JP4134681B2 - 内燃機関の高圧燃料配管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の高圧燃料配管、特に、燃料タンクから供給される燃料を複数の燃料噴射装置に分配するための高圧燃料配管に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に記載の燃料配管は、配管本体内部を仕切板にて上下の燃料流路に分割し、両端部において上下の燃料流路を連通させておき、上部から下部の燃料流路に両端から燃料を供給することにより、燃料噴射直後の各燃料噴射装置間での燃圧回復の遅れを均一化し、燃料噴射量のばらつきを低減している。
【0003】
特許文献2に記載の燃料配管は、配管本体内部を上下の燃料流路に分割し、下部の燃料通路に燃料の導入部を設け、上部の燃料流路に燃料の排出部を設け、排出部にプレッシャーレギュレータを配置し、下部の燃料流路から導入した燃料を上部の燃料流路の排出部及びプレッシャーレギュレータを介して燃料タンクに戻すことにより、燃料噴射直後の各燃料噴射装置間での燃圧回復の遅れを均一化し、燃料噴射量のばらつきを低減している。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−296768号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【特許文献2】
特開平7−208298号公報(第2−3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
内燃機関の高圧燃料配管では、燃圧により内壁が受けるフープ応力は、下式(1)により表される。
σmax=p(r2 2+r1 2)/(r2 2―r1 2)・・・(1)
σmax:最大フープ応力(燃圧により配管が受ける応力)、p:配管燃圧、r1:配管内径、r2:配管外径
配管燃圧pが高い場合、噴射量のばらつきや脈動異音を低減するために配管容積を大きくする必要があるが、内径r1及び外径r2を大きくすると式(1)よりフープ応力が2乗で大きくなる。このため、配管の強度を確保するために配管肉厚を厚くする必要がある。しかし、配管肉厚を厚くすると、高圧燃料配管の重量化、大型化及びコストアップを招く恐れがある。また、高圧燃料配管の大型化により、エンジンレイアウトを満たさない恐れがある。
【0007】
上記特許文献1に記載の高圧燃料配管では、配管内を単に仕切板で分けているだけで配管内の燃圧は配管壁のみで受ける構造となっているため、配管が受けるフープ応力は配管本体の内径と外径とから決まり、前述のごとく配管肉厚を厚くする必要がある。
【0008】
一方、上記特許文献2に記載の高圧燃料配管では、配管本体を分割している壁は配管壁と一体で形成されて燃圧を受ける構造となっている。このためフープ応力は各々分割された配管内の内径と外径との関係で作用する。前述のごとく、フープ応力は径の2乗で作用するため、1つの配管の径が小さくなることによって配管全体に作用するフープ応力が小さくなる。しかしながら、両端部付近と中央付近の燃料噴射装置間では、燃料が導入される部分からの距離が異なり、燃料供給の速度が異なるため、配管本体内部の燃圧が高圧になる程、燃料噴射直後の各燃料噴射装置間での燃圧回復の遅れの均一化が困難になり、燃料噴射量の均一化が困難になる。
【0009】
本発明の目的は、内燃機関の高圧燃料配管において、高燃圧下においても燃料噴射量のばらつきを低減することにある。
【0010】
また本発明の目的は、高燃圧下において燃料噴射量のばらつきを低減できる内燃機関の高圧燃料配管を簡易に製造し、コストダウンを図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高圧燃料配管は、燃料タンクから供給される燃料を複数の燃料噴射装置に分配するための高圧燃料配管であって、配管本体と、第1及び第2燃料流路と、燃料導入部と、複数の挿入部と、複数の連通部と、リターン管とを備えている。配管本体は、外周壁と、外周壁と一体に形成された仕切壁とを有する。第1及び第2燃料流路は、配管本体の仕切壁により区分けされ、配管本体内部に互いに略平行に形成されている。燃料導入部は、第1燃料流路に連通して形成され、燃料タンクから供給される燃料を導入する。複数の挿入部は、第2燃料流路の燃料流路に連通して形成され、燃料噴射装置を挿入可能である。複数の連通部は、第1及び第2燃料流路を互いに連通する。リターン管は、第1燃料流路に連通して形成され、前記配管本体内の燃料を前記燃料タンクに戻す。
【0012】
この高圧燃料配管では、燃料タンクからの高圧燃料が燃料導入部から導入され、複数の連通部を介して第1及び第2燃料流路内に燃料が供給される。これにより、配管本体内に燃料が満たされ、燃圧が調節されて燃料が燃料噴射装置から噴射される。また、高燃圧下において燃料噴射直後にも、複数の連通部を介して挿入部に速やかに燃料が供給され、各燃料噴射装置間の燃圧を速やかに回復する。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、高燃圧下の高圧燃料配管において、燃料噴射直後に複数の連通部より各燃料噴射装置に速やかに燃料が供給されるため、燃料噴射装置間での燃圧回復の遅れを均一化でき、燃料噴射量のばらつきを低減できる。
【0014】
また本発明によれば、高燃圧下の高圧燃料配管において、複数の燃料流路によりフープ応力を分散するため必要な配管強度を低減でき、配管肉厚を薄くできる。これにより、高圧燃料配管の軽量化、小型化及びコストダウンを図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
(1−1)構成
〔燃料供給システム〕
図1は、本発明に係る内燃機関の高圧配管が適用される燃料供給システムのブロック図である。この燃料供給システムは、内燃機関の高圧配管としてのコモンレール1000と、燃料噴射装置2と、燃料タンク10とを主に備えている。
【0016】
コモンレール1000は、配管本体100と、仕切壁111と、第1燃料流路101と、第2燃料流路102と、燃料導入部103と、挿入部104a〜dと、連通部105a〜dとを有している。第1燃料流路101及び第2燃料流路102は、仕切壁111により配管本体100内部を上下に分割して形成されており、互いに略平行に配置される中空空間として形成されている。燃料導入部103は、第1燃料流路101の一端部に設けられ、高圧供給管3に接続されている。ここでは、燃料導入部103は、第1燃料流路101の左端部に形成しているが、エンジンレイアウトに応じて適宜変更しても良い。例えば、燃料導入部103は、第1燃料流路101の右端部に形成しても良いし、第2燃料流路102のいずれかの端部に形成しても良いし、第1燃料流路101又は第2燃料流路102の途中に形成しても良い。挿入部104a〜dは、各気筒に対応する燃料噴射装置2a〜dを挿入する開口を有する。連通部105a〜dは、第1燃料流路101と第2燃料流路102とを互いに連通させる。ここでは、連通部105a〜dの数は、挿入部104a〜dの数と同数としているが、挿入部104a〜dの数よりも少なくしても良い。また、第1燃料流路101には、配管本体100内部の燃圧を検出するための燃圧センサ5が設けられている。
【0017】
燃料噴射装置2a〜2dは、それぞれ挿入部104a〜dに挿入されており、入力側が燃料流路102側に配置され、出力側が各気筒のシリンダに挿入されており、配管本体100内部の燃料を各気筒のシリンダに噴射する。
【0018】
燃料タンク10は燃料を蓄積しており、蓄積されている燃料は低圧ポンプ9によりプレッシャーレギュレータ11に送られる。プレッシャーレギュレータ11は、低圧供給管7を介して高圧ポンプ6に接続されており、低圧ポンプ9から送られた燃料の圧力を調節して高圧ポンプ6に送る。また、プレッシャーレギュレータ11には低圧リターン管12が接続されており、プレッシャーレギュレータ11は低圧リターン管12を介して余分な燃料を燃料タンク10に戻すことにより、燃圧を調節した燃料を低圧ポンプ6に送出する。高圧ポンプ6は、高圧供給管3、燃料導入部103を介して第1燃料流路101に接続されており、プレッシャーレギュレータ11から送られる燃料を昇圧し、第1燃料流路101に送る。
【0019】
また、第1燃料流路101には、リリーフバルブ4が設けられており、リリーフバルブ4はリターン管8を介して燃料タンク10に接続されている。リリーフバルブ4は、燃圧センサ5の検出値が所定値以上になった場合に開放され、配管本体100内の燃料を燃料タンク10に戻すことにより、配管本体100内の燃圧が所定値を超えないようにしている。ここでは、リリーフバルブ4は、第1燃料流路101の上部に設けられているが、エンジンレイアウトに応じて適宜変更しても良い。例えば、リリーフバルブ4は、第1燃料流路101又は第2燃料流路102のいずれかの端部に配置しても良いし、第1燃料流路101又は第2燃料流路102の途中に配置しても良い。
【0020】
〔コモンレール〕
図2はコモンレール1000の斜視図であり、図3はコモンレール1000のIII−III’における断面図である。図2及び図3において、図1と同一符号は同一の構成を示すものとする。
【0021】
このコモンレール1000はアルミダイキャスト工法を使用して製造される。具体的には、左右から挿入される中子及び上下方向から挿入される中子を用いて、第1燃料流路101及び第2燃料流路102、挿入部104a〜d、連通部105a〜d、燃料排出部106の開口部及びセンサ取付部107の開口部を形成する。
【0022】
仕切壁111は、鋳造の際に中子により第1燃料流路101及び第2燃料流路102を形成した場合に、配管本体100の外周壁112と一体に形成される。第1燃料流路101及び第2燃料流路102は、配管本体100内部に仕切壁111により区分けされ、互いに略平行に形成されている。第1燃料流路101の左端部は長手方向に向かって開口する開口部103を有しており、この開口部103が燃料導入部103を構成する。また第1燃料流路101の右端部側には、上方に延びて一体に形成された燃料排出部106が設けられている。燃料排出部106は開口部を有しており、この開口部は第1燃料流路101に連通かつ上方に開口している。この開口部にリリーフバルブ4が取り付けられる。第1燃料流路101の左端部側には、上方に延びて一体に形成されたセンサ取付部107が設けられている。センサ取付部107は開口部を有しており、この開口部は第1燃料流路101と連通かつ上方に開口している。この開口部に燃圧センサ5が取り付けられる。また、第2燃料流路102は、右端部において長手方向に向かって開口する開口部108を有しており、この開口部108には栓109が嵌合されて閉鎖されている。第2燃料流路102には、下方に延びて一体に形成された挿入部104a〜dが設けられている。挿入部104a〜dは開口部を有しており、これらの開口部は第2燃料流路102に連通かつ下方に開口している。これらの開口部には、燃料噴射装置2a〜dが挿入される。
【0023】
連通部105a〜dは、第1燃料流路101と第2燃料流路102とを連通している。また連通部105a〜dは、挿入部104a〜dに対応する位置に配置されており、挿入部104a〜dの挿入方向(図2及び図3の矢印方向)から見ると、連通部105a〜dの開口は、挿入部104a〜dの開口範囲内に含まれる。
【0024】
図4は、図2及び図3の矢印方向から見た挿入部104aと連通部105aとの関係を説明する図である。ここでは、一例として挿入部104a及び連通部105aの関係を示している。他の挿入部104b〜d及び連通部105b〜dの関係も同様である。同図(a)は、挿入部104a及び連通部105aの開口の軸が同軸であり、連通部105aの開口が挿入部104aよりも小さい場合である。同図(b)は、挿入部104a及び連通部105aの開口の軸が同軸でなく、連通部105aの開口が挿入部104aの開口よりも小さい場合である。同図(c)は、挿入部104aの開口と連通部105aの開口とが同軸かつ同径の場合である。連通部105a〜dの開口は、同図(a)〜(c)のいずれかの大きさ又は位置関係に形成する。
【0025】
このように連通部105a〜dの開口を挿入部104a〜dの開口範囲に含まれるように形成するので、コモンレール1000をアルミダイキャスト工法により製造する場合、共通の中子を用いて、互いに対応する連通部105a〜dと挿入部104a〜dとを同時に形成する。連通部105a〜d及び挿入部104a〜dの開口が同軸かつ同径の場合には、中子の形成が簡易である。また、鋳造工程の後、切削ドリルにより挿入部104a〜dを開口した後、その開口部を介して切削ドリルにより連通部105a〜dを開口しても良い。連通部105a〜d及び挿入部104a〜dの開口が同軸かつ同径の場合には、一度の開口作業で連通部105a〜d及び挿入部104a〜dの開口を同時に形成できる。
【0026】
また、配管本体100の側面には上下方向に延びる本体取付部110a〜dが設けられており、本体取付部110a〜dは上下方向に貫通する貫通孔を有している。コモンレール1000の取付の際には、本体取付部110a〜dの貫通孔にボルトを貫通させ、ボルトをシリンダブロックに締め付けて、配管本体100を固定する。このとき、挿入部104a〜dに挿入された燃料噴射装置2a〜dは上方の配管本体100と下方のシリンダとにより、上下から挟まれて固定される。
【0027】
(1−2)作用
本実施形態に係るコモンレール1000では、燃料タンク10からの燃料が燃料導入部103から導入され、連通部105a〜dを介して、第1燃料流路101及び第2燃料流路102内に満たされる。そして、第1燃料流路101及び第2燃料流路102に燃料が蓄積されて燃圧センサ5が所望の値になると、燃料噴射装置2a〜dから各気筒のシリンダに燃料を噴射する。また、燃料噴射直後には、燃料噴射装置2a〜dの真上に位置する連通部105a〜dを介して、燃料噴射装置2a〜dに速やかに燃料が供給される。
【0028】
また、燃圧が所定値を超えると、リリーフバルブ4を開放し、配管本体100内の燃料を燃料タンク10に戻し、配管本体100内の燃圧が所定値以上になるのを防止する。
【0029】
また、第1燃料流路101及び第2燃料流路102の2本の燃料流路を設けて、配管本体100内壁に加わるフープ応力を分散させる。従来のように燃料流路を1本で同容積を確保し、配管の強度を確保するには5.5mmの配管肉厚が必要となるが、本実施形態では、2本の燃料流路によりフープ応力を分散することで必要な強度を低減させ、配管肉厚を4mmにした。これにより、コモンレール1000の軽量化、小型化及びコストダウンを実現する。
【0030】
(1−3)効果
本実施形態に係るコモンレール1000によれば、燃料噴射により挿入部104a〜d付近の燃圧が低下したとしても、挿入部104a〜dの開口範囲内にある連通部105a〜dを介して、挿入部104a〜dに速やかに燃料が供給される。これにより、燃料噴射直後における各燃料噴射装置2a〜d間での燃圧回復の遅れを均一化でき、燃料噴射量のばらつきを低減できる。
【0031】
また第1燃料流路101に高圧供給管3とリターン管8とを連通させているので、燃料噴射により生じる脈動を第2燃料流路102内と仕切壁111とで低減し、第1燃料流路を介して高圧供給管3やリターン管8へ伝搬される脈動を小さくすることができる。
【0032】
また、本実施形態に係るコモンレール1000によれば、複数の連通部105a〜dにより燃料噴射装置2a〜d間での燃料噴射量のばらつきを低減できるので、燃料リターンシステムを構成するためにプレッシャーレギュレータなどを別途設ける必要がなく、部品点数を低減し、コストダウンを図ることができる。
【0033】
また、本実施形態に係るコモンレール1000によれば、複数の燃料流路(第1燃料流路101及び第2燃料流路102)によりフープ応力を分散するため必要な配管強度を低減でき、配管肉厚を薄くできる。これにより、コモンレール1000の軽量化、小型化及びコストダウンを図れる。また、コモンレール1000の小型化により、エンジンレイアウト条件の影響を受け難くなり、脈動異音の低減のために十分な容積を確保できるようになる。この結果、脈動異音対策のために防音プロテクタを別途用意する必要がなくなり、部品点数の低減、コストダウンを図ることができる。また、アルミダイキャスト工法によりコモンレール1000を製造する場合、配管本体100の肉厚が厚いと、引け巣や密度のばらつきが発生する恐れがあるが、本実施形態のコモンレール1000によれば、配管本体100の肉厚を薄くでき、引け巣や密度のばらつきを防止できる。
【0034】
また、本実施形態に係るコモンレール1000によれば、仕切壁111を外周壁112と一体に形成するので、部品点数を低減でき、製造工程を簡略化し、コストダウンを図ることができる。
【0035】
また、本実施形態に係るコモンレール1000では、連通部105a〜dの開口を挿入部104a〜dの開口範囲に含まれるように形成するので、共通の中子を用いて、互いに対応する連通部105a〜dと挿入部104a〜dとを同時に鋳造することができる。または、鋳造工程の後、切削ドリルにより挿入部104a〜d及び連通部105a〜dを開口することにより、連通部105a〜d及び挿入部104a〜dを簡易に形成することができる。これにより、製造工程を簡略化し、コストダウンを図ることができる。
(2)第2実施形態
(2−1)構成
図5は第2実施形態に係るコモンレール2000の斜視図であり、図6はそのVI−VI’における断面図である。本実施形態では、各連通部205a〜dは、各挿入部204a〜dに対応する位置ではなく、各挿入部204a〜dからずれた位置に形成する。
【0036】
(2−2)作用効果
本実施形態に係るコモンレール2000では、挿入部204a〜dの真上には連通部205a〜dが配置されていないので、燃料噴射直後に挿入部204a〜d付近に生じる圧力脈動を仕切壁211に乱反射させ低減することができる。これにより、圧力脈動が連通部205a〜dを介して高圧供給管3やリターン管8に伝達され、異音が発生するのを防止する。
(3)第3実施形態
(3−1)構成
図7は第3実施形態に係るコモンレール3000の斜視図であり、図8はそのVIII−VIII’における断面図である。本実施形態では、第1燃料流路301から上方に連通する燃料排出部106,206を形成せず、また第2燃料流路302の右端部に開口部108,208を形成せず、第2燃料流路302の左端部に開口部308を形成する。そして、開口部303を燃料導入部303とし、開口部308を燃料排出部308とし、燃料導入部303に高圧供給管3を接続し、燃料排出部308にリリーフバルブ4を配置する。これとは逆に、開口部303を燃料排出部303とし、開口部308を燃料導入部308とし、燃料排出部303にリリーフバルブ4を配置し、燃料導入部308に高圧供給管3を接続しても良い。
【0037】
(3−2)作用効果
本実施形態に係るコモンレール3000によれば、第1燃料流路301及び第2燃料流路302を形成すると同時に、燃料導入部303及び燃料排出部308を形成することができる。また、燃料導入部106,206を別途形成する必要がない。これにより、製造工程が簡略化され、コストダウンを図ることができる。
(4)第4実施形態
(4−1)構成
図9は第4実施形態に係るコモンレール4000の斜視図であり、図10はそのX−X’における断面図である。本実施形態では、連通部405a〜cの数を挿入部404a〜dの数よりも少なくする。ここでは、各連通部405a〜cは、配管本体400の長手方向に沿って各挿入部404a〜dのほぼ中間に配置している。
【0038】
(4−2)作用効果
本実施形態に係るコモンレール4000では、連通部405a〜cの数は挿入部404a〜dの数よりも少ないが、この場合でも、従来の様に両端部からのみ燃料を供給する場合に比較すれば、挿入部404a〜dの近傍に配置された複数の連通部405a〜cによって燃料噴射装置2a〜dの燃圧回復のばらつきを低減でき、燃料噴射量の均一化を図ることができる。
(5)他の実施形態
上記実施形態では燃料流路を2つ設けたが、燃料流路を3つ以上設け、燃料導入部を何れかの燃料流路に連通させて形成し、複数の挿入部を何れかの燃料流路に連通させて形成し、互いに隣接する燃料流路を複数の連通部により連通するようにしても良い。この場合、コモンレール内壁に加わるフープ応力をさらに分散させ、配管肉厚を薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内燃機関の高圧配管が適用される燃料供給システム。
【図2】 第1実施形態に係るコモンレールの斜視図。
【図3】 図2のIII−III’における断面図。
【図4】 連通部及び挿入部の関係を説明する図。
【図5】 第2実施形態に係るコモンレールの斜視図。
【図6】 図5のVI―VI’における断面図。
【図7】 第3実施形態に係るコモンレールの斜視図。
【図8】 図7のVIII−VIII’における断面図。
【図9】 第4実施形態に係るコモンレールの斜視図。
【図10】 図9のX−X’における断面図。
Claims (9)
- 燃料タンクから供給される燃料を複数の燃料噴射装置に分配するための高圧燃料配管であって、
外周壁と前記外周壁と一体に形成された仕切壁とを有する配管本体と、
前記配管本体の仕切壁により区分けされ、前記配管本体内部に互いに略平行に形成されている第1及び第2燃料流路と、
前記第1燃料流路に連通して形成され、前記燃料タンクから供給される燃料を導入する燃料導入部と、
前記第2燃料流路に連通して形成され、前記燃料噴射装置を挿入可能な複数の挿入部と、
前記第1及び第2燃料流路を互いに連通する複数の連通部と、
前記第1燃料流路に連通して形成され、前記配管本体内の燃料を前記燃料タンクに戻すためのリターン管と、
を備える高圧燃料配管。 - 前記複数の連通部は、前記複数の挿入部に対応する位置において、前記挿入部の挿入方向から見て挿入部の開口範囲内に前記連通部の開口が含まれる様に配置されている、請求項1に記載の高圧燃料配管。
- 前記複数の連通部は、前記複数の挿入部のいずれかに対応する位置において、対応する挿入部と同軸上に配置されている、請求項2に記載の高圧燃料配管。
- 前記連通部の数は前記挿入部の数と同数である、請求項2又は3に記載の高圧燃料配管。
- 前記複数の連通部は、前記配管本体の長手方向に沿って、前記複数の挿入部のいずれともずれて配置されている、請求項1に記載の高圧燃料配管。
- 前記連通部の数は前記挿入部の数よりも少ない、請求項2又は5に記載の高圧燃料配管。
- 前記複数の挿入部は前記第2燃料流路に連通して形成される、請求項1から6のいずれかに記載の高圧燃料配管。
- 前記第1及び第2燃料流路に略平行に配置され、前記両燃料流路のいずれか一方に連通する少なくとも1つの燃料流路をさらに備えている、請求項1から7のいずれかに記載の高圧燃料配管。
- 前記連通部は、前記挿入部の挿入方向から見てずれた位置に形成される、
請求項1記載の高圧燃料配管。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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