JP4142583B2 - 保温器 - Google Patents

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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は、特に、塗料、ラッカー、コーティング材、ワニス、その他の液体材料をそれらの使用に必要な粘性率に保持するための、爆発性雰囲気専用の電子制御手段を備えた保温器と、このような保温器に内蔵可能なモジュラー式の電気放射パネルに関する。
今日、多数の製品は、使用温度に対応する条件で、サーモスタット付きの保温器内部に保存する必要がある。特に、水溶性塩基または溶媒性塩基の塗料に対して、すぐに調合を行えるようにする場合がそうである。これらの保温器は、さらに、欧州指令ATEX第94/9/ECに定義された、「EX」と呼ばれる爆発性雰囲気にさらされる可能性がある。従って、考慮された設計は、このような爆発性雰囲気と相容れるものでなければならない。現在までに開発されている全ての解決方法は、非爆発性雰囲気専用の解決方法に留まっている。何故なら、全ての解決方法を現状のまま「EX」技術で実施しなければならないとしたら、非常にコスト高になり、かといってユーザを完全に満足させるわけでもないからである。そのため、第一の解決方法は、保温器の内部で、冷却液を備えた、または冷却液を備えない、電気ラジエータを使用することからなる。この解決方法は、特に、「EX」仕様ではコスト高になることが分かっている。しかも、これを設置するには、外形寸法を非常に大型化しなければならないので、保温器のフレームを高くするか、あるいは保管製品の容器数を減らすことが必要になる。この解決方法では、保温器が重くなり、また、熱の自然上昇を用いるためにラジエータを保温器の下部に配置しなければならなくなる。その結果、熱源を狭い一箇所に集中させるので、この熱源がその付近で過熱を引き起こすことがあり、特に塗料の場合は、この塗料を硬化させてしまう。
別の解決方法は、保温器の保管棚の下に電気抵抗を配置することからなる。この解決方法もまた、「EX」仕様では、非常にコスト高になる。しかも、この解決方法は、温度変化が著しく、保管棚に置かれた製品の過熱を招く場合がある。
さらに、第三の解決方法は、保温器の外部に電気抵抗を配置し、換気空気を介して保温器の中身を加熱することからなる。このようにして、外部から送られる冷気は、超高温の表面温度抵抗で通過時に再加熱され、エネルギーをおびただしく消費する。その結果、約70℃の温気が保温器内で拡散され、再び過熱箇所を発生するので、塗料を硬化させる可能性がある。保温器全体における温気の配分は、シュートによって一定方向に導かれる。抵抗は、一般に、保温器の外側上部に設置されて、保温器の保管容量を減らさないようにされている。
従って、これらの解決方法のいずれにおいても、保管製品の局部的な過熱を回避することができない。しかも、これらの解決方法は、技術的には爆発性雰囲気に適しているとしても、結果としては、検討される用途に対して非常に高価な著しい追加費用が設備にかかる。そのうえ、これらの保温設備は、比較的大型であり、保温器の保管容量を大幅に減らしてしまう。
独国特許出願公開第2327000号明細書は、上記の解決方法の一つを開示している。この場合、特に、衣類の加熱または乾燥等の家庭用の加熱装置は、絶縁ケースに収容された電気抵抗からなり、加熱は、換気手段を用いて空気ブローにより行われ、この空気は、加熱装置を通って加熱される。
同様の解決方法が、欧州特許第0758694号明細書に記載されている。この場合、電気抵抗からなる加熱素子は、螺旋巻線として構成され、保温器上部の壁に固定されて、加熱エンクロージャを画定する役割を果たす壁の上に延びており、換気手段が、この区画に設けられる。ここでもまた、加熱は温気のブローにより行われ、空気は、電気抵抗に接して加熱される。
米国特許第4585923号明細書が記載する保温器は、加熱素子が蛇状に湾曲した加熱ロッドから構成されている。このロッドは、保温器に電気的および/または機械的に接続される箇所を2箇所含んでおり、加熱エンクロージャの壁から離れるように配置されている。また、加熱エンクロージャと加熱素子を含む区画との間に空気の通路を設けている。
同様の保温器が、米国特許第6121583号明細書に記載されている。ここでも、電熱線が、前記保温器の外壁と内壁との間に配置されて、熱源を構成している。この場合、電熱線は、ガラスファイバーからなる絶縁手段内に挿入され、絶縁手段は、電熱線から発散される熱を、前記電熱線を含む区画の内部に保持する役割を果たす。
従って、上記の全ての解決方法では、加熱が、ブロー空気の再加熱によって行われるか、または、保温器の外部区画に配置された加熱装置を介して行われる。この加熱装置は、温度調整すべき製品を収容するエンクロージャを画定する壁から離隔されている。
これらの全ての解決方法は、さらに、標準雰囲気における使用にも展開されており、すなわち、空気中に存在するガス濃度に応じたLIE(爆発下限)%と、LSE(爆発上限)%と呼ばれる2つの爆発限界値の間に含まれる閾値に達することがないようにしながら使用されている。INRS(国立科学研究所)が出している化学物質分類で、INERISまたはLCIE等の、「EX」分類組織が再録した分類により、IIA、IIB、またはIIC等の、電気または電子機器を設計すべき危険性分類を推定できる。爆発性雰囲気に対する電気機器の非常に正確な製造規格が存在し、この規格が、様々な保護方法を記載しており、特に、規格EN50020「i」は固有の安全性に対する保護方法、規格EN50028「m」は、カプセル封入に対する保護方法を記載している。
本発明の目的は、電気的な原因で爆発の危険性を生ずる可能性のある十分なエネルギーを持つような、高温面、アークまたは火花などの、あらゆる発火源を回避することにある。
規格EN50014「一般規則」に明記されているように、温度分類を結合可能な各危険性レベルに対して、超えてはならない臨界エネルギー値が対応し、これらの臨界エネルギー値により、インダクタンスL(μH)、容量C(ηF)、電圧U(V)、電流I(A)、電力P(W)の各パラメータの受け入れ可能な限界値を、適切な安全係数と共に計算することによって、爆発性雰囲気で使用される機器を設計することができる。
本発明の目的は、加熱手段の設計によって、このような加熱装置の外形寸法を制限しながら、保温器内部でほぼ均質な一定の加熱を得られ、熱衝撃を発生しない保温器を提案することにある。
本発明の別の目的は、保温器内部に保管される製品と加熱手段との直接接触を全く回避できる設計の保温器を提案することにある。
本発明の別の目的は、保温器のフレーム修正を行わなくても加熱手段を組み込み可能であり、保温器の形状に応じて保温力を適合させながら、非常に変化に富んだ体積を加熱可能な設計の保温器を提案することにある。
本発明の別の目的は、アセンブリの価格を著しく引き上げることなく、このような保温器を爆発性雰囲気内に設置可能にする設計の保温器を提案することにある。
本発明の別の目的は、制御システムの管理を最適化できる電子手段の使用により、電熱線による加熱システムの最適制御性能を採り入れることにある。
このため、本発明は、特に、塗料、ラッカー、コーティング材、ワニス、その他の液体材料をそれらの使用に必要な粘性率に保持するための保温器を目的とし、前記保温器が、壁の付近に、前記壁を少なくとも部分的に二重にする穿孔パネルを備えて、前記壁とパネルとの間に緩衝スペースを形成し、前記穿孔パネルが、二重にされた保温器の壁に向かい合って背面をなす面に、少なくとも一つの電熱素子を支持する形材を備えて、電熱素子とパネルとの間の熱交換を促す放射パネルであり、前記電熱素子が、パネルの背面に沿って接する蛇状の電熱線から構成され、保温器の内部で、少なくとも伝導により、保温器の温度を所定の範囲内に保持し、前記電熱線が、電子カードに接続され、この電子カードが、 少なくとも一つの時間比例制御手段と、加熱される体積の慣性変動および熱損失に応じた ヒステリシスの調整手段と、低エネルギーレベルで電力切換を行うために0ボルトの電圧 でリセットするTRIACタイプの電力部品制御手段と、加熱機能を禁ずる温度測定セン サ遮断タイプの安全性の任意選択手段とを内蔵することを特徴とする。
本発明の好適な実施形態によれば、本発明は、特に、塗料、ラッカー、コーティング材、ワニス、その他の液体材料をそれらの使用に必要な粘性率に保持するための保温器を目的とし、この保温器は、裏壁部分の付近に、前記裏壁を少なくとも部分的に垂直面で二重にする穿孔放射パネルを備えて、裏壁とパネルとの間に緩衝スペースを形成し、前記パネルが、保温器の裏壁に向かい合って背面をなす面で、パネルの背面に沿って接する少なくとも一つの蛇状の電熱線を支持することにより、保温器内部で、少なくとも伝導により、保温器の温度を所定の範囲内に保持することを特徴とする。
穿孔放射パネルの設計により、パネルに装備した電熱線の熱伝達を、前記パネル上で伝導と放射とを組み合わせて可能にし、このとき、パネルは、電熱線自体の熱交換面が小さすぎることから、熱を拡散するラジエータの役割を果たす。さらに、このような構成により、特に、選択された電熱線の長さに応じて、保温力を容易に調節できる。しかも、このような加熱装置の必要空間は、垂直位置で非常に偏平なパネルを使用するので、超小型であり、保温器背面にパネルを位置決めしても、保温器内部に保管される製品の取扱いに全く支障をきたさず、保温器内部に収容された製品によって汚染されるおそれもない。
本発明の別の好適な実施形態によれば、電熱線は、保温力が外部温度に応じて決定されるタイプの自動制限式の線であり、この電熱線が、爆発性雰囲気と相容れる。
自動制限式の電熱線の使用により、非常に経済的な解決方法を提供しながら、爆発性雰囲気内にこのような保温器を配置可能になる。
本発明の好適な実施形態によれば、パネルは、保温器の裏壁を少なくとも部分的に垂直面で二重にし、保温器の裏壁に向かい合うパネルの背面が、設置状態で電熱線を覆うシュート形の形材を備える。
本発明は、添付図面を参照しながら以下の実施例の説明を読めば、いっそう理解されるであろう。
本発明が目的とする保温器1は、特に、図2に示したように、一般に容器9に包装された、塗料、ラッカー、コーティング材、ワニス、その他の液体材料を保管するためのものである。このような製品は、それらの使用に際して、所定の温度範囲内でのみ保たれる所定の粘性率に保持することが必要である。従って、このような保温器1の目的は、外気温が最低0℃のとき、保管エンクロージャ内部の温度を所定の範囲内にし、好適には約20℃±2℃に保持することにある。
この保温器1は、ほぼ平行六面体の保管エンクロージャを画定するフレームからそれ自体既知の方法で構成される。保温器の前面は、2個のドアにより閉じられ、保温器の背面は、裏壁2により閉じられている。
本発明の特徴として、この保温器は、壁付近に穿孔された放射パネル3を備える。全ての例において、この壁は、保温器の裏壁部分2から構成されている。しかしながら、このようなパネルを同じやり方で側面壁および床に据えてもよい。パネル3は、鋼の地板から構成可能であり、前記鋼板での切断を介して穿孔することができる。穴3Bまたは透かしは、また、レーザーによる切断、型打ち鍛造等の他の手段で製造してもよい。穴または透かしから構成される空隙の面積は、パネル3の全面積の5から15%で、好適には少なくとも10%とし、電熱線の電力の大部分を、ラジエータの役目を果たす鋼板パネルの加熱に用いないようにしている。このため、パネルは、保温器内の熱伝導と熱放射との連携機能を果たすことから、パネルの役割は二つある。透かしあるいは穴3Bは、また、パネルを設置した状態で、エンクロージャ内部の空気循環を可能にし、後述する緩衝スペース8に温気がたまらないようにしている。これらの穴は、さらに、パネルの総重量を減らし、空気交換面積を最適化するという長所がある。
穿孔された放射パネル3は、垂直面で、保温器の裏壁2を少なくとも部分的に二重にし、裏壁2とパネル3との間に緩衝スペース8を形成している。緩衝スペース8により、パネルと保温器外側の冷たい壁とが直接接触せず、収量損失を回避可能である。従って、この構成により、電熱線を中心とする適切な熱伝導および放射面積を介して熱伝導を展開し、収量損失の原因となる電熱線と外側の冷たい壁との接触を回避できる。
パネル3は、保温器の裏壁2に向かい合ったパネル面に対応する、背面をなす面3Aで、少なくとも一つの電熱線4を支持する。電熱線4は、パネル3の背面3Aに沿って蛇行し、保温器1の内部で、少なくとも放射により、保温器1の温度を所定の範囲内に保持する。電熱線のこうした構成により、パネル3で有効な熱伝導が可能になり、ユーザが直接電熱線と接触しないようにすることができる。
使用される電熱線4は、好適には、保温力が外部温度に応じて決定されるタイプの自動制限式の線であり、この電熱線4は、爆発性雰囲気と相容れる。このような電熱線は、一般に、配管、水道栓類、測定循環路、あるいはまた配電盤の、凍結防止または保温に使用されている。
こうした電熱線の原理は次の通りである。すなわち、2本の銅の導線の間に、温度と共に変化する抵抗を並列して配置する。抵抗は、室温に応じて電熱線の熱放出を加減し、また制限する。室温が上昇すると、電熱線の保温力は減少する。こうした自動制限作用により、重ねて配置した場合でも過熱を防げる。並列供給により、加熱回路全体に230ボルトの電圧が印加される。そのため、必要な強度値を尊重しながら、選択された長さに電熱線を合わせることができる。一般に、この電熱線は、スズめっきされた銅の接続線、合成材料からなる網状化された自動調整加熱抵抗、たとえば抵抗と完全に結合されるポリオレフィンの内部絶縁外装、追加絶縁外装、スズめっきされた銅またはステンレス製の編組被覆、および、フッ素を含む樹脂またはポリオレフィン樹脂からなる外部保護外装として構成される。円環形または偏平で、特に帯状であって、その技術が現在ではよく知られているこのような電熱線は、特に、RAYCHEM社、BARTEC社、CETAL社、FLEXELEC社、または、整理番号がSRL10−2CであるETIREX社のような、様々な会社で製造および/または商品化されている。
この技術の長所は、表面温度が低く、所定値以下に留まる電熱線を得られることにある。もちろん、電熱線4は、少なくとも一つの閾値に応じて電熱線の加熱を開始する手段を含む電子カード12に接続され、この電子カード12は、それ自体が、保温器のエンクロージャ内部の温度を測定する少なくとも一つの温度測定センサから信号を受信する。このセンサは、換気装置や、温度表示等の任意情報のような、補助的な出力を制御できる。電子カードは、さらに、固有の安全性「i」および、爆発性雰囲気内での使用のための特別なカプセル封入「m」のような、相補的な保護方式に応じて設計されるという特性を持っている。
実際、電子カードは、被制御システムを生成する。これは、階数1のシステムであり、すなわち入力と出力との関係が1階の微分方程式である。
広く普及している既存のシステムは、電気機械式のサーモスタットを使用することからなる。
これらの標準加熱制御システムは、全て、閉鎖ループにおける0か1のタイプである。こうした制御システムの重大な欠点は、制御ループ内の精度に欠くために反応時の慣性が大きいことによるその不安定性にある。
図7が示すように、その動作サイクルにおいて、一時的な状態は、行き過ぎ量(overshoot)と呼ばれる不安定な応答を特徴とする。すなわち、一方では、高い方の許容値を必ず超えてしまい、他方では、恒常的な状態で、目標値20℃+/−Δt℃と、システムの応答との間の差の値が限りなく0に達することが決してない。
所望の温度目標値に対応するこうした1ステップの応答曲線は、図6が示すように、発達した電子技術の用途では格段に制御しやすい。これは、PIC製品類による例を挙げたマイクロコントローラ技術(図8参照)、またはモトローラの整理番号UAA2016Pの例を挙げた特別な構成部品の使用による。その場合、保温器で用いられる新しい機能は次の通りである。
・加熱時に(一時的な状態)目標値を超える現象を回避する時間比例制御(またはPWM:「マイクロコントローラのためのパルス幅制御方式」)。この現象は、加熱システムに常に作用し、保温器内で継続的な過熱のおそれを生じさせる。
・加熱される体積の慣性変動と熱損失とに応じたヒステリシスの調整。
・低エネルギーレベルで電力切換を行うために電圧0ボルトでリセットするTRIACタイプの電力部品の制御。
・加熱機能を禁ずる温度測定センサ遮断タイプの安全性の任意選択手段。
少なくとも上記の機能は、電子カードに内蔵されている。当然のことながら、これらの機能は、サーモスタットを用いて構成される制御手段には存在しない。
さらに、加熱システム「Ex」の考え方は、有利には、固有の安全性「i」タイプの保護方式と、カプセル封入「m」タイプの保護法式とにより使用可能であり、これらの保護方式の組み合わせにより、表示ダイオードによる動作状態の温度または情報の統合表示機能を特に展開することができる。この種の機能は、上記のような従来の解決方法による「Ex」仕様では実施不能である。
パネル3に一つまたは複数の電熱線4を固定可能にするために、パネル3の背面3Aは、設置状態で電熱線4を覆う役割を果たすシュート形の形材5を備える。特に図3、4A、4Bに示したこれらのシュート5は、場合によっては様々な間隔を伴って、好適には並列に配置され、保温器1の下から上まで温度を均質化するようにしている。そのため、一般には下部の列の間の間隔を狭くし、下部の保温力を増加させている。
このような電熱線4の設置を容易にするために、各シュート5は、電熱線4の各断面を覆うために折り曲げ可能な周辺縁5Aを有する。かくして、設置原理は次の通りである。図4Aが示すように、シュート5が開いた状態にある。電熱線4をシュート5の上部から前記シュートの内部に挿入する。電熱線は、重力により自動的にシュートの底に配置される。次に、シュートの周辺部5Aを折り曲げて、シュート5で電熱線の断面を囲む。従って、このような電熱線の設置が非常に容易であることが分かる。かくして、シュート5は、折り曲げた鋼板帯により製造可能であり、折り線を画定する複数のスリット6により帯の他の部分から隔てられる周辺縁5Aを含み、この周辺縁を折り曲げて、予め折った帯の別の周辺縁に平行にこれを配置することによりケージを形成し、このケージ内部に電熱線4を配置する。シュート5は、電熱線4とパネル3との間の熱交換を促すことができ、電熱線4の周囲で熱伝導面積を広くする。
保温器1のエンクロージャは、また、その上部に、内部換気手段7を含んで、エンクロージャの雰囲気の温度を均質化する。換気手段7は、エンクロージャの上部に設けられた箱の内部に収容され、この箱が、外部雰囲気から保温器の保管体積を上部で隔離するエアスペースを形成する。図3に示したように、この箱は、パネル3にほぼ垂直に延びてパネル3の頂部で支持されるパネル10により画定可能である。パネル10は、エンクロージャの他の部分と閉じた体積を画定する縁を備える。換気手段は、この体積の内部に収容される。パネル10には開口部11を設け、換気手段7により攪拌される温気の循環を可能にする。換気手段7のこうした構成により、自然に保温器の上部にたまる温気を強制的に攪拌し、エンクロージャの中だけで再分配する。内部換気手段の使用により、汚染された空気を保温器内部に導入しないようにすることができ、保温器の下部と上部との間の温度差を最小にしながら、できるだけ簡単な方法で保温器の体積全体の熱を均質化させる。換気手段7は、保温パネル3を中心とする空気循環を形成するのに十分な空気量で保温器の下に温気を配向させ、それによって、緩衝体積8に温気が蓄積されないようにしている。
実施された試験によれば、換気手段が存在し、10℃で31ワット/メータの電熱線を使用する場合、図5に示した通りの結果が得られることが分かっている。かくして、この場合、外の温度が0℃であり、断熱の仕方がよくない保温器の設計により熱損失が著しいにもかかわらず、温気を攪拌する換気手段の使用によって、温気を排出して保持体積内に再分配する時間を残さなくても保温器の上部と下部の温度差が制限される。
さらに、各放射パネル3は、保温器の裏壁2の寸法特性をカバーするために同様の隣接パネルに組立可能なモジュラーエレメントを構成する。その結果、既存の保温器の外装を改造しなくても、同じタイプの保温モジュールを統合できる。このような可能性により、保温器の形状に応じた保温力を選択すれば、非常に多様な体積を加熱できる。上記の電気放射パネル3の設計、自動制限式の電熱線との組み合わせ、および、上記保温器へのその統合により、保管エンクロージャ内で温度を所定の範囲内に保持可能なアセンブリが得られ、爆発性雰囲気の内部にこのような保温器を設置することができる。
放射パネルが見えるように保温器の裏壁を外した保温器背面の概略図である。 装備されているドアを開けた位置で保温器を示す概略的な正面図である。 保温器の上部で箱を画定する役割をするフレームに組み立てた、パネルの概略図である。 シュートの位置と、それらの折り曲げ可能性とを示す、図3の詳細図である。 保温器内部の温度変化を時間の関数で示すグラフであり、これらの曲線は、それぞれ、−2℃から+2℃に変化する外部雰囲気の温度曲線と比較した、換気保温器の下段、中段保温器の内部温度制御を時間の関数で示すグラフであり図7は従来技術に対応する。 保温器の内部温度制御を時間の関数で示すグラフである。 保温器の内部温度制御を時間の関数で示すグラフであり、従来技術に対応する。 爆発性雰囲気に適合するPIC類のマイクロコントローラ部品を備えた、インテリジェント電子カードを示すブロック図である。

Claims (9)

  1. 特に、塗料、ラッカー、コーティング材、ワニス、その他の液体材料をそれらの使用に必要な粘性率に保持するための保温器(1)であって、前記保温器(1)が、壁(2)の付近に、前記壁(2)を少なくとも部分的に二重にする穿孔パネル(3)を備えて、前記壁(2)と前記パネル(3)との間に緩衝スペース(8)を形成し、
    前記穿孔パネル(3)が、二重にされた保温器の壁に向かい合って背面をなす面に、少なくとも一つの電熱素子を支持する形材(5)を備えて、電熱素子とパネル(3)との間の熱交換を促す放射パネルであり、前記電熱素子が、パネル(3)の背面に沿って接する蛇状の電熱線(4)から構成され、保温器(11)の内部で、少なくとも伝導により、保温器の温度を所定の範囲内に保持し、
    前記電熱線(4)が、電子カード(12)に接続され、この電子カードが、少なくとも一つの時間比例制御手段と、加熱される体積の慣性変動および熱損失に応じたヒステリシスの調整手段と、低エネルギーレベルで電力切換を行うために0ボルトの電圧でリセットするTRIACタイプの電力部品制御手段と、加熱機能を禁ずる温度測定センサ遮断タイプの安全性の任意選択手段とを内蔵することを特徴とする保温器。
  2. 裏壁部分(2)の付近に、前記裏壁(2)を少なくとも部分的に垂直面で二重にする穿孔放射パネル(3)を備えて、裏壁(2)とパネル(3)との間に緩衝スペース(8)を形成し、前記パネル(3)が、保温器(1)の裏壁(2)に向かい合って背面(3A)をなす面で、パネル(3)の背面(3A)に沿って接する少なくとも一つの蛇状の電熱線(4)を支持することにより、保温器(1)の内部で、少なくとも伝導により、保温器(1)の温度を所定の範囲内に保持することを特徴とする、請求項1に記載の保温器(1)。
  3. 前記パネル(3)の背面(3A)が、設置状態で電熱線(4)を覆うシュート形の形材(5)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の保温器(1)。
  4. 前記シュート(5)が、保温器(1)の下から上に温度を均質化するように、場合によっては様々な間隔をあけて、好適には平行に列状に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の保温器(1)。
  5. 各シュート(5)が、電熱線(4)の各断面を覆うように手で折り曲げ可能な周辺縁(5A)を有することを特徴とする、請求項3または4に記載の保温器(1)。
  6. 前記電熱線(4)は、保温力が外部温度に応じて決定されるタイプの自動制御式の線であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の保温器(1)。
  7. 保温器(1)のエンクロージャが、上部に、このエンクロージャの雰囲気の温度を均質化する内部換気手段(7)を備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の保温器(1)。
  8. 前記換気手段(7)が、エンクロージャの上部に設けられた箱の内部に収容され、前記箱が、外部雰囲気から保温器の保存体積を上部で隔離するエアスペースを形成することを特徴とする、請求項に記載の保温器(1)。
  9. 各放射パネル(3)が、同様の隣接パネルに組立可能なモジュラー素子を構成し、保温器(1)の裏壁(2)等の壁の寸法に関する特性をカバーすることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の保温器(1)。
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