JP4144397B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速印字から低速印字に印字速度を切り替えたとき白い筋ができるのを防止する画像形成装置とその印字制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーマルプリンタにおいては、多数の発熱体を備えたラインサーマルヘッドを駆動するときに、所定数の発熱体毎に複数ブロックに区分けし、その複数ブロックをさらに第1グループと第2グループに大別して、印字される1ラインの印字データのドット数を検出し、検出したドット数が規定数に満たない場合、第1グループ及び第2グループのラインサーマルヘッドを同時に駆動することによって高速印字を行ない、一方、検出したドット数が規定数を超えている場合、第1グループのラインサーマルヘッドと第2グループのラインサーマルヘッドとをシリアルに駆動することによって、時間をかけて低速印字を行ない、電圧低下に伴う画質が低下しないようにしていた。
【0003】
すなわち、印字される1ラインの印字データのドット数が規定数より少ない場合は、この印字データによって同時に駆動される発熱体の数が少なく、駆動される全発熱体に流れる電流がそれ程多くないので、画質の低下もそれほどでなく、印字速度を重視した高速印字を行なうことができる。これに対して、印字される1ラインの印字データのドット数が規定数を超えている場合は、この印字データによって発熱体を同時に駆動すると、駆動される全発熱体の数が多くなり電圧が低下し、ドットの径が小さくなり画質が悪化する。そこで、この印字データによって第1グループのラインサーマルヘッドと第2グループのラインサーマルヘッドとを分けてシリアルに駆動(低速印字)し、同時に駆動する発熱体の数を半分にして画質の悪化を防いでいた。
【0004】
このようなサーマルプリンタの一つとして、(特許文献1)で提案されたサーマルプリンタがある。この(特許文献1)のサーマルプリンタは、電池電源とを備え、高速印字から低速印字に切り換えたとき、あるいは低速印字から高速印字に切り換えたとき、急激な印字速度の変化で利用者に違和感を生じるのを防止するために、ドット数が規定数を跨いで変化する1ラインの印字データを検出したとき、第1及び第2グループのラインヘッドを、1ラインの印字データの印字時までに印字速度を段階的に変化させるように駆動するものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−180027号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサーマルプリンタは印字される1ラインの印字データのドット数を検出し、検出したドット数が規定数に満たない場合、第1グループ及び第2グループのラインサーマルヘッドを同時に駆動することによって高速印字を行ない、検出したドット数が規定数を超えている場合、第1グループのラインサーマルヘッドと第2グループのラインサーマルヘッドとをシリアルに駆動して低速印字を行なって、電圧低下に伴う画質が低下しないようにしていた。
【0007】
しかし、従来のサーマルプリンタは印字速度制御を行うため、高速印字から低速印字に切り換えるときに、また低速印字から高速印字に切り換えるときに急激な印字速度の変化で切替時の印字ずれが発生していた。すなわち、高速印字から低速印字に切り換えたとき、サーマルヘッドの発熱時間と紙送り用搬送モータの回転数とのミスマッチのために、印字の発色が十分でないラインが白い線となって残り画質を低下させた。図9(a)は従来のサーマルプリンタで発生する白い筋の第1の説明図、図9(b)は(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図、図9(c)は(b)の白い筋に続く時点の第3の説明図である。
【0008】
図9(a)で示す▲1▼は第1グループと第2グループのラインサーマルヘッドに同時印加する高速印字の印字結果であり、▲2▼は第1グループの印字から第2グループの印字ラインサーマルヘッドにシリアルに印加する低速印字の印字結果である。(b)に示すように、この第1グループから第2グループによる印字に移行するとき、白い筋が発生していることが分かる。これを拡大したものが(c)の拡大図であり、紙送り用搬送モータの回転で太い白い筋が形成されることが分かる。
【0009】
このため、(特許文献1)のサーマルプリンタはドット数が規定数を跨いで変化する1ラインの印字データを検出したとき、印字までに印字速度を段階的に変化させることで違和感を解消する。しかし、ドット数が1ページ内で激しく繰返して変化するのは希であり、ヘッド駆動信号の各周期を徐々に変化させるための制御構成にするのは費用対効果の点で課題を有していた。
【0010】
そして、サーマルプリンタを搭載したファクシミリ装置等の画像形成装置においては、基本的に印字速度が重要であり、画質は見たとき違和感を生じない程度であればあまり問題とならない。従って、筋を目立たなくするためだけで(特許文献1)のようなシステムを採用するのは少し過剰といえ、画像形成装置全体の価格を押し上げることになってしまう。しかし、発色しなかった白い筋が何本も残ると、希だとはいってもさすがに画質の悪さが目に付くことになる。
【0011】
そこで本発明は、高速低速2段の印字速度制御することができ、必要十分な画質を確保でき、安価な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、高速低速2段の印字速度制御することができ、きわめて簡単且つ必要十分な画質を確保できる印字制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、印字データが転送されると発熱して印字するサーマルヘッドと、該印字データをメモリするバッファメモリ部と、バッファメモリ部からサーマルヘッドに印字データが転送されるとき1ライン単位でドット数をカウントするカウント処理部と、記録媒体を搬送する記録紙搬送モータと、カウント処理部が所定の閾値以下のドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、該閾値を越えたドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる制御部を備えた画像形成装置であって、カウント処理部が閾値を越えるドット数をカウントしたとき、前回のカウント結果が該閾値以下の場合、記録紙搬送モータが回転を停止して制御部が1/2ライン単位で1ラインの低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は記録紙搬送モータで搬送を行うとともに制御部が1/2ライン単位で低速印字を行うように構成したものである。
【0014】
これにより、高速低速2段の印字速度制御することができ、必要十分な画質を確保でき、安価な画像形成装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、印字データが転送されると発熱して印字するサーマルヘッドと、該印字データをメモリするバッファメモリ部と、バッファメモリ部からサーマルヘッドに印字データが転送されるとき1ライン単位でドット数をカウントするカウント処理部と、記録媒体を搬送する記録紙搬送モータと、カウント処理部が所定の閾値以下のドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、該閾値を越えたドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる制御部を備えた画像形成装置であって、カウント処理部が閾値を越えるドット数をカウントしたとき、前回のカウント結果が該閾値以下の場合、記録紙搬送モータが回転を停止して制御部が1/2ライン単位で1ラインの低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は記録紙搬送モータで搬送を行うとともに制御部が1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置であり、記録紙搬送モータの回転を停止したまま印字するため、発色部分が広がり、高速印字から低速印字に切り替わるとき形成される筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0016】
請求項2の発明は、印字データを転送されると発熱して印字するサーマルヘッドと、該印字データをメモリするバッファメモリ部と、バッファメモリ部からサーマルヘッドに印字データが転送されるとき1ライン単位でドット数をカウントするカウント処理部と、記録媒体を搬送する記録紙搬送モータと、カウント処理部が所定の閾値以下のドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、該閾値を越えたドット数をカウントしたときにはサーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる制御部を備えた画像形成装置であって、カウント処理部が閾値を越えるドット数をカウントしたとき、前回のカウント結果が該閾値以下の場合、記録紙搬送モータが回転速度をおとして制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置であり、高速印字から低速印字に切り替えるとき、回転速度をおとし1/4ラインピッチ角ごとに低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して1ライン分回転するまでに同じ印字データで2度低速印字するため、発色が大きくなり、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては印字データを再度転送して1ラインの間に2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、記録紙搬送モータが回転速度をおとして制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うのに代えて、記録紙搬送モータが回転を停止して制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置であり、高速印字から低速印字に切り替えるとき、記録紙搬送モータの回転を停止したまま低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して同じ印字データで2度印字されるから、確実に発色され、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ確実に消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するとともに印字データを再度転送して2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0018】
請求項4の発明は、サーマルヘッドに転送する1ライン単位の印字データが所定の閾値以下のドット数の場合には、サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、1ライン中の印字データが該閾値を越えたドット数の場合にはサーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる印字制御方法であって、閾値を越えたドット数がカウントされたときは、前回のカウント結果が該閾値以下の場合には記録紙搬送モータの回転を停止して1/2ライン単位で1ラインの低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は記録紙搬送モータで搬送を行うとともに1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法であり、記録紙搬送モータの回転を停止したまま印字するため、発色部分が広がり、高速印字から低速印字に切り替わるとき形成される筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0019】
請求項5の発明は、サーマルヘッドに転送する1ライン単位の印字データが所定の閾値以下のドット数の場合には、サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、1ライン中の印字データが該閾値を越えたドット数の場合にはサーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる印字制御方法であって、閾値を越えたドット数がカウントされたときは、前回のカウント結果が該閾値以下の場合には記録紙搬送モータの回転速度をおとして1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法であり、高速印字から低速印字に切り替えるとき、回転速度をおとし1/4ラインピッチ角ごとに低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して1ライン分回転するまでに同じ印字データで2度低速印字するため、発色が大きくなり、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては印字データを再度転送して1ラインの間に2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項5記載の印字制御方法において、記録紙搬送モータの回転速度をおとして1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うのに代えて、記録紙搬送モータの回転を停止して1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法であり、高速印字から低速印字に切り替えるとき、記録紙搬送モータの回転を停止したまま低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して同じ印字データで2度印字されるから、確実に発色され、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ確実に消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するとともに印字データを再度転送して2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を用いて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
以下実施の形態1の画像形成装置であるファクシミリ装置とその印字制御方法について説明する。図1(a)は本発明の実施の形態1における感熱記録紙を記録媒体とする画像形成装置の全体構成図、図1(b)は本発明の実施の形態1における感熱記録紙を記録媒体とする画像形成装置の全体構成図、図2は本発明の実施の形態1におけるサーマルプリンタの構成図、図3は本発明の実施の形態1における印字制御方法のフローチャート、図4(a)は本発明の実施の形態1における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図、図4(b)は(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図、図4(c)は(b)の白い筋に続く時点の第3の説明図である。
【0023】
図1(a)において、1は感熱記録紙を記録媒体とするファクシミリ装置(本発明の画像形成装置)、2はファクシミリ受信した画像データまたはコピーした画像データを印字する印字部、3はファクシミリ送信原稿またはコピー原稿を読み取る原稿読み取り部である。4は感熱記録紙、5はファクシミリ受信した画像データまたはコピーの画像データを印字するためのサーマルヘッド、6は感熱記録紙ロール部、7はプラテン、8は原稿読み取り部3の挿入口から送られた原稿の濃淡を光信号で検知して電気信号に変換するスキャナ、9はパルスモータで構成された紙送りのための紙送りモータ部(本発明の記録紙搬送モータ)である。
【0024】
図1(a)に示すように、感熱記録紙4はロールの形態で供給され、感熱記録紙ロール部6にセットして使用される。印字するときには搬送ローラで感熱記録紙の一端を引っ張り、感熱記録紙ロール部6から感熱記録紙通過経路に引出し、プラテン7で送りながらサーマルヘッド5で印字する。ファクシミリ装置1は実施の形態1においては4ppmの高速印字と2ppmの低速印字が可能である。
【0025】
図1(b)、図2において、10はファクシミリ装置1の全体システムを制御する主制御部、11はファクシミリ通信の入出力制御を行う通信インタフェース、12は主制御部10が読み出して機能するためのプログラムや送受信画像データを一時記憶する記憶部、13はサーマルヘッド5や紙送りモータ部9を動作させファクシミリ装置1内部とのインタフェースとなる制御部、14は印字データのドット数をカウントするカウント処理部である。
【0026】
実施の形態1のサーマルプリンタのカウント処理部14は、黒率判定のための閾値となる規定数のドットと比較する比較回路を有しており、カウントしたドット数がこの閾値より大きくなると、ドットの全数との比率(黒率)が規定値より上がる。そこで、カウント処理部14は低速印字に切り換える旨の、また閾値より小さい場合には高速印字を行う旨のリクエストを制御部13に発行する。すなわち、閾値よりドット数が多くなると、後述の発熱回路を流れる駆動電流が増加し、発熱量が低下する。このためドット径が小さくなり発熱時間を長くしなければ印字品質が低下するからである。この閾値としては、例えばサーマルヘッド5上の発熱抵抗18の総数の50%が適当である。そして、カウント処理部14は、制御部13に対してのリクエストと同時に紙送りモータ部9にもリクエストを通知し、印字速度制御に伴って発生する切替時の印字ずれを避けるために紙送りモータ部9の制御を行う。
【0027】
さらに、実施の形態1のカウント処理部14は、カウントしたドット数が閾値より大きくなったときとそれ以下であったときとで、次の制御が変わるため、判定結果を切替フラグとしてバッファメモリ部21内に記録する。切替フラグは、カウントしたドット数が閾値より大きい場合には、ONにセットされ、カウントしたドット数が閾値より小さい場合には、OFFにセットされる。そしてカウント処理部14は毎回のドット数のカウント時に切替フラグを更新する。なお、以下、カウントしたドット数が閾値を越えたとき印字切替条件が満たされたといい、ドット数が閾値以下のときを印字切替条件が不充足という。従って印字切替条件が満たされると切替フラグはONに、また印字切替条件が不充足の場合切替フラグはOFFにセットされる。
【0028】
図2に示すように、15ははシフトレジスタで、制御部13より入力されるクロック信号に同期して出力されるデータ信号を1ライン分メモリするためのものである。16はラッチレジスタで、制御部13より出力されるラッチ信号により、シフトレジスタ15より入力されたデータ信号をラッチして保持するためのものである。17はAND回路とスイッチング素子から構成されるドライバ、18は発熱抵抗であり、ドライバ17は発熱抵抗18をそれぞれ駆動する。ドライバ17と発熱抵抗18からなる発熱回路はそれぞれ複数個(図示しない)ずつで4つのブロックA,B,C,Dに分割されている。ブロックA,BとブロックC,Dに分けて速度制御を行う。ドライバ17はAND回路でストローブ信号が一方の端子に入力され、発熱抵抗18の駆動を制御する。19は紙送りモータ部9を構成するモータ駆動部、20は紙送りモータ回路である。紙送りモータ回路20は1パルスごとに1/4ラインピッチ角ずつ回転させることができるパルスモータの励磁部である。21は外部から制御部13に転送された印字データをライン単位でメモリできるバッファメモリ部である。
【0029】
制御部13は、ファクシミリ装置1が受信画像データ等のデータ信号をクロック信号に同期してシフトレジスタ15に転送する。この1ライン分のデータ信号の転送が終了すると、制御部13はラッチ信号を出力して、シフトレジスタ15のデータ信号をラッチレジスタ16に記憶させる。同時に、一定パルス幅Tのストローブ信号STB1を出力する。このストローブ信号STB1の出力が終了すると、同じパルス幅Tのストローブ信号STB2を出力する。以下同様に、ストローブ信号STB3、STB4を順次出力する。そして、一ライン分の記録が終了する前に新しい1ラインのデータ信号を、シフトレジスタ16に転送する。このようにして、ライン単位に、感熱記録紙4に画像が印字される。
【0030】
ところで実施の形態1においては、カウント処理部14が印字データのドット数が閾値を越えたとき、制御部13と紙送りモータ部9のモータ駆動部19にカウント結果に基づいてリクエストを発行する。この通知によって制御部13とモータ駆動部19は切替時の印字ずれを目立たなくする処理を行う。すなわち、実施の形態1においては基本的に1ライン単位で印字する高速印字を行うこととし、ドット数が閾値を越えた場合に1/2単位で印字する低速印字に切り替えて紙送りモータ部9の回転を停止する。カウント処理部14はカウント結果と切替フラグに基づいて紙送りモータ部9の回転を停止する。これにより、ファクシミリ装置1として好適な印字速度制御を実現できる。
【0031】
そこで、図3に基づいて実施の形態1における印字制御方法について説明する。図3において、制御部13が印字データを取得すると(step1)、印字を終える場合はここで終了し、印字を継続する場合は、印字切替条件を満たしているか否かが確認される(step2)。すなわち、今回カウントした印字データのドット数が閾値を越えたか否かが判定される。
【0032】
step2において、今回転送する印字データのドット数が少なく、印字切替条件を満たしていない場合には、前回セットした切替フラグに対して今回の判定結果を反映して切替フラグOFFに更新する(step3)。次いで、カウント処理部14は1ライン単位の印字(高速印字)を行うためのリクエストを制御部13に対して発行する(step4)。これを受けて制御部13はデータ信号を1ライン分シフトレジスタ15に転送し、クロック信号によってラッチレジスタ16に転送し、発熱回路の4つのブロックA,B,C,Dを発熱させる。次いで、モータ制御部19に紙送りのためのモータ励磁リクエストを発行する。step3において1ラインの印字(高速印字)のリクエストを発行すると、これに続けて1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step5)、さらに2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step6)、続けて3つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエスト(step7)、さらに4つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step8)。これによってプラテン7が4ラインピッチ角進んで1ライン分回転し、印字される。このstep1〜step8のステップは5msで繰返される。
【0033】
step2において、印字切替条件を満たしている(ドット数が閾値より大きい)場合、前回印字切替条件を満たしていたか否かを切替フラグでチェックする(step9)。step9において、切替フラグが前回ONで印字切替条件を満たしていた場合は、連続して2回ドット数が閾値を越えたことを意味する。そして、今回の判定結果を反映して切替フラグONに更新し(step10)、1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行する(step11)。ブロックA,Bが発熱して印字する。1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step12)、さらに2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step13)。これで2ラインピッチ角進む。
【0034】
次いで、残り半分のラインを印字するために、1/2ライン印字のリクエストを再度発行する(step14)。これによりブロックC,Dが発熱して印字する。さらに1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step15)、続けて2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step16)。同様に2ラインピッチ角進む。step1〜step2、step9〜step16のステップは10msで繰返される。
【0035】
step9において、切替フラグが前回OFFで印字切替条件を満たしていなかった場合は、1ライン単位の印字を行う高速印字から新たに1/2ライン単位の印字を行う低速印字を切り替わったことを意味し、紙送りモータ部9の回転を停止する。このため、まず今回の判定結果を反映する切替フラグONに更新し(step17)、カウント処理部14は1/2ライン印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step18)、ブロックA,Bが発熱して印字する。しかし、step12,13のようにモータ励磁リクエストを発行することはない。従って、記録紙4は紙送りされず、紙送りモータ部9は停止されたまま1/2ライン印字だけが行われる。
【0036】
次いで、残り半分のラインの印字を行うため、1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step19)、ブロックC,Dが発熱して印字する。しかし、step15,16のようにモータ励磁リクエストを発行することはない。従って、記録紙4は紙送りされず、紙送りモータ部9は停止されたまま1/2ライン印字だけが行われる。
【0037】
図4(a)(b)(c)は実施の形態1の画像形成装置と印字制御方法によって高速印字から新たに低速印字に切り替わったことを意味し、紙送りモータ部9の回転を停止したまま印字する状態を示している。従来の画像形成装置と印字制御方法によれば、図9(a)(b)(c)に示すように1/2ラインピッチ角回転したところで残り半分の1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うため、発色が進み、前回1ライン単位の印字(高速印字)をした部分に発色が広がって印字が重なった状態になるが、残り半分のラインは1/2ラインピッチ角回転するために、広がり部分を考慮しても切替時の印字ずれが筋となって形成される。
【0038】
しかし、実施の形態1の画像形成装置と印字制御方法は、図4(b)(c)に示すように紙送りモータ部9の回転を停止したまま印字するため、最初の半分のラインでは発色の広がりが大きく、後半のラインでは広がりは若干小さいが、大きな切替時の印字ずれは形成されない。これにより、高速印字から低速印字に切り替わるとき形成される筋をほぼ消すことができる。従って、印字速度制御としては紙送りモータ部9の回転を停止するだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができ、ファクシミリ装置に好適な印字制御方法を実現することができる。
【0039】
(実施の形態2)
実施の形態1の画像形成装置と印字制御方法は、高速印字から低速印字に切り替えるとき紙送りモータ部9の回転を停止したが、実施の形態2は、高速印字から低速印字に切り替えるとき、1ラインを低速印字した後、同一の印字データをサーマルヘッドに転送し、2度目の低速印字を行うものである。図5は本発明の実施の形態2における印字制御方法のフローチャート、図6(a)は本発明の実施の形態2における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図、図6(b)は(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図、図6(c)は(b)の白い筋に続く時点の第3の説明図である。実施の形態2の画像形成装置は実施の形態1と基本的に同一であり、図1(a)(b)、図2は実施の形態2においても参照する。
【0040】
実施の形態2においては、図1(b)、図2に示すカウント処理部14は1ライン分のデータ信号を制御部13から取得する。データ信号が取得され印字を継続する場合は、高速印字から低速印字に切り替えるとき、1/4ラインピッチ角回転したところで半分のラインに低速印字を行い、次いで1/4ラインピッチ角回転したところで残りの半分のラインに低速印字を行う。その後、制御部13はバッファメモリ部21から再度同一の印字データをサーマルヘッド5に転送し、1/4ラインピッチ角回転したところで半分のラインに対して2度目の低速印字を行い、次いで1/4ラインピッチ角回転したところで残りの半分のラインに対して2度目の低速印字を行うものである。
【0041】
次に、図5に基づいて実施の形態2における印字制御方法について説明する。図5において、制御部13が印字データを取得すると(step21)、印字を終える場合はここで終了し、印字を継続する場合は、印字切替条件を満たしているか否かが確認される(step22)。すなわち、今回カウントした印字データのドット数が閾値を越えたか否かが判定される。
【0042】
step22において、今回転送する印字データのドット数が少なく、印字切替条件を満たしていない場合には、前回セットされた切替フラグに対して今回の判定結果を反映して切替フラグOFFに更新する(step23)。次いで、カウント処理部14は1ライン単位の印字(高速印字)を行うためのリクエストを制御部13に対して発行する(step24)。これを受けて制御部13はデータ信号を1ライン分シフトレジスタ15に転送し、クロック信号によってラッチレジスタ16に転送し、発熱回路の4つのブロックA,B,C,Dを発熱させる。次いで、モータ制御部19に紙送りのためのモータ励磁リクエストを発行する。step23において1ライン単位の印字(高速印字)のリクエストを発行すると、これに続けて1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step25)、さらに2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step26)、続けて3つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエスト(step27)、さらに4つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step28)。これによってプラテン7が4ラインピッチ角進んで1ライン分回転し、印字される。このstep21〜step28のステップは5msで繰返される。
【0043】
step22において、印字切替条件を満たしている(ドット数が閾値より大きい)場合、前回印字切替条件を満たしていたか否かを切替フラグでチェックする(step29)。step29において、切替フラグがONで前回印字切替条件を満たしていた場合は、連続して2回ドット数が閾値を越えたことを意味する。そこで、今回の判定結果を反映する切替フラグONに更新し(step30)、1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行する(step31)。ブロックA,Bが発熱して印字する。1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step32)、さらに2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step33)。これで2ラインピッチ角進む。
【0044】
次いで、残り半分のラインを印字するために、1/2ライン印字のリクエストを再度発行する(step34)。これによりブロックC,Dが発熱して印字する。さらに1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step35)、続けてに2つ目の1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行する(step36)。同様に2ラインピッチ角進む。step21〜step22、step29〜step36のステップは10msで繰返される。
【0045】
step29において、切替フラグが前回OFFで印字切替条件を満たしていなかった場合は、1ライン単位の高速印字から新たに1/2ライン単位の低速印字に切り替わったことを意味し、実施の形態2では紙送りモータ部9の回転速度を1/4に低下させる。このため、まず今回の判定結果を反映する切替フラグONに更新し(step37)、カウント処理部14は1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step38)、ブロックA,Bが発熱して印字する。次いで、1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step39)。記録紙4は1/4ラインピッチ角だけ搬送され、低速印字だけが行われる。
【0046】
次いで、残り半分のラインの印字を行うため、1/2ラインの印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step40)、ブロックC,Dが発熱して印字する。次いで、1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step41)。従って、記録紙4は1/4ラインピッチ角だけ紙送りされ、低速印字だけが行われる。
【0047】
さらに、実施の形態2の印字制御方法においては、制御部13はバッファメモリ部21から直前印字したデータと同一の印字データを再度シフトレジスタ15に転送し(step42)、カウント処理部14は1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step43)、次いで、1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行して(step44)、ブロックA,Bが発熱して印字する。従って、記録紙4は1/4ラインピッチ角だけ搬送され、同一の印字データの低速印字が繰返されて2度打ちされる。
【0048】
次いで、残り半分のラインの印字を行うため、1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step45)、ブロックC,Dが発熱して印字する。次いで、1/4ラインピッチ角回転のモータ励磁リクエストを発行し(step46)。従って、記録紙4は1/4ラインピッチ角だけ搬送され、同一の印字データの低速印字が繰返されて2度打ちされる。step37〜step46の間にプラテン7が4ラインピッチ角進んで1ライン分回転し、1ラインが繰返して2重に印字される。このstep21〜step46のステップは20msで繰返される。なお、実施の形態2においては転送を行って2回繰返して低速印字したが、これは複数回繰返して低速印字することもできる。
【0049】
実施の形態2の画像形成装置と印字制御方法は、図8(b)(c)に示すように高速印字から低速印字に切り替えるとき、回転速度をおとし1/4ラインピッチ角ごとに低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して1ライン分回転するまでに同じ印字データで2度低速印字するから、発色が大きくなり、切替時の印字ずれが形成する白い筋に広がりてこの筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては印字データを再度転送して1ラインの間に2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0050】
(実施の形態3)
実施の形態2の画像形成装置と印字制御方法は、高速印字から低速印字に切り替えるとき、1ラインを低速印字した後、同一の印字データをサーマルヘッドに転送し、2度目の低速印字を行うが、実施の形態3は、高速印字から低速印字に切り替えるとき、紙送りモータ部9の回転を停止して同一の印字データをサーマルヘッドに転送し、1ラインに対して2度目の低速印字を行うものでる。図7は本発明の実施の形態3における印字制御方法のフローチャート、図8(a)は本発明の実施の形態3における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図、図8(b)は(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図、図8(c)は(b)の白い筋に続く時点の第3の説明図である。実施の形態3の画像形成装置は実施の形態1,2、中でも実施の形態2と基本的に同一であり、図1(a)(b)、図2は実施の形態3においても参照する。
【0051】
図7において、step51〜step66は、実施の形態2の印字制御方法のstep21〜36までとまったく同一である。従って詳細な説明は実施の形態2へ譲って省略する。
【0052】
実施の形態3においては、step59において、切替フラグが前回OFFで、前回印字切替条件を満たしていなかった場合は、1ライン単位の高速印字から新たに1/2ライン単位の低速印字に切り替わったことを意味し、紙送りモータ部9の回転を停止する。このため、まず今回の判定結果を反映する切替フラグONに更新し(step67)、カウント処理部14は1/2ライン印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step68)、ブロックA,Bが発熱して半分のラインを印字する。次いで、残り半分のラインの印字を行うため、1/2ライン印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step69)、ブロックC,Dが発熱して印字する。これにより1度目の印字が終了する。
【0053】
さらに、実施の形態3の印字制御方法においては、制御部13はバッファメモリ部21から直前印字したデータと同一の印字データを再度シフトレジスタ15に転送し(step70)、カウント処理部14は1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step71)、ブロックA,Bが発熱して印字する。記録紙4は停止したまま、同一の印字データの低速印字が繰返されて2度打ちされる。次いで、残り半分のラインの印字を行うため、1/2ライン単位の印字(低速印字)を行うためのリクエストを発行し(step72)、ブロックC,Dが発熱して印字する。step67〜step72の間に、1ラインが繰返して2重に低速印字される。このstep51〜step52、step59、step67〜step72のステップは10msで繰返される。
【0054】
実施の形態3の画像形成装置と印字制御方法は、図8(b)(c)に示すように高速印字から低速印字に切り替えるとき、紙送りモータ部9の回転を停止したまま低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して同じ印字データで2度印字されるから、確実に発色され、切替時の印字ずれが形成する白い筋に広がりてこの筋をほぼ確実に消すことができる。印字速度制御としては紙送りモータ部9の回転を停止するとともに印字データを再度転送して2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置と印字制御方法によれば、記録紙搬送モータの回転を停止したまま印字するため、発色部分が広がり、高速印字から低速印字に切り替わるとき形成される筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0056】
また、高速印字から低速印字に切り替えるとき、回転速度をおとし1/4ラインピッチ角ごとに低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して1ライン分回転するまでに同じ印字データで2度低速印字するため、発色が大きくなり、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ消すことができる。印字速度制御としては印字データを再度転送して1ラインの間に2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【0057】
高速印字から低速印字に切り替えるとき、記録紙搬送モータの回転を停止したまま低速印字を行い、その後、再度同一の印字データを転送して同じ印字データで2度印字されるから、確実に発色され、切替時の印字ずれの白い筋に広がってこの筋をほぼ確実に消すことができる。印字速度制御としては記録紙搬送モータの回転を停止するとともに印字データを再度転送して2度打ちするだけであり、きわめて容易に筋発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における感熱記録紙を記録媒体とする画像形成装置の全体構成図
(b)本発明の実施の形態1における感熱記録紙を記録媒体とする画像形成装置の全体構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるサーマルプリンタの構成図
【図3】本発明の実施の形態1における印字制御方法のフローチャート
【図4】(a)本発明の実施の形態1における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図
(b)(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図
(c)(a)の白い筋に続く時点の第3の説明図
【図5】本発明の実施の形態2における印字制御方法のフローチャート
【図6】(a)本発明の実施の形態2における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図
(b)(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図
(c)(a)の白い筋に続く時点の第3の説明図
【図7】本発明の実施の形態3における印字制御方法のフローチャート
【図8】(a)本発明の実施の形態3における画像形成装置で発生する白い筋の第1の説明図
(b)(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図
(c)(a)の白い筋に続く時点の第3の説明図
【図9】(a)従来のサーマルプリンタで発生する白い筋の第1の説明図
(b)(a)の白い筋に続く時点の第2の説明図
(c)(a)の白い筋に続く時点の第3の説明図
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 印字部
3 原稿読み取り部
4 感熱記録紙
5 サーマルヘッド
6 感熱記録紙ロール部
7 プラテン
8 スキャナ
9 紙送りモータ部
10 主制御部
11 通信インタフェース
12 記憶部
13 制御部
14 カウント処理部
15 シフトレジスタ
16 ラッチレジスタ
17 ドライバ
18 発熱抵抗
19 モータ駆動部
20 紙送りモータ回路
21 バッファメモリ部

Claims (6)

  1. 印字データが転送されると発熱して印字するサーマルヘッドと、該印字データをメモリするバッファメモリ部と、前記バッファメモリ部から前記サーマルヘッドに印字データが転送されるとき1ライン単位でドット数をカウントするカウント処理部と、記録媒体を搬送する記録紙搬送モータと、前記カウント処理部が所定の閾値以下のドット数をカウントしたときには前記サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、該閾値を越えたドット数をカウントしたときには前記サーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる制御部を備えた画像形成装置であって、
    前記カウント処理部が前記閾値を越えるドット数をカウントしたとき、前回のカウント結果が該閾値以下の場合、前記記録紙搬送モータが回転を停止して前記制御部が1/2ライン単位で1ラインの低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は前記記録紙搬送モータで搬送を行うとともに前記制御部が1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 印字データが転送されると発熱して印字するサーマルヘッドと、該印字データをメモリするバッファメモリ部と、前記バッファメモリ部から前記サーマルヘッドに印字データが転送されるとき1ライン単位でドット数をカウントするカウント処理部と、記録媒体を搬送する記録紙搬送モータと、前記カウント処理部が所定の閾値以下のドット数をカウントしたときには前記サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、該閾値を越えたドット数をカウントしたときには前記サーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる制御部を備えた画像形成装置であって、
    前記カウント処理部が前記閾値を越えるドット数をカウントしたとき、前回のカウント結果が該閾値以下の場合、前記記録紙搬送モータが回転速度をおとして前記制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、前記記録紙搬送モータが回転速度をおとして前記制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うのに代えて、前記記録紙搬送モータが回転を停止して前記制御部が1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. サーマルヘッドに転送する1ライン単位の印字データが所定の閾値以下のドット数の場合には、前記サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、1ライン中の印字データが該閾値を越えたドット数の場合には前記サーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる印字制御方法であって、閾値を越えたドット数がカウントされたときは、前回のカウント結果が該閾値以下の場合には記録紙搬送モータの回転を停止して1/2ライン単位で1ラインの低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は前記記録紙搬送モータで搬送を行うとともに1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法。
  5. サーマルヘッドに転送する1ライン単位の印字データが所定の閾値以下のドット数の場合には、前記サーマルヘッドに1ライン単位で高速印字を行わせ、1ライン中の印字データが該閾値を越えたドット数の場合には前記サーマルヘッドに1/2ライン単位で低速印字をさせる印字制御方法であって、閾値を越えたドット数がカウントされたときは、前回のカウント結果が該閾値以下の場合には前記記録紙搬送モータの回転速度をおとして1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行い、前回のカウント結果が閾値を越えていた場合は1/2ライン単位で低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法。
  6. 請求項5記載の印字制御方法において、記録紙搬送モータの回転速度をおとして1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うのに代えて、記録紙搬送モータの回転を停止して1/2ライン単位で複数回繰返して低速印字を行うことを特徴とする印字制御方法。
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