JP4143005B2 - 有極性重合体、感光性組成物、レジストパターン及びその形成方法、並びに、半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

有極性重合体、感光性組成物、レジストパターン及びその形成方法、並びに、半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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レジスト材料等に好適な有極性重合体、該有極性重合体を含みレジスト材料等として好適に使用可能な感光性組成物、該感光性組成物を用いて得られたレジストパターン及びその効率的な形成方法、並びに、該レジストパターンを用いて得られた半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体集積回路上への微細パターンの形成には、薄膜を形成した基板上にレジスト膜を被覆し、選択露光、現像を行ってレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして用いてドライエッチングを行い、その後に前記レジストパターンを除去するリソグラフィ(写真食刻)技術が必須である。前記リソグラフィ技術において、前記レジストパターンのパターンはがれや、パターン倒れが生じてしまうと、微細なパターンを形成することができないため、前記レジスト膜と前記基板との密着性を向上させることが必要である。
前記レジスト膜と前記基板との密着性を向上させる方法としては、前記レジスト膜の材料として、基板密着性を有する、カルボン酸基やヒドロキシル基等の親水性極性基を有する酸感応性重合体を用いることが提案されている。また、親水性のラクトン環部位を含む酸感応性重合体、例えば、メバロニックラクトン(特許文献1参照)、2位オキソ体のγ―ブチロラクトン(特許文献2参照)、3位オキソ体のγ−ブチロラクトン(特許文献3参照)等を含む酸感応性重合体を用いることが提案されている。更に、前記密着性のみならず、エッチング耐性をも付与するために、脂環式ラクトンを含む重合体、例えば、アダマンタン環の一部をラクトン化したもの(特許文献4参照)、ノルボルナン環にラクトンを付加したもの(特許文献5参照)等を含む酸感応性重合体を用いることも提案されている。
しかしながら、更にパターンを微細化するためには、これらの酸感応性重合体では前記基板との密着性が十分ではない。前記レジスト膜と前記基板との密着性を更に向上させるためには、前記ヒドロキシル基を含む酸感応性重合体におけるヒドロキシル基の数を増加させることも考えられるが、この場合には、前記レジスト膜と前記基板との界面に現像液が入り込みパターン倒れが生じるため、微細なレジストパターンを形成することができないという問題がある。また、前記カルボン酸基を含む酸感応性重合体におけるカルボン酸基の数を増加させることも考えられ、この場合には、アルカリ溶解性に富み、前記レジスト膜からレジスト材料が除去されて形成されるレジスト抜きパターンの抜け性が向上し、該レジスト抜きパターンにスカムが生じることはないものの、一方で、通常濃度(「0.5〜20質量%程度、好ましくは1〜10質量%程度」以下、本明細書において同じ)のアルカリ性の現像液でも前記パターンが溶解してしまったり、パターンが膨潤してしまうため、希薄なアルカリ性の現像液しか使用できず、また、前記レジスト膜と前記基板との界面に現像液が入り込みパターン倒れが生じるという問題がある。また、ラクトン環部位を含む酸感応性重合体のラクトン部位の数を増加させることも考えられるが、この場合には、レジスト抜きパターンの抜け性が低下し、該レジスト抜きパターンにスカムが発生するという問題がある。
したがって、レジストパターンを形成する際に、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液を用いて現像するときでも、パターン自身の溶解、パターンの膨潤等を抑制し、レジスト膜と基板との密着性に優れ、パターンはがれ、パターン倒れなどが発生を抑制することができる技術は、未だ提供されていないのが現状である。
特許第3297272号公報 特開平11−12326号公報 特開平10−319595号公報 特開2000−122294号公報 特開2001−242627号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、基板等の対象との親和性等を所望に制御可能であり、該基板等の対象との密着性や、溶解性等を適度に制御可能であり、レジスト材料等をはじめ各種分野において好適な有極性重合体、基板等の対象との密着性や、溶解性等を適度に制御された前記有極性重合体を含むことにより、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液を用いて現像するときでも、パターン自身の溶解、パターンの膨潤等を抑制し、レジスト膜を基板上に形成した際の該レジスト膜と該基板との親和性を向上させることにより両者の密着性を更に向上させることができ、パターンはがれ、パターン倒れなどの発生を効果的に抑制することができ、レジスト材料等として好適に使用可能な感光性組成物、該感光性組成物を用いた高精細なレジストパターン及び該レジストパターンの効率的な形成方法、並びに、前記感光性組成物を用いて得られた高性能な半導体装置及びその効率的な製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の形態に係る有極性重合体は、下記構造式(1)で表されるカルボン酸基含有単位ユニットと、下記構造式(2)で表されるラクトン環含有単位ユニットとを少なくとも含むことを特徴とする。本発明の有極性重合体では、有極性であるカルボン酸基及びラクトン環を含むため、極性が高く、親水性であるため、レジスト材料等として用いた際に、基板等の対象との密着性、溶解性が向上し、レジスト抜きパターンの抜け性に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液により現像するときでもパターン自身の溶解、パターンの膨潤等を抑制し、レジスト膜を基板上に形成した際の該レジスト膜と該基板との親和性を向上させることにより両者の密着性を更に向上させることができ、パターンはがれ、パターン倒れなどの発生が効果的に抑制される。
前記構造式(1)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。
前記構造式(2)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、置換基を表す。
本発明の第二の形態に係る有極性重合体は、下記構造式(4)で表されるモノマーと、ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーとを含むモノマー組成物を反応させてなることを特徴とする。本発明の有極性重合体では、前記構造式(4)中のカルボン酸基と、前記ラクトン環形成基とが反応することによって、又は、ラクトン環形成基が分子内縮合をすることによって、ラクトン環が形成される。該有極性重合体は、有極性であるカルボン酸基及びラクトン環を含むため、極性が高く、親水性であるため、レジスト材料として用いた際に、基板等の対象との密着性、溶解性が向上し、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液を用いて現像するときでも、パターン自身の溶解、パターンの膨潤等を抑制し、レジスト膜を基板上に形成した際の該レジスト膜と該基板との親和性を向上させることにより両者の密着性を更に向上させることができ、パターンはがれ、パターン倒れなどの発生が効果的に抑制される。
前記構造式(4)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。
本発明の感光性組成物は、本発明の前記有極性重合体と、酸発生剤とを含むことを特徴とする。本発明の感光性組成物では、本発明の前記有極性重合体が、基板との密着性を向上させる。前記酸発生剤から発生する酸の作用により、現像液等のアルカリ水溶液に可溶となり、該感光性組成物を用いて形成した膜(レジスト膜)のパターニングが可能となる。そして、このとき得られたパターン(レジストパターン)は、高精細であり、基板等との密着性に優れるので、パターンはがれ、パターン倒れなどが生じない。
本発明のレジストパターンの形成方法は、本発明の前記感光性組成物を用いてレジスト膜を形成し、該レジスト膜をパターニングすることを含む。該レジストパターンの形成方法では、前記感光性組成物を用いたレジスト膜が形成され、該レジスト膜をパターニングすることによりレジストパターンが形成される。
本発明のレジストパターンは、本発明の前記レジストパターンの形成方法により製造される。該レジストパターンは、基板等との密着性、溶解性に優れ、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液を用いて現像するときでも、パターン自身の溶解、パターンの膨潤等が抑制され、パターンはがれ、パターン倒れなどの発生が効果的に抑制され、高精細に形成され、特に半導体装置の製造に好適である。
本発明の半導体装置は、本発明の前記レジストパターンを用いて形成されたパターンを少なくとも有してなる。該半導体装置は、前記レジストパターンにより形成された微細で高精細なパターン(例えば、配線パターンなど)を有しているので高性能である。
本発明の半導体装置の製造方法は、本発明のレジストパターンの形成方法により下地上にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、該レジストパターンをマスクとしてエッチング及びリフトオフの少なくともいずれかにより前記下地をパターニングするパターニング工程とを含む。該半導体装置の製造方法では、前記レジストパターン形成工程において、下地上にレジストパターンが形成される。前記パターニング工程において、該レジストパターンをマスクとしてエッチング又はリフトオフが行われ、前記下地がパターニングされる。その結果、高精細なパターン(例えば、配線パターンなど)を有する高品質な半導体装置が製造される。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、基板等の対象との親和性等を所望に制御可能であり、該基板等の対象との密着性や、溶解性等を適度に制御可能であり、レジスト材料等をはじめ各種分野において好適な有極性重合体、基板等の対象との密着性や、溶解性等を適度に制御された前記有極性重合体を含むことにより、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)に優れ、レジスト抜きパターンにおけるスカムの発生が生じない一方、通常濃度のアルカリ現像液を用いて現像するときでも、パターン自身の溶解、パターンの膨潤等を抑制し、レジスト膜を基板上に形成した際の該レジスト膜と該基板との親和性を向上させることにより両者の密着性を更に向上させることができ、パターンはがれ、パターン倒れなどの発生を効果的に抑制することができ、レジスト材料等として好適に使用可能な感光性組成物、該感光性組成物を用いた高精細なレジストパターン及び該レジストパターンの効率的な形成方法、並びに、前記感光性組成物を用いて得られた高性能な半導体装置及びその効率的な製造方法を提供することができる。
(有極性重合体)
本発明の第一の形態に係る有極性重合体は、下記構造式(1)で表されるカルボン酸基含有単位ユニットと、下記構造式(2)で表されるラクトン環含有単位ユニットとを少なくとも含み、更に必要に応じて、下記構造式(3)で表されるヒドロキシル基含有単位ユニット、酸感応性を有する単位ユニット、エッチング耐性を有する単位ユニット、及びその他の単位ユニットを含んでなる。
前記構造式(1)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキル基、ハロゲン基、ハロゲン化アルキル基、などが挙げられる。これらの中でも、アルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
前記構造式(2)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、炭化水素基又はこれらの誘導体基が好ましく、直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭化水素基又はこれらの誘導体基がより好ましく、炭素数が1〜4の直鎖状若しくは分岐状の炭化水素基、炭素数が3〜20の環状炭化水素基、又はこれらの誘導体基が特に好ましい。Rは、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキル基、ハロゲン基、ハロゲン化アルキル基、などが挙げられる。これらの中でも、アルキル基が好ましく、炭素数が1〜4のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。Rは、置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、アルキレン基が好ましく、炭素数が1〜4のアルキレン基がより好ましい。
前記構造式(3)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、炭化水素基又はこれらの誘導体基が好ましく、直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭化水素基、又はこれらの誘導体がより好ましく、炭素数が1〜4の直鎖状若しくは分岐状の炭化水素基、炭素数が3〜20の環状炭化水素基、又はこれらの誘導体基が特に好ましい。Rは、置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、アルキレン基が好ましく、炭素数が1〜4のアルキレン基がより好ましい。
前記カルボン酸基含有単位ユニットの本発明の有極性重合体全体における割合としては、特に制限はないが、例えば、3〜50mol%が好ましく、5〜40mol%がより好ましい。
前記割合が、3mol%未満であると、基板との密着性が十分でないことがあり、50mol%を超えると、レジストパターン形成の際に、基板との間に現像液が入り込み、パターン倒れが生じると共に、レジストパターン自身が溶解したり、膨潤を起こすことがある。
前記ラクトン環含有単位ユニットの本発明の重合体全体における割合としては、特に制限はないが、例えば、5〜50mol%が好ましく、5〜40mol%がより好ましい。
前記割合が、5mol%未満であると、基板との密着性が十分でないことがあり、50mol%を超えると、レジスト抜きパターンの抜け性(形成性)が低下し、レジスト抜きパターンにスカムが発生することがあり、また、後述するエッチング耐性を有するユニットの含有量を減らすことが必要となり、エッチング耐性に劣ることがある。
前記ヒドロキシル基含有単位ユニットの本発明の重合体全体における割合としては、特に制限はないが、例えば、0〜50mol%が好ましく、2〜40mol%がより好ましい。
前記割合が、50mol%を超えると、パターン形成の際に、基板との間に現像液が入り込み、パターン倒れが生じることがある。
前記酸感応性を有する単位ユニットとしては、酸感応性基を有する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、酸の作用によって解離する前にはアルカリ性溶液には溶解しないが、酸の作用により解離した後にはアルカリ性溶液に溶解可能である酸感応性基を有する単位ユニット等が好ましく、これらの中でも、酸の作用によって解離する酸感応性基を保護基として含有するカルボニル基を有する単位ユニットが好ましい。
前記酸の作用によって解離する酸感応性基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、tert−ブトキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニル基等の第三級アルキルオキシカルボニル基;tert−ブチル基、tert−アミル基等の第三級アルキル基;tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミルオキシカルボニルメチル基等の第三級アルキルオキシカルボニルアルキル基;テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等の環状アセタール残基;アルコキシアルキル基等の鎖状アセタール残基;トリメチルシリル基等のシリルエーテル基;2−アルキルアダマンチル基、2−アルキルノルボルニル基、1−アルキルシクロヘキシル基、3−オキソシクロヘキシル基、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、第三級アルキルオキシカルボニル基、第三級アルキル基、環状アセタール残基、鎖状アセタール残基、2−アルキルアダマンチル基が、感度、解像性、レジストパターンプロフィルが優れる点で好ましい。
前記酸感応性単位ユニットは、例えば、脂肪族環構造を有していてもよいし、芳香族環構造を有していてもよい。前記酸感応性ユニットが脂環構造を有している場合には、KrFエキシマレーザーよりも波長の短いArFエキシマレーザーのような深紫外領域の露光光に対して光吸収性が低い点で好ましく、前記酸感応性ユニットが芳香族環構造を有している場合には、ドライエッチング耐性に優れる点で好ましい。
前記脂肪族環構造及び前記芳香族環構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、環構造の一部又は全部がケトンやラクトン環になっているもの、環内に酸素原子や窒素原子を含み、フランやピラン等のヘテロ環構造になっているもの等の前記脂肪族構造及び前記芳香族環構造の誘導体、置換体等も含む。
前記脂肪族環構造及び前記芳香族環構造の具体例としては、ベンゼン環、アダマンタン環、ノルボルナン環、ジシクロペンタン環、トリシクロデカン環、テトラシクロデカン環、ボルネン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、トリシクレン、モノテルペン環、セスキテルペン環、ジテルペン環、セスタテルペン環、トリテルペン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロオクタン環、ビシクロオクタン環、コレステリック環、ステロイド骨格、タンジュウサン、ジキタロイド、ショウノウ環、イソショウノウ環、サントン環、ステロイドサポニンなどを含む構造、などが挙げられる。
これらは、1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。以上の中でも、アダマンタン環、ノボルナン環を含む構造が好ましい。
前記酸感応性を有する単位ユニットの本発明の有極性重合体全体における割合としては、特に制限はないが、例えば、10〜70mol%が好ましく、30〜50mol%がより好ましい。
前記含有量が、10mol%未満であると、パターンが形成できないことがあり、70mol%を超えると、解像性に劣ることがある。
なお、前記酸感応性を有する単位ユニットは、前記カルボン酸基含有単位ユニット、前記ラクトン環含有単位ユニット、前記ヒドロキシル基含有単位ユニット、及び後述するエッチング耐性を有する単位ユニットの少なくともいずれかが有する機能を更に備えていてもよい。
前記エッチング耐性を有する単位ユニットとしては、エッチング耐性を有する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪族環構造を含む単位ユニット、芳香族環構造を含む単位ユニット等が挙げられる。前記エッチング耐性を有する単位ユニットが脂肪族環構造を含む場合には、ArFレーザーのような深紫外領域の露光光に対する光吸収性が低い点で好適であり、芳香族環構造を含む場合には、ドライエッチング耐性に優れる点で好適である。
前記脂肪族環構造及び前記芳香族環構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、環構造の一部又は全部がケトンやラクトン環になっているもの、環内に酸素原子や窒素原子を含み、フランやピラン等のヘテロ環構造になっているもの等の前記脂肪族構造及び前記芳香族環構造の誘導体、置換体等も含む。
前記脂肪族環構造及び前記芳香族環構造の具体例としては、ベンゼン環、アダマンタン環、ノルボルナン環、ジシクロペンタン環、トリシクロデカン環、テトラシクロデカン環、ボルネン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、トリシクレン、モノテルペン環、セスキテルペン環、ジテルペン環、セスタテルペン環、トリテルペン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロオクタン環、ビシクロオクタン環、コレステリック環、ステロイド骨格、タンジュウサン、ジキタロイド、ショウノウ環、イソショウノウ環、サントン環、ステロイドサポニンなどを含む構造、などが挙げられる。
これらは、1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。以上の中でも、アダマンタン環、ノボルナン環を含む構造が好ましい。
前記その他の単位ユニットとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アクリレート系モノマーを単位ユニットとするもの、メタアクリレート系モノマーを単位ユニットとするもの、ビニルフェノール系モノマーを単位ユニットとするもの、N−置換マレイミド系モノマーを単位ユニットとするもの、スチレン系モノマーを単位ユニットとするもの、複数個又は多環式の脂環式炭化水素部分を含むエステル基を有するモノマーを単位ユニットとするもの、などが挙げられる。
これらの単位ユニットは、前記極性重合体中に1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。これらの中でも、脂環式炭化水素部分がアダマンチル基及びノルボルニル基の少なくともいずれかである複数個又は多環式の脂環式炭化水素部分を含むエステル基を有するモノマーを単位ユニットとするものが好ましい。
なお、前記エッチング耐性を有する単位ユニットは、前記カルボン酸基含有単位ユニット、前記ラクトン環含有ユニット、前記ヒドロキシル基含有単位ユニット、及び酸感応性を有する単位ユニットの少なくともいずれかが有する機能を更に備えていてもよい。
前記有極性重合体における各単位ユニットの割合を分析する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、核磁気共鳴(NMR)分析法と中和滴定法とを組み合わせて分析する方法、などが挙げられる。
本発明の第二の形態に係る有極性重合体は、下記構造式(4)で表されるモノマーと、ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーと、更に必要に応じて、酸感応性基を有するモノマー、エッチング耐性構造を有するモノマー、及びその他のモノマーを含むモノマー組成物を反応させてなる。
前記構造式(4)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。
前記置換基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキル基、ハロゲン基、ハロゲン化アルキル基、などが挙げられる。これらの中でもアルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
前記構造式(4)で表されるモノマーの具体例としては、下記構造式(9)で表されるメタクリル酸、下記構造式(10)で表されるアクリル酸などが挙げられる。
前記ラクトン環形成基としては、ラクトン環を形成することができる限り特に制限はないが、例えば、ヒドロキシル基を含有しているものが好ましい。前記ラクトン環形成基がヒドロキシル基を含有している場合には、該ヒドロキシル基と、前記構造式(4)で表されるモノマー中のカルボン酸基とがエステル化反応によりラクトン環を形成できる点で好ましい。前記ラクトン環形成基としては、ヒドロキシアルキル基から選択されるラクトン環形成基が好ましく、ヒドロキシメチル基が特に好ましい。
前記ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーとしては、特に制限はないが、例えば、下記構造式(5)で表されるモノマーが好ましい。この場合、前記モノマー中のヒドロキシル基が、前記構造式(4)中のカルボン酸基とエステル化反応によりラクトン環を形成することができる点で好ましい。
前記構造式(5)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、炭化水素基又はこれらの誘導体基が好ましく、直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭化水素基、又はこれらの誘導体基がより好ましく、炭素数が1〜4の直鎖状若しくは分岐状の炭化水素基、炭素数が3〜20の環状炭化水素基、又はこれらの誘導体基が特に好ましい。また、Rが水素原子である場合、前記構造式(5)で表されるモノマーが、分子内縮合をすることによりラクトン環を形成可能である。Rは、置換基を表す。該置換基としては、特に制限はないが、例えば、アルキレン基が好ましく、炭素数が1〜4のアルキレン基がより好ましい。
前記ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーの具体例としては、下記構造式(6)で表されるメチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、下記構造式(7)で表されるエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、下記構造式(8)で表されるブチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、などが挙げられる。
前記構造式(4)で表されるモノマーと、前記ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーとを含むモノマー組成物を反応させて有極性重合体を形成する方法としては、ラクトン環を含む有極性重合体を形成することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラジカル重合により有極性重合体を形成する方法等が挙げられる。
また、前記構造式(4)で表されるモノマーと、前記ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーとを含むモノマー組成物を反応させる際に、モノマー組成物中の各モノマーの組成を制御して重合させることにより、製造される有極性重合体の組成を制御することができる。
前記酸感応性基を有するモノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記酸感応性基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、tert−ブトキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニル基等の第三級アルキルオキシカルボニル基;tert−ブチル基、tert−アミル基等の第三級アルキル基;tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミルオキシカルボニルメチル基等の第三級アルキルオキシカルボニルアルキル基;テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等の環状アセタール残基;アルコキシアルキル基等の鎖状アセタール残基;トリメチルシリル基等のシリルエーテル基;2−アルキルアダマンチル基、2−アルキルノルボルニル基、1−アルキルシクロヘキシル基、3−オキソシクロヘキシル基、などが挙げられる。これらの中でも、第三級アルキルオキシカルボニル基、第三級アルキル基、環状アセタール残基、鎖状アセタール残基、2−アルキルアダマンチル基が感度、解像性、レジストパターンプロフィルが優れる点で好ましい。
前記エッチング耐性構造を有するモノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記エッチング耐性構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪族環化合物、芳香族環化合物等が挙げられる。前記耐エッチング性構造が脂肪族化合物である場合、ArFレーザー(ArFエキシマレーザー)のような深紫外領域の露光光の光吸収性が低く、ArFレーザーレジスト(組成物)が得られる点で有利であり、芳香環化合物である場合、ドライエッチング耐性に優れ、KrFレーザー(KrFエキシマレーザー)レジスト(組成物)が得られる点で有利である。
前記脂肪族環構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アダマンタン、ノボルナンなどが挙げられる。
前記芳香族環構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセンなどが挙げられる。
前記その他のモノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリレート系モノマー、メタアクリレート系モノマー、ビニルフェノール系モノマー、N−置換マレイミド系モノマー、スチレン系モノマー、複数個又は多環式の脂環式炭化水素部分を含むエステル基を有するモノマー、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用して使用してもよい。これらの中でも、脂肪族化合物がアダマンチル及びノルボルニルの少なくともいずれかである複数個又は多環式の脂肪族化合物を含むエステル基を有するモノマーが好ましい。
前記有極性重合体の重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、1,000〜1,000,000が好ましく、3,000〜50,000がより好ましい。
前記重量平均分子量が、1,000未満であると、耐熱性が十分でないことがあり、1,000,000を超えると、塗布溶媒に難溶性となることがある。
前記有極性重合体の分子量分散度(Mw/Mn)としては、実用的な範囲内であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。
本発明の有極性重合体の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、共重合法等が挙げられ、具体的には、上述した構造式(4)で表されるモノマーと、上述したラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーと、更に必要に応じて、上述した酸感応性基を有するモノマー、上述したエッチング耐性構造を有するモノマー、上述したその他のモノマーなどを含むモノマー組成物を、反応(共重合反応)させる方法が挙げられる。該反応の条件等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の有極性重合体は、各種分野において使用可能であり、基板等の対象との間での密着性が要求される塗膜等の材料として好適に用いることができ、以下に説明する本発明の感光性組成物に特に好適に用いることができる。
(感光性組成物)
本発明の感光性組成物は、本発明の上述した有極性重合体と、酸発生剤とを含み、更に必要に応じて、酸感応性を有する成分、耐エッチング性を有する成分、及びその他の成分を含む。
前記有極性重合体としては、少なくとも前記ラクトン環含有単位ユニット及び前記カルボン酸基含有単位ユニットを含むことが必要であり、更に前記酸感応性単位ユニット、前記ヒドロキシル基含有単位ユニット、及び前記エッチング耐性を有する単位ユニットの少なくともいずれかを含むものが好ましく、これらすべての単位ユニットを含むものが特に好ましい。
前記酸発生剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、露光されると酸を生ずる光酸発生剤等が好ましい。該酸発生剤を使用すると、化学増幅効果により感度が向上する点で有利である。
前記光酸発生剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オニウム塩化合物、有機ハロゲン化合物、スルホン化合物、スルホネート化合物、などが挙げられ、具体的には、ジフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム テトラフルオロボレート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム トリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、p−トリルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム ヘキサフルオロアンチモネート、1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシ−1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソラン−5−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−ブトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−ペンチルオキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、1−ベンゾイル−1−フェニルメチル p−トルエンスルホネート(通称:ベンゾイントシレート)、2−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル p−トルエンスルホネート(通称:α−メチロールベンゾイントシレート)、1,2,3−ベンゼントリイル トリスメタンスルホネート、2,6−ジニトロベンジル p−トルエンスルホネート、2−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、4−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、ジフェニル ジスルホン、ジ−p−トリル ジスルホン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−tert−ブチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4−キシリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、(ベンゾイル)(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、N−(フェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフタルイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)ナフタルイミド、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
前記酸発生剤の前記有極性重合体に対する割合としては、1〜30質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。
前記割合が、1質量%未満であると、露光部における酸発生量が少なくなるため、反応性が劣化することがあり、感度が低下することがあり、30質量%を超えると、塗布膜形成時に析出等を生ずることがあり、感光性組成物全体の熱特性を劣化させることがある。一方、前記割合が、前記より好ましい数値範囲内であると、感度と解像度とに優れる点で有利である。
前記酸感応性を有する成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上述した酸感応性基を有するモノマーなどが挙げられる。
前記耐エッチング性を有する成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上述したエッチング耐性構造を有するモノマーなどが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、溶剤、補助溶剤、アミン系、アミド系、アンモニウム塩素等に代表されるクエンチャー、などが挙げられる。
前記溶剤としては、本発明の有極性重合体、酸発生剤等を溶解できる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、乳酸エチル、メチルアミルケトン、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
前記補助溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酢酸ブチル、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールメチルエーテル、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の感光性組成物は、レジスト材料等として用いた際に、本発明の有極性重合体が、レジスト膜と基板との密着性を向上させる。該感光性組成物は、それ自身はアルカリ水溶液には難溶性であるが、前記酸発生剤から発生する酸が前記酸感応性を有する単位ユニットと作用すると、アルカリ水溶液に可溶となり、レジスト膜のパターニングが可能となる。このため、本発明の感光性組成物は、化学増幅型のレジスト材料として好適に用いることができる。
(レジストパターン)
本発明のレジストパターンは、本発明の前記有極性重合体を少なくとも含んでなり、以下に説明する本発明のレジストパターンの形成方法により好適に製造することができる。
本発明のレジストパターンは、例えば、マスクパターン、レチクルパターン、磁気ヘッド、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)等の機能部品、光配線の接続に利用される光部品、マイクロアクチュエータ等の微細部品、高電子移動度トランジスタ、半導体装置、などに好適に使用することができる。
以下、本発明のレジストパターンの形成方法について説明を通じて本発明のレジストパターンをも説明する。
(レジストパターンの形成方法)
本発明のレジストパターンの形成方法は、レジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、該レジスト膜をパターニングするレジスト膜パターニング工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記レジスト膜形成工程は、本発明の前記感光性組成物を用いてレジスト膜を形成する工程である。
前記レジスト膜の形成方法としては、特に制限はなく、公知の方法の中から適宜選択することができるが、例えば、前記感光性組成物を塗布し、ベーク(プリベーク)を行うことによりレジスト膜を形成する方法が好適に挙げられる。
前記塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の塗布方法の中から適宜選択することができ、例えば、スピンコート法、などが好適に挙げられる。
前記ベーク(プリベーク)の条件、方法等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、温度が40〜200℃程度であり、80〜160℃が好ましく、時間が10秒〜5分程度であり、30秒〜100秒が好ましい。
前記レジスト膜は、下地(基材)上に形成することができ、該下地(基材)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、該レジストパターンが半導体装置等に形成される場合には、該下地(基材)としては、例えば、シリコンウエハ等の半導体基板などが好適に挙げられる。
前記レジスト膜パターニング工程は、前記レジスト膜形成工程で形成したレジスト膜に対し、露光、ベーク、現像を行って、レジスト膜をパターニングする工程である。
前記露光は、露光光として、例えば、可視光、紫外光、深紫外光、軟X線、X線等の電磁波、電子線、イオンビーム等の荷電粒子線、などを用いて行うことができ、これらの中でも、深紫外光であるArFエキシマレーザー、紫外光であるKrFエキシマレーザーを用いて行うことが好ましい。
前記露光を選択的に行う方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、マスク(ハーフトーンマスク)パターン等を用いた公知の方法が挙げられる。また、前記露光には露光装置を用いることができる。
前記露光を行う条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ベークの条件、方法等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、温度が70〜150℃程度であり、90〜130℃が好ましく、時間が10秒〜5分程度であり、40秒〜100秒が好ましい。
前記現像の方法、条件等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、弱アルカリ水溶液による現像が好適に挙げられる。
本発明のレジストパターンの形成方法によると、例えば、基板上に前記感応性樹脂組成物を塗布等することによりレジスト膜を形成した後、該レジスト膜に対し、ArFエキシマレーザー等を用いて微細パターン状に露光し、ベーク、現像等を行うことにより、レジストパターンによる微細パターンを形成することができる。
本発明のレジストパターンの形成方法により形成されたレジストパターンは、本発明の前記レジストパターンであり、該レジストパターンは、例えば、マスクパターン、レチクルパターン、磁気ヘッド、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)等の機能部品、光配線の接続に利用される光部品、マイクロアクチュエータ等の微細部品、半導体装置、などに好適に使用することができる。
また、本発明のレジストパターンの形成方法により形成された本発明のレジストパターンは、該レジストパターンをレジストパターン厚肉化材料(「膨潤剤」と称されることがある)により厚肉化させることができ、この場合、該レジストパターン間の距離が短かくなり、レジスト抜きパターンが微細化される。
なお、前記レジストパターン厚肉化材料(レジストパターン膨潤化材料)、レジストパターンの形成方法等のついては、特開2003―131400号公報、特開平11−204399号公報などの記載を参照することができる。
ここで、前記レジストパターン厚肉化材料を用いた本発明の前記レジストパターンを厚肉化する方法について、以下に図面を参照しながら説明する。
下地(基材)上にレジスト膜を形成し、選択露光、現像等を行うことにより、図1(a)に示すように、下地(基材)5上にレジストパターン3を形成した後、レジストパターン3の表面にレジストパターン厚肉化材料1を塗布し、プリベーク(加温・乾燥)をして塗膜を形成する。すると、図1(b)に示すように、レジストパターン3とレジストパターン厚肉化材料1との界面付近においてレジストパターン厚肉化材料1のレジストパターン3へのミキシング(含浸)が起こり、さらにミキシング(含浸)部分が架橋し、レジストパターン3とレジストパターン厚肉化材料1とによるミキシング層が形成される。このとき、図1(b)に示すように、厚肉化されたレジストパターン10は、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)上に、前記ミキシング層としての表層10aを有する。
この後、図1(c)に示すように、現像処理を行うことによって、塗布したレジストパターン厚肉化材料1の内、レジストパターン3とミキシングしていない部分が溶解除去され、厚肉化されたレジストパターン10が形成(現像)される。
なお、前記現像処理は、水現像であってもよいし、アルカリ現像液による現像であってもよい。
厚肉化されたレジストパターン10は、レジストパターン10b(レジストパターン3)の表面に、レジストパターン厚肉化材料1がミキシング(含浸)し架橋することにより形成された表層10aを有してなる。厚肉化されたレジストパターン10は、レジストパターン3に比べて表層10aの厚み分だけ厚肉化されているので、厚肉化されたレジストパターン10により形成されるレジスト抜きパターンの幅は、レジストパターン3により形成されるレジスト抜きパターンの幅よりも小さい。このため、解像限界を超えてレジスト抜きパターンを微細に形成することができ、厚肉化されたレジストパターン10により形成されるレジスト抜きパターンは、レジストパターン3により形成されるレジスト抜きパターンよりも微細である。
本発明のレジストパターンの形成方法は、微細な孤立パターンやライン・アンド・スペースパターンの形成に特に好適であり、本発明のレジストパターンの形成方法及びそれにより形成された本発明のレジストパターンは、以下の本発明の半導体装置及び半導体装置の製造方法に特に好適に用いることができる。
(半導体装置及びその製造方法)
本発明の半導体装置の製造方法は、レジストパターン形成工程と、パターニング工程とを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程とを含む。本発明の半導体装置は、本発明の前記半導体装置の製造方法により製造することができる。
以下、本発明の半導体装置の製造方法についての説明を通じて本発明の半導体装置についても説明する。
前記レジストパターン形成工程は、前記レジストパターンの形成方法により下地上にレジストパターンを形成する工程である。
なお、前記下地としては、半導体装置における各種部材の表面層が挙げられるが、シリコンウエハ等の半導体基板乃至その表面層が好適に挙げられる。前記レジストパターンは上述した通りである。前記塗布の方法は上述した通りである。また、該塗布の後では、上述のプリベーク、架橋ベーク等を行うのが好ましい。
前記パターニング工程は、前記レジストパターン形成工程により形成したレジストパターンを用いて(マスクパターン等として用いて)エッチング等を行うことにより前記下地をパターニングする工程である。
前記エッチングの方法としては、特に制限はなく、公知の方法の中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ドライエッチングが好適に挙げられる。該エッチングの条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の工程としては、例えば、現像処理工程などが好適に挙げられる。
前記現像処理工程は、前記レジストパターン形成工程の後であって前記パターニング工程の前に、塗布したレジストパターンの現像処理を行う工程である。なお、前記現像処理は、上述した通りである。
本発明の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、高精度なパターンを有するので、高速で高い信頼性の要求される各種のデバイス、例えば、フラッシュメモリ、DRAM、FeRAM、MOSトランジスタ、磁気ディスク、IC、LSIなどとして好適に使用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
比較例1
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつ前記エッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、各単位ユニットの有極性重合体全体における割合は、下記表1に示すようになった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
(a)酸感応性を有する単位ユニットであり、かつエッチング耐性を有する単位ユニット
(b)ヒドロキシル基含有単位ユニット
(c)カルボン酸基含有単位ユニット
(d)ラクトン環含有単位ユニット
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシ)メタクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、及び、前記酸感応性基を有するモノマーであってかつエッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−ビニル−6−tert−ブチルエーテルナフタレンを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体全体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、ヒドロキシル基含有単位ユニットが15mol%であり、カルボン酸基含有単位ユニットが25mol%であり、酸感応性を有する単位ユニットが45mol%であり、ラクトン環含有ユニットが15mol%であった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのシクロヘキサノンとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−感光性組成物の調製−
所定の量の、ラクトン環を形成可能な前記ラクトン環形成基を有するモノマーとしてのエチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、前記構造式(4)で表されるモノマーとしてのメタクリル酸、酸感応性基を有するモノマーであってかつエッチング耐性構造を有するモノマーでもある2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート、及び、前記エッチング耐性構造を有するモノマーとしての3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメタクリレートを常法により共重合させて前記有極性重合体を合成した。合成した有極性共重合体全体における各単位ユニットの割合を核磁気共鳴(NMR)法、及び中和滴定法により分析したところ、ヒドロキシル基含有単位ユニットが10mol%であり、カルボン酸基含有単位ユニットが10mol%であり、前記酸感応性を有する単位ユニットであってかつ前記エッチング耐性を有する単位ユニットが40mol%であり、エッチング耐性を有する単位ユニットが20mol%であり、及びラクトン環含有単位ユニットが20mol%であった。
得られた有極性共重合体と、溶剤としてのシクロヘキサノンとを混合比(質量比)が、12:88になるように混合し、得られた混合物に、前記有極性重合体に対して2質量%の酸発生剤(みどり化学(株)製;TPS−105)、及び0.2質量%のクエンチャー(関東化学(株)製;ジフェニルアミン)を添加し、感光性組成物を調製した。
−レジストパターンの形成−
実施例1〜9及び比較例1で調製した各感光性組成物を、有機反射防止膜付のシリコン基板上に、2,000rpmでスピンコートした後、110℃で60秒間プリベークを行い、前記シリコン基板上にレジスト膜を形成した。該レジスト膜に対して、ArFエキシマレーザー露光装置(キヤノン社製、FPA−5000AS3)を用いて、ArFエキシマレーザー光を線幅100nmのライン・アンド・スペースパターン状に照射した。その後、前記レジスト膜が形成された前記シリコン基板を110℃で60秒間ベークし、23℃まで冷却した後、テトラメチルアンモウムヒドロキシド2.38質量%水溶液で1分間パドル現像した後、超純水で15秒間リンスすることにより、線幅100nmのライン・アンド・スペースパターン(レジストパターン)を形成した。
得られたライン・アンド・スペースパターンについて以下の基準に従って評価を行った。結果は、実施例1〜7及び比較例1については表1に示した通りである。また、実施例8及び9については、該基準では、いずれも○であった。
−評価基準−
○・・・形成したレジストパターンにパターン倒れや、膨潤等がなく、高精細なレジスト抜きパターンが形成されている状態
△・・・形成したレジストパターンにパターン倒れや、パターンの膨潤等がほとんどなく、高精細なレジスト抜きパターンが形成されている状態
×・・・隣接するラインパターンにパターン倒れ等が生じ、互いに接触等し、パターンが不均一乃至消失している状態
−半導体装置の製造−
図2に示すように、シリコン基板E21上に、素子分離領域E22及びゲート絶縁膜として使用される絶縁膜E23を形成し、該絶縁膜E23上にポリシリコン膜E24を形成した。
次いで、ポリシリコン膜E24上に有機又は無機の反射膜(図示せず)を形成し、該有機又は無機の反射膜上に実施例1で調製した感光性組成物による膜を形成し、露光・現像してゲート電極パターンに対応するレジストパターンE25を形成した。
次いで、図3に示すように、レジストパターンE25をマスクパターンとして、ポリシリコン膜E24をパターニングした後、レジストパターンE25を除去し、所望のゲート電極パターンE24Aを形成した。
次いで、ゲート電極パターンE24Aをマスクとしてp型不純物元素又はn型不純物元素をイオン注入し、ゲート電極パターンE24Aの両側にソースエクステンション領域E21a及びE21bを形成した。
次いで、図4に示すように、ゲート電極パターンE24Aの両側壁面上に側壁絶縁膜E24Sを形成し、ゲート電極パターンE24A及び側壁絶縁膜E24Sをマスクとして、n型不純物元素又はp型不純物元素をイオン注入することにより、シリコン基板E21中にソース拡散領域E21c及びドレイン拡散領域E21dを形成した。
以上により、本発明の前記有極性重合体を含む本発明の前記感光性組成物を用いた本発明のレジストパターンの形成方法により本発明のレジストパターンを形成し、これを用いて本発明の半導体装置の製造方法により、本発明の半導体装置を製造することができた。
図5に示すように、シリコン基板11上に層間絶縁膜12を形成し、図6に示すように、層間絶縁膜12上にスパッタリング法によりチタン膜13を形成した。次に、図7に示すように、公知のフォトリソグラフィー技術によりレジストパターン14を形成し、これをマスクとして用い、反応性イオンエッチングによりチタン膜13をパターニングして開口部15aを形成した。引き続き、反応性イオンエッチングによりレジストパターン14を除去するととともに、図8に示すように、チタン膜13をマスクにして層間絶縁膜12に開口部15bを形成した。
次に、チタン膜13をウェット処理により除去し、図9に示すように層間絶縁膜12上にTiN膜16をスパッタリング法により形成し、続いて、TiN膜16上にCu膜17を電解めっき法で成膜した。次いで、図10に示すように、CMPにて開口部15b(図7)に相当する溝部のみにバリアメタルとCu膜(第一の金属膜)を残して平坦化し、第一層の配線17aを形成した。
次いで、図11に示すように、第一層の配線17aの上に層間絶縁膜18を形成した後、図5〜図10と同様にして、図12に示すように、第一層の配線17aを、後に形成する上層配線と接続するCuプラグ(第二の金属膜)19及びTiN膜16aを形成した。
上述の各工程を繰り返すことにより、図13に示すように、シリコン基板11上に第一層の配線17a、第二層の配線20、及び第三層の配線21を含む多層配線構造を備えた半導体装置を製造した。なお、図13においては、各層の配線の下層に形成したバリアメタル層は、図示を省略した。
この実施例12では、レジストパターン14が、本発明の感光性組成物を用いて形成したものである。
−フラッシュメモリ及びその製造−
実施例14は、本発明の感光性組成物を用いた本発明の半導体装置及びその製造方法の一例である。なお、この実施例14では、以下のレジスト膜26、27、29、32及び34が、本発明の感光性組成物を用いて形成したものである。
図14及び図15は、FLOTOX型又はETOX型と呼ばれるFLASH EPROMの上面図(平面図)であり、図16〜図24は、該FLASH EPROMの製造方法に関する一例を説明するための断面概略図であり、これらにおける、左図はメモリセル部(第1素子領域)であって、フローティングゲート電極を有するMOSトランジスタの形成される部分のゲート幅方向(図14及び図15におけるX方向)の断面(A方向断面)概略図であり、中央図は前記左図と同部分のメモリセル部であって、前記X方向と直交するゲート長方向(図14及び図15におけるY方向)の断面(B方向断面)概略図であり、右図は周辺回路部(第2素子領域)のMOSトランジスタの形成される部分の断面(図14及び図15におけるA方向断面)概略図である。
まず、図16に示すように、p型のSi基板22上の素子分離領域に選択的にSiO膜によるフィールド酸化膜23を形成した。その後、メモリセル部(第1素子領域)のMOSトランジスタにおける第1ゲート絶縁膜24aを厚みが100〜300Åとなるように熱酸化にてSiO膜により形成し、また別の工程で、周辺回路部(第2素子領域)のMOSトランジスタにおける第2ゲート絶縁膜24bを厚みが100〜500Åとなるように熱酸化にてSiO膜により形成した。なお、第1ゲート絶縁膜24a及び第2ゲート絶縁膜24bを同一厚みにする場合には、同一の工程で同時に酸化膜を形成してもよい。
次に、前記メモリセル部(図15の左図及び中央図)にn型ディプレションタイプのチャネルを有するMOSトランジスタを形成するため、閾値電圧を制御する目的で前記周辺回路部(図15の右図)をレジスト膜26によりマスクした。そして、フローティングゲート電極直下のチャネル領域となる領域に、n型不純物としてドーズ量1×1011〜1×1014/cmのリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、第1閾値制御層25aを形成した。なお、このときのドーズ量及び不純物の導電型は、ディプレッションタイプにするかアキュミレーションタイプにするかにより適宜選択することができる。
次に、前記周辺回路部(図17の右図)にn型ディプレションタイプのチャネルを有するMOSトランジスタを形成するため、閾値電圧を制御する目的でメモリセル部(図17の左図及び中央図)をレジスト膜27によりマスクした。そして、ゲート電極直下のチャネル領域となる領域に、n型不純物としてドーズ量1×1011〜1×1014/cmのリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、第2閾値制御層25bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図18の左図及び中央図)のMOSトランジスタのフローティングゲート電極、及び前記周辺回路部(図18の右図)のMOSトランジスタのゲート電極として、厚みが500〜2000Å(50〜200nm)である第1ポリシリコン膜(第1導電体膜)28を全面に形成した。
その後、図19に示すように、マスクとして形成したレジスト膜29により第1ポリシリコン膜28をパターニングして前記メモリセル部(図19の左図及び中央図)のMOSトランジスタにおけるフローティングゲート電極28aを形成した。このとき、図19に示すように、X方向は最終的な寸法幅になるようにパターニングし、Y方向はパターニングせずS/D領域層となる領域はレジスト膜29により被覆されたままにした。
次に、(図20の左図及び中央図)に示すように、レジスト膜29を除去した後、フローティングゲート電極28aを被覆するようにして、SiO膜からなるキャパシタ絶縁膜30aを厚みが約200〜500Å(20〜50nm)となるように熱酸化にて形成した。このとき、前記周辺回路部(図20の右図)の第1ポリシリコン膜28上にもSiO膜からなるキャパシタ絶縁膜30bが形成される。なお、ここでは、キャパシタ絶縁膜30a及び30bはSiO膜のみで形成されているが、SiO膜及びSi膜が2〜3積層された複合膜で形成されていてもよい。
次に、図21に示すように、フローティングゲート電極28a及びキャパシタ絶縁膜30aを被覆するようにして、コントロールゲート電極となる第2ポリシリコン膜(第2導電体膜)31を厚みが500〜2000Å(50〜200nm)となるように形成した。
次に、図21に示すように、前記メモリセル部(図21の左図及び中央図)をレジスト膜32によりマスクし、前記周辺回路部(図21の右図)の第2ポリシリコン膜31及びキャパシタ絶縁膜30bを順次、エッチングにより除去し、第1ポリシリコン膜28を表出させた。
次に、図22に示すように、前記メモリセル部(図22の左図及び中央図)の第2ポリシリコン膜31、キャパシタ絶縁膜30a及びX方向だけパターニングされている第1ポリシリコン膜28aに対し、レジスト膜32をマスクとして、第1ゲート部33aの最終的な寸法となるようにY方向のパターニングを行い、Y方向に幅約1μmのコントロールゲート電極31a/キャパシタ絶縁膜30c/フローティングゲート電極28cによる積層を形成すると共に、前記周辺回路部(図22の右図)の第1ポリシリコン膜28に対し、レジスト膜32をマスクとして、第2ゲート部33bの最終的な寸法となるようにパターニングを行い、幅約1μmのゲート電極28bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図23の左図及び中央図)のコントロールゲート電極31a/キャパシタ絶縁膜30c/フローティングゲート電極28cによる積層をマスクとして、素子形成領域のSi基板22にドーズ量1×1014〜1×1016/cmのリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、n型のS/D領域層35a及び35bを形成すると共に、前記周辺回路部(図23の右図)のゲート電極28bをマスクとして、素子形成領域のSi基板22にn型不純物としてドーズ量1×1014〜1×1016/cmのリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、S/D領域層36a及び36bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図24の左図及び中央図)の第1ゲート部33a及び前記周辺回路部(図24の右図)の第2ゲート部33bを、PSG膜による層間絶縁膜37を厚みが約5000Åとなるようにして被覆形成した。
その後、S/D領域層35a及び35b並びにS/D領域層36a及び36b上に形成した層間絶縁膜37に、コンタクトホール38a及び38b並びにコンタクトホール39a及び39bを形成した後、S/D電極40a及び40b並びにS/D電極41a及び41bを形成した。
以上により、図24に示すように、半導体装置としてFLASH EPROMを製造した。
このFLASH EPROMにおいては、前記周辺回路部(図16〜図24における右図)の第2ゲート絶縁膜24bが形成後から終始、第1ポリシリコン膜28又はゲート電極28bにより被覆されている(図16〜図24における右図)ので、第2ゲート絶縁膜24bは最初に形成された時の厚みを保持したままである。このため、第2ゲート絶縁膜24bの厚みの制御を容易に行うことができると共に、閾値電圧の制御のための導電型不純物濃度の調整も容易に行うことができる。
なお、上記実施例では、第1ゲート部33aを形成するのに、まずゲート幅方向(図14及び図15におけるX方向)に所定幅でパターニングした後、ゲート長方向(図14及び図15におけるY方向)にパターニングして最終的な所定幅としているが、逆に、ゲート長方向(図14及び図15におけるY方向)に所定幅でパターニングした後、ゲート幅方向(図14及び図15におけるX方向)にパターニングして最終的な所定幅としてもよい。
図25〜図27に示すFLASH EPROMの製造例は、上記実施例において図24で示した工程の後が図25〜図27に示すように変更した以外は上記実施例と同様である。即ち、図25に示すように、前記メモリセル部(図25における左図及び中央図)の第2ポリシリコン膜31及び前記周辺回路部(図25の右図)の第1ポリシリコン膜28上に、タングステン(W)膜又はチタン(Ti)膜からなる高融点金属膜(第4導電体膜)42を厚みが約2000Åとなるようにして形成しポリサイド膜を設けた点でのみ上記実施例と異なる。図25の後の工程、即ち図26〜図27に示す工程は、図22〜図24と同様に行った。図22〜図24と同様の工程については説明を省略し、図25〜図27においては図22〜図24と同じものは同記号で表示した。
以上により、図27に示すように、半導体装置としてFLASH EPROMを製造した。
このFLASH EPROMにおいては、コントロールゲート電極31a及びゲート電極28b上に、高融点金属膜(第4導電体膜)42a及び42bを有するので、電気抵抗値を一層低減することができる。
なお、ここでは、高融点金属膜(第4導電体膜)として高融点金属膜(第4導電体膜)42a及び42bを用いているが、チタンシリサイド(TiSi)膜等の高融点金属シリサイド膜を用いてもよい。
図28〜図30に示すFLASH EPROMの製造例は、上記実施例において、前記周辺回路部(第2素子領域)(図28における右図)の第2ゲート部33cも、前記メモリセル部(第1素子領域)(図28における左図及び中央図)の第1ゲート部33aと同様に、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)/第2ポリシリコン膜31b(第2導電体膜)という構成にし、図29又は図30に示すように、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせてゲート電極を形成している点で異なること以外は上記実施例と同様である。
ここでは、図29に示すように、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)/第2ポリシリコン膜31b(第2導電体膜)を貫通する開口部52aを、例えば図29に示す第2ゲート部33cとは別の箇所、例えば絶縁膜54上に形成し、開口部52a内に第3導電体膜、例えばW膜又はTi膜等の高融点金属膜53aを埋め込むことにより、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせている。また、図30に示すように、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)を貫通する開口部52bを形成して開口部52bの底部に下層の第1ポリシリコン膜28bを表出させた後、開口部52b内に第3導電体膜、例えばW膜又はTi膜等の高融点金属膜53bを埋め込むことにより、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせている。
このFLASH EPROMにおいては、前記周辺回路部の第2ゲート部33cは、前記メモリセル部の第1ゲート部33aと同構造であるので、前記メモリセル部を形成する際に同時に前記周辺回路部を形成することができ、製造工程を簡単にすることができ効率的である。
なお、ここでは、第3導電体膜53a又は53bと、高融点金属膜(第4導電体膜)42とをそれぞれ別々に形成しているが、共通の高融点金属膜として同時に形成してもよい。
−磁気ヘッドの製造−
実施例14は、本発明の感光性組成物を用いた本発明のレジストパターンの応用例としての磁気ヘッドの製造に関する。なお、この実施例14では、以下のレジストパターン102及び126が、本発明の感光性組成物を用いて形成したものである。
図31〜図34は、磁気ヘッドの製造を説明するための工程図である。
まず、図31に示すように、層間絶縁層100上に、厚みが6μmとなるようにレジスト膜を形成し、露光、現像を行って、渦巻状の薄膜磁気コイル形成用の開口パターンを有するレジストパターン102を形成した。
次に、図32に示すように、層間絶縁層100上における、レジストパターン102上及びレジストパターン102が形成されていない部位、即ち開口部104の露出面上に、厚みが0.01μmであるTi密着膜と厚みが0.05μmであるCu密着膜とが積層されてなるメッキ下地層106を蒸着法により形成した。
次に、図33に示すように、層間絶縁層100上における、レジストパターン102が形成されていない部位、即ち開口部104の露出面上に形成されたメッキ下地層106の表面に、厚みが3μmであるCuメッキ膜からなる薄膜導体108を形成した。
次に、図34に示すように、レジストパターン102を溶解除去し層間絶縁層100上からリフトオフすると、薄膜導体108の渦巻状パターンによる薄膜磁気コイル110が形成される。
以上により磁気ヘッドを製造した。
ここで得られた磁気ヘッドは、本発明の感光性組成物を用いて形成されたレジストパターンにより、渦巻状パターンが微細に形成されているので、薄膜磁気コイル110は微細かつ精細であり、しかも量産性に優れる。
図35〜図40は、他の磁気ヘッドの製造を説明するための工程図である。
図35に示すように、セラミック製の非磁性基板112上にスパッタリング法によりギャップ層114を被覆形成した。なお、非磁性基板112上には、図示していないが予め酸化ケイ素による絶縁体層及びNi−Feパーマロイからなる導電性下地層がスパッタリング法により被覆形成され、更にNi−Feパーマロイからなる下部磁性層が形成されている。そして、図示しない前記下部磁性層の磁性先端部となる部分を除くギャップ層114上の所定領域に熱硬化樹脂により樹脂絶縁膜116を形成した。次に、樹脂絶縁膜116上にレジスト材を塗布してレジスト膜118を形成した。
次に、図36に示すように、レジスト膜118に露光、現像を行い、渦巻状パターンを形成した。そして、図37に示すように、この渦巻状パターンのレジスト膜118を数百℃で一時間程度熱硬化処理を行い、突起状の第1渦巻状パターン120を形成した。更に、その表面にCuからなる導電性下地層122を被覆形成した。
次に、図38に示すように、導電性下地層122上にレジスト材をスピンコート法により塗布してレジスト膜124を形成した後、レジスト膜124を第1渦巻状パターン120上にパターニングしてレジストパターン126を形成した。
次に、図39に示すように、導電性下地層122の露出面上に、即ちレジストパターン126が形成されていない部位上に、Cu導体層128をメッキ法により形成した。その後、図40に示すように、レジストパターン126を溶解除去することにより、導電性下地層122上からリフトオフし、Cu導体層128による渦巻状の薄膜磁気コイル130を形成した。
以上により、図41の平面図に示すような、樹脂絶縁膜116上に磁性層132を有し、表面に薄膜磁気コイル130が設けられた磁気ヘッドを製造した。
ここで得られた磁気ヘッドは、本発明の感光性組成物を用いて形成されたレジストパターン126により、渦巻状パターンが微細に形成されているので、薄膜磁気コイル130は微細かつ精細であり、しかも量産性に優れる。
本発明の好ましい態様を付記すると、以下の通りである。
(付記1) 下記構造式(1)で表されるカルボン酸基含有単位ユニットと、下記構造式(2)で表されるラクトン環含有単位ユニットとを少なくとも含むことを特徴とする有極性重合体。
前記構造式(1)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。
前記構造式(2)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、置換基を表す。
(付記2) 下記構造式(3)で表されるヒドロキシル基含有単位ユニットを更に含む付記1に記載の有極性重合体。
前記構造式(3)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、置換基を表す。nは整数を表す。
(付記3) 前記構造式(2)で表されるラクトン環含有単位ユニットの有極性重合体全体における割合が、5〜50mol%である付記1から2のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記4) 前記構造式(1)に示すカルボン酸含有単位ユニットの有極性重合体全体における割合が、3〜50mol%である付記1から3のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記5) 酸感応性を有する単位ユニットを更に含む付記1から4のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記6) 酸感応性を有する単位ユニットが、脂肪族環構造及び芳香族環構造の少なくともいずれかを含む付記5に記載の有極性重合体。
(付記7) 脂肪族環構造が、アダマンタン環、及びノルボルナン環から選択される少なくともいずれかを有する構造である付記6に記載の有極性重合体。
(付記8) 芳香族環構造が、ベンゼン環、ナフタレン環、及びアントラセン環から選択される少なくともいずれかを有する構造である付記6から7のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記9) エッチング耐性を有する単位ユニットを更に含む付記1から8のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記10) エッチング耐性を有する単位ユニットが、脂肪族環構造及び芳香族環構造の少なくともいずれかを含む付記9に記載の有極性重合体。
(付記11) 脂肪族環構造が、アダマンタン環、及びノルボルナン環の少なくともいずれかを有する構造から選択され、
芳香族環構造が、ベンゼン環、ナフタレン環、及びアントラセン環の少なくともいずれかを有する構造から選択される付記10に記載の有極性重合体。
(付記12) 下記構造式(4)で表されるモノマーと、ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーとを含むモノマー組成物を反応させてなることを特徴とする有極性重合体。
前記構造式(4)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。
(付記13) ラクトン環形成基が、その一部にヒドロキシル基を有する付記12に記載の有極性重合体。
(付記14) ラクトン環形成基が、ヒドロキシアルキル基から選択される付記12から13のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記15) ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーが、下記構造式(5)で表される付記12から14のいずれかに記載の有極性重合体。
前記構造式(5)中、Rは、水素原子又は置換基を表す。Rは、置換基を表す。また、nは整数を表す。
(付記16) ラクトン環を形成可能なラクトン環形成基を有するモノマーが、メチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、エチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、及びブチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレートから選択される少なくともいずれかである付記12から15のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記17) 構造式(4)で表されるモノマーが、アクリル酸及びメタクリル酸の少なくともいずれかである付記12から16のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記18) モノマー組成物が、酸感応性基を有するモノマーを更に含む付記12から17のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記19) 酸感応性基が、第三級アルキルオキシカルボニル基、第三級アルキル基、第三級アルキルオキシカルボニルアルキル基、環状アセタール基、鎖状アセタール基、シリルエーテル基、2−アルキルアダマンチル基、2−アルキルノルボルニル基、1−アルキルシクロヘキシル基、及び3−オキソシクロヘキシル基から選択される少なくともいずれかである付記18に記載の重合体。
(付記20) モノマー組成物が、エッチング耐性構造を有するモノマーを更に含む付記12から19のいずれかに記載の有極性重合体。
(付記21) エッチング耐性構造が、脂肪族環化合物及び芳香族環化合物の少なくともいずれかである付記20に記載の有極性重合体。
(付記22) 脂肪族化合物が、アダマンタン及びノルボルナンの少なくともいずれかから選択され、
芳香族環化合物が、ベンゼン、ナフタレン、及びアントラセンの少なくともいずれかから選択される付記21に記載の有極性重合体。
(付記23) 付記1から22のいずれかに記載の有極性重合体と、酸発生剤とを含むことを特徴とする感光性組成物。
(付記24) 酸発生剤が、露光されると酸を生ずる付記23に記載の感光性組成物。
(付記25) 付記23から24のいずれかに記載の感光性組成物を用いてレジスト膜を形成し、該レジスト膜をパターニングすることを含むことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
(付記26) 付記25に記載のレジストパターンの形成方法により製造されることを特徴とするレジストパターン。
(付記27) 付記26に記載のレジストパターンを用いて形成されたパターンを少なくとも有してなることを特徴とする半導体装置。
(付記28) 付記25に記載のレジストパターンの形成方法により下地上にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、該レジストパターンをマスクとしてエッチング及びリフトオフの少なくともいずれかにより前記下地をパターニングするパターニング工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明の有極性重合体は、密着性が要求される塗布膜等の材料として用いることができ、特に本発明の感光性組成物に好適に用いることができる。本発明の感光性組成物は、化学増幅型のレジスト材料等として用いることができ、本発明のレジストパターン及び該レジストパターンの形成方法に好適に用いることができる。本発明のレジストパターンの形成方法により形成されたレジストパターンは、微細な孤立ラインパターンやライン・アンド・スペースパターンの形成に好適であり、特に本発明の半導体装置及び該半導体装置の製造方法に好適に用いることができる。本発明の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、高精度なパターンを有するので、高速で高い信頼性の要求される各種のデバイス、例えば、フラッシュメモリ、DRAM、FeRAM、MOSトランジスタ、磁気ディスク、IC、LSIなどとして好適に使用することができる。
図1は、レジストパターン厚肉化材料を用いたレジストパターンの厚肉化のメカニズムを説明するための概略図である。 図2は、本発明の半導体装置を製造する工程の一例を示す概略説明図である。 図3は、本発明の半導体装置を製造する工程の一例を示す概略説明図(図2の続き)である。 図4は、本発明の半導体装置を製造する工程の一例を示す概略説明図(図3の続き)である。 図5は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、シリコン基板上に層間絶縁膜を形成した状態を表す。 図6は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、図5に示す層間絶縁膜上にチタン膜を形成した状態を表す。 図7は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、チタン膜上にレジスト膜を形成し、チタン層にホールパターンを形成した状態を表す。 図8は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターンを層間絶縁膜にも形成した状態を表す。 図9は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターンを形成した層間絶縁膜上にCu膜を形成した状態を表す。 図10は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターン上以外の層間絶縁膜上に堆積されたCuを除去した状態を表す。 図11は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターン内に形成されたCuプラグ上及び層間絶縁膜上に層間絶縁膜を形成した状態を表す。 図12は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、表層としての層間絶縁膜にホールパターンを形成し、Cuプラグを形成した状態を表す。 図13は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、三層構造の配線を形成した状態を表す。 図14は、本発明の半導体装置の製造方法により製造されるFLASH EPROMの第一の例を示す平面図である。 図15は、本発明の半導体装置の製造方法により製造されるFLASH EPROMの第一の例を示す平面図である。 図16は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図である。 図17は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図16の次のステップを表す。 図18は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図17の次のステップを表す。 図19は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図18の次のステップを表す。 図20は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図19の次のステップを表す。 図21は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図20の次のステップを表す。 図22は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図21の次のステップを表す。 図23は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図22の次のステップを表す。 図24は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図23の次のステップを表す。 図25は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図である。 図26は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図であり、図25の次のステップを表す。 図27は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図であり、図26の次のステップを表す。 図28は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図である。 図29は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図であり、図28の次のステップを表す。 図30は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図であり、図29の次のステップを表す。 図31は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図である。 図32は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図31の次のステップを表す。 図33は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図32の次のステップを表す。 図34は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図33の次のステップを表す。 図35は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図34の次のステップを表す。 図36は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図35の次のステップを表す。 図37は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図36の次のステップを表す。 図38は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図37の次のステップを表す。 図39は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図38の次のステップを表す。 図40は、本発明の感光性組成物を用いて形成したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図39の次のステップを表す。 図41は、図31〜図40のステップを経て製造された磁気ヘッドの一例を示す平面図である。
符号の説明
1 レジストパターン厚肉化材料
3 レジストパターン
5 下地(基材)
10 厚肉化されたレジストパターン
10a 表層
10b 内層レジストパターン(レジストパターン3)
E25,14,102,118a,126 レジストパターン
26,27,29,34,118,124 レジスト膜

Claims (5)

  1. 下記構造式(1)で表されるカルボン酸基含有単位ユニットと、下記構造式(2)で表されるラクトン環含有単位ユニットと、構造式(3)で表されるヒドロキシル基含有単位ユニットと、2−アルキルアダマンチル基を有する単位ユニットとを含み、前記カルボン酸基含有単位ユニットを5〜40mol%含有することを特徴とする有機極性重合体。
    前記構造式(1)中、Rは、水素原子又はアルキル基を表す。
    前記構造式(2)中、Rは、水素原子又はアルキル基を表す。Rは、水素原子又はアルキル基を表す。Rは、アルキレン基を表す。
    前記構造式(3)中、R は、水素原子、又は、炭化水素基若しくはその誘導体基を表す。Rは、アルキレン基を表す。
  2. 酸感応性を有する単位ユニットを更に含む請求項1に記載の有極性重合体。
  3. エッチング耐性を有する単位ユニットを更に含む請求項1から2のいずれかに記載の有極性重合体。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の有極性重合体と、酸発生剤とを含むことを特徴とする感光性組成物。
  5. 下地上に請求項4に記載の感光性組成物を用いてレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、該レジストパターンをマスクとしてエッチング及びリフトオフの少なくともいずれかにより前記下地をパターニングするパターニング工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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