JP4144470B2 - 回転電機用電機子 - Google Patents

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Description

本発明は回転電機用電機子、特にその電機子巻線の構成に関する。
近年、車両では電気負荷が増加しており、車両用交流発電機には高出力化(電機子の許容電流のアップ)が求められている。また、発電機をインバータ駆動することにより、スタータ機能(電動機能)を付加することがあり、電動機として使用する場合も、許容電流アップが必要である。
車両用交流発電機の電機子巻線として、電機子鉄心のスロットに挿通された多数のU字状のセグメント導体を順次接合したものが知られている(特許文献1参照)。この電機子では、図9に示すように、X相を構成する巻線は、並列接続された2つの部分巻線100及び105を有する。
第1部分巻線100は、第1スロット群に収容された複数のセグメント導体から成る巻線101と、第1スロット群と隣接する第2スロット群に収容された複数のセグメント導体から成る巻線102とを直列接続して構成されている。第2部分巻線105第1スロット群に収容された巻線106と、第2スロット群に収容された巻線107とを直列接続して成る。
第1部分巻線100及び第2部分巻線105は、それぞれ、第1スロット群に収容された電気導体の半分と、第2スロット群に収容された電気導体の半分とを有しており、それらの端部における電気的な位相が等しくなっている。
特開2001−169490号公報
従来の電機子は、互いに隣接する2つのスロットに2本ずつ収容される合計4つの周回巻線をたすきがけ状に接続している。2つの周回巻線が直列接続されて成る相巻線(部分巻線100及び105)を並列接続して、通電電流の倍増を意図している。
この電機子巻線では、配線パターン即ちセグメント導体の接続順序が固定されている。つまり、巻線101を構成するセグメント導体と巻線102を構成するセグメント導体とが決まった箇所で接続され、そのため直列導体数又はターン数が一通りに固定されてしまう。
これでは、回転電機で要求される仕様に応じて直列導体数の変更が必要になった場合の設計変更が困難である。つまり、セグメント導体は通常断面矩形状の線材(平角線)を使用するため、直列導体数や断面積を変更するには、電機子鉄心のスロット数やスロット形状の変更が必要になる。これらは電機子の基本的設計変更であり、変更には時間とコストがかかる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、製造コストを上昇させることなく、要求される仕様に応じて所望の直列導体数(ターン数)を実現できる回転電機用電機子を提供することを目的とする。
本願の発明者は、Δ巻線とスター巻線(Y巻線)とを直列にΔ−Y巻線した、電気的位相の等しい2つのΔ−Y巻線を形成し、このΔ−Y巻線同士を並列接続する巻線方法を具体化し、本発明を完成した。
本発明による回転電機用電機子は、請求項1に記載したように、複数のスロットを持つ電機子鉄心と、一対の挿入部と、挿入部の一端同士を連結するU字形のターン部と、挿入部の他端同士を接合する一対の接合部とを有し、挿入部が所定ピッチ離れた前記スロット内に配置された複数の断面略矩形状のセグメント導体から成る電機子巻線と、から成る。
電機子巻線は電気的位相の等しい第1巻線及び第2巻線を含む。第1巻線は、それぞれの端部同士が接続されΔ状を成す第1U相巻線、第1V相巻線及び第1W相巻線を持つ第1Δ巻線と一端が第1U相巻線と第1V相巻線との結線部Y字状に結線された第1X相巻線、一端が第1V相巻線と第1W相巻線との結線部にY字状に結線された第1Y相巻線、及び一端が第1W相巻線と第1U相巻線との結線部にY字状に結線された第1Z相巻線を持つ第1スター巻線とを有する。
第2巻線は、それぞれの端部同士が接続されΔ状を成す第2U相巻線、第2V相巻線及び第2W相巻線を持つ第2Δ巻線と;一端が第2U相巻線と第2V相巻線との接続部にY字状に接続された第2X相巻線、一端が第2V相巻線と第2W相巻線との接続部にY字状に接続された第2Y相巻線、及び一端が第2W相巻線と第2U相巻線との接続部にY字状に接続された第2Z相巻線を持つ第2スター巻線と;を有する。
第1X相巻線の他端及び第2X相巻線の他端がX相出力端子に接続され、第1Y相巻線の他端及び第2Y相巻線の他端がY相出力端子に接続され、第1Z相巻線の他端及び第2Z相巻線の他端がZ相出力端子に接続されている。
この回転電機用電機子において、第1巻線及び第2巻線を構成し、直列接続されるΔ巻線とスター巻線(Y巻線)とを任意に組み合わせることができる。また、第1巻線(Δ−Y巻線)と第2巻線(Δ−Y巻線)とを並列接続することができる。
本発明(請求項1)の回転電機用電機子は、第1U相巻線及び第2U相巻線、第1V相巻線及び第2V相巻線、第1W相巻線及び第2W相巻線、第1X相巻線及び第2X相巻線、第1Y相巻線及び第2Y相巻線、第1Z相巻線及び第2Z相巻線の一端同士及び他端同士は、同一のスロットの隣接層から延び出た引出し線対をなす。
請求項2の回転電機用電機子は、請求項1において、第1U相巻線及び第2U相巻線、第1V相巻線及び第2V相巻線、第1W相巻線及び第2W相巻線、第1X相巻線及び第2X相巻線、第1Y相巻線及び第2Y相巻線、第1Z相巻線及び第2Z相巻線の引出し線対、及び結線部が電機子鉄心の端面上で半円周内に位置している。
本発明の回転電機用電機子によれば、Δ巻線とスター(Y)巻線とを直列に接続した ことにより、等価的な直列導体数(ターン数)を変更でき、Δ巻線のターン数とスター(Y)巻線のターン数との中間的なターン数が得られる。また、Δ‐Y巻線同士を並列に接続したことにより、電機子巻線に大電流を流すことが可能になった。
また、各相の第1巻線及び第2巻線(例えば第1U相巻線及び第2U相巻線)を電機子鉄心の同じスロットに収容し、この同じスロットから延び出させ、電機子鉄心の円周方向で反対方向に巻装した。これにより、シンプルな構成で第1巻線と第2巻線との並列接続回路が実現できる。
請求項2の電機子によれば、Δ巻線とスター(Y)巻線との結線位置、及びX相巻線、Y相巻線及びZ相巻線の引出位置を電機子鉄心の端面の一定範囲内に集合させることができる。その結果、接続線の長さが短くなり、また結線作業が容易になる。
(1)回転電機(発電機・電動機)
回転電機はハウジング、電機子(ステータ)、回転子(ロータ)及び制御装置を含む。回転電機を発電機として使用するときは、外力により、例えばエンジンの補機駆動ベルトによりプーリを介して、回転子を回転する。電機子に発生した交流(電力)を制御装置で直流(電力)に変換して直流電源(バッテリ)に充電する。これに対して、電動機として使用するときは、直流を制御装置で交流に変換して電機子に供給する。回転する回転子の回転力を利用して負荷を駆動する。例えばプーリを介して補機駆動ベルトによりエンジンを始動する。
(2)電機子
電機子(ステータ)は電機子鉄心(ステータコア)と電機子巻線(ステータコイル)とから成る。電機子鉄心は内周面に複数のスロットを備えている。交流発電機をベースとする場合、例えば極数を16とし、スロット数は96(極数の3×2倍)としている。
電機子巻線は電機子鉄心を周回するようにスロットに巻装され、並列接続された第1巻線と第2巻線とから成る。このうち第1巻線は第1Δ巻線と第1スター巻線とを含む。第1Δ巻線は互いにΔ結線された第1U相巻線、第1V相巻線及び第1W相巻線を有する。第1スター巻線は第1Δ巻線に対してスター(Y)結線された第1X相巻線、第1Y相巻線及び第1Z相巻線を有する。
第1U相巻線、第1V相巻線及び第1W相巻線も、第1X相巻線、第1Y相巻線及び第1Z相巻線も、複数のU字形状のセグメント導体を接合して形成されている。スロット内には例えばセグメント導体の挿入部が4本ずつ挿入される。但し、各スロットに6本又は8本の挿入部を挿入することも可能である。
本発明では、Δ巻線とスター巻線とがΔ−Y結線されている。本巻線によれば、両者の中間的な直列導体数(ターン数)が得られる。ここで、「直列導体数(ターン数)」とは、毎極毎相当たりの直列につながった導体数のことであり、電源電圧、回転電機の体格等に応じて最適の値がある。
例えば、U相巻線、V相巻線及びW相巻線、並びにX相巻線、Y相巻線及びZ相巻線がそれぞれ電機子巻線を一周している場合、これらをスター(Y)巻線したときのターン数は4であり、Δ巻線したときのターン数はスター換算で約2である。本発明のΔ−Y巻線によれば、両者の中間的なターン数(約3)が得られる。
なお、ターン数が6又は8の電機子巻線を得ることもできる。ターン数を6にするためには、先ず各スロット内のセグメント導体数を8とし、その上でΔ巻線とスター巻線とをΔ−Y巻線すれば良い。一方、ターン数を8にするためには、各スロット内のセグメント導体数を8とし、Yスター巻線のみすれば良い。
第2巻線の構成は基本的に第1巻線と同じである。電機子鉄心上での巻装方向が第1巻線とは反対方向である点が異なる。
(3)第1巻線と第2巻線との関係
例えば、第1U相巻線のセグメント導体と第2U相巻線のセグメント導体とは同じスロットに挿入され、スロットから延び出た後互いに円周方向で反対方向に延びている。これは、第1V相巻線と第2V相巻線と、第1W相巻線と第2W相巻線と、第1X相巻線と第2X相巻線と、第1Y相巻線と第2Y相巻線と、第1Z相巻線と第2Z相巻線と、でも同様である。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
(構成)
(1)回転電機
図1に示す回転電機はハウジング10、電機子(ステータ)30及び回転子(ロータ)25、制御装置70等を含む。ハウジング10のそれぞれ一端が開口した左方ハウジング11及び右方ハウジング16内に電機子30及びロータ25が配置されている。即ち、左方ハウジング11の端壁及び右方ハウジング16の端壁に軸受12及び17を介して回転軸20が回転可能に支持されている。左方の端壁から突出した軸部分にプーリ22が固定され、中間部にロータ25が取り付けられている。
ロータ25は一対のロータコア26a、26bと、両ロータコア間に巻かれた界磁コイル27とを含む。左方ハウジング11の周壁部に取り付けられた電機子30は、電機子鉄心32とそのスロットに挿入された電機子巻線35とを含みロータ25と対向している。電機子30の詳細は後述する。
ロータ25の左側面の外周寄りにファン28aが形成され、これに対向して左方ハウジング11に通気孔13a、13bが形成されている。ロータ25の右側面にはファン28bが形成され、これに対応して右方ハウジング16に通気孔18a、18bが形成されている。
ハウジング10に取り付けられたケーシング70は樹脂材料から成り、全体としてドーナツ形状を持ち、その中空部にブラシホルダ72が配置されている。ブラシホルダ72により保持されたブラシ73が、回転軸20の右端に取り付けたスリップリング19に接触している。ケーシング70の空間内に、直流を交流に変換するトランジスタや、交流を直流に整流するダイオードが装備されている。外周面には出力端子74が立設されている。ブラシホルダ72やケーシング70により制御装置80が構成される。
(2)電機子
次に、電機子30について詳述する。図1及び図2から分かるように、電機子30は電機子鉄心32と電機子巻線35とから成る。電機子鉄心32は、全体的にリング形状を呈し、その内周面には軸方向に延びる多数のスロット33が所定ピッチで形成されている。各スロット33は同じ形状で、所定幅及び所定深さを持ち、開口側は幅(円周方向寸法)が小さくなっている。
各スロット33にインシュレータ31を介して、電機子巻線35を構成するセグメント導体37及び42(図3参照)が挿入され、一端のターン部39及び44はコア一端面から、他端の接合部39a、39b、45a及び45bはコア他端面から、それぞれ軸方向に突出している。
図4に示すように、電機子巻線35は並列接続された第1巻線50と第2巻線60とから成る。このうち、第1巻線50は直列接続された第1Δ巻線52と第1スター巻線56とを含む。第1Δ巻線52はU相巻線53a、V相巻線53b及びW相巻線53cを有し第1スター巻線56はX相巻線57a、Y相巻線57b及びZ相巻線部57cを有する。また、第2相巻線60は直列接続された第2Δ巻線62と第2スター巻線66とを含む。
第2Δ巻線62はU相巻線63a、V相巻線63b及びW相巻線63cを有し、第2スター巻線66はX相巻線67a、Y相巻線67b及びZ相巻線部67cを有する。これら12個の相巻線53aから67c等は何れも、図3に示す内外2つのセグメント導体37及び42を接合して成る。
以下、第1Δ巻線部のU相巻線53aを例にして説明する。内側セグメント導体37は一対の平行な挿入部(直線部)38a及び38bと、その一端のU字形のターン部39と、他端の一対の接合部41a及び41bとを含む。接合部41a及び41bは幅方向で互いに近づく方向に屈曲している。
外側セグメント導体42は一対の平行な挿入部(直線部)43a及び43bと、その一端のU字形のターン部44と、一対の他端の接合部45a及び45bとを含む。接合部45a及び45bは幅方向で互いに離れる方向に屈曲している。なお、破線で示したのはセグメント導体37及び42に接続される他セグメント導体の対応部分である。
複数のセグメント導体37及び42のスロット33への挿入、及び接続と、端部40a、40b,46a及び46bの接合によるU相巻線53aから53c等の形成につき、図2,図4,図5,図6及び図7を参照しつつ説明する。なお、図5及び図6においてスロット33の径方向に挿入された4本の挿入部のうち、内径側から第1層を一点鎖線、第2層を破線、第3層を実線、そして第4層を二点鎖線で示している。
a.第1Δ巻線
一部上述したように、第1巻線50の第1Δ巻線52は、電機子鉄心32のスロット33に、互いに4スロット分(電気角で120°)ずらして巻装され、相互にΔ結線された第1U相巻線53a、第1V相巻線53b及び第1W相巻線53cを有する。
U相巻線53aは、円周方向で6スロットずつ離れた第9スロット、第15スロット及び第21スロット・・・から成る第1スロット群に挿入されたセグメント導体37,42から成り、第9スロットの第2層から、第15スロットの第1層・・・と、円周方向第1方向(図5で左方向)に延びている。第9スロットの第2層は内側セグメント導体37の一方挿入部38aから成り、第15スロットの第1層は外側セグメント導体42の一方挿入部43aから成る。
第1U相巻線部53aの一端は第9スロットの第2層から延び出し、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端は第15スロットの第3層から延び出ている。中間部では、原則として波巻(例えば第15スロットと第21スロットとの間)と重ね巻(例えば第21スロットと第27スロットとの間)とが円周方向で交互に形成されている。
第1V相巻線53bは、第1U相巻線53aが挿入されたスロットから4スロット分ずれた第5スロット、第11スロット及び第17スロット・・・から成る第2スロット群に挿入されたセグメント導体37及び42から成る。第1V相巻線の一端が第29スロットから延び出し、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周し、他端が第35スロットから延び出ている。
第1W相巻線53cは、V相巻線53bが挿入されたスロットからさらに4スロット分ずれた第1スロット1、第7スロット及び第13スロット・・・から成る第3スロット群に挿入されたセグメント導体37及び42から成る。W相巻線部53cの一端が第49スロット第2層から延び出し、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端が第55スロット第3層から延び出ている。
b.第1スター巻線
第1スター巻線56は第1X相巻線57a、第1Y相巻線57b及び第1Z相巻線57cを含む。第1X相巻線57aは結線部55cで第1Δ巻線52の第1U相巻線53a及び第1V相巻線53bにY結合されている。同様に第1Y相巻線57bは結線部55bで第1V相巻線53b及びW相巻線53cにY結合され、第1Z相巻線57cは結線部55cで第1W相巻線53c及び第1U相巻線53aにY結合されている。
X相巻線57aは、第10スロット、第16スロット及び第22スロット・・・から成る第4スロット群に挿入されたセグメント導体37及び42から成る。第4スロット群は第1スロット群から1スロット分ずれている。一端が第10スロットの第2層から延び出し、中間部が第16スロットの第1層から電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端が第16スロットの第3層から延び出ている。
第9スロットから延び出た第1U相巻線53aの一端と、第35スロットから延び出た第1V相巻線53bの一端と、第16スロットから延び出た第1X相巻線53cの一端とが、引出線59a、59b及び59cを介して第1結線部55aで結線されている。第1X相巻線57aの一端は接続線59dを介してX相出力端子74Xに接続されている。
第1Y相巻線57bは、第6スロット、第12スロット及び第18スロット・・・から成る第5スロット群に挿入されたセグメント導体37及び42から成る。第5スロット群は第2スロット群から1スロット分ずれ、第4スロット群から4スロット分ずれている。一端が第30スロットの第2層から延び出し、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端が第36スロットから延び出ている。
第29スロットから延び出た第1V相巻線53bの一端と、第55スロットから延び出た第1W相巻線53cの一端と、第36スロットから延び出た第1Y相巻線57bの一端とが、接続線を介して第2結線部55bで接続されている。Y相巻線57bの他端はY相出力端子74Yに接続されている。
第1Z相巻線57cは、第2スロット、第8スロット及び第14スロット・・・から成る第6スロット群に挿入されたセグメント導体37及び42から成る。第6スロット群は第3スロット群から1スロット分ずれ、第5スロット群から4スロット分ずれている。一端が第50スロットの第2層から延び出し、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端が第56スロットから延び出ている。
第49スロットから引き出された第1W相巻線53cの一端と、第15スロットから引き出された第1U相巻線53aの一端と、第56スロットから引き出された第1Z相巻線57cの一端とが、接続線を介して第3結線部55cで結線されている。Z相巻線57cの一端はZ相出力端子74Zに接続されている。
c.第2巻線
第2巻線60の第2Δ巻線62は基本的に上記第1Δ巻線52と同じ構成を持ち、第2スター巻線66は基本的に上記第1スター巻線56と同じ構成を持つ。第2U相巻線63a、第2V相巻線63b及び第2W相巻線63cを構成するセグメント導体37及び42が各々第1スロット群、第2スロット群及び第3スロット群に挿入されている。第2X相巻線67a、第2Y相巻線67b及び第2Z相巻線部67cを構成するセグメント導体37及び42が、各々第4スロット群、第5スロット群及び第6スロット群に挿入されている。
異なる点は、電機子鉄心32のスロット33に、第1U相巻線53aから第1Z相巻線57aとは反対方向に、即ち図5及び図6で右方向に巻装されていることである。例えば、第2U相巻線63aは、第9スロットの第1層から始まり、第3スロットの第2層、第9スロットの第3層、第3スロットの第4層・・・と延びている。そして、内側セグメント導体37の一方挿入部38aが第3スロットの第2層を形成し、他方挿入部38bが第9スロット第3層を形成している。
第2U相巻線63aの一端と、第2V相巻線63bの一端と、第2X相巻線67aの一端とが結線部65aで結線されている。X相巻線67aの他端は出力端子74Xに接続されている。これは他の結線部65b及び65cでも同様である。
第2X相巻線67aの一端が第10スロットの第1層から引き出され、中間部が電機子鉄心32をほぼ一周してスロットに巻装され、他端が第16スロットの第4層から引き出されている。第2Y相巻線、第2Z相巻線も同様である。
以上のようにして、図4に示すように、Δ‐Y結線された第1巻線50と、第2巻線60とが、X相出力端子74X,Y相出力端子74Y及びZ相出力端子74Zに並列接続されている。電機子鉄心32の端面上での結線部55aから55cの位置と、X相巻線X1、X2、Y相巻線Y1、Y2及びZ相巻線Z1、Z2の引出線(接続線)を図8に示す。これから分かるように、X相巻線X1及びX2、Y相巻線Y1及びY2並びにZ相巻線Z1及びZ2と、結線部55aから55c及び結線部65aから65cとが端面上で半円周内に位置している。
(作用効果)
本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)Δ−Y巻線による効果
Δ巻線のみのターン数とスター(Y)結線のみのターン数との間の中間的なターン数が得られる。U相巻線53a,V相巻線53b及びW相巻線53cのターン数はそれぞれ2であり、Δ結線された第1Δ巻線52のスター換算した等価ターン数は2/√3(=約1)である。第1X相巻線57a、57b及び57cのターン数はそれぞれ2である。
第1Δ巻線52と第1スター巻線56との組合せにより誘起電圧が合成され、Δ−Y巻線された第1巻線50の等価ターン数は、スター換算で2+2/√3(=約3)となる。
なお、Δ巻線とスター巻線との結線位置、即ち結線部55a、55b及び55cの位置の変更により、上記以外のターン数を得ることも可能である。
(2)Δ−Y巻線の並列接続による効果
第1に、2つのΔ−Y巻線50と60とが同位相、即ちX相同士、Y相同士及びZ相同士、ひいてはU相同士、V相同士及びW相同士が並列接続されている。これにより、第1巻線50と第2巻線60とに均等に電流が流れ、電機子巻線35に大電流を流すことができ、出力が大きくなる。
第2に、各相巻線の両端の延出し位置が近い。第1巻線50のU相巻線53aの一端及び他端の延び出た位置は第9スロット及び第15スロットである。V相巻線53bの一端及び他端は第29スロット及び第35スロットから延び出、W相巻線53cの一端及び他端は第49スロット及び第55スロットから延び出ている。何れもスロット6個分しか離れていない。これは第2巻線60についても同様である。
その結果、図8から分かるように、全ての相巻線の延出し位置及び結線部55aから55cの結線位置が電機子鉄心33の端面上でほぼ半周(180°)以内に収まり、引出線59aから59c等の長さを短くできる。
第3に、U相巻線53及び63aの一端がともに第9スロットから延び出て、他端がともに第15スロットから延び出ている。また、V相巻線53b及び63bの一端及び他端がともに、それぞれ第29スロット及び第35スロットから延び出ている。W相巻線53c及び63cの一端及び他端がそれぞれともに第49スロット及び第55スロットから延び出ている。
このように第1巻線50と第2巻線60とで、対応する相巻線の一端及び他端が同じスロットの隣接する層(1,2層及び3,4層)から延び出ているので、構成がシンプルで製作が容易である。
本発明の実施例を示す縦断面図である。 図1における要部断面図である。 上記実施例のセグメント導体の斜視図である。 上記実施例における電機子鉄心の結線状態を示す説明図である。 セグメント導体とスロットとの関係を示す巻線図である。 セグメント導体とスロットとの関係を示す巻線図である。 セグメント導体とスロットとの関係を示す巻線図である。 ステータコアの端面図である。 従来例の結線図である。
符号の説明
10:ハウジング 25:ロータ
30:電機子 32:電機子鉄心
33:スロット 35:電機子巻線
37:内側セグメント導体 42:外側セグメント導体
50:第1巻線 52:第1Δ巻線
53a:第1U相巻線 53b:第1V相巻線
53c:第1W相巻線 56:第1スター巻線
57a:第1X相巻線 57b:第1Y相巻線
57c:第1Z相巻線 60:第2巻線

Claims (2)

  1. 複数のスロットを持つ電機子鉄心と、
    一対の挿入部と、該挿入部の一端同士を連結するU字形のターン部と、該挿入部の他端同士を接合する一対の接合部とを有し、該挿入部が所定ピッチ離れた前記スロット内に配置された複数の断面略矩形状のセグメント導体から成る電機子巻線と、から成る回転電機用電機子であって、
    前記電機子巻線は電気的位相の等しい第1巻線及び第2巻線を有し、
    (a)前記第1巻線は、
    それぞれの端部同士が接続されΔ状を成す第1U相巻線、第1V相巻線及び第1W相巻線を持つ第1Δ巻線と、
    一端が前記第1U相巻線と前記第1V相巻線との結線部にY字状に結線された第1X相巻線、一端が該第1V相巻線と前記第1W相巻線との結線部にY字状に結線された第1Y相巻線、及び一端が該第1W相巻線と該第1U相巻線との結線部にY字状に結線された第1Z相巻線を持つ第1スター巻線と、を有し、
    (b)前記第2巻線は、
    それぞれの端部同士が接続されΔ状を成す第2U相巻線、第2V相巻線及び第2W相巻線を持つ第2Δ巻線と、
    一端が前記第2U相巻線と前記第2V相巻線との接続部にY字状に接続された第2X相巻線、一端が該第2V相巻線と前記第2W相巻線との接続部Y字状に接続された第2Y相巻線、及び一端が該第2W相巻線と該第2U相巻線との接続部にY字状に接続された第2Z相巻線を持つ第2スター巻線とを有し、
    (c)前記第1X相巻線の他端及び前記第2X相巻線の他端がX相出力端子に接続され、前記第1Y相巻線の他端及び前記第2Y相巻線の他端がY相出力端子に接続され、前記第1Z相巻線の他端及び前記第2Z相巻線の他端がZ相出力端子に接続され、
    前記第1U相巻線及び前記第2U相巻線、前記第1V相巻線及び前記第2V相巻線、前記第1W相巻線及び前記第2W相巻線、前記第1X相巻線及び前記第2X相巻線、前記第1Y相巻線及び前記第2Y相巻線、前記第1Z相巻線及び前記第2Z相巻線の一端同士及び他端同士は、同一の前記スロットの隣接層から延び出た引出し線対をなすことを特徴とする回転電機用電機子。
  2. 前記第1U相巻線及び前記第2U相巻線、前記第1V相巻線及び前記第2V相巻線、前記第1W相巻線及び前記第2W相巻線、前記第1X相巻線及び前記第2X相巻線、前記第1Y相巻線及び前記第2Y相巻線、前記第1Z相巻線及び前記第2Z相巻線の前記引出し線対、及び前記結線部が前記電機子鉄心の端面上で半円周内に位置している請求項1に記載の回転電機用電機子。
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