JP4138917B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示器を有する携帯電話機に係り、特に特定条件下において表示器の電源をON/OFFできる携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、移動体通信システムについて説明する。
現在、日本や世界では無線による移動体通信システムが、電気通信事業用・自営通信用としてさまざまな分野で利用されている。
【0003】
日本国内では、電気通信事業用として携帯・自動車電話システム、パーソナル・ハンディーホンシステム(PHS)、無線呼び出しシステム(ページャ)等があり、自営通信用として構内無線局(構内ページングや構内PHS等)、パーソナル無線、アマチュア無線、公共業務用無線等がある。
【0004】
国外では、米国におけるAMPS方式及びIS−95等の自動車電話システムやGolay方式やPOCSAG方式無線呼び出しシステム、英国におけるTACS方式等の自動車電話システムやPOCSAG方式無線呼び出しシステム、北欧4カ国(フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)におけるNMT方式自動車電話システム、欧州におけるGSM方式の携帯電話システムといったものがある。
【0005】
これらの移動体通信システムの携帯端末では、電池性能(体積・重量あたりの蓄積電力)の改善や回路の省電力化が進められており、連続使用時間(連続待ち受け時間・連続通話時間等)が年々長時間化されてきている。
【0006】
携帯端末の省電力化の一つの方法として、着信及び通話状態以外で一定時間キー入力等の操作を行わないと液晶表示器のバックライトを消灯する機能がある。
【0007】
ここで、携帯電話機の液晶表示器のバックライトの機能について説明する。
従来の携帯電話機は、携帯電話機の状態や設定内容等を表示するディスプレイ部(表示器)があり、その表示器は液晶表示器によるものが主流である。
そして、液晶表示器は、周囲が暗いと表示内容が確認できないため、周囲が暗い状況であっても表示内容が確認できるようにバックライトが設けられている。
【0008】
一般的に、利用者がディスプレイ部の表示を見るのは、発信操作時及び電話番号記憶等の各種設定操作を行う場合であり、その他の場合は衣服のポケットやカバン等の中に入れておき、たまに電池残量や圏内/圏外の確認を行う程度で、利用時間内のほとんどの時間はディスプレイ部の表示を見ないと考えられる。
【0009】
このため、従来の携帯電話機では、例えば着信及び通話状態以外で一定時間キー入力等の操作を行わないと、液晶表示器のバックライトを消灯して小電力化を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯電話機では、一定時間キー入力等の操作を行わないと液晶表示器のバックライトを消灯する機能を持ち省電力化を行っているが、携帯電話機の状態や設定内容は表示器に常に表示されたままであり、そのための電力は消費されており、衣服のポケットやカバン等の中に入れてある状態においては表示している意味がなく、無意味な部分に電力が消費されているという問題点があった。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、無意味な部分に電力が消費されているという問題点を解決し、必要時以外は表示器部分への電源供給を停止することにより、さらに消費電力を節約し、連続使用時間を長くできる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示器へ何も表示させなくし、表示器へ何も表示させなくした状態では、着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、表示器に状態や設定内容が表示されると、着信ランプを消すことを特徴としており、着信又はキー操作を表示が必要な条件と判断して表示器に状態や設定内容が表示され、着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示が不要な条件と判断して表示器へ何も表示させなくし、表示が停止していても着信ランプの点灯で本体電源の投入状況が認識でき、更に着信ランプの点滅で着信を認識できる。
【0013】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、キーの部分を覆うフラップを有し、着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、フラップが開かれると表示器に状態や設定内容を表示し、フラップが開かれた状態で着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示器へ何も表示させなくし、表示器へ何も表示させなくした状態では、着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、表示器に状態や設定内容が表示されると、着信ランプを消すことを特徴としており、フラップを開く操作を表示が必要な条件と判断して表示器に状態や設定内容を表示し、着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示が不要な条件と判断して表示器へ何も表示させなくし、表示が停止していても着信ランプの点灯で本体電源の投入状況が認識でき、更に着信ランプの点滅で着信を認識できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項に係る発明について、その実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る携帯電話機は、任意のキー入力又はフラップ(蓋)を開ける操作または着信によって、表示器への電源供給を開始し、特定時間キー入力が為されない場合又はフラップを閉じる操作によって表示器への電源供給を停止するので、消費電力を節約でき、連続使用時間を長くできるものである。
【0016】
まず、本発明に係る携帯電話機の構成について、フラップ付きの携帯電話機の例で図1を使って説明する。図1は、本発明に係るフラップ付きの携帯電話機の構成ブロック図である。
本発明の携帯電話機は、図1に示すように、従来からある携帯電話機と同様の構成部分であるアンテナ1と、スピーカ2と、マイク3と、通信回路部4と、キーボード7と、表示器8と、電源部10と、更に本発明の特徴部分として、電源スイッチ制御部5aを有する制御部5と、センサ6と、電源スイッチ9とが設けられている。
【0017】
次に、本発明の携帯電話機の各部について具体的に説明する。
アンテナ1は、電波を受信および送信するものである。
スピーカ2は、通話の相手の音声を出力するものである
マイク3は、使用者の音声を入力するものである。
【0018】
通信回路部4は、携帯電話機として基本的な通話音声の送受信を行う部分で、マイク3から入力された音声をアナログデータからデジタルデータに変換して送受信信号処理部に出力し、逆に送受信信号処理部から入力された音声のデジタルデータをアナログデータに変換してスピーカ2に出力する音声信号処理部と、発着信制御信号又は送受信音声信号を処理する送受信信号処理部と、無線信号の送受および変復調を行う送受信回路部と、制御部5からの制御信号に従って送受信回路部と音声信号処理部と送受信信号処理部の電源制御、及び送受信信号処理部と制御部5との信号の授受を行う送受信制御部から構成されている。
尚、通信回路部4が、着信を認識すると、制御部5に着信信号を出力するようになっている。
【0019】
キーボード7は、携帯電話機に必要な一般的なキー情報が入力されるもので、具体的には、入力操作が行われると、入力されたキー情報を制御部5に伝えるようになっている。
表示器8は、携帯電話機における一般的な情報を表示するもので、具体的には、制御部5から出力される表示信号に従って、携帯電話機の状態や設定内容等を表示するようになっている。
【0020】
電源部10は、通信回路部4と制御部5に電力を供給すると共に、本発明の特徴部分として、後述する電源スイッチ9を介して表示器8に対して他の部分とは独立したラインで電力を供給するものである。
【0021】
電源スイッチ9は、電源部10から表示器8への電力の供給を開始/停止(ON/OFF)するためのスイッチであり、電源スイッチ9のON/OFFは、制御部5の電源スイッチ制御部5aによって制御される。尚、制御の詳細は後述する。
【0022】
センサ6は、フラップ(ふた)の開閉状態を認識して制御部5の電源スイッチ制御部5aに出力するものである。
【0023】
ここで本発明の携帯電話機のセンサについて図2を使って具体的に説明する。図2は、本発明の携帯電話機のセンサの説明図である。
本発明の携帯電話機では、例えば図2に示すように、本体側にセンサ6を設け、フラップ側に突起を設けている。
そしてフラップが開いている時は、突起がセンサ6に触れておらず、センサ6はフラップが閉状態であることを制御部5に出力し、フラップが閉じると、突起がセンサ6に触れてセンサ6はフラップが開状態であることを制御部5に出力するようになっている。
【0024】
制御部5は、携帯電話機における一般的な発着信制御、通話、各種設定を行うためのCPU、ROM、RAM、表示器制御等の各種ドライバ等の他に、本発明の特徴部分として、電源スイッチ9のON/OFF制御を行う電源スイッチ制御部5aが設けられている。
【0025】
具体的に電源スイッチ制御部5aは、キー操作が為されない連続時間をカウントするためのタイマを有し、センサ6から出力されているフラップの開閉状態と、キーボード7からの任意のキー入力と、通信回路部4からの着信信号とを受け取って、その状態に従って、電源スイッチ9のON/OFFを制御するようになっている。
【0026】
次に、本発明の携帯電話機の制御部5の電源スイッチ制御部5aにおける電源スイッチ制御処理の流れについて、図3を使って説明する。図3は、本発明の携帯電話機の制御部の電源スイッチ制御部における電源スイッチ制御処理の流れを示すフローチャート図である。
【0027】
本発明の携帯電話機の制御部5の電源スイッチ制御部5aにおける電源スイッチ制御処理は、キーボード7の電源キーが押下されて本体電源が投入されると起動され、まず電源スイッチ9をONにして、電源部10から表示器8への電力供給を開始して(100)、タイマをリセットする(102)。
【0028】
そして、タイマが予め定められた特定時間を経過したか判断し(104)、特定時間経過した場合(Yes)は、処理106に進み、特定時間経過していない場合(No)は、センサ6からの出力でフラップが閉状態であるか判断を行い(105)、フラップが開状態の場合(No)は、処理108へ進み、フラップが閉状態の場合(Yes)は、電源スイッチ9をOFFにして、表示器8から電源部10への電力供給を停止する(106)。
【0029】
そして、センサ6からの出力でフラップが閉状態から開状態に切り替わったか判断を行い(108)、フラップが開状態に切り替わらない場合(No)は、キーボード7が押下されたか判断を行い(110)、押下されない場合(No)は、着信信号を入力したか判断を行い(112)、着信信号を入力しない場合(No)は、処理104に戻る。
【0030】
一方、処理108において、フラップが閉状態から開状態に切り替わった場合(Yes)、又は処理110において、キーボード7が押下された場合(Yes)、又は処理112において、着信信号を入力した場合(Yes)は、電源スイッチ9をONにして、電源部10から表示器8への電力供給を開始し(114)、タイマをリセットして(116)、処理104に戻る。
【0031】
尚、処理108において、フラップが閉状態から開状態に切り替わったかどうかの判断は、判断の都度開閉状態を記憶するようにして、記憶された状態との変化を判断するようにすればよい。
また、処理110におけるキーボード7からのキー入力の判断は、単一キーの入力で判断してもよいし、誤動作を防止するために複数キーの入力とすることも考えられる。
【0032】
ところで、通常携帯電話機の利用者は、表示器8の表示の有無を見て本体電源のON/OFFを判断していたので、本発明の携帯電話機では、外見から本体電源のON/OFFの状態が認識できない。
そこで、本発明の携帯電話機に、従来から具備している着信ランプの状態によって本体電源のON/OFFを確認できる機能を追加するようにしてもよい。
【0033】
例えば、従来の携帯電話機では、通常着信ランプは消灯しており、着信時のみ点滅するようになっているが、本発明の携帯電話機では、本体電源が投入されている場合には着信ランプを点灯されている状態とし、着信があると着信ランプを点滅させるようにする。
この場合、着信ランプの点灯/点滅制御は、電源スイッチ9の制御とは関連しないので、制御部5における電源スイッチ制御部5aとは別の部分で行う。
【0034】
但し、この着信ランプの状態により本体電源のON/OFFを確認できる機能をつける場合、LED点灯のための消費電力が必要となる。
一般的な携帯電話機に使用されているLED及び液晶表示器のサイズから考えると、LEDの方が液晶表示器より消費電力が少ないため、当該機能を付加した本発明の携帯電話機は、従来の表示器を表示したままの携帯電話機よりは連続使用時間を長くできるが、当該機能を付加しない携帯電話機よりは連続使用時間は短くなることが考えられる。
【0035】
そこで、例えば表示器8への電源供給が行われている時には、表示器8の表示で本体電源のONが認識できるので、着信ランプを消すようにすれば、消費電力は節約することができ、着信ランプをつけたままにするよりは連続使用時間を長くできる。
その場合は、着信ランプの点灯/点滅制御を電源スイッチ9のON/OFF制御と関連させて電源スイッチ制御部5aで行うようになっている。
【0036】
次に、本発明の携帯電話機における動作について、図1、図4を使って説明する。図4は、本発明の携帯電話機の動作の様子を示す説明図である。
本発明の携帯電話機では、本体電源が投入されると、制御部5の電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされて、電源部10の電力が表示器8に供給され、表示器8に携帯電話機の状態や設定内容等の表示が為される。
【0037】
その後、図4(a)のようにフラップが閉じられると、センサ6がフラップの閉状態を出力し、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がOFFにされ、電源部10から表示器8への電力供給が停止されて、表示器8には何も表示されなくなる。
【0038】
また、たとえフラップが閉じられなくとも、特定時間キーボード7からの入力が行われないと、スイッチ制御処理部5aの動作によって、電源スイッチ9がOFFにされ、電源部10から表示器8への電力供給が停止されて、表示器8には何も表示されなくなる。
つまり、フラップを開いた状態で通話中であっても、キーボード7が押下されないまま特定時間経過すると電源スイッチ9がOFFされるようになっている。
【0039】
そして、図4(b)のようにフラップが開かれると、センサ6がフラップの開状態を出力し、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されて、表示器8に携帯電話機の状態や設定内容等が表示される。
【0040】
また、キーボード7の任意のキーが押下されたり、携帯電話機が呼出を受信し、通信回路部4から着信信号が入力されると、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されて、表示器8に携帯電話機の状態や設定内容が表示される。
【0041】
尚、着信ランプで本体電源の状態を示す機能が付いていれば、図4(a)及び(b)の状態において、着信ランプが点灯しており、表示器の表示に関わらず本体電源ONを認識できる。
【0042】
これまで、フラップ付きの携帯電話機で本発明を説明してきたが、フラップ無しの携帯電話機の場合の構成は、図1の構成図において、センサ6が省かれた構成である。
【0043】
また、電源スイッチ制御部5aの処理の流れは、図3のフローチャート図において、処理105が省かれて、処理104において特定時間が経過した場合(Yes)に処理106を行い、特定時間が経過していない場合(No)に、処理108に進むようになっている。
【0044】
次に、本発明のフラップ無しの携帯電話機における動作について、図5を使って説明する。図5は、本発明のフラップ無しの携帯電話機の動作の様子を示す説明図である。
本発明のフラップ無しの携帯電話機では、フラップ有りと同様に本体電源が投入されると、制御部5の電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされて、電源部10の電力が表示器8に供給され、表示器8に携帯電話機の状態や設定内容等の表示が為される。
【0045】
その後、特定時間キーボード7からの入力が行われないと、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がOFFにされ、電源部10から表示器8への電力供給が停止されて、図5(a)のように表示器8には何も表示されなくなる。
【0046】
そして、図5(b)のように、キーボード7の任意のキーが押下されたり、又は携帯電話機が呼出を受信して、通信回路部4から着信信号が入力されると、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されて、表示器8に携帯電話機の状態や設定内容等が表示される。
【0047】
尚、フラップ有りと同様に、着信ランプで本体電源の状態を示す機能が付いていれば、図5(a)及び(b)の状態において、着信ランプが点灯しており、表示器の表示に関わらず本体電源ONを認識できる。
【0048】
また、本発明の技術は、無線呼出受信機(ページャ)にも適用可能であり、本発明の無線呼出無線機における動作について、図6を使って説明する。図6は、本発明の無線呼出受信機の動作の様子を示す説明図である。
本発明の無線呼出受信機では、通常は、電源スイッチ9がOFFにされて電源部10の電力が表示器8に供給されず表示器8には何も表示していない。
【0049】
そして、無線呼出受信機が呼出を受信し、通信回路部4から着信信号が入力されると、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されて、表示器8に受信内容(メッセージ)が表示される。
【0050】
そして、表示器8に受信内容が表示された後に特定時間が経過すると、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がOFFにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されなくなり、表示器8には何も表示されなくなる。
【0051】
尚、携帯電話機と同様に、着信ランプで本体電源の状態を示す機能が付いていれば、図6(a)及び(b)の状態において、着信ランプが点灯しており、表示器の表示に関わらず本体電源ONを認識できる。
【0052】
本発明の構成及び作用を実施例の図面を参照しながら説明した。実施例の説明においては、携帯電話機を中心に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線システムの携帯端末でディスプレイ部を持つものに広く適用可能である。
【0053】
本発明の携帯電話機によれば、フラップが閉じられてセンサ6が閉状態を出力するか、又は、フラップが開状態であっても、キーボード7が押下されずに特定時間経過すると、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がOFFにされ、電源部10の電力が表示器8に供給されなくなり、表示器8の表示を停止するので、ポケット、鞄などでの携帯時や通話途中など、表示器8を見る必要のない時間帯には表示器8への電力供給を停止して、消費電力を節約し、携帯電話機の連続使用時間を長くすることができる効果がある。
【0054】
そして、フラップが開かれてセンサ6がフラップの開状態を出力した時、又はキーボード7の任意のキーが押下された時、又は呼出の受信によって通信回路部4から着信信号が入力された時に、電源スイッチ制御部5aの動作によって、電源スイッチ9がONにされ、電源部10の電力が表示器8に供給され表示器8に表示が為されるので、表示器8を見て各種情報を確認する必要のある時には、表示器8へ電力を供給して、有効に電力を消費できる効果がある。
【0055】
また、本体電源が投入されている間は着信ランプを点灯するので、表示器8に表示が為されていなくとも、本体電源のON/OFFが認識できる効果がある。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示器へ何も表示させなくし、表示器へ何も表示させなくした状態では、着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、表示器に状態や設定内容が表示されると、着信ランプを消す携帯電話機としているので、表示が必要な条件下で表示器に状態や設定内容が表示され、表示が不要な条件下で表示器へ何も表示させなくすることによって、消費電力を節約し、連続使用時間を長くでき、表示が停止していても着信ランプの点灯で本体電源の投入状況が認識でき、更に着信ランプの点滅で着信を認識でき、使い勝手を向上でき、また、消費電力を節約し、連続使用時間を長くできる効果がある。
【0057】
本発明によれば、キーの部分を覆うフラップを有し、着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、フラップが開かれると表示器に状態や設定内容を表示し、フラップが開かれた状態で着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示器へ何も表示させなくし、表示器へ何も表示させなくした状態では、着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、表示器に状態や設定内容が表示されると、着信ランプを消す携帯電話機としているので、表示が必要な条件下で表示器に状態や設定内容が表示され、表示が不要な条件下で表示器へ何も表示させなくすることによって、消費電力を節約し、連続使用時間を長くでき、表示が停止していても着信ランプの点灯で本体電源の投入状況が認識でき、更に着信ランプの点滅で着信を認識でき、使い勝手を向上でき、また、消費電力を節約し、連続使用時間を長くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラップ付き携帯電話機の構成ブロック図である。
【図2】本発明の携帯電話機のセンサの説明図である。
【図3】本発明の携帯電話機の制御部の電源スイッチ制御部における電源スイッチ制御処理の流れを示すフローチャート図である。
【図4】本発明の携帯電話機の動作の様子を示す説明図である。
【図5】本発明のフラップ無しの携帯電話機の動作の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の無線呼出受信機の動作の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1…アンテナ、 2…スピーカ、 3…マイク、 4…通信回路部、 5…制御部、 5a…電源スイッチ制御部、 6…センサ、 7…キーボード、 8…表示器、 9…電源スイッチ、 10…電源部
Claims (2)
- 着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、着信及びキー操作が特定時間行われないと、前記表示器へ何も表示させなくし、前記表示器へ何も表示させなくした状態では、前記着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、前記表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、前記着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、前記着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、前記表示器に状態や設定内容が表示されると、前記着信ランプを消すことを特徴とする携帯電話機。
- キーの部分を覆うフラップを有し、着信時、又はキー操作によって表示器に状態や設定内容が表示され、着信ランプにより着信を知らせる携帯電話機であって、フラップが開かれると表示器に状態や設定内容を表示し、フラップが開かれた状態で着信及びキー操作が特定時間行われないと、表示器へ何も表示させなくし、前記表示器へ何も表示させなくした状態では、前記着信ランプを点灯させることで電源が投入されていることを知らせ、前記表示器に何も表示させなくした状態で着信があると、当該表示器に状態や設定内容を表示すると共に、前記着信ランプを点滅させることで着信を知らせ、前記着信ランプが点灯されている状態で、キー操作が行われて、前記表示器に状態や設定内容が表示されると、前記着信ランプを消すことを特徴とする携帯電話機。
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