JP4138367B2 - フィルタユニット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,フィルタユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば外気を処理してクリーンルームに清浄空気を供給する際,化学物質吸着フィルタ(以下,「ケミカルフィルタ」という)が外気取入系等に設置されることがある。この場合,ケミカルフィルタ(たとえば活性炭フィルタ)は通常パネル等によって筒状に形成されたケーシング内において通過面が処理空気と垂直になるように配置され,当該ケーシングと一体になったケミカルフィルタユニットとして,粗塵を捕集するプレフィルタと,ケミカルフィルタ自体からの発塵をも捕集する高性能フィルタとの間に設置されている。
これによって塵埃除去フィルタユニットを通過した処理空気は,常時ケミカルフィルタユニットの通過面を通過して,処理されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,実際には,外気中の化学物質が許容濃度以下の場合には,ケミカルフィルタで処理する必要がない場合がある。
この点従来の方式では,処理空気を常時ケミカルフィルタを通過させて処理空気中の化学物質を常時吸着し続けているので,寿命を迎えるのが速かった。そのため交換のサイクルが短く問題であった。またケミカルフィルタは,通常の塵埃除去フィルタよりも高価であるため,コスト面でも問題があった。
さらにまたケミカルフィルタは流れる空気の圧力損失が他のフィルターに比べて大きいため,ケミカルフィルタを必要としない間も余分なエネルギー(送風動力=風量×ケミカルフィルタ圧力損失分)を消費し続け,省エネ上も問題であった。
【0004】
このような問題は,ケミカルフィルタで処理する必要がない場合にも,処理空気をケミカルフィルタを通過させて処理していることに起因している。したがって,たとえば外気中の化学物質が許容濃度以下の場合などケミカルフィルタで処理する必要がない場合に,ケミカルフィルタをバイパスさせるバイパス流路を別途設けることが考えられる。
【0005】
しかしながら,通常の外気導入系は,機械室などの設置スペースに制約があり,通過流路内いっぱいにケミカルフィルタを設置している関係上,別途パイパス流路を設けることが事実上不可能である。また新規に設置する場合,専用のバイパス流路を設けることは可能になるが,その分余計なスペースを必要とし,好ましくない。さらに専用のバイパス通路を設けても,その迂回路が分岐部,曲がり部を複数有することとなり,送風系の圧損が増加せざるを得ない。
【0006】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,フィルタユニット自体に余分なスペースがなくてもそのようなバイパス流路を構成することができ,フィルタでの処理との切替機構をもたせる事を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため,請求項1によれば,処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置されたフィルタと,前記フィルタの上流側又は下流側の端部に支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,前記フィルタの上流側又は下流側の端部の下方に配置された回動自在な他のダンパ翼とを有し,前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し,前記他のダンパ翼は,前記処理空気の流れと平行な状態では前記ケーシング内の底面と平行になり,かつ回動した際には前記フィルタの下方空間部を斜めに遮る形態を有し、前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする、フィルタユニットが提供される。
【0008】
かかる構成を有するフィルタユニットによれば,フィルタでの処理が不要な場合には,ダンパ翼,及び他のダンパ翼を流れと平行な状態(一般的な使用状態では水平状態)とすることで,ダンパ翼はフィルタの通過面を覆い,かつ他のダンパ翼はケーシング内の底面と平行になっているから,ケーシング内を流れる処理空気はフィルタの通過面を流れることなく,つまりバイパスしてそのまま流れていく。
【0009】
そしてダンパ翼,及び他のダンパ翼を回動させると,ダンパ翼はフィルタの上方空間部を斜めに遮り,他のダンパ翼はフィルタの下方空間部を斜めに遮るので,ケーシング内には,フィルタの通過面に処理空気を流す斜めの流路が形成される。これによってケーシング内を流れる空気は,フィルタの通過面を通過してフィルタによって処理されるのである。したがって,ダンパ翼,及び他のダンパ翼の回動動作によって,フィルタをバイパスしたりフィルタで処理するすることが同一ケーシング内にて切り換えられる。
【0010】
なおダンパ翼の回動支点は,フィルタの端部に直接設定しなくともよい。またダンパ翼,及び他のダンパ翼の回動は手動でもよいが,モータ等の駆動装置を利用すれば遠隔での操作が容易である。
【0011】
請求項2の発明は,前記請求項1の発明と本質的には同じであるが,ダンパ翼で遮るのがフィルタの上部空間かあるいは下部空間の相異がある。
【0012】
請求項3,4の発明は,ケーシング内に複数のフィルタが上下多段に配置されている場合の提案であり,その作用効果については,前記請求項1の発明と同様である。
【0013】
前記ダンパ翼と他のダンパ翼は連動して回動するように構成するとよい。かかる場合,適宜のリンク機構を採用すれば容易にこれを実現できる。回動させるにあたっては,モータ等の駆動装置によって回動させることが便利であるが,前記ダンパ翼と他のダンパ翼の回動支点側端部と対向する端部を昇降させる昇降機構を装備すれば,そのような連動した回動が容易である。また個別にモータダンパを設置してモータダンパを同時に制御するようにしてもよい。
【0014】
また請求項7によれば,処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に上下多段に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置された複数のフィルタと,前記各フィルタの上流側又は下流側の端部に揃って支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,少なくとも最下段のフィルタとケーシング内底部との間の空間部,又は最上段のフィルタとケーシング内上部との間の空間部を閉鎖して前記処理空気が通過するのを防止する遮蔽板とを有し,前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記各フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し、前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする,フィルタユニットが提供される。
【0015】
この請求項7の発明では,前出他のダンパ翼を持たずに,遮蔽板によって最下段のフィルタとケーシング内底部との間の空間部,及び最上段のフィルタとケーシング内上部との間の空間部を閉塞し,フィルタで処理する際に,これら空間部に対して処理空気が水平方向から流入するのを防止するものである。
【0022】
そして前記フィルタとして,化学物質吸着フィルタを採用した場合には,本発明の効果が顕著に現れる。
【0023】
なお以上の説明において,本発明のフィルタユニットは,通常の水平方向の使用を基に説明したが,本発明のフィルタユニットは縦方向の使用においても,所期の作用効果を奏することが可能である。さらにまたフィルタユニットを左右に倒して用いてもよい。すなわち本発明では,上下方向に回動する等,一応構成の説明上わかりやすくするために,「上下」という概念を用いているが,実際の使用にあたっては,後述の実施の形態で説明したような,水平設置に限らず,垂直設置,あるいは左右に倒した設置(この場合,ダンパ翼は左右方向に回動することになる),さらには斜めに設置した用い方も可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明すると,図1は,本実施の形態に係るフィルタユニットを組み込んだ,クリーンルーム等に清浄な空気を供給する空調システム1の構成の概略を示しており,方形のトンネル状のチャンバ2内には,外気OAの取入口3側から,塵埃除去フィルタユニット4,本実施の形態にかかるケミカルフィルタユニット5(たとえば化学吸着や触媒作用で化学物質を捕集,除去するフィルタユニット),活性炭等の粉末を除去する粉末除去フィルタユニット6,冷却コイルユニット7,加熱コイルユニット8が順に設置されている。これらは1つのケーシングに納められ,外調機を形成しているが,各々の構成要素をダクト接続してもよい。
【0025】
加熱コイルユニット8の下流側には,加湿装置(図示せず)が配置されている加湿エリア9が形成されている。そして加湿エリア9の下流側には,送風機10が設置されており,これら一連のユニットを通過して所望の清浄度,温湿度に調整された処理空気を,給気SAとして上部の吹出口から供給するようになっている。
【0026】
ケミカルフィルタユニット5自体は,5台のユニット12を並列に接続して構成され,各ユニット12は,基本的に同一構成を有している。そして各ユニット12自体は,さらに単位ユニット13を3段に積層した構成を有しており,この単位ユニット13自体が本発明の実施の形態を構成する。単位ユニット13は,ケーシングを構成するパネル材13aによって両側板,天板,底板が形成されている。
【0027】
単位ユニット13は,図2に示したように,水平方向に流れる処理空気と平行にフィルタ21の通過面(処理面)22が位置するように,複数のフィルタ21を間隔をもって上下多段に有している。したがってフィルタ21の上下には,空間部23が形成されている。なおフィルタ21には,たとえば活性炭を有する化学物質吸着フィルタを使用している。
【0028】
そして各フィルタ21の下流側端部には,当該下流側端部を回動支点Pとして回動自在なダンパ翼24が設けられている。ダンパ翼24は,全体として方形であり,フィルタ21の通過面を覆う形状を有している。ダンパ翼24の上流側端部には,つば部24aが設けられている。
【0029】
一方ユニット12の上流側には,前記単位ユニット13の各ダンパ翼24の上流側端部を連動させて昇降させる昇降機構31が配置されている。この昇降機構31は上下方向に移動する垂直に配置された支持柱32と,支持柱32を上下に駆動する駆動部33とを有している。そして支持柱32の前面,すなわちフィルタ21側には,各ダンパ翼24のつば部24aに接続固定される取付部34を支持するアーム部35が,フィルタ21に対応して設けられている。したがって,支持柱32が上方に移動すると,それに伴って各ダンパ翼24のつば部24aを持ち上げ,その結果,ダンパ翼24は前記回動支点Pを中心として回動する。
なお本実施の形態では,支持柱32は,上下3段に積層されている各単位ユニット13,すなわちユニット12のダンパ翼24の全てを同時に回動させるための長さ,並びにダンパ翼24の数と同じアーム部35の数を有している。
【0030】
支持柱32は,水平にかつダンパ翼24の回動支点の軸と平行に配置されているリンクバー36の一端部に接続されている。さらにリンクバー36はリンク材37とピン結合され,リンク材37自体は,駆動部33の駆動軸38とキー結合されている。したがって駆動軸38が回動すると,リンクバー36を介して支持柱32は上下に移動する。本実施の形態では,駆動部33にモジュトロールモータを使用している。
【0031】
リンクバー36の他端部近傍には,他の支持柱41が接続されている。この支持柱41は,ユニット12の隣に位置する他のユニット12における各ダンパ翼24を回動させるためのものである。したがって,本実施の形態では,1つの駆動部33の駆動軸38の回動で2本の支持柱32,41が上下に移動し,隣接する2つのユニット12のダンパ翼24を回動させることが可能である。
【0032】
リンクバー36の他端部には,リンク材42を介して回動自在なカウンターウエイト43がピン結合されている。またリンク材42の回動中心は,駆動部33の駆動軸38と同軸上に位置している。かかるカウンターウエイト43によって,駆動軸38の負荷が軽減されている。
【0033】
また単位ユニット13における最上段のフィルタ21Aの下流側端部には,単位ユニット13のケーシングの天板部分を構成するパネル材13aと,当該最上段のフィルタ21Aとの間の空間部を閉塞して,処理空気を下流側にそのまま通過させないための遮蔽板44が立設されている。同様に,単位ユニット13における最下段のフィルタ21Bの上流側端部には,単位ユニット13のケーシングの底板部分を構成するパネル材13aと,当該最下段のフィルタ21Bとの間の空間部を閉塞して,処理空気を下流側にそのまま通過させないための遮蔽板45が立設されている。
【0034】
実施の形態の前提となる構成例は以上のように構成されており,駆動部33の駆動によって支持柱32を上昇させれば,図3,図4に示したように,ダンパ翼24は,フィルタ21の下流側端部に設定されている回動支点Pを中心として回動し,ダンパ翼の上流側端部が,上段のフィルタ21の下面に当接し,ダンパ翼24はフィルタ21の上方の空間部を斜めに遮る(閉状態)。その結果,処理空気は各ダンパ翼24に沿って流れ,各ダンパ翼24を誘導板として,図に示したように,フィルタ21の通過面22を通過して下流へと流れていく。これによって,処理空気中の化学物質がフィルタ21によって除去される。なお図3,図4は上段のフィルタの図示を省略しているが,最上段では天板と遮蔽板44で遮られて未処理空気を下流に通さないようになっている。同様に,最下段のフィルタ21Bの下方の空間部は,図4に示したように遮蔽板45によって閉塞されているので,当該空間部には処理空気が水平方向からは流入しない。
【0035】
一方,処理空気中の化学物質が許容濃度以下の場合には,フィルタ21を通過させて処理する必要がないので,駆動部33の駆動によって支持柱32を下降させて,図5,図6に示したように,ダンパ翼24を水平にしてフィルタ21の通過面22を覆うようにすればよい。そうすると,各フィルタ21の上方空間は,開放状態となり,処理空気はそのまま水平方向に流れていく。つまりフィルタ21の通過面22を通過せず,そのままフィルタ21をバイパスしていくことになる。
【0036】
以上の例によれば,ダンパ翼24を回動させるだけで,フィルタ21を通過させて処理する場合と,フィルタ21をバイパスする場合とを簡単に切り換えることが可能である。しかも同一ケーシング内でかかる切替が実現でき,パイパス流路用のスペースを別途設ける必要がない。したがって,既存の設備,スペースに対しても適用可能である。
【0037】
なおダンパ翼24を回動させてフィルタ21の上方空間部を斜めに遮る際には,ダンパ翼24の先端部が上段のフィルタ21の下面と密着していることが必要であるが,たとえばダンパ翼24の先端部やフィルタ21の下面の接触部に,適宜弾性体を設けておけば,密着性をより確実なものとすることができる。
【0038】
そしてダンパ翼24の回動は,駆動部33による駆動によって同時にかつ全て連動して行われるので,操作が容易である。また1つの駆動部33によって2つのユニット12の全てのダンパ翼24の回動が行えるので,駆動部33の必要数が低減されている。もちろん全てのユニット12のダンパ翼24の回動を1つの駆動部33が担当してもよい。
【0039】
さらにまたそのような昇降機構31を使用せず,各ダンパ翼24自体をモータ等で直接回動させる機構とし,当該回動の制御を電気的に行うようにしてもよい。
【0040】
前記の例では,最上段のフィルタ21Aの上部空間,及び最下段のフィルタ21Bの下部空間は,各々遮蔽板44,45によって常時処理空気が水平方向に流れ込まないようにしていたが,バイパス時の流量をさらに確保するため,そのような遮蔽板を設けず,さらにたとえば図7に示したように,ケーシングを構成する底板のパネル材13aの端部に別途他のダンパ翼51を設けてもよい。
【0041】
図7〜10はかかる場合の様子を示しており,フィルタ21での処理時については,図7,図8に示したように,前出の例と同様な流量であるが,フィルタ21のバイパス時では,他のダンパ翼51も開放するので,最下段のフィルタ21Bの下方空間部を通じても処理空気が流れ,その分処理空気の流量が増大している。同様に,最上段のフィルタ21の上方空間部についても,遮蔽板を有さないため,その分バイパス時の処理空気の流量が増大している。かかる場合も,他のダンパ翼51自体を支持柱32によってダンパ翼24と同時に連動させるとよい。
【0042】
以上のように,本発明によれば,ダンパ翼の回動操作によって同一ケーシング内において殆ど流量差なくフィルタで処理する場合と,フィルタをバイパスさせることが可能であるから,フィルタとしてケミカルフィルタを用いた場合,従来のような常時処理と比較して,その寿命を延ばすことが可能である。
【0043】
本発明の適した使用例としては,たとえばクリーンルームの「枯らし運転」が挙げられる。これはコンクリートから発生する不純物のため,稼働当初は循環する空気に対しケミカルフィルタで当該不純物を除去する必要があるものの,慣らし運転が終了した後は,格別必要な場合を除き,ケミカルフィルタでの処理が不要となるケースである。かかる場合,本発明では,そのような稼働当初は,ダンパ翼24を回動させてフィルタ21での処理を行うようにし,その後慣らし運転後に,ダンパ翼24を開放して(ダンパ翼24でフィルタ21の略全面を覆うようにし)フィルタ21をバイパスさせるとよい。
【0044】
さらに外気を取り入れる場合,たとえば工場における生産装置の事故時や,火山の爆発など,突発的に外気中の化学物質の濃度が高くなることがあるが,かかる場合には,再びダンパ翼24を回動させて閉状態(ダンパ翼24がフィルタ21に対し起きた状態)とし,フィルタ21での処理を行うようにすればよい。このように本発明によれば,運転当初の事情やその後の突発的事情に対して,迅速かつ容易に対処することが可能であり,フィルタ21の効果的な運用が可能になっている。そのような突発的な濃度の上昇に迅速に対応させるには,たとえば処理空気中の汚染物質の濃度を測定し,許容値を超えた場合に,駆動部33を自動的に作動させて,ダンパ翼24を閉状態とするように制御しておけばよい。
【0045】
なお以上の例では,ダンパ翼の回動支点Pはフィルタ21の下流側端部に設定していたが,上流側端部に設定してもよい。但しこの場合には,ダンパ翼24を閉状態,すなわち上方に回動させてフィルタ21の処理面22を通過させる際,処理空気の風圧によって,ダンパ翼に対して下方へ力が加わるので,駆動部33の負担を考慮すれば,前出実施の形態のように,回動支点は下流側端部に設定することが好ましい。
【0046】
前記の例では,ケーシングの天板と底板との間を平行に被処理空気が流れる構成で説明したが,ケーシングの両側板と平行に被処理空気が流れるように構成してもよい。すなわちフィルタを水平方向に配して多段に配置するのではなく,垂直方向に配して並列に配置して構成しても,全く同様な作用効果が得られる。つまりユニット12を左右に倒して使用してもよい。この場合は,駆動部33は,床面に設置するのではなく,チャンバ2の側部に設けることになる。
【0047】
前記の例においてダンパ翼24を斜めに位置させてフィルタ21による処理を実行する際,リークを防止するため,ダンパ翼24によるシールド性を向上させることが好ましい。例えば図11に示したように,回動支点Pをフィルタ21の下流側の端部に設定した場合,フィルタ21による処理時においては,処理空気がすべてダンパ翼24に沿ってもれなく上方のフィルタ21の通過面を通過させることが好ましい。
【0048】
したがって例えば図12に示したように,フィルタ21を収容しその両サイドと気流と直交する面を遮蔽し,それと共にダンパ翼24の周辺部を密着して支持するフレーム部材61をユニットに設けることが提案できる。
【0049】
図13にその一例を示した。このフレーム部材61は,まずフィルタ21を水平に載置する載置枠62の両側に,側面から見て略三角形の支持部63を有している。この支持部63は既述したダンパの閉止の際の気密性の確保にも貢献するものである。またフレーム部材61は上流側に,気流に対して閉じた垂直部64を有している。そしてこれら支持部63,垂直部64の上面に,ダンパ翼24を密着して支持する四角枠形状のフランジ部65を有している。このフランジ部65の材質は,例えばゴム材でもよく,さらにダンパ翼24との密着性を確保して風圧等による若干の変形にも良好な密着を維持するため,ゴム磁石を採用するとよい。かかる構成により,フィルタ21での処理時においては,図12に示したように,ダンパ翼24とフランジ部65とが気密に密着し,処理時のリークを防止することが可能である。かかる場合,ダンパ翼24の周辺部にゴム磁石を取り付けてもよい。
【0050】
フィルタ21自体は,メンテナンスや交換の利便を考慮して,枠体62に載置自在に構成する必要があるが,かかる場合,載置されたフィルタ21が容易に位置ズレしないことが好ましい。そこで次のようなフィルタ21のセット機構が提案できる。
【0051】
支持部63の内側には,段部63aを形成する。したがって,フィルタ21は,段部63aと載置枠62との間に挿入してセットすることになり,図示の例では取り外す場合は,下流側(手前方向)から引き出すことになる。通常この種のフィルタ21は,ろ材21aを囲むフレーム部21bを有しているので,セットした後は,図14に示したように,例えば適宜の押さえ部材71によってフレーム部21を載置枠62に対して抑えるようにして固定すれば,フィルタ21は容易に位置ズレせず,しかも載置枠62とフィルタ21のフレーム部21bとの密着性も確保できる。
【0052】
他方,フィルタ21を取り外す際には,押さえ部材71による押さえを解除して,フィルタ21を引き出せばよいが,フィルタ21は,段部63aと載置枠62によって構成されたいわばスロット内にぴったりと納まっているので,また例えば使用中に湿気や埃などが原因で引きだ出しづらいことも予想される。かかる場合,フレーム部21bの下流側(手前方向)に適宜のつまみや取っ手を予め設けておけばよい。しかしながら,フレーム部21に対してそのような加工を希望しない場合には,次のような構成を提案できる。
【0053】
すなわちフレーム部材61の,フィルタが挿入される側と対向する側に位置する垂直部65に孔64aを複数形成し(例えば図示では上流側に形成している),外側からナット66を固着する。そしてフィルタ21を引き出す場合には,例えば図14に示したような先端にネジ67aを切ったハンドル67を用意し,ハンドル67を回して,ネジ67aナット66内に螺入させて垂直部64の内側に突出させれば,ネジ67a先端がフィルタ21のフレーム部の上流側端面を押す(図14)。したがって,フィルタ21の下流側端面を,前記スロットから突出させることができ,後のフィルタ21の引き出し作業が容易に行える。なおナット66の螺孔からエアの侵入を防止するため,常態ではナット66に蝶ネジ等のネジを螺着させておけばよい。
【0054】
次に前記押さえ部材71の例をいくつか提案する。まず図15に示した押さえ部材81は,載置枠62に対して回動自在な回動部82と,細幅形状の板バネを折曲して構成した押さえ部83とを有している。回動部82は下端部82aが載置枠62の孔62aを介して下面側に突出して折り曲げられている。また回動部82は,水平な押さえバー82bを中程に有している。一方押さえ部83の一端部は載置枠62の上面の方形の孔84に係止され,他端部は,適宜折曲されてフレーム部21bの上面に対して押圧自在になっている。そして押さえ部83の本体には,2カ所に凹部83c,83dが設けられている。
【0055】
そして図16に示したように,下側の凹部83dに押さえバー82bを位置させた場合には,他端部がフレーム部21bに対する押圧を解除でき,図17に示したように,上側の凹部83cに押さえバー82bを位置させた場合には,他端部がフレーム部21bを押圧するようになっている。なお解除した後は,回動部83,押さえ部83とも載置枠62から撤去することができ,フィルタ21を引き出す際に邪魔とならない。
【0056】
図18に示した押さえ部材91は,前記押さえ部材81の変形例であり,基本的な構成は同様であるが,押さえ部材81と異なり,図19に示したように,上側の凹部83cに押さえバー82bを位置させた場合には,他端部がフレーム部21bに対して押圧し,図20に示したように,下側の凹部83dに押さえバー82bを位置させた場合には,他端部がフレーム部21bに対する押圧を解除するようになっている。
【0057】
図19に示した押さえ部材101は,板バネを折曲して構成される押さえ部102の構造をより単純化し,一端部側に押圧部102aを形成し,この押圧部102a内に孔(図示せず)を形成した。そしてこの孔に先端部104aが折曲され,後端部104bにネジが切られたフックネジ104を挿入して先端部104aを載置枠62の下面側で係止し,後端部104bに対して,蝶ナット105で締め付けた構成を有している。
【0058】
かかる構成を有する押さえ部材101によれば,蝶ナット105の締め付けによって押圧部102aがフレームを押圧し,逆に緩めることによって当該押圧を解除することができる。そして蝶ナット105をフックネジ104から外すと,この押さえ部材101も載置枠62から撤去することができる。
【0059】
次に他の参考例について説明する。図22に示した単位ユニット111は,パネル材によって構成されたケーシング112内に,フィルタ21が所定間隔,例えば等間隔で上下多段に配置されている。そして図23にも示したように,一段おきのフィルタ21の上流側端部には,扉部材113が回動自在に設けられている。この扉部材113は,各フィルタ21の上部と下部に形成された空間部内への処理空気の進入を選択的に切り換えて阻止できる形態を有している。
【0060】
一方,各フィルタ21の下流側端部には,フィルタ21によって上下多段に形成された空間部を1つおきに,後端部,すなわち下流側で閉鎖するように,遮蔽板114が設けられている。
【0061】
図22に示したように,各扉部材113は,既述の実施の形態で採用した支持柱32と同様な機能を有する支持柱115によって全て同期して回動させることが可能である。この支持柱115の上下動については,既述の実施の形態で採用した昇降機構31を採用することができる。
【0062】
この参考例は,以上のような構成を有しており,フィルタ21による処理を実施する場合には,図23に示したように,各扉部材113を上方に回動させて,フィルタ21の上部空間を一段おきに閉鎖する。それによってケーシング112内を流れる処理空気は1つおきに形成された進入可能な空間部へと流れ込む。しかしながら当該進入可能な空間部の後端部(下流側)には,遮蔽板114が配置されているので,そのまま下流側に通過することはできず,フィルタ21の通過面を通じて流れていくことになる。これによってフィルタ21による処理が実行される。この場合,フィルタ21自体は,処理空気の流れと平行に設置されているから,広い面積で処理することができ。
【0063】
一方フィルタ21をバイパスさせる場合には,図24に示したように,扉部材113を下方に回動させて遮蔽板114によって通過が阻止されている空間部の前端部(入口側,すなわち上流側)を閉鎖する。これによってケーシング112内に流れる処理空気は,そのまま扉部材113によって閉鎖されていない空間部に流れていき,フィルタ21をそのままバイパスして下流側に流れていくことになる。
【0064】
かかる参考例によれば,全体として構造が簡素化され,またリークの問題も容易に解決できる。
【0065】
さらに他の参考例について説明する。前記した例では,フィルタ21をケーシング内に処理空気の流れと平行になるように配置していたが,図25に示したようにこの参考例では,フィルタ21は斜めに配置されている。すなわち同図に示したように,ケーシング112の側面からみて2個のフィルタ21が上流側で開口したV字型を形成するように,各フィルタ21の下流側の端部が接続部材121によって気密に接続されている。そしてこのようなフィルタペアがケーシング112内に上下多段に配置されているが,各フィルタペアにおける各フィルタ21の上流側端部は,各々上側のフィルタ21については,上段に位置するフィルタの上流側端部と,下側のフィルタ21については,下段に位置するフィルタ21の上流側端部と接することがないように,所定の間隔をおいて多段に配置されている。当該間隔がフィルタバイパス流路入口Bを構成する。なお本参考例では,ケーシング112内に配置されるフィルタ21の数を奇数としたため,最下段のフィルタ21については,下流側端部をケーシング112の内面に気密に密着させて接続している。
【0066】
そしてこのようにしてフィルタ21が配置されたエリアがフィルタの配置領域Fを構成する。また側面からみてV字型に形成されたフィルタペアの上流側の開口部がフィルタ通過流路入口Aを構成する。したがって,図25からわかるように,フィルタバイパス流路入口Bとフィルタ通過流路入口Aとが上下方向に交互に形成されている。
【0067】
各フィルタ21の上流側端部には,扉部材122が上下方向に回動自在に設けられている。この扉部材122の回動によって,フィルタバイパス流路入口Bとフィルタ通過流路入口Aとを選択的に閉鎖することが可能になっている。なお本参考例では,最上段に位置するフィルタバイパス流路入口Bと最下段に位置するフィルタ通過流路入口Aは,各々1枚の扉部材122で閉鎖でき,残りのフィルタバイパス流路入口Bとフィルタ通過流路入口Aについては,上下の2枚の扉部材122で閉鎖することになる。扉部材122の枚数を減少させるためには,当該残りのフィルタバイパス流路入口Bとフィルタ通過流路入口Aとを同時に閉鎖できるより大きい扉部材を用意し,これを各フィルタ21の一段おきの端部に設ければよい。
【0068】
参考例は以上のように構成されており,フィルタ21による処理を実施する場合には,図25に示したように,扉部材122を回動させて,フィルタバイパス流路入口Bを閉鎖する。それによって,ケーシング112内を流れる処理空気は,フィルタ通過流路入口Aへと流入する。このとき各フィルタ21の端部は気密に接続されているので,そのまま平行に流れることはできず,上下に斜めに配置されているフィルタ21の通過面を通過して下流側に流れることになる。したがってフィルタ21による処理が実行される。
【0069】
一方フィルタ21をバイパスさせる場合には,図26に示したように扉部材122を回動させて,フィルタ通過流路入口Aを閉鎖する。それによって,ケーシング112内を流れる処理空気は,フィルタバイパス流路入口Bへと流入し,そのまま下流側に流れていき,フィルタ21をバイパスする。かかるによれば,図22に示した例よりもフィルタバイパス時の圧力損失が小さくなる。
【0070】
なお図25に示した例において,気流を逆の方向から流すようにすれば,フィルタ通過流路入口Aは,フィルタ通過流路出口となり,またフィルタバイパス流路入口Bは,フィルタバイパス流路出口となって,各々先に述べた場合と同様,図25のように扉部材122を閉鎖した場合には,フィルタ処理をすることになり,図26のように扉部材122を閉鎖した場合には,フィルタをバイパスすることとなる。かかる場合には,側面からみたV字型のフィルタペアにおける角隅部に塵埃やパーティクルが溜まりにくいというメリットがある。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば,フィルタユニット自体に余分なスペースがなくてもフィルタを通過させないバイパス流路をケーシング内にそのまま形成することができ,フィルタ処理との流路の切替が可能である。したがって,既存設備に対しても適用可能である。そして一般的なバイパス路が分岐,合流,曲がり部を複数備えて空気抵抗が大きいのに対して,本発明は省エネルギに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるフィルタユニットを組み込んだ空調システムの概観を示す斜視図である。
【図2】単位ユニットの斜視図である。
【図3】ダンパ翼を回動させて閉状態にしてフィルタで処理する場合の気流の流れを示す斜視図である。
【図4】ダンパ翼を回動させて閉状態にしてフィルタで処理する場合の気流の流れを示す側面図である。
【図5】ダンパ翼を水平にして開状態にしてフィルタをバイパスする場合の気流の流れを示す斜視図である。
【図6】ダンパ翼を水平にして開状態にしてフィルタをバイパスする場合の気流の流れを示す側面図である。
【図7】ケーシング底部のパネル材に他のダンパ翼を設置した例におけるダンパ翼を回動させて閉状態にしてフィルタで処理する場合の気流の流れを示す斜視図である。
【図8】ケーシング底部のパネル材に他のダンパ翼を設置した例におけるダンパ翼を回動させて閉状態にしてフィルタで処理する場合の気流の流れを示す側面図である。
【図9】ケーシング底部のパネル材に他のダンパ翼を設置した例におけるダンパ翼を水平にして開状態にしてフィルタをバイパスする場合の気流の流れを示す斜視図である。
【図10】ケーシング底部のパネル材に他のダンパ翼を設置した例におけるダンパ翼を水平にして開状態にしてフィルタをバイパスする場合の気流の流れを示す側面図である。
【図11】ダンパ翼を斜めにしたときの気流の流れを説明する説明図である。
【図12】図11においてフレーム部材を設けた際の説明図である。
【図13】フィルタをセットする前のフレーム部材の斜視図である。
【図14】フィルタをセットした際のフレーム部材の斜視図である。
【図15】押さえ部材の斜視図である。
【図16】図15の押さえ部材において押圧を解除した際の説明図である。
【図17】図15の押さえ部材において押圧した際の説明図である。
【図18】他の押さえ部材の斜視図である。
【図19】図18の押さえ部材において押圧を解除した際の説明図である。
【図20】図18の押さえ部材において押圧した際の説明図である。
【図21】蝶ナットを利用した押さえ部材の斜視図である。
【図22】他の実施の形態にかかる単位ユニットの斜視図である。
【図23】図22の単位ユニットにおけるフィルタ処理時の気流の流れを示す説明図である。
【図24】図22の単位ユニットにおけるフィルタバイパス時の気流の流れを示す説明図である。
【図25】 フィルタを斜めに配置した他のにおけるフィルタ処理時の気流の流れを示す説明図である。
【図26】 フィルタを斜めに配置した他のにおけるフィルタバイパス時の気流の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
2 チャンバ
5 ケミカルフィルタユニット
12 ユニット
13 単位ユニット
13a パネル材
21 フィルタ
21A 最上段のフィルタ
21B 最下段のフィルタ
22 通過面
24 ダンパ翼
24a つば部
31 昇降機構
32 支持柱
33 駆動部
36 リンクバー
44,45 遮蔽板

Claims (11)

  1. 処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,
    通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置されたフィルタと,
    前記フィルタの上流側又は下流側の端部に支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,
    前記フィルタの上流側又は下流側の端部の下方に配置された回動自在な他のダンパ翼とを有し,
    前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し,
    前記他のダンパ翼は,前記処理空気の流れと平行な状態では前記ケーシング内の底面と平行になり,かつ回動した際には前記フィルタの下方空間部を斜めに遮る形態を有し、
    前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、
    前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする、フィルタユニット。
  2. 処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,
    通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置されたフィルタと,
    前記フィルタの上流側又は下流側の端部に支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,
    前記フィルタの上流側又は下流側の端部の上方に配置された回動自在な他のダンパ翼とを有し,
    前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記フィルタの下方空間部を斜めに遮る形態を有し,
    前記他のダンパ翼は,前記処理空気の流れと平行な状態では前記ケーシング内の上面と平行になり,かつ回動した際には前記フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し、
    前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、
    前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする,フィルタユニット。
  3. 処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,
    通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に上下多段に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置された複数のフィルタと,
    前記各フィルタの上流側又は下流側の端部に揃って支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,
    最下段のフィルタに合わせて最下段のフィルタの上流側又は下流側の端部の下方に配置された回動自在な他のダンパ翼とを有し,
    前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記各フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し,
    前記他のダンパ翼は,前記処理空気の流れと平行な状態では前記ケーシング内の底面と平行になり,かつ回動した際には前記最下段のフィルタの下方空間部を斜めに遮る形態を有し、
    前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、
    前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けら れていることを特徴とする,フィルタユニット。
  4. 処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,
    通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に上下多段に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置された複数のフィルタと,
    前記各フィルタの上流側又は下流側の端部に揃って支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,
    最上段のフィルタに合わせて最上段のフィルタの上流側又は下流側の端部の上方に配置された回動自在な他のダンパ翼とを有し,
    前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記各フィルタの下方空間部を斜めに遮るものであり,
    前記他のダンパ翼は,前記処理空気の流れと平行な状態では前記ケーシング内の上面と平行になり,かつ回動した際には前記最上段のフィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し、
    前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、
    前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする,フィルタユニット。
  5. 前記ダンパ翼と他のダンパ翼は連動して回動することを特徴とする,請求項1,2,3又は4のいずれかに記載のフィルタユニット。
  6. 前記ダンパ翼と他のダンパ翼の回動支点側端部と対向する端部を昇降させる昇降機構を有することを特徴とする,請求項5に記載のフィルタユニット。
  7. 処理空気が通過するケーシングと,このケーシング内に配置され前記処理空気を清浄化するためのフィルタとを有するフィルタユニットであって,
    通過面が前記ケーシング内において処理空気の流れと平行に設置され,かつ上下に空間部を形成するように、ケーシング内に上下多段に配置されるフレーム部材の載置枠に水平に載置された複数のフィルタと,
    前記各フィルタの上流側又は下流側の端部に揃って支点を有して上下方向に回動するダンパ翼と,
    少なくとも最下段のフィルタとケーシング内底部との間の空間部,又は最上段のフィルタとケーシング内上部との間の空間部を閉鎖して前記処理空気が通過するのを防止する遮蔽板とを有し,
    前記ダンパ翼は前記処理空気の流れと平行な状態では前記フィルタの通過面を覆い,かつ回動した際には前記各フィルタの上方空間部を斜めに遮る形態を有し、
    前記フレーム部材は、ダンパ翼を密着して支持する四角枠形状のフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記フィルタに対して斜めに配置され、
    前記フランジ部はゴム磁石からなるか、またはダンパ翼の周辺部にゴム磁石が取り付けられていることを特徴とする,フィルタユニット。
  8. 前記各ダンパ翼は連動して回動することを特徴とする,請求項7に記載のフィルタユニット。
  9. 前記各ダンパ翼における回動支点側端部と対向する端部を昇降させる昇降機構を有することを特徴とする,請求項8に記載のフィルタユニット。
  10. 前記フレーム部材は、前記フランジ部を支持する支持部に設けられた段部と前記載置枠とによって構成されるスロット部を有し、前記フィルタは当該スロット部に収容されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のフィルタユニット。
  11. 前記フィルタは,化学物質吸着フィルタであることを特徴とする,請求項1〜10のいずれかに記載のフィルタユニット。
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