JP4136325B2 - 画像形成システム、ソフトウエア取得方法、画像形成装置およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像形成システム、ソフトウエア取得方法、画像形成装置およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置と、この画像形成装置に対してソフトウエアコンポーネントを提供するサーバとをネットワークに接続した画像形成システム、ソフトウエア取得方法、画像形成装置およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、画像形成装置の稼働後に該画像形成装置に適合したソフトウエアを適正かつ効率的に取得して実行することができる画像形成システム、ソフトウエア取得方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、コピー、ファクシミリは、それぞれ別筐体として配設されるのが一般的であったが、最近では、これら各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置(以下「複合機」と言う)が知られている。
【0003】
この複合機は、1つの筐体内に表示部、印刷部および撮像部などを設けるとともに、プリンタ、コピーおよびファクリミリ装置にそれぞれ対応するソフトウエアをそれぞれ設け、ソフトウエアの切り替えによって、該装置をプリンタ、コピーまたはファクシミリ装置として動作させるものである。
【0004】
かかる複合機を用いることにより、室内にプリンタ、コピーおよびファクシミリをそれぞれ別個に設ける必要がなくなるので、トータルな低コスト化および省スペース化を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる複合機においては、あらかじめ定められた機能を果たす複数のソフトウエアを組み込んで出荷するのが一般的であるので、複合機の稼働後に機能更新または機能拡張をいかに適正におこなうかが重要な課題となっている。
【0006】
たとえば、ネットワークを介してサーバからソフトウエアをダウンロードして複合機上で実行する技術を採用する場合には、悪意をもったソフトウエアを不正なサーバからダウンロードしてしまうことを回避する必要があるとともに、正当な複合機になりすました不正な端末からのソフトウエアのアクセス要求を拒否する必要がある。
【0007】
また、正当な複写機であっても、あらかじめ契約した機能以外の機能の実行を認めるのは妥当ではなく、さらに、あらかじめ契約された機能であっても、当該複写機のハードウエア構成から見て意味のない機能(ソフトウエア)はダウンロードする価値がない。これらのことから、複合機の稼働後に該複合機に適合したソフトウエアをいかに適正かつ効率的に取得して実行するかが重要となる。
【0008】
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、画像形成装置の稼働後に該画像形成装置に適合したソフトウエアを適正かつ効率的に取得して実行することができる画像形成システム、ソフトウエア取得方法、画像形成装置およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る画像形成システムは、表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置と、前記画像形成装置に対してソフトウエアコンポーネントを提供するサーバとをネットワークに接続した画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、前記表示部に表示された前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得手段と、前記取得手段により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1の発明によれば、画像形成装置が、表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択し、選択したソフトウエアコンポーネント並びに認証情報をサーバから取得し、取得した認証情報に基づいてソフトウエアコンポーネントの処理動作を制御することとしたので、認証結果に応じてソフトウエアコンポーネントの実行動作を変えることができる。
【0012】
また、この請求項の発明によれば、画像形成装置が有するリソースのうちソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を認証情報に基づいて制限することとしたので、認証に失敗したサーバから取得したソフトウエアコンポーネントの動作を制限することができる。
【0013】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項の発明において、前記制御手段は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする。
【0014】
この請求項の発明によれば、認証情報に基づく認証に失敗した場合には、リソースのうちの表示部および操作部がソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースがソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することとしたので、認証に失敗した場合には、必要最低限しかリソースを使用できないようにすることができる。
【0015】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項の発明において、前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御手段は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする。
【0016】
この請求項の発明によれば、認証情報には、ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含ませ、この利用権限に係る情報に基づいてソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することとしたので、利用可否の決定を迅速かつ効率良くおこなうことができる。
【0017】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜の発明において、前記画像形成装置は、前記認証情報に基づく認証に成功した場合に、前記サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信する送信手段をさらに備え、前記サーバは、前記画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする。
【0018】
この請求項の発明によれば、画像形成装置が、認証情報に基づく認証に成功した場合に、サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信し、サーバは、画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送することとしたので、認証に成功した場合には、画像形成装置のソフトウエア構成またはハードウエア構成に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することができる。
【0019】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項の発明において、前記送信手段は、前記画像形成装置の識別情報を前記サーバに対して送信し、前記サーバは、前記画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする。
【0020】
この請求項の発明によれば、画像形成装置の識別情報をサーバに対して送信し、サーバは、画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送することとしたので、画像形成装置のソフトウエア構成、ハードウエア構成または契約形態に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することができる。
【0021】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜の発明において、前記サーバは、インターネット上で機能するWWWサーバであり、前記画像形成装置は、HTMLで記述されたページを閲覧するブラウザをさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
この請求項の発明によれば、サーバがインターネット上で機能するWWWサーバであり、画像形成装置にはHTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを設けるよう構成したので、画像形成装置とサーバはHTTPプロトコルに従って通信をおこなうことができる。
【0023】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項の発明において、前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントは、前記ブラウザのプラグインとして動作することを特徴とする。
【0024】
この請求項の発明によれば、取得されたソフトウエアコンポーネントが、ブラウザのプラグインとして動作することとしたので、ソフトウエアコンポーネントを簡単かつ迅速に実行することができる。
【0025】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項の発明において、前記画像形成装置は、CPUに依存しない中間コードを実行し得る仮想機械をさらに備え、前記仮想機械は、前記中間コードの形で前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することを特徴とする。
【0026】
この請求項の発明によれば、画像形成装置には、CPUに依存しない中間コードを実行し得るジャバアプレット(Java Applet)などの仮想機械を設け、この仮想機械は、中間コードの形でサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することとしたので、種別の異なる様々な画像形成装置で同じソフトウエアコンポーネントを実行することができる。
【0027】
また、請求項の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜の発明において、前記サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、前記サードベンダは当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うことを特徴とする。
【0028】
この請求項の発明によれば、サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、このサードベンダが当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うこととしたので、本来のベンダの不利を招くことなく、サードベンダによるソフトウエアコンポーネントの登録を可能にすることができる。
【0029】
また、請求項10の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜の発明において、前記画像形成装置が、前記サーバから前記ソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料として前記サーバにおいて前記ベンダに対する課金をおこなうことを特徴とする。
【0030】
この請求項10の発明によれば、画像形成装置が、サーバからソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料としてサーバにおいてベンダに対する課金をおこなうこととしたので、ソフトウエアコンポーネントを開発したベンダと本来のベンダの公平を図ることができる。
【0031】
また、請求項11の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜10の発明において、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして前記画像形成装置に登録する際に、前記サードベンダは登録料を支払うことを特徴とする。
【0032】
この請求項11の発明によれば、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして画像形成装置に登録する際に、このサードベンダは登録料を支払うこととしたので、サードベンダに対しても適正な負担を強いることができる。
【0033】
また、請求項12の発明に係る画像形成システムは、請求項1〜11の発明において、前記画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することを特徴とする。
【0034】
この請求項12の発明によれば、画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することとしたので、リソースの使用範囲に応じて適正な利用料金および/または登録料を徴収することができる。
【0035】
また、請求項13の発明に係るソフトウエア取得方法は、表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置と、前記画像形成装置に対してソフトウエアコンポーネントを提供するサーバとをネットワークに接続した画像形成システムにおけるソフトウエア取得方法であって、前記画像形成装置が、前記表示部に表示された前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択工程と、前記選択工程により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得工程と、前記取得工程により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御工程と、を含んだことを特徴とする。
【0036】
この請求項13の発明によれば、画像形成装置が、表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択し、選択したソフトウエアコンポーネント並びに認証情報をサーバから取得し、取得した認証情報に基づいてソフトウエアコンポーネントの処理動作を制御することとしたので、認証結果に応じてソフトウエアコンポーネントの実行動作を変えることができる。
【0038】
また、この請求項13の発明によれば、画像形成装置が有するリソースのうちソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を認証情報に基づいて制限することとしたので、認証に失敗したサーバから取得したソフトウエアコンポーネントの動作を制限することができる。
【0039】
また、請求項14の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13の発明において、前記制御工程は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする。
【0040】
この請求項14の発明によれば、認証情報に基づく認証に失敗した場合には、リソースのうちの表示部および操作部がソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースがソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することとしたので、認証に失敗した場合には、必要最低限しかリソースを使用できないようにすることができる。
【0041】
また、請求項15の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項14の発明において、前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御工程は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする。
【0042】
この請求項15の発明によれば、認証情報には、ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含ませ、この利用権限に係る情報に基づいてソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することとしたので、利用可否の決定を迅速かつ効率良くおこなうことができる。
【0043】
また、請求項16の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜15の発明において、前記画像形成装置が、前記認証情報に基づく認証に成功した場合に、前記サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信する送信工程をさらに含み、前記サーバが前記画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする。
【0044】
この請求項16の発明によれば、画像形成装置が、認証情報に基づく認証に成功した場合に、サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信し、サーバは、画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送することとしたので、認証に成功した場合には、画像形成装置のソフトウエア構成またはハードウエア構成に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することができる。
【0045】
また、請求項17の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項16の発明において、前記送信工程は、前記画像形成装置の識別情報を前記サーバに対して送信し、前記サーバが前記画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする。
【0046】
この請求項17の発明によれば、画像形成装置の識別情報をサーバに対して送信し、サーバは、画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送することとしたので、画像形成装置のソフトウエア構成、ハードウエア構成または契約形態に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することができる。
【0047】
また、請求項18の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜17の発明において、前記サーバは、インターネット上で機能するWWWサーバであり、前記画像形成装置は、HTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを有することを特徴とする。
【0048】
この請求項18の発明によれば、サーバがインターネット上で機能するWWWサーバであり、画像形成装置にはHTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを設けるよう構成したので、画像形成装置とサーバはHTTPプロトコルに従って通信をおこなうことができる。
【0049】
また、請求項19の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項18の発明において、前記取得工程により取得されたソフトウエアコンポーネントは、前記ブラウザのプラグインとして動作することを特徴とする。
【0050】
この請求項19の発明によれば、取得されたソフトウエアコンポーネントが、ブラウザのプラグインとして動作することとしたので、ソフトウエアコンポーネントを簡単かつ迅速に実行することができる。
【0051】
また、請求項20の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項18の発明において、前記画像形成装置が、CPUに依存しない中間コードを実行し得る仮想機械を有し、前記仮想機械が、前記中間コードの形で前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することを特徴とする。
【0052】
この請求項20の発明によれば、画像形成装置には、CPUに依存しない中間コードを実行し得るジャバアプレット(Java Applet)などの仮想機械を設け、この仮想機械は、中間コードの形でサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することとしたので、種別の異なる様々な画像形成装置で同じソフトウエアコンポーネントを実行することができる。
【0053】
また、請求項21の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜20の発明において、前記サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、前記サードベンダは当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うことを特徴とする。
【0054】
この請求項21の発明によれば、サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、このサードベンダが当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うこととしたので、本来のベンダの不利を招くことなく、サードベンダによるソフトウエアコンポーネントの登録を可能にすることができる。
【0055】
また、請求項22の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜21の発明において、前記画像形成装置が、前記サーバから前記ソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料として前記サーバにおいて前記ベンダに対する課金をおこなうことを特徴とする。
【0056】
この請求項22の発明によれば、画像形成装置が、サーバからソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料としてサーバにおいてベンダに対する課金をおこなうこととしたので、ソフトウエアコンポーネントを開発したベンダと本来のベンダの公平を図ることができる。
【0057】
また、請求項23の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜22の発明において、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして前記画像形成装置に登録する際に、前記サードベンダは登録料を支払うことを特徴とする。
【0058】
この請求項23の発明によれば、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして画像形成装置に登録する際に、このサードベンダは登録料を支払うこととしたので、サードベンダに対しても適正な負担を強いることができる。
【0059】
また、請求項24の発明に係るソフトウエア取得方法は、請求項13〜23の発明において、前記画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することを特徴とする。
【0060】
この請求項24の発明によれば、画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することとしたので、リソースの使用範囲に応じて適正な利用料金および/または登録料を徴収することができる。
【0061】
また、請求項25の発明に係る記録媒体は、請求項13〜24のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項13〜24のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することができる。
また、請求項26の発明にかかる画像形成装置は、表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置であって、前記表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得手段と、前記取得手段により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項27にかかる画像形成装置は、請求項26に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする。
また、請求項28にかかる画像形成装置は、請求項27に記載の画像形成装置において、前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御手段は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像形成システム、ソフトウエア取得方法、画像形成装置およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0063】
まず最初に、本実施の形態に係る画像形成システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成システムのシステム構成および複合機10のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0064】
同図に示すように、この画像形成システムは、ソフトウエアコンポーネントを要求する複合機10と、この複合機10からの要求に応答してソフトウエアコンポーネントを供給するサーバ20とがネットワーク30を介して接続される構成となる。
【0065】
ここで、この複合機10は、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14、FAXコントローラ15、スキャナ16、プロッタ17、大容量記憶装置18およびネットワークI/F部19を有する。
【0066】
CPU11は、ROM12またはフラッシュメモリ14に記憶したソフトウエアを主記憶装置(RAM13)上に取り込んで実行する中央処理装置であり、ROM12は読み出し専用のメモリであり、RAM13は読み書き可能な揮発性メモリであり、フラッシュメモリ14は書き換え可能な不揮発性メモリである。なお、組み込みソフトウエアにおいては、ROM12に記憶されたプログラムをRAM13に読み込むことなく実行することも可能である。
【0067】
FAXコントローラ15はファクシミリ送受信を制御するコントローラであり、スキャナ16は原稿を光学的に読み取る画像入力部であり、プロッタ17は画像データなどを印刷用紙に印刷する画像出力装置であり、大容量記憶装置18は各種ソフトウエアなどを記憶するハードディスクなどの二次記憶媒体であり、ネットワークI/F部19は、ネットワーク30とのインターフェースを司る処理部である。
【0068】
図2は、図1に示した複合機10のソフトウエア構成を示すブロック図である。同図に示す複合機10は、サーバ20に蓄積されたソフトウェアコンポーネントのリストを表示部上に表示しておき、利用者が該当するソフトウエアコンポーネントを選択すると、サーバ20上に蓄積されたソフトウェアコンポーネントを機器内にダウンロードし、自身の機能を拡張する。
【0069】
この際、この複合機10は、サーバ20から受け取った認証情報に基づいて認証をおこない、その認証結果に応じて機器の備えるリソースの利用可否を決定する。すなわち、認証に成功したサーバからダウンロードされたコンポーネントは、機器のすべての機能を利用することができるが、認証に失敗したサーバからダウンロードされたコンポーネントは、その利用を制限される。たとえば、MFPにおいては印刷機能やスキャン機能の利用が制限され、表示部におけるグラフィック表示のみ実行することが可能になる。
【0070】
また、認証に成功したサーバ20に対して機器の識別情報(ID)を送信すると、該サーバ20は、顧客情報を検索してこれに合わせたソフトウエアコンポーネントを表示したり、そのリストを複合機10に送信することができる。また、このサーバ20にソフトウエアやハードウエアの構成情報を送信した場合には、該サーバは、実行可能なソフトウエアコンポーネントを表示したり、そのリストを複合機10に送信することができる。
【0071】
具体的には、図2に示すように、この複合機10は、白黒ラインプリンタ(B&W LP)101、カラーラインプリンタ(Color LP)102、その他ハードウエアリソース103などを有するとともに、ソフトウエア群110は、プラットホーム120およびアプリケーション130からなる。
【0072】
プラットホーム120は、汎用OS121と、SCS(System Control Service)122を有するSRM(System Resource Manager)123と、各種コントロールサービス141〜145からなる。汎用OS121は、UNIXなどの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120上の各コントロールサービスおよびアプリケーション130の各ソフトウエアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0073】
オープンソースのUNIXを用いることにより、プログラムの安全性を確保できるとともに、ネットワーク対応可能となり、ソースコードの入手も容易となる。さらに、OS、TCP/IPのロイヤリティが不要であり、アウトソーシングも容易となる。
【0074】
SRM123は、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理をおこなうものであり、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394I/F、RS232CI/Fなど)のハードウエア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停をおこない、実行制御する。
【0075】
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウエア資源が利用可能であるかどうか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウエア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、上位層からの要求に対してハードウエア資源の利用スケジューリングをおこない、要求内容(たとえば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施するようにしてもよい。
【0076】
SCS122は、(1)アプリ管理、(2)操作部制御、(3)システム画面表示(ジョブリスト画面、カウンタ表示画面など)、(4)LED表示、(5)リソース管理、(6)割り込みアプリ制御をおこなう。具体的には、(1)アプリ管理では、アプリの登録と、その情報を他のアプリに通知する処理をおこなう。登録されたアプリに対しては、システムの設定やアプリからの要求設定に応じてエンジン状態を通知する。また、登録済みのアプリに対しては、電力モード移行の問い合わせ、割り込みモードなど、システムの状態遷移のための可否問い合わせをおこなう。
【0077】
また、(2)操作部制御では、アプリの操作部使用権の排他制御をおこなう。そして、操作部の使用権を持つアプリへ操作部ドライバ(OCS)からのキー情報を排他的に通知する。このキー情報は、アプリ切替中などのシステムの状態遷移に応じて一時的に通知を停止するマスク制御をおこなう。
【0078】
また、(3)システム画面表示では、操作部使用権を持つアプリからの要求内容に応じて、エンジン状態に対応する警告画面の表示をおこなう。これらのなかには、利用者制限画面などアプリの状態に応じて警告表示をオン/オフするものもある。エンジン状態以外では、ジョブの予約・実行状況を表示するためのジョブリスト画面、トータルカウンタ類を表示するためのカウンタ画面、CSSの通報中を示す画面の表示制御をおこなう。これらのシステム画面表示に関しては、アプリへ操作部使用権の解放を要求せず、アプリ画面を覆うシステム画面として描画をおこなう。
【0079】
また、(4)LED表示では、警告LED、アプリキーなどのシステムLEDの表示制御をおこなう。アプリ固有のLEDについては、アプリが直接表示用ドライバを使用して制御する。
【0080】
また、(5)リソース管理では、アプリ(ECS)がジョブを実行するにあたって、排他しなければならないエンジンリソース(スキャナ、ステープルなど)の排他制御のためのサービスをおこない、(6)割り込みアプリ制御では、特定のアプリを優先動作せさるための制御・サービスをおこなう。
【0081】
コントロールサービスには、ECS(Engine Control Service)141と、MCS(Memory Control Service)142と、OCS(Operation panel Control Service)143と、FCS(FAX Control Service)144と、NCS(Network Control Service)145とがある。
【0082】
ECS141は、白黒ラインプリンタ(B&W LP)101、カラーラインプリンタ(Color LP)102、その他ハードウエアリソース103などのエンジンを制御するものであり、画像読み込みと印刷動作、状態通知、ジャムリカバリなどをおこなう。
【0083】
具体的には、アプリケーション130から受け取ったジョブモードの指定にしたがい、印刷要求をSRM123に順次発行していくことで、一連のコピー/スキャン/印刷動作を実現する。このECS141が取り扱う対象のジョブは、画像入力デバイスにスキャナ(SCANNER)が指定されているか、または、画像出力デバイスにプロッタ(PLOTTER)が指定されているものとする。
【0084】
たとえば、コピー動作の場合には「SCANNER → PLOTTER」と指定され、ファイル蓄積の場合には「SCANNER → MEMORY」と指定され、ファクシミリ送信の場合には「SCANNER → FAX_IN」と指定される。また、蓄積ファイル印刷またはプリンタアプリ131からの印刷の場合には「MEMORY → PLOTTER」と指定され、ファクシミリ受信の場合には「FAX_OUT → PLOTTER」と指定される。
【0085】
なお、ジョブの定義はアプリケーションによって異なるが、ここでは利用者が取り扱う1セットの画像群に対する処理動作を1ジョブと定義する。たとえば、コピーのADF(Automatic Document Feeder)モードの場合は、原稿台に置かれた1セットの原稿を読み取る動作が1ジョブとなり、圧板モードは最終原稿が確定するまでの読み取り動作が1ジョブとなる。また、コピーアプリ132の場合には、一束の原稿をコピーする動作が1ジョブとなり、ファックスアプリ133の場合には、1文書の送信動作または1文書の受信動作が1ジョブとなり、プリンタアプリ131の場合には、1文書の印刷動作が1ジョブとなる。
【0086】
MCS142は、メモリ制御をおこなうものであり、具体的には、画像メモリの取得および開放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などをおこなう。
【0087】
ここで、ハードディスク装置に蓄積される画像データファイルとして必要な情報を管理するために必要な機能としては、(1)ファイルアクセス(生成/削除/オープン/クローズ)機能(排他処理を含む)、(2)ファイル名称/ID管理(ファイル/ユーザ)/パスワード管理/蓄積時刻管理/ページ数/データフォーマット(圧縮方式など)/アクセス制限/作成アプリ/印刷条件管理などの各種ファイル属性管理(物理的なページ単位の画像データのファイルとしての管理)、(3)ファイル単位およびページ単位での結合/挿入/切断機能、(4)ファイルソート機能(蓄積時刻順/ユーザID順など)、(5)全ファイル情報の通知(表示/検索用)、(6)リカバリ機能(破損ファイルのファイル/ページ破棄)、(7)ファイルの自動削除機能などがある。
【0088】
また、RAMなどのメモリへ画像データを保持しアクセスするための機能としては、(1)アプリケーション130からのファイルおよびページ/バンド属性情報を取得する機能、(2)アプリケーション130からの画像データ領域の確保、解放、リード(Read)、ライト(Write)機能などがある。
【0089】
OCS143は、オペレータと本体制御間の情報伝達手段となる操作パネルを制御するモジュールであり、オペレータのキー操作イベントを本体制御に通知する処理、各アプリがGUIを構築するためのライブラリ関数を提供する処理、構築されたGUI情報をアプリ別に管理する処理、操作パネル上への表示反映処理などをおこなう。
【0090】
このOCS143は、(1)GUI構築のためのライブラリの提供機能、(2)操作部ハードウエア資源管理機能、(3)VRAM描画/LCD表示機能(ハードウエア表示、表示アプリ切替、表示言語切替、ウインドウ暗色表示、メッセージ/アイコンブリンク表示、メッセージの連結表示)、(4)ハードキー入力検出機能、(5)タッチパネルキー入力検出機能、(6)LED出力機能、(7)ブザー出力機能などを有する。
【0091】
FCS144は、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を使ったファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷、融合送受信をおこなうためのAPIを提供するものである。
【0092】
具体的には、このFCS144は、(1)アプリ層から送信依頼されたドキュメントをPSTN/ISDN網を使ってファクシミリ受信機に送信をおこなう送信機能、(2)PSTN/ISDN網から受信したファクシミリ受信画面、各種レポート類を各アプリ層に転送、印刷をおこなう受信機能、(3)ファックスボードに記憶されている電話帳、グループ情報などのファクシミリ管理項目の引用や登録をおこなう電話帳引用・登録機能、(4)ファックスボードに搭載されているBKMに記憶されている送受信結果履歴情報などを必要としているアプリに通知するファックスログ通知機能、(5)ファックスボードの状態変化があったときにFCSに登録してあるアプリに変化のあったイベントを通知するイベント通知機能などを有する。
【0093】
NCS145は、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのモジュール群であり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信する際の仲介をおこなう。具体的には、ftpd、httpd、lpd、snmpd、telnetd、smtpdなどのサーバデーモンや、同プロトコルのクライアント機能などを有する。
【0094】
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ131と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ132と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ133と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ134と、インターネット上の分散システムであるWWW(World Wide Web)のページを閲覧するためのWWWブラウザ135と、ソフトウエアコンポーネントなどをサーバ20からダウンロードするダウンロードアプリ136と、サーバ20から受け付けた認証情報に基づいて認証処理をおこなう認証処理アプリ137とを有する。なお、このダウンロードアプリ136および認証処理アプリ137についての詳細な説明については後述する。
【0095】
このように、上記複合機10は、アプリケーション130やコントロールサービスの共通部分をプラットホーム120として括りだし、このプラットホーム120上に、各コントロールサービス141〜145および各アプリケーション131〜137を搭載することとしたので、これらの各コントロールサービス141〜145および各アプリケーション131〜137をソフトウエアコンポーネントとして取り扱うことができる。
【0096】
次に、図1に示したサーバ20の構成について説明する。図3は、図1に示したサーバ20の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このサーバ20は、複合機10のWWWブラウザを用いてページを閲覧することができるWWWサーバであり、インターフェース部21、暗号化処理部22、認証情報送信部23、ソフトウエアコンポーネント記憶部24、カスタマイズ処理部25および制御部26を有する。
【0097】
インターフェース部21は、TCP/IPプロトコルを用いるLAN(インターネット)と接続され、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いてデータ授受をおこなうデータ入出力部である。
【0098】
暗号化処理部22は、装置内部に保持した秘密鍵または公開鍵を用いて、ソフトウエアコンポーネントのハッシュ値からなる認証情報を暗号化する処理部である。認証情報送信部23は、複合機10においてサーバ20が登録済みのものであるか否かを認証する際の認証情報を複合機10の要求に応答して送信する処理部である。
【0099】
ソフトウエアコンポーネント記憶部24は、機器開発ベンダまたはサードベンダが開発したソフトウエアコンポーネントを蓄積するソフトウエアデータベースである。カスタマイズ処理部25は、複合機10のソフトウエア構成やハードウエア構成などの機器構成の構成情報を受け取った際に、この複合機10の機種や構成に適合したソフトウエアコンポーネントをソフトウエアコンポーネント記憶部24から検索する処理部である。制御部26は、サーバ20を全体制御する制御部であり、複合機10から受け付けた要求内容に応じて、該要求を所望の処理部に出力する。
【0100】
次に、図2に示した複合機10のダウンロードアプリ136を用いたソフトウエアコンポーネントのダウンロードについて、(1)プラグインにより実現する場合と、(2)ジャバアプレット(Java Applet)により実現する場合について説明する。
【0101】
(1)プラグインにより実現する場合
図4は、プラグインによりダウンロードを実現する場合の処理手順を示すフローチャートであり、図5は、サーバ20が有するソフトウエアコンポーネントのURLおよびHTML記述の一例を示す図である。
【0102】
図5(a)に示すように、ここではサーバ20に置くソフトウェアコンポーネントが「gw」という拡張子を有しており、また、認証情報は「aut」という拡張子を有している。なお、同図には、コンポーネント一覧へのリンクを含むHTMLファイルのURL、ソフトウェアコンポーネント1のURL、ソフトウェアコンポーネント1のための認証情報のURL、ソフトウェアコンポーネント2のURL、ソフトウェアコンポーネント2のための認証情報のURLを示している。
【0103】
そして、図4に示すように、複合機10においてリンクをブラウザ上に表示し(ステップS401)、ブラウザに表示されたリンクを利用者が選択した際に、このリンクの参照先が拡張子gwのURLであった場合には(ステップS402)、ブラウザはソフトウェアダウンロード用のプラグインを起動する。
【0104】
このプラグインは、まず最初に、参照先URLの拡張子をautに変換し(ステップS403)、サーバにリクエストを投げる(ステップS404)。そして、サーバ20がこのリクエストを受信すると(ステップS405)、複合機10に対して認証情報を送信し(ステップS406)、該複合機10はこれにより認証情報を取得する(ステップS407)。
【0105】
その後、複合機10において利用者が参照先URLにアクセスすると(ステップS408)、サーバがこのアクセスに応答してソフトウエアコンポーネントを送信し(ステップS409〜S410)、複合機10がソフトウエアコンポーネントをダウンロードする(ステップS411)。
【0106】
その後、複合機10は、後述する認証処理をおこなった後に(ステップS412)、ダウンロードしたソフトウエアコンポーネントは、プラグインにより実行される(ステップS413)。
【0107】
なお、「comp_list.html」は図5(b)に示すように表すことができるが、ここで示した以外にも、embedタグやobjectタグを用いてソフトウェアコンポーネントを含むHTMLを記述することもできる。
【0108】
(2)ジャバアプレット(Java Applet)により実現する場合
ソフトウェアコンポーネントのリンクの参照先がジャバアプレットを含んだHTMLファイルである場合には、このジャバアプレットとして記述されたソフトウェアコンポーネントをダウンロードして実行することもできる。ただし、この場合には、複合機10はJVM(Java Virtual Machine)を備えている必要がある。
【0109】
図6は、ジャバを用いてソフトウエアコンポーネントをダウンロードする場合の処理手順を示すフローチャートであり、図7は、リンク先HTMLファイルの一例およびこの場合の複合機10のソフトウエア構成を示す図である。
【0110】
図6に示すように、複合機10にリンクをブラウザ表示し(ステップS601)、ブラウザ上で図7(a)に示す参照先を選択して該参照先にアクセスすると(ステップS602〜S604)、サーバ20からソフトウェアコンポーネントをダウンロードするためのアプレット(SoftwareComponentLoader.class)をダウンロードする(ステップS605〜S606)。
【0111】
そして、このアプレットをJVM上で実行すると(ステップS607)、アプレットは、「software」パラメータが示すコンポーネントと、「authentication」パラメータが示す認証情報とをダウンロードし(ステップS608〜S611)、認証情報を用いて認証を行った後に(ステップS612)、JVM上でソフトウエアコンポーネントを実行する(ステップS613)。
【0112】
なお、かかる場合における複合機10のソフトウェア構成は図7(b)に示すようになり、前述のOCSとNCSを用いて実装された標準Javaクラス群と、ECS、MCS、SCS、FCSのそれぞれをラップする制御クラス群がJVM上で動作し、ダウンロードしたコンポーネントはこれらのクラスライブラリを利用して処理を実現する。
【0113】
次に、図2に示した認証処理アプリ137による認証処理について、(1)共通暗号鍵により実現する場合、(2)公開鍵により実現する場合、(3)証明書により実現する場合について具体的に説明する。なおここでは、認証情報は、「RICOH」というマジックナンバーと、ソフトウェアコンポーネントのハッシュ値(Message Digest)と、リソースの利用権限を含むものとする。たとえば、このリソースの利用権限は、
permission.scanner=true
permission.plotter =false
permission.storage=false
permission.fax=false
permission.panel=true
permission.network=true
のようになる。
【0114】
(1)共通暗号鍵により実現する場合
図8は、共通暗号鍵を用いて認証をおこなう場合の複合機10の処理手順を示すフローチャートであり、図9は、共通暗号鍵を用いて認証をおこなう概念を説明するための概念図である。
【0115】
図9に示すように、複合機10は出荷時よりROM内にサーバ20と同じ共通暗号鍵を保持しており、機器開発ベンダのサーバ20には、認証情報を共通暗号鍵を用いて暗号化したデータ(プラグインの例におけるcomp1.aut)をソフトウェアコンポーネント(comp1.gw)とともに保持している。
【0116】
そして、図8に示すように、複合機10が認証情報を取得したならば(ステップS801)、ROM内に保持した共通暗号鍵によりこのデータを復号し(ステップS802)、復号したデータに含まれるマジックナンバーをチェックする(ステップS803)。
【0117】
そして、このマジックナンバーが正しくない場合には(ステップS804否定)、認証失敗とみなしてたとえば表示部と操作部のみというような最小限のリソースを特定する(ステップS809)。
【0118】
これに対して、マジックナンバーが正しい場合には(ステップS804肯定)、ダウンロードしたソフトウェアコンポーネントからハッシュ値を算定し(ステップS805)、このハッシュ値が認証情報に含まれる値と一致するか否かを確認し(ステップS806)、両者が一致しない場合には(ステップS806否定)、認証失敗とみなして最小限のリソースを特定する(ステップS809)。
【0119】
これに対して、両者が一致する場合には(ステップS806肯定)、権限情報が正しいフォーマットで記述されているか否かを確認し(ステップS807)、正しいフォーマットで記述されている場合には(ステップS807肯定)、認証に成功したものとみなしてソフトウエアコンポーネントが利用可能なリソースを特定する(ステップS808)。なお、正しいフォーマットで記述されていない場合には(ステップS807否定)、認証失敗とみなして最小限のリソースを特定する(ステップS809)。
【0120】
この場合において、サードベンダがソフトウェアコンポーネントを提供するには図10に示す2つの方法がある。具体的には、同図(a)に示すように、サードベンダが機器開発ベンダに対して登録料を支払い、その見返りとして機器開発ベンダのサーバ20にてソフトウエアコンポーネントを公開してもらう方法がある。
【0121】
また、同図(b)に示すように、サードベンダが機器開発ベンダに対して認定料を支払い、この認定料の見返りとして機器開発ベンダが暗号化された認証情報を作成してサードベンダのサーバ40に送信することになる。なお、かかる認定料は、権限の設定に応じて随時変更されることになる。
【0122】
(2)公開鍵により実現する場合
図11は、公開鍵を用いて認証をおこなう概念を説明するための概念図である。同図に示すように、複合機10には、その出荷時よりROM内に機器開発ベンダの公開鍵を保持しておき、機器開発ベンダのサーバ20には、この公開鍵に対する秘密鍵を用いて認証情報を暗号化したデータをソフトウェアコンポーネントとともに保持しておく。
【0123】
そして、この認証情報を取得した複合機10は、ROMに保持した公開鍵によりデータを復号することになる。なお、以後の認証手続きは共通鍵を使った場合と同様のものとなる。
【0124】
ここで、サードベンダがソフトウェアコンポーネントを提供するためには、共通鍵の場合に示した2つの方法のほかに、図11に示すようにサードベンダの公開鍵とリソースの利用権限を出荷時にROM内に保持する方法がある。なお、かかる場合には、通常はより大きな契約料を支払うことになる。
【0125】
上記共通鍵を用いた場合には、サードベンダは機器開発ベンダに共通鍵を開示しなければならないため、かかる方法は現実的ではないが、公開鍵を公開したとしても暗号の秘匿強度は低下しないため、特段の問題は生じない。
【0126】
このように、サードベンダの公開鍵をあらかじめROMに保持している場合には、リソースの利用権限はサードベンダにおいて自由に設定することが可能であるが、暗号化した設定情報を機器開発ベンダより購入し、ダウンロードした複合機10側でこれを復号化することにより、サードベンダが自由に権限を設定することを防ぐこともできる。
【0127】
(3)証明書により実現する場合
図12は、証明書により認証をおこなう場合の概念を説明するための概念図である。同図において、複合機10は、出荷時に認証局としての機器開発ベンダの公開鍵を保持しており、ソフトウェアコンポーネントを公開するサーバ20は、機器開発ベンダ(認証局)により発行されたサーバの公開鍵の証明書を保持している。この証明書は、機器開発ベンダ(認証局)の秘密鍵により暗号化されており、このサーバ20では先の認証情報の先頭に、この暗号化された証明書を添付する。
【0128】
認証情報を取得した複合機10は、まず認証情報に添付された証明書をROMに保持した機器開発ベンダ(認証局)の公開鍵により復号化し、この復号化に成功したならば、この証明書よりサーバの公開鍵を取り出し、これを用いて認証情報を復号化する。なお、以後の認証手続きは前述の例と同様のものとなる。
【0129】
この場合において、サードベンダがソフトウェアコンポーネントを提供するためには、図13に示すように、認定料を支払って機器開発ベンダ(認証局)より暗号化されたサーバ公開鍵の証明書を受け取る。
【0130】
先に示した公開鍵による方法を用いた場合には、出荷時に公開鍵をROMに焼き付けていないサードベンダのサーバを新たに付け加えることは難しいが、この方法によれば任意のサードベンダを追加することが可能である。
【0131】
次に、図1に示した複合機10からサーバ20に対する機器情報の送信について説明する。ここでは、複合機10のオプションハードウェア構成やインストール済みソフトウェアの構成並びにシリアル番号などの機器情報をHTTPのヘッダとして送信している。
【0132】
たとえば、オプションとしてADFを装備している場合には、
X-Ricoh-MFP-Option: ADF
というヘッダをHTTPのリクエストに追加し、シリアル番号の場合には、
X-Ricoh-MFP-Serial: 123-456-789
というヘッダをHTTPのリクエストに追加してサーバ20に通知する。
【0133】
この際、不必要に機器情報が流出するのを防ぐために、(1)ヘッダ情報を暗号化したり、(2)独立した認証プロトコルを使用することができる。この(1)ヘッダ情報の暗号化は、すでに認証において説明したように、共通暗号鍵を用いたり、公開鍵を用いることができ、具体的には複合機10のROMに保持された暗号鍵によってヘッダの値を暗号化することになる。なお、証明書を用いる方法では、あらかじめ暗号鍵を取得することができないので、この方法を用いることはできない。また、サードベンダのサーバは、ヘッダ情報を復号化することができないので、サーバは機器開発ベンダのサーバに限定される。
【0134】
また、(2)独立した認証プロトコルを使用する場合には、証明書を用いる方法を適用することができる。ただし、上述したように、ソフトウェアコンポーネントのダウンロード時にサーバの認証を同時におこなうのではなく、認証プロトコルとソフトウェアコンポーネントのダウンロードを独立させる必要がある。
【0135】
具体的には、あるサーバに最初にアクセスする際に、たとえば、
http://www.ricoh.co.jp/certificate
というような特定のパスを要求し、これに対して正しい証明書が返された場合には、サーバ認証に成功したとみなし、証明書に含まれる公開鍵で暗号化したヘッダを含むリクエストを再度送信することになる。この方法によれば、認証されたサーバに対してのみヘッダ情報を送信するので、より安全性を高くすることができる。また、サードベンダのサーバにおいても機器情報を利用することが可能となる。
【0136】
次に、図3に示したサーバ20におけるリストのカスタマイズについて説明する。図14は、複合機10のハードウエア構成に応じてリストをカスタマイズする場合を説明するための説明図である。
【0137】
同図に示すように、複合機10がリストリクエストおよび構成情報(A,B,C,D)をサーバ20に対して送信すると、サーバ20は、このHTTPリクエストから機器の構成情報を取得する。その後、この機器の構成に基づいて利用可能なソフトウェアコンポーネントをソフトウエアコンポーネント記憶部24から検索し、HTMLによるリストを生成して複合機10に返送することになる。
【0138】
図15は、複合機10の機器IDに応じてリストをカスタマイズする場合を説明するための説明図である。同図に示すように、この場合には複合機10は機器のシリアル番号(機器ID)を送信し、サーバ20は、この機器IDを用いて顧客データベースを検索し、複合機10の構成情報を取得する。
【0139】
その後、図14に示す場合と同様にしてソフトウエアコンポーネント記憶部24から利用可能なソフトウェアコンポーネントを検索し、HTMLによるリストを生成して複合機10に返送する。
【0140】
この際、顧客ごとの契約形態に合わせてソフトウェアコンポーネントのリストに表示するコンポーネントを変えることもできる。たとえば、コンポーネントの複雑度や有用度によってランクをつけて、契約料金の高低によってリストに表示するコンポーネントを変えることが可能である。
【0141】
なお、サードベンダの場合には、シリアル番号から顧客情報を検索することができないが、該サードベンダから契約料を受け取ることにより、機器開発ベンダが機器構成情報のみをサードベンダに提供することもできる。
【0142】
次に、図3に示したサーバ20におけるソフトウエアコンポーネントのカスタマイズについて説明する。図16は、図3に示したサーバ20におけるソフトウエアコンポーネントのカスタマイズを説明するための説明図である。
【0143】
同図に示すように、サーバ20は、アプリ構成情報データベース内の生成情報と複合機10から受け取った構成情報に基づいて動作するアプリを生成できるか否かを確認し、生成されたアプリのソフトウエアコンポーネントのリストを複合機10に送信している。
【0144】
このように、単純に機器構成に合うコンポーネントを検索してそのリストを返送するだけでなく、かかるリストを動的に生成することもできる。この場合には、サーバ20はソフトウエアコンポーネントのコンパイル環境を装備していなくてはならないが、同図に示すように、ソフトウェアコンポーネントを機器構成ごとのコンパイルスイッチをつけて再構成することで実現することができる。これにより、多くの機器構成に対するコンポーネントをあらかじめ用意しておかなくても、多くの機器に対してコンポーネントを提供することができる。
【0145】
上述してきたように、本実施の形態では、複合機10が、サーバ20に蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択し、選択したソフトウエアコンポーネント並びに認証情報をサーバから取得し、取得した認証情報に基づいてソフトウエアコンポーネントの処理動作を制御するよう構成したので、利用者自らの意志によって取得したソフトウエアコンポーネントの実行動作を認証結果に応じて変えることができる。
【0146】
なお、本実施の形態では、本発明を複合機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の画像形成装置に適用することも可能である。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、画像形成装置が、表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択し、選択したソフトウエアコンポーネント並びに認証情報をサーバから取得し、取得した認証情報に基づいてソフトウエアコンポーネントの処理動作を制御するよう構成したので、利用者自らの意志によって取得したソフトウエアコンポーネントの実行動作を認証結果に応じて変えることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0148】
また、請求項の発明によれば、画像形成装置が有するリソースのうちソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を認証情報に基づいて制限するよう構成したので、認証に失敗したサーバから取得したソフトウエアコンポーネントの動作を制限することができ、もって利用者が悪意のあるソフトウェアを実行することを避けることができるとともに、機器開発ベンダは、サードベンダに対する認証に対して対価を得ることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0149】
また、請求項の発明によれば、認証情報に基づく認証に失敗した場合には、リソースのうちの表示部および操作部がソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースがソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御するよう構成したので、認証に失敗した場合には、必要最低限しかリソースを使用できないようにして、利用者にとって悪意のあるソフトウェアが印刷機能等を使い大量の紙を浪費させるような事態を避けることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0150】
また、請求項の発明によれば、認証情報には、ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含ませ、この利用権限に係る情報に基づいてソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定するよう構成したので、利用可否の決定を迅速かつ効率良くおこなうことが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項の発明によれば、画像形成装置が、認証情報に基づく認証に成功した場合に、サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信し、サーバは、画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送するよう構成したので、認証に成功した場合には、画像形成装置のソフトウエア構成またはハードウエア構成に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項の発明によれば、画像形成装置の識別情報をサーバに対して送信し、サーバは、画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送するよう構成したので、画像形成装置のソフトウエア構成、ハードウエア構成または契約形態に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項の発明によれば、サーバがインターネット上で機能するWWWサーバであり、画像形成装置にはHTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを設けるよう構成したので、画像形成装置とサーバはHTTPプロトコルに従って通信をおこなうことができるとともに、WWWというオープンスタンダードを採用することにより、サーバ開発のコストを大幅に低減することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項の発明によれば、取得されたソフトウエアコンポーネントが、ブラウザのプラグインとして動作するよう構成したので、ソフトウエアコンポーネントを簡単かつ迅速に実行することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項の発明によれば、画像形成装置には、CPUに依存しない中間コードを実行し得るジャバアプレット(Java Applet)などの仮想機械を設け、この仮想機械は、中間コードの形でサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行するよう構成したので、種別の異なる様々な画像形成装置で同じソフトウエアコンポーネントを実行することができ、また、開発段階ではパソコン上でシミュレーションしながら開発することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項の発明によれば、サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、このサードベンダが当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うよう構成したので、本来のベンダの不利を招くことなく、サードベンダによるソフトウエアコンポーネントの登録を可能にすることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項10の発明によれば、画像形成装置が、サーバからソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料としてサーバにおいてベンダに対する課金をおこなうよう構成したので、ソフトウエアコンポーネントを開発したベンダと本来のベンダの公平を図ることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項11の発明によれば、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして画像形成装置に登録する際に、このサードベンダは登録料を支払うよう構成したので、サードベンダに対しても適正な負担を強いることが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項12の発明によれば、画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更するよう構成したので、リソースの使用範囲に応じて適正な利用料金および/または登録料を徴収することが可能な画像形成システムが得られるという効果を奏する。
【0160】
また、請求項13の発明によれば、画像形成装置が、表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択し、選択したソフトウエアコンポーネント並びに認証情報をサーバから取得し、取得した認証情報に基づいてソフトウエアコンポーネントの処理動作を制御するよう構成したので、利用者自らの意志によって取得したソフトウエアコンポーネントの実行動作を認証結果に応じて変えることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0161】
また、請求項13の発明によれば、画像形成装置が有するリソースのうちソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を認証情報に基づいて制限するよう構成したので、認証に失敗したサーバから取得したソフトウエアコンポーネントの動作を制限することができ、もって利用者が悪意のあるソフトウェアを実行することを避けることができるとともに、機器開発ベンダは、サードベンダに対する認証に対して対価を得ることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0162】
また、請求項14の発明によれば、認証情報に基づく認証に失敗した場合には、リソースのうちの表示部および操作部がソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースがソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御するよう構成したので、認証に失敗した場合には、必要最低限しかリソースを使用できないようにして、利用者にとって悪意のあるソフトウェアが印刷機能等を使い大量の紙を浪費させるような事態を避けることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0163】
また、請求項15の発明によれば、認証情報には、ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含ませ、この利用権限に係る情報に基づいてソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定するよう構成したので、利用可否の決定を迅速かつ効率良くおこなうことが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0164】
また、請求項16の発明によれば、画像形成装置が、認証情報に基づく認証に成功した場合に、サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信し、サーバは、画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送するよう構成したので、認証に成功した場合には、画像形成装置のソフトウエア構成またはハードウエア構成に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0165】
また、請求項17の発明によれば、画像形成装置の識別情報をサーバに対して送信し、サーバは、画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを画像形成装置に返送するよう構成したので、画像形成装置のソフトウエア構成、ハードウエア構成または契約形態に適合する最適なソフトウエアコンポーネントを取得することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0166】
また、請求項18の発明によれば、サーバがインターネット上で機能するWWWサーバであり、画像形成装置にはHTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを設けるよう構成したので、画像形成装置とサーバはHTTPプロトコルに従って通信をおこなうことができるとともに、WWWというオープンスタンダードを採用することにより、サーバ開発のコストを大幅に低減することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0167】
また、請求項19の発明によれば、取得されたソフトウエアコンポーネントが、ブラウザのプラグインとして動作するよう構成したので、ソフトウエアコンポーネントを簡単かつ迅速に実行することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0168】
また、請求項20の発明によれば、画像形成装置には、CPUに依存しない中間コードを実行し得るジャバアプレット(Java Applet)などの仮想機械を設け、この仮想機械は、中間コードの形でサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行するよう構成したので、種別の異なる様々な画像形成装置で同じソフトウエアコンポーネントを実行することができ、また、開発段階ではパソコン上でシミュレーションしながら開発することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0169】
また、請求項21の発明によれば、サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、このサードベンダが当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うよう構成したので、本来のベンダの不利を招くことなく、サードベンダによるソフトウエアコンポーネントの登録を可能にすることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0170】
また、請求項22の発明によれば、画像形成装置が、サーバからソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料としてサーバにおいてベンダに対する課金をおこなうよう構成したので、ソフトウエアコンポーネントを開発したベンダと本来のベンダの公平を図ることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0171】
また、請求項23の発明によれば、サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして画像形成装置に登録する際に、このサードベンダは登録料を支払うよう構成したので、サードベンダに対しても適正な負担を強いることが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0172】
また、請求項24の発明によれば、画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更するよう構成したので、リソースの使用範囲に応じて適正な利用料金および/または登録料を徴収することが可能なソフトウエア取得方法が得られるという効果を奏する。
【0173】
また、請求項25の発明によれば、請求項13〜24のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項13〜24のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る画像形成システムのシステム構成および複合機のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した複合機のソフトウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】プラグインによりダウンロードを実現する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】サーバが有するソフトウエアコンポーネントのURLおよびHTML記述の一例を示す図である。
【図6】ジャバを用いてソフトウエアコンポーネントをダウンロードする場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】リンク先HTMLファイルの一例およびこの場合の複合機のソフトウエア構成を示す図である。
【図8】共通暗号鍵を用いて認証をおこなう場合の複合機の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】共通暗号鍵を用いて認証をおこなう概念を説明するための概念図である。
【図10】サードベンダがソフトウェアコンポーネントを提供する方法を説明するための説明図である。
【図11】公開鍵を用いて認証をおこなう概念を説明するための概念図である。
【図12】証明書により認証をおこなう場合の概念を説明するための概念図である。
【図13】サードベンダがソフトウェアコンポーネントを提供する方法を説明するための説明図である。
【図14】複合機のハードウエア構成に応じてリストをカスタマイズする場合を説明するための説明図である。
【図15】複合機の機器IDにに応じてリストをカスタマイズする場合を説明するための説明図である。
【図16】図3に示したサーバにおけるソフトウエアコンポーネントのカスタマイズを説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 複合機
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 フラッシュメモリ
15 FAXコントローラ
16 スキャナ
17 プロッタ
18 大容量記憶装置
19 ネットワークI/F部
20、40 サーバ
21 インターフェース部
22 暗号化処理部
23 認証情報送信部
24 ソフトウエアコンポーネント記憶部
25 カスタマイズ処理部
26 制御部
30 ネットワーク
101 B&WLP
102 ColorLP
103 その他ハードウエアリソース
110 ソフトウエア群
120 プラットホーム
121 汎用OS
122 SCS
123 SRM
130 アプリケーション
131 プリンタアプリ
132 コピーアプリ
133 ファックスアプリ
134 スキャナアプリ
135 WWWブラウザ
136 ダウンロードアプリ
137 認証処理アプリ
141 ECS
142 MCS
143 OCS
144 FCS
145 NCS

Claims (28)

  1. 表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置と、前記画像形成装置に対してソフトウエアコンポーネントを提供するサーバとをネットワークに接続した画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置は、
    前記表示部に表示された前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御手段は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  3. 前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御手段は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は、前記認証情報に基づく認証に成功した場合に、前記サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信する送信手段をさらに備え、前記サーバは、前記画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  5. 前記送信手段は、前記画像形成装置の識別情報を前記サーバに対して送信し、前記サーバは、前記画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  6. 前記サーバは、インターネット上で機能するWWWサーバであり、前記画像形成装置は、HTMLで記述されたページを閲覧するブラウザをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  7. 前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントは、前記ブラウザのプラグインとして動作することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  8. 前記画像形成装置は、CPUに依存しない中間コードを実行し得る仮想機械をさらに備え、前記仮想機械は、前記中間コードの形で前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  9. 前記サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、前記サードベンダは当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置が、前記サーバから前記ソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料として前記サーバにおいて前記ベンダに対する課金をおこなうことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  11. サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして前記画像形成装置に登録する際に、前記サードベンダは登録料を支払うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  12. 前記画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  13. 表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置と、前記画像形成装置に対してソフトウエアコンポーネントを提供するサーバとをネットワークに接続した画像形成システムにおけるソフトウエア取得方法であって、
    前記画像形成装置が、前記表示部に表示された前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択工程と、
    前記選択工程により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御工程と、
    を含んだことを特徴とするソフトウエア取得方法。
  14. 前記制御工程は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする請求項13に記載のソフトウエア取得方法。
  15. 前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御工程は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする請求項14に記載のソフトウエア取得方法。
  16. 前記画像形成装置が、前記認証情報に基づく認証に成功した場合に、前記サーバに対して当該画像形成装置の構成情報を送信する送信工程をさらに含み、前記サーバが前記画像形成装置から受信した構成情報に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする請求項13〜15のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  17. 前記送信工程は、前記画像形成装置の識別情報を前記サーバに対して送信し、前記サーバが前記画像形成装置から受信した識別情報に基づいて当該画像形成装置の構成情報および/または契約形態を特定し、特定した構成情報および/または契約形態に基づいて、当該画像形成装置上で実行可能なソフトウエアコンポーネントを動的に編成し、編成したソフトウエアコンポーネントを前記画像形成装置に返送することを特徴とする請求項16に記載のソフトウエア取得方法。
  18. 前記サーバは、インターネット上で機能するWWWサーバであり、前記画像形成装置は、HTMLで記述されたページを閲覧するブラウザを有することを特徴とする請求項13〜17のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  19. 前記取得工程により取得されたソフトウエアコンポーネントは、前記ブラウザのプラグインとして動作することを特徴とする請求項18に記載のソフトウエア取得方法。
  20. 前記画像形成装置が、CPUに依存しない中間コードを実行し得る仮想機械を有し、前記仮想機械が、前記中間コードの形で前記サーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントを実行することを特徴とする請求項18に記載のソフトウエア取得方法。
  21. 前記サーバに対してサードベンダがソフトウエアコンポーネントを登録する際に、前記サードベンダは当該サーバを管理するベンダに対して登録料を支払うことを特徴とする請求項13〜20のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  22. 前記画像形成装置が、前記サーバから前記ソフトウエアコンポーネントを取得するたびに、当該ソフトウエアコンポーネントの広告料として前記サーバにおいて前記ベンダに対する課金をおこなうことを特徴とする請求項13〜21のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  23. サードベンダのサーバを認証可能なサーバとして前記画像形成装置に登録する際に、前記サードベンダは登録料を支払うことを特徴とする請求項13〜22のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  24. 前記画像形成装置が利用し得るリソースの範囲に応じて、当該画像形成装置の利用料金および/またはサードベンダが支払う登録料を変更することを特徴とする請求項13〜23のいずれか一つに記載のソフトウエア取得方法。
  25. 前記請求項13〜24に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 表示部、操作部、印刷部および撮像部などのハードウエア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの複合サービスをおこなう画像形成装置であって、
    前記表示部に表示されたサーバに蓄積されたソフトウエアコンポーネントのリストから所望のソフトウエアコンポーネントを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたソフトウエアコンポーネント並びに認証情報を前記サーバから取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された認証情報に基づいて、前記画像形成装置が有するリソースのうち前記取得手段により取得されたソフトウエアコンポーネントが利用できるリソースの範囲を制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  27. 前記制御手段は、前記認証情報に基づく認証に失敗した場合には、前記リソースのうちの前記表示部および操作部が前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御し、前記認証情報に基づく認証に成功した場合には、すべてのリソースが前記ソフトウエアコンポーネントにより利用し得るよう制御することを特徴とする請求項26に記載の画像形成装置。
  28. 前記認証情報は、前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用権限に係る情報を含み、前記制御手段は、前記利用権限に係る情報に基づいて前記ソフトウエアコンポーネントによる各リソースの利用可否を決定することを特徴とする請求項27に記載の画像形成装置。
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