JP4134843B2 - 摩擦スポット接合方法および摩擦スポット接合装置 - Google Patents
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Description
第2の技術的課題は、上記摩擦スポット接合方法を使用する摩擦スポット接合装置を提供することにある。
重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合方法において、
前記回転ツールの加圧力の変化を、該回転ツールの回転数の変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くなるように開始することにより、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する構成としてある。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2、4の記載の通りとなる。
重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合方法において、
前記回転ツールの加圧力の変化開始指令を、該回転ツールの回転数の変化開始指令時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くなるようにすることにより、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する構成としてある。この請求項3の好ましい態様としては、請求項4の記載の通りとなる。
重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合装置であって、
前記回転ツールの回転数を調整する回転数調整手段と、
前記回転ツールの加圧力を調整する加圧力調整手段と、
前記回転数調整手段が前記回転ツールの回転数を変化させると共に、前記加圧力調整手段が該回転ツールの加圧力を変化させるとき、該回転ツールの回転数の変化開始時点と該回転ツールの加圧力の変化開始時点との間に差をもたせて、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する開始制御手段が備えられ、
前記開始制御手段が、前記回転ツールの加圧力の変化開始時点を、該回転ツールの回転数の変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くするように設定されている構成としてある。この請求項5の好ましい態様としては、請求項6以下の記載の通りとなる。
しかも、回転ツールの回転負荷変動を抑制することから、回転ツールの耐久性の向上を図る観点からも好ましいものとなる。
先ず、本発明に係る方法を説明する前に、本発明に係る方法を実施する具体的な接合装置について説明する。
回転ツール4は、本体部4aと、センタリング(位置決め機能、位置ずれ防止機能)、発熱、切削機能等の発揮を目的としたピン部4bとを一体的に有している。本体部4aは、略円柱状に形成され、その配置は、その軸心が前記接合軸Xに合致するように設定されており、その本体部4aの先端面は、ショルダーを形成すべく、平坦面に形成されている。ピン部4bは、その軸心が本体部4aの軸心(接合軸X)に合致するように配置されつつ、本体部4aよりも小径となるようにして該本体部4a先端面から突出されており、その先端面は、平坦面に形成されている。この場合、この先端面の形状は、より好ましくは、曲率半径40mm程度の曲面形状がよく、これにより、回転ツール4の回転時に求心力が発生して押し込みがスムーズとなる。
受け具5は、前記回転ツール4における本体部4aと略同径とされた略円柱状に形成されており、その先端面5aは平坦面に形成されている。この場合、受け具5の金属板材Wに対する接触径は、放熱を抑える観点からできるだけ小さい方が好ましい。
尚、表1において、Aは、加圧力についての所定の設定値、Bは、回転数についての所定の設定値を示し、これらの設定値及び加圧力の変化量、回転数の変化量は、接合される材料特性等に応じて変更される。
先ず、接合すべき一方の金属板材W1と他方の金属板材W2とが、所定の状態で所定位置に固定される。これは、ロボット2の作業領域における所定位置に固定される図示を略す治具に、一方の金属板材W1と他方の金属板材W2とをセットすることにより行われることになっており、このセットにおいて、一方の金属板材W1と他方の金属板材W2との接合すべき部分が互いに重ねた状態とされる。
すなわち、多段階接合において、回転ツール4の加圧力と回転数の変化開始タイミングを同タイミングにした場合、回転ツール4の加圧軸と回転軸の制御応答性能の差が要因となって、例えば図10に示すように、回転負荷が急激に大きく変化することになる(加圧力及び回転数が変化(低下)した付近参照)。すなわち、加圧力は瞬時に応答することになるが、回転数の応答が緩やかになるため、変化開始タイミングを同じにすると、回転抵抗(回転負荷)が急激に大きく変化することになるのである。そして、この回転抵抗の急激な変化は、回転抵抗が急激に低下する場合(例えば、加圧力が瞬時に低下するのに対して回転数が未だ落ちきっていないため、回転ツール4と材料との間に滑りが生じて抵抗が急激に低下する場合)には、回転力が材料に伝達されなくなって、塑性流動が一瞬低下することになり、回転抵抗が急激に上昇する場合には、回転力の伝達が大きくなりすぎて、最悪、材料を引き千切るような現象につながることになる。いずれの場合も、接合部の塑性流動を不安定な状態とし、流動部内部に欠陥を生じさせたり流動部周辺の界面のねじりを減少させたりして、接合品質を低下させることになる。
具体的には、図12、図13に示すように、加圧力が瞬時に変化することを考慮し、回転数の変化開始時点(実際の変化開始時点)よりも遅く、且つその回転数の変化終了時点よりも早い時点において、加圧力の変化(低下)開始時点が設定されている(例えば、回転数の変化開始時点から0.1秒後に加圧力を変化させるように設定)。現実的には、回転数の変化を開始させる指令である回転数の変化開始指令を検出した後、回転数の変化終了時点までの間において、加圧力の変化開始指令を行うようにしてもよい。
1)JIS6000系の材料を用い、下記2段階制御を行った。勿論この場合、回転ツールの回転数変化開始時点と加圧力変化開始時点とは、前述の通り、回転ツール4の回転負荷変動が抑制されるようにタイミングがずらされている(以下、各実施例において同じ)。
1段目:加圧力 → A kN+0.98 kN , 回転数 → B rpm+1000 rpm
2段目:加圧力 → A kN , 回転数 → B rpm
JIS6000系の材料は、摩擦ねじり接合,摩擦クリンチング接合における接合適性が非常に良いため、1段目条件でも十分な接合強度が得られるが、2段目条件を用いることにより下記のように接合時間の短縮が可能となった。
1段目接合時間 0.5sec
2段目接合時間 0.2sec
合計接合時間 0.7sec
2)これに対して、加圧力,回転数とも1段目の条件のみで接合を行うと(1段目条件のみの場合)、急激な板厚減少の発生により接合強度の低下及びバラツキが発生した。但し、接合時間は0.5sec〜0.6sec程度と上記2段階接合よりも短かかった。
3)また、加圧力,回転数とも2段目の条件のみで接合を行うと(2段目条件のみの場合)、塑性流動を促進するには適していたが、接合の初期において材料の軟化が得られるのに要する時間が長くなった(接合時間0.9sec程度)。
4)よって、本実施例1においては、接合初期の材料の軟化を得るための加工を1段目の条件にて行って、接合時間を短縮し、そのままで接合を行っていたら発生する板厚減少を、2段目の条件に下げることにより抑制し、あわせて塑性流動を急激に促進させることにより、高接合品質のものを短時間で安定して得ることができた。
1)摩擦ねじり接合,摩擦クリンチング接合を用いた接合においては、接合面(界面)に対しある一定の距離までショルダーを沈みこまさないと、ショルダーの回転力(旋回力)による材料の十分な塑性流動が得られず強度が出ない。よって、厚板での接合においては、ショルダー(回転ツール4の本体部4a)を沈み込ませるために多くの時間を要し生産効率の低下を招いていた。このため、本実施例2においては、下記2段階制御を行った。
1段目:加圧力 → A kN+1.96 kN , 回転数 → B rpm+1000 rpm
2段目:加圧力 → A kN , 回転数 → B rpm
このような2段階制御によれば、接合時間は、下記のようになった。
1段目接合時間 0.6sec
2段目接合時間 0.3sec
合計接合時間 0.9sec
2)これに対して、加圧力,回転数とも1段目の条件のみで接合を行うと(1段目条件のみの場合)、最適なショルダー(本体部4a)の沈み込みが得られた以降も高条件での加工のため、更に沈み込みは増加し急激な板厚減少が発生となり、接合強度の低下及びバラツキが発生した(接合時間0.9sec程度;しかし接合強度はかなり低い)。
3)また、加圧力、回転数とも2段目の条件のみで接合を行うと(2段目条件のみの場合)、塑性流動を促進するには適しているが、接合の初期においてショルダー(本体部4a)の沈み込みを得るのに多くの時間を要した(接合時間1.8sec程度)。
4)よって、本実施例2においては、接合初期のショルダーの沈み込みを得るための加工を1段目の条件にて行って接合時間を短縮し、そのままで接合を行っていたら発生する板厚減少を、2段目の条件に下げることにより抑制し、あわせて塑性流動を急激に促進させることにより、高接合品質のものを短時間で安定して得ることができた。
1)JIS6000系の材料に比べ、JIS5000系の材料は、非常に高温時の耐力及び強さとも高いため、十分な塑性流動が得られにくい特性を有している。このため、加圧力を上げる一方、回転数を落として、回転ツール4と材料間の抵抗を上げ(食いつきを上げ)、塑性流動を行う必要性がある。しかし、接合の初期よりこの条件で施工を行うと十分な発熱が得られず材料の軟化が不十分となり接合が困難となる。このため、この実施例3においては、下記2段階制御を行った。
1段目:加圧力 → D kN , 回転数 → E rpm+2000 rpm
2段目:加圧力 → D kN , 回転数 → E rpm
このような2段階制御によれば、接合時間は、下記のようになり、接合も良好な結果となった。
1段目接合時間 0.8sec
2段目接合時間 0.2sec
合計接合時間 1.0sec
2)これに対して、加圧力,回転数とも1段目の条件のみで接合を行うと(1段目条件のみの場合)、十分な塑性流動が得られず接合が困難であり、加圧力、回転数とも2段目の条件のみで接合を行うと(2段目条件のみの場合)、塑性流動を促進するには適しているが接合の初期において材料の軟化が得られるのに要する時間が長くなった(接合時間 4.0 sec 〜 5.0sec程度)。
3)よって、本実施例3においては、従来接合が困難とされていた材料の接合が可能となった。
1)JIS6000系の材料を用い、下記3段階制御を行った。
1段目:加圧力 → A kN+0.98 kN , 回転数 → B rpm+1000 rpm
2段目:加圧力 → A kN , 回転数 → B rpm
3段目:加圧力 → A kN−1.96 kN , 回転数 → B rpm+1000 rpm
この3段階制御により、良好な接合を得ると共に、下記接合時間にすることができた。
1段目接合時間 0.5sec
2段目接合時間 0.2sec
3段目接合時間 0.1sec
合計接合時間 0.8sec
この場合、JIS6000系の材料は、接合に使用する1,2段目の条件がさほど大きくないため、仕上げに用いる条件への変化は少ない。但し、JIS6000系材料は、塑性流動が非常に良いため、3段目において、回転数を極力高く設定し、確実に回転ツール4と材料との間に滑りを発生させるようにした。
1)JIS6000系の材料に比べ、JIS5000系の材料は非常に高温時の耐力及び強さとも高いため、十分な塑性流動が得られにくい特性を有している。このため、加圧力を上げる一方、回転数を落として、回転ツール4と材料間の抵抗を上げ(食いつきを上げ)、塑性流動を行う必要性がある。このため、この実施例5においては、下記3段階制御を行った。
1段目:加圧力 → D kN , 回転数 → E rpm+2000 rpm
2段目:加圧力 → D kN , 回転数 → E rpm
3段目:加圧力 → D−3.92 kN , 回転数 → E +2000 rpm
このような3段階制御によれば、接合時間は、下記のようになり、接合も良好な結果となった。
1段目接合時間 0.8sec
2段目接合時間 0.2sec
3段目接合時間 0.1sec
合計接合時間 1.1sec
この場合、JIS5000系の材料は、接合において上記理由により非常に高い加圧力を必要としているため、仕上げ条件への変化は大きくなるが、仕上げで使用する加圧力はJIS6000系材料の時とほぼ同等である。回転数は、JIS5000系の材料が元々塑性流動が悪いため、接合に使用している条件に対し少しの変化量にて、回転ツール4と材料間に滑りが発生する。このため、使用する条件は、JIS6000系に比べ、比較的低回転数の設定とした。
アルミ材同士の接合において発生する不良は、ガン軸及びアームの撓みによる解放時のピン干渉部のバリが多いが、基本的な仕上げ条件を、解放前に加圧力を落とし、ガン軸及びアームの撓みを収束させ、回転ツール4と材料との間に滑りがでるという条件として、表面を仕上げ加工し解放させるというものである。
1)アルミ材と鋼板との接合においては、加圧力を上げると、回転ツール4と鋼材が干渉し、ピン部4bの欠損や回転ツールの滑りにつながるため、低加圧力での加工が主となる。加圧力が低いため回転数についても極端に低い条件を設定しないと、十分な塑性流動が得られず接合が困難となる。これらの理由により、低加圧力、低回転数での接合となるため、発熱量が低下し、軟化した材料が回転ツール4側に結合される力が上昇してしまう。この状態にて接合を行い回転ツール4を解放すると、接合部表面の材料が回転ツールに付着し、毟り取られるという現象が発生する。このため、本実施例6においては、回転数を上昇させて回転ツール4と材料との間の結合力を低下させ、滑りがでる状態にて解放することにより、表面品質の低下を抑止すべく、下記3段階制御を行った。
1段目:加圧力 → F+1.96 kN , 回転数 → G rpm+2500 rpm
2段目:加圧力 → F kN , 回転数 → G rpm
3段目:加圧力 → F kN , 回転数 → G rpm+1000 rpm
このような3段階制御によれば、接合時間は、下記のようになり、接合も良好な結果となった。
1段目接合時間 0.5sec
2段目接合時間 0.6sec
3段目接合時間 0.1sec
合計接合時間 1.2sec
この場合、鋼板との接合においては、元々加圧力を下げているため、加圧力を変化させないで、回転数のみを上昇させて仕上げを行う必要がある。但し、条件を上げすぎると、ピン部4bと鋼板との干渉が発生し回転ツール4が滑り出して材料や設備を破損するおそれがあるので、最適値の設定が必要となる。
尚、上記実施例で使用されているA,D,Fは加圧力についての所定の設定値、B,E,Gは回転数についての所定の設定値を示す。
1)接合時において、受け具5も、回転ツール4と共に回転させること。
2)本摩擦スポット接合装置を、上記実施形態に係るロボットに用いる場合に限らず、フロアに設置される定置式接合ガン、定置式手動接合装置、定置式自動接合装置、吊り下げ手動式汎用接合機等(これら装置については、特願2002−313018を参照)の種々の接合装置に適用すること。
3 制御盤
4 回転ツール
11 回転軸モータ
12 加圧軸モータ
W 金属板材
W1 アルミニウム板
W2 アルミニウム板(又は鋼板)
Claims (7)
- 重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合方法において、
前記回転ツールの加圧力の変化を、該回転ツールの回転数の変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くなるように開始することにより、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する、
ことを特徴とする摩擦スポット接合方法。 - 請求項1において、
前記回転ツールの加圧力及び回転数の変化方向が、低下方向とされ、
前記回転ツールの加圧力を所定の加圧力値へ低下させる変化を、該回転ツールの回転数を所定値へ低下させる変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数が所定値となる変化終了時点よりも早くなるように開始する、
ことを特徴とする摩擦スポット接合方法。 - 重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合方法において、
前記回転ツールの加圧力の変化開始指令を、該回転ツールの回転数の変化開始指令時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くなるようにすることにより、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する、
ことを特徴とする摩擦スポット接合方法。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記回転ツールの回転数又は加圧力の変化量が大きいほど、該回転ツールの加圧力の変化開始時点の遅れ量を大きくする、
ことを特徴とする摩擦スポット接合方法。 - 重ねられた複数の板材のうち、重ね方向一方側における一方の板材に対して回転ツールを当接させて、該重ねられた複数の板材に、加圧力と、該回転ツールの加圧軸心を中心とした回転力とを、時間の経過に伴って段階的に変化させつつ付与することにより、重ねられた複数の板材をスポット的に接合する摩擦スポット接合装置であって、
前記回転ツールの回転数を調整する回転数調整手段と、
前記回転ツールの加圧力を調整する加圧力調整手段と、
前記回転数調整手段が前記回転ツールの回転数を変化させると共に、前記加圧力調整手段が該回転ツールの加圧力を変化させるとき、該回転ツールの回転数の変化開始時点と該回転ツールの加圧力の変化開始時点との間に差をもたせて、前記複数の板材に対する該回転ツールの回転負荷変動を抑制する開始制御手段と、
が備えられ、
前記開始制御手段が、前記回転ツールの加圧力の変化開始時点を、該回転ツールの回転数の変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数の変化終了時点よりも早くするように設定されている、
ことを特徴とする摩擦スポット接合装置。 - 請求項5において、
前記回転ツールの加圧力及び回転数の変化方向が、低下方向とされ、
前記開始制御手段が、前記回転ツールの加圧力を所定の加圧力値へ低下させる変化開始時点を、該回転ツールの回転数を所定値へ低下させる変化開始時点よりも遅く且つ該回転ツールの回転数が所定値となる変化終了時点よりも早くするように設定されている、
ことを特徴とする摩擦スポット接合装置。 - 請求項5又は6において、
前記開始制御手段が、前記回転ツールの回転数又は加圧力の変化量が大きいほど、該回転ツールの加圧力の変化開始時点の遅れ量を大きくするように設定されている、
ことを特徴とする摩擦スポット接合装置。
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