JP4136397B2 - 画像形成装置及びメモリ管理方法 - Google Patents

画像形成装置及びメモリ管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4136397B2
JP4136397B2 JP2002048516A JP2002048516A JP4136397B2 JP 4136397 B2 JP4136397 B2 JP 4136397B2 JP 2002048516 A JP2002048516 A JP 2002048516A JP 2002048516 A JP2002048516 A JP 2002048516A JP 4136397 B2 JP4136397 B2 JP 4136397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory area
kernel
forming apparatus
image forming
module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002048516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003248626A (ja
Inventor
亨 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002048516A priority Critical patent/JP4136397B2/ja
Publication of JP2003248626A publication Critical patent/JP2003248626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4136397B2 publication Critical patent/JP4136397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及びメモリ管理方法に係り、特に仮想記憶を利用する画像形成装置及びメモリ管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置(以下、融合機という)が知られるようになった。この融合機は、1つの筐体内に表示部,印刷部および撮像部などを設けると共に、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナにそれぞれ対応する4種類のソフトウェアを設け、そのソフトウェアを切り替えることより、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナとして動作させるものである。
【0003】
このような従来の融合機は、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナにそれぞれ対応するソフトウェアを実行することでプロセスが生成される。このように生成されるプロセスは、必要なメモリを別個に確保していた。
【0004】
ところで、融合機が備えているプリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナにそれぞれ対応するソフトウェアは、オペレーティングシステム(以下、OSという)上で動作する場合、OSによりメモリ管理がなされる。例えばマルチプロセスを実現するOSは、仮想記憶を用いて各プロセスごとに別の仮想メモリ領域を確保する。また、OSは仮想記憶を用いてカーネルの仮想メモリ領域を確保する。通常、プロセスの仮想メモリ領域とカーネルの仮想メモリ領域とは、異なる物理メモリ領域がマッピングされている。
【0005】
したがって、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプロセスで利用する場合は、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプロセスが管理している物理メモリ領域にコピーする必要がある。なお、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプロセスで利用する例としては、USB(Universal Serial Bus)デバイスドライバ等の受信バッファの内容をプリンタ用のプロセスが利用する場合などがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプロセスが管理している物理メモリ領域にコピーする場合、そのデータサイズに応じたオーバーヘッドが発生するという問題があった。
【0007】
例えばプリンタ用のプロセスがUSBデバイスドライバの受信バッファに格納されたデータをシステムコールで取り出す場合、USBデバイスドライバが使用する仮想メモリ領域上の受信バッファの内容をプリンタ用のプロセスが使用する仮想メモリ領域上の受信バッファにコピーする必要がある。この結果、コピーするデータのデータサイズが大きい場合、融合機全体の処理に影響を与えるようなオーバーヘッドが発生するという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプロセスで利用するときに発生するオーバーヘッドを軽減することが可能な画像形成装置及びメモリ管理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置であって、メモリ上の同一な物理メモリ領域に、前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルおよび前記プログラムの仮想メモリ領域を割り当てるメモリ管理手段を有することを特徴とする。
【0010】
このような画像形成装置では、カーネルの仮想メモリ領域とプログラムの仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネルとプログラムとの間で物理メモリ領域を共有できる。この結果、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムが管理している物理メモリ領域にコピーすることなく、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムで利用することができる。
【0011】
したがって、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、前記メモリ管理手段が、メモリ上の同一な物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域および前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする。
【0013】
このような画像形成装置では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネル内部のモジュールとプログラム内部のモジュールとの間で物理メモリ領域を共有できる。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、前記メモリ管理手段が、起動時に、メモリ上の同一な物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域および前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする。
【0015】
このような画像形成装置では、起動時に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、前記カーネル内部のモジュールが、デバイス制御モジュールであり、前記プログラム内部のモジュールは、インターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0017】
このような画像形成装置では、デバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0020】
また、請求項にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0021】
このような画像形成装置では、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域と、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。例えばシリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールの一例としては、USBデバイス制御モジュールがある。また、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールの一例としては、USBインターフェース制御モジュールがある。
【0022】
また、請求項にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0023】
このような画像形成装置では、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域と、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。例えばパラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールの一例としては、IEEE1284(セントロニクス)デバイス制御モジュールがある。また、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールの一例としては、IEEE1284(セントロニクス)インターフェース制御モジュールがある。
【0024】
また、請求項7にかかる発明は、像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置であって、メモリ上に割り当てられた前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルの仮想メモリ領域と、前記カーネルの仮想メモリ領域と同一な物理メモリ領域に割り当てられた前記プログラムの仮想メモリ領域とを有することを特徴とする。
【0025】
このような画像形成装置では、メモリ上の同一な物理メモリ領域に割り当てられたカーネルの仮想メモリとプログラムの仮想メモリとを有することにより、カーネルとプログラムとの間で物理メモリ領域を共有できる。この結果、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムが管理している物理メモリ領域にコピーすることなく、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムで利用することができる。
【0026】
したがって、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0027】
また、請求項8にかかる発明は、前記カーネルの仮想メモリ領域はカーネル内部のモジュールのためのものであり、前記プログラムの仮想メモリ領域は前記プログラム内部のモジュールのためのものであることを特徴とする。
【0028】
このような画像形成装置では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネル内部のモジュールとプログラム内部のモジュールとの間で物理メモリ領域を共有できる。
【0029】
また、請求項9にかかる発明は、前記カーネル内部のモジュールが、画像形成装置に、前記メモリ上に割り当てられた前記カーネルの仮想メモリ領域にデータを格納し、その格納位置を前記プログラム内部のモジュールに通知する処理を実行させるためのものであることを特徴とする。
【0030】
このような画像形成装置では、カーネル内部のモジュールがデータの格納位置をプログラム内部のモジュールに通知することにより、プログラム内部のモジュールがその格納位置からデータを取得することができる。
【0031】
また、請求項10にかかる発明は、前記カーネル内部のモジュールが、画像形成装置に、前記メモリ上に割り当てられた仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用し、前記プログラム内部のモジュールにデータの格納位置を通知する処理を実行させるためのものであることを特徴とする。
【0032】
このような画像形成装置では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用することにより、カーネル内部のモジュールからプログラム内部のモジュールへデータの格納位置を通知することができる。
【0033】
また、請求項11にかかる発明は、前記プロセス内部のモジュールが、画像形成装置に、前記カーネルの仮想メモリ領域に格納されたデータを、前記プログラムの仮想メモリ領域から取得する処理を実行させるものであることを特徴とする。
【0034】
このような画像形成装置では、カーネルの仮想メモリ領域に格納されたデータをプログラムの仮想メモリ領域から取得することにより、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0035】
また、請求項12にかかる発明は、像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置のメモリ管理方法であって、メモリ上に、前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルの仮想メモリ領域を割り当てる第1の領域確保段階と、前記カーネルの仮想メモリ領域を割り当てた物理メモリ領域に、前記プログラムの仮想メモリ領域を割り当てる第2の領域確保段階とを有することを特徴とする。
【0036】
このようなメモリ管理方法では、カーネルの仮想メモリ領域とプログラムの仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネルとプログラムとの間で物理メモリ領域を共有できる。この結果、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムが管理している物理メモリ領域にコピーすることなく、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムで利用することができる。
【0037】
したがって、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0038】
また、請求項13にかかる発明は、前記第1の領域確保段階では、メモリ上の物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当て、前記第2の領域確保段階では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てた前記メモリ上の物理メモリ領域に、前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする。
【0039】
このようなメモリ管理方法では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネル内部のモジュールとプログラム内部のモジュールとの間で物理メモリ領域を共有できる。
【0040】
また、請求項14にかかる発明は、前記第1の領域確保段階では、前記画像形成装置の起動時、メモリ上の物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当て、前記第2の領域確保段階では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てた前記メモリ上の物理メモリ領域に、前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする。
【0041】
このようなメモリ管理方法では、画像形成装置の起動時に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0042】
また、請求項15にかかる発明は、前記カーネル内部のモジュールが、前記カーネル内部のモジュールは、デバイス制御モジュールであり、前記プログラム内部のモジュールは、インターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0043】
このようなメモリ管理方法では、デバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0046】
また、請求項16にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0047】
このようなメモリ管理方法では、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域と、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0048】
また、請求項17にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、前記デバイス制御モジュールは、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする。
【0049】
このようなメモリ管理方法では、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールが使用する仮想メモリ領域と、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることができる。
【0050】
また、請求項18にかかる発明は、像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置のメモリ管理方法であって、前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルを実行することにより、画像形成装置が、メモリ上に割り当てられたカーネルの仮想メモリ領域にデータを格納するデータ格納段階と、前記カーネルを実行することにより、画像形成装置が、前記カーネルの仮想メモリ領域に格納されたデータの格納位置を前記プログラムに通知する格納位置通知段階と、前記プログラムを実行することにより、画像形成装置が、前記カーネルの仮想メモリ領域と同一な物理メモリ領域に割り当てた前記プログラムの仮想メモリ領域からデータを取得するデータ取得段階とを有することを特徴とする。
【0051】
このようなメモリ管理方法では、メモリ上の同一な物理メモリ領域に割り当てられたカーネルの仮想メモリとプログラムの仮想メモリとを有することにより、カーネルとプログラムとの間で物理メモリ領域を共有できる。この結果、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムが管理している物理メモリ領域にコピーすることなく、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムで利用することができる。
【0052】
したがって、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0053】
また、請求項19にかかる発明は、前記カーネルの仮想メモリ領域はカーネル内部のモジュールのためのものであり、前記プログラムの仮想メモリ領域は前記プログラム内部のモジュールのためのものであることを特徴とする。
【0054】
このようなメモリ管理方法では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域とプログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネル内部のモジュールとプログラム内部のモジュールとの間で物理メモリ領域を共有できる。
【0055】
また、請求項20にかかる発明は、前記格納位置通知段階では、前記カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用して前記プログラム内部のモジュールにデータの格納位置を通知することを特徴とする。
【0056】
このようなメモリ管理方法では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用することにより、カーネル内部のモジュールからプログラム内部のモジュールへデータの格納位置を通知することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0058】
図1は、本発明による融合機の一実施例の構成図を示す。融合機1は、白黒ラインプリンタ11と,カラーラインプリンタ12と,スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース13と,ソフトウェア群20と,融合機起動部50とを有するように構成される。また、ソフトウェア群20はアプリケーション30とプラットフォーム40とを有するように構成される。
【0059】
プラットフォーム40は、アプリケーション30からの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生するコントロールサービスと、1つ以上のハードウェア資源の管理を行ってコントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)43と、OS41とを有するように構成されている。
【0060】
コントロールサービスは、システムコントロールサービス(以下、SCSという)42,エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)44,メモリコントロールサービス(以下、MCSという)45,オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)46,ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)47,ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)48など一つ以上のサービスモジュールを有するように構成されている。
【0061】
なお、プラットフォーム40は予め定義されている関数によりアプリケーション30からの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェース(以下、APIという)を有するように構成されている。
【0062】
OS41は、ユニックス(UNIX(登録商標))などのオペレーティングシステムであって、プラットフォーム40およびアプリケーション30の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
【0063】
SRM43のプロセスは、SCS42と共にシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。例えばSRM43のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン,メモリ,ハードディスク装置(HDD)ファイル,ホストI/O(セントロインターフェース,ネットワークインターフェース,IEEE1394インターフェース,RS232Cインターフェースなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求に従って調停を行い、実行制御する。
【0064】
具体的に、SRM43は要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に通知する。また、SRM43は上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、例えばプリンタエンジンによる紙搬送と作像動作,メモリ確保,ファイル生成などの要求内容を直接実施している。
【0065】
SCS42のプロセスは、アプリケーション管理,操作部制御,システム画面表示,LED表示,リソース管理,割り込みアプリケーション制御を行う。ECS44のプロセスは、白黒ラインプリンタ11,カラーラインプリンタ12,ハードウェアリソース13のエンジンの制御を行う。
【0066】
MCS45のプロセスは、画像メモリの取得および解放,ハードディスク装置(HDD)の利用,画像データの圧縮および伸張などを行う。OCS46のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。
【0067】
FCS47のプロセスは、システムコントローラの各アプリケーション層からPSTNまたはISDN網を利用したファクシミリ送受信,BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用,ファクシミリ読み取り,ファクシミリ受信印刷,融合送受信を行うためのアプリケーションを提供する。
【0068】
NCS48のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対し、共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
【0069】
また、アプリケーション30は、プリンタ,コピー,ファクシミリ,スキャナなどの画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うものである。アプリケーション30は、ページ記述言語(PDL,PCL)およびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ31と,コピー用アプリケーションであるコピーアプリ32と,ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ33と,スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ34と,ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ35と,工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ36とを有している。
【0070】
図2は、本発明による融合機の一実施例のハードウェア構成図を示す。図2の融合機1は、コントローラボード60と,オペレーションパネル70と,ファックスコントロールユニット(以下、FCUという)80と,USBデバイス90と,IEEE1394デバイス100と,エンジン部110とを有するように構成される。
【0071】
オペレーションパネル70は、コントローラボード60のASIC62に直接接続されている。また、FCU80,USBデバイス90,IEEE1394デバイス100およびエンジン部110は、コントローラボード60のASIC62にPCIバスなどで接続されている。
【0072】
また、コントローラボード60は、CPU61と,ASIC62と,SRAM(Static RAM)63と,SDRAM(Synchronous DRAM)64と,フラッシュメモリ65と,HDD66とを有するように構成される。コントローラボード60は、CPU61,SRAM63,SDRAM64,フラッシュメモリ65,HDD66などをASIC62に接続するように構成されている。
【0073】
CPU61は、融合機1の全体制御を行うものである。CPU61は、OS41上でプラットフォーム40を形成するSCS42,SRM43,ECS44,MCS45,OCS46,FCS47およびNCS48をそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション30を形成するプリンタアプリ31,コピーアプリ32,ファックスアプリ33,スキャナアプリ34,ネットファイルアプリ35および工程検査アプリ36を起動して実行させる。
【0074】
ASIC62は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。SRAM63およびSDRAM64は、本発明におけるメモリを構成する。SRAM63およびSDRAM64の物理メモリ領域の一部には、カーネルやプロセスなどの仮想メモリ領域がマッピングされる。
【0075】
フラッシュメモリ65は、アプリケーション30またはプラットフォーム40を構成する各アプリやコントロールサービス,SRM43などの各プログラムが格納されている。HDD66は、画像データの蓄積,プログラムの蓄積,フォントデータの蓄積,フォームの蓄積を行うためのストレージである。また、オペレーションパネル70は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部である。
【0076】
図1の融合機起動部50は、融合機1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション30やプラットフォーム40を起動するものである。図3は、融合機起動部の一例の構成図を示す。融合機起動部50は、ROMモニタ51と,プログラム起動部52とを有する。
【0077】
ROMモニタ51は電源投入時に実行され、ハードウェアの初期化,コントローラボードの診断,ソフトウェアの初期化,OS41の起動などを行う。プログラム起動部52はOS41から呼び出されるものであり、SRAM63またはSDRAM64上にメモリ領域を確保する。そして、プログラム起動部52は、コントロールサービスやアプリケーションのプログラムをフラッシュメモリ65から読み出し、読み出した各プログラムをSRAM63またはSDRAM64上に確保したメモリ領域に転送して起動するものである。
【0078】
以下、本発明における融合機1のメモリ管理について説明する。ここでは、USBデバイス90から受信したデータをプリンタ用のプロセスが利用する場合の処理について説明するが、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプロセスで利用する他の処理にも適用が可能である。
【0079】
なお、USBデバイス90から受信したデータはカーネル内部のUSBデバイスドライバが使用する仮想メモリ領域上の受信バッファに格納される。また、プリンタ用のプロセスが利用するデータはNCS内部のUSBインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域上の受信バッファに格納される。
【0080】
そこで、USBデバイスドライバが使用する仮想メモリ領域およびUSBインターフェース制御モジュールが使用する仮想メモリ領域のメモリ管理について図4を参照しつつ説明する。
【0081】
図4は、本発明による融合機が起動時に行う処理の一例のフローチャートを示す。ステップS10では、融合機1の起動によりOS41が起動する。ステップS10に続いてステップS11に進み、OS41はカーネルの仮想メモリ領域に物理メモリ領域をマッピングすると共に、カーネルの仮想メモリ領域上にUSBデバイスドライバが使用する受信バッファを確保する。
【0082】
ステップS11に続いてステップS12に進み、プログラム起動部52はプリンタアプリ31を起動する。また、ステップS12に続いてステップS13に進み、プログラム起動部52はNCS48の内部にUSBインターフェース制御モジュールを起動する。
【0083】
ステップS13に続いてステップS14に進み、USBインターフェース制御モジュールはデバイス使用コマンドをUSBデバイスドライバに送出する。そして、ステップS14に続いてステップS15に進み、USBデバイスドライバはUSBデバイス90を使用可能状態とし、その旨をUSBインターフェース制御モジュールに通知する。
【0084】
ステップS15に続いてステップS16に進み、USBインターフェース制御モジュールはデバイス情報取得コマンドをUSBデバイスドライバに送出する。そして、ステップS16に続いてステップS17に進み、USBデバイスドライバはUSBデバイス90のデバイス情報をUSBインターフェース制御モジュールに通知する。
【0085】
ステップS17に続いてステップS18に進み、USBインターフェース制御モジュールは受信バッファのマッピング要求コマンドをUSBデバイスドライバに送出する。そして、ステップS18に続いてステップS19に進み、USBデバイスドライバはプリンタ用のプロセスの仮想メモリ領域に物理メモリ領域をマッピングすると共に、プリンタ用のプロセスの仮想メモリ領域上にUSBインターフェース制御モジュールが使用する受信バッファを確保する。
【0086】
このとき、USBデバイスドライバはUSBインターフェース制御モジュールが使用する受信バッファとUSBデバイスドライバが使用する受信バッファとを同じ物理メモリ領域にマッピングする。USBインターフェース制御モジュールが使用する受信バッファとUSBデバイスドライバが使用する受信バッファとが同じ物理メモリ領域にマッピングされることにより、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとは物理メモリ領域を共有することができる。
【0087】
ここで、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有している状態について図5を参照しつつ説明する。図5は、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有している状態の一例の説明図を示す。
【0088】
図5中、ステップS21ではUSBデバイス90から受信したデータが、カーネル内部のUSBデバイスドライバ(USBデバイス制御モジュール)121が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ123に格納される。ステップS22では、NCS内部のUSBインターフェース制御モジュール(USBデーモン)120がUSBデバイスドライバ121に対してUSBデバイス90から受信したデータを要求する。
【0089】
ステップS22に続いてステップS23に進み、USBデバイスドライバ121は受信したデータの格納位置を受信バッファ123の先頭からのオフセットとデータサイズとでUSBインターフェース制御モジュール120に通知する。
【0090】
なお、NCS内部のUSBインターフェース制御モジュール120が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ122は、カーネル内部のUSBデバイスドライバ121が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ123と同じ物理メモリ領124にマッピングされている。つまり、USBインターフェース制御モジュール120とUSBデバイスドライバ121とは物理メモリ領域124を共有している。
【0091】
この結果、USBインターフェース制御モジュール120はUSBデバイスドライバ121から受信バッファ123の先頭からのオフセットとデータサイズとを通知されることにより、物理メモリ領域124に格納されたデータを直接利用することが可能となる。
【0092】
一方、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有していない状態について図6を参照しつつ説明する。図6は、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有していない状態の一例の説明図を示す。
【0093】
図6中、ステップS31ではUSBデバイス90から受信したデータが、カーネル内部のUSBデバイスドライバ121が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ123に格納される。ステップS32では、NCS内部のUSBインターフェース制御モジュール120がUSBデバイスドライバ121に対してUSBデバイス90から受信したデータを要求する。
【0094】
ステップS32に続いてステップS33に進み、USBデバイスドライバ121は受信したデータの格納位置を物理メモリ領域124のアドレスとデータサイズとでUSBインターフェース制御モジュール120に通知する。
【0095】
なお、NCS内部のUSBインターフェース制御モジュール120が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ122は、カーネル内部のUSBデバイスドライバが使用する仮想メモリ領域上の受信バッファ123と異なる物理メモリ領125にマッピングされている。つまり、USBインターフェース制御モジュール120とUSBデバイスドライバ121とは物理メモリ領域124を共有していない。
【0096】
この結果、USBインターフェース制御モジュール120がUSBデバイス90から受信したデータを利用するためには、受信したデータを物理メモリ領域124から物理メモリ領域125にコピーする必要があった。そこで、ステップS33に続いてステップS34に進み、OS41はUSBデバイス90から受信したデータを物理メモリ領域124から物理メモリ領域125にコピーする。
【0097】
このように、USBインターフェース制御モジュール120とUSBデバイスドライバ121とで物理メモリ領域を共有していない状態では、USBインターフェース制御モジュール120がUSBデバイス90から受信したデータを利用するために、受信したデータを物理メモリ領域124から物理メモリ領域125にコピーする必要があり、オーバーヘッドが生じることとなる。
【0098】
一方、USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有している状態では、USBインターフェース制御モジュール120がUSBデバイス90から受信したデータを利用するために、受信したデータを物理メモリ領域124から物理メモリ領域125にコピーする必要がなく、オーバーヘッドが生じない。
【0099】
次に、USBデバイス90から受信したデータをプリンタアプリ31が利用する処理について図7を参照しつつ説明する。図7は、USBデバイスから受信したデータをプリンタアプリが利用する処理の一例について説明する図を示す。
【0100】
なお、USBインターフェース制御モジュール120とUSBデバイスドライバ121とは図5を用いて説明したように物理メモリ領域を共有しているものとする。
【0101】
ステップS41では、データの受信に基づきUSBデバイス90がUSBデバイスドライバ121に対してデータ受信割り込みを行う。USBデバイスドライバ121はUSBデバイス90から受信したデータをUSBデバイスドライバ121が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファに格納する。
【0102】
ステップS41に続いてステップS42に進み、USBデバイスドライバ121は受信したデータの格納位置を、USBデバイスドライバ121が使用する仮想メモリ領域上の受信バッファの先頭からのオフセットとデータサイズとでUSBインターフェース制御モジュール120に通知する。USBインターフェース制御モジュール120はUSBデバイスドライバ121と物理メモリ領域を共有しているため、USBデバイス90から受信したデータを直接利用できる。
【0103】
ステップS42に続いてステップS43に進み、USBインターフェース制御モジュール120はNCS制御モジュール130に対してプリンタ用受信バッファ割り当ての要求を行う。ステップS43に続いてステップS44に進み、NCS制御モジュール130はプリンタ用受信バッファ131の割り当てを行う。
【0104】
ステップS44に続いてステップS45に進み、NCS制御モジュール130はUSBインターフェース制御モジュール120に対してプリンタ用受信バッファ131を割り当てた旨の通知を行う。
【0105】
ステップS46では、USBデバイス90から受信したデータがUSBインターフェース制御モジュール120とUSBデバイスドライバ121とが共有する物理メモリ領域からプリンタ用受信バッファ131にコピーされる。そして、ステップS46に続いてステップS47に進み、USBインターフェース制御モジュール120はUSBデバイスドライバ121に対してプリンタ用受信バッファ131にコピー済みの物理メモリ領域の開放許可を通知する。
【0106】
したがって、カーネル内部のモジュールとNCSなどのサービスモジュールとで物理メモリ領域を共有することができ、物理メモリ上で余分なコピー動作を行う必要がなくなり、オーバーヘッドが生じなくなる。
【0107】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、カーネルの仮想メモリ領域とプログラムの仮想メモリ領域とを同一な物理メモリ領域に割り当てることにより、カーネルとプログラムとの間で物理メモリ領域を共有できる。
【0108】
この結果、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムが管理している物理メモリ領域にコピーすることなく、カーネルが管理している物理メモリ領域の内容をプログラムで利用することができる。
【0109】
したがって、カーネルが管理する物理メモリ領域の内容をプログラムで利用するときに必要だった物理メモリ領域上でのコピー動作がなくなり、このコピー動作により発生していたオーバーヘッドを軽減することが可能となる。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による融合機の一実施例の構成図である。
【図2】本発明による融合機の一実施例のハードウェア構成図である。
【図3】融合機起動部の一例の構成図である。
【図4】本発明による融合機が起動時に行う処理の一例のフローチャートである。
【図5】USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有している状態の一例の説明図である。
【図6】USBインターフェース制御モジュールとUSBデバイスドライバとで物理メモリ領域を共有していない状態の一例の説明図である。
【図7】USBデバイスから受信したデータをプリンタアプリが利用する処理の一例について説明する図である。
【符号の説明】
1 融合機
11 白黒ラインプリンタ
12 カラーラインプリンタ
13 ハードウェアリソース
20 ソフトウェア群
30 アプリケーション
40 プラットフォーム
41 オペレーティングシステム(OS)
42 システムコントロールサービス(SCS)
43 システムリソースマネージャ(SRM)
44 エンジンコントロールサービス(ECS)
45 メモリコントロールサービス(MCS)
46 オペレーションパネルコントロールサービス(OCS)
47 ファックスコントロールサービス(FCS)
48 ネットワークコントロールサービス(NCS)
50 融合機起動部
51 ROMモニタ
52 プログラム起動部
60 コントローラボード
61 CPU
62 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
63 SRAM(Static RAM)
64 SDRAM(Synchronous DRAM)
65 フラッシュメモリ
66 ハードディスク装置(HDD)
70 オペレーションパネル
80 ファックスコントロールユニット(FCU)
90 USBデバイス
100 IEEE1394デバイス
110 エンジン部
120 USBインターフェース制御モジュール
121 USBデバイスドライバ
122,123 仮想メモリ領域上の受信バッファ
124,125 物理メモリ領域
130 ネットワークコントロールサービス制御モジュール
131 プリンタ用受信バッファ

Claims (20)

  1. 像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置であって、
    メモリ上の同一な物理メモリ領域に、前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルおよび前記プログラムの仮想メモリ領域を割り当てるメモリ管理手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記メモリ管理手段は、メモリ上の同一な物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域および前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記メモリ管理手段は、起動時に、メモリ上の同一な物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域および前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記カーネル内部のモジュールは、デバイス制御モジュールであり、前記プログラム内部のモジュールは、インターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記デバイス制御モジュールは、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記デバイス制御モジュールは、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置であって、
    メモリ上に割り当てられた前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルの仮想メモリ領域と、
    前記カーネルの仮想メモリ領域と同一な物理メモリ領域に割り当てられた前記プログラムの仮想メモリ領域と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記カーネルの仮想メモリ領域はカーネル内部のモジュールのためのものであり、前記プログラムの仮想メモリ領域は前記プログラム内部のモジュールのためのものであることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記カーネル内部のモジュールは、画像形成装置に、前記メモリ上に割り当てられた前記カーネルの仮想メモリ領域にデータを格納し、その格納位置を前記プログラム内部のモジュールに通知する処理を実行させるためのものであることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記カーネル内部のモジュールは、画像形成装置に、前記メモリ上に割り当てられた仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用し、前記プログラム内部のモジュールにデータの格納位置を通知する処理を実行させるためのものであることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 前記プログラム内部のモジュールは、画像形成装置に、前記カーネルの仮想メモリ領域に格納されたデータを、前記プログラムの仮想メモリ領域から取得する処理を実行させるものであることを特徴とする請求項9又は10記載の画像形成装置。
  12. 像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置のメモリ管理方法であって、
    メモリ上に、前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルの仮想メモリ領域を割り当てる第1の領域確保段階と、
    前記カーネルの仮想メモリ領域を割り当てた物理メモリ領域に、前記プログラムの仮想メモリ領域を割り当てる第2の領域確保段階と
    を有することを特徴とするメモリ管理方法。
  13. 前記第1の領域確保段階では、メモリ上の物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当て、
    前記第2の領域確保段階では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てた前記メモリ上の物理メモリ領域に、前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする請求項12記載のメモリ管理方法。
  14. 前記第1の領域確保段階では、前記画像形成装置の起動時、メモリ上の物理メモリ領域に、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当て、
    前記第2の領域確保段階では、カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てた前記メモリ上の物理メモリ領域に、前記プログラム内部のモジュールのための仮想メモリ領域を割り当てることを特徴とする請求項12記載のメモリ管理方法。
  15. 前記カーネル内部のモジュールは、デバイス制御モジュールであり、前記プログラム内部のモジュールは、インターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項13又は14記載のメモリ管理方法。
  16. 前記デバイス制御モジュールは、シリアルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、シリアルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項15記載のメモリ管理方法。
  17. 前記デバイス制御モジュールは、パラレルインターフェース用のデバイス制御モジュールであり、前記インターフェース制御モジュールは、パラレルインターフェース用のインターフェース制御モジュールであることを特徴とする請求項15記載のメモリ管理方法。
  18. 像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像形成装置に画像処理を実行させるための1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で前記画像処理ハードウェア及び前記画像処理アプリケーションの間に介在し、画像形成装置に前記画像処理アプリケーションから共通に利用される前記画像処理ハードウェアの制御を実行させるための複数のプログラムとを有する画像形成装置のメモリ管理方法であって、
    前記オペレーティングシステムに含まれるカーネルを実行することにより、画像形成装置が、メモリ上に割り当てられたカーネルの仮想メモリ領域にデータを格納するデータ格納段階と、
    前記カーネルを実行することにより、画像形成装置が、前記カーネルの仮想メモリ領域に格納されたデータの格納位置を前記プログラムに通知する格納位置通知段階と、
    前記プログラムを実行することにより、画像形成装置が、前記カーネルの仮想メモリ領域と同一な物理メモリ領域に割り当てた前記プログラムの仮想メモリ領域からデータを取得するデータ取得段階と
    を有することを特徴とするメモリ管理方法。
  19. 前記カーネルの仮想メモリ領域はカーネル内部のモジュールのためのものであり、前記プログラムの仮想メモリ領域は前記プログラム内部のモジュールのためのものであることを特徴とする請求項18記載のメモリ管理方法。
  20. 前記格納位置通知段階では、前記カーネル内部のモジュールのための仮想メモリ領域の先頭からのオフセットとデータサイズとを利用して前記プログラム内部のモジュールにデータの格納位置を通知することを特徴とする請求項19記載のメモリ管理方法。
JP2002048516A 2002-02-25 2002-02-25 画像形成装置及びメモリ管理方法 Expired - Fee Related JP4136397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002048516A JP4136397B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 画像形成装置及びメモリ管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002048516A JP4136397B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 画像形成装置及びメモリ管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003248626A JP2003248626A (ja) 2003-09-05
JP4136397B2 true JP4136397B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=28661293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002048516A Expired - Fee Related JP4136397B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 画像形成装置及びメモリ管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4136397B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4698211B2 (ja) 2003-12-15 2011-06-08 株式会社リコー 情報処理装置、画像形成装置、電子データの移動の取り消し方法
JP4560493B2 (ja) 2006-05-12 2010-10-13 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP2008077144A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 仮想化システム、メモリ管理方法及び制御プログラム
JP2008217591A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、アドレス変換処理プログラム
US8473691B2 (en) 2009-02-27 2013-06-25 Ryosuke Ohgishi Memory management device, image forming apparatus, and image forming method
JP2010244303A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Kyocera Mita Corp メモリ管理装置及び画像形成装置
JP5892961B2 (ja) * 2013-02-21 2016-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003248626A (ja) 2003-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3679349B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびアプリケーションプログラム
JP5962829B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP4101004B2 (ja) 画像形成装置
JP4560493B2 (ja) 画像形成装置
JP4136397B2 (ja) 画像形成装置及びメモリ管理方法
EP1308793B1 (en) Image forming device having a memory assignment unit
JP4852558B2 (ja) 複合装置及び複合装置におけるメモリ管理方法
JP4263919B2 (ja) 画像形成装置及びメモリ管理方法
JP4001531B2 (ja) 画像形成装置
JP4394387B2 (ja) 画像処理装置およびメモリディスク管理方法
JP3857598B2 (ja) データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置
JP4128468B2 (ja) 情報処理装置及びメモリマップ方法
JP4128467B2 (ja) 画像形成装置及びメモリマップ方法
JP4157376B2 (ja) 情報処理装置、画像形成装置、制御方法およびプログラム
JP3910993B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
US9047552B2 (en) Forming system and image forming apparatus that generate image log data to server
JP6035936B2 (ja) メモリー管理装置、画像処理装置、及び、メモリー管理方法
JP2011188411A (ja) 画像処理装置と画像処理システム
JP3710789B2 (ja) 複数の通信プロトコルを有する画像形成装置
JP4093770B2 (ja) データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するインターフェース制御モジュール,デバイス制御モジュール,画像形成装置
JP5096114B2 (ja) 画像処理装置及びスキャンデータ配信方法
JP5025377B2 (ja) 画像処理装置、スキャンデータ分割送信方法及びスキャンデータ分割送信プログラム
JP3910992B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
JP2004046804A (ja) 画像形成装置およびデータ処理方法
JP2004192628A (ja) 画像形成装置,プログラム起動方法及びプログラム起動プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees