JP4135948B2 - ルーフモール装着構造及びルーフモール装着具 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、ルーフ溝の底壁部に係止爪つきの装着具を設置し、ルーフモールの脚部を該装着具に装着する構造が記載されている。しかし特許文献1に記載されてなる従来のルーフモール装着構造によるとルーフモールの装着は容易であるが、取り外しは困難である。
即ち、請求項1の発明は、装飾頭部とその裏面から突出して形成された取付部とを有する長尺なルーフモールの該取付部を車体のルーフ溝に固着された所定の長さと幅を有する装着具に弾性的に嵌合させて装着するルーフモールの装着構造である。
前記ルーフモールは、装飾頭部の裏面から突出する第一位置決め突起と、前記第一位置決め突起から長手方向に所定の間隔(L)を保って第一位置決め突起の突出長さよりも突出長が小さい第二位置決め突起とを備えており、また、前記夫々の位置決め突起の間の位置に前記夫々の位置決め突起と長手方向に所定の間隔を保って前記装飾頭部の裏面から突出し、前記装着具と嵌合して係止する係止部を有する取付部とを備えている。
一方、前記装着具は弾性材料から成り、前記間隔(L)を超えない長さとルーフ溝の幅を超えない幅を有し前記ルーフ溝に固着された基板部と、前記係止部の長さを超える長さで長手方向に延びる溝を構成する係合兼係合解除部とを備えている。そして、前記取付部の係止部を前記装着具の係合部に押し込んで弾性嵌合させることによりルーフモールがルーフ溝に装着される。また、前記ルーフモールに外力を加えて該ルーフモールと装飾頭部の少なくともいずれか一方に弾性変形を生じさせて第二位置決め突起を装着具の内側に乗り越え移動させ、前記係止部が装着具の係合解除部に位置したときに前記係合が解除される。その解除によって係止部を装着具から離脱することでルーフモールをルーフ溝から取り外し可能とされていることを特徴とする。
また、ルーフモールの「装飾頭部」とは、ルーフモールを車両のルーフパネル縁部にあるルーフ溝に取り付けたときに、外部に配置される部分をいう用語である。また、前記頭部の裏面に備えられる「位置決め突起」とは、通常の使用状態においてルーフモールがルーフ溝の長手方向に沿って容易に移動しないように備えられた位置決め突起である。従って、ルーフモール溝に備えられた装着具の端部と位置決め突起とが当たることによりルーフモールのルーフモール溝に沿った移動が制止される。また、装飾頭部裏面に備えられる「取付部」とは、ルーフ溝に備えられた装着具の係合部と係合される部分であり、先端部に係止部を有している。かかる係止部の典型的な形状は爪形であり、その係止部が装着具の係合部に係合することによってルーフモールがルーフ溝に固定される。
一方、「装着具」とは、車両のルーフ溝に据付けられる部材であり、前記ルーフモールの取付部と係止して連結することによってルーフモールを車両に固定する部材をいう。また、前記装着具の「基板部」とは、ルーフ溝の底壁部と該装着具とを固着する部分をいう。該装着具の「係合兼係合解除部」とは前記取付部の係止部と係合する部位であり、その係合兼係合解除部の係合部に該取付部が位置する状態においてルーフモールが車両に固定され、また、該係合兼係合解除部の係合解除部に該取付部が位置する状態においてルーフモールが車両から取り外される。
弾発片を装着具に備えることで、ルーフモールの頭部裏面と車両に接合された該装着具との接触箇所を増やすことができる。従って、請求項2の構造によれば、請求項1の奏する効果に加えて、車両装着時のルーフモールの装着安定性を向上させるという効果が得られる。
請求項3の構造によると、請求項1又は2のルーフモール装着構造の奏する効果に加えて、更に、ルーフ溝の複数箇所でルーフモールが固定されるため、ルーフモールの全長にわたって装着安定性を保つことができるという効果が得られる。
請求項4の構造によると、請求項3の構造の奏する効果に加えて、更に、ルーフモールの車両からの取り外し作業が容易になるという効果が得られる。
請求項5の構造によると、請求項3又は4の構造の奏する効果に加えて、ルーフ溝への装着具の設置が容易になるという効果が得られる。
請求項6の構造によると、請求項3から5のいずれかの構造の奏する効果に加えて、更に、装着及び取り外し作業が容易になるという効果が得られる。即ち、ここで開示される構造に係るルーフモールを装着する場合には、該ルーフモールに外力を一度加えるだけの作業により前記複数の装着具及び複数の取付部のすべての箇所が連動して係合し装着することができる。そして、装着された状態のルーフモールを取り外す場合には、該ルーフモールに外力を一度加えるだけの作業により、前記複数の装着具及び複数の取付部のすべての係合箇所が連動して取り外すことができる。即ち、かかる構成のルーフモール装着構造によると、該ルーフモールの装着及び取り外し作業が容易になるという効果が得られる。
請求項7の構造によると、請求項1から6のいずれかの構造の効果に加えて、ルーフモールの先端を押圧することで係合を解除することができ、該ルーフモールの取り外し作業が更に容易になるという効果が得られる。
請求項8の構造によると、請求項1から6のいずれかの構造の効果に加えて、更に、ルーフモールの取り外し時に該ルーフモールに長手方向の力を加えるだけで係合を解除することができる、即ち、過度の力を要せずに更に容易にルーフモールが取り外せるという効果が得られる。
請求項9の構造によると、請求項1から8のいずれかの構造の効果に加えて、ルーフモールの先端を押圧して取り外すときに第一小突起をてこの支点にして、ルーフモール先端部を下側へ押圧した時の弾性変形を効果的に行なうことができるという効果が得られる。したがって、このようなルーフモールを適用することによって、ルーフモールの取り外しが更に容易に行えるという効果が得られる。好ましくは、前記装飾頭部の裏面側の前記第二位置決め突起に隣接する部位であって、前記装着具の長手方向端部の上面と当接可能な部位に、前記第一位置決め突起とともに該端部上面に当接し得る第二小突起が形成されている。これにより、摩擦抵抗を小さくしてルーフモールの前後方向の摺動を容易にすることができる。
即ち、請求項10の発明は、装飾頭部とその裏面から突出して形成された取付部とを有する長尺なルーフモールの該取付部を、車体のルーフ溝に固着された所定の長さと幅とを有する装着具に弾性的に嵌合させて装着するルーフモールの装着構造に使用される装着具である。前記装着具は弾性材料から成り、前記ルーフ溝に固着される基板部と、前記基板部と一体に成形され前記ルーフ溝の長手方向に延びる溝を構成する係合兼係合解除部とを備えている。そして、前記取付部の係止部を前記装着具の係合部に押し込んで弾性嵌合させることによりルーフモールがルーフ溝に装着され、前記係止部が装着具の係合解除部に位置したときに前記係合が解除される。その解除によって係止部を装着具から離脱し、ルーフモールのルーフ溝からの取り外しが可能となるように構成されたものである。
請求項10の装着具では、ルーフ溝にかかる装着具が固着されることにより、ルーフモールの装着及び取り外しが容易に実施できるという効果が得られる。
請求項11の装着具は、請求項10の装着具の奏する効果に加えて、ルーフ溝と該装着具の固着を簡単に行なうことができるという効果が得られる。
請求項12の装着具は、請求項11の装着具の奏する効果に加えて、更に、車体への塗装焼付作業と同時に、ルーフ溝に該装着具を据付けることができるため、据付作業がより簡単に行えるという効果が得られる。
請求項13の装着具によると、請求項12の装着具の奏する効果に加えて、更に、塗装焼付作業による装着具の劣化を防止できるという効果が得られる。
請求項14の装着具によると、請求項10から13のいずれかの装着具の奏する効果に加えて、更に、ルーフモール装着時における装着安定性が向上するという効果が得られる。
請求項15の装着具によると、請求項14の装着具の奏する効果に加えて、更に、弾発片がルーフモールの裏面と接触して弾発力を与えるため、装着安定性が更に向上するという効果が得られる。
請求項16の発明によると、請求項10から15のいずれかの装着具の奏する効果に加えて、本発明の装着具の係合部にルーフモールの係止部を容易に係合することができるとともに、該係止部を係合解除部まで移動させることによって容易に取り外すことができるという効果が得られる。即ち、ルーフモールのルーフ溝への装着及びルーフ溝からの取り外しが更に容易にできるという効果が得られる。
また、取付部の数はルーフモールの長さや形状によって適宜異なり得る。
例えば、取り外し作業時の押圧を効率よくするためにモール及び装着具に作用させる突起を付与してもよい。そのほか、ルーフモールの長手方向に沿って被装着物であるルーフパネルと接する部位に当該接触による摩擦傷の発生防止や、両部材間の微細な隙間を塞ぐのに寄与し得る緩衝部材(例えば、エプトシーラー、リップ)を備えてもよい。
ルーフモール構成材料として用いられる熱可塑性樹脂としては、汎用樹脂でもエンジニアリング樹脂(所謂エンプラ)でも良く、結晶性樹脂でも非晶質樹脂でも良い。例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂や、或いは、オレフィン系、スチレン系又はビニル系等の熱可塑性エラストマー材料から成るルーフモールが好適である。
ルーフモールは一般的な射出成形法によって所定の断面形状で製造することができる。なお、射出成形法自体は本発明を特徴付けるものではないので、詳細な説明は省略する。
なお、ここで開示される装着具は、ルーフモールの装飾頭部の裏面に備えられた第一及び第二位置決め突起と取付部に対応した形状であり、第一及び第二位置決め突起の間に該装着具が係合する位置に配置される。
装着具に適用される熱可塑性樹脂材料としては、汎用樹脂でもエンジニアリング樹脂でも良く、結晶性樹脂でも非晶質樹脂でも良い。装着具は弾性を有する一般的な樹脂材料から形成することができる。例えば、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)等の熱可塑性樹脂、或いは種々の熱硬化性樹脂から形成することができる。装着具は一般的な成形法(例えば射出成形)から製造することができる。
装着具のルーフ溝への固着は、適当な固着手段を適宜選択して行われる。例えば、両面テープ、接着剤等の化学的手段、或いはビス止め若しくは嵌め止めのような物理的手段を使用してもよい。例えば固着手段として車体の塗装の焼付け温度(例えば150℃〜180℃)で硬化する熱硬化型粘着テープを用いると、塗装の焼付け処理及び装着具の据付処理が一度で完了するため、好ましい。この場合、該装着具は、その焼付け温度に耐える材料で構成されるのが好ましく、耐熱性合成樹脂或いはスプリングスチールやステンレスといった金属板材料などが選択される。耐熱性合成樹脂は成形加工の自由度が大きいので好ましい。金属板材料のときは、長期使用に伴う材料劣化の虞が少ないので安定した性能を維持する。
例えば熱変形温度が焼き付け温度かそれ以上である樹脂が好ましい。この種の樹脂としてPA(ポリアミド)、PI(ポリイミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PAI(ポリアミドイミド)等が挙げられる。
例えば、装着具の一方の端部から他方の端部に向けて斜め上方に伸びる形状で構成された板バネ形状のものであっても良く、また、長手方向に延びる略弧状に形成され、弧状の両端が装着具と接続した形成されたものでもよい。特に略弧状に形成された形態のものは、装着具の他の部位との一体成形が容易であり、また、弾発片がルーフモールの頭部裏面に接触して弾発力を与えるため、ルーフモールの装着安定性が向上するという効果が得られるので好ましい。
<第一実施例>
図2は車両の左側に装着する前のルーフモール10とルーフ溝12に固着された装着具40の様子を側部から示した図であり、ルーフモール10とルーフ溝12の底壁部14に備えられた三つの装着具40との位置関係を示している。なお、図2において、車体についての図示は省略している。また、ルーフ溝12の底壁部14は破線で示している。
図3から図5は本実施例に係る装着具40の構造を詳細に示しており、車両装着状態において上方から見た上面図を図3、横方向から見た側面図を図4、斜視図を図5にそれぞれ示している。
また図6は、取付部(即ち、図1における車両中央側のルーフモール端部の取付部)23の装着構造をルーフ溝12の車両側面側から見た模式図であり、図7から図10はルーフモール10の取り外し作業の順序を示している。また、図11、図12及び図13は、それぞれ図6におけるXI−XI線断面図、図9におけるXII−XII線断面図及び図10におけるXIII−XIII線断面図である。なお、図6から図13において、ルーフモール10の装着具40に対する上下方向位置決め部29(図2)は図示を省略している。
また、図1に示されるように、ルーフパネル2前方及びフロントウインドウ6の側縁部と前方ドア8との境界部には、長手方向に一体成形されたルーフサイドウェザーストリップ4が装着されている。かかるルーフサイドウェザーストリップ4の形状及び構造については本発明を特徴付けるものではないため、詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本実施例に係るルーフモール10は、三つの取付部23,24,25のうち、車両中央寄り(即ちモールの一方の端部)の取付部23にのみ、第一位置決め突起21及び第二位置決め突起22が備えられている。本ルーフモール10を装着具40に装着する際、一箇所のみ一対の第一及び第二位置決め突起21,22が備えられれば、該ルーフモール10の長手方向の位置ズレを十分に阻止することができる。
かかる第一及び第二位置決め突起21,22は、車両中央寄りの第一位置決め突起21が車両後方寄りの第二位置決め突起22よりも突出長さが長く、また長手方向の長さも長く設計されている。図6から判るように、第一位置決め突起21の装着具40と対向する部分の先端(下端)は斜めにカット処理されており、第一位置決め突起21と第二位置決め突起22の間隔が底壁部側が広くなるようにして、ルーフモール10を装着具40に装着する際、第一位置決め突起21と第二位置決め突起23との間に装着具40が入りやすくなるようにしている。
なお、本ルーフモール10の各取付部23,24,25の付近には長手方向に沿って上下方向位置決め部29が設けられている。また、本ルーフモール10の装飾頭部20裏面側の取り付け箇所近傍を除く部分には、ルーフ溝12に沿ったレール状の補強リブ28が設けられている。
本実施例に係る装着具40はPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂から成り、車両のルーフ溝12の底壁部14に据付けられる部材である。本実施例ではかかる据付けに熱硬化型粘着テープ60を用いており、車両塗装焼付け工程に同期して固着される。かかる装着具40がルーフ溝12に備えられ、ルーフモール10の取付部23と係止して連結することによって、ルーフモール10が車両(ルーフ溝12)に固着される。
本装着具40は図3、図4及び図5に示されるように、大まかに言って、ルーフ溝12に固着される基板部48と、ルーフモール10の取付部23が係合する係合部42及び該取付部23の係合が解除される係合解除部44から成る係合兼係合解除部46と、ルーフモール10の装飾頭部20の裏面に弾接する弾発片50とから構成されている。
図6は、本実施例に係るルーフモール10が車両に装着された状態をルーフ溝12の車両1のルーフサイドパネル側から見た模式図である。また、図7から図10は、ルーフモール10の取り外し工程を順に示す模式図である。
図6に示すように、通常使用時における本実施例のルーフモール10の先端部27は、ルーフサイドウェザーストリップ4の表面に被さって配置されている。ルーフモール10の取付部23は所定の装着位置において装着具40の係合兼係合解除部46における係合部42に挿入されて係合されている。また、ルーフモール10の第一小突起31及び第二小突起32が装着具40の長手方向両端部51,52の上面に当接している。
装着状態における図6中のXI−XI線断面図である図11を参照して説明する。図11に示すように、本ルーフモール10の取付部23は爪型の係止部26を有しており、熱硬化型粘着テープ60によって固定された装着具40の係合兼係合解除部46のルーフサイドパネル側の側壁の内側に形成された係止凸部54によって引っ掛かることによって係合部(溝)から抜けないように固定されている。また、装着具40の弾発片50によって上下方向のぐらつきが防止されている。
次いで、図8に示すように、ルーフモール10の先端部27をルーフ溝12の底壁部14に向かって矢印X1方向に押圧をかける。その押圧の反力により、ルーフモール10の第二位置決め突起22が上方に持ち上がるように弾性変形させる。そして、第二位置決め突起22の先端が装着具40を乗り越え得る位置まで持ち上がるように押圧をかけて、ルーフモール10を矢印X2方向に弾性変形させる。このとき、ルーフモール10の先端部27の押圧は第一小突起31の存在により、てこの作用により効果的に伝える。
第二位置決め突起22が装着具40を乗り越えると、図9に示すように、ルーフモール10全体を矢印Y1方向にスライドさせる。そして、ルーフモール10の取付部23を装着具40の係合解除部44の位置まで移動させ、その幅広な溝から爪型の係止部26をはずし、係合状態を解除する。かかる解除は、図9中のXII−XII線断面図である図12に示すように、係止部26が装着具40の係止凸部54から外されることでなされる。また、他の取付部24,25の係合も同時に解除される。(また、前記作業において、ルーフモール10に矢印Y1方向の力を作用させた状態で矢印X1の方向の力を加えてもよい。)前記矢印Y1方向へのスライド移動の際に、突出部56がスライドガイドとして働き、ルーフモール10が幅方向に位置ズレするのを防止する。
そして図10に示すように矢印X3方向(上方向)にルーフモール10を持ち上げて、ルーフモール10の取り外しが完了する。図13にはルーフモールの取り外しが完了した状態(図10のXIII−XIII線)の断面図が示されている。
なお、ルーフモール10をルーフ溝12に装着させるときは、装飾頭部20の裏面の三箇所の各取付部23,24,25を、ルーフ溝の三箇所の各装着具40の係合部42にそれぞれ押し込み、弾性嵌合させるだけで容易に装着することができる。
本実施例に係るルーフモール装着構造は、第二位置決め突起72に傾斜ガイド部72Aを形成したルーフモール70を用いている。図14に本実施例に係るルーフモール70の装着構造を示す。なお、本実施例に係るルーフモール装着構造は、かかる傾斜ガイド部以外の構成は前述した第一実施例と同様でよく、重複した説明は省略する。
本実施例に係るルーフモールの第二位置決め突起72に施された傾斜ガイド部72Aによって第二位置決め突起72の先端と装着具40の端部52の摺動が滑らかになり、矢印Y1方向のスライドが容易になる。また、第二位置決め突起72の装着具40の乗り越えが簡単になる。そのため、ルーフモール先端部27に必ずしも第一実施例のような矢印X1方向の押圧をかけなくても矢印Y1方向にルーフモール70を押圧するだけで、第二位置決め突起72の装着具40の乗り越えが可能となり、ルーフモール70を一層容易に取り外すことができる。
10,70 ルーフモール
20 装飾頭部
21 第一位置決め突起
22,72 第二位置決め突起
23,24,25 取付部
40 装着具
42 係合部
44 係合解除部
46 係合兼系合解除部
48 基板部
Claims (16)
- 装飾頭部とその裏面から突出して形成された取付部とを有する長尺なルーフモールの該取付部を車体のルーフ溝に固着された所定の長さと幅を有する装着具に弾性的に嵌合させて装着するルーフモールの装着構造であって、
前記ルーフモールは、
装飾頭部の裏面から突出する第一位置決め突起と、前記第一位置決め突起から長手方向に所定の間隔(L)を保って第一位置決め突起の突出長さよりも突出長が小さい第二位置決め突起と、
前記夫々の位置決め突起の間の位置に前記夫々の位置決め突起と長手方向に所定の間隔を保って前記装飾頭部の裏面から突出し、前記装着具と嵌合して係止する係止部を有する取付部とを備えており、
前記装着具は弾性材料から成り、
前記間隔(L)を超えない長さとルーフ溝の幅を超えない幅を有し前記ルーフ溝に固着された基板部と、
前記係止部の長さを超える長さで長手方向に延びる溝を構成する係合兼係合解除部とを備え、
前記取付部の係止部を前記装着具の係合部に押し込んで弾性嵌合させることによりルーフモールがルーフ溝に装着され、
前記ルーフモールに外力を加えて該ルーフモールと装着具の少なくともいずれか一方に弾性変形を生じさせて第二位置決め突起を装着具の内側に乗り越え移動させ、
前記係止部が装着具の係合解除部に位置したときに前記係合が解除され、その解除によって係止部を装着具から離脱することでルーフモールをルーフ溝から取り外し可能とされていることを特徴とする、ルーフモールの装着構造。 - 前記装着具は、ルーフモールが装着されたときに該ルーフモールの頭部裏面に弾接してルーフモールを溝底壁から離れる方向に付勢する弾発片を備える、請求項1に記載のルーフモール装着構造。
- 前記ルーフモールの装飾頭部の裏面には所定の距離を保って複数の取付部が一体に形成され、前記ルーフ溝には前記複数の取付部に対応する夫々の位置に前記装着具が固着され、前記複数位置で両者が嵌合可能とされている、請求項1又は2に記載のルーフモール装着構造。
- 前記第一位置決め突起及び第二位置決め突起は、前記複数の取付部のうちの一つの取付部に形成されている、請求項3に記載のルーフモール装着構造。
- 前記複数の装着具は、前記複数の各取付部に共通の装着具である、請求項3又は4に記載のルーフモール装着構造。
- 前記複数の装着具は、ルーフモールが装着されるときに各取付部の係止部と各装着具の係合部とが共通して係合し、ルーフモールが移動させられるとき各取付部の係止部に対して各装着具の係合解除部が共通して位置する、請求項3から5のいずれか一項に記載のルーフモール装着構造。
- 第一位置決め突起よりも先端側の位置でルーフモールに溝底壁側への押圧力を加え、前記押圧力の反力でルーフモールの第二位置決め突起側を底壁側から離れる方向に変位させると共にルーフモールを長手方向に移動させることにより、前記第二位置決め突起の前記乗り越えが実現される、請求項1から6のいずれか一項に記載のルーフモール装着構造。
- 第二位置決め突起における前記装着具と対向する部分と、該装着具の該第二位置決め突起と対向する部分との少なくともいずれか一方に傾斜ガイド部が形成された、請求項1から6のいずれか一項に記載のルーフモール装着構造。
- 前記装飾頭部の裏面側の前記第一位置決め突起に隣接する部位であって、前記装着具の長手方向端部の上面と当接可能な部位には、前記ルーフモールに外力を加えて該ルーフモールと装着具の少なくともいずれか一方に弾性変形を生じさせる際に該装着具の端部上面に当接しててこの支点となり得る第一小突起が形成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のルーフモール装着構造。
- 装飾頭部とその裏面から突出して形成された取付部とを有する長尺なルーフモールの該取付部を、車体のルーフ溝に固着された所定の長さと幅とを有する装着具に弾性的に嵌合させて装着するルーフモールの装着構造に使用される装着具であって、
前記装着具は弾性材料から成り、前記ルーフ溝に固着される基板部と、前記基板部と一体に成形され前記ルーフ溝の長手方向に延びる溝を構成する係合兼係合解除部とを備え、
前記取付部の係止部を前記装着具の係合部に押し込んで弾性嵌合させることによりルーフモールがルーフ溝に装着され、
前記係止部が装着具の係合解除部に位置したときに前記係合が解除され、その解除によって係止部を装着具から離脱することでルーフモールをルーフ溝から取り外し可能とされていることを特徴とする、ルーフモール装着具。 - 前記装着具をルーフ溝に固着させるための固着手段を基板部に有する、請求項10に記載のルーフモール装着具。
- 前記固着手段が車体の塗装の焼付け温度で硬化する熱硬化型粘着テープである、請求項11に記載のルーフモール装着具。
- 車体の塗装の焼付け温度に耐える耐熱合成樹脂から形成されている、請求項12に記載のルーフモール装着具。
- 前記装着具には、ルーフモールが装着されたときに該ルーフモールの頭部裏面に弾接してルーフモールを溝底壁から離れる方向に付勢する弾発片が備えられる、請求項10から13のいずれか一項に記載のルーフモール装着具。
- 前記弾発片は長手方向に延びる略弧状に形成され、弧状の両端が装着具と一体に形成されている、請求項14に記載のルーフモール装着具。
- 前記係合部の最小の溝幅がルーフモールの係止部の最大幅よりも僅かに狭く、前記係合解除部の溝幅がルーフモールの係止部の最大幅以上に設定されている、請求項10から15のいずれか一項に記載のルーフモール装着具。
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