JP4133855B2 - 多周波数アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、1台のアンテナでありながら、異なる周波数の電波を受信可能な多周波数アンテナに関し、特に誘電体基板上に形成されたコリニアアンテナに関する。
従来、誘電体基板上に形成されたコリニアアンテナとしては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。この技術では、誘電体基板の表面及び裏面に平行線路が形成され、基板の表面及び裏面に平行線路と平行に複数組のダイポールアンテナを構成するエレメントを形成してある。
特開2002−271135号公報
上記のコリニアアンテナは、小型化が可能であるが、1つの周波数帯でしか使用できない。近年、無線LANが普及している。無線LANでは普及率の高い2.4GHz帯だけではなく、5.2GHz帯も使用されるようになり、これら両周波数帯を用いる無線LAN製品も多く登場するようになった。この状況下では、無線LANに使用するアンテナも少なくとも2つの周波数帯で使用可能であることが望まれる。また、これら周波数帯それぞれにおいて高利得であることも望まれている。
本発明は、複数の周波数で使用可能であって、かつ小型で高利得の多周波数アンテナを提供することを目的とする。
本発明の多周波数アンテナは、長手の基板を有している。この基板は、対向する第1及び第2面を有している。この基板に平行線路が形成されている。この平行線路は、第1面にそれの長さに沿って形成された第1線路と、第2面にそれの長さに沿って形成され、第1線路と対向する第2線路とからなる。第1及び第2線路は、第1及び第2面に中央に形成することができる。第1及び第2面に第1周波数用ダイポールアンテナが形成されている。即ち、第1周波数用ダイポールアンテナは、第1及び第2ダイポールアンテナ素子を含み、第1ダイポールアンテナ素子は、第1線路における第1給電点から基板の長さ方向のうち第1方向に沿って第1面に形成されている。第1ダイポールアンテナ素子は、第1周波数のほぼ1/4波長の長さを有している。第1周波数用の第1給電点に対応する第2線路における第2給電点から前記第1方向と反対の第2方向に沿って第2面に第1周波数用の第2ダイポールアンテナ素子が形成されている。この第2ダイポールアンテナ素子は、第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第1及び第2のダイポールアンテナ素子は、平行線路の同一側に形成することもできるし、或いは第1のダイポールアンテナ素子を一方の側に、第2のダイポールアンテナ素子を他方の側に形成することもできる。第1の周波数帯として、例えば2.4GHz帯を使用することができる。第1及び第2面に、第1周波数よりも高い周波数である第2周波数、例えば5.2GHz帯のダイポールアンテナも形成されている。第2周波数ダイポールアンテナは、第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子を有し、これは、第1線路における第1給電点から第2方向に所定距離だけ離れた第3給電点から第1方向に沿って第1面に形成され、第2周波数のほぼ1/4波長の長さを有している。第3給電点に対応する第2線路における第4給電点から第2方向に沿って第2面に、第2周波数用の第2ダイポールアンテナ素子が形成され、これは第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第2周波数用第1及び第2ダイポールアンテナ素子も平行線路の同一側に設けることもできるし、両側に設けることもできる。前記所定距離は、第1周波数の1/4波長の長さのほぼ整数倍の長さと第2周波数の1/4波長の長さのほぼ整数倍の長さとを合わせた長さ以上である。第1及び第2周波数共用アンテナも第1及び第2面に設けられている。第1及び第2周波数共用アンテナは、第1周波数用第3及び第4ダイポールアンテナ素子と、第2周波数用第3及び第4ダイポールアンテナ素子とを有している。第1周波数用第3ダイポールアンテナ素子は、第1給電点から第2方向に第1周波数の1/4波長の偶数倍の長さだけ離れ、かつ第3の給電点から第2方向に第2周波数の1/4波長の偶数倍の長さだけ離れた第1線路上の位置にある第5給電点から、第1方向に沿って第1面に形成され、第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第2周波数用第3ダイポールアンテナ素子は、第5給電点から、第1方向に沿って第1面に形成され、第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第1周波数用第4ダイポールアンテナ素子は、第1線路に対応する第2線路上の位置にある第6給電点から第2方向に沿って第2面に形成され、第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第2周波数用の第4ダイポールアンテナ素子は、第6給電点から第2方向に沿って第2面に形成され、第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有している。第5及び第6給電点から給電が行われる。
このように構成された多周波数アンテナでは、1つの基板上に第1及び第2周波数用ダイポールアンテナがそれぞれ形成されているので、1台のアンテナでありながら、2つの周波数の電波を送信または受信することができる。しかも、2つの周波数に対して共通に、第5及び第6給電点から給電することができるので、例えば受信の場合に2つの周波数用のアンテナの出力を合成するための合成器が不要である。また、第5及び第6の給電点には、第1及び第2周波数用のダイポールアンテナがそれぞれ接続され、これらは、第1周波数用アンテナの給電点である第1及び第2給電点から第1周波数の1/4波長の偶数倍の長さ離れ、かつ第2周波数アンテナの給電点である第3及び第4給電点から第2周波数の1/4波長の偶数倍離れているので、第5及び第6給電点で、コリニアアンテナが構成され、それぞれ第1及び第2の周波数での利得が向上する。
第1周波数用ダイポールアンテナと第2周波数用ダイポールアンテナとを、1組とするアンテナ群を、前記基板の長さ方向に沿って複数組設けることが可能である。この場合、各組において、第2周波数用アンテナが第1及び第2周波数共用アンテナに近い位置に配置されている。このように構成すると、第1及び第2周波数においてコリニアアンテナを構成する第1及び第2周波数用ダイポールアンテナの数が増加し、利得をさらに向上させることができる。
また、第1周波数用第1ダイポールアンテナ素子を第1線路の両側にそれぞれ設けることができる。この場合、第1周波数用第2ダイポールアンテナ素子が第2線路の両側にそれぞれ設けられ、第2周波数用第1ダイポールアンテナ素子が第1線路の両側にそれぞれ設けられ、第2周波数用第2ダイポールアンテナ素子が第2線路の両側にそれぞれ設けられる。このように構成すると、第1及び第2周波数用ダイポールアンテナの数が増加し、利得を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、複数の周波数において使用可能で、かつ各周波数で高利得の多周波数用アンテナを提供することができる。
本発明の1実施形態の多周波数用アンテナは、例えば無線LAN製品に設けられるアンテナである。このアンテナによって送受信する電波の第1周波数帯は、例えば2.4GHz帯であり、第2周波数帯は5.2GHz帯である。
図1(a)、(b)に示すように、このアンテナは、基板、例えば誘電体基板2を備えている。この誘電体基板2は、概略長方形形状に形成された長手のもので、第1面、例えば表面2aと、第2面、例えば裏面2bとを有している。この表面2a及び裏面2bに、平行線路4が形成されている。即ち、表面2aの一端、例えば下端から他端、例えば上端近傍まで、表面2aの中央には第1線路4aが形成されている。また裏面2bにおいて、第1線路4aに対応する位置に第2線路4bが形成されている。
この平行線路4の上端付近に、第1周波数帯用ダイポールアンテナ、例えば2.4GHz帯のダイポールアンテナ6が形成されている。このダイポールアンテナ6は、2つのダイポールアンテナ6a、6bからなる。ダイポールアンテナ6aは、第1ダイポールアンテナ素子6a−1と、第2ダイポールアンテナ素子6a−2とを備えている。
第1ダイポールアンテナ素子6a−1は、第1線路4aの上端である第1給電点から基板2の一方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路8a−1を介して第1給電点に接続され、第1線路4aに平行に、基板2の長手方向のうち、第1の方向、例えば上側方向に伸びている。この第1ダイポールアンテナ素子6a−1の長さは、2.4GHzの波長λ1の約1/4の長さである。
第2ダイポールアンテナ素子6a−2は、第1給電点に対応する第2線路の上端である第2給電点から基板2の一方の長手縁側に、第2線路4bにほぼ垂直に伸びた接続路8a−2を介して、第2給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の長手方向のうち、第2の方向、例えば下側方向に伸びている。第2ダイポールアンテナ素子6a−2の長さは、第1ダイポールアンテナ素子6a−1と等しい長さである。従って、第1及び第2ダイポールアンテナ6a−1、6a−2は、第1及び第2給電点の両側に伸びる直線上に位置している。
また、ダイポールアンテナ6bも、第1ダイポールアンテナ素子6b−1と、第2ダイポールアンテナ素子6b−2とを備えている。
第1ダイポールアンテナ素子6b−1は、第1給電点から基板2の他方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路8b−1を介して第1給電点に接続され、第1線路4aに平行に、上側方向に伸びている。第2ダイポールアンテナ素子6b−2は、第2給電点から基板2の他方の長手縁側に、第1線路4bにほぼ垂直に伸びた接続路8b−2を介して、第2給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の下側方向に伸びている。第1及び第2ダイポールアンテナ素子6b−1、6b−2の長さは、第1ダイポールアンテナ素子6a−1と等しい長さである。第1及び第2ダイポールアンテナ素子6b−1、6b−2も第1及び第2の給電点の両側に伸びる直線上に位置し、平行線路4を挟んで第1及び第2ダイポールアンテナ素子6a−1、6a−2と反対側に位置している。
これら2.4GHz帯のダイポールアンテナ6の下方には、第2周波数帯用、例えば5.2GHz帯のダイポールアンテナ10が基板2に形成されている。このダイポールアンテナ10も、2つのダイポールアンテナ10a、10bからなる。ダイポールアンテナ10aは、第1ダイポールアンテナ素子10a−1と、第2ダイポールアンテナ素子10a−2とを備えている。ダイポールアンテナ素子10a−1は、第1の給電点から下方に下がった第1線路4a上の位置にある第3給電点から基板2の一方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路12a−1を介して第3給電点に接続され、第1線路4aに平行に、基板2の上側方向に伸びている。この第1ダイポールアンテナ素子10a−1の長さは、5.2GHzの波長λ2の約1/4の長さである。
第2ダイポールアンテナ素子10a−2は、第3給電点に対応する第2線路4bの位置にある第4給電点から基板2の一方の長手縁側に、第2線路4bにほぼ垂直に伸びた接続路12a−2を介して、第4給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の長手方向のうち下側方向に伸びている。第2ダイポールアンテナ素子10a−2の長さは、第1ダイポールアンテナ素子10a−1と等しい長さである。第1及び第2ダイポールアンテナ素子10a−1、10a−2は、第3及び第4給電点の両側に伸びる直線上に位置している。
また、ダイポールアンテナ10bも、第1ダイポールアンテナ素子10b−1と、第2ダイポールアンテナ素子10b−2とを備えている。
第1ダイポールアンテナ素子10b−1は、第3給電点から基板2の他方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路12b−1を介して第3給電点に接続され、第1線路4aに平行に、上側方向に伸びている。第2ダイポールアンテナ素子10b−2は、第4給電点から基板2の他方の長手縁側に、第1線路4bにほぼ垂直に伸びた接続路12b−2を介して、第4給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の下側方向に伸びている。第1及び第2ダイポールアンテナ素子10b−1、10b−2の長さは、第1ダイポールアンテナ素子10a−1と等しい長さである。第1及び第2ダイポールアンテナ素子10b−1、10b−2も、第3及び第4給電点の両側に伸びる直線上に位置し、平行線路4を挟んで第1及び第2ダイポールアンテナ10a−1、10a−2の反対側に位置している。
なお、第3及び第4給電点と第1及び第2給電点との間の距離は、第2ダイポール素子6a−2の長さと第1ダイポール素子10a−1の長さとを合わせた長さよりも若干長く設定されている。
この5.2GHz帯のアンテナ10の下方には、第1及び第2周波数帯共用アンテナ、例えば2.4GHz帯及び5.2GHz帯共用アンテナ14が基板2に設けられている。
この共用アンテナ14は、2.4GHz帯用のダイポールアンテナ14aと、5.2GHz帯用のダイポールアンテナ14bとからなる。2.4GHz帯用のダイポールアンテナ14aは、第3ダイポールアンテナ素子14a−1と第4ダイポールアンテナ素子14a−2とを有している。第3ダイポールアンテナ素子14a−1は、第3の給電点よりも下方の第1線路4a上に形成された第5給電点から基板2の一方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路16a−1を介して第5給電点に接続され、第1線路4aに平行に、基板2の例えば上側方向に伸びている。この第1ダイポールアンテナ素子14a−1の長さは、2.4GHzの波長λ1の約1/4の長さである。
第2ダイポールアンテナ素子14a−2は、第5給電点に対応する第2線路4bの位置である第6給電点から基板2の一方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路16a−2を介して、第6給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の例えば下側方向に伸びている。第4ダイポールアンテナ素子14a−2の長さも、第3ダイポールアンテナ素子14a−1と等しい長さである。これら第3及び第4ダイポールアンテナ素子14a−1、14a−2は、第5及び第6給電点の両側に伸びる直線上に位置している。
5.2GHz帯用のダイポールアンテナ14bも、第3及び第4ダイポールアンテナ素子14b−1、14b−2からなる。第3ダイポールアンテナ素子14b−1は、第5給電点から基板2の他方の長手縁側に、第1線路4aにほぼ垂直に伸びた接続路16b−1を介して第5給電点に接続され、第1線路4aに平行に、上側方向に伸びている。第2ダイポールアンテナ素子14b−2は、第6給電点から基板2の他方の長手縁側に、第2線路4bにほぼ垂直に伸びた接続路16b−2を介して、第6給電点に接続され、第2線路4bに平行に、基板2の下側方向に伸びている。第3及び第4ダイポールアンテナ素子14b−1、14b−2の長さは、第1ダイポールアンテナ素子10a−1と等しい長さである。第3及び第4ダイポールアンテナ素子14b−1、14b−2も、第5及び第6給電点の両側に伸びる直線上に位置し、平行線路4を挟んで第3及び第4ダイポールアンテナ14a−1、14a−2の反対側に位置している。
なお、第5及び第6給電点と第1及び第2給電点との間の距離は、給電線路4における2.4GHzの電波に対する電気長で1波長に相当する長さである。第5及び第6給電点と第3及び第4給電点との間の距離は、5.2GHz帯の電波に対する線路4における電気長で1波長に相当する長さである。
また、基板2の一方の縁部側に形成された各ダイポールアンテナ素子6a−1、6a−2、10a−1、10a−2、14a−1、14a−2と、基板2の他方の縁部側に形成された各ダイポールアンテナ素子6b−1、6b−2、10b−1、10b−2、14b−1、14b−2とは、2.4GHz帯及び5.2GHz帯の両波長の1/4の長さよりも充分に小さく設定されている。
第5の給電点は、これから下方に伸びた第1線路4aを介して伝送線路、例えば同軸ケーブル18の内部導体18aに接続され、第6の給電点は、これから下方に伸びた第2線路4bを介して同軸ケーブル18の外部導体18bに接続されている。
このように構成されているので、2.4GHz帯のダイポールアンテナ6と共用アンテナ14とによって2.4GHz帯のコリニアアンテナが構成され、5.2GHz帯のダイポールアンテナ10と共用アンテナ14とによって5.2GHz帯のコリニアアンテナが構成されている。コリニアアンテナの構成要素である2.4GHz帯のダイポールアンテナ6は、2組の2.4GHz帯のダイポールアンテナからなり、同じくコリニアアンテナの構成要素である5.2GHz帯のダイポールアンテナ10も、2組の5.2GHz帯のダイポールアンテナからなる。ダイポールアンテナ6と共用アンテナ14とは、平行線路4における2.4GHz帯の1波長に相当する距離だけ離れて、それらの給電点が平行線路4によって接続されている。同様にダイポールアンテナ10と共用アンテナ14とは、平行線路4における5.2GHz帯の1波長に相当する距離だけ離れて、それらの給電点が平行線路4によって接続されている。なお、このアンテナは、表面2a及び裏面2b全域に金属薄膜が形成された基板2をエッチングすることによって形成することができる。
次に、実際に作成した第1実施形態のアンテナの特性を図3乃至図5に示す。なお、誘電体基板2には厚さ0.8mmのテフロン(登録商標)基板を使用し、ダイポールアンテナ素子6a−1、6a−2、10a−1、10a−2、14a−1、14a−2と、ダイポールアンテナ素子6b−1、6b−2、10b−1、10b−2、14b−1、14b−2との間隔は約5mmで、第5及び第6給電点と第1及び第2給電点との間の距離、第5及び第6給電点と第3及び第4給電点との間の距離は、ダイポール素子同士の干渉を避けるため、上述した距離も若干大きめに選択してある。
図2は、このアンテナのVSWR対周波数特性を示し、使用周波数帯である2.4GHz付近、5.2GHz付近では、ともに約1.1程度を示している。これより、このアンテナでは、充分に各ダイポールアンテナのインピーダンス整合がとれていることが判る。図3にこのアンテナのピーク方向のアンテナ利得対周波数特性を示す。2.4GHz帯において約4.2dBi、5.2GHz帯で約4.6dBiの利得が得られ、充分に実用となる利得が得られている。図4は2.4GHzにおけるこのアンテナの基板2の長さ方向をほぼ鉛直に配置した状態における水平面指向性を示し、図5は5.2GHzにおけるこのアンテナの基板2の長さ方向をほぼ鉛直に配置した状態における水平面指向性を示している。どちらの場合も、ほぼ無指向性を示しているので、無線LANの機器のアンテナとして最適である。
第2の実施の形態の多周波数アンテナを図6に示す。第1の実施の形態のアンテナではダイポールアンテナ6、10をそれぞれ1組ずつ設けたが、この実施の形態のアンテナでは、ダイポールアンテナ6、10をそれぞれ2組ずつ設けてある。2組のダイポールアンテナ6、10では、各組の配置はどちらも同じで、基板2の下側にダイポールアンテナ10が位置し、上側にダイポールアンテナ6が位置する。このようにダイポールアンテナの数を増加させてあるので、第1の実施の形態よりも利得が向上する。なお、2組のダイポールアンテナ6、10を設けたが、さらに組数を増加させることもできる。
第3の実施の形態の多周波数アンテナを図7に示す。この多周波数アンテナは、第1または第2の実施の形態の多周波数アンテナと同一の構成であり、樹脂製のケース、例えば電波の透過性が良好な樹脂製のケース20に挿通されている。このケースの下端は、支持台22に回転軸24の回りに回転自在に取り付けられている。従って、このアンテナ自体を矢印で示すように回転させることができ、このアンテナの機械的な位置を変更することによって受信しようとする電波の方向にアンテナを向けることができる。また、支持台22を利用して壁面等に取り付けることができる。なお、支持台22には、無線LAN用機器の筐体を使用することも可能である。また、駆動軸24に代えて、ケース22の下端に球体を設け、支持台22に、この球体を保持する穴を形成すれば、任意の方向にアンテナを傾けることが可能になる。
第1及び第2の実施の形態では、ダイポールアンテナ6、10は、それぞれダイポールアンテナ6a、6b、10a、10bによって構成したが、ダイポールアンテナ6a、10aまたはダイポールアンテナ6b、10bのみによって構成することもできる。或いは、ダイポールアンテナ素子6a−1とダイポールアンテナ素子6b−2のみによってダイポールアンテナ6を構成することもできるし、ダイポールアンテナ素子10a−1と10b−2とによってダイポールアンテナ10を構成することもできる。また、ダイポールアンテナ素子6a−1、6a−2、6b−1、6b−2は2.4GHzの1/4波長の長さとしたが、1/4波長のn倍(nは正の整数)とすることもできる。この場合、各ダイポールアンテナ素子においてnは同一の値にすることが望ましい。同様にダイポールアンテナ素子10a−1、10a−2、10b−1、10b−2は5.2GHz帯の1/4波長の長さとしたが、1/4波長のn倍(nは正の整数)とすることもできる。この場合、各ダイポールアンテナ素子においてnは同一の値にすることが望ましい。また、第1給電点と第5給電点との間の距離は、電気長において2.4GHzのほぼ1波長としたが、1波長の整数倍の長さとすることもできる。同様に第3給電点と第5給電点との間の距離も、電気長において5.2GHz帯のほぼ1波長としたが、1波長の整数倍の長さとすることもできる。また、上記の各実施の形態では2周波数の電波を受信するように構成したが、別の周波数帯用のダイポールアンテナを上記の実施の形態と同様な形態で追加して、更に多くの周波数帯の電波を送受信するように構成することもできる。
本発明の1実施形態による多周波数アンテナの正面図及び背面図である。 図1のアンテナのVSWR対周波数特性図である。 図1のアンテナの利得対周波数特性図である。 図1のアンテナの2.4GHzにおける水平面指向性図である。 図1のアンテナの5.2GHzにおける水平面指向性図である。 本発明の第2の実施の形態の多周波数アンテナの正面図である。 本発明の第3の実施の形態の多周波数アンテナの正面図である。
符号の説明
2 基板
2a 表面(第1面)
2b 裏面(第2面)
4 平行線路
4a 第1線路
4b 第2線路
6 2.4GHz帯ダイポールアンテナ(第1周波数用ダイポールアンテナ)
6a−1、6b−1 ダイポールアンテナ素子(第1周波数帯用第1ダイポールアンテナ素子)
6a―2、6b−2 ダイポールアンテナ素子(第1周波数帯用第2ダイポールアンテナ素子)
10 5.2GHz帯ダイポールアンテナ(第2周波数用ダイポールアンテナ)
10a―1、10b−1 ダイポールアンテナ素子(第2周波数帯第1ダイポールアンテナ素子)
10a−2、10b−2 ダイポールアンテナ素子(第2周波数帯第2ダイポールアンテナ素子)
14 2.4GHz帯及び5.2GHz帯共用アンテナ(第1及び第2周波数帯共用アンテナ)
14a―1 ダイポールアンテナ素子(第1周波数用第3ダイポールアンテナ素子)
14a−2 ダイポールアンテナ素子(第1周波数用第4ダイポールアンテナ素子)
14b−1 ダイポールアンテナ素子(第2周波数用第3ダイポールアンテナ素子)
14b−2 ダイポールアンテナ素子(第2周波数用第4ダイポールアンテナ素子)

Claims (3)

  1. 対向する第1及び第2面を有する長手の基板と、
    第1面にそれの長さに沿って形成された第1線路と、第2面にそれの長さに沿って形成され第1線路と対向する第2線路とからなる平行線路と、
    第1線路における第1給電点から前記基板の長さ方向のうち第1方向に沿って第1面に形成された第1周波数のほぼ1/4波長の長さを有する第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子と、第1給電点に対応する第2線路における第2給電点から前記第1方向と反対の第2方向に沿って第2面に形成され第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第1周波数用の第2ダイポールアンテナ素子とを、備える第1周波数用ダイポールアンテナと、
    第1線路における第1給電点から第2方向に所定距離だけ離れた第3給電点から第1方向に沿って第1面に形成され第1周波数よりも高い周波数である第2周波数のほぼ1/4波長の長さの第2周波数用の第2ダイポールアンテナ素子と、第3給電点に対応する第2線路における第4給電点から第2方向に沿って第2面に形成され第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第2周波数用の第2ダイポールアンテナ素子とを備え、前記所定距離が第1周波数の1/4波長の長さのほぼ整数倍の長さと第2周波数の1/4波長の長さのほぼ整数倍の長さとを合わせた長さ以上である第2周波数用ダイポールアンテナと、
    第1給電点から第2方向に第1周波数の1/4波長の偶数倍の長さだけ離れ、かつ第3の給電点から第2方向に第2周波数の1/4波長の偶数倍の長さだけ離れた第1線路上の位置にある第5給電点から、第1方向に沿って第1面に形成され第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第1周波数用の第3ダイポールアンテナ素子と、第5給電点から、第1方向に沿って第1面に形成され第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第2周波数用の第3ダイポールアンテナ素子と、第5給電点に対応する第2線路における位置にある第6給電点から第2方向に沿って第2面に形成され第1周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第1周波数用の第4ダイポールアンテナ素子と、第6給電点から第2方向に沿って第2面に形成され第2周波数用の第1ダイポールアンテナ素子とほぼ同じ長さを有する第2周波数用の第4ダイポールアンテナ素子とを、含み、第5及び第6給電点から給電が行われる第1及び第2周波数共用ダイポールアンテナとを、
    具備する多周波数アンテナ。
  2. 請求項1記載の多周波数アンテナにおいて、第1周波数用ダイポールアンテナと第2周波数用ダイポールアンテナとを、1組とするアンテナ群が、前記基板の長さ方向に沿って複数組設けられている多周波数アンテナ。
  3. 請求項1記載の多周波数アンテナにおいて、第1周波数用第1ダイポールアンテナ素子が第1線路の両側にそれぞれ設けられ、第1周波数用第2ダイポールアンテナ素子が第2線路の両側にそれぞれ設けられ、第2周波数用第1ダイポールアンテナ素子が第1線路の両側にそれぞれ設けられ、第2周波数用第2ダイポールアンテナ素子が第2線路の両側にそれぞれ設けられている多周波数アンテナ。
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