JPWO2011080904A1 - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

第1のアンテナ素子(15)を有し、第1の共振周波数の1/4波長の電気長を有する逆F型パターンアンテナ装置において、第1のアンテナ素子(15)の端部に折り返しアンテナ素子(16)及び第2のアンテナ素子(17)をさらに設け、上記逆F型パターンアンテナ装置の電気長に、さらに設けたアンテナ素子(16,17)の電気長を加算した電気長を有する長さを第2の第2の共振周波数の1/4波長の電気長に設定して当該第2の共振周波数で共振させることにより、2つの共振周波数を有するアンテナ装置を構成する。

Description

本発明は、逆F型アンテナにおいて、複数の周波数帯域で共振するアンテナ装置に関する。
図7は従来技術に係る2周波数共振アンテナ装置の構成を示す縦断面図である。当該2周波数共振アンテナ装置は、逆F型アンテナ装置を2つの周波数帯域で共振させるための構成として特許文献1において開示されている。図7において、当該アンテナ装置について、接地導体104の上面104aの一点を座標原点OとするXY座標を用いて以下説明し、接地導体104の上面104aに沿った軸をX軸とし、座標原点Oから接地導体104の上面104aから垂直方向(上方向)への軸をY軸とする。
図7において、第1のアンテナ素子101はλα/4の長さで構成され、λαの波長で共振する。第2のアンテナ素子102はλβ/4の長さで構成され、λβの波長で共振する。Y方向長片ψは、座標原点Oで接地しており、Y軸方向で第1のアンテナ素子101へ接続されている。Y方向短片yは給電点105に接続されており、垂直方向で第2のアンテナ素子102へ接続されている。
以上のように構成されたアンテナ装置において、第1のアンテナ素子101と第2のアンテナ素子102によりそれぞれ、2.45GHz帯と5GHz帯で給電点でインピーダンス整合が得られており、2バンドのアンテナ装置が構成されている。さらに、特許文献1では、L字型の無給電素子103を第2のアンテナ素子102と接地導体104の上面104aとの間に配置することにより、周波数帯域の拡大を図っている。
図8は図7の2周波数共振アンテナ装置の送信時の電圧定在波比(以下、VSWRという。)の周波数特性を示すグラフである。図8に示すように、VSWRの周波数特性(同調特性)は、図7に示す無給電素子103の長さ寸法Lによって変化することがわかる。
特開2006−238269号公報。
特許文献1ではさらに、2つの波長に合わせてアンテナ装置を接地導体に対して水平方向で2列に並べることで長い方の波長に合わせたアンテナ装置の幅が必要となることから、更なる小型化が望まれているという課題があった。
本発明の目的は、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら更なる小型化を行うことができるアンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアンテナ装置は、
接地導体に接続された一端を有する接地アンテナ素子と、
上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成され、上記接地アンテナ素子の他端に接続された一端を有する第1のアンテナ素子と、
給電点と上記第1のアンテナ素子上の所定の接続点とを接続する給電アンテナ素子とを備えたアンテナ装置において、
上記第1のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する折り返しアンテナ素子と、
上記折り返しアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第2のアンテナ素子とをさらに備え、
上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子を介して、上記第1のアンテナ素子の他端までの第1の長さを第1の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第1の長さを有する第1の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、第2のアンテナ素子の他端までの第2の長さを第2の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第2の長さを有する第2の放射素子により第2の共振周波数で共振させることを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記接地アンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
上記折り返しアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
上記第2のアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成されたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記第1のアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記給電アンテナ素子と、上記接地アンテナ素子とは、基板上に形成されたことを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記折り返しアンテナ素子の幅は、上記第1のアンテナ素子及び上記第2のアンテナ素子の各幅よりも狭いことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第2のアンテナ素子の他端は所定の角度で折り曲げるように形成されたことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第2のアンテナ素子の他端は上記接地導体の縁端部に向う方向で折り曲げるように形成されたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら、従来技術に比較してアンテナ装置の幅を約半分とすることができ、大幅に小型化できる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図1のアンテナ装置における第2の共振周波数λβ近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図1のアンテナ装置における第1の共振周波数λα近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図3のアンテナ装置における第2の共振周波数λβ近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図3のアンテナ装置における第1の共振周波数λα近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 第2の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 従来技術に係る2周波数共振アンテナ装置の構成を示す縦断面図である。 図7の2周波数共振アンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。図1、並びに以下に示す図3、図5及び図6において、各アンテナ装置について、誘電体基板10上に形成された接地導体14の上面の一点を座標原点OとするXY座標を用いて以下説明し、接地導体14の縁端部14aに沿った軸をX軸とし、座標原点Oから接地導体14の縁端部14aから各図の上方向への軸をY軸とする。ここで、X軸方向と反対方向を−X軸方向といい、Y軸方向と反対方向を−Y軸方向という。
図1において、本実施形態に係るアンテナ装置は、給電アンテナ素子11、給電点20、接地アンテナ素子13、接地導体14、第1のアンテナ素子15、折り返しアンテナ素子16、第2のアンテナ素子17を備えて構成され、各アンテナ素子11〜17及び接地導体14は例えばプリント配線基板などの誘電体基板10上に形成されたCu又はAgなどの導体箔にてなる。なお、接地導体14の誘電体基板10を介した裏面は、接地導体を形成してもよいし、形成しなくてもよい。また、各アンテナ素子11〜17を含むアンテナ装置を形成した部分の誘電体基板10を介した裏面は接地導体を形成しない。さらに、接地導体14は好ましくは、−Y軸方向の延在長さが第2の波長λβの長さよりも長くなるように形成される。しかし、給電点20から給電線路を介して給電するときに、給電線路の他端で接地する場合は、接地導体14を形成しなくてもよいが、当該アンテナ装置からの放射を比較的高い効率で行う場合は接地導体14を形成することが好ましい。
給電アンテナ素子11の一端は給電点20に接続され、当該給電アンテナ素子11はY軸方向と実質的に平行に形成され、Y軸方向へ延在した後、その他端は第1のアンテナ素子15の所定の接続点15aに接続されている。接地アンテナ素子13の一端は座標原点Oで接地導体14へ接地され、当該接地アンテナ素子13はY軸に沿って形成され、Y軸方向へ延在した後、その他端は第1のアンテナ素子15の一端に接続されている。第1のアンテナ素子15はX軸と実質的に平行に形成され、接地アンテナ素子13の他端(図の上端)から接続点15aを介してX軸方向へ延在した後、当該第1のアンテナ素子15の他端は折り返しアンテナ素子16の一端に接続されている。当該折り返しアンテナ素子16は、第1のアンテナ素子15の他端からY軸方向へ延在した後、第2のアンテナ素子17の一端に接続されている。第2のアンテナ素子17はX軸方向と実質的に平行に形成され、折り返しアンテナ素子16の他端から−X軸方向へ延在した後、その他端は開放端となっている。
以上のように構成されたアンテナ装置において、第1のアンテナ素子15及び第2のアンテナ素子17は、X軸及びX軸に沿って形成された接地導体14の縁端部14aのラインと実質的に平行にかつ互いに実質的に平行に形成されている。
ここで、図1に示すように、第1の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第1の波長λαの1/4波長であるλα/4に設定され、当該第1の放射素子は第1の共振周波数fαで共振し、第1の共振周波数fαを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。また、第2の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端まで、さらに、折り返しアンテナ素子16及び第2のアンテナ素子17を介してその他端の開放端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第2の波長λβの1/4波長であるλβ/4に設定され、当該第2の放射素子は第2の共振周波数fβで共振し、第2の共振周波数fβを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。
また、各アンテナ素子11,13,15,17は所定の幅w1を有し、折り返しアンテナ素子16は幅w1よりも狭い幅w2を有する。ここで、幅w1,w2は、折り返しアンテナ素子16が第1の共振周波数fαの周波数に対しては所定のしきい値インピーダンスよりも高いインピーダンスとなるが、第2の共振周波数fβに対しては上記しきい値インピーダンスよりも低いインピーダンスとなるように設定されている。
さらに、接続点15aの第1のアンテナ素子15上の位置及び幅w1は、給電点20から給電線路(図示せず。)を無線送受信回路(図示せず。)を見たときのインピーダンスが、給電点20から第1のアンテナ素子15側のアンテナ装置を見たときのインピーダンスに実質的に一致するように設定される。なお、給電線路としては、例えば同軸ケーブル、もしくはマイクロストリップ線路などが用いられる。
図2Aは図1のアンテナ装置における第2の共振周波数λβ近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフであり、図2Bは図1のアンテナ装置における第1の共振周波数λα近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。図2Aから明らかなように、共振周波数λβを含む2.4GHzでインピーダンス整合が得られており、図2Bから明らかなように、共振周波数λαを含む5GHzでインピーダンス整合が得られている。
ここで、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合を考える。電波の波長をλ[m](正弦波で言うと0〜360度(2π)までの長さ)、共振周波数をfα[Hz]、電波の速度をc[m/sec](光の速度と同じで3×10[m/s]で一定)とすると、波長と周波数は、λ[m]=c/fαの式で表される。
まず、第1の共振周波数fαが5GHzの場合、第1の波長λαは次式で表される。
[数1]
λα=c/fα=3×10/(5×10)=0.06[m] (1)
従って、第1の放射素子の長さは次式で表される。
[数2]
λα/4=0.015[m]=1.5[cm] (2)
次に、第2の共振周波数fβが2.4GHzの場合は、第2の波長λβは次式で表される。
[数3]
λβ=c/fβ=3×10/(2.4×10)=0.125[m] (3)
従って、第2の放射素子の長さは次式で表される。
[数4]
λβ/4=0.03125[m]≒3[cm] (4)
以上説明したように、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合、第1の共振周波数fαに対しては、第1の放射素子の長さとして約1.5cm、第2の共振周波数fβに対しては、第2の放射素子の長さとして約3.0cmが必要となる。
ここで、一般的な逆F型アンテナの構成では、X軸方向のアンテナ幅が約3.0cm必要となるが、上記構成により、アンテナ幅を約1.5cmに小型化することが可能である。
本実施形態に係るアンテナ装置によれば、第1の波長λα、及び、第2の波長λβ、すなわち、第1の共振周波数、第2の共振周波数の2つの周波数帯域で共振する、いわゆる逆F型パターンアンテナ装置を従来技術に比較して小型化して構成できる。
第2の実施形態.
図3は本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第2の実施形態に係るアンテナ装置は、第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、第2のアンテナ素子17の他端に、その他端から接地アンテナ素子13と平行であってそれに沿って−Y軸方向に延在する第3のアンテナ素子18をさらに備えたことを特徴とする。
第2のアンテナ素子17が第1のアンテナ素子15よりも長い場合、第2のアンテナ素子が第1のアンテナ素子15の一端近傍から−X軸方向へ突出してしまうが、接地導体13方向へ折り曲げた第3のアンテナ素子18を設けることによって、アンテナ装置の全体の幅(X軸方向の幅)を狭くすることができ、アンテナ装置の小型化が行える。
図4Aは図3のアンテナ装置における第2の共振周波数λβ近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフであり、図4Bは図3のアンテナ装置における第1の共振周波数λα近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。図4Aから明らかなように、共振周波数λβを含む2.4GHzでインピーダンス整合が得られており、図4Bから明らかなように、共振周波数λαを含む5GHzでインピーダンス整合が得られている。
従って、本実施形態においても、第1の実施形態で算出したように、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合、第1の共振周波数fαに対しては第1の波長λαの1/4波長であるλα/4≒約1.5cm、第2の共振周波数fβに対してはλβ/4≒約3.0cmのアンテナ素子長が必要となる。すなわち、第1の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第1の波長λαの1/4波長であるλα/4に設定され、当該第1の放射素子は第1の共振周波数fαで共振し、第1の共振周波数fαを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。また、第2の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端まで、さらに、折り返しアンテナ素子16及び第2のアンテナ素子17及び第3のアンテナ素子18を介してその他端の開放端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第2の波長λβの1/4波長であるλβ/4に設定され、当該第2の放射素子は第2の共振周波数fβで共振し、第2の共振周波数fβを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。
従って、図3に示した本実施形態に係るアンテナ装置によれば、一般的な逆F型アンテナの構成では、X軸方向のアンテナ幅が約3.0cm必要となるが、上記構成により、アンテナ装置の幅(X軸方向の幅)を約1.5cmに小型化することが可能である。
本実施形態のアンテナ装置によれば、第1の波長λα、及び、第2の波長λβ、すなわち、第1の共振周波数、第2の共振周波数の2つの周波数帯域で共振する、いわゆる逆F型パターンアンテナ装置を小型化して構成できる。
変形例.
図5は第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第1の実施形態では、第1のアンテナ素子15と第2のアンテナ素子17とは互いに実質的に平行になるように構成したが、本発明はこれに限らず、第2のアンテナ素子17は第1のアンテナ素子15に対して所定の角度(0度を超え、90度未満)傾斜するように構成してもよい。この構成は第2の実施形態にも適用可能である。
図6は第2の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第2の実施形態では、第3のアンテナ素子18は、第2のアンテナ素子17の他端から−Y軸方向に延在するように構成しているが、本発明はこれに限らず、
(a)第3のアンテナ素子18aのごとく、Y軸方向に延在して構成し、
(b)第3のアンテナ素子18bのごとく、Y軸方向から例えば45度などの所定の角度で傾斜して延在して構成し、
(c)第3のアンテナ素子18cのごとく、第2のアンテナ素子17からそのまま同一方向で延在して構成し、もしくは
(d)第3のアンテナ素子18dのごとく、Y軸方向から例えば135度などの所定の角度で傾斜して延在して構成してもよい。
以上の実施形態においては、第1の共振周波数を5GHz帯、第2の共振周波数を2.4GHz帯として説明したが、これらの周波数帯に限定されるものではない。
また、以上の実施形態においては、誘電体基板10を用いているが、本発明はこれに限らず、半導体基板などの基板を用いてもよい。
さらに、各アンテナ素子11〜18は例えば誘電体基板10上に形成されたCu又はAgなどの導体にて形成しているが、本発明はこれに限らず、各アンテナ素子13〜18を板形状導体(アンテナ素子15,17は接地導体14の縁端部14aのラインに平行な面を有する板形状を有し、アンテナ素子13,16は接地導体14の縁端部14aのラインに垂直な面を有する板形状を有する。)で形成することにより、板状逆Fアンテナ装置を構成してもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら、従来技術に比較してアンテナ装置の幅を約半分とすることができ、大幅に小型化できる。本発明に係るアンテナ装置は、2つの周波数帯域で共振するアンテナの小型化技術として有用である。
10…誘電体基板、
11…給電アンテナ素子、
13…接地アンテナ素子、
14…接地導体、
14a…接地導体の縁端部、
15…第1のアンテナ素子、
16…折り返しアンテナ素子、
17…第2のアンテナ素子
18,18a,18b,18c,18d…第3のアンテナ素子、
20…給電点。
本発明は、逆F型アンテナにおいて、複数の周波数帯域で共振するアンテナ装置に関する。
図7は従来技術に係る2周波数共振アンテナ装置の構成を示す縦断面図である。当該2周波数共振アンテナ装置は、逆F型アンテナ装置を2つの周波数帯域で共振させるための構成として特許文献1において開示されている。図7において、当該アンテナ装置について、接地導体104の上面104aの一点を座標原点OとするXY座標を用いて以下説明し、接地導体104の上面104aに沿った軸をX軸とし、座標原点Oから接地導体104の上面104aから垂直方向(上方向)への軸をY軸とする。
図7において、第1のアンテナ素子101はλα/4の長さで構成され、λαの波長で共振する。第2のアンテナ素子102はλβ/4の長さで構成され、λβの波長で共振する。Y方向長片ψは、座標原点Oで接地しており、Y軸方向で第1のアンテナ素子101へ接続されている。Y方向短片yは給電点105に接続されており、垂直方向で第2のアンテナ素子102へ接続されている。
以上のように構成されたアンテナ装置において、第1のアンテナ素子101と第2のアンテナ素子102によりそれぞれ、2.45GHz帯と5GHz帯で給電点でインピーダンス整合が得られており、2バンドのアンテナ装置が構成されている。さらに、特許文献1では、L字型の無給電素子103を第2のアンテナ素子102と接地導体104の上面104aとの間に配置することにより、周波数帯域の拡大を図っている。
図8は図7の2周波数共振アンテナ装置の送信時の電圧定在波比(以下、VSWRという。)の周波数特性を示すグラフである。図8に示すように、VSWRの周波数特性(同調特性)は、図7に示す無給電素子103の長さ寸法Lによって変化することがわかる。
特開2006−238269号公報。
特許文献1ではさらに、2つの波長に合わせてアンテナ装置を接地導体に対して水平方向で2列に並べることで長い方の波長に合わせたアンテナ装置の幅が必要となることから、更なる小型化が望まれているという課題があった。
本発明の目的は、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら更なる小型化を行うことができるアンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアンテナ装置は、
接地導体に接続された一端を有する接地アンテナ素子と、
上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成され、上記接地アンテナ素子の他端に接続された一端を有する第1のアンテナ素子と、
給電点と上記第1のアンテナ素子上の所定の接続点とを接続する給電アンテナ素子とを備えたアンテナ装置において、
上記第1のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する折り返しアンテナ素子と、
上記折り返しアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第2のアンテナ素子とをさらに備え、
上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子を介して、上記第1のアンテナ素子の他端までの第1の長さを第1の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第1の長さを有する第1の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、第2のアンテナ素子の他端までの第2の長さを第2の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第2の長さを有する第2の放射素子により第2の共振周波数で共振させることを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記接地アンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
上記折り返しアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
上記第2のアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成されたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記第1のアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記給電アンテナ素子と、上記接地アンテナ素子とは、基板上に形成されたことを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記折り返しアンテナ素子の幅は、上記第1のアンテナ素子及び上記第2のアンテナ素子の各幅よりも狭いことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第2のアンテナ素子の他端は所定の角度で折り曲げるように形成されたことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第2のアンテナ素子の他端は上記接地導体の縁端部に向う方向で折り曲げるように形成されたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら、従来技術に比較してアンテナ装置の幅を約半分とすることができ、大幅に小型化できる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図1のアンテナ装置における第2の共振周波数β近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図1のアンテナ装置における第1の共振周波数α近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図3のアンテナ装置における第2の共振周波数β近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図3のアンテナ装置における第1の共振周波数α近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 第2の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。 従来技術に係る2周波数共振アンテナ装置の構成を示す縦断面図である。 図7の2周波数共振アンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。図1、並びに以下に示す図3、図5及び図6において、各アンテナ装置について、誘電体基板10上に形成された接地導体14の上面の一点を座標原点OとするXY座標を用いて以下説明し、接地導体14の縁端部14aに沿った軸をX軸とし、座標原点Oから接地導体14の縁端部14aから各図の上方向への軸をY軸とする。ここで、X軸方向と反対方向を−X軸方向といい、Y軸方向と反対方向を−Y軸方向という。
図1において、本実施形態に係るアンテナ装置は、給電アンテナ素子11、給電点20、接地アンテナ素子13、接地導体14、第1のアンテナ素子15、折り返しアンテナ素子16、第2のアンテナ素子17を備えて構成され、各アンテナ素子11〜17及び接地導体14は例えばプリント配線基板などの誘電体基板10上に形成されたCu又はAgなどの導体箔にてなる。なお、接地導体14の誘電体基板10を介した裏面は、接地導体を形成してもよいし、形成しなくてもよい。また、各アンテナ素子11〜17を含むアンテナ装置を形成した部分の誘電体基板10を介した裏面は接地導体を形成しない。さらに、接地導体14は好ましくは、−Y軸方向の延在長さが第2の波長λβの長さよりも長くなるように形成される。しかし、給電点20から給電線路を介して給電するときに、給電線路の他端で接地する場合は、接地導体14を形成しなくてもよいが、当該アンテナ装置からの放射を比較的高い効率で行う場合は接地導体14を形成することが好ましい。
給電アンテナ素子11の一端は給電点20に接続され、当該給電アンテナ素子11はY軸方向と実質的に平行に形成され、Y軸方向へ延在した後、その他端は第1のアンテナ素子15の所定の接続点15aに接続されている。接地アンテナ素子13の一端は座標原点Oで接地導体14へ接地され、当該接地アンテナ素子13はY軸に沿って形成され、Y軸方向へ延在した後、その他端は第1のアンテナ素子15の一端に接続されている。第1のアンテナ素子15はX軸と実質的に平行に形成され、接地アンテナ素子13の他端(図の上端)から接続点15aを介してX軸方向へ延在した後、当該第1のアンテナ素子15の他端は折り返しアンテナ素子16の一端に接続されている。当該折り返しアンテナ素子16は、第1のアンテナ素子15の他端からY軸方向へ延在した後、第2のアンテナ素子17の一端に接続されている。第2のアンテナ素子17はX軸方向と実質的に平行に形成され、折り返しアンテナ素子16の他端から−X軸方向へ延在した後、その他端は開放端となっている。
以上のように構成されたアンテナ装置において、第1のアンテナ素子15及び第2のアンテナ素子17は、X軸及びX軸に沿って形成された接地導体14の縁端部14aのラインと実質的に平行にかつ互いに実質的に平行に形成されている。
ここで、図1に示すように、第1の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第1の波長λαの1/4波長であるλα/4に設定され、当該第1の放射素子は第1の共振周波数fαで共振し、第1の共振周波数fαを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。また、第2の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端まで、さらに、折り返しアンテナ素子16及び第2のアンテナ素子17を介してその他端の開放端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第2の波長λβの1/4波長であるλβ/4に設定され、当該第2の放射素子は第2の共振周波数fβで共振し、第2の共振周波数fβを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。
また、各アンテナ素子11,13,15,17は所定の幅w1を有し、折り返しアンテナ素子16は幅w1よりも狭い幅w2を有する。ここで、幅w1,w2は、折り返しアンテナ素子16が第1の共振周波数fαの周波数に対しては所定のしきい値インピーダンスよりも高いインピーダンスとなるが、第2の共振周波数fβに対しては上記しきい値インピーダンスよりも低いインピーダンスとなるように設定されている。
さらに、接続点15aの第1のアンテナ素子15上の位置及び幅w1は、給電点20から給電線路(図示せず。)を介して無線送受信回路(図示せず。)を見たときのインピーダンスが、給電点20から第1のアンテナ素子15側のアンテナ装置を見たときのインピーダンスに実質的に一致するように設定される。なお、給電線路としては、例えば同軸ケーブル、もしくはマイクロストリップ線路などが用いられる。
図2Aは図1のアンテナ装置における第2の共振周波数β近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフであり、図2Bは図1のアンテナ装置における第1の共振周波数α近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。図2Aから明らかなように、共振周波数βを含む2.4GHzでインピーダンス整合が得られており、図2Bから明らかなように、共振周波数αを含む5GHzでインピーダンス整合が得られている。
ここで、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合を考える。電波の波長をλ[m](正弦波で言うと0〜360度(2π)までの長さ)、共振周波数をfα[Hz]、電波の速度をc[m/sec](光の速度と同じで3×10[m/s]で一定)とすると、波長と周波数は、λ[m]=c/fαの式で表される。
まず、第1の共振周波数fαが5GHzの場合、第1の波長λαは次式で表される。
[数1]
λα=c/fα=3×10/(5×10)=0.06[m] (1)
従って、第1の放射素子の長さは次式で表される。
[数2]
λα/4=0.015[m]=1.5[cm] (2)
次に、第2の共振周波数fβが2.4GHzの場合は、第2の波長λβは次式で表される。
[数3]
λβ=c/fβ=3×10/(2.4×10)=0.125[m] (3)
従って、第2の放射素子の長さは次式で表される。
[数4]
λβ/4=0.03125[m]≒3[cm] (4)
以上説明したように、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合、第1の共振周波数fαに対しては、第1の放射素子の長さとして約1.5cm、第2の共振周波数fβに対しては、第2の放射素子の長さとして約3.0cmが必要となる。
ここで、一般的な逆F型アンテナの構成では、X軸方向のアンテナ幅が約3.0cm必要となるが、上記構成により、アンテナ幅を約1.5cmに小型化することが可能である。
本実施形態に係るアンテナ装置によれば、第1の波長λα、及び、第2の波長λβ、すなわち、第1の共振周波数、第2の共振周波数の2つの周波数帯域で共振する、いわゆる逆F型パターンアンテナ装置を従来技術に比較して小型化して構成できる。
第2の実施形態.
図3は本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第2の実施形態に係るアンテナ装置は、第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、第2のアンテナ素子17の他端に、その他端から接地アンテナ素子13と平行であってそれに沿って−Y軸方向に延在する第3のアンテナ素子18をさらに備えたことを特徴とする。
第2のアンテナ素子17が第1のアンテナ素子15よりも長い場合、第2のアンテナ素子が第1のアンテナ素子15の一端近傍から−X軸方向へ突出してしまうが、接地導体13方向へ折り曲げた第3のアンテナ素子18を設けることによって、アンテナ装置の全体の幅(X軸方向の幅)を狭くすることができ、アンテナ装置の小型化が行える。
図4Aは図3のアンテナ装置における第2の共振周波数β近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフであり、図4Bは図3のアンテナ装置における第1の共振周波数α近傍のVSWRの周波数特性を示すグラフである。図4Aから明らかなように、共振周波数βを含む2.4GHzでインピーダンス整合が得られており、図4Bから明らかなように、共振周波数αを含む5GHzでインピーダンス整合が得られている。
従って、本実施形態においても、第1の実施形態で算出したように、第1の共振周波数fαが5GHz帯、第2の共振周波数fβが2.4GHz帯の場合、第1の共振周波数fαに対しては第1の波長λαの1/4波長であるλα/4≒約1.5cm、第2の共振周波数fβに対してはλβ/4≒約3.0cmのアンテナ素子長が必要となる。すなわち、第1の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第1の波長λαの1/4波長であるλα/4に設定され、当該第1の放射素子は第1の共振周波数fαで共振し、第1の共振周波数fαを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。また、第2の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子11を介して、さらに接続点15aから第1のアンテナ素子15を介してその他端まで、さらに、折り返しアンテナ素子16及び第2のアンテナ素子17及び第3のアンテナ素子18を介してその他端の開放端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は第2の波長λβの1/4波長であるλβ/4に設定され、当該第2の放射素子は第2の共振周波数fβで共振し、第2の共振周波数fβを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。
従って、図3に示した本実施形態に係るアンテナ装置によれば、一般的な逆F型アンテナの構成では、X軸方向のアンテナ幅が約3.0cm必要となるが、上記構成により、アンテナ装置の幅(X軸方向の幅)を約1.5cmに小型化することが可能である。
本実施形態のアンテナ装置によれば、第1の波長λα、及び、第2の波長λβ、すなわち、第1の共振周波数、第2の共振周波数の2つの周波数帯域で共振する、いわゆる逆F型パターンアンテナ装置を小型化して構成できる。
変形例.
図5は第1の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第1の実施形態では、第1のアンテナ素子15と第2のアンテナ素子17とは互いに実質的に平行になるように構成したが、本発明はこれに限らず、第2のアンテナ素子17は第1のアンテナ素子15に対して所定の角度(0度を超え、90度未満)傾斜するように構成してもよい。この構成は第2の実施形態にも適用可能である。
図6は第2の実施形態の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。第2の実施形態では、第3のアンテナ素子18は、第2のアンテナ素子17の他端から−Y軸方向に延在するように構成しているが、本発明はこれに限らず、
(a)第3のアンテナ素子18aのごとく、Y軸方向に延在して構成し、
(b)第3のアンテナ素子18bのごとく、Y軸方向から例えば45度などの所定の角度で傾斜して延在して構成し、
(c)第3のアンテナ素子18cのごとく、第2のアンテナ素子17からそのまま同一方向で延在して構成し、もしくは
(d)第3のアンテナ素子18dのごとく、Y軸方向から例えば135度などの所定の角度で傾斜して延在して構成してもよい。
以上の実施形態においては、第1の共振周波数を5GHz帯、第2の共振周波数を2.4GHz帯として説明したが、これらの周波数帯に限定されるものではない。
また、以上の実施形態においては、誘電体基板10を用いているが、本発明はこれに限らず、半導体基板などの基板を用いてもよい。
さらに、各アンテナ素子11〜18は例えば誘電体基板10上に形成されたCu又はAgなどの導体にて形成しているが、本発明はこれに限らず、各アンテナ素子13〜18を板形状導体(アンテナ素子15,17は接地導体14の縁端部14aのラインに平行な面を有する板形状を有し、アンテナ素子13,16は接地導体14の縁端部14aのラインに垂直な面を有する板形状を有する。)で形成することにより、板状逆Fアンテナ装置を構成してもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、逆F型アンテナにおいて、2つの周波数帯域で共振しながら、従来技術に比較してアンテナ装置の幅を約半分とすることができ、大幅に小型化できる。本発明に係るアンテナ装置は、2つの周波数帯域で共振するアンテナの小型化技術として有用である。
10…誘電体基板、
11…給電アンテナ素子、
13…接地アンテナ素子、
14…接地導体、
14a…接地導体の縁端部、
15…第1のアンテナ素子、
16…折り返しアンテナ素子、
17…第2のアンテナ素子
18,18a,18b,18c,18d…第3のアンテナ素子、
20…給電点。

Claims (6)

  1. 接地導体に接続された一端を有する接地アンテナ素子と、
    上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成され、上記接地アンテナ素子の他端に接続された一端を有する第1のアンテナ素子と、
    給電点と上記第1のアンテナ素子上の所定の接続点とを接続する給電アンテナ素子とを備えたアンテナ装置において、
    上記第1のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する折り返しアンテナ素子と、
    上記折り返しアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第2のアンテナ素子とをさらに備え、
    上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子を介して、上記第1のアンテナ素子の他端までの第1の長さを第1の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第1の長さを有する第1の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
    上記給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子上の接続点と、上記第1のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、第2のアンテナ素子の他端までの第2の長さを第2の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第2の長さを有する第2の放射素子により第2の共振周波数で共振させることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記接地アンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
    上記折り返しアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に垂直となるように形成され、
    上記第2のアンテナ素子は上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成されたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記第1のアンテナ素子と、上記第2のアンテナ素子と、上記折り返しアンテナ素子と、上記給電アンテナ素子と、上記接地アンテナ素子とは、基板上に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  4. 上記折り返しアンテナ素子の幅は、上記第1のアンテナ素子及び上記第2のアンテナ素子の各幅よりも狭いことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 上記第2のアンテナ素子の他端は所定の角度で折り曲げるように形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 上記第2のアンテナ素子の他端は上記接地導体の縁端部に向う方向で折り曲げるように形成されたことを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
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