JP4133938B2 - クローラ - Google Patents
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Description
ところで自動車等で用いられる空気入りタイヤでは、そのトレッド面に測定溝や測定孔を設けて、その摩耗程度を目視点検できるようにしたものが提案されている(特許文献1等参照)。
しかしながら、クローラといえどもラグの摩耗が進めば牽引力の低下に及び、更に使用を続ければクローラ本体の切断にも繋がりかねない。このような事態に陥るのを防止するうえで、クローラにおいても摩耗の程度を目視できるようにすることには重要性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ラグの摩耗程度を目視点検できるものとして牽引力低下や切断などの問題が生じる前の適切な時期に履き替えを判断できるようにしたクローラを提供することを目的とする。
即ち、本発明に係るクローラは、エンドレス帯形に形成されたクローラ本体の外周面に対してその周方向に互いに所定間隔をおいて複数の弾性材製のラグが突設され、少なくとも一つの前記ラグの突端面に摩耗度点検用の凹部が形成されており、前記摩耗度点検用の凹部は、深さ方向に初期段階凹部と二次段階凹部とで段付きとなる二段凹部とされ、前記初期段階凹部は、開口周縁に曲線を含む丸形の開口形状または開口周縁に直線を含む角形の開口形状であり、前記二次段階凹部は、前記初期段階凹部が開口周縁に曲線を含む丸形の開口形状のとき開口周縁に直線を含む角形の開口形状であり前記初期段階凹部が開口周縁に直線を含む角形の開口形状のとき開口周縁に曲線を含む丸形である。
摩耗度点検用の凹部の深さがラグ高さの50%に達しない場合では、ラグの摩耗でこの凹部が消滅しても、まだラグの摩耗程度が軽度であり、クローラとしてまだ十分使用に耐えるものであることを意味する。また85%を超える場合、ラグの摩耗でこの凹部が消滅したときには、既に牽引力に低下が起こりはじめていることを意味している。従ってこの摩耗度点検用の凹部の深さは、これらの数値範囲内で形成することが重要である。
10%未満では小さすぎて確認が容易でなく、また小石や泥土で詰まるおそれがある。50%を超えるとラグとしての強度に問題が生じるおそれがある。
ラグの突端面に対し、クローラ幅方向における一端寄りに偏って摩耗度点検用の凹部を設けるのが好ましい。このような位置が、クローラを装着した走行装置(農業機械など)に対して点検し易いことになる。また、ラグとしての摩耗を見るうえで好適な位置である。
図1乃至図3は、クローラ1の実施形態を示している。このクローラ1は、エンドレス帯形に形成されたクローラ本体2を有したもので、このクローラ本体2の外周面にはエンドレス方向(周方向)にわたり互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されている。
図例の各ラグ3は側面視形状が台形を呈して、クローラ幅方向の全長にわたって同形状のまま真っ直ぐな突条形に隆起形成されたものとしてある。またこのクローラ1は弾性クローラであって、クローラ本体2及びラグ3はゴムなどの弾性材によって互いに一体的に形成されているものとした。
各ラグ3の突端面には摩耗度点検用の凹部7が形成されている。この凹部7は、例えば開口形状が円形の孔であって、所定深さを有しており、深さ方向で同じ開口形状及び同じ開口寸法を維持するように形成されている。
図3に示すように、凹部7は、ラグ3の突端面からの深さhがラグ高さHに対する50%〜85%となるように形成されている。
また凹部7は、クローラ周方向での開口長dが同方向におけるラグ3の突端面寸法Dに対し、その10〜50%で形成されている。
反対に85%を超える場合、ラグ3の摩耗でこの凹部7が消滅したときには、既にこのクローラ1としての牽引力に低下が起こりはじめていることを意味している。従って、この状況下では切断の危険性も増し始めることになり、履き替えが急がれることになる。
一方、凹部7の開口長dがラグ長Dの10%未満である場合は、凹部7が小さすぎて見づらく、のみならず凹部7が小石や泥土で詰まって用を果たさなくなるおそれが多分にある。反対に50%を超える場合、ラグ3としての強度に問題が生じるおそれがあるため、好ましくない。
図4は、クローラの他の実施形態に関するもので、ラグ3の一つを側断面にして示している。この実施形態のクローラ1で採用している凹部7は、深さ方向の複数箇所で開口大きさが異なるものとして形成されている。
また、初期段階凹部12の深さh1は50〜60%としてあり、二次段階凹部13の深さh2は初期段階凹部12の深さを超えて最深85%までに至るように形成されたものとしてある。
図5及び図6は、本発明に係るクローラ1の第1実施形態に関するもので、ラグ3の一つを示している。この第1実施形態のクローラ1で採用している凹部7は、深さ方向の複数箇所で開口形状が異なるものとして形成されている。すなわち、本第1実施形態においてこの凹部7は、初期段階凹部12の開口形状が円形であり、二次段階凹部13の開口形状はそれに内接する正方形としてある。
このようにして、ラグ3の摩耗してゆく過程がハッキリ且つ適正に判断できることになる。
これら第2乃至第3実施形態で説明したように、凹部7においてその深さ方向で開口大きさや開口形状を異ならせる構成とすることで、ラグ3の摩耗の程度を経時的に判断してゆくことができる。
これらの凹部7について、全てを同じものとして形成することも可能であるし、個々に深さや開口形状を異ならせて形成したり、或いは複数段に開口大きさや開口形状が異なるものとして形成したりすればよい。
ところで、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。例えば、ラグ3の設けられるラグパターンやラグ3の形状などは何ら限定されるものではない。また、クローラ本体2は必ずしも弾性材とする必要はない。
2 クローラ本体
3 ラグ
7 凹部
12 初期段階凹部
13 二次段階凹部
Claims (5)
- エンドレス帯形に形成されたクローラ本体(2)の外周面に対してその周方向に互いに所定間隔をおいて複数の弾性材製のラグ(3)が突設され、
少なくとも一つの前記ラグ(3)の突端面に摩耗度点検用の凹部(7)が形成されており、
前記摩耗度点検用の凹部(7)は、深さ方向に初期段階凹部(12)と二次段階凹部(13)とで段付きとなる二段凹部とされ、
前記初期段階凹部(12)は、開口周縁に曲線を含む丸形の開口形状または開口周縁に直線を含む角形の開口形状であり、
前記二次段階凹部(13)は、前記初期段階凹部(12)が開口周縁に曲線を含む丸形の開口形状のとき開口周縁に直線を含む角形の開口形状であり前記初期段階凹部(12)が開口周縁に直線を含む角形の開口形状のとき開口周縁に曲線を含む丸形である
ことを特徴とするクローラ。 - 前記摩耗度点検用の凹部(7)は、
前記ラグ(3)の突端面からの深さがラグ高さに対して50%以上かつ85%以下に形成されている
請求項1に記載のクローラ。 - 前記ラグ(3)は、クローラ幅方向の全長にわたって同形状のまま真っ直ぐな突条形に隆起形成されており、
前記摩耗度点検用の凹部(7)は、
クローラ周方向での開口長が同方向における前記ラグ(3)の突端面寸法に対する10%以上かつ50%以下で形成されている
請求項1または請求項2に記載のクローラ。 - 前記摩耗度点検用の凹部(7)は、
クローラ幅方向における一端寄りに偏って設けられている
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクローラ。 - クローラ周方向に設けられた複数の前記ラグ(3)は、
前記摩耗度点検用の凹部(7)がクローラ幅方向の一方側に偏って設けられたものと他方側に偏って設けられたものとが混在する
請求項4に記載のクローラ。
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