JP4137839B2 - トリマー屑からなる冷却材を製造する設備 - Google Patents

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本発明は、トリマー屑帯を切断し、切断されたトリマー屑を冷却材として溶鋼に投入して溶鋼の温度を下げるトリマー屑からなる冷却材を製造する設備に関する。
従来、製鉄所等で金属ストリップの幅方向の側端部をサイドトリマーによりトリミングして発生するトリマー屑は、トリマー屑の切断装置によって、さらに短く切断され、製鋼原料用のスクラップとして使用されている。このようなトリマー屑の切断装置の一例として、サイドトリマーの出側に配置され、トリマー屑を所定の長さ(200〜300mm)のトリマー屑帯に切断してスクラップバッグに回収するように構成されたものであって、チョッパーの上刃と下刃の磨耗部位を分散させるものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
一方、取鍋精錬工程においては、取鍋内の溶鋼の温度を微調整することが要求されており、これを満たすために、例えば、スクラップとなった鋼板をプレスにより細かく(20〜40mm角)切断して形成したポンチ屑を冷却材として取鍋内に投入している。
特開2003−71628号公報(図1、図2)
しかしながら、前記従来のトリマー屑の切断装置、及び冷却材により溶鋼の温度を微調整する方法においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
トリマー屑の切断装置においては、切断されたトリマー屑帯はあくまで、溶鋼用のスクラップとして使用するものであって、切断されたサイズが大きく(長さが200〜300mm)、取鍋内に投入して溶鋼の温度を微調整するための冷却材として使用することはできなかった。
一方、ポンチ屑を冷却材として使用して溶鋼の温度を微調整する方法においては、ポンチ屑をプレス加工により形成するので、冷却材を製造する生産性が劣っていた。また、プレス加工する鋼板の材質が一定でないため、冷却材の材質を一定に保つことが困難であり、これにより、溶鋼の品質を維持することが困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、溶鋼に投入する冷却材を小さなサイズ、かつ一定の材質で、しかも、生産性を高くして製造できるトリマー屑からなる冷却材を製造する設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備は、金属ストリップの幅方向の両端部をトリミングして発生したトリマー屑帯を切断し、溶鋼に投入して該溶鋼の温度を下げるトリマー屑からなる冷却材を製造する設備であって、
長尺の前記トリマー屑帯を供給するフィーダーと、
前記フィーダーから供給された前記トリマー屑帯を振動させながら、その長さ方向に整列させて搬送する断面V字形の搬送路を複数列有し、しかも、前記各搬送路の下流端部にはそれぞれ、搬送方向長さが所定の長さ以下の長さ方向に整列された前記トリマー屑帯を分離可能なスリット孔が形成された整列コンベアと、
前記整列コンベアの前記スリット孔の直下に供給部が配置され、前記スリット孔から長さ方向に整列されて落下する前記トリマー屑帯を受け取り、整列された状態で搬送する無端式のポケットコンベアと、
前記ポケットコンベアの排出部の直下に供給口が設けられ、平行間隔をあけて配置され対向して回転する一対の刃物駆動軸、及び該一対の刃物駆動軸の軸方向に沿って交互に設けられ、交差して噛み合う複数の刃部が円周方向に等ピッチで形成された複数の板状の回転刃物を有し、該回転刃物の回転により、前記ポケットコンベアから長さ方向に整列されて供給される前記トリマー屑帯を前記冷却材に適したサイズに切断する2軸切断機とを備え、しかも、前記刃物駆動軸は断面が6〜8角形状に形成されて、前記回転刃物の断面が対応する6〜8角形状のボス部に嵌入し、前記回転刃物のボス部の6〜8角形の内周の各辺には、半径方向内側を中心とする半円形状の切欠きが形成され、該切欠きによって前記回転刃物を熱処理する際に発生する前記ボス部の内側への変形を抑制し、前記刃物駆動軸と前記回転刃物のボス部との動力伝達部位が6〜8角形の角部になるように構成している。
これによって、フィーダーからランダムな方向に供給されたトリマー屑帯は、複数列の搬送路を備えた整列コンベアの上流側から下流側に沿って徐々に整列されて搬送され、搬送路の下流端部に形成されたスリット孔を介して、所定の長さ以下のものがポケットコンベアに長さ方向に整列されて落下し、整列された状態でポケットコンベアから2軸切断機に供給され、2軸切断機において、対向して回転する回転刃物の対となる刃部の回転による噛み合い作用により、細かく切断される。
請求項2記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備は、請求項1記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備において、前記整列コンベアの前記スリット孔の搬送方向長さは、前記2軸切断機に供給可能な前記トリマー屑帯の長さの0.45〜0.6とする。これによって、所定の長さ以上のトリマー屑帯を搬送して切断することがない。
特に、請求項1記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備は、前記刃物駆動軸は断面が6〜8角形状に形成されて、前記回転刃物の断面が対応する6〜8角形状のボス部に嵌入し、前記回転刃物のボス部の6〜8角形の内周の各辺には、半径方向内側を中心とする半円形状の切欠きが形成され、該切欠きによって前記回転刃物を熱処理する際に発生する前記ボス部の内側への変形を抑制し、前記刃物駆動軸と前記回転刃物のボス部との動力伝達部位が6〜8角形の角部になるように構成しているので、熱処理の際、ボス部の変形を抑制することができ、これにより、刃物駆動軸と回転刃物のボス部との動力伝達部位が6〜8角形の角部になるので、刃物駆動軸及び回転刃物のボス部に伝達力が均等に作用する。
請求項1、2記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備においては、フィーダーからランダムな方向に供給されたトリマー屑帯は、複数列の搬送路を備えた整列コンベアの上流側から下流側に沿って徐々に整列されて搬送され、搬送路の下流端部に形成されたスリット孔を介して、所定の長さ以下のものがポケットコンベアに長さ方向に整列されて落下し、整列された状態でポケットコンベアから2軸切断機に供給され、2軸切断機おいて、対向して回転する回転刃物の対となる刃部の回転による噛み合い作用により、細かく切断される。従って、簡単な構成により、ランダムな方向で供給された一定の材質のトリマー屑帯を整列させた状態で2軸切断機に供給して細かいトリマー屑に切断することができ、しかも、効率的に冷却材を製造することができる。
特に、請求項2記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備においては、所定の長さ以上のトリマー屑を搬送して切断することがないので、搬送及び切断トラブルを回避することができ、この結果、冷却材の生産性が向上する。
また、請求項1記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備においては、刃物駆動軸と回転刃物のボス部との動力伝達部位が6〜8角形の角部になるので、刃物駆動軸及び回転刃物のボス部に伝達力が均等に作用するため、刃物駆動軸及び回転刃物の損傷や破損の恐れがなくなる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るトリマー屑からなる冷却材を製造する設備の平面図、図2は同トリマー屑からなる冷却材を製造する設備の正面図、図3は同トリマー屑からなる冷却材を製造する設備の側面図、図4は図1の矢視A−A断面図、図5は図3の矢視B−B断面図、図6は図5の矢視C−C断面図、図7は回転刃物のボス部と刃物駆動軸との取り合いを示す説明図である。
図1〜図3、図5及び図6に示すように、本発明の一実施の形態に係るトリマー屑からなる冷却材を製造する設備10は、金属ストリップ(図示せず)の幅方向の両端部をトリミングして発生したトリマー屑帯(一例として、厚さ1.2〜8mm、幅10〜40mm、長さ200〜600mm)11を切断してトリマー屑(一例として、長さ30mm×幅10〜40mm)12とし、この細かく切断されたトリマー屑12を溶鋼(図示せず)に投入して該溶鋼の温度を下げる冷却材を製造する設備である。
図1〜図4に示すように、トリマー屑からなる冷却材を製造する設備10は、長尺(一例として、長さ200〜600mm)のトリマー屑帯11を貯留し、払い出し可能な屑箱13と、屑箱13を載置して屑箱13内のトリマー屑帯11を間欠的に払い出す払出装置14と、屑箱13から払い出されたトリマー屑帯11を定量切り出して供給するフィーダーの一例である振動フィーダー15と、振動フィーダー15から供給されたトリマー屑帯11を振動させながら長さ方向(搬送方向)Hに整列させて搬送する断面V字形の搬送路16を4列有し、しかも、各搬送路16の下流端部にはそれぞれ、所定の長さ以下の長さのトリマー屑帯11を分離して下方に落下させることができる、搬送方向長さLで幅Wのスリット孔17〜20が形成された整列コンベア21とを有している。ここで、整列コンベア21の搬送方向をX方向、X方向に直交する水平方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向と定義する。
トリマー屑からなる冷却材を製造する設備10は、さらに、整列コンベア21のスリット孔17〜20の直下に供給部22が配置され、スリット孔17〜20から長さ方向(X方向)に整列されて落下するトリマー屑帯11を受け取り、整列された状態で整列コンベア21の搬送方向と直交する方向(Y方向)に、しかも、上方にトリマー屑帯11を搬送する無端式のポケットコンベア23と、ポケットコンベア23の排出部24の直下に供給口25が設けられ、ポケットコンベア23から長さ方向(X方向)に整列されて供給されるトリマー屑帯11を前記冷却材に適したサイズのトリマー屑12に切断する2軸切断機26とを備えている。以下、これらについて詳しく説明する。
図1〜図3に示すように、払出装置14にセットされた屑箱13は、形鋼及び鋼板を組み合わせて略直方体状に形成されており、上部に開口を有し、かつ振動フィーダー15側の前部に払出口27を備えている。屑箱13内のトリマー屑帯11は、払出口27に配置された対となるゲート板28、29により振動フィーダー15側(X方向側)に向かって搬送断面が縮小されて搬送され、払出口27を経由して振動フィーダー15の上流側に落下するようになっている。屑箱13は3〜10トンのトリマー屑帯11を貯留することができ、払出装置14に着脱可能に設けられている。
払出装置14は床面Fに設けられ、略直方体状に形成された固定架台30と、固定架台30上にコイルスプリングを備えた複数の支持部材31を介して設けられた振動テーブル32と、振動テーブル32に搬送方向の前方上方、即ち図2に示す矢印の方向に加振力33を付与する加振機構34とを備えている。
振動フィーダー15は、床面Fに設けられた固定架台35と、固定架台35上にコイルスプリングを備えた複数の支持部材36を介して設けられたフィーダー本体37と、フィーダー本体37を加振する加振機構(図示せず)とを備えている。フィーダー本体37は、屑箱13の幅と同じ幅を上流側に備えた拡幅部38と、拡幅部38の下流端に1列の搬送路が一体的に連通して設けられ、拡幅部38の幅の約1/4の幅を有する縮小部39とを備えている。
整列コンベア21は、床面FのX方向に分割して設けられた分割固定架台40、41と、分割固定架台40、41上にコイルスプリングを備えた複数の支持部材42を介して設けられたコンベア本体43と、コンベア本体43に搬送方向の前方上方、即ち、図2に示す矢印の方向に加振力44を付与する加振機構(図示せず)とを備えている。
コンベア本体43は振動フィーダー15の縮小部39と略同じ幅を有しており、図4に示すように、断面V字形の搬送路16を4列有している。4個の搬送路16は一枚の鋼板を波状に形成して一体的に構成されており、搬送路16のピッチPは一例として、100〜200mm、傾斜角αは一例として、40〜70°としている。
かかる構成によって、振動フィーダー15から定量でランダムな方向に供給されたトリマー屑帯11は、コンベア本体43の振動により各搬送路16の上流側から下流側に沿って徐々に整列されて搬送される。
しかも、各搬送路16の下流端部で、かつポケットコンベア23の供給部22の直上には、搬送方向長さLで、幅(搬送方向に直交する方向)Wのスリット孔17〜20が形成されており、所定の長さ以下の長さのトリマー屑帯11がスリット孔17〜20を介してポケットコンベア23の供給部22に落下するようになっている。なお、スリット孔17〜20の搬送方向長さL(例えば、300〜400mm)は、図5に示す2軸切断機26に供給可能なトリマー屑帯11の長さnの0.45〜0.6としている。従って、長さn以上の長さ(例えば、700mm)のトリマー屑帯11はスリット孔17〜20から落下せず、コンベア本体43の下流端まで搬送される。
図1〜図3に示すように、ポケットコンベア23は、エンドレスの2条のチェーンの間に、鋼製ポケットを連続して取付けたチェーンコンベアであり、ポケットの開口寸法は長さ(搬送方向に直交する方向、即ち、X方向)が約700mmで、幅(搬送方向)が約150mm、ポケットの搬送方向(Y方向)のピッチは約200mmとしている。ポケットコンベア23の傾斜角βにより、整列コンベア21から受けたトリマー屑帯11を上方に配置された2軸切断機26の供給口25へ搬送することができる。かかる構成によって、スリット孔17〜20から長さ方向に整列されて落下したトリマー屑帯11をその向きのまま各ポケットで順次受け取り、整列された状態でトリマー屑帯11を2軸切断機26へ搬送することができる。
図1〜図3、図5及び図6示すように、2軸切断機26は、ポケットコンベア23の排出部24の斜め直下に供給口25が設けられ、平行間隔Kをあけて配置され対向して回転する一対の刃物駆動軸45、46、及び一対の刃物駆動軸45、46の軸方向に沿って交互に設けられ、交差して噛み合う複数(本実施の形態では8個)の刃部47、48が円周方向に等ピッチで形成された複数(本実施の形態では10枚)の円板状の回転刃物49、50を有し、回転刃物49、50の回転により、ポケットコンベア23から長さ方向に整列されて供給されるトリマー屑帯11を前記冷却材に適したサイズに切断する2軸切断機本体26bと、2軸切断機本体26bの一対の刃物駆動軸45、46を対向して同じ速度で回転可能な2軸減速機51と、2軸減速機51を駆動する電動モータ52とを備えている。
電動モータ52の出力軸と2軸減速機51の入力軸とはカップリング53により連結されており、2軸減速機51の対となる出力軸はそれぞれ、2軸切断機本体26bの一対の刃物駆動軸45、46にカップリング54、55を介して連結されている。電動モータ52、2軸減速機51及び2軸切断機本体26bは床面Fに設けられた固定架台26a上に取付けられている。
図5及び図6に示すように、刃物駆動軸45(刃物駆動軸46は刃物駆動軸45と勝手違い)は、断面が6角形状に形成されており、回転刃物49の断面が6角形状のボス部56に嵌入している。軸方向に隣接する回転刃物49のボス部56間、即ち、回転刃物49と噛み合う回転刃物50の厚さに相当する部分には、円筒状のディスタンスピース57が設けられている。回転刃物49、50の厚さt(即ち、ディスタンスピース57の長さN)は、例えば、約30mm程度としている。なお、両端の回転刃物49、50には位置決め用のディスタンスピース57a〜57dが設けられている。
図7に実線で示すように、回転刃物49(回転刃物50も同じ)のボス部56の6角形の内周の各辺58の中心部には、半径方向内側を中心とする半円形状の切欠き59が形成されている。もしも、切欠き59を形成しない状態の回転刃物を熱処理すると、図7に破線で示すように、ボス部の各辺が内側への変形することになり、この変形により、刃物駆動軸45との動力伝達部位が少なくなる。即ち、ボス部の対となる対向する辺の変形した中央部と刃物駆動軸45との接触によってのみ、刃物駆動軸45の駆動力が回転刃物に伝達されることになる。
従って、この場合には刃物駆動軸45及び回転刃物のボス部に局部的に過大な応力が発生して、刃物駆動軸45及び回転刃物の損傷や破損の原因となる。しかしながら、回転刃物49に切欠き59を形成して熱処理を行なうと、ボス部56の変形を抑制することができ、これにより、刃物駆動軸45と回転刃物49のボス部56との動力伝達部位が6角形の角部60に集中するので、刃物駆動軸45及び回転刃物49のボス部56に伝達力が均等に作用し、この結果、刃物駆動軸45及び回転刃物49の損傷や破損の恐れがなくなる。
図6に示すように、対向して回転する回転刃物49、50の対となる刃部47、48により形成される凹状の落下空間R(刃部47、48間の距離S)に、ポケットコンベア23のポケットから複数枚(例えば、10枚)のトリマー屑帯11が落下するよう、回転刃物49、50の回転とポケットコンベア23によるトリマー屑帯11の搬送との同期が取ってある。
かかる構成によって、回転刃物49、50の対向して回転する刃部47、48間に落下した複数枚のトリマー屑帯11は、接近する対となる刃部47、48の回転による噛み合い作用により、刃部47、48の厚さt、例えば、約30mmの幅で裁断されてトリマー屑12になる。トリマー屑12は、略冷却材に適したサイズである。
図1〜図3に示すように、2軸切断機本体26bの下部には排出シュート61が設けられており、排出シュート61の下方に供給部62を有し、下流側に沿って上方にトリマー屑12を搬送する搬送コンベア63が設けられている。搬送コンベア63の下流端の直下には篩式の製品選別機64が設けられており、製品選別機64の下流端の下方には、製品選別機64により選別されたトリマー屑を所定の場所まで搬送する製品コンベア(図示せず)が配置されている。なお、製品選別機64はトリマー屑12から、さらにトリマー屑の粒度を整えるために設けられている。
かかる構成によって、2軸切断機本体26bによりトリマー屑帯11が切断されて排出されたトリマー屑12は、排出シュート61を介して搬送コンベア63の供給部62に落下し、搬送コンベア63により搬送されて、製品選別機64に供給されて冷却材として選別された後、前記製品コンベアにより搬送される。なお、図1中の符号65は床面Fに設置された操作盤を、符号66は床面Fに設置された制御盤を、符号67〜70は床面Fに設置された安全手摺を、符号71〜73は固定架台26aに設けられた階段を、符号74は固定架台26a上に設けられた作業デッキを表している。また、図2中の符号75は作業デッキ74上に設置された安全手摺を表している。
次いで、本発明の一実施の形態に係るトリマー屑からなる冷却材を製造する設備10の作用(又は動作)について、主に図1〜図3を参照しながら説明する。
(1)200〜600mmの長さに切断されたトリマー屑帯11が貯留された屑箱13を払出装置14上に載置する。
(2)払出装置14を間欠的に駆動して、50〜150(kg/回)程度のトリマー屑帯11を振動フィーダー15に間欠的に払い出す。
(3)振動フィーダー15を連続的に駆動し、トリマー屑帯11を定量切り出して整列コンベア21に供給する。
(4)振動フィーダー15からランダムな方向に供給されたトリマー屑帯11は、整列コンベア21のコンベア本体43の振動により各搬送路16の上流側から下流側に沿って徐々に整列されて搬送される。
(5)コンベア本体43の搬送路16の下流端部に形成されたスリット孔17〜20を介して、所定の長さ以下の長さのトリマー屑帯11がポケットコンベア23の供給部22に落下する。
(6)スリット孔17〜20から長さ方向に整列されて落下したトリマー屑帯11をポケットコンベア23の各ポケット内に整列された状態で受け取り、整列された状態でトリマー屑帯11を2軸切断機26に搬送する。
(7)2軸切断機26の対向して回転する10組の回転刃物49、50の対となる刃部47、48間の落下空間Rに、整列された状態で落下した複数枚のトリマー屑帯11は、対向して回転する対となる刃部47、48の接近による噛み合い作用により、刃部47、48の厚さ、約30mmの幅で裁断される。
(8)2軸切断機本体26bで切断されたトリマー屑12は、排出シュート61を介して搬送コンベア63の供給部62に落下し、搬送コンベア63により搬送されて、製品選別機64に供給されて選別された後、製品コンベアにより搬送される。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、整列コンベア21のスリット孔17〜20の搬送方向長さLを、2軸切断機26に供給可能なトリマー屑帯11の長さnの0.45〜0.6としたが、これに限定されず、必要に応じて、適宜決定することができる。
フィーダーとして振動フィーダーを用いたが、これに限定されず、状況に応じて、その他の構造の定量供給可能なフィーダーを使用することもできる。
回転刃物49、50の対向して回転する対となる刃部47、48により形成される落下空間Rに、ポケットコンベア23から複数枚のトリマー屑帯11が落下するよう、回転刃物49、50の回転とポケットコンベア23によるトリマー屑帯11の搬送との同期を取るようにしたが、これに限定されず、必要に応じて、同期を取らなくてもよい。
2軸切断機26により切断されたトリマー屑12を搬送コンベア63を経由して製品選別機64により分離したが、これに限定されず、必要に応じて、製品選別機で分離することなく、トリマー屑12をそのまま冷却材として使用することもできる。
整列コンベア21の搬送路16を4列設けたが、これに限定されず、状況に応じて、2、3又は5列以上の搬送路を設けることもできる。
整列コンベア21のスリット孔17〜20の形状を長尺の矩形状(搬送方向長さL、幅W)としたが、これに限定されず、トリマー屑帯11を下方に落下可能であれば、その他の形状でもよい。
刃物駆動軸45、46は断面を6角形状に形成したが、これに限定されず、状況に応じて、7角形状又は8角形状にすることもできる。また、回転刃物49、50のボス部56の6角形の内周の各辺58には、半径方向内側を中心とする半円形状の切欠き59を形成し、切欠き59によって熱処理する際に発生するボス部56の内側への変形を抑制し、刃物駆動軸45、46と回転刃物49、50のボス部56との動力伝達部位が6角形の角部60になるように構成したなお、半円形状の切欠きには、左右対称な半楕円状及びこれらに近似する形状も含まれる。
本発明の一実施の形態に係るトリマー屑からなる冷却材を製造する設備の平面図である。 同トリマー屑からなる冷却材を製造する設備の正面図である。 同トリマー屑からなる冷却材を製造する設備の側面図である。 図1の矢視A−A断面図である。 図3の矢視B−B断面図である。 図5の矢視C−C断面図である。 回転刃物のボス部と刃物駆動軸との取り合いを示す説明図である。
符号の説明
10:トリマー屑からなる冷却材を製造する設備、11:トリマー屑帯、12:トリマー屑、13:屑箱、14:払出装置、15:振動フィーダー(フィーダー)、16:搬送路、17〜20:スリット孔、21:整列コンベア、22:供給部、23:ポケットコンベア、24:排出部、25:供給口、26:2軸切断機、26a:固定架台、26b:2軸切断機本体、27:払出口、28、29:ゲート板、30:固定架台、31:支持部材、32:振動テーブル、33:加振力、34:加振機構、35:固定架台、36:支持部材、37:フィーダー本体、38:拡幅部、39:縮小部、40、41:分割固定架台、42:支持部材、43:コンベア本体、44:加振力、45、46:刃物駆動軸、47、48:刃部、49、50:回転刃物、51:2軸減速機、52:電動モータ、53:カップリング、54、55:カップリング、56:ボス部、57:ディスタンスピース、57a〜57d:ディスタンスピース、58:辺、59:切欠き、60:角部、61:排出シュート、62:供給部、63:搬送コンベア、64:製品選別機、65:操作盤、66:制御盤、67〜70:安全手摺、71〜73:階段、74:作業デッキ、75:安全手摺

Claims (2)

  1. 金属ストリップの幅方向の両端部をトリミングして発生したトリマー屑帯を切断し、溶鋼に投入して該溶鋼の温度を下げるトリマー屑からなる冷却材を製造する設備であって、
    長尺の前記トリマー屑帯を供給するフィーダーと、
    前記フィーダーから供給された前記トリマー屑帯を振動させながら、その長さ方向に整列させて搬送する断面V字形の搬送路を複数列有し、しかも、前記各搬送路の下流端部にはそれぞれ、搬送方向長さが所定の長さ以下の長さ方向に整列された前記トリマー屑帯を分離可能なスリット孔が形成された整列コンベアと、
    前記整列コンベアの前記スリット孔の直下に供給部が配置され、前記スリット孔から長さ方向に整列されて落下する前記トリマー屑帯を受け取り、整列された状態で搬送する無端式のポケットコンベアと、
    前記ポケットコンベアの排出部の直下に供給口が設けられ、平行間隔をあけて配置され対向して回転する一対の刃物駆動軸、及び該一対の刃物駆動軸の軸方向に沿って交互に設けられ、交差して噛み合う複数の刃部が円周方向に等ピッチで形成された複数の板状の回転刃物を有し、該回転刃物の回転により、前記ポケットコンベアから長さ方向に整列されて供給される前記トリマー屑帯を前記冷却材に適したサイズに切断する2軸切断機とを備え、しかも、前記刃物駆動軸は断面が6〜8角形状に形成されて、前記回転刃物の断面が対応する6〜8角形状のボス部に嵌入し、前記回転刃物のボス部の6〜8角形の内周の各辺には、半径方向内側を中心とする半円形状の切欠きが形成され、該切欠きによって前記回転刃物を熱処理する際に発生する前記ボス部の内側への変形を抑制し、前記刃物駆動軸と前記回転刃物のボス部との動力伝達部位が6〜8角形の角部になるように構成したことを特徴とするトリマー屑からなる冷却材を製造する設備。
  2. 請求項1記載のトリマー屑からなる冷却材を製造する設備において、前記整列コンベアの前記スリット孔の搬送方向長さは、前記2軸切断機に供給可能な前記トリマー屑帯の長さの0.45〜0.6としたことを特徴とするトリマー屑からなる冷却材を製造する設備。
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