JP4142168B2 - 電子的撮像装置に取り付けられるマニュアル設定アダプタ及び電子的撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子的撮像装置本体に装着可能なマニュアル設定アダプタ及びそのマニュアル設定アダプタを装着可能な電子的撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル制御によって高機能化された撮像装置が普及している。
デジタルカメラと称されるこの電子的撮像装置は、制御手段としてのCPU、液晶ディスプレイを中心とした設定インタフェース等を設けることにより、撮影機能の高度化や多様化が容易にできるようになっている。
【0003】
これらのデジタルカメラは、通常、撮影のために設定しなければならないピント、絞り、シャッタ速度、ホワイトバランス、画質、ISO感度等の撮影条件をすべてプログラム自動制御(プログラムオートモード)によって設定できるようになっており、多機能、高機能であるにもかかわらず初心者にとっても大変使いやすくなっている。
【0004】
一方、撮影条件のマニュアル設定が可能なデジタルカメラもある。このようなデジタルカメラにおいて、プログラム自動制御以外の操作例としてシャッタ速度優先で撮影を行う場合のシャッタ速度の決定手順を述べると、まずメニュー選択をし、表示手段に表示されたプログラム、絞り優先、シャッタ速度優先、マニュアルの少なくとも四つのモード中からシャッタ速度優先を選択する。次に例えば、1/8000秒から1秒までのシャッタ速度群の中からシャッタ速度を選択するという手順となる。
【0005】
デジタルカメラは、前述したように多機能であり、設定の裕度も大きい。例えば、シャッタ速度等は、従来の銀塩カメラと比較すると非常に細かく設定可能である。このため、デジタルカメラの場合においてマニュアル設定を行なう場合、従来の銀塩カメラよりも操作が増えることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラの使用者層を見てみると、日常での気軽な撮影を望む一般使用者、一般使用者の中でも特殊な撮影方法で高度な撮影をする人々、専門的な使用や極めて酷使するプロフェッショナルと大まかに分類できる。
【0007】
気軽な撮影を好む使用者にとってプログラム自動制御での撮影は難しい選択を必要とせず大変便利な機能であり、この層の人々にとって多くの機能はかえって煩わしいものとなる。
【0008】
また、一般使用者の中でも特殊な撮影や高度な撮影をする人々、プロフェッショナルの人々にとっては、特殊な機能やチャンスを逃さないように敏速に対応するためにマニュアル設定機能等が必要である。これらの層の人々にとっては、プログラム自動制御のみのものや、特殊機能、モード設定等に手間のかかるものは不向きである。
【0009】
このような状況を鑑みれば、使用者層や用途毎に機能の異なる製品を製造することが望ましいが、コスト的に不可能である。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コスト的に問題の少ない方法で、用途をはっきり分けた使用のできる電子的撮像装置(デジタルカメラ)を実現することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴は、種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、前記マニュアル設定インタフェースは、前記電子的撮像装置の表示画面に対応する位置に設けられていることを特徴とするマニュアル設定アダプタである。
この発明の第2の特徴は、種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、前記マニュアル設定インタフェースを通じて設定された設定値を記憶する不揮発性記憶部を有することを特徴とするマニュアル設定アダプタである。
この発明の第3の特徴は、種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、前記マニュアル設定インタフェースは、前記電子的撮像装置本体によって撮像された画像の圧縮率を設定可能なマニュアル設定インタフェースを含むことを特徴とするである。
この発明の第4の特徴は、種々の撮像条件をマニュアル設定可能なマニュアル入力インタフェースを有するマニュアル設定アダプタが取り付けられる電子的撮像装置であって、マニュアル設定アダプタが取り付けられているかを判断する判断部と、この判断部によってマニュアル設定アダプタが取り付けられていると判断されたことに基づいて設定できる撮影条件を変更する設定可能条件設定部とを有することを特徴とする電子的撮像装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)は、電子的撮像装置1(以下「デジタルカメラ」という)に、マニュアル設定アダプタ20を取り付けた状態を示す外観図である。すなわち、図1(a)は右斜め後方の上面側から見た斜視図、図1(b)は左側方から見た正面図である。
(デジタルカメラの外観)
先ず、デジタルカメラ1の外観について説明する。
【0021】
図中、符号2で示すのはこのデジタルカメラ1の本体2(カメラ本体)である。このカメラ本体2には、前面左側に撮影レンズ等の結像光学系を内蔵する突出部3が設けられ、後面左側にはファインダ4、右側面部には使用者がカメラ本体2を把持するためのグリップ部5が設けられている。
【0022】
グリップ部5には、カメラ本体2の後面右側に凹部6が設けられ、この凹部6は撮影者が右手で握持した場合の持ち易さを考慮して右手親指付け根部に適合した形状となっている。すなわち、撮影者は凹部6に右手親指付け根部を添わせてグリップ部5を把持することにより、安定した状態でカメラ本体2を支持することができる。さらに左手でカメラ本体2の左側を下側より支持することによって、安定性を向上させることができる。
【0023】
また、ファインダ4の下方に位置するカメラ本体2の後面には例えばTFT−LCD等の液晶モニタからなる表示部7が設けられている。撮影者は、前記ファインダ4を通してだけでなく、この表示部7を通しても被写体像を視認することができるようになっている。
【0024】
また、カメラ本体2の後面中央部にはメニュー表示を行うためのメニューキー8と、十字キー9と、確定キー10とが設置されている。これらのキー8〜10は撮影者がグリップ部5を右手で把持したままでも右手親指で操作できる位置に設けられている。
【0025】
ここで、十字キー9にはメニュー表示中の表示項目の選択を、確定キーにはメニュー表示中の表示項目の確定、実行を行う機能が割り付けられている。
後で詳しく説明するように、前記マニュアル設定アダプタ20を取り付けた場合、撮影者はメニューキー8でマニュアル設定モードを選択することができ、十字キー9の左右キーで絞り値、シャッタ速度、ホワイトバランス、画質、ISO感度等の各種マニュアル設定項目の選択をし、上下キーで設定を行なうことができる。そして、これらのキー8、9による選択・設定を確定キー10により確定できるようになっている。
【0026】
また、カメラ本体2の前面右側上部には、シャッタボタン12及びズームボタン13が、ともに撮影者がグリップ部5を右手で把持したままでも右手人差し指で操作可能な位置に設定されている。さらに、カメラ本体2の図示右側面部下方にはメモリーカード挿入部14があり、カバー部15を閉じることによりメモリーカードの外部離脱及び塵埃の侵入等を防ぐことができるようになっている。
【0027】
カメラ本体2の上面部には電池残量等のコントロール情報を表示できるコントロールパネル16と各種スイッチ17が設置されていると共に、図1(b)に示すように、カメラ本体2の左側面にはパワースイッチ18が設けられている。
(マニュアル設定アダプタの外観)
次に、マニュアル設定アダプタ20の外観について説明する。
【0028】
図1(a)中20aで示すのは、マニュアル設定アダプタ20の本体20a(アダプタ本体)である。このアダプタ本体20aは、カメラ本体2の下面に固定ネジ24(図1(b)に示す)を用いて定位置に固定されるようになっている。
【0029】
固定ネジ24を取り付けるためのネジ孔は、三脚固定用のネジ孔であっても良いし、別に設けた専用の固定ネジ孔であっても良い。また、前者の場合、このマニュアル設定アダプタ20を取り付けた状態であっても三脚に固定することが可能となるように構成されていることが好ましい。
【0030】
図1(a)に21a〜21eで示すのは、各種設定項目のマニュアル設定用ダイアルキーである。これらのダイアルキー21a〜21eは前記アダプタ本体20aからカメラ本体2の後面側に延出されてなる舌片部20bに設けられており、マニュアル設定アダプタ20をカメラ本体2に取り付けた状態で、図4(c)に示すように、前記表示部7の直下に位置するように構成されている。
【0031】
図4(c)に示すように前記表示部7下部の、前記各ダイアルキー21a〜21eに対応する位置には、それぞれのダイアルキー21a〜21eによって設定・変更された設定値が表示されるようになっている。ここで、ダイアルキー21a〜21eに割り当てられる設定項目は固定ではなく、設定モードに応じて変更されるようになっているが、ダイアルキー21a〜21eに対応する設定値が各ダイアルキー21a〜21eの直上に表示されるようになっているから、撮影者は間違うことなく各種マニュアル設定を行なうことができる。
【0032】
また、図1(a)に示すようにアダプタ本体20aには、増設メモリカードの挿入部22が設けられており、必要に応じて記憶容量の増大が図れるようになっている。また、アダプタ本体20aの図示右側面部下方には電池挿入部23が設けられており、マニュアル設定アダプタ20やカメラ本体2に対する増設電源を設置することができるようになっている。
【0033】
また、マニュアル設定アダプタ20をデジタルカメラ1に対して定位置に取り付けた場合には、図1(b)に示すように、デジタルカメラ1の下面に設けられたカメラ側端子25aとアダプタ本体の上面に設けられたアダプタ側端子25bが電気的機械的に接続されるようになっている。これにより、アダプタ20とカメラ1との間で情報の交換若しくは給電が行なわれる。
【0034】
(デジタルカメラの回路ブロック図)
図2はマニュアル設定アダプタ20を接続したデジタルカメラ1の回路構成を表わしたブロック図である。一点鎖線の中はマニュアル設定アダプタ20の回路構成であり、それ以外はカメラ本体2の回路構成である。このブロック図を参照して、本発明の一実施形態における制御系統を説明する。
【0035】
図中25は、前記カメラ本体2の突出部3内に設けられた撮像レンズ系である。この撮像レンズ系25には、図示しない絞り機構及びピント調節機構が設けられており、これらは絞り・ピント制御部26によって制御されるようになっている。また、前記撮像レンズ25を経て得た被写体像はCCD27(撮像素子)上に結像される。
【0036】
このCCD27は被写体像の光強度を光電変換し、画像データとして撮像回路28に供給する。この撮像回路28はCCD27からの映像データを、ガンマ補正処理、色分離処理、ホワイトバランス処理等を行って所定の色空間の映像信号に変換し、AE(自動露出)・AF(自動フォーカス)・AWB(自動ホワイトバランス)評価値生成部29及び表示回路31に送出する。
【0037】
このAE、AF、AWB評価値生成部29は、CCD27からの出力データに基づいて被写体像の輝度、焦点距離、ホワイトバランス等の評価を、適正値からのずれ量として得る。ここで、適正値とは、AE,AF,AWBの各モードの下で設定すべき値である。なお、AEとはAutomatic Exposureの略であり、被写体輝度を測光し露出を自動制御する露出機構を意味する。AFとはAutomatic Focusの略であり、電気的手段により焦点調節を自動的に制御する機構を意味する。AWBとはAutomatic WhiteBalanceの略であり、自動的に感度を変更し、ホワイトバランスの調節を行う機構を意味する。
【0038】
この評価値生成部29による評価値は、コントローラ(CPU)30に入力される。撮影モードがオートに設定されている場合、このコントローラ30は、前記評価値に基づいて、絞り・ビント制御部26に指令を発し、前記撮像レンズをフォーカス方向に動かして適正ピントを得る。また、このコントローラ30は、前記評価値に基づいて、適正露出が得られるような絞り、シャッタ速度、ISO感度を演算し、撮像回路28を制御する。
【0039】
上記したように処理された画像データは、前記撮像回路28から表示回路31に出力され、動画像として直接表示部7に再現される。また、前記シャッタ12が押されたことに基づき、記録回路32が作動し、前記撮像回路28からの画像データを静止画データとしてカード書き込み読み出し制御部33に送り、静止画データをメモリカードに書き込む。
【0040】
一方、前記コントローラ30には、マニュアル設定アダプタが取り付けられているかを判別するマニュアル設定アダプタ接続判断部36と、この接続判断部36の判断に応じて、デジタルカメラ1におけるマニュアル設定可能項目を切換制御する設定可能目制御部50と、マニュアル設定アダプタ20を通して設定された設定情報をマニュアル設定アダプタ20に送信し、受信する設定情報送受信部51と、マニュアル設定アダプタ20自体を制御するマニュアル設定アダプタ制御部52が設けられている。
【0041】
後で詳しく説明するが、設定可能項目制御部50、前記接続判断部36によってマニュアル設定アダプタ20が接続されていると判断されると、カメラ単体では設定不可能であった撮影条件の設定を設定可能とするようにコントローラ30によるマニュアル設定可能項目を拡張する機能を有する。
【0042】
たとえばカメラ本体のみでは露出、絞り、シャッタ速度、ホワイトバランスについてマニュアル設定できない場合、前記判断部36の判断に基づいてこれらの設定を使用可能に切換える。
【0043】
また、前記マニュアル設定情報送受信部51は、マニュアル設定アダプタ20を通じて設定したマニュアル設定情報をマニュアルアダプタ20側に送信すると共に、マニュアルアダプタ20側に記憶されている設定情報を呼び出してカメラ1本体の設定に適用する。また、アダプタ20からの設定のための入力を受け付ける機能を有する。
(マニュアル設定アダプタの回路構成)
次に、マニュアル設定アダプタ20の回路構成を説明する。
【0044】
この実施形態においては、各ダイアルキー21a〜eには、それぞれAV(露出)、TV(ISO感度)、WB(ホワイトバランス)、Q(画質)、SV(シャッタ速度)の設定が割り付けられている。
【0045】
各種ダイアルキー21a〜eはスイッチ情報入力回路37に接続されていて、このスイッチ情報入力回路37は、ダイアルキー21a〜21eからの入力値をビット列に変換して前記デジタルカメラ1側のシリアルインタフェース55に接続されたアダプタ20側のシリアルインタフェース38に出力する。
【0046】
また、このアダプタ側シリアルインターフェース38には、メモリカード書き込み/読み出し装置39、EEPROM40が接続されている。メモリカード書き込み/読み出し装置39は、デジタルカメラ1側から前記シリアルインターフェース55を通して送られてきた画像データを増設メモリカードに記憶、または、この増設メモリカードに記憶された画像データを読み出してデジタルカメラ側1に送信する機能を有する。
【0047】
また、EEPROM40は、このマニュアル設定アダプタ20を通して設定された最新のマニュアル設定値(絞り、シャッタ速度、ホワイトバランス、画質、ISO感度値)をデジタルカメラ1から受け取って記憶する機能を有する。このEEPROM40は、不揮発性の記憶媒体であり、このマニュアル設定アダプタ20をデジタルカメラ1から取り外した場合であっても、取り外す直前のマニュアル設定情報を記憶している。この機能により、後で説明するように、撮影者は、マニュアル設定アダプタ20を取り付けた後、直ぐに前回の設定と同じ設定での撮影を開始することができる。
【0048】
一方、このアダプタ20には電源回路42が設けられており、この電源回路42は端子25a、25bを介してデジタルカメラ1側の電源回路41に接続されてデジタルカメラ1への増設電源として機能をするようになっている。
(マニュアル設定動作)
次に、デジタルカメラ1にマニュアル設定アダプタ20を取り付けて撮影を行なう場合の動作について、前記デジタルカメラ1のコントローラ30に設けられたマニュアル設定アダプタ接続判断部36、設定可能項目制御部50、設定情報送受信部51及びマニュアル設定アダプタ制御部52の機能と共に説明する。
(初期動作)
まず、図3に示すフローチャートを参照しながら、電源を入れたことに基づいてコントローラ30が行う初期設定の動作手順を説明する。
【0049】
まず撮影者が電子的撮像装置1の電源を入れたことに基づいて(ステップS1)、コントローラ30は設定項目を初期化する(ステップS2)。この際、例えば表示部7には図4(a)に示すような画面が表示される。次に、前記マニュアル設定アダプタ接続判断部36はデジタルカメラ1にマニュアル設定アダプタ20が接続されているかを判断する(ステップS3)。この判断部36によってマニュアル設定アダプタ20が接続されていないと判断された場合、前記設定項目制御部50は前記表示部7に図4(b)に示す情報を表示する(ステップS4)。この表示部7上の表示において、上段は設定項目、下段は設定値を示している。これらは、図3のステップS4の右欄及び左欄に対応している。
【0050】
ここで、「Q」は「画質」を意味し、マニュアル設定アダプタ20が接続されていない場合、HQ(High Qua1ity)、SQ(Standard Qua1ity)の2つの設定が選択可能である。なおHQは映像データの圧縮率が1/4であることを意味し、SQは映像データの圧縮率が1/8であることを意味する。
【0051】
また、「TV」はシャッタ速度、「AV」は絞り(F値)、「SV」はISO感度、「WB」はホワイトバランスをそれぞれ意味する。マニュアル設定アダプタ20が接続されていない場合には、いずれもAUTOのみ設定可能である。
【0052】
一方、前記判断部36により、マニュアル設定アダプタ20が接続されていると判断された場合(ステップS3)には、前記表示項目制御部50は、前記Q、TV、AV、SV、WB、Qの設定可能範囲を拡張すると共に、前記送受信部51を通じてマニュアル設定アダプタ20のEEPROM40にアクセスして、このEEPROM40にマニュアル設定データが記憶されている場合には、この設定データを呼び出して取得する。
【0053】
マニュアル設定アダプタ20を装着した場合には、カメラ本体2のみ場合(前述)と比較し、前記表示項目設定部は、以下のようにマニュアル設定範囲を拡張する。
【0054】
先ず、画質「Q」については、図7(a)に示すように、UHQ(U1traHigh Qua1iy)、HQ(High Qua1ity)、SQ(Standard Qua1ity)の3段階を選択可能にする。ここで、UHQは映像データの圧縮率が1/1のものであり、HQは1/4,SQは1/8である。
【0055】
次に、シャッタ速度「TV」については、図7(b)に示すように、AUTO,1/4000、1/2000、1/1000、1/500、1/125、1/60、1/30の設定が可能となる。
【0056】
露出「AV」については、図7(c)に示すように、AUTO、F2.0、F2.8、F4.0、F5.6、F8.0、の選択が可能となる。
ISO感度「SV」については、図7(d)に示すように、AUTO、ISO50、ISO100、ISO200、ISO400選択が可能となる。
【0057】
ホワイトバランス「WB」については、図7(e)に示すように、AUTO、SUN、LAMP,FLの選択が可能となる。
そして、前記EEPROM40に項目設定情報が格納されている場合には、その設定情報に対応して図4(c)に示すような表示がなされるようになっている(ステップS5及びステップS6)。一方、何ら設定情報が格納されていない場合には、ステップS4と同様の表示(図4(b))がなされるようになっている。
【0058】
次にコントローラ30は、全て設定項目について、表示通りの値を設定値として確定する(ステップS7)。
(マニュアル設定手順)
次に初期設定が終わった後の、マニュアル設定アダプタ20によるマニュアル設定に関する動作手順を図5及び図6を参照して説明する。
【0059】
まず、コントローラ30はデジタルカメラ1およびマニュアル設定アダプタ20からの入力検出を開始する。(ステップS9)
初めに、コントローラ30はカメラ1の各種入力インタフェース(十字キー9等)からの入力を検出し(ステップS10)、処理する(ステップS11)。すなわち、撮影設定項目の入力は、カメラ1側に設けられた入力インタフェースからも行なうことができる。
【0060】
次に、コントローラ30は、画質「Q」に関するダイアル検出及び設定(ステップS12〜S16)、シャッタ速度「TV」に関するダイアル検出及び設定(ステップS17〜S21)、露出「AV」に関するダイアル検出及び設定(ステップS22〜S26)、ISO感度「SV」に関するダイアル検出及び設定(ステップS27〜S31)、ホワイトバランス「WB」に関するダイアル検出及び設定(ステッブS32〜S36)を連続的に行う。
【0061】
各設定項目に対する設定手順は全て同じであるから、画質に関する設定手順のみを説明してその他の設定項目の設定については説明を省略する。
まず、Qダイアルキー21の変化がある場合、コントローラ30はステップS12からステップ13に移行してQダイアルキー21の変化が負回転(CCW)か正回転(CW)かの検知をする(ステップS13)。
【0062】
次に、Qダイアルキー21の回転方向に応じて、ステップS14若しくはステップS15に移行して、ダイアルキー21a〜21eの入力値を得る。ダイアルキー21a〜21eへの入力値は、回転角度に応じて決定され、一定の回転角度毎に、正回転であれば図7(a)に矢印で示す方向(右方向)に沿って設定値を変化させる。(ステップS15)。負回転であれば、矢印と反対方向に沿って設定値を変化させる(ステップS14)。
【0063】
そして、前記コントローラ30は、設定値に応じて画像を変化させ、リアルタイムで表示部7に表示させる。そして、その設定値を前記マニュアル設定アダプタ20のEEPROM40に書き込む(ステップS16)。
【0064】
図5及び図6に示すように、他の設定項目「TV」、「AV」、「SV」、「WB」についても同様に設定及び記憶を行なっていく。
以上述べたような構成によれば、以下の効果を得ることができる。
【0065】
第1に、デジタルカメラ本体に種々の撮影条件設定機能を持たせる必要がないから、初心者であってもデジタルカメラの高機能に惑わされることなく快適に使用することができる。
【0066】
第2に、一方、マニュアル設定アダプタを取り付けた際には、撮影条件の設定範囲が拡張され、プロフェッショナルの使用にも耐えうるデジタルカメラとすることができる。
【0067】
第3に、マニュアル設定アダプタに不揮発性のメモリを取り付けたことにより、マニュアル設定アダプタ取り付け後、すぐに好みの撮影条件での撮影が行なえるから、再設定の煩わしさから開放される。また、マニュアル設定アダプタを取り外した後には、初心者用の設定に戻るから、気軽な撮影にもすぐ対応できる。
【0068】
第4に、マニュアル設定アダプタを取り付けたマニュアルモードでの撮影において、アダプタに取り付けたマニュアル設定ダイアルキーからのマニュアル設定が可能であるから、メニュー選択の煩わしさもなく、機敏性も向上する。
【0069】
なお、この発明は、上記一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
例えば、前記一実施形態では、電子カメラに種々の設定キーを設けていたが、これらを全て設けないようにしても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上のべたように、コスト的に問題の少ない方法で、用途をはっきり分けた使用のできる電子的撮像装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子的撮像装置の外観を示す斜視図。
【図2】図1の電子的撮像装置の回路構成を示すブロック図
【図3】実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】実施形態の図1中の表示部7に表示される画面の表示例及び前記表示例と図1中のマニュアル設定用ダイアルキー21a〜21eとの対応例を示す図。
【図5】実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】実施形態の図1中のマニュアル設定用ダイアルキー21a〜21eで設定可能な値及び前記ダイアルキー21a〜21eの回転と設定値変化との対応例を示す図。
【符号の説明】
2…カメラ本体(電子的撮像装置本体)
7…表示部(表示画面)
8…メニューキー
9…十字キー
10…確定キー
14…メモリカード挿入部
16…コントロールパネル
17…各種スイッチ
18…パワースイッチ
20…マニュアル設定アダプタ
21a〜21e…マニュアル設定用ダイアルキー(マニュアル設定インタフェース)
22…増設メモリカード挿入部
23…電池挿入口
30…コントローラ
36…アダプタ接続判断部
38…シリアルインタフェース(増設記憶媒体用インタフェース)
39…メモリカード書き込み読み出し装置
40…EEPROM(不揮発性記憶部)
50…設定可能項目制御部(設定可能条件設定部)
51…設定情報送受信部
52…マニュアル設定アダプタ制御部
Claims (9)
- 種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、
前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、
前記マニュアル設定インタフェースは、前記電子的撮像装置の表示画面に対応する位置に設けられている
ことを特徴とするマニュアル設定アダプタ。 - 請求項1記載のマニュアル設定アダプタにおいて、
前記マニュアル設定インタフェースは、画質、絞り値、シャッタスピード、感度の設定部を有し、
各設定部は、前記電子的撮像装置の表示画面上の画質、絞り値、シャッタスピード、感度、ホワイトバランスのうち少なくとも一つの設定値の各表示位置に対応する位置に設けられている
ことを特徴とするマニュアル設定アダプタ。 - 種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、
前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、
前記マニュアル設定インタフェースを通じて設定された設定値を記憶する不揮発性記憶部を有する
ことを特徴とするマニュアル設定アダプタ。 - 種々の撮像条件を設定可能な電子的撮像装置本体に着脱自在に取り付けられるマニュアル設定アダプタであって、
前記電子的撮像装置本体からのみでは設定不可能な撮像条件含む撮影条件をマニュアル設定できるマニュアル設定インタフェースを備え、
前記マニュアル設定インタフェースは、前記電子的撮像装置本体によって撮像された画像の圧縮率を設定可能なマニュアル設定インタフェースを含む
ことを特徴とするマニュアル設定アダプタ。 - 請求項4記載のマニュアル設定アダプタにおいて、
前記圧縮率を設定可能なマニュアル設定インタフェースは、本体で設定可能な圧縮率よりも低い圧縮率を設定可能である
ことを特徴とするマニュアル設定用アダプタ。 - 請求項5記載のマニュアル設定アダプタにおいて、
電子的撮像装置本体で撮像した画像を増設記憶媒体に記録するための増設記憶媒体用インタフェースを備える
ことを特徴とするマニュアル設定アダプタ。 - 種々の撮像条件をマニュアル設定可能なマニュアル入力インタフェースを有するマニュアル設定アダプタが取り付けられる電子的撮像装置であって、
マニュアル設定アダプタが取り付けられているかを判断する判断部と、
この判断部によってマニュアル設定アダプタが取り付けられていると判断されたことに基づいて設定できる撮影条件を変更する設定可能条件設定部とを有する
ことを特徴とする電子的撮像装置。 - 請求項7記載の電子的撮像装置において、
前記マニュアル設定アダプタは、このマニュアル設定アダプタを通じて設定した撮影条件を記憶する不揮発性記憶媒体を有し、
この電子的撮像装置は、前記判断部によってマニュアル設定アダプタが取り付けられていると判断されたことに基づいて、前記不揮発性媒体から前記撮影条件を呼び出して設定する制御部を有する
ことを特徴とする電子的撮像装置。 - 請求項7記載の電子的撮像装置において、
前記マニュアル設定アダプタは、このマニュアル設定アダプタを通じて設定した撮影条件を記憶する不揮発性記憶媒体を有し、
この電子的撮像装置は、前記マニュアル設定アダプタ接続中に設定された撮影条件を前記不揮発性記憶媒体に記憶する制御部を有する
ことを特徴とする電子的撮像装置。
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JP26830598A JP4142168B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 電子的撮像装置に取り付けられるマニュアル設定アダプタ及び電子的撮像装置 |
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