JP4133051B2 - 搬送車両の部品積み降ろしシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送車両の部品積み降ろしシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工場内において組立ラインに部品を供給するシステムとして、次のようなものが考えられる。部品搭載位置において、部品を部品収容体に満載し、その部品満載状態の部品収容体を搬送車両に積み込み、この搬送車両を組立ラインの近傍の部品降ろし位置まで走行させ、この部品降ろし位置では、満載状態の部品収容体が搬送車両から降ろされるとともに、空になった部品収容体が搬送車両に積み込まれる。空の部品収容体を載せた搬送車両は部品搭載位置に戻り、ここで、空の部品収容体が搬送車両から降ろさせるとともに、部品が満載された部品収容体が搬送車両に積み込まれる。
【0003】
このように、複数の部品積み降ろし位置(部品搭載位置と部品降ろし位置)の間で搬送車両を走行させ、各部品積み降ろし位置においてその部品積み卸し位置と搬送車両との間で部品収容体を載せ替える場合、その載せ替え作業を自動化することが可能である。即ち、各部品積み降ろし位置にコンベアを設けるとともに、搬送車両にもコンベアを設けておき、搬送車両が各部品積み降ろし位置で停車した状態で双方のコンベアが連なるようにする。そして、双方のコンベアを電動により駆動させることで、部品積み降ろし位置側のコンベアと搬送車両のコンベアとの間で部品収容体を移送させるのである。
【0004】
尚、複数の部品積み降ろし位置の間で搬送車両を走行させ、各部品積み降ろし位置においてその部品積み卸し位置と搬送車両との間で部品収容体を載せ替えるシステムとしては、従来、特開平6−183509号公報に開示されているものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
部品を積み替える手段として電動で駆動されるコンベアを用いる場合、コンベアを駆動させるための電力の供給源が必要となるため、搬送車両には、コンベア駆動用のバッテリを搭載しておくことになる。
【0006】
ところが、バッテリを搬送車両に搭載するためには、搬送車両にバッテリを収容するための構造を設ける必要があるため、搬送車両の構造が複雑になるだけでなく、一般にバッテリは重量が大きいことから、搬送車両が重量化するという問題がある。また、バッテリは比較的電力の消耗が激しいことから、バッテリの交換又は充電というメンテナンスの頻度が多いという問題もある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、搬送車両における構造の簡素化と軽量化を図るとともにメンテナンスの頻度を少なくすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の部品積み降ろし位置の間で搬送車両を走行させ、各部品積み降ろし位置においてその部品積み卸し位置と前記搬送車両との間で部品収容体を載せ替えるようにした搬送車両の部品積み降ろしシステムであって、前記搬送車両には、前記部品収容体を載置可能な部品載置手段と、前記部品積み降ろし位置と前記部品載置手段との間で部品収容体を移動させる電動の移載手段と、この移載手段に接続されるとともに前記搬送車両の移動方向に沿って並ぶ一対の受電側端子とが設けられ、前記部品積み降ろし位置には、電源と、この電源に接続されるとともに前記搬送車両の移動方向に沿って並ぶ一対の給電側端子とが設けられ、この給電側端子は、前記部品積み降ろし位置に停車した前記搬送車両の前記受電側端子に接続することで前記電源から前記移載手段へ電力を供給可能な状態となる給電位置と、前記受電側端子から離間する待機位置との間での移動を可能とされているとともに、前記一対の給電側端子と前記一対の受電側端子のうちの少なくとも一方を支持する端子支持体が、上下方向の軸を支点として首振り可能とされているとともに、前記給電側端子が取り付けられている端子支持体は、前記給電側端子を待機位置と給電位置との間で移動させるための移動機構の可動部材に対して連結部材を介して連結されており、前記連結部材は、前記可動部材と前記端子支持体の双方に対して着脱可能とされ、且つ前記移動機構の構成部品よりも低い強度とされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
部品積み降ろし位置において部品収容体を搬送車両との間で載せ替える際には、給電側端子を給電位置へ移動させることによって受電側端子に接続し、部品積み降ろし位置の電源から搬送車両の移載手段に電力を供給する。部品収容体の載せ替えが済んだら、給電側端子を待機位置へ移動させれば、両端子が切り離されるから、搬送車両は走行可能な状態となる。搬送車両側には、移載手段を駆動させるためのバッテリを搭載する必要がないから、搬送車両の構造の簡素化と軽量化を図ることができるとともに、バッテリの交換や充電などのメンテナンスの作業が不要となる。
【0010】
また、部品積み降ろし位置において、搬送車両が正規の姿勢に対して斜めの姿勢で停車した場合には、端子支持体が首を振るように変位することで、双方の端子の相対位置関係のずれを吸収する。これにより、一対の給電側端子と一対の受電側端子とが確実に接続される。
連結部材は、端子支持体と可動部材とを単に連結するための手段であるから、コストを低く抑えることができるのに対し、移動機構には、可動部材やその可動部材を移動させるための複雑で高価な構造が不可欠であることから、移動機構のコストは連結部材に比べて高くなる。かかる事情に鑑み、連結部材の強度は移動機構の構成部品よりも強度を低くしている。
【0011】
したがって、両端子の接続に際して給電側端子側に過剰な外力が付与されたときには、安価な連結部材が折損し、これにより、高価な移動機構の損傷が防止されるようになっている。
また、折損した連結部材は、可動部材と端子支持体の双方に対して着脱可能となっているので、連結部材の交換作業も簡単に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。
【0013】
本実施形態は、複数の部品積み降ろし位置10,40の間で搬送車両50を走行させ、各部品積み降ろし位置10,40においてその部品積み卸し位置10,40と搬送車両50との間で部品収容体60を載せ替えるようにした搬送車両50の部品積み降ろしシステムである。まず、部品積み降ろし位置である部品搭載位置10と部品降ろし位置40について説明する。
[部品搭載位置10]
図1に示すように、部品搭載位置10には、空の部品収容体60を搬送車両50から回収してその空の部品収容体60に部品61を満載するための部品積み込み装置11が設けられている。部品積み込み装置11は、可動パレット12Aと、固定パレット12Bと、給電側端子31と、電源32と、エアシリンダ16(本発明の構成要件である移動機構)とを備えて構成されている。
【0014】
可動パレット12Aには、複数の駆動ローラ13と従動ローラ14が部品収容体60の載せ替え方向(図1における左右方向)に並んで設けられており、駆動ローラ13は電動により駆動するモータ15によって回転されるようになっている。かかる可動パレット12Aは、エアシリンダ(図示せず)により、積み込み位置(図1における上側の位置)と回収位置(図1における下側の位置であって、可動パレット12Aが図示されている位置)との間で載せ替え方向と直交する方向に往復駆動される。また、固定パレット12Bは、回収位置と対応する位置に設けられ、図示は省略するが可動パレット12Aと同様のモータにより駆動される駆動ローラと従動ローラとを備えている。
【0015】
エアシリンダ16は、積み込み位置と対応するように配されており、ロッド17(本発明の構成要件である可動部材)を載せ替え方向と平行に進退移動させるようになっている。ロッド17の先端の支持板18には、ボルト19(本発明の構成要件である連結部材)を介して端子支持体20が取り付けられている。端子支持体20は、横長の本体21と、軸受体22とを備えており、本体21の背面から突出された水平な軸受板23には、上下方向に貫通する軸受孔24が形成されている。一方、軸受体22には、軸受板23を上下から挟む水平板状をなす一対の挟持部25が形成され、この挟持部25には、上下方向に貫通する軸受孔26が形成されている。軸受け板23を両挟持板25の間に挟みこんで、これらの軸受孔24,26に軸27を貫通させることにより、本体21が、軸受体22に対して、上下方向の軸27を中心として水平方向への首振り可能に連結されている。かかる端子支持体20は、軸受体22の背面部に形成した雌ネジ孔28にボルト19の一端部を螺合してロックナット29の締付けにより緩み止め状態で固定するとともに、支持板18に形成した雌ネジ孔30にボルト19の他端部を螺合してロックナット29の締付けにより緩み止め状態で固定することにより、ロッド17の支持板18に対して一体的に移動し得るように支持されている。また、ボルト19は、ロックナット29を緩めることにより、支持板18から簡単に外すことができるとともに、端子支持体20の軸受体22からも簡単に外すことができる。また、このボルト19としては、エアシリンダ16を構成する部品よりも強度の低いものが用いられており、したがって、端子支持体20に対して過度な外力が作用したときには、エアシリンダ16を構成する部品が損傷する前に、ボルト19が折れるようになっている。
【0016】
かかる端子支持体20の本体21の正面には、水平方向、即ち搬送車両50の走行方向と平行な方向に間隔を空けて同じ高さで並ぶように一対の給電側端子31が取り付けられている。給電側端子31は、本体の正面に螺合されたボルトからなり、各給電側端子31には、夫々、部品搭載位置10に固設されている電源32に接続された電線33が接続されている。かかる一対の給電側端子31は、エアシリンダ16の作動により、後述する搬送車両50の受電側端子57に接続される給電位置と、受電側端子57から離間する待機位置との間で水平に移動するようになっている。尚、この移動方向は、搬送車両50の走行方向に対してほぼ直交する方向となっている。
【0017】
[部品降ろし位置40]
図2に示すように、部品降ろし位置40には、部品61が満載された部品収容体60を搬送車両50から降ろすとともに、空になった部品収容体60を搬送車両50に積み込むための部品降ろし装置41が設けられている。部品降ろし装置41は、2つの可動パレット42A,42Bと、給電側端子31と、電源32と、エアシリンダ47(本発明の構成要件である移動機構)とを備えて構成されている。2つの可動パレット42A,42Bは、搬送されてくる半製品に対して部品の組付けを行うための組立ライン46と、搬送車両50の走行経路との間に配されている。搬送車両50の走行経路に近い側(図2における右側)の第1可動パレット42Aには、夫々、複数の駆動ローラ43と従動ローラ44が部品収容体60の載せ替え方向(図2における左右方向)に並んで設けられており、駆動ローラ43は電動により駆動するモータ45によって回転されるようになっている。かかる第1可動パレット42Aは、エアシリンダ(図示せず)により、降ろし位置(図2における上側の位置)と回収位置(図2における下側の位置であって、第1可動パレット42Aが図示されている位置)との間で載せ替え方向と直交する方向に往復駆動される。また、組立ライン46に近い側の第2可動パレット42Bも、図示は省略するが第1可動パレット42Aと同様の駆動ローラと従動ローラを有しているとともに、受け取り位置(図2における上側の位置であって、第2可動パレット42Bが想像線で示されている位置)と部品取出し位置(図2における下側の位置であって、第2可動パレット42Bが実線で示されている位置)との間で載せ替え方向と直交する方向に往復駆動される。
【0018】
エアシリンダ47は、上記部品搭載位置10のエアシリンダ16と同じ構成になるので、同一構成については同じ符号を付す。エアシリンダ47は、降ろし位置と対応するように配されており、ロッド17(本発明の構成要件である可動部材)を載せ替え方向と平行に進退移動させるようになっている。ロッド17の先端の支持板18には、ボルト19(本発明の構成要件である連結部材)を介して端子支持体20が取り付けられている。尚、端子支持体20の構造、ロッド17に対する端子支持体20の支持構造、給電側端子31、及び端子支持体20に対する給電側端子31の取り付け構造の構造は、上記部品搭載位置10のものと同じであるため、同一の符号を付すのみとし、詳しい説明は省略する。
【0019】
[搬送車両50]
搬送車両50は、上記部品搭載位置10と部品降ろし位置40との間を所定の経路に沿って無人走行するようになっており、牽引車51と、この牽引車51に連結された台車52とから構成されている。台車52には、2つのコンベア53A,53B(本発明の構成要件である部品載置手段と部品移載手段とを兼ねる)が、搬送車両50の走行方向に並ぶように設けられている。搬送車両50の走行方向前側(図1における下側)に位置する第1コンベア53Aには、複数の駆動ローラ54と従動ローラ55が部品収容体60の載せ替え方向(図1における左右方向)に並んで設けられており、駆動ローラ54は電動により駆動するモータ56によって回転されるようになっている。このモータ56は台車52に搭載されているが、モータ56に電力を供給するための電源は台車52には搭載されておらず、各モータ56は、上記部品搭載位置10と部品降ろし位置40に設けられている電源32から供給される電力によって駆動されるようになっている。一方、第2コンベア53Bにも、第1コンベア53Aと同様、複数の駆動ローラ54と従動ローラ55が部品収容体60の載せ替え方向(図1における左右方向)に並んで設けられており、駆動ローラ54は電動により駆動するモータ56によって回転されるようになっている。このモータ56は台車52に搭載されているが、モータ56に電力を供給するための電源は台車52には搭載されておらず、第1コンベア53Aのモータ56と同様、第2コンベア53Bの各モータ56も、上記部品搭載位置10と部品降ろし位置40に設けられている電源32から供給される電力によって駆動されるようになっている。
【0020】
台車52の側面には、搬送車両50の走行方向に間隔を空けた一対の受電側端子57が設けられている。受電側端子57は、横長の(搬送車両50の走行方向と同じ方向に長い)板状をなし、給電側端子31と同じ高さに配されている。この受電側端子57は、電線58を介して各モータ56に接続されている。
[実施形態の作用及び効果]
部品搭載位置10においては、固定パレット12B上に載置された空の部品収容体60(図1に想像線で示す)に対し、部品61が搭載される。部品収容体60に部品61が満載されると、固定パレット12Bと可動パレット12Aの駆動ローラの駆動により、その部品収容体60は、固定パレット12Bから回収位置で待機している可動パレット12Aの上へと移動する。その後、可動パレット12Aがエアシリンダの駆動によって回収位置から積み込み位置へ移動し、搬送車両50の到着に備える。
【0021】
搬送車両50は、台車52の第2コンベア53Bに部品収容体60を載置せず、第1コンベア53Aに空の部品収容体60を載置した状態で、部品搭載位置10の前に停止する。すると、台車52の受電側端子57と給電側端子31とが間隔を空けて対峙するとともに、積み込み位置の可動パレット12Aと台車52の第2コンベア53Bが対応する。この後、エアシリンダ16が作動してロッド17及び端子支持体20が台車52側へ進出し、一対の給電側端子31が、夫々、対応する受電側端子57に当接する。これにより、部品搭載位置10の電源32から台車52の各モータ56へ電力が供給され、第1コンベア53A及び第2コンベア53Bの各駆動ローラ54がモータ56により回転駆動される。
【0022】
この後、可動パレット12Aの駆動ローラ13及び第2コンベア53Bの駆動ローラ54の駆動により、積み込み位置で待機していた部品満載状態の部品収容体60が可動パレット12Aから台車52の第2コンベア53B上へ移動する。この後、積み込み位置の可動パレット12Aが回収位置へ移動し、台車52の第1コンベア53Aに載置されていた空の部品収容体60が、可動パレット12Aへ移動する。空の部品収容体60は、可動パレット12Aから固定パレット12Bに移動し、上記のように部品61の搭載が行われる。
【0023】
このようにして部品収容体60の載せ替えが終わると、エアシリンダ16が作動してロッド17及び端子支持体20が台車52から離れる方向へ移動し、これにより、給電側端子31が受電側端子57から離間される。そして、満載状態の部品収容体60を第2コンベア53Bに積み込んだ搬送車両50は、部品降ろし位置40に向けて走行を開始する。
部品降ろし位置40においては、部品取出し位置の第2可動パレット42Bに載置されている部品収容体60から部品61が取り出され、その部品61が、組立ライン46上を搬送される半製品(図示せず)に対して組み付けられる。そして、その部品収容体60が空になると、その空の部品収容体60は回収位置の第1可動パレット42A上に移動し、搬送車両50の到着に備えて待機する。
【0024】
さて、部品降ろし位置40に搬送車両50が到着すると、回収位置で待機している第1可動パレット42Aと台車52の第1コンベア53Aとが対応するとともに、給電側端子31と受電側端子57とが対応する。そして、エアシリンダ16が作動してロッド17及び端子支持体20が台車52側へ移動し、給電側端子31が受電側端子57に接続される。これにより、部品降ろし位置40に設けられている電源32から台車52のモータ56に電力が供給され、各コンベア53A,53Bの駆動ローラが回転する。
【0025】
すると、第1可動パレット42Aの駆動ローラと第1コンベア53Aの駆動ローラ54により、第1可動パレット42A上で待機している空の部品収容体60が台車52の第1コンベア53Aへ移動する。その後、第1可動パレット42Aが回収位置から降ろし位置へ移動し、台車52の第2コンベア53Bと対応するようになる。すると、第2コンベア53Bの駆動ローラ54と第1可動パレット42Aの駆動ローラ43の駆動により、第2コンベア53Bに載置されていた部品満載状態の部品収容体60が台車52から降ろし位置の第1可動パレット42Aへ移動する。
【0026】
このようにして部品収容体60の載せ替えが終わると、エアシリンダ16が作動してロッド17及び端子支持体20が台車52から離れる方向へ移動し、これにより、給電側端子31が受電側端子57から離間される。そして、空の部品収容体60を第1コンベア53Aに積み込んだ搬送車両50は、部品搭載位置10に向けて走行を開始する。
この後、部品降ろし位置40においては、第1可動パレット42A上の部品収容体60が、受け取り位置に移動して待機している第2可動パレット42B上に移動し、さらに、第2可動パレット42Bが部品取出し位置へ移動し、この部品収容体60からの部品61の取り出しが行われる。また、第1可動パレット42Aは回収位置に移動して待機する。
【0027】
上述のように本実施形態においては、部品積み降ろし位置(部品搭載位置10及び部品降ろし位置40)に設けた電源32から、搬送車両50の第1コンベア53A及び第2コンベア53Bのモータ56への電力供給を受けるようにしたので、搬送車両50にはモータ56を駆動するためのバッテリを搭載せずに済んでいる。したがって、搬送車両50の構造の簡素化と軽量化が実現されているとともに、バッテリの交換や充電などのメンテナンスの作業が不要となっている。
【0028】
また、部品積み降ろし位置(部品搭載位置10及び部品降ろし位置40)において、搬送車両50の台車52が正規の姿勢に対して斜めの姿勢で停車した場合には、給電側端子31の端子支持体20が首を振るように変位することで、双方の端子31,57の相対位置関係のずれが吸収され、給電側端子31と受電側端子57とが確実に接続されるようになっている(図5を参照)。
また、ボルト19は、端子支持体20とロッド17とを単に連結するための手段であるから、コストを低く抑えることができるのに対し、端子支持体20を移動させるためのエアシリンダ16には、ロッド17やそのロッド17を円滑に移動させるための複雑で高価な構造が不可欠であることから、エアシリンダ16のコストはボルト19に比べて高くならざるを得ない。かかる事情に鑑み、ボルト19の強度はエアシリンダ16の構成部品よりも強度を低くしている。
【0029】
これにより、両端子31,57の接続に際して給電側端子31側に過剰な外力が付与されたときには、安価なボルト19が折損するに留まり、高価なエアシリンダ16の損傷が回避されるようになっている。
また、折損したボルト19は、ロッド17と端子支持体20の双方に対して簡単に着脱できるようになっているので、ボルト19の交換作業も簡単に行うことができるようになっている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0030】
(1)上記実施形態では搬送車両が通常は無人で走行する場合について説明したが、本発明は、搬送車両が常に有人の運転によって走行する場合にも適用することができる。
(2)上記実施形態では搬送車両が牽引車に台車を連結した構成としたが、本発明によれば、搬送車両が、駆動機構と部品積載機構とを兼備した単独の車両であってもよい。
(3)上記実施形態では1台の搬送車両が部品を満載した部品収容体と空の部品収容体とを入れ替えるようにして載せ替えを行うようにしたが、本発明によれば、部品を満載した部品収容体の載せ替えのみを行う専用の搬送車両と、部品が空になった部品収容体の載せ替えのみを行う専用の搬送車両との2種類の搬送車両を用いることもできる。
【0031】
(4)上記実施形態では給電側端子が水平に移動するようにしたが、本発明によれば、給電側端子の移動方向は水平面に対して斜め方向でもよく、鉛直方向(上下方向)でもよい。
(5)上記実施形態では給電側端子の移動経路を直線経路としたが、本発明によれば、曲線状の経路で移動するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では給電側端子が搬送車両の走行方向に対してほぼ直角な方向に移動するようにしたが、本発明によれば、搬送車両の走行方向とほぼ平行な方向に移動するようにしてもよく、搬送車両の走行方向に対して斜め方向に移動するようにしてもよい。
【0032】
(7)上記実施形態では2つの給電側端子を水平(搬送車両の移動方向とほぼ同じ方向)に並べて配置したが、本発明によれば、2つの給電側端子を、鉛直方向(上下方向)に並べても良く、水平面に対して斜め方向に並べてもよい。
(8)上記実施形態では給電側端子を移動させるための移動機構をエアシリンダとしたが、本発明によれば、移動機構として、電動モータを駆動源として可動部材を移動させる機構を用いてもよい。
【0033】
(9)上記実施形態では給電側端子が鉛直方向(上下方向)の軸を支点として水平方向に首を振るようにしたが、本発明によれば、給電側端子が上下方向に首を振るようにしてもよい。
(10)上記実施形態では搬送車両の受電側端子を台車に固定して設けたが、本発明によれば、受電側端子も給電側端と同様に首を振ることができるようにしてもよい。
(11)上記実施形態では台車の位置にバラツキがあった場合に、そのバラツキを吸収して給電側端子と受電側端子とを当接状態を保つ手段として、エアシリンダの作動エアの圧力を利用して両端子を押圧するようにしたが、本発明によれば、給電側端子の移動ストロークを一定にしておき、少なくともいずれか一方の端子をスプリングを介して支持し、そのスプリングの弾性変形によって台車の位置のバラツキを吸収するようにしてもよい。
【0034】
(12)上記実施形態ではコンベアを構成する複数の駆動ローラを個別にモータによって回転駆動させるようにしたが、本発明によれば、複数の駆動ローラをチェーンで連結することにより1つのモータで一斉に駆動させるようにしてもよい。
(13)上記実施形態では部品の載せ替えを行う手段としてコンベアを用いたが、本発明によれば、クレーンにように部品収容体を吊り上げて載せ替えを行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において部品搭載位置において部品収容体の載せ替えを行う工程をあらわす平面図
【図2】部品降ろし位置において部品収容体の載せ替えを行う工程をあらわす平面図
【図3】図1のX−X断面図
【図4】図3の状態から給電側端子を受電側端子を離間させた状態をあらわすX−X断面図
【図5】給電側端子の端子支持体が首振りを生じて搬送車両の姿勢のズレを吸収して給電側端子と受電側端子とが接続された状態をあらわす部分拡大平面図
【図6】給電側端子の端子支持体と移動機構の可動部材との連結構造をあらわす分解斜視図
【符号の説明】
10…部品搭載位置(部品積み降ろし位置)
16,47…エアシリンダ(移動機構)
17…ロッド(可動部材)
19…ボルト(連結部材)
20…端子支持体
31…給電側端子
32…電源
40…部品降ろし位置(部品積み降ろし位置)
50…搬送車両
52A…第1コンベア(部品載置手段兼移載手段)
52B…第2コンベア(部品載置手段兼移載手段)
57…受電側端子
60…部品収容体

Claims (1)

  1. 複数の部品積み降ろし位置の間で搬送車両を走行させ、各部品積み降ろし位置においてその部品積み卸し位置と前記搬送車両との間で部品収容体を載せ替えるようにした搬送車両の部品積み降ろしシステムであって、
    前記搬送車両には、前記部品収容体を載置可能な部品載置手段と、前記部品積み降ろし位置と前記部品載置手段との間で部品収容体を移動させる電動の移載手段と、この移載手段に接続されるとともに前記搬送車両の移動方向に沿って並ぶ一対の受電側端子とが設けられ、
    前記部品積み降ろし位置には、電源と、この電源に接続されるとともに前記搬送車両の移動方向に沿って並ぶ一対の給電側端子とが設けられ、
    この給電側端子は、前記部品積み降ろし位置に停車した前記搬送車両の前記受電側端子に接続することで前記電源から前記移載手段へ電力を供給可能な状態となる給電位置と、前記受電側端子から離間する待機位置との間での移動を可能とされているとともに、
    前記一対の給電側端子と前記一対の受電側端子のうちの少なくとも一方を支持する端子支持体が、上下方向の軸を支点として首振り可能とされているとともに、
    前記給電側端子が取り付けられている端子支持体は、前記給電側端子を待機位置と給電位置との間で移動させるための移動機構の可動部材に対して連結部材を介して連結されており、
    前記連結部材は、前記可動部材と前記端子支持体の双方に対して着脱可能とされ、且つ前記移動機構の構成部品よりも低い強度とされていることを特徴とする搬送車両の部品積み降ろしシステム。
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