JP4132132B2 - N−アセトアセチルデヒドロチオトルンジンを主体とする水不溶性アゾ着色剤 - Google Patents

N−アセトアセチルデヒドロチオトルンジンを主体とする水不溶性アゾ着色剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、N- アセトアセチルデヒドロチオトルイジン及びアミノ安息香酸誘導体を主体とするアゾ顔料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドイツ特許(Reichpatent)第393,722号明細書中に、N- アセトアセチルデヒドロチオトルイジン及びアニリン及びそのメチル- 、メトキシ- 、塩素- 及びニトロ- 置換された同族体を主体とするアゾ顔料が開示され、しかしこれは熱安定性、着色力の点で及び高分子量有機材料中での分散性の点で最近の要求を満たしていない。更にこれらを印刷インク中に使用した場合も、着色力の点で最近の要求をもはや満足させない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は最近の顔料に対する要求を満たしている、黄色色調、高熱安定性及び高い着色力を有する新規アゾ顔料を提供することが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、驚くべきことにN- アセトアセチルデヒドロチオトルイジン及びアミノ安息香酸誘導体を主体とするアゾ顔料が上記の目的を達成することができることを見い出した。
本発明は、式(I)
【0005】
【化4】
Figure 0004132132
【0006】
(式中、
1 及びR2 相互に独立して水素原子、C1-C4-アルキル、C5-C6-シクロアルキル、ベンジル、非置換のフエニル又はC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、CF3 、CONH2 、CONH(C5-C6-シクロアルキル)、CON(C1-C4-アルキル)2、CONH(C1-C4-アルキル)、COO(C1-C4-アルキル)、COO(C 5-C6-シクロアルキル)及びCONH(フエニル)より成る群から選ばれた置換基1〜5個で置換されたフエニルであり、
3 は水素原子、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、CF3 、COO(C1-C4-アルキル)又はCOO(C5-C6-シクロアルキル)であり、
nは1又は2である。)
の化合物に関する。
【0007】
特に重要な式(I)の化合物は、式中R1 が水素原子、C1-C4-アルキル、好ましくはメチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチル、ベンジル又はフエニルであり、R2 が水素原子、C1-C4-アルキル、たとえばメチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチル、又はC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、F、Cl、Br、CF3 、CONH2 、CONH(C1-C4-アルキル)及びCOO(C1-C4-アルキル)より成る群から選ばれた置換基1〜3個を有するフエニルであり、R3 が水素原子、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、F、Cl、Br、ニトロ、CF3 、COOCH3 、又はCOOC2 5 であり、nが1又は2であるものである。
【0008】
更に特に重要な式(I)の化合物は、式中R1 が水素原子、メチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチルであるものである。
また特に重要な式(I)の化合物は、式中R2 が水素原子、メチル、エチル、イソプロピル、n- ブチル、シクロヘキシル、ベンジル、ジメチルフエニル、メトキシフエニル、ジメトキシフエニル、クロロフエニル、ジクロロフエニル、ジメトキシクロロフエニル、カルボキシメチルフエニル、カルボキシアミドフエニル、トリフルオロメチルフエニル又はトリフルオロメチルクロロフエニルであるものである。
【0009】
特に重要な式(I)の化合物は、式中R3 が水素原子、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ、CF3 、COOCH3 又はCOOC2 5 であるものである。
式(I)は考えられる式とみなされ、対応する対掌体化合物、並びに各対掌体形の可能な立体配置異性体も包含する。式(I)の化合物は通常ヒドラゾン形で存在する。したがって式(I)は、特にヒドラゾン形も包含する。
【0010】
本発明は、式(II)
【0011】
【化5】
Figure 0004132132
【0012】
(式中、R1 ,R2 ,R3 及びnは上述の意味を有する。)
のアミン1種又はそれ以上をジアゾ化し、ジアゾ化生成物を式(III)
【0013】
【化6】
Figure 0004132132
【0014】
の化合物と1:0.9〜1.1、好ましくは1:0.95〜1.05のモル比でカップリングすることから成る、本発明の式(I)の化合物を製造する方法に関する。
式(II)及び(III)は考えられる式としてみなされ、これも対応する対掌体化合物及び各対掌体形の可能な立体配置異性体を包含する。
【0015】
式(II)のアミンは、たとえば4- アミノ安息香酸アミド及び4- アミノ安息香酸アミドであり、これは2- 又は3- 位に、特に3- 位にC1-C4-アルキル、特にメチル、C1-C4-アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特に塩素、COO(C1-C4)アルキル、特にCOOCH3 、ニトロ及びCF3 より成る群から選ばれた置換基を有する。更に重要なアミンは3- アミノ安息香酸アミド及び3- アミノ安息香酸アミドであり、これは4- 又は5- 位にC1-C4-アルキル、特にメチル、C1-C4-アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特に塩素、COO(C1-C4)アルキル、特にCOOCH3 、ニトロ及びCF3 より成る群から選ばれた置換基を有する。4- アミノ安息香酸アミドの場合も、3- アミノ安息香酸アミドの場合も、C1-C4-アルキル、特にメチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチル、ベンジル、フエニル又はC1-C4-アルキル、特にメチル、エチル、イソプロピル又はブチル、C1-C4-アルコキシ、特にメトキシ、ハロゲン、特に塩素、CF3 、CONH2 、CONH(C1-C4-アルキル)(アルキルは特にメチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチルである。)及びCOO(C1-C4-アルキル)(アルキルは特にメチルである。)より成る群から選ばれた置換基1又は3個を有するフエニルより成る群から選ばれた置換基1又は2個を、2- 又は3- 位(4- アミノ安息香酸アミドの場合)の又は4- 又は5- 位(3- アミノ安息香酸アミドの場合)の置換に関係なくアミド基の窒素に存在させることができる。
式(II)のアミンの製造は、文献、たとえば Houben-Weyl, 第1巻、第647頁以下参照に記載されている。
【0016】
使用されるアミンとしては、4- アミノ安息香酸アミド、4- アミノ安息香酸ジメチルアミド、4- アミノ安息香酸n- ブチルアミド、4- アミノ安息香酸シクロヘキシルアミド、4- アミノ安息香酸(4'-カルボン酸アミド)-フエニルアミド、4- アミノ安息香酸(3',5'-ジメトキシ -4'-クロロ)フエニルアミド、3- アミノ -4- メチル安息香酸アミド、3- アミノ -4- メチル安息香酸メチルアミド、3- アミノ -4- メチル安息香酸(5'-メチル -3'-カルボン酸n- ブチルアミド)フエニルアミド、3- アミノ- 4- メトキシ安息香酸アミド、3- アミノ -4- メトキシ安息香酸(2'-クロロ -5'-トリフルオロメチル) フエニルアミド、3- アミノ -4- メトキシ安息香酸(4'-カルボン酸アミド) フエニルアミド、3- アミノ -4- クロロ安息香酸アミド、3- アミノ -4- カルボメトキシ安息香酸アミド、3- アミノ -4- カルボメトキシ安息香酸(2',5'-ジクロロ)フエニルアミド及び5- アミノイソフタール酸ビスアミドが好ましい。
【0017】
式(III)のカップリング成分は、N- アセトアセチルデヒドロチオトルイジンである。この化合物の製造は、たとえばドイツ特許(DRP)第409949号明細書中に記載されている。
本発明の式(I)の化合物は、ジアゾ化されたアミンを上述のカップリング成分で、必要ならば水性媒体中で濁り度を有することができる非イオン、アニオン又はカチオン界面活性剤の存在下に水性媒体中でカップリングしてそれ自体公知方法で製造される。必要ならば他の助剤、たとえば天然又は合成樹脂又は樹脂誘導体、又はペイント、印刷インク又はプラスチックスのための慣用の添加物も場合により使用することができる。カップリングも全体を又は一部を有機溶剤中で実施することもできる。カップリング反応を、水性媒体中で、慣用方法の1つによって、すなわち
a)ジアゾニウム塩の溶液、懸濁液又は分散液をカップリング成分の懸濁液又は分散液に添加するか又は
b)ジアゾニウム塩の溶液、懸濁液又は分散液及びカップリング成分の溶液、懸濁液又は分散液を同時に緩衝溶液又は混合ノズル中に配量添加するか又は
c)カップリング成分の溶液をジアゾニウム塩の溶液、懸濁液又は分散液に添加するか又は
d)カップリング成分の懸濁液又は分散液をジアゾニウム塩の溶液、懸濁液又は分散液に添加することに
よって実施する。
【0018】
時間、温度及びpHの処理パラメーターは通常のカップリング法のパラメーターとほとんど変わらない、したがって当業者にとって公知である。
方法a)及びd)が、本発明の方法のうち特に好ましい。
本発明の式(I)の化合物は価値ある水不溶性着色剤であり、カップリング反応の後に慣用法で単離することができる。カップリング反応後に得られたアゾ顔料を後処理し(仕上げし)、十分な着色力及び特に好ましい結晶構造を得るのがしばしば有利である。たとえばこの目的のために、湿性又は乾燥顔料を、有機溶剤、たとえばピリジン、N- メチル -2- ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、クロロベンゼン、氷酢酸、キノリン、グリコール、ニトロベンゼン又は芳香族炭化水素中で、場合により高められた圧力下に及び場合により非イオン、アニオン又はカチオン界面活性剤の添加下にしばらくの間、加熱することができる。いくつかの場合好ましい結晶構造への変換又は十分な着色力の達成は場合により加圧下に、そして場合により非イオン、アニオン又はカチオン界面活性剤──これは水性媒体中で濁り点を有することができる──又は有機溶剤、たとえば上記タイプのものの添加下に水と共に加熱することによっても可能である。
【0019】
本発明の式(I)の化合物は、高分子量の有機材料、ペイント、塗料材料、印刷インク、電子写真トナー及び現像剤、摩擦電気的に又は界面動電的に噴霧することができる粉末及び粉末塗料を顔料着色するのに特に適する。高分子量有機材料は、たとえばセルロースエーテル及びエステル、たとえばエチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース及び酪酸セルロース、天然樹脂又は合成樹脂、たとえば重合樹脂又は縮合樹脂、たとえばアミノプラスト、特に尿素- 及びメラミンホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂及びフエノプラスト、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニル化合物、特にポリビニルクロライド又は酢酸ポリビニル、ポリオレフィン、特にポリエチレン及びポリプロピレン、ポリアクリル化合物、特にポリアクリロニトリル及びポリアクリル酸エステル、ポリアミド、ポリウレタン又はポリエステル、ゴム、カゼイン、シリコーン及びシリコーン樹脂であり、これらを単独で又は混合物の形で使用する。セルロースエステル、たとえばニトロセルロース及びポリオレフィン、たとえばポリエチレン及びポリプロピレンは媒体として特に好ましい。
【0020】
この際上記高分子量の有機化合物は、プラスチック組成物として、溶融物として又は紡糸液の形で存在するか又はペイント、塗料材料又は印刷インク中に含有される。使用目的に応じて、本発明によって得られる顔料配合物を増量剤として又は調製物又は分散物の形で使用するのが有利である。本発明の顔料を、顔料着色される高分子量有機材料に対して好ましくは0.1〜10重量%の量で使用する。
【0021】
本発明の式(I)の化合物は、特に高い温度安定性、高分子有機材料中で良好な分散性及び高い着色力の点で優れている。更にこれは電子写真トナー及び現像剤、たとえば一又は二成分系粉末トナー(一又は二成分系現像剤)、磁気トナー、液体トナー、重合トナー及びスペシャルトナー中での着色剤として適する(L. B. Schein, “Electrophotography and Development Physics", Springer Series in Electrophysics 14, Springer 出版、第2版,1992)。
【0022】
典型的なトナー結合剤は付加重合重付加及び重縮合樹脂、たとえばスチレン、スチレンアクリレート、スチレン- ブタジエン、アクリレート、ポリエステル、フエノール- 及びエポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリウレタン単独で又はこれらの混合物で、並びにポリエチレン及びポリプロピレンであり、これは他の構成成分、たとえば電荷調節剤、ロウ又は流動助剤を含有することができるか又は次いでこれらの添加物で変化させることができる。
【0023】
更に、本発明の式(I)の化合物は、粉末及び粉末塗装、特に摩擦電気的に又は界面動電的に噴霧され、そして物体、たとえば金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、織物材料、紙又はゴムの表面被覆に使用される粉末塗装中の着色剤として適する(J. F. Hughes, “Electrostatics PowderCoating" Research Studies, John Wiley & Sons, 1984)。
【0024】
樹脂含有粉末として慣用の硬化剤と共にエポキシ樹脂、カルボキシル及びヒドロキシル基含有ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂及びアクリル樹脂が主に使用される。これらの樹脂の組合せも使用される。たとえばエポキシ樹脂は、しばしばカルボキシル及びヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂との組合せを使用する。典型的な硬化剤成分(樹脂系に応じて)は、たとえば酸無水物、イミダゾール及びジシアンジアミド及びマスクされたイソシアネート、ビスアシルウレタン、フエノール- 及びメラミン樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、オキサゾリン及びジカルボン酸である。
【0025】
更に、本発明の式(I)の化合物は、水性及び非水性- ベースを主体とするインクジエットインク中の及びホットメルト法によって使用されるインク中の着色剤として適する。
ペイント分野で、本発明に従って製造される顔料の性質を評価するために、芳香物を含有しかつ中油性、不乾性アルキド樹脂を主体とするアルキド- メラミン樹脂ワニス(AM)が多くの公知ペイントから選ばれる。
【0026】
プラスチック分野で、本発明に従って製造される顔料の性質を評価するために、可塑化されたポリビニルクロライド及びポリエチレンが、多くの公知プラスチックから選ばれる。
印刷分野で、本発明に従って製造される顔料の性質を評価するために、アルキド樹脂を主体とするオフセット印刷系及びニトロセルロースを主体とするイラストレーショングラビア印刷が多くの公知の印刷系から選ばれる。
【0027】
トナー分野で、本発明に従って製造された顔料の性質を評価するために、ポリエステル樹脂を主体とするトナー系が、多くの公知トナー系から選ばれる。
粉末塗料系で、本発明に従って製造された顔料の性質を評価するために樹脂系が、多くの公知の塗料系から選ばれる。
【0028】
【実施例】
次の例中、部は重量部、パーセントは重量パーセントである。
【0029】
【製造例】
〔例1〕
a)ジアゾニウム塩溶液
3- アミノ -4- メトキシ安息香酸アミド18.2部を、氷酢酸75容量部及び31%塩酸溶液30容量部中で攪拌する。5〜10℃に冷却後、40%亜硝酸ナトリウム溶液13.2容量部を5分以内に滴加する。次いで混合物を1.5時間攪拌し、溶液を濾過によって澄明化し、過剰の亜硝酸塩をアミドスルホン酸で分解する。
b)カップリング成分の溶液
N- アセトアセチルデヒドロチオトルイジン32.4部を、50〜60℃で氷酢酸400容量部中に溶解する。
c)カップリング
カップリング成分及びC16- C18アルコールを主体とする脂肪アルコールポリグリコールエーテルの10%水溶液──これはエチレンオキシド約25部と反応する──を有する溶液をカップリング容器中に予め加える。pHを4N酢酸ナトリウム溶液250容量部で3.6〜3.7に調整し、その際カップリング成分が沈澱する。ジアゾニウム塩溶液をこの混合物に、50〜60分以内で加える。カップリングの終了後、顔料懸濁液を蒸気の導入によって98℃に加熱し、この温度で1時間保つ。混合物を80℃に冷却し、顔料を濾過し、水洗する。
d)後処理
湿性プレスケーキを、攪拌しながらN- メチルピロリドン1100容量部中に130℃に加熱する。100℃に冷却後、顔料を吸引濾過し、N- メチルピロリジンで、次いでアセトンで洗滌し、65℃で乾燥する。粉砕後、帯緑黄色顔料46部が得られる。
IRスペクトル 3410cm-1, 3174cm-1,2919cm-1,2859cm-1,2361cm-1,2335cm-1,1659cm-1,1606cm-1,1583cm-1,1543cm-1、1516cm-1,1499cm-1,1458cm-1,1448cm-1、1297cm-1,1280cm-1,1254cm-1,1183cm-1,1096cm-1,1016cm-1,972cm-1,951cm-1,895cm-1,842cm-1,819cm-1,613cm-1
製造例と同様に処理し、但し塩基として3- アミノ -4- メトキシ安息香酸アミドの代りに次表1に記載された塩基を使用する場合、同様に価値ある顔料が得られる:
【0030】
【表1】
Figure 0004132132
【0031】
【表2】
Figure 0004132132
【0032】
【表3】
Figure 0004132132
【0033】
【表4】
Figure 0004132132
【0034】
【表5】
Figure 0004132132
【0035】
【使用例】
例1から得られた顔料はAMワニス中で耐光性の不透明かつ濃い色の塗料を生じる。オフセット印刷及びイラストレーショングラビア印刷で、光沢のある、透明かつ濃い色の印刷が得られる。可塑化されたポリビニルクロライドで、良好な分散性、高い着色力及び純粋な色調で得られる。ポリエチレン中での試験は、高い熱安定性及び良好な着色力を示す。トナー系中での試験は、結合剤中での相溶性及び均一な分散性、良好な着色力及び良好な透過性を示す。摩擦電気負荷の間、トナー系へ一定の静電気が有利に影響する。粉末塗料系での試験は、加工材料上で塗料の噴霧能力及びその沈着を証明する。
【0036】
例2〜27からの顔料は、AM- ワニス中で純粋な色調の濃い色の塗装を生じる。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 0004132132
    (式中、
    1 及びR2 相互に独立して水素原子、C1-C4-アルキル、C5-C6-シクロアルキル、ベンジル、非置換のフエニル又はC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、CF3 、CONH2 、CONH(C5-C6-シクロアルキル)、CON(C1-C4-アルキル)2、CONH(C1-C4-アルキル)、COO(C1-C4-アルキル)、COO(C5-C 6-シクロアルキル)及びCONH(フエニル)より成る群から選ばれた置換基1〜5個で置換されたフエニルであり、
    3 は水素原子、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、CF3 、COO(C1-C4-アルキル)又はCOO(C5-C6-シクロアルキル)であり、
    nは1又は2である。)
    の化合物。
  2. 1 が水素原子、C1-C4-アルキル、ベンジル又はフエニルであり、R2 が水素原子、C1-C4-アルキル又はC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、F、Cl、Br、CF3 、CONH2 、CONH(C1-C4-アルキル)及びCOO(C1-C4-アルキル)より成る群から選ばれた置換基1〜3個を有するフエニルであり、R3 が水素原子、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、F、Cl、Br、ニトロ、CF3 、COOCH3 又はCOOC2 5 であり、nが1又は2である、請求項1記載の化合物。
  3. 1 が水素原子、メチル、エチル、イソプロピル又はn- ブチルである、請求項1又は2記載の化合物。
  4. 2 が水素原子、メチル、エチル、イソプロピル、n- ブチル、シクロヘキシル、ベンジル、ジメチルフエニル、メトキシフエニル、ジメトキシフエニル、クロロフエニル、ジクロロフエニル、ジメトキシクロロフエニル、カルボキシメチルフエニル、カルボキシアミドフエニル、トリフルオロメチルフエニル又はトリフルオロメチルクロロフエニルである、請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
  5. 3 が水素原子、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ、CF3 、COOCH3 又はCOOC2 5 である、請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物。
  6. 式(II)
    Figure 0004132132
    (式中、R1 ,R2 ,R3 及びnは式(I)に記載された意味を有する。)
    のアミン1種又はそれ以上をジアゾ化し、ジアゾ化生成物を式III
    Figure 0004132132
    の化合物と1:0.9〜1.1、好ましくは1:0.95〜1.05のモル比でカップリングする、請求項1ないし5のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法。
  7. 式(II)のジアゾ化されたアミンの溶液、懸濁液又は分散液を、式(III)の化合物の分散液又は懸濁液に加えるか、あるいは式(III)の化合物の懸濁液又は分散液を式(II)のジアゾ化されたアミンの溶液、懸濁液又は分散液に加える、請求項6記載の方法。
  8. 高分子量の有機材料、ペイント、塗料材料、印刷インク、電子写真トナー及び現像剤、摩擦電気的に又は界面動電的に噴霧することができる粉末及び粉末塗料を顔料着色するために、請求項1ないし5のいずれかに記載の式(I)の化合物を使用する方法。
  9. 高分子量有機材料がポリオレフィン、好ましくはポリエチレン又はポリプロピレンである、請求項8記載の方法。
  10. 着色剤としてニトロセルロース−イラストレーショングラビア印刷中に使用する、請求項8記載の方法。
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