JP4140360B2 - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34483Phaser return springs

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の動弁装置において吸気弁又は排気弁の開閉時期を制御するために使用される弁開閉時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弁開閉時期制御装置としては、内燃機関の駆動軸又は従動軸と一体的に回転するハウジング部材と、該ハウジング部材に設けられた突部に相対回転可能に組付けられてベーン部にて前記ハウジング部材内に進角油室と遅角油室を形成し前記従動軸又は前記駆動軸と一体的に回転するロータ部材と、前記ハウジング部材と前記ロータ部材の初期位相を規定するストッパ機構と、前記初期位相にて前記ハウジング部材と前記ロータ部材の相対回転を規制するロック機構を備えるとともに、前記進角油室及び前記遅角油室への作動油の給排を制御するとともに前記ロック機構のロック・アンロックを制御する油圧回路を備えたものであって、前記ストッパ機構及び前記ロック機構を、前記ハウジング部材または前記ロータ部材に摺動可能に組付けられて先端部が前記ロータ部材または前記ハウジング部材に向けて常時突出するロック部材と、前記ロータ部材または前記ハウジング部材に形成されて前記ハウジング部材と前記ロータ部材の相対回転を許容した状態で前記ロック部材の先端部を収容するフリー凹所と、このフリー凹所の周方向一端に形成されて前記ロック部材の先端部との当接により初期位相を規定するストッパ面と、このストッパ面に沿って連続的に形成されて前記初期位相にて前記ロック部材の先端部を周方向移動不能に収容可能なロック凹所と、前記ロック部材を前記ロック凹所に向けて付勢するロックスプリングとを備える構成としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−90512号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術においては、ロック部材の先端部はフリー凹所の周方向一端又は他端と当接して初期位相又は最大相対回転量を規定すると共に、ロック凹所に収容されてロックするため、ロック部材に回転方向に強い力が作用し、ロック部材に変形が発生し、最大相対回転量の維持又はロック・アンロックの作動性が損なわれる恐れがあった。
【0005】
そこで本発明は、弁開閉時期制御装置のストッパ機構及びロック機構をにおいて、最大相対回転量の維持又はロック・アンロックの作動性を確保することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するために請求項1 の発明において講じた手段は、内燃機関の駆動軸又は従動軸と一体的に回転するハウジング部材と、該ハウジング部材に設けられた対の突部に相対回転可能に組付けられてベーン部にて前記ハウジング部材内に進角油室と遅角油室を形成し前記従動軸又は前記駆動軸と一体的に回転するロータ部材と、前記ハウジング部材と前記ロータ部材の初期位相を規定するストッパ機構と、前記初期位相にて前記ハウジング部材と前記ロータ部材の相対回転を規制するロック機構を備えるとともに、前記進角油室及び前記遅角油室への作動油の給排を制御するとともに前記ロック機構のロック・アンロックを制御する油圧回路を備えた弁開閉時期制御装置において、前記ストッパ機構及び前記ロック機構を、前記ハウジング部材に組付けられてその先端部が前記ロータ部材に向けて突出するロック収容部材と、前記ロータ部材に設けられて前記ロック収容部材の前記先端部を収容して、その周方向一端に設けられ前記ハウジング部材に対する前記ロータ部材の初期位相を規定する第1ストッパ面と、その周方向他端に設けられ最大相対回転量を規定する第2ストッパ面とを有するフリー凹所と、前記ロック収容部材が前記第1ストッパ面に当
接したとき前記ロック収容部材に進退自在に収容されその先端部が前記フリー凹所に形成されたロック凹所に向けて付勢部材により付勢されロックするロック部材とを備える構成としたことである。
【0007】
この手段によれば、ロック収容部材がフリー凹所の第1ストッパ面又は第2ストッパ面と当接することとしたこと、また、フリー凹所に形成されたロック凹所に向けて付勢部材により付勢されるロック部材をロックすることとしたため、ロック部材には、最大相対回転量の規定又はロック・アンロックの作動によりロック部材には強い力が作用しないため、ロック部材の変形を防止できロック・アンロックの作動性を確保することができると共に、最大相対回転量を維持することができる。
【0008】
上記した技術的課題を解決するために請求項2の発明において講じた手段は、前記ロック収容部材は、前記ハウジング部材に設けられた少なくとも一方が開口する軸方向の溝に収容されて組付けられ、前記ロック部材及び前記付勢部材は前記ロック収容部材に一体的に組付けられていることである。
【0009】
この手段によれば、ロック収容部材、ロック部材及び付勢部材を一体的に組付けることによりユニット化することができ、このユニット及び他部品を一方向から組付けることができ、コストを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1乃至図4に示した弁開閉時期制御装置は主に、内燃機関のシリンダヘッド100に回転自在に支承され、内燃機関のクランクシャフト5(駆動軸)からタイミングチャエーン7を介して回転駆動力が伝達されるカムシャフト10(従動軸)の先端部に一体的に組付けたロータ20からなる弁開閉用のロータ部材と、ロータ20に所定範囲で相対回転可能に外装されたハウジング30、フロントプレート40、リアプレート50及びハウジング30の外周に一体的に設けたタイミングスプロケット(スプロケット)31からなるハウジング部材と、ロータ20に組付けた4枚のベーン70(ベーン部材)と、ハウジング30とロータ20間に介装されてハウジング30に対してロータ20を進角側に付勢するトーションスプリングSと、ハウジング30とロータ20の初期位相(最遅角位置)と最進角位置を規定するストッパ機構Aと、初期位相にてハウジング30とロータ20の相対回転を規制するロック機構Bを備えるとともに、後述する進角油室R1及び遅角油室R2への作動油の給排を制御するとともにロック機構Bのロック・アンロックを制御する油圧回路Cを備えている。
【0012】
カムシャフト10は、図示しない吸気弁を開閉する図示しない周知のカムを有しており、内部にはカムシャフト10の軸方向に延びる進角通路11と遅角通路12が設けられている。進角通路11はカムシャフト10に設けた径方向の通路71及びシリンダヘッド100に設けた環状溝13と接続通路15を通して切換弁200の第1接続ポート201に接続されている。又、遅角通路12は、カムシャフト10に設けた径方向の通路72及びカムシャフト10に設けた環状溝14とシリンダヘッド100に設けた接続通路16を通して切換弁200の第2接続ポート202に接続されている。
【0013】
切換弁200は、オイルポンプ205、オイル溜220等とにより油圧回路Cを構成していて、ソレノイド203へ通電することによりスプール204を図示しないスプリングに抗して移動させるものである。その非通電時には、図1に示すように内燃機関によって駆動されるオイルポンプ205に接続された供給ポート206が第2接続ポート202に連通すると共に、第1接続ポート201が排出ポート207に連通するように構成されている。また通電時には、供給ポート206が第1接続ポート201に連通すると共に、第2接続ポート202が排出ポート207に連通するように構成されている。このため切換弁200の非通電時には遅角通路12に作動油(油圧)が供給され、通電時には進角通路11に作動油(油圧)が供給される。切換弁200は単位時間当たりの通電と非通電の割合であるデューティ比を変えて制御されるものである。例えば、デューティ比50%で制御すると、第1及び第2接続ポート201、202と供給及び排出ポート206、207は互いに全く連通しない状態になる。
【0014】
ロータ20は、単一の取り付けボルト91によってカムシャフト10に一体的に固着されており、ボルト91の頭部によって前端を閉塞されたロータ20の中心孔はカムシャフト10に設けた進角通路11に連通している。ロータ20は、4つのベーン溝21、外周に形成したフリー凹所20d、フリー凹所20dに形成したロック凹所20f、及び径方向に延びるそれぞれ4つの進角・遅角通路23、24及びロータ20の外周面上に周方向に延びる通路25を備えている。ベーン溝21には4枚のベーン70(ベーン部)のそれぞれが径方向に移動可能に取り付けられ、ベーン溝21の底部とベーン70の底面との間には板バネ73が配設され、ベーン70の先端をハウジング30の内周面に圧接している。
【0015】
フリー凹所20dは、周方向に延びて円弧形状に形成されており、ハウジング30とロータ20の相対回転を許容した状態でロック収容部材61の先端部61aを収容するようになっている。このフリー凹所20dの周方向一端には、ロック収容部材61の先端部61aとの当接により初期位相(最遅角位置)を規定する第1ストッパ面20eが形成されている。また、フリー凹所20dの周方向他端には、ハウジング30に対するロータ20の最大相対回転量(最進角位置)を規定する第2ストッパ面20gが第1ストッパ面20eに対向して形成されている。また、フリー凹所20dには、初期位相(最遅角位置)で同期したとき、ロックピン63の頭部63aが所定量没入するロック凹所20fが形成されている。
【0016】
ロック凹所20fは、図2にて示したように、初期位相にてロックピン63の先端部63aを周方向移動不能に収容可能であり、底部には径方向内端にて進角通路11に径方向の進角通路23aが連通されている。作動油が進角通路23aを通して進角通路11から供給されると、ロックピン63はロックスプリング62(付勢部材)に抗して径外方に押動されて退避しロックが解除されると共に、作動油は通路25を通して進角油室R1ヘ供給される。また、作動油が通路25及び進角通路23aを通して進角通路11に排出されると、ロックピン63がロックスプリング62の付勢力によりロック凹所20fに向けて押動されてロックピン63の先端部63aがロック凹所20fに嵌合してロックされるようになっている。
【0017】
ロック収容部材61がフリー凹所20fの第1ストッパ面20e又は第2ストッパ面20gと当接することとしたこと、また、フリー凹所20fに形成されたロック凹所20dに向けてロックスプリング62により付勢されるロックピン63をロックすることとしたため、ロックピン63には、最大相対回転量の規定又はロック・アンロックの作動によりロックピン63には強い力が作用しないため、ロックピン63の変形を防止できロック・アンロックの作動性を確保することができると共に、最大相対回転量を維持することができる。
【0018】
ハウジング30は、ロータ20の外周に所定の角度範囲で相対回転可能に組付けられている。ハウジング30の両側には、環状のフロントプレート40とリアプレート50が接合され、4本の連結ボルト92によって一体的に連結されている。ハウジング30の、リアプレート50が接合される軸方向端部の外周にはスプロケット31が一体に形成されている。
【0019】
ハウジング30の内周には周方向に4つの突部33が形成され、周方向で隣り合う突部33との間に流体圧室R0を形成している。これら突部33には、ロータ20の外周面上で接して、ハウジング30がロータ20に回転自在に支承される内周面が形成されている。
【0020】
突部33の一つには、図2に示すように、ハウジング30の軸方向に凹部形状を呈する収容溝33aが形成されている。収容溝33aの外方の底面には、フロントプレート側及び外方に開放される溝33bが形成されている。尚、溝33bは、少なくとも軸方向のどちらか一方が開口していてもよい。収容溝33aには、ロックユニットが組み付けられている。
【0021】
図4に示すように、ロックユニットは、ロック収容部材61、ロックスプリング62及びロックピン63から構成される。ロック収容部材61は、略直方体の形状を呈して、径内方の先端部61aがロータ20の外周に形成したフリー凹所20dに向けて突出している。ロック収容部材61の内部には、径方向にロックピン63を摺動可能に収容する受容孔61bが形成されている。また、ロック収容部材61の底部外方には受容孔61bと溝33bとを連通する溝61cが形成されている。ロックピン63は有底円筒形状を呈しており、内部にはロックスプリング62が収容されている。ロックスプリング62は、ロックピン63を常時フリー凹所20dの底面部、即ち、ロータ20の径方向内方に向けて付勢しており、従って、ロックピン63はロータ20においてフリー凹所20dへの収容方向(ロータ20の径方向)において摺動可能とされている。ロックピン63の先端部63aは、ロックスプリング62の付勢力により押動されてロック凹所20fに嵌合してロックされるようになっている。ロックピン63は受容孔61bへの退避時、溝61c及び溝33bにより受容孔61bの作動油が排出されるため迅速な径方向の移動が保証されている。
【0022】
尚、ロック収容部材61、ロックピン63及びロックスプリング62を一体的に組付けることによりユニット化することができ、このユニット及び他部品を一方向から組付けることができ、コストを低減することができる。
【0023】
以上のように構成した本実施形態の弁開閉時期制御装置の作用を説明する。
【0024】
上記のように構成した本実施形態においては、内燃機関の停止時、及び、始動時において内燃機関によって駆動されるオイルポンプ205から切換弁200を介して進角通路11及び遅角通路12に作動油が供給されていないとき、図2に示したように、ロック収容部材61の先端部61aがフリー凹所20dのストッパ面20eに当接し初期位相(最遅角位置)に規定され、ロックピン63がロックスプリング62の付勢力によりロック凹所20fに嵌合して収容されている。したがって、カムシャフト10に正・負の反転トルクが生じても、ロータ20がハウジング30に対して相対回転することをロックピン63によって規制されて、相対的な回転振動を発生することがなく、かかる回転振動に伴う打音の発生が防止される。
【0025】
内燃機関の始動時において切換弁200が図1の非通電状態にあれば、オイルポンプ205から切換弁200を介して遅角通路12に作動油が供給されて、遅角油室R2に向けて作動油が供給される時点から、遅角油室R2内の油圧によってもロータ20とハウジング30の相対回転が規制される。
【0026】
かかる状態にて、切換弁200のソレノイド203が非通電状態から通電状態に切り換えられると、供給ポート206が接続ポート201に連通するとともに、接続ポート202が排出ポート207に連通し、進角通路11に作動油が供給されるとともに、遅角通路12からオイル溜220に作動油が排出される。このため、進角通路11からロータ20の進角油路23aを通してロック凹所20fに作動油が供給されるとともに、進角通路11からロータ20の通路23を通して進角油室R1に作動油が供給され、遅角油室R2からロータ20の通路24を通して遅角通路12に作動油が排出される。
【0027】
したがって、ロック凹所20fに供給された作動油により、ロックピン63がロックスプリング62に抗して径外方に押動されて移動退避するとともに、進角油室R1に供給された作動油により、ロータ20が図2の時計方向に押動されてハウジング30に対して最遅角位置から進角側に向けて相対回転する。尚、ロック凹所20fに供給された作動油は、ロックピン63の移動退避により進角油室R1ヘ供給される。このロータ20のハウジング30に対する相対回転は、図3に示すように、ロータ20に形成した第2ストッパ面20gとロック収容部材61の先端部61aが当接する最進角位置まで可能である。
【0028】
切換弁200のソレノイド203が非通電状態に切り換えられると、供給ポート206が接続ポート202に連通するとともに、接続ポート201が排出ポート207に連通し、遅角通路12に作動油が供給されるとともに、進角通路11からオイル溜220に作動油が排出される。このため、遅角通路12からロータ20の通路24を通して遅角油室R2に作動油が供給され、進角油室R1からロータ20の通路23を通して進角通路11に作動油が排出される。
【0029】
したがって、遅角油室R2に供給された作動油により、ロータ20が図3の最進角位置から反時計方向に押動されてハウジング30に対して遅角側に向けて相対回転する。このロータ20のハウジング30に対する相対回転は、図2に示すように、ロータ20に形成した第1ストッパ面20eとロック収容部材61の先端部61aが当接するまで可能である。このとき、ロック凹所20fから進角通路11に作動油が排出可能であるため、ロータ20に形成した第1ストッパ面20eとロック収容部材61の先端部61aが当接する最遅角位置までロータ20がハウジング30に対して相対回転すると、ロックピン63がロックスプリング62によって押動されて、ロックピン63の先端部63aがロック凹所20fに嵌合して収容される。
【0030】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、切換弁200のソレノイド203への通電状態を制御することにより、ロータ20のハウジング30に対する相対回転位置を最遅角位置から最進角位置までの範囲の任意の位置に調整することができて、内燃機関の駆動時における弁開閉時期を適宜に調整することができる。なお、内燃機関の停止時には、ロックピン63の先端部63aがロック凹所20fに嵌合して収容されるように、ソレノイド203への通電状態が制御される。
【0031】
また、本実施形態においては、油圧回路Cと、ハウジング30及びロータ20との間に形成される進角油室R1及び遅角油室R2と、これら進角油室R1及び遅角油室R2と油圧回路Cとを連通する液圧路と、ロータ20に形成されて進角油室及び遅角油室R1、R2の圧力を受けるベーン70とにより位相制御手段が構成されている。
【0032】
ところで、本実施形態においては、ストッパ機構A及びロック機構Bを、上述したロック収容部材61、フリー凹所20d、第1,2ストッパ面20e,20g、ロックピン63、ロック凹所20f、ロックスプリング62を備える構成として(ストッパ機構Aをロック収容部材61、フリー凹所20d、第1,2ストッパ面20e,20g等によって構成し、ロック機構Bをロックピン63、ロック凹所20f、ロックスプリング62等によって構成して)、これらをハウジング30とロータ20に設けた。
【0033】
すなわち、ストッパ機構Aとロック機構Bとにおいて、ロック収容部材61がフリー凹所20dの第1ストッパ面20e又は第2ストッパ面20gと当接することとしたこと、また、ロック収容部材61の先端部61aが第1ストッパ面20eと当接し、フリー凹所20dに形成されたロック凹所20fにロックスプリング62により付勢されたロックピン63をロックすることとしたため、ロックピン63には、最大相対回転量の規定又はロック・アンロックの作動によりロックピン63には強い力が作用しないため、ロックピン63の変形を防止できロック・アンロックの作動性を確保することができると共に、最大相対回転量を維持することができる。
【0034】
また、ロック収容部材61の先端部61aとの当接により初期位相を規定する第1ストッパ面20eをフリー凹所20dの周方向一端に形成し、フリー凹所20dにロック凹所20fを形成したため(第1ストッパ面20eとロック凹所20fをロータ20に形成したため)、初期位相に対するロック凹所20fの位置精度は容易に高精度にて得られる。
【0035】
また、上記実施形態においては、ロータ20がカムシャフト10側に組付けられるとともに、ハウジング30がクランクシャフト側に組付けられるようにして、本発明を実施したが、ロータ20がクランクシャフト側に組付けられるとともに、ハウジング30がカムシャフト10側に組付けられるようにして、本発明を実施することも可能である。
【0036】
【発明の効果】
上記したように、請求項1の発明によれば、ロック収容部材がフリー凹所の第1ストッパ面又は第2ストッパ面と当接することとしたこと、また、フリー凹所に形成されたロック凹所に向けて付勢部材により付勢されるロック部材をロックすることとしたため、ロック部材には、最大相対回転量の規定又はロック・アンロックの作動によりロック部材には強い力が作用しないため、ロック部材の変形を防止できロック・アンロックの作動性を確保することができると共に、最大相対回転量を維持することができる。
【0037】
また、請求項2の発明によれば、ロック収容部材、ロック部材及び付勢部材を一体的に組付けることによりユニット化することができ、このユニット及び他部品を一方向から組付けることができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である弁開閉時期制御装置の縦断面図である。
【図2】弁開閉時期制御装置の最遅角状態であって、図1のII−II断面図である。
【図3】図2において、弁開閉時期制御装置の最進角状態を示す断面図である。
【図4】弁開閉時期制御装置のロックユニト部を示す要部断面図である。
【符号の説明】
5・・・クランクシャフト(駆動軸)
10・・・カムシャフト(従動軸)
20・・・ロータ(ロータ部材)
20d・・・フリー凹所
20e・・・第1ストッパ面
20f・・・ロック凹所
20g・・・第2ストッパ面
23・・・進角油路(進角用流体通路)
24・・・遅角用通路(遅角用流体通路)
30・・・ハウジング(ハウジング部材)
33・・・突部
40・・・フロントプレート(ハウジング部材)
50・・・リアプレート(ハウジング部材)
61・・・ロック収容部材
61a・・・先端部
62・・・ロックスプリング(付勢部材)
63・・・ロックピン(ロック部材)
63a・・・先端部
70・・・ベーン(ベーン部)
R0・・・流体圧室
A・・・ストッパ機構
B・・・ロック機構
C・・・油圧回路
R1・・・進角油室
R2・・・遅角油室

Claims (2)

  1. 内燃機関の駆動軸又は従動軸と一体的に回転するハウジング部材と、
    該ハウジング部材に設けられた突部に相対回転可能に組付けられてベーン部にて前記ハウジング部材内に進角油室と遅角油室を形成し前記従動軸又は前記駆動軸と一体的に回転するロータ部材と、
    前記ハウジング部材と前記ロータ部材の初期位相を規定するストッパ機構と、
    前記初期位相にて前記ハウジング部材と前記ロータ部材の相対回転を規制するロック機構を備えるとともに、前記進角油室及び前記遅角油室への作動油の給排を制御するとともに前記ロック機構のロック・アンロックを制御する油圧回路を備えた弁開閉時期制御装置において、
    前記ストッパ機構及び前記ロック機構を、
    前記ハウジング部材に組付けられてその先端部が前記ロータ部材に向けて突出するロック収容部材と、
    前記ロータ部材に設けられて前記ロック収容部材の前記先端部を収容して、その周方向一端に設けられ前記ハウジング部材に対する前記ロータ部材の初期位相を規定する第1ストッパ面と、
    その周方向他端に設けられ最大相対回転量を規定する第2ストッパ面とを有するフリー凹所と、
    前記ロック収容部材が前記第1ストッパ面に当接したとき前記ロック収容部材に進退自在に収容されその先端部が前記フリー凹所に形成されたロック凹所に向けて付勢部材により付勢されロックするロック部材とを備える構成としたことを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  2. 前記ロック収容部材は、前記ハウジング部材に設けられた少なくとも一方が開口する軸方向の溝に収容されて組付けられ、前記ロック部材及び前記付勢部材は前記ロック収容部材に一体的に組付けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
JP2002346029A 2002-11-28 2002-11-28 弁開閉時期制御装置 Expired - Fee Related JP4140360B2 (ja)

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