JP4143408B2 - 化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と第一リガンドとの結合活性を測定する方法 - Google Patents

化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と第一リガンドとの結合活性を測定する方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質とリガンドとの結合活性を測定する方法に関する。
背景技術
様々な生体反応は、生体を構成する分子同士の特異的相互作用によって引き起こされ制御されている。例えば、酵素と基質との反応、抗原抗体反応、レセプターとそのリガンドとの結合、あるいは転写因子とDNAの複合体の形成など、生体反応は生体分子の特異的結合、解離反応によって制御されている。このような生体反応を分子レベルで理解するには、分子同士の相互作用の解析を必要とする。
例えば、抗体と抗原の相互作用の測定には、ラジオイムノアッセイ(RIA)や酵素標識固相免疫測定法(ELISA)、レセプターとそのリガンドの結合にはフィルターバインディングアッセイ、転写因子とDNAの結合にはゲルシフトアッセイなどが従来用いられてきた。これらの方法はいずれも、一方の分子を放射性同位元素、あるいは蛍光色素などで標識し、結合反応が平衡に達した状態で複合体の量を測定するという手法である。
最近、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance,以下「SPR」と記す。)という光学現象を利用して、分子間の相互作用を標識なしでリアルタイムにモニターすることができるようになった。その一例として、BIACOREと呼ばれる表面プラズモン共鳴センサーにより分子間の相互作用を解析する装置が市販されている(ファルマシアバイオテク社:現在はBIACORE社)。また、共鳴ミラーという光学現象を利用しても分子間の相互作用を標識なしでモニターすることが可能であり、IAsys(Affinity sensors社)と呼ばれる装置が市販されている。
BIACOREの基本構造は、光源とプリズム、ディテクターとマイクロ流路から成っている。実際には、カセット式のセンサーチップ上に相互作用する分子の一方を固定化し、これに作用する分子を含む試料をカセット式のマイクロ流路系を介して注入して、2分子間の結合、解離に伴うセンサーチップ表面での微量な質量変化を光学的に検出する。
その検出原理は表面プラズモン共鳴と呼ばれる現象である。すなわち、ガラスと金属薄膜との界面に全反射するように入射した光のうち、ある角度の入射光は表面プラズモンの励起に使われ減衰してしまう。その角度が金属薄膜(センサー)に接している溶媒の濃度変化に依存して変動する。SPRはこの変動を検出するというものである。
BIACOREではこの変化を共鳴シグナル(SPR signal)と呼び、0.1度の変化を1000RU(resonance units)としている。1000RUは表面積1mmの薄金センサー上に約1ngのタンパク質が結合した場合の変化量であり、タンパク質であれば50RU(50pg)程度の変化を十分検出することができる。
検出されたシグナルは、SPR測定装置に付属しているコンピューターがセンサーグラムと呼ばれる結合曲線に変換し、リアルタイムにコンピューターディスプレイ上に描き出される(夏目徹 他、(1995)実験医学、13,p563−569.)(Karlsson,R et al.,(1991)J.Immunol.Methods 145,p229−240.)。
SPRを利用して抗体と抗原の相互作用を測定する場合、例えば、抗原を固定化したセンサーチップに、この抗原を認識する抗体を含む試料を注入すると、特異的抗原抗体反応によりセンサーチップ表面の質量が増加するとともにセンサーチップ表面の屈折率が増加する。屈折率の変化に伴う反射光の消失角度(SPR角度)を測定することにより、抗原と抗体の結合と解離を検出することができる。このような測定では、通常、測定後に結合した抗体を洗浄してセンサーチップに固定化した抗原を繰り返し使用する。
しかし、センサーチップに固定する抗原が化学的安定性に乏しいタンパク質である場合には、洗浄により失活して再利用ができなくなる。
抗IL−6レセプター抗体の認識する抗原であるIL−6レセプターもこのような化学的安定性に乏しいタンパク質である。抗IL−6レセプター抗体は未熟型骨髄腫細胞のIL−6のシグナル伝達を遮断し、IL−6の生物学的活性を阻害することによりIL−6が関与するさまざまな免疫異常症、炎症性疾患、リンパ球腫瘍などに治療効果を示すことが見いだされている(Tsunenari,T.et al.,Blood,90:2437,1997;Tsunenari T.et al.,Anticancer Res.16:2537,1996)。
抗IL−6レセプター抗体の生物活性試験を行うには、従来は、抗IL−6レセプター抗体とその抗原であるIL−6レセプターとの結合を利用したELISA法を適用しているが、その精度はCV値(Coefficient of variation:変動係数)10−20%である。一方、抗IL−6レセプター抗体の電荷的ヘテロ分子や会合体などについて、その品質を詳細に評価するためには、より精度の高い生物活性測定法の確立が望まれる。そこで、SPR法を用いる、再現性が高く、かつ高精度な生物活性測定法の開発を検討した。その際、前述したように、IL−6レセプターが化学的安定性に乏しいタンパク質であり、センサーチップ表面で繰り返し使用できないという問題があった。
そこで、SPRの有する特異性を保持しつつも、化学的安定性に乏しい抗原を用いる場合であっても、簡便且つ精度の高い抗体の生物活性の測定が可能な方法が必要である。
本発明は、簡便且つ精度の高いリガンド(特に、抗体)の生物活性測定法を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明者らは、化学的安定性に乏しい抗原タンパク質の場合であっても、センサーチップを繰り返し用い、SPRで抗体の生物活性評価を行う方法を開発することを目的として検討を行ったところ、第二抗体をセンサーチップに固定させ、第二抗体に抗原を結合させ、次いで該抗原と生物活性を測定しようとする抗体との結合活性を表面プラズモン共鳴により測定することにより、精度が高く且つ簡便な抗体の活性評価試験法を確立することに成功し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と第一リガンドとの結合活性を測定する方法であって、該リガンド結合タンパク質と該第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合する第二リガンドを固定させ、第二リガンドに該タンパク質を結合させ、次いで該タンパク質と第一リガンドとの結合活性を表面プラズモン共鳴により測定することを特徴とする方法を提供する。
本発明はさらに、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と結合する第一リガンドの生物活性を測定する方法であって、該リガンド結合タンパク質と該第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合する第二リガンドを固定させ、第二リガンドに該タンパク質を結合させ、次いで該タンパク質と第一リガンドとの結合活性を表面プラズモン共鳴により測定することにより、第一リガンドの生物活性を測定することを特徴とする方法を提供する。
本発明はさらに、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と結合する第一リガンドの生物活性を表面プラズモン共鳴により測定するためのキットであって、(1)該リガンド結合タンパク質及び(2)該リガンド結合タンパク質と該第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合する第二リガンドを含むキットを提供する。
発明を実施するための最良の形態
化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質は、そのリガンドと特異的に結合を形成するタンパク質のうち化学的安定性に乏しいものいう。具体的には、固定化されたセンサーチップ上で、1回の洗浄操作(例えば、10mM Gly−HCl(pH2),10〜100mM HClなどの酸性溶液、10mM Gly−NaOH(pH11),10〜100mM NaOHなどのアルカリ溶液、1〜5M NaClなどの高塩溶液、あるいは0.5%SDS,8M Guanidine−HClなどのタンパク質変性剤を用いる洗浄)によりリガンドとの結合活性が80%以下に低下するタンパク質、好ましくは50%以下に低下するタンパク質をいう。化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質は、例えば、化学的安定性に乏しい抗原タンパク質、レセプタータンパク質、酵素、転写因子などであってよい。化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質は抗原タンパク質であることが好ましい。特に、可溶性レセプターのように、通常、細胞膜等に結合している、比較的分子量の大きく且つ複雑な構造を有しているタンパク質分子を可溶化させたタンパク質では、抗体等のリガンドとの結合部位の安定性が乏しいことから、本発明の測定方法でリガンドとの結合活性を測定することが好ましい。可溶性レセプターはペプチドホルモン、サイトカインなどのレセプターであってよく、サイトカインレセプターであることが特に好ましい。サイトカインレセプターとしては増殖因子、リンホカイン、モノカイン、インターロイキン、インターフェロン、ケモカイン、コロニー刺激因子、造血因子、神経栄養因子、分化抑制因子などのレセプターが挙げられる。より具体的には、エリスロポエチン(EPO)レセプター、トロンボポエチン(TPO)レセプター、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)レセプター、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)レセプター、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)レセプター、腫瘍壊死因子(TNF)レセプター、インターロイキン−1(IL−1)レセプター、インターロイキン−2(IL−2)レセプター、インターロイキン−3(IL−3)レセプター、インターロイキン−4(IL−4)レセプター、インターロイキン−5(IL−5)レセプター、インターロイキン−6(IL−6)レセプター、インターロイキン−7(IL−7)レセプター、インターロイキン−9(IL−9)レセプター、インターロイキン−10(IL−10)レセプター、インターロイキン−11(IL−11)レセプター、インターロイキン−12(IL−12)レセプター、インターロイキン−13(IL−13)レセプター、インターロイキン−15(IL−15)レセプター、インターフェロン−α(IFN−α)レセプター、インターフェロン−β(IFN−β)レセプター、インターフェロン−γ(IFN−γ)レセプター、成長ホルモン(GH)レセプター、インスリンレセプター、血液幹細胞増殖因子(SCF)レセプター、血管上皮増殖因子(VEGF)レセプター、上皮細胞増殖因子(EGF)レセプター、神経成長因子(NGF)レセプター、線維芽細胞増殖因子(FGF)レセプター、血小板由来増殖因子(PDGF)レセプター、トランスフォーミング増殖−β(TGF−β)レセプター、白血球遊走阻止因子(LIF)レセプター、毛様体神経栄養因子(CNTF)レセプター、オンコスタチンM(OSM)レセプター、Notchファミリーレセプターなどを挙げることができる。IL−6レセプターが特に好ましい。従って、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質は可溶性IL−6レセプター(Taga,Cell,58:573−581,1989;Yasukawa,J.Biochem.,108:673−679,1990)であることが特に好ましい。
第一リガンドは、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と特異的結合を形成するリガンドである。例えば、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が抗原タンパク質であるときには、これを認識する抗体、Fab、F(ab)等の抗体断片、一本鎖抗体Fv等であってよい。化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が可溶性IL−6レセプターであるときには、第一リガンドは抗IL−6レセプター抗体であることが好ましい。特に好ましいのはヒト型化抗IL−6レセプター抗体である。
あるいは、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質がレセプタータンパク質であるときには、第一リガンドは該レセプタータンパク質のリガンドであってよい。例えば、リガンド結合タンパク質がIL−6レセプター(IL−6R)であるときには、第一リガンドはIL−6であり、本発明の方法を用いることにより、IL−6のIL−6R結合活性を測定することによるIL−6の品質評価や、血中IL−6濃度の測定に利用することができる。また、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が酵素であるときは、第一リガンドは該酵素の基質であってよく、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が転写因子であるときには、第一リガンドは該転写因子と相互作用するDNAであってよい。
あるいは、第一リガンドはリガンド結合タンパク質に対するアゴニスト又はアンタゴニスト作用を有する合成化合物あるいはペプチドであってもよい。
第二リガンドは、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合するリガンドである。化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が抗原タンパク質であるときには、第二リガンドは、第一リガンドの抗体と異なるエピトープでリガンド結合タンパク質を認識する抗体であってよい。化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質がIL−6レセプターであるときは、マウス抗ヒトIL−6レセプター抗体などを使用できる。マウス抗ヒトIL−6レセプター抗体としては、例えばMT−18(Hirata et al.,J.Immunol.,143:2900−2906,1989)を用いることができる。
第一リガンド又は第二リガンドに用いられる抗体はポリクローナル抗体であっても、モノクローナル抗体であってもよいが、モノクローナル抗体が好ましい。抗体のクラスは、IgM,IgD,IgG,IgA,IgEのいずれであってもよい。さらに、抗体にはFab,(Fab’)などの抗体断片や、1価又は2価以上の一本鎖抗体(scFV)などの再構成したものも含む。抗体は、ダイマーなどのオリゴマーを形成しないか、あるいはオリゴマーの形成量が少ない(好ましくは5%以下の)ものであることが望ましい。
これらの抗体の作製方法としては、例えば、これらのタンパク質を発現細胞または組換え体の培養液などから精製し、これを適当なアジュバントとともにウサギ等に免疫し、その血清より定法に従って抗体画分を得ることができる。あるいは、マウス、ラット等を用いたモノクローナル抗体の作製、遺伝子組換技術、遺伝子組換動物等を用いたヒト型抗体や1本鎖抗体の作製なども用いることができるが、これらの記載の方法に限られるものではない。
本発明の好ましい態様では、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質が抗原タンパク質であり、第一リガンドが該抗原タンパク質を認識する第一抗体であり、第二リガンドが第一抗体とは異なるエピトープで該抗原タンパク質を認識する第二抗体である。
本発明の特に好ましい態様の一例では、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質がIL−6レセプターであり、第一リガンドがヒト型化抗IL−6レセプター抗体であり、第二リガンドがマウス抗ヒトIL−6レセプター抗体である。
本発明の特に好ましい態様の方法で第一リガンドとして使用する抗IL−6レセプター抗体は、感作抗原として、例えば欧州特許出願公開番号EP325474号に開示されたヒトIL−6Rの遺伝子配列を用いることによって得られる。すなわち、ヒトIL−6Rの遺伝子配列を公知の発現ベクター系に挿入して適当な宿主細胞を形質転換させた後、その宿主細胞中または、培養上清中から目的のIL−6Rタンパク質を精製し、この精製IL−6Rタンパク質を感作抗原として用いて公知の方法で得ることができる。本発明では、再構成(reshaped)したヒト型化抗体を用いることができる。これはヒト以外の哺乳動物、たとえばマウス抗体の相補性決定領域によりヒト抗体の相補性決定領域を置換したものであり、その一般的な遺伝子組換手法も知られている。その既知方法を用いて、本発明に有用な再構成ヒト型抗体を得ることができる。なお、必要に応じ、再構成ヒト型化抗体の相補性決定領域が適切な抗原結合部位を形成するように抗体の可変領域のフレームワーク(FR)領域のアミノ酸を置換してもよい(Satoら、Cancer Res.53:1−6,1993)。このような再構成ヒト抗体としてヒト型化PM−1(hPM−1)抗体が好ましく例示される(国際特許出願公開番号WO92−19759を参照)。
本発明により、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と第一リガンドとの結合活性を表面プラズモン共鳴(SPR)により測定するには、まず第二リガンドを適当な緩衝液(例えば、Na−acetate緩衝液など)中に調製してセンサーチップに注入して固定させる。リガンドをセンサーチップに効率的に固定化するには、リガンドがセンサーチップ上で濃縮される緩衝液の種類とpH、流速を選択する。SPRで濃度測定を行う場合、より正確な濃度算出をするには、リガンドを大量に(数千〜一万RU程度)固定化することが好ましい(生体物質相互作用のリアルタイム解析実験法、永田和宏、シェーリンガー・フェアラーク東京株式会社、1998、p.42)。
次に、適当な緩衝液中に調製したリガンド結合タンパク質を注入して、第二リガンドにリガンド結合タンパク質を結合させる。次いで、同様に適当な緩衝液中に調製した第一リガンドを注入し、リガンド結合タンパク質と第一リガンドの結合活性を測定する。
結合活性の測定、評価は、BIACORE 2000(BIACORE社)などのSPR測定装置を用いてセンサーグラムを描き、市販のソフトウエアー(例えば、BIAevaluation Ver.3.0:BIACORE社)を用いることにより計算できる。
測定後は再生溶液を注入してリガンドとタンパク質とを解離させ、センサーチップを洗浄する。一般には再生溶液として塩濃度やpHを変化させた溶液(例えば、10mM Gly−HCl(pH2),10〜100mM HClなどの酸性溶液、10mM Gly−NaOH(pH11),10〜100mM NaOHなどのアルカリ溶液、1〜5M NaClなどの高塩溶液、あるいは0.5%SDS,8M Guanidine−HClなどのタンパク質変性剤)が使用される。再生が不十分であると、リガンドからタンパク質が完全に解離しないために、センサーチップの性能が低下する。従って、再生溶液、流速、注入量などの再生条件を検討してセンサーチップを十分に洗浄する。
本発明はまた、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と結合する第一リガンドの生物活性を測定する方法であって、該リガンド結合タンパク質と該第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合する第二リガンドを固定させ、第二リガンドに該タンパク質を結合させ、次いで該タンパク質と第一リガンドとの結合活性を表面プラズモン共鳴により測定することにより、第一リガンドの生物活性を測定することを特徴とする方法を提供する。これにより第一リガンドの生物活性を効率よく、高精度に得ることができる。
本発明はまた、化学的安定性に乏しいリガンド結合タンパク質と結合する第一リガンドの生物活性を表面プラズモン共鳴により測定するためのキットであって、(1)該リガンド結合タンパク質及び(2)該リガンド結合タンパク質と該第一リガンドとの結合部位以外の結合部位において該リガンド結合タンパク質と結合する第二リガンドを含むキットを提供する。
本発明の表面プラズモン共鳴による測定は、生体分子間の相互作用、例えば抗体と抗原の相互作用を標識なしでリアルタイムにモニターすることができるので、便利である。さらに、いったん第二リガンドをセンサーチップに固定すると、これを繰り返し使用して多数の試料を測定することが可能である。また、後述の実施例で示すように、本発明の表面プラズモン共鳴による測定はELISA法によるよりも高い精度を示した。
本発明の結合活性を測定する方法、第一リガンド(例えば、抗体)の生物活性の測定方法およびキットは、仮に試料溶液中に異種タンパク質が不純物或いは培地や安定化剤として存在していても、精製操作を加えることなしにリガンド(例えば、抗体)分子としての結合活性比を評価する事が可能である。したがって製造過程にある或いは精製された原薬としての抗体の品質管理やインプロセスコントロール、処方設計の検討に利用することができる。
また、レセプター等のリガンド結合タンパク質に対して高い結合活性を有する、抗体、天然リガンドの変異体等のリガンドのスクリーニング方法としても利用できる。例えば、抗原タンパク質に対して高い結合活性を有するモノクローナル抗体、抗体断片、一本鎖抗体等の選抜にも有用である。
その他、レセプター等のリガンド結合タンパク質に対するアゴニスト又はアンタゴニスト作用を有する、合成化合物又はペプチドのスクリーニング方法としても有用である。
以下、本発明の方法の一例として、SPRを用いて、センサーチップにリガンドとして固相化したMT−18(マウス抗ヒトIL−6R抗体)に、sIL−6R(可溶性ヒトIL−6R)を捕捉させ、これにhPM−1抗体(ヒト型化抗IL−6R抗体)を結合させることによって、hPM−1抗体のIL−6R結合活性を評価する系を説明する。なお、この系の概略図を図1に示す。
産業上の利用可能性
本発明により、化学的安定性に乏しいタンパク質であっても、これとリガンドとの結合活性測定法、及びリガンドの生物活性測定法が提供された。本発明の方法は簡便且つ精度が高い。
実施例
本発明を以下の実施例により具体的に説明する。これらの実施例は説明のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
なお、以下の実施例で使用した試料、試薬および装置は以下の通りである:
試料
Figure 0004143408
試薬
Figure 0004143408
機器及び装置
Figure 0004143408
データ解析法およびソフトウエアー
Figure 0004143408
実施例1:MT−18のpreconcentration
リガンドをセンサーチップに効率的に固定化するにはリガンドがセンサーチップに濃縮される条件を見出すことが有効な手段である。SPRではセンサーチップ上のカルボキシメチルデキストランのnegative chargeと固定化するリガンドのpositive chargeの電荷的相互作用を用い、リガンドをセンサーチップ上に濃縮する。本方法を”リガンドのpreconcentration”という。MT−18のセンサーチップへのpreconcentrationを調べるため、MT−18を種々のpHの緩衝液(PBS,10mM Na−acetate buffer pH6.0,5.0又は4.0)で調製し、リガンドを固定化していないセンサーチップに注入した。
BIACORE測定条件(MT−18のpreconcentration)
Figure 0004143408
その結果を図2に示す。MT−18はpH6.0ではわずかにmatrix内に濃縮され、pH5.0、及び4.0では効率的に濃縮された。タンパク質の構造安定性を鑑み、MT−18の固定化溶液は10mM Na−acetate buffer,pH5.0を選択した。
実施例2:MT−18の固定化
MT−18を10mM Na−acetate buffer,pH5.0で100μg/mLに調製し、以下の条件でセンサーチップに固定化した。
BIACORE測定条件(MT−18固定化チップの作製)
Figure 0004143408
MT−18は10mM Na−acetate pH5.0で100μg/mLに調製し、センサーチップをNHS+EDCで活性化した後、50μLを注入してセンサーチップに固定化した。MT−18を固定化した際のセンサーグラムの一例を図3に示した。図3から、MT−18はセンサーチップに約18000resonance unit(RU)固定化できることがわかった。本固定化条件において正確な濃度測定を実施するのに十分量のMT−18を固定化できると判断した。
実施例3:可溶性ヒトIL−6レセプター及びhPM−1抗体の結合の確認
MT−18固定化チップに対して可溶性ヒトIL−6レセプター(以下においてsIL−6Rという)、hPM−1抗体を注入(緩衝液はHBS−EP buffer)し、それぞれの相互作用を検出した。
BIACORE測定条件(sIL−6R,hPM−1の結合の確認)
Figure 0004143408
また、これとは別にsIL−6RとhPM−1のセンサーチップへの非特異的吸着がないことを示すため、EDC+NHSによる活性化、Ethanolamineによるblockingは行っているが、リガンドを固定化していないセンサーチップ(reference用チップと以下称する)を以下の方法により調製した。
BIACORE測定条件(reference用チップの作製)
Figure 0004143408
センサーチップに固定化されたMT−18とsIL−6R、及びhPM−1とsIL−6Rが結合することを確認するための検討を行った。その結果を図4に示した。MT−18固定化チップにsIL−6Rを注入すると、センサーグラムの上昇が認められた。引き続いて、hPM−1を注入すると、hPM−1がセンサーチップ上に結合することが確認された。以上の結果から、sIL−6Rは固定化されたMT−18に結合しうること、固定化したMT−18に捕捉されたsIL−6Rに対してhPM−1が結合できることが確認された。
同様にreference用チップへsIL−6R、hPM−1を注入し、これらとセンサーチップとの相互作用を調べたところ、sIL−6R培養液のreference用チップとの結合量は40RU、hPM−1の結合量は30RU程度であった。sIL−6R、hPM−1のMT−18との結合量(数百RU、図4参照)に比べると、dextran matrixとの非特異的結合は無視できる程度であると考えられた。同様に、sIL−6R培養液中の共存タンパク質の影響はほとんどないものと考えられた。なお、ここで使用したsIL−6Rはhuman IL−6Rを含む細胞培養液であり、特に精製操作は行っていない。したがって、sIL−6Rの試料中にはIL−6R以外に、培養に使用した様々なタンパク質(ウシ血清アルブミンなど)が含まれている。本結果から、これらの共存物を含んだ状態でもsIL−6RがMT−18と結合できることが確認された。
実施例4:再生条件検討
MT−18固定化チップに結合したsIL−6R、及びhPM−1を解離させる再生溶液として以下の各pHを有する酸溶液を検討した。
Figure 0004143408
Na−citrate pH5.0及び4.0はMT−18からsIL−6Rを解離させる能力が低かった。Na−citrate pH3.0及びGly−HCl pH2.5はMT−18に結合したsIL−6Rを解離することができた。Gly−HCl pH2.0ではベースライン上昇幅は小さかったが、sIL−6Rの結合量の低下が著しく、再生溶液としては不適当であると判断した。残ったGly−HCl pH2.5とNa−citrate pH3.0について比較すると、ベースラインの変動が小さいのはGly−HCl pH2.5であるが、sIL−6R結合量の変動が小さいのはNa−citrate pH3.0であった。再生が不十分であると、リガンドからanalyteが完全に解離しないためにセンサーチップの性能が低下すると考えられ、ベースラインの変動が小さいGly−HCl pH2.5を再生溶液として採用した。上記検討により再生溶液として10mM Gly−HCl pH2.5を選択した。次に、流速、注入量などの再生条件について検討した。これまでの実験の経験上、センサーチップの使用回数が増えると、再生溶液によってセンサーチップから解離しない成分が増加することがわかっている。また、再生溶液を流速5μL/min、5μL注入した場合、2回再生溶液を注入しなければ、十分にセンサーチップを洗浄できないことも明らかになっている。
そこで、再生時の条件を5μL/min、5μLx2回と10μL/min、10μLx1回とした。その結果、流速10μL/min、10μL注入の場合の方がhPM−1のsIL−6R結合活性の変動量が小さくなることがわかった。したがって、再生条件として10μL/min、10μLx1回を採用した。
また、再生回数が増すにつれて、hPM−1の結合量が低下することが経験的に知られている。この傾向は他のタンパク質(IL−5)をセンサーチップに固相化した場合にも認められている(J Immunol.Methods(1997)1−15)。その試験法では、「analyteの結合量の変動が20%以内」という基準を設定し、この基準を満たすように試料の測定回数に制限を設けている。本測定系においても、hPM−1の結合量低下を完全に回避することは困難であり、目的に適した基準を満たすように測定回数に制限を設ける必要がある。そこで、上記の再生条件でN=30の繰り返し測定を行い、繰り返し測定の限界回数について検討した。なお、基準はhPM−1結合量のばらつきがCV値5%以下になることとした。その結果、目的の基準を満たす測定回数は20回程度であることがわかった。そこで、「1つのMT−18固定化センサーチップを用いた試料測定回数は20回程度」と規定することとした。
実施例5:SPR法とELISA法の比較
hPM−1の生物活性を評価する試験法として、本検討で設定したSPRを用いる方法と現行の品質試験法であるELISA法を比較した。測定に使用したhPM−1標準品、被験試料(無処理及び60℃、2週間で加速試験を行ったもの)を以下に示す。
Figure 0004143408
(1)SPR法
実施例2に記載した方法に従い、MT−18をセンサーチップに固定化した。標準品、被験試料の調製方法、およびSPRによる測定条件を以下に示す。
試料調製方法
1.hPM−1標準品、被験試料はHBS−EP bufferで50μg/mLに調製した。(ただし、被験試料はそれぞれ試料調製をN=3で行った。)
2.BIACORE2000によって50μg/mLのhPM−1原体を、標準品は1,2,5,10,20μg/mLに、被験試料は5μg/mLにそれぞれHBS−EP bufferを用いて希釈した。
3.希釈した溶液についてIL−6R結合活性を測定した。測定はN=2で実施した。
BIACORE測定条件
Figure 0004143408
データ解析
BIACORE用解析ソフトBIAevaluation Ver,3.0を用い、標準品のhPM−1結合量から検量線を作成した。なお、検量線のfittingには解析ソフトの4Parameter Fitを用いた。被験試料のhPM−1結合量を作成した検量線を用いてhPM−1濃度に換算した。被験試料のN=2のhPM−1換算濃度の平均値を測定値とした。
(2)ELISA法
MT−18を固相化したプレートにsIL−6Rを結合させた。そこへhPM−1抗体を添加し、プレート上のsIL−6Rに結合させた。未反応のhPM−1抗体を洗浄した後、酵素標識抗ヒトIgG抗体を添加した。プレートを洗浄後、酵素活性を測定することにより、IL−6Rに結合したhPM−1抗体量を標準溶液の酵素活性から算出した。
(3)SPR法とELISA法の比較
hPM−1原体加速品の抗原結合活性のSPR、及びELISAによる評価結果を表1,表2に示した。
【表1】
Figure 0004143408
【表2】
Figure 0004143408
hPM−1 99L01 Initialと60℃−2WのIL−6R結合活性をhPM−1濃度に換算すると、SPRでは49.7mg/mL、40.7mg/mL、ELISAでは70.5mg/mL、48.5mg/mLと算出された。また、60℃−2Wの結合活性のInitialに対する残存率は、81.9%(SPR)、68.7%(ELISA)であった。
これらの結果から、SPR、ELISAともにhPM−1原体の加速による活性低下を検出可能であることが確認できた。
抗原結合活性試験法の精度はSPRでCV値5.5%、ELISAで24.3%であった。この結果から、hPM−1のIL−6R結合活性評価法の中でSPR法は高い精度を持つ評価法であることが示された。
【図面の簡単な説明】
図1は、hPM−1抗体(ヒト型化抗IL−6R抗体)のIL−6R結合活性を評価する系の概略図を示す。
図2は、MT−18(マウス抗ヒトIL−6R抗体)のpreconcentration測定時のセンサーグラムを示す。
図3は、MT−18を固定化した際のセンサーグラムの一例を示す。
図4は、センサーチップに固定化されたMT−18とsIL−6R、及びhPM−1とsIL−6Rが結合することを示すセンサーグラムである。

Claims (8)

  1. 第二リガンドが固定されたセンサーチップを繰り返し用いて、可溶性レセプターと抗体との結合活性を測定する方法であって、
    該可溶性レセプターと該抗体との結合部位以外の結合部位において該可溶性レセプターと結合する第二リガンドをセンサーチップに固定すること、
    該第二リガンドに該可溶性レセプターを結合すること、
    該可溶性レセプターと抗体との結合活性を表面プラズモン共鳴により測定すること、及び、
    該可溶性レセプターと該抗体とを再生溶液により解離して、該第二リガンドが固定されたセンサーチップを再生すること、
    を含む方法。
  2. 可溶性レセプターが抗原タンパク質である請求項1記載の方法。
  3. 可溶性レセプターがサイトカインレセプターである請求項1記載の方法。
  4. サイトカインレセプターがIL−6レセプターである請求項3記載の方法。
  5. 抗体が抗IL−6レセプター抗体である請求項1記載の方法。
  6. 抗体がヒト型化抗体である請求項1記載の方法。
  7. 第二リガンドが抗体である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 第二リガンドが固定されたセンサーチップを繰り返し用いて、可溶性レセプターと結合する抗体の生物活性を測定する方法であって、
    該可溶性レセプターと該抗体との結合部位以外の結合部位において該可溶性レセプターと結合する第二リガンドをセンサーチップに固定すること、
    該第二リガンドに該可溶性レセプターを結合すること、
    該可溶性レセプターと抗体との結合活性を表面プラズモン共鳴により測定することにより抗体の生物活性を測定すること、及び
    該可溶性レセプターと該抗体とを再生溶液により解離して、該第二リガンドが固定されたセンサーチップを再生すること、
    を含む方法。
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