態とに切換えることができる。
そして、低回転低負荷域においては、上記第一ポート部から新気がピストン頂部に向かう方向(言い換えれば、ピストンの下降方向)に沿って燃焼室に導入されるので、その第一ポート部から第二ポート部を挟んで中央部側に位置する供給部から中央部に向けて供給された燃料が、その新気流に交わることなく、点火プラグ近傍に到達し、良好な成層燃焼を行うことができる。
一方、高回転高負荷域においては、上記第二ポート部から新気が中央部に向かう方向に沿って燃焼室に導入されるので、その第二ポート部と隣接した供給部から中央部に向けて供給された燃料がその新気流により拡散されて、燃焼室全体に渡って均質な混合気を形成し、良好な均質混合燃焼を行うことができる。
【0011】
そして、制御装置等により、前記低回転低負荷域においては、前記ポート切換手段を前記第一状態とすることで、新気が燃料供給手段から遠い外側の第一ポート部から燃焼室に導入されるので、燃料が新気と均質に混合することが抑制されて、燃料が良好に中央部にある点火プラグ近傍に偏在されることになり、良好な成層燃焼が実現され、燃焼効率の向上を図ることができる。一方、制御装置等により、高回転高負荷域においては、前記ポート切換手段を前記第二状態とすることで、新気が燃料供給手段に近い内側の第二ポート部から燃焼室に導入されるので、燃料が新気と均質に混合することが促進されて、良好な均質混合燃焼が実現され、NOxやノッキングの発生を抑制しながら高出力で運転することができる。
【0014】
本発明に係る火花点火式エンジンの第二特徴構成は、上記第一特徴構成に加えて、前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記第一ポート部と、前記第二ポート部と、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する第三ポート部とに区画形成されており、
前記燃料供給手段が、前記第三ポート部を介して前記燃焼室に燃料を供給するように構成されている点にある。
【0015】
即ち、上記火花点火式エンジンの第二特徴構成によれば、燃料供給手段を、燃料を直接燃焼室に噴射するのではなく、吸気ポートの最も中央部側に位置する第三ポート部に比較的低圧で供給しても、成層燃焼と均質混合燃焼との夫々において混合気の混合状態を適切なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る火花点火式エンジン(以下、「本エンジン」と略称する。)の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1及び図2に示す本エンジン100は、シリンダ3と、シリンダ3内に収容されてシリンダ3と共に燃焼室1を形成するピストン2とを備え、そのピストン2が、連接棒(図示せず。)を介してクランク軸(図示せず。)に連動連結されている。
【0018】
シリンダ3には、吸気弁4を備えた吸気ポート10と、排気弁5を備えた排気ポート40とが連通されている。
【0019】
燃焼室1の天井部にあるシリンダヘッド9の略中央部には、燃焼室1に形成された混合気を点火するための点火プラグ6が設けられている。
【0020】
そして、本エンジン100は、吸気行程において、吸気弁4のみを開状態としてピストン2の下降に伴って吸気ポート10から空気である新気Iを燃焼室1に吸気すると共に、後述する燃料供給手段30により燃焼室1に天然ガスである燃料Gを燃焼室1に供給し、圧縮行程において、吸気弁4及び排気弁5を閉状態としてピストン2の上昇に伴って燃焼室1に形成された混合気を圧縮し、燃焼・膨張行程において、吸気弁4及び排気弁5を閉状態としたまま、点火プラグ6を働かせて燃焼室1に形成された混合気を点火して燃焼させることでピストン2を押し下げ、排気行程において、排気弁5のみを開状態としてピストン2の上昇に伴って燃焼室1の排ガスを排気ポート40に排出するというような運転を行い、ピストン2の往復運動をクランク軸(図示せず。)の回転運動に変えて出力するように構成されている、所謂火花点火式エンジン(SIエンジン)である。
【0021】
本エンジン100の燃料供給手段30が、吸気ポート10から燃焼室1の点火プラグ6が設けられている略中央部に向けて燃料Gを供給するように構成されており、低回転低負荷域においては、その燃焼室1の中央部に向けて供給された燃料Gを点火プラグ6周りに偏在させて成層燃焼を行うことが可能となっている。
【0022】
具体的には、燃料供給手段30は、吸気ポート10に流れ方向に沿って設けられた仕切り壁11により吸気ポート10の最も中央側に区画形成された燃料ポート部(第三ポート部)14と、燃料Gをその燃料ポート部14に負荷に応じた供給量制御を伴って供給する燃料供給弁31とで構成されている。
【0023】
更に、上記燃料ポート部14の燃焼室1への開口部14aは、その周囲壁面が、点火プラグ6が配置された中央部側に45°程度傾斜して形成されており、燃料ポート部14から燃焼室1に導入された燃料Gは、燃焼室1の中央部に向かって流れることになる。
【0024】
更に、吸気ポート10の上記燃料ポート部14以外の部分は、新気Iの流れ方向に沿って設けられた仕切り壁12により、中央部に対して外側に位置する第一ポート部15と、第一ポート部15よりも中央部に近い側に位置する第二ポート部16とに区画形成されており、上記第一ポート部15及び上記第二ポート部16には、新気Iが流入される。
【0025】
また、上記吸気ポート10において、上記第一ポート部15及び上記第二ポート部16は、略同等の流路断面積を有し、更に、上記燃料ポート部14は吸気弁4に向かって徐々に拡径しており、その拡径する前の流路断面積は、上記第一ポート部15及び上記第二ポート部16の流路断面積の約5分の1程度である。
【0026】
更に、第一ポート部15を開状態とすると共に第二ポート部16を閉状態とする第一状態(図1に示す状態)と、第一ポート部15を閉状態とすると共に第二ポート部16を開状態とする第二状態(図2に示す状態)とを切換え自在なポート切換手段35が設けられ、このポート切換手段35は、図3に示すように、上記吸気ポート10横断方向に延び、第一ポート部15及び上記第二ポート部16の一方のみを閉鎖できる形に形成された遮断壁35aと、その遮断壁35aを第一ポート部15と第二ポート部16との間で摺動作動させるためのアクチュエータからなる作動部35bとで構成されている。
【0027】
そして、コンピュータからなる制御装置50は、クランク軸の回転速度や、燃料供給弁31の開度やアクセル開度等から認識可能なエンジン負荷等の入力情報に基づいて、上記ポート切換手段35の切換操作を行うように構成されている。
即ち、回転速度が設定回転数未満又はエンジン負荷が設定エンジン負荷未満の低回転数低負荷域において、制御装置50は、燃焼室1の中央部に向かって供給された燃料Gが、新気Iと均質に混合することを抑制して、燃料Gが良好に中央部にある点火プラグ6近傍に偏在させ、良好な成層燃焼を行うために、ポート切換手段35を図1に示す第一状態に切換えて、新気Iを燃料供給手段30としての燃料ポート部14から最も遠い外側の第一ポート部15から燃焼室1に導入させる。
【0028】
更に、上記第一ポート部15から燃焼室1に導入された新気Iが、ピストン2頂部に向かう方向、即ち、ピストン2の下降方向に沿って流れ、燃料ポート部14から燃焼室1に導入された燃料Gを燃焼室1において拡散させずに良好な成層燃焼を行うために、第一ポート部15の開口部15aの周囲壁面が、上記ピストン2の頂部に向かう方向に沿った方向に形成されている。
【0029】
一方、回転速度が設定回転数以上又はエンジン負荷が設定エンジン負荷以上の高回転数高負荷域において、制御装置50は、燃焼室1の中央部に向かって供給された燃料Gが、新気Iと良好に混合して、良好な均質混合燃焼を行うために、ポート切換手段35を図2に示す第二状態に切換えて、新気Iを燃料供給手段30としての燃料ポート部14に隣接した内側の第二ポート部16から燃焼室1に導入させる。
【0030】
更に、上記第二ポート部16から燃焼室1に導入された新気Iが、燃焼室1の点火プラグ6が配置された中央部に向けて流れ、燃料ポート部14から燃焼室1に導入された燃料Gを燃焼室1において拡散させて良好な均質混合燃焼を行うために、第二ポート部16の開口部16aの周囲壁面が、中央部側に50°程度傾斜して形成されている。
【0031】
また、これまで説明してきたような本エンジンは、吸気ポートが区画形成されていない従来の火花点火式エンジンと比較して、高回転高負荷域(当量比0.83程度)においては、良好な均質混合燃焼を行うことにより、NOx排出量が2500ppmから1500ppmに低減することができ、更に、ノッキング強度も5kPaから1kPaに低減することができ、一方、低回転低負荷域(当量比0.56程度)においては、良好な成層燃焼を行うことで、燃焼効率が80%から90%に向上することができ、軸端効率が30%から34%に向上することができる。
【0032】
〔別実施形態〕
本発明に係る火花点火式エンジンの別実施形態について、説明する。
【0033】
〈1〉
上記実施の形態において説明したポート切換手段35は、図4に示すように構成することができる。
即ち、図4に示すポート切換手段35は、第一ポート部15内において回転して第一ポート部15を開閉可能なバタフライ弁として構成された第一遮断弁35cと、第二ポート部16内において回転して第二ポート部16を開閉可能なバタフライ弁として構成された第二遮断弁35dとを、その回転軸を共通に連結、且つ、90°の位相差を有した状態で配置して備える。そして、ポート切換手段36は、ロータリーアクチュエータ等からなる作動部35eにより、上記第一遮断弁35cと上記第二遮断弁35dとの回転軸を回転させることで、第二ポート部16を閉状態とする第一状態(図4(イ)に示す状態)と、第一ポート部15を閉状態とすると共に第二ポート部16を開状態とする第二状態(図4(ロ)に示す状態)とを切換え自在に構成されている。
尚、上記ポート切換手段35は、上記第一遮断弁35cと上記第二遮断弁35dとを、夫々に対して設けられた2つの作動部により各別に作動させるように構成しても構わない。
【0034】
〈2〉
上記実施の形態においては、第一ポート部15及び第二ポート部16を介して燃焼室1に導入される新気Iとして空気を利用したが、別に、新気Iとして燃料が少量の燃料と空気との希薄混合気を用いても構わない。
また、上記実施の形態では、燃料ポート部14を介して燃焼室1に燃料Gそのものを導入したが、燃料ポート14に若干の空気を供給して、燃料ポート部14に燃料Gと少量の空気との濃混合気を形成し、燃料ポート部14からその濃混合気を燃焼室1に導入しても構わない。
【0035】
〈3〉
上記実施の形態においては、燃料供給手段30を、吸気ポート10の最も中央側に区画形成された燃料ポート部14と、燃料Gを燃料ポート部14に供給する燃料供給弁31とで構成したが、別に、燃料供給手段30を、燃焼室1における吸気ポート10よりも中央側に偏った位置から中央側に向けて燃料Gを直接供給する燃料噴射弁で構成しても構わない。
【0036】
〈4〉
本発明に係る火花点火式エンジンにおいては、吸気ポート10の吸気弁4側において、燃焼室1の中央部から外側に向かって、燃料ポート部14、第一ポート部15、第二ポート部16と記載の順に配置されており、第一ポート部15が新気Iをピストン2の頂部に向けて導入するように形成され、第二ポート部16が新気Iを燃焼室1の中央部に向けて導入するように形成されていれば、本発明の効果を発揮することができる。
【0037】
〈5〉
本発明に係る火花点火式エンジンは、天然ガス等の炭化水素系燃料以外に、例えば、水素やプロパンガス等のCOやH2を主成分とする気体燃料や、その気体燃料以外の、ガソリン、アルコール、メタノール、エタノール等の任意の燃料を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の火花点火式エンジンにおける第一状態を示す概略構成図
【図2】実施形態の火花点火式エンジンにおける第二状態を示す概略構成図
【図3】実施形態の火花点火式エンジンの部分概略構成図
【図4】別実施形態の火花点火式エンジンの部分概略構成図
【符号の説明】
1:燃焼室
2:ピストン
3:シリンダ
4:吸気弁
6:点火プラグ
10:吸気ポート
11,12:仕切り壁
14:燃料ポート部(第三ポート部)
14:開口部14a
15:第一ポート部
15a:開口部
16:第二ポート部
16a:開口部
30:燃料供給手段
35:ポート切換手段
35a:遮断壁
35b:作動部
35c:第一遮断壁
35d:第二遮断壁
35e:作動部
50:制御装置
100:エンジン
G:燃料
I:新気
Claims (3)
- シリンダ内面とピストン頂部とで規定される燃焼室と、前記燃焼室に新気を導入する吸気ポートと、前記燃焼室の天井の中央部に配置された点火プラグと、前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給する燃料供給手段とを備えた火花点火式エンジンであって、
前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記中央部に対して外側に位置する第一ポート部と、前記第一ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する第二ポート部とに区画形成され、
前記第一ポート部が、前記新気を前記ピストン頂部に向けて導入するように形成され、前記第二ポート部が、前記新気を前記燃焼室の中央部に向けて導入するように形成されており、
前記第一ポート部を開状態とすると共に前記第二ポート部を閉状態とする第一状態と、前記第一ポート部を閉状態とすると共に前記第二ポート部を開状態とする第二状態とを切換え自在なポート切換手段を備え、
前記燃料供給手段が、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する供給部から前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給するように構成された火花点火式エンジン。 - 前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記第一ポート部と、前記第二ポート部と、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側に位置する第三ポート部とに区画形成されており、
前記燃料供給手段が、前記第三ポート部を介して前記燃焼室に燃料を供給するように構成されている請求項1に記載の火花点火式エンジン。 - シリンダ内面とピストン頂部とで規定される燃焼室と、前記燃焼室に新気を導入する吸気ポートと、前記燃焼室の天井の中央部に配置された点火プラグと、前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給する燃料供給手段とを備えると共に、前記吸気ポートが、仕切り壁により、前記中央部に対して外側に位置する第一ポート部と、前記第一ポート部よりも前記中央部に近い第二ポート部とに区画形成され、前記第一ポート部を開状態とすると共に前記第二ポート部を閉状態とする第一状態と、前記第一ポート部を閉状態とすると共に前記第二ポート部を開状態とする第二状態とを切換え自在なポート切換え手段を備え、前記燃料供給手段が、前記第二ポート部よりも前記中央部に近い側の位置から前記燃焼室の中央部に向けて燃料を供給するように構成された火花点火式エンジンにおいて、
低回転低負荷域において前記ポート切換手段を前記第一状態として前記燃料供給手段で供給された燃料を前記点火プラグ近傍に偏在させて成層燃焼させ、高回転高負荷域において前記ポート切換手段を前記第二状態として前記燃料供給手段で供給された燃料を新気と均質混合させて均質混合燃焼させる火花点火式エンジンの運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082590A JP4145178B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 火花点火式エンジン及びその運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082590A JP4145178B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 火花点火式エンジン及びその運転制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004293299A JP2004293299A (ja) | 2004-10-21 |
JP4145178B2 true JP4145178B2 (ja) | 2008-09-03 |
Family
ID=33398297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003082590A Expired - Fee Related JP4145178B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 火花点火式エンジン及びその運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4145178B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7403708B2 (ja) | 2021-02-19 | 2023-12-22 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の吸気構造 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5659929U (ja) * | 1980-10-01 | 1981-05-22 | ||
JPS5820940A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-07 | Mazda Motor Corp | エンジンの吸気装置 |
JPS58210322A (ja) * | 1982-06-02 | 1983-12-07 | Yamaha Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気装置 |
JPH0676772B2 (ja) * | 1986-04-22 | 1994-09-28 | マツダ株式会社 | 成層燃焼式エンジン |
JPH02115926U (ja) * | 1989-03-03 | 1990-09-17 | ||
JP2501556Y2 (ja) * | 1989-12-28 | 1996-06-19 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の吸気装置 |
JP2899734B2 (ja) * | 1992-05-20 | 1999-06-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の吸気装置 |
JP3319645B2 (ja) * | 1994-02-17 | 2002-09-03 | ヤマハ発動機株式会社 | エンジンの吸気制御装置 |
JP2821373B2 (ja) * | 1994-06-28 | 1998-11-05 | 川崎重工業株式会社 | エンジンの吸気制御方法および吸気制御装置 |
JPH10231729A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-09-02 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気装置 |
JPH1122470A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Toyota Motor Corp | リーンバーンエンジンの燃料噴射装置 |
JP3926989B2 (ja) * | 2001-02-01 | 2007-06-06 | 株式会社日立製作所 | 筒内噴射式火花点火エンジンの制御装置 |
JP2004011442A (ja) * | 2002-06-04 | 2004-01-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気装置 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082590A patent/JP4145178B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004293299A (ja) | 2004-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2580823B2 (ja) | 成層燃焼型内燃エンジン | |
KR100471202B1 (ko) | 가솔린 직접 분사식 엔진 | |
US6932062B2 (en) | Compression ignition type internal combustion engine | |
JP2002188448A (ja) | 筒内噴射ガソリンエンジン | |
JP2000034925A (ja) | ガソリン直噴エンジン | |
JPS62182423A (ja) | 火花点火式内燃機関 | |
JPWO2008143227A1 (ja) | 4サイクルエンジン | |
JP4145178B2 (ja) | 火花点火式エンジン及びその運転制御方法 | |
JPH0763076A (ja) | 内燃機関 | |
JP2003293805A (ja) | 内燃機関 | |
JP2011508140A (ja) | 内燃機関および内燃機関を改造する方法 | |
JP2001193465A (ja) | ディーゼルエンジン | |
JP4254614B2 (ja) | 予混合圧縮自着火機関 | |
JP3493296B2 (ja) | エンジン | |
JP2022508573A (ja) | 改良された燃焼エンジン | |
JPH06241077A (ja) | 気体燃料エンジン | |
JPH11294207A (ja) | 火花点火式内燃機関 | |
JP3647355B2 (ja) | 副室燃焼式エンジンの運転方法 | |
JP3948081B2 (ja) | 火花点火式内燃機関 | |
JP6244881B2 (ja) | 直噴エンジンの制御装置 | |
JP3744122B2 (ja) | 筒内直接噴射式内燃機関 | |
JP2524920Y2 (ja) | 直接噴射式内燃機関 | |
JP2004218646A (ja) | 筒内噴射型内燃機関 | |
JP4082277B2 (ja) | 筒内直噴cngエンジン | |
KR930008391B1 (ko) | 성층 연소형 내연엔진 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080605 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140627 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |