JP4135144B2 - Cdma移動通信システムのハンドオーバ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はCDMA(Code Division Multiple Access)移動通信システムに関し、特にCDMA移動通信システムにおいて移動局(又は移動端末)が通信する無線基地局を1つの無線基地局から他の無線基地局に切り替えて通信を継続するハンドオーバ(又はハンドオフ)方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA移動通信システムのハンドオーバは、CDMAの技術的特性として同一周波数の信号を異なるコードにより区別することができるために、複数の無線基地局と同時に通信するソフトハンドオーバが可能となっている。このソフトハンドオーバにより、通信を継続したまま無線基地局を切り替えることができる。一方、CDMA移動通信システムにおいて従来一般的に行われているハンドオーバは、ハードハンドオーバと称され、通信中の無線チャネルを一旦切断した後に新しい無線チャネルで通信を行う。CDMA移動通信システムにおいてハードハンドオーバが発生するのは、セルの周波数が異なる場合(即ち、異周波数間ハードハンドオーバ)である。通信品質の点からハンドオーバ方式としては、ソフトハンドオーバを行うのが望ましいが、1つのセルに接続可能な移動局の数は有限である。無線基地局では複数の周波数を持つことが可能であるため、新たな接続先の無線基地局に対して同周波数のセルを使用するソフトハンドオーバが不可能な場合には、異なる周波数を使用するハードハンドオーバを行うことになる。
【0003】
ここで、移動局が複数の無線基地局とソフトハンドオーバ状態にある場合に、新たな無線基地局とのハンドオーバを実施する場合を考える。この場合に、新たな無線基地局の同周波数のセルにおいて無線チャネルの空きがあれば、ソフトハンドオーバを実施する。しかし、無線チャネルに空きがない場合には、ハードハンドオーバを実施することになる。この場合の動作を、図11〜図13を参照して説明する。
【0004】
図11は、典型的なCDMA移動通信システムのシステム構成図を示す。このCDMA移動通信システム200は、無線ネットワーク制御装置11および複数の無線基地局12〜14により移動無線ネットワークが構成される。これら無線基地局12〜14と複数の移動局(移動端末)50、60が無線により通信可能に構成されている。ここで、無線基地局12は、1つ目のセル(又はエリア)20および2つ目のセル21を有する。また、無線基地局13は、1つ目のセル30および2つ目のセル31を有する。更に、無線基地局14は、1つ目のセル40および2つ目のセル41を有する。また、一方の移動局50は、同一移動局であるが、時間経過と共に移動して位置が変化するので、異なる参照符号50〜55で示す。他方の移動局60は、移動局50が移動している時間帯には静止している、移動局50とは別の移動局を示す。
【0005】
次に、図12(A)〜(D)を参照して、図11に示す移動無線システム200の動作を説明する。図12(A)は、上述した2つの移動局が、それぞれ移動局50および60の場合の無線基地局との接続状況を示す。移動局50は、セル20内に存在するので、無線基地局12を使用して通信している。他方、移動局60は、セル40内に存在するので、無線基地局14を使用して通信している。次に、図12(B)に示す如く移動局50が移動して移動局51となると、セル20および30の重複エリアに位置する。そのために、ソフトハンドオーバを行い、移動局51は、無線基地局12および13を使用して通信を行う。他方の移動局60は、移動していないので、無線基地局14を使用して通信している。
【0006】
図12(C)では、移動局52が、それぞれセル20、30および40の重複エリアに移動し、移動局60は、セル40内に留まる。ここで、移動局52がセル40の無線チャネルを確保できない場合には、移動局52は、ハードハンドオーバを行い、無線基地局14の2つ目のセル41に移る。セル41は、セル40と異なる周波数を使用しているため、セル20および30における無線基地局12および13の無線チャネルは解放される。このハードハンドオーバ後の移動局54は、無線基地局12の2つ目のセル21、無線基地局13の2つ目のセル31および無線基地局14の2つ目のセル41の重複(又は境界)エリアに存在するので、ソフトハンドオーバを行い、無線基地局12〜14を使用して通信を行う。勿論、移動局60は移動していないので、無線基地局14を使用して通信している。最後に、図12(D)では、移動局55がセル21および41の重複エリアに移動している。そこで、移動局55は、無線基地局12および14を使用して通信し、移動局60は、無線基地局14を使用して通信している。
【0007】
次に、図13のシーケンス図を参照して、図12(A)〜(D)で示したCDMA移動通信システム200の動作シーケンスを説明する。尚、図13中において、移動局50は、移動する移動局50〜55を代表する。先ず、時刻t5において、一方の移動局50は、無線基地局12を使用して通信し、他方の移動局60は、無線基地局14を使用して通信している。次に、時刻t6において、移動局50は移動して移動局51となっているため、ハンドオーバ要求を行う。ここで、セル30の無線チャネルが確保可能であれば、ソフトハンドオーバを行い、移動局50は、無線基地局12および13を使用して通信する。
【0008】
時刻t7において、移動局50は移動して移動局52となっているため、ハンドオーバ要求する。セル40の無線チャネルが確保できない場合には、ソフトハンドオーバにより移動局50と無線基地局12との無線チャネルを解放する。次に、無線基地局14の2つ目のセル41の無線チャネルを確保してハードハンドオーバを行う。その後、ソフトハンドオーバにより無線基地局12との無線チャネルを追加し、更にソフトハンドオーバにより無線基地局13との無線チャネルを追加する。この時点で、移動局50は、無線基地局12、13および14を使用して通信する。最後に、時刻t8において、移動局50は、移動して移動局55となっていることに伴ってハンドオーバ要求を行う。ここで、移動局50は、セル30のエリアから外れるため、ソフトハンドオーバを行い、無線基地局12および14を使用して通信する。
【0009】
斯かるCDMA移動通信システムにおけるハンドオーバ(又はハンドオフ)に関する従来技術は、種々の文献に開示されている。例えば、FA(Frequency Assignment)間のハンドオフ時の通話切断の確率を減少するCDMA移動通信システムにおけるFA間のハードハンドオフ具現方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。低コストでシステム間を跨ぐハンドオフ制御を行う移動通信システムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。異周波数の無線ゾーン間のハンドオーバを正確且つ円滑に行う移動通信システムおよびハンドオーバ方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。ゲートウエイ基地局とゲートウエイ制御局を設置して、呼設定および通話品質を向上させるCDMA移動通信間のハンドオフ方法ならびにそのためのシステムが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。また、移動局における無線部を1つで異周波ソフトハンドオーバを実現するCDMA移動通信システムにおける異周波ソフトハンドオーバ方法が開示されている(例えば、特許文献5参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−92548号公報(第4−5頁、第2図)
【特許文献2】
特開2001−197539号公報(第5−6頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−10314号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献4】
特開2002−165256号公報(第4頁、第3図)
【特許文献5】
特開平10−136425号公報(第4−5図、第1図、第3図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術において、移動局が複数の無線基地局とソフトハンドオーバ状態にある場合に、新たな無線基地局とハードハンドオーバする際には、一旦複数の無線チャネルを解放してハードハンドオーバを行う。その後に、異なる周波数のセルにおいて再度複数の無線基地局に対してソフトハンドオーバを行い、無線チャネルを確保する。そのために、システム全体として大量の制御信号が必要で、全体の負荷が高くなることが懸念されるという課題があった。
【0012】
【発明の目的】
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、複数の無線基地局とのソフトハンドオーバ状態にある移動局をハードハンドオフさせるとき、システム全体の制御信号量、従ってシステム全体の負荷を低減可能なCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明によるCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0018】
(1)それぞれエリア内の複数の移動局と無線通信する複数の無線基地局および該無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置により構成される移動通信ネットワークを含むCDMA移動無線システムの前記移動局と無線通信する前記無線基地局を切替制御するCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法において、
ソフトハンドオーバ状態の移動局が異周波数間のハードハンドオーバを実施する際に、他の移動局の接続状況を確認し、前記ソフトハンドオーバ状態の移動局に代わり他の移動局をハンドオーバさせ、該ハンドオーバにより生じた空きチャネルを使用して前記ソフトハンドオーバ状態の移動局のソフトハンドオーバを継続させCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。
【0019】
(2)前記ハンドオーバされる移動局は、前記移動局と前記無線基地局との接続情報を保存する移動局接続状況データベースを参照して決定される上記(1)のCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。
【0020】
(3)前記ハンドオーバされる移動局は、全体の制御信号量が低減可能な、優先度の低い移動局である上記(1)又は(2)のCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、説明の便宜上、上述した従来技術に対応する構成要素には、同様の参照符号を使用する。
【0022】
先ず、図1は、本発明を適用するCDMA移動通信システムのシステム構成図および簡単な動作説明図である。このCDMA移動通信システム100は、無線ネットワーク制御装置11および複数の無線基地局12〜14により移動通信ネットワークを構成する。これら複数の無線基地局12〜14は、複数の移動局50、60と無線により通信可能に構成されている。ここで、無線ネットワーク制御装置11は、複数の無線基地局12〜14および複数の移動局50、60により構成される移動通信ネットワークを制御する装置である。無線基地局12〜14は、移動局50、60との無線による通信を行う装置である。
【0023】
このCDMA移動通信システム100では、無線通信の方式にCDMAを使用することにより、従来の移動通信システムとは異なり、複数の無線基地局と同時に通信を行うソフトハンドオーバが可能となり、通信品質の向上が実現できる。無線基地局12〜14は、それぞれ通信可能範囲(又はサービスエリア)であるセル20〜40を有する。また、1つの無線基地局12(又は13、14)で複数の周波数を使用することにより、複数のセルを持つことが可能である。即ち、無線基地局12は、1つ目のセル20と、2つ目のセル21を有する。同様に、無線基地局13は、1つ目のセル30と2つ目のセル31を有する。更に、無線基地局14は、1つ目のセル40と2つ目のセル41を有する。
【0024】
尚、図1中において、移動局50は、時間の経過と共に移動するので、50〜53で示す。また、移動局60、61は、同一の移動局であるが、時間による位置を示す。これら移動局50および移動局60の各時刻による詳細動作は後述する。尚、無線基地局12〜14と通信する移動局は、上述した移動局50および60に限定されず、その他多くの移動局があり得るが、説明の便宜上省略する。
【0025】
次に、図3は本発明のCDMA移動通信システム100を構成する無線ネットワーク制御装置11の構成を示すブロック図である。図3に示す無線ネットワーク制御装置11は、インタフェース部110、多重分離部111、主制御部112、無線基地局切替制御部113、移動局接続状況データベース(DB)114およびHHO(Hard Hand-Over)判定部115により構成される。
【0026】
無線ネットワーク制御装置11の各構成要素の主要機能を説明する。インタフェース部110は、無線基地局12〜14との間の信号送受信を行う。多重分離部111は、インタフェース部110から受信した信号を分離して主制御部112へ渡す機能および主制御部112から受けた信号を多重してインタフェース部110へ渡す機能を有する。主制御部112は、移動通信ネットワークにおける制御を実施する部分であり、多重分離部111との信号の受け渡しを行う。
【0027】
無線基地局切替制御部113は、移動通信ネットワークにおいて移動局50、60が移動した場合に、実際に無線で通信を行う無線基地局12〜14の切替を制御する。無線基地局12〜14の切替には、ハードハンドオーバとソフトハンドオーバがある。移動局接続状況DB114は、移動局50、60が何れの無線基地局12〜14と接続しているかを示す接続情報を保持するデータベースである。無線基地局切替制御部113の制御は、この移動局接続状況DB114の内容を参照することにより決定される。HHO判定部115は、本発明のCDMA移動通信システム100において特に設けられた機能部である。無線基地局切替制御部113において、移動局50、60に対してハードハンドオーバを実施することになった場合に、移動局接続状況DB114を参照することにより、対象の移動局ではなく、別の移動局を代わりにハードハンドオーバさせることでシステム全体の制御信号を低減できるか否かを判定して、ハードハンドオーバを実施する移動局を決定する。
【0028】
以下、このCDMA移動通信システム100の動作を説明する。図2(A)〜(D)は、図1で示したCDMA移動通信システム100において、時間の経過と共に移動している移動局50およびこの移動局50の移動中に停止している移動局60に関して、時刻毎の移動局50、60と無線基地局12〜14の無線チャネルの接続状況を示したものである。
【0029】
先ず、図2(A)では、一方の移動局が、図1中のセル20中に存在する移動局50であるため、無線基地局12を使用して通信を行っている。他方の移動局60は、図1におけるセル40中に位置するため、無線基地局14を使用して通信を行っている。一方、図2(B)では、一方の移動局が図1中のセル20およびセル30の重複エリアに位置する移動局51であるため、ソフトハンドオーバを行い、無線基地局12および無線基地局13を使用して通信を行っている。ここで、他方の移動局60は移動していないため、無線基地局14を使用して通信を行っている。
【0030】
図2(C)では、一方の移動局が図1中の移動局52であり、移動局52はセル20、セル30およびセル40の重複エリアに位置する。この実施形態では、セル40の無線チャネルが確保できない場合を想定しているため、移動局52はソフトハンドオーバできない。しかし、この実施形態ではセル40に位置する移動局60をセル41にハードハンドオーバさせることにより、セル40の無線チャネルを確保して、移動局52のソフトハンドオーバを実施する。このため、移動局52は、無線基地局12、13および14を使用して通信を行っている。ここで、他方の移動局60は、図1において位置は変わらないが、異なる周波数を使用しているセル41を使用している。移動局61は、無線基地局14を使用して通信を行っている。また、図2(D)では、一方の移動局が図1中の移動局53の位置に移動している状況を示している。移動局53は、図1中のセル20およびセル40の重複エリアに位置するため、ソフトハンドオーバを実施し、無線基地局12および無線基地局14を使用して通信を行っている。他方の移動局61は移動していないため、無線基地局14を使用して通信を行っている。
【0031】
次に、図4のシーケンス図を参照して、図2(A)〜(D)で示した動作シーケンスを説明する。図4において、図1中の一方の移動局50〜53を移動局50で示し、他方の移動局60、61を移動局60で示す。先ず、時刻t1において、移動局50は、無線基地局12を使用して通信を行っており、移動局60は、無線基地局14を使用して通信を行っている。次に、時刻t2において、一方の移動局50は、移動して図1における移動局51となっているため、ハンドオーバ要求を行う。ここで、図1におけるセル30の無線チャネルが確保可能である場合には、移動局51はソフトハンドオーバを行い、無線基地局12および無線基地局13を使用して通信を行う。
【0032】
また、時刻t3において、一方の移動局50は、移動して図1中の移動局52となっているため、ハンドオーバ要求を行う。ここで、図1におけるセル40の無線チャネルが確保できないと想定すると、この実施形態では、一方の移動局50の代わりに他方の移動局60をハードハンドオーバさせて、セル40の無線チャネルに空きを作る。そして、一方の移動局50に対してセル40へのソフトハンドオーバを行い、無線基地局12、13および14を使用して通信を行う。次に、時刻t4において、一方の移動局50は、移動して図1中の移動局53となっているため、ハンドオーバ要求を行う。ここで、移動局53は、図1におけるセル30のエリアから外れるため、ソフトハンドオーバを行い、無線基地局12および14を使用して通信を行うことになる。
【0033】
更に、図4の時刻t3における本発明のハンドオーバ判定動作を、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。図5は、無線ネットワーク制御装置11においてハンドオーバ要求を受け取った場合の無線基地局切替制御部113、移動局接続状況DB114およびHHO判定部115の動作の流れを示している。図5中では説明の便宜上、ハンドオーバ要求を行った移動局を移動局aとし、HHO判定部115により選択された別の移動局を移動局bとしている。
【0034】
図4の時刻t3において、ハンドオーバ要求を受信した場合には、図3の無線基地局切替制御部113は、移動局接続状況DB114を参照して移動局aのハンドオーバ種別を決定する(ステップS11)。図4の時刻t3において、移動局50は、図1のセル40の無線チャネルに空きがないため、一旦ハードハンドオーバと決定され、その後にHHO判定部115にて処理を行う。次に、決定されたハンドオーバ種別がハードハンドオーバか否かを判定する(ステップS12)。ソフトハンドオーバであった場合には、ソフトハンドオーバ処理を実施する(ステップS13)。
【0035】
時刻t3において、ハードハンドオーバであるため、ハンドオーバ要求を行った移動局aは、2以上の無線基地局とソフトハンドオーバ状態で通信しているか否かを判定する(ステップS14)。1つの無線基地局とのみ通信している場合には、移動局aにハードハンドオーバ処理を実施する(ステップS17)。時刻t3において、移動局50は、2つの無線基地局と通信しているため、移動局接続状況DB114から図1のセル40において1つの無線基地局とのみ通信している移動局を検索する(ステップS15)。ステップS16において、該当する移動局が存在しなかった場合には、移動局aにハードハンドオーバ処理を実施する(ステップS17)。時刻t3においては該当する移動局が存在するため、ハードハンドオーバさせる移動局bを決定する(ステップS18)。決定された移動局bのハードハンドオーバを実施し(ステップS19)、ハンドオーバ要求を行っていた移動局aのソフトハンドオーバを実施し(ステップS20)、処理を終了する。
【0036】
ここで、上述したソフトハンドオーバおよびハードハンドオーバ時の詳細な制御シーケンスを説明する。図6は、1つの無線基地局(無線基地局A)と通信を行っていた移動局がソフトハンドオーバにより無線基地局Aおよび他の無線基地局(無線基地局B)と通信し、その後、再度ソフトハンドオーバにより無線基地局Bとのみ通信する状態になる場合のシーケンス図である。無線基地局Aと通信していた移動局は、無線基地局Bの通信エリアであるセルに入った場合に、ハンドオーバ要求を無線ネットワーク制御装置11に要求する。無線ネットワーク制御装置11は、ソフトハンドオーバ又はハードハンドオーバの種別を判定し、無線基地局Bに対して無線チャネルを確保するためのチャネルアサインを行う。チャネルアサイン確認により無線チャネルが確保されると、移動局に対してハンドオーバ制御を行う。移動局は、ハンドオーバ応答を返した後、無線基地局Aの無線チャネルを保持したまま、無線基地局Bと通信を開始する。この状態は、ソフトハンドオーバ状態とも呼ばれる。
【0037】
その後、移動局が無線基地局Aの通信エリアを外れた場合に、ハンドオーバ要求を無線ネットワークに要求する。無線ネットワーク制御装置11は、通信を止める無線基地局を決定して移動局に対してハンドオーバ制御を行う。移動局は、ハンドオーバ応答を返した後、無線基地局Aとの通信を停止する。無線ネットワーク制御装置11は、無線基地局Aに対して無線チャネルを解放するようにチャネルリリースを行う。チャネルリリース応答により、無線基地局Aの無線チャネル解放が確認できる。
【0038】
次に、図7は、無線基地局Aと通信していた移動局がハードハンドオーバにより無線基地局Bと通信するように切り替わる場合のシーケンス図である。無線基地局Aと通信していた移動局は、無線基地局Bの通信エリアであるセルに入った場合に、ハンドオーバ要求を無線ネットワーク制御装置11に要求する。無線ネットワーク制御装置11は、ソフトハンドオーバ又はハードハンドオーバの種別を判定し、無線基地局Bに対して無線チャネルを確保するためのチャネルアサインを行う。チャネルアサイン確認により無線チャネルが確保されると、移動局に対してハンドオーバ制御を行う。
【0039】
移動局は、ハンドオーバ応答を返した後、無線基地局Bに対してプリアンブルを送信する。無線基地局Bでは、同期確立を無線ネットワーク制御装置11に送信する。無線ネットワーク制御装置11は、基地局確認要求を送信し、移動局は基地局確認応答を無線基地局Bに送信する。無線ネットワーク制御装置11は、無線基地局Aの無線チャネルを解放するチャネルリリースを送信する。無線チャネルの解放後に、移動局は無線基地局Bと通信を開始する。ハードハンドオーバでは、ソフトハンドオーバと異なり、一度移動局と無線基地局との無線チャネルが完全に解放された後に、新しい無線チャネルによる通信が開始される。
【0040】
一方、図8は、同一無線基地局にて異なる周波数間でのハードハンドオーバを行う場合のシーケンス図である。図8のシーケンスは、図7と同様である。尚、上述した実施形態では、2つの無線基地局と通信している状態での説明を行った。しかし、N個(3以上)の無線基地局と通信している状態でも、上述と同様に制御信号量を低減可能である。この場合、Nが大きいほど低減される制御信号量が増えるため効果が大きくなる。
【0041】
次に、本発明を適用するCDMA移動通信システムの他の実施形態について説明する。複数の無線基地局とのソフトハンドオーバ状態にある移動局がハードハンドオーバする際に、当該移動局の代わりにハードハンドオーバさせる移動局に関して、ハードハンドオーバではなくソフトハンドオーバにより無線チャネルを解放することがある。以下、斯かる実施形態について、図9および図10を参照して説明する。
【0042】
図9は、図1と同様に無線ネットワーク制御装置11および無線基地局12〜14により構成される移動通信ネットワークにおいて、移動局50および移動局70が無線基地局12〜14との間を無線により通信している状況を示している。上述の実施形態のCDMA移動通信システム100と同様に、この移動通信システム100´においても、移動局50〜53は同一移動局であり、時間経過に伴って位置が変化するので、異なる参照符号を使用している。一方、移動局70は、同時刻において移動していない移動局50とは別の移動局である。
【0043】
図10(A)〜(D)では、一方の移動局50および他方の移動局70の各時刻による無線基地局との接続状況を示す。先ず、図10(A)では、一方の移動局が、図9における移動局50の位置に存在する状況を示す。この移動局50は、図9においてセル20中に存在するため、無線基地局12を使用して通信を行っている。他方の移動局70は、図9におけるセル30および40の重複エリアに位置するため、無線基地局13および無線基地局14を使用して通信を行う。
【0044】
次に、図10(B)では、一方の移動局50が移動して、図9における移動局51となっている。この移動局51は、図9においてセル20およびセル30の重複エリアに位置するため、ソフトハンドオーバを行い、無線基地局12および無線基地局13を使用して通信を行っている。他方の移動局70は移動していないため、無線基地局13および無線基地局14を使用して通信を行っている。
【0045】
図10(C)では、一方の移動局50が移動して、図9における移動局52となっている状況を示す。この移動局52は、図9においてセル20、セル30およびセル40の重複エリアに位置する。この実施形態ではセル40の無線チャネルが確保できない場合を想定している。このため、移動局52は、ソフトハンドオーバできないが、この実施形態ではセル30およびセル40の重複エリアに位置する移動局70の無線基地局14との通信を解放してソフトハンドオーバさせることにより、セル40の無線チャネルを確保して、移動局52のソフトハンドオーバを実施する。このため、移動局52は、無線基地局12、無線基地局13および無線基地局14を使用して通信を行っている。一方、移動局70は、図9において位置は変わらないが、無線基地局14との通信チャネルを解放したため、無線基地局13を使用して通信を行っている。
【0046】
図10(D)では、一方の移動局50が移動して、図9における移動局53の位置に移動している状況を示す。この移動局53は、図9においてセル20およびセル40の重複エリアに位置するため、ソフトハンドオーバを実施し、無線基地局12および無線基地局14を使用して通信を行っている。一方、移動局70は移動していないため、無線基地局13を使用して通信を行っている。
【0047】
本発明の更に他の実施形態として、複数の無線基地局とのソフトハンドオーバ状態にある移動局が、移動先にて無線チャネルの空きがない場合に、ハンドオーバする代わりに、無線チャネルの追加をしないことがある。図1にて移動局51が移動して、移動局52となり、セル40の無線チャネルが確保できない場合には、無線基地局14との通信は行なわず、無線基地局12および無線基地局13とのみ通信を行なう。更に、一方の移動局50が移動して、移動局53となった際には、無線基地局13との無線チャネルを解放し、無線基地局14の無線チャネルに空きがない場合は、無線基地局12とのみ通信を行なう。
【0048】
本発明の更に他の実施形態として、緊急呼の通信を行なっている移動局が、移動先にて無線チャネルの空きがない場合に、他の移動局にハードハンドオーバ又はソフトハンドオーバによる無線チャネルの解放を行なわせる。そして、緊急呼の通信を行なっている移動局をソフトハンドオーバさせて、安定した通信を継続させることがある。
【0049】
以上、本発明によるCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法の好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を制限するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、本発明のCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。移動局が2以上の無線基地局とソフトハンドオーバ状態で通信しているとき、別の無線基地局との間でハードハンドオーバが発生する場合に、2以上の無線チャネルを解放した後で新たに無線チャネルを追加して再びソフトハンドオーバ状態になる。ここで、ソフトハンドオーバ状態の無線チャネルを2本と仮定すると、ソフトハンドオーバによる1本の無線チャネルの解放、ハードハンドオーバによる無線チャネルの切替、ソフトハンドオーバによる2本目の無線チャネルの追加、ソフトハンドオーバによる3本目の無線チャネルの追加という処理が必要になる。しかし、本発明では、1つの無線基地局とのみ通信している別に移動局をハードハンドーバさせることにより、対象の移動局はソフトハンドオーバを実施する。
【0051】
ここで、ソフトハンドオーバ状態の無線チャネルを2本と仮定すると、別の移動局のハードハンドオーバによる無線チャネルの切替、対象の移動局のソフトハンドオーバによる3本目の無線チャネルの追加処理でよいことになる。従って、本発明によると、複数の無線基地局とソフトハンドオーバ状態で通信している移動局がハードハンドオーバを行う状況において、移動通信システム全体に対しての制御信号量を大幅に低減することが可能になる。この制御信号量の低減効果は、N個の無線基地局と通信している状態のとき、Nが大きいほど制御信号量の低減効果が顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するCDMA移動通信システムの第1実施形態のシステム全体の構成図および動作説明図である。
【図2】 図1に示すCDMA移動通信システムの一方の移動局が移動する場合の移動局および無線基地局間の通信状態を(A)〜(D)に示す。
【図3】 図1に示すCDMA移動通信システムの無線ネットワーク制御装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 図2(A)〜(D)に示す動作のシーケンス図である。
【図5】 図3の無線ネットワーク制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】 図1に示すCDMA移動通信システムの移動局と無線基地局間のソフトハンドオーバ動作を説明するシーケンス図である。
【図7】 図1に示すCDMA移動通信システムの移動局および無線基地局間のハードハンドオーバ動作を説明するシーケンス図である。
【図8】 同一無線基地局にて異周波数間でのハードハンドオーバを行う場合のシーケンス図である。
【図9】 本発明を適用するCDMA移動通信システムの他の実施形態の全体システム構成図および動作説明図である。
【図10】 図9のCDMA移動通信システムにおける移動局が移動する場合の無線基地局との接続状態を(A)〜(D)に示す。
【図11】 従来のCDMA移動通信システムの全体システム構成図および動作説明図である。
【図12】 図11における移動局が移動する場合の無線基地局との接続状態を(A)〜(D)に示す。
【図13】 図12の各接続状態(A)〜(D)における動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
11 無線ネットワーク制御装置
110 インタフェース部
111 多重分離部
112 主制御部
113 無線基地局切替制御部
114 移動局接続状況データベース
115 HHO部
100、100´ CDMA移動通信システム
12〜14 無線基地局
50、60、70 移動局
Claims (3)
- それぞれエリア内の複数の移動局と無線通信する複数の無線基地局および該無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置により構成される移動通信ネットワークを含むCDMA移動無線システムの前記移動局と無線通信する前記無線基地局を切替制御するCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法において、
ソフトハンドオーバ状態の移動局が異周波数間のハードハンドオーバを実施する際に、他の移動局の接続状況を確認し、前記ソフトハンドオーバ状態の移動局に代わり他の移動局をハンドオーバさせ、該ハンドオーバにより生じた空きチャネルを使用して前記ソフトハンドオーバ状態の移動局のソフトハンドオーバを継続させることを特徴とするCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。 - 前記ハンドオーバされる移動局は、前記移動局と前記無線基地局との接続情報を保存する移動局接続状況データベースを参照して決定されることを特徴とする請求項1に記載のCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。
- 前記ハンドオーバされる移動局は、全体の制御信号量が低減可能な、優先度の低い移動局であることを特徴とする請求項1又は2に記載のCDMA移動通信システムのハンドオーバ方法。
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