JP4132058B2 - モルデナイト型ゼオライトを含む芳香族炭化水素のアルキル化触媒 - Google Patents

モルデナイト型ゼオライトを含む芳香族炭化水素のアルキル化触媒 Download PDF

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Description

本発明は、制御された大細孔構造を持つモルデナイト型ゼオライトを含む触媒に関するものである。本発明は、本発明の触媒を用いた芳香族炭化水素のアルキル化にも関する。触媒はアルキル化工程において失活速度が少なく、それにより、延長したアルキル化実施
期間が証明するように触媒の寿命が増加する。また、本発明の触媒は、芳香族炭化水素でフラッシュして(すなわち、芳香族炭化水素と接触させて)再活性化することができる。
種々のルイス酸またはブレンステッド酸触媒を用いて、芳香族炭化水素の接触アルキル化反応を行なうことはよく知られている。代表的な市販の触媒としては、リン酸/珪藻土、ハロゲン化アルミニウム、三フッ化ホウ素、塩化アンチモン、塩化第二スズ、塩化亜鉛、ポリ(フッ化水素)オニウム、およびフッ化水素を挙げることができる。プロピレンなどの低分子量オレフィンを用いるアルキル化は、液相または蒸気相で実施することができる。C16オレフィンなどの高分子量オレフィンを用いるアルキル化では、液相にて通常はフッ化水素を存在させてアルキル化を行う。高分子量オレフィンを用いたベンゼンのアルキル化はとりわけ困難であり、フッ化水素処理を必要とする。しかしながら、フッ化水素は環境上魅力的とは言い難い。
上記に挙げた酸を使用した場合には極めて腐食が起こり易く、よって特別な取扱いと装置が必要になる。また、これらの酸の使用では環境上の問題を抱えることがある。別の問題は、これら酸の使用によって、生成する生成物の精密な化学組成を得るために必要な制御が困難になることにある。よって、もっと安全でもっと簡易で、好ましくは固体状態の触媒を使用することが好ましい。この簡易な方法は、結果的に少ない資本投資をもたらし、その結果、あまり高価でない生成物をもたらすことになる。
固体結晶性アルミノケイ酸塩のゼオライト触媒は、芳香族炭化水素をオレフィンでアルキル化するのに有効であることが知られている。触媒として有用なゼオライト材料は通常、直径が20オングストローム未満の微細孔範囲にある均一な細孔を持つ無機結晶性物質である。ゼオライトは、天然でも産出されるし、また合成でも製造できる。合成のゼオライトとしては例えば、ゼオライトA、X、Y、Lおよびモルデナイトが挙げられる。金属アルミノリン酸塩や金属ケイリン酸塩を生成させることも可能である。ホウ素やガリウム、鉄、ゲルマニウムなど他の物質も、構造骨格のアルミニウムまたはケイ素を置換するのに使用することができる。
これらのゼオライト触媒材料は、特定の用途に向けてその触媒特性を増大させるべく更に改良するために、微結晶粉末として市販されている。結晶性ゼオライト触媒の触媒特性を増大させる更なる改良の方法も、当該分野ではよく知られていて、例えばゼオライト触媒を成形した粒子にすること、触媒母体の陽イオンを交換すること等がある。
ゼオライト粉末を成形した粒子にすることは、クレー、無機化合物または有機化合物などの好適な結合剤の添加により触媒粉末のゲル又はペーストを作り、次いでゲル又はペーストを所望の形状に押し出すことによって遂行することができる。結合剤を使用しないでゼオライト粉末を粒子にすることもできる。代表的な触媒粒子としては、断面が円形であるか、あるいは触媒粒子の中心部から外に向かって広がった複数の弓形の丸い突出部がある押出物が挙げられる。
固定床反応器で使用される触媒粒子に伴う一つの問題は、触媒失活である。アルキル化を含む大部分の炭化水素転換法における主要な触媒失活はコークスの生成により引き起こされる。この触媒失活は、アルキル化反応のためのゼオライト触媒の使用において重大な問題である。この失活問題についても当該分野ではよく知られていて、失活のメカニズムには、オレフィンが重合して、ゼオライト材料の活性部位を含む細孔から外に拡散できない大分子種になることが含まれることもよく分かっている。
アルキル化した芳香族炭化水素の製造におけるゼオライト触媒の使用は一般に、ノルマルアルファオレフィンまたは分枝鎖オレフィン、および任意に促進剤を用いて、芳香族炭化水素を触媒アルキル化することにより行われる。
ゼオライト触媒の製造方法、並びに結合剤を使用して又は使用しないで触媒粒子や押出物に更に成形、形成する方法については、多数の特許文献に記述されている。また、芳香族炭化水素のアルキル化にゼオライト触媒を使用することについても、多数の特許文献に開示されている。
特許文献1には、合成ゼオライト材料の製造であって、水和により制御された有効孔径を持つ収着体を生成させ、そして収着体およびそのゼオライト前駆体を直接凝結体の形で与える製造が開示されている。
特許文献2には、結晶性ゼオライトの塊状体又は成型物の製造方法が開示されている。また、この特許文献には、化学分析と共にX線粉末回折パターンを用いた触媒材料の同定方法も開示されている。
特許文献3には、アルキル化工程でアルキル化芳香族生成物の高度の「重質分」の生成を制御でき、所望の分子量を得るのにアルキル化芳香族生成物を蒸留するよりも有利であることが開示されている。
特許文献4及び5には、ゼオライト触媒からナトリウム又は他のアルカリ金属イオンを除去する技術が開示されている。また、特許文献4には、そのようなナトリウム又は他のアルカリ金属イオンの除去が、液相反応でのオレフィンによる芳香族炭化水素のアルキル化の際にゼオライト触媒を活性化することも開示されている。
特許文献6、7及び8には、「重質アルキレート」分が中性スルホネートおよび過塩基性スルホネートに影響を及ぼすことが開示されている。特許文献8には、分子量分布または「重質アルキレート」の影響が、中性及びHOBスルホネート両方の性能に及ぶことが明らかにされ、そして特許文献6では、ジアルキレート分が対応するスルホネートのさび性能に影響することが明らかにされている。特許文献7では、モノアルキレートスルホネートが好ましいとされている。特許文献3、6、7及び8は、如何なる目的であれ参照内容として本明細書の記載とする。
特許文献9には、大きさが200ミクロンを越え、高い強度と優れた吸着特性に特徴がある結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライトを結晶化するのに、核生成中心を使用することが開示されている。
特許文献10には、C2〜C4オレフィンで芳香族炭化水素をアルキル化するための非常に安定で活性な触媒の製造が開示されている。触媒は、失活速度が非常に改善された酸性の結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライトである。
特許文献11には、消泡性の清浄分散潤滑油添加剤の製造方法が開示されている。その方法には更に、生成物をもっと塩基性にするための炭酸塩化も含まれている。
特許文献12には、シリカとアルミナとのモル比が少なくとも15:1である酸性モルデナイト型ゼオライト触媒の存在下で、多環芳香族化合物をアルキル化して、パラアルキル化異性体に富んだ置換多環芳香族化合物の混合物を生成させる方法が開示されている。
特許文献13には、シリカとアルミナとのモル比が少なくとも15:1である酸性モルデナイト型ゼオライト触媒の存在下で、多環芳香族化合物をアルキル化して、線状アルキ
ル化異性体に富んだ置換多環芳香族化合物を生成させる方法が開示されている。
特許文献14には、芳香族炭化水素供給物を液相アルキル化条件下で、シリカを含有する細孔が大きく、小粒子径のゼオライト触媒を存在させて、アルキル化剤と接触させる工程を含む芳香族のアルキル化法が開示されていて、触媒の孔容積は半径450オングストロームの細孔で約0.25乃至0.50cc/gであって、触媒の粒子径は約0.079cm以下である。
特許文献15には、炭素原子1個乃至8個を持つアルキル化剤による芳香族化合物のアルキル化の際に、酸性モルデナイト型ゼオライト触媒を使用して、線状アルキル化異性体に富んだ置換芳香族化合物を生成させることが開示されている。酸性モルデナイト触媒の特徴は、そのシリカとアルミナとのモル比、その多孔度および対称指数にある。
特許文献16には、ナフタレンから長鎖アルキル置換芳香族化合物を製造する方法が開示されていて、その方法は0.5乃至3.0質量%の水の存在下でゼオライトアルキル化触媒を使用している。水の存在により、モノアルキル化生成物を製造する選択度が増加する。
特許文献17には、シリカとアルミナとのモル比が少なくとも160:1で、対称指数が約1.0より高い酸性モルデナイト型ゼオライト触媒の存在下で、ベンゼンまたは置換ベンゼンをアルキル化する方法が開示されている。触媒の製造方法も開示されている。
特許文献18には、シリカとアルミナとのモル比が少なくとも30:1であって、X線回折で決定した特定の結晶構造を持つ酸性モルデナイト型ゼオライト触媒の存在下で、アルキル化および/またはアルキル交換反応を行うことにより、アルキル化ベンゼンを製造することが開示されている。
特許文献19及び20には、アルキル化及び/又はアルキル交換反応活性度を有する触媒組成物であって、触媒組成物の全質量に基づき3.5質量%より多い水を含む触媒組成物の製造方法、並びに該触媒組成物および炭素原子2個乃至25個を含むオレフィンを用いた芳香族のアルキル化法が開示されている。
特許文献21には、線状アルキルベンゼンの製造方法であって、遷移金属を含むゼオライト触媒を存在させて触媒が失活しないようなアルキル化条件下で、ベンゼンと線状オレフィンと分子水素の混合物を同時に供給することからなる方法が開示されている。
特許文献22には、一次元の細孔構造を持つ酸性触媒の存在下でノルマルアルファオレフィンを異性化し、次いで異性化したオレフィンを使用して第二の酸性触媒の存在下で芳香族炭化水素をアルキル化する方法が開示されていて、第二の酸性触媒は、シリカとアルミナのモル比が少なくとも40:1のモルデナイト型ゼオライトであってよいとされている。
特許文献23には、超アルカリ性のアルカリ土類金属アルキルアリールスルホネートの製造が開示されている。アルキルアリールスルホネートのアルキル基は炭素原子を14〜40個含み、そしてアルカリ土類金属のアリールスルホネート基は線状アルキル鎖の1又は2位に0〜13%を占めるモル比で固定されている。
特許文献24には、非アルキル化単環芳香族炭化水素の少なくとも一部を除去し、次いで残っているアルキル化反応生成物を分子篩またはクレーなどの酸性触媒の存在下で反応させることにより、アルキル化反応生成物の残留オレフィン分を低減する方法が開示され
ている。
特許文献25には、全塩基価が3〜500の低過塩基性又は高過塩基性スルホネートを製造するために、予備異性化ノルマルアルファオレフィンからアルキルベンゼンを製造することが開示されている。その方法では、触媒としてHF、もしくは平均孔径が少なくとも6オングストロームのゼオライトなどの固体酸性アルキル化触媒が使用される。
特許文献26には、多孔質の結晶性物質、例えばMCM−22を用いて芳香族をアルキル化し、そして双極子モーメントが少なくとも0.05デバイの極性化合物の使用によりその場で触媒を再生する方法が開示されている。
アルファ−オレフィンでアルキル化すると、殆どの固体酸性触媒は多量の2−アリール結合を生じさせることが知られており、非特許文献1に記載がある。この問題は、特にモルデナイト型ゼオライト触媒の使用で発生する
ゼオライトに関する二つの概括的な論文として次のものがある:非特許文献2及び非特許文献3。
米国特許第3094383号明細書 米国特許第3119660号明細書 米国特許第3288716号明細書 米国特許第3641177号明細書 米国特許第3929672号明細書 米国特許第3764533号明細書 米国特許第4259193号明細書 米国特許第5112506号明細書 米国特許第3777006号明細書 米国特許第4185040号明細書 米国特許第4764295号明細書 米国特許第4891448号明細書 米国特許第5004841号明細書 米国特許第5118896号明細書 米国特許第5175135号明細書 米国特許第5191135号明細書 米国特許第5198595号明細書 米国特許第5243116号明細書 米国特許第5240889号明細書 米国特許第5324877号明細書 米国特許第5453553号明細書 米国特許第5922922号明細書 米国特許第5939594号明細書 米国特許第6031144号明細書 米国特許第6337310号明細書 米国特許第6525234号明細書 S.シバサンカー、A.サンガラジ(S. Sivasanker, A. Thangaraj)著、「固体酸触媒上での長鎖オレフィンによるベンゼンのアルキル化における異性体分布(Distribution of Isomers in the Alkylation of Benzene with Long-Chain Olefins over Solid Acid Catalysts)」、ジャーナル・オブ・カタリシス(Journal of Catalysis)、1992年、第138号、p.386−390 ローズマリー・ツォスタク(Rosemarie Szostak)著、「分子篩便覧(Handbook of Molecular Sieves)」、ニューヨーク、ヴァン・ノストランド・ラインホルド(Van Nostrand Reinhold)、1992年 ローズマリー・ツォスタク(Rosemarie Szostak)著、「分子篩:合成及び同定の原理(Molecular Sieves: Principles of Synthesis and Identification)」、英国、ロンドン、第2版、チャップマン・アンド・ホール(Chapman and Hall)、1999年
本発明は、制御された大細孔構造を持つモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含む触媒に関する。また、本発明は、本発明の触媒の存在下でアルキル化することからなるアルキル化芳香族炭化水素の製造方法にも関する。
本発明は特には、シリカとアルミナとのモル比が約50:1乃至約105:1の範囲にあるモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含む大細孔構造を持つ触媒であって、そのピーク孔径が、ASTM試験第D4284−03の測定値として約900オングストローム以下であり、そして約500オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、ASTM試験第D4284−03の測定値としてグラム当り約0.30ミリリットル以下であり、好ましくは約400オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積がグラム当り約0.30ミリリットル以下であり、より好ましくは約400オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積がグラム当り約0.05ミリリットル乃至約0.18ミリリットルの範囲にある触媒に関する。
本発明のモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含む触媒の累積孔容積は、約300オングストローム以下の孔径の細孔ではグラム当り約0.25ミリリットル未満であることが好ましく、より好ましくは、約300オングストローム以下の孔径の細孔においてグラム当り約0.20ミリリットル未満であり、そして最も好ましくは、約300オングストローム以下の孔径の細孔においてグラム当り約0.08ミリリットル乃至約0.16ミリリットルの範囲にある。
上記触媒のピーク孔径は、約400オングストローム乃至約800オングストロームの範囲にあることが好ましく、より好ましくは、ピーク孔径は約400オングストローム乃至約700オングストロームの範囲にあり、そして最も好ましくは、触媒のピーク孔径は約450オングストローム乃至約600オングストロームの範囲にある。
本発明の触媒に含まれるモルデナイト型ゼオライトのシリカとアルミナとのモル比は、約50:1乃至約105:1である。好ましくは、シリカとアルミナとのモル比は約65:1乃至約95:1である。
本発明の態様の触媒は、タブレットの形状であってもよい。
本発明の触媒は、下記の成分から構成されている
(a)モルデナイト型ゼオライト、および(b)結合剤。
上記の(b)結合剤は無機物質であり、好ましくは結合剤はアルミナである。
モルデナイト型ゼオライトは、本発明の触媒中に、触媒の全乾燥質量に基づき約50質量%乃至約99質量%の範囲で存在する。好ましくは、モルデナイト型ゼオライトは触媒の全乾燥質量に基づき約60質量%乃至約90質量%の範囲の量で存在する。
本発明の別の態様は、下記の方法により製造された触媒に関する。
本発明の更に別の態様は、下記の工程からなる触媒の製造方法に関する:
(a)シリカとアルミナとのモル比が約50:1乃至約105:1の範囲にあるモルデナイト型ゼオライトを、揮発物の存在下で結合剤と接触させて、モルデナイト型ゼオライトの質量%が、得られる触媒の全乾燥質量に基づき約50乃至約99の範囲にあり、そして混合物の揮発分が約30質量%乃至約70質量%の範囲にある混合物を形成する工程、
(b)混合物を成形る工程、
(c)成形混合物を乾燥する工程、そして
(d)乾燥した成形混合物を実質的に乾燥した環境下で焼成する工程。
上記方法の(a)工程において、温度は一般には少なくとも15℃であり、好ましくは温度は少なくとも20℃であり、そしてより好ましくは温度は少なくとも27℃である。
上記方法は更に、(a)工程において成形助剤を添加することを含む。
上記方法の(b)工程において、成形は押出しによることが好ましい。
上記方法の(c)工程において、乾燥は一般には約100℃乃至約200℃の範囲の温度で行われる。
上記方法の(d)工程において、焼成は一般には約400℃乃至約1000℃の範囲の温度で実質的に乾燥した環境下で行われる。
上記製造方法の(a)工程において、結合剤は無機物質であり、好ましくは結合剤はアルミナである。
上記製造方法の(a)工程において、揮発物は水と酸からなり、好ましくは酸は硝酸である。
上記製造方法の(a)工程において、揮発物は更に多糖を含む。
上記製造方法の(a)工程において、混合物の揮発分は、混合物の約40質量%乃至約60質量%の範囲にあることが好ましい。
上記方法の(a)工程において、モルデナイト型ゼオライトの質量%は混合物の約60質量%乃至約90質量%の範囲にあることが好ましい。
本発明の別の態様は、上記の方法により製造された触媒に関する。
本発明の別の態様は、アルキル化芳香族組成物を製造する方法であって、シリカとアルミナとのモル比が約50:1乃至約105:1の範囲にあるモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含む大細孔構造を持つ触媒であって、ピーク孔径が、ASTM試験第D4284−03の測定値として約900オングストローム未満であり、そして約500オングストローム以下の孔径の細孔の触媒の累積孔容積が、ASTM試験第D4284−03の測定値としてグラム当り約0.30ミリリットル以下である触媒を存在させて、少なくとも一種の芳香族炭化水素を、アルキル化条件下で少なくとも一種のオレフィンと接触させることからなる方法に関する。
上記の方法は更に、失活したゼオライト触媒を好適な溶媒でフラッシュして(すなわち、該溶媒と接触させて)再活性化することを含むことができ、好ましくは溶媒は芳香族炭化水素である。より好ましくは、この芳香族炭化水素はベンゼンである。
上記の方法は更に、アルキル化芳香族組成物をスルホン化することを含むことができる
上記方法の原料の芳香族炭化水素は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンまたはそれらの混合物である。好ましくは、芳香族はベンゼンまたはトルエンである。
上記方法のオレフィンは、炭素原子約4個乃至約80個を有していてもよい。オレフィンは、アルファオレフィン、異性化オレフィン、分枝鎖オレフィンまたはそれらの混合物であってもよい。アルファオレフィンまたは異性化オレフィンは、炭素原子約6個乃至約40個を有していてもよく、好ましくは炭素原子約18個乃至約28個を有し、そしてより好ましくは炭素原子約20個乃至約24個を有する。分枝鎖オレフィンは、炭素原子約6個乃至約70個を有していてもよく、好ましくは炭素原子約8個乃至約50個を有し、そしてより好ましくは炭素原子約12個乃至約18個を有する。
上記方法のオレフィンは、炭素原子約6個乃至約40個を持つ部分分枝鎖異性化オレフィンであってもよい。好ましくは、部分分枝鎖オレフィンは炭素原子約20個乃至約40個を有する。
本発明の上記態様のアルキル化芳香族組成物の製造方法は更に、芳香族をオレフィンと接触させてアルキル芳香族生成物を製造する前に、ノルマルアルファオレフィンを異性化酸性触媒を用いて異性化する工程を含むことができる。ただし、アルキル化芳香族炭化水素の40質量%未満が2−アリールであり、そしてアルキル化芳香族炭化水素の少なくとも20質量%、好ましくは少なくとも約75質量%が、モノアルキレートである。
本発明のアルキル化芳香族組成物の上記製造方法の異性化酸性触媒は、少なくとも一種の金属酸化物を有し、平均孔径が5.5オングストローム未満である固体触媒であることが好ましい。より好ましくは、固体触媒は一次元の細孔構造を持つ分子篩である。本明細書で使用するとき、触媒の平均孔径は、その活性部分における細孔のみを意味し、如何なる不活性結合剤や一緒に使用したキャリヤの細孔も含まれない。
上述したアルキル化法は、水を添加しないで、乾燥した芳香族炭化水素とオレフィン供給物を使用して実施される。アルキル化工程における水の存在が、本発明のアルキル化触媒の失活の増大に寄与すると考えられる。
上記態様のアルキル化法は更に、ピーク大孔径が900オングストロームより大きく、かつ約300オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積がグラム当り0.30ミリリットルより大きいモルデナイト型ゼオライト触媒と比較して、アルキル化実施期間が少なくとも50時間増加することに特徴があり、好ましくはアルキル化実施期間は少なくとも75時間増加し、そしてより好ましくはアルキル化実施期間は少なくとも100時間増加する。
本発明の触媒は、その場で好適なフラッシュ(フラッシともいう)、例えば芳香族炭化水素のフラッシュを使用して再活性化してもよく、好ましくはベンゼンによるフラッシュである。
本発明の触媒は、アルキル化工程における失活速度が少なく、それにより、延長されるアルキル化実施期間が証明するように、触媒寿命が増加する。
[定義]
「アルキレート」は、アルキル化芳香族炭化水素を意味する。
「2−アリール含量」は、アルキレート(本発明のアルキル化法に用いたオレフィンから誘導されたアルキル鎖が、芳香環に結合しているアルキレート種)であって、芳香環へのアルキル鎖の結合がアルキル鎖に沿って2位にあるような化学種からなるもの全部のパーセントとして定義される。
「結合剤」は、ゼオライト粒子と結び付いて更に有益な形状になる母材又は多孔質母材として作用することができる、任意の好適な無機物質を意味する。
「分枝鎖オレフィン」は、エチレンよりも高級なオレフィン単量体の重合から誘導され、相当な数の分枝を含むオレフィンを意味する、ただし、分枝は炭素原子約1個乃至約30個を持つアルキル基である。エチレンと高級オレフィンの混合物も考慮される。
「焼成」は、本明細書で使用するとき、触媒を実質的に乾燥した環境下で約400℃乃至約1000℃に加熱することを意味する。
水銀圧入式ポロシメトリにより得られる「累積孔容積」は、本明細書で使用するとき、ASTM D4284−03の第14.1.6項で測定したグラフの累積孔容積分布から導き出された、グラム当りのミリリットルで表した全容積の該当部分、もしくは規定した上限と下限の孔径間の同じデータの対応する表で表現された値を意味する。孔径の下限を規定しないときは、下限は、最小検出限界、またはASTM D4284−03の第14
.1.6項で測定した最小半径である。
「乾量基準」、「無水基準」および「無揮発分基準」は、触媒、またはNa2O・Al23・xSiO2などの金属酸化物に基づいて表した原料の乾燥重量を意味する。
「フラッシュ」は、本明細書で使用するとき、本発明の触媒を再活性化するために、失活した触媒を反応器内で芳香族炭化水素などの好適な溶媒と接触させることを意味する。
「灼熱減量(LOI)」は、本明細書で使用するとき、ゼオライト複合体または原料試料を538℃で1時間加熱したときのそれらのパーセント質量損失を意味する。温度が約538℃以上であると、「灼熱減量」はパーセント揮発分に近似する。
「大細孔」、「中細孔」および「微細孔」は、本明細書で使用するとき、純正・応用化学国際連合(IUPAC)、物理化学部により、1971年7月23日のIUPAC評議会(米国、ワシントンD.C.)で採用された、物理化学の量と単位の記号及び用語マニュアル、付録II定義、コロイド界面化学第1部の用語及び記号に示された定義に従う。幅又は直径が〜50ナノメートル(500オングストローム)を越える細孔を「大細孔」と呼ぶ。幅又は直径が〜2.0ナノメートル(20オングストローム)を越えない細孔を「微細孔」と呼ぶ。中間の大きさ(2.0ナノメートル<幅又は直径≦50ナノメートル)の細孔を「中細孔」と呼ぶ。
「水銀圧入式ポロシメトリ」は、触媒の孔容積分布を水銀圧入式ポロシメトリにより決定するのに使用されるASTM試験第D4284−03の方法を意味する。水銀細孔分布は、カンタクローム走査型水銀ポロシメータSP−100型を用いて測定した。装置で使用したソフトウェアのバージョンは、V2.11(日付1993年10/27)である。計算に用いた界面張力はセンチメートル当り473ダインであり、接触角は140度である。
「ノルマルアルファオレフィン」および「線状アルファオレフィン」は、炭素−炭素二重結合が主として炭素鎖の末端又は「アルファ」位置、すなわちC1とC2の間に存在して、アルキル分枝の率が高くはないような直鎖オレフィンを意味する。ノルマルアルファオレフィンはエチレンの重合から誘導される。
「ノルマルアルファオレフィン異性化」は、ノルマルアルファオレフィンを、低いアルファオレフィン含量(二重結合がC1とC2の間にある)と、高い内部オレフィン含量(二重結合がC1とC2の間以外の位置にある)と、任意に高率の分枝とを有する異性化オレフィンに転換することを意味する。
「部分分枝鎖オレフィン」は、分枝の率が出発ノルマルアルファオレフィンよりも高い、ノルマルアルファオレフィンの異性化のオレフィン生成物として定義される。
「ピーク孔径」は、本明細書で使用するとき、本発明の触媒の細孔ピークについて、ASTM試験第D4284−03の方法により測定された大細孔範囲におけるピーク孔径(すなわち、14.2項に規定されているように、孔径分布の微分プロットが最大になる大細孔領域内の孔径)を意味する。
「解凝固」は、水和アルミナを含む結合剤粒子の大凝結体を、酸の添加によりずっと小さな一次粒子に分散することを意味する。
「パーセント揮発分」は、本明細書で使用するとき、触媒または原料の実際の質量と、実質乾燥、無水又は無揮発分基準での物質の質量との差で、実際の試料質量のパーセントとして表した差を意味する。
「SAR」又は「シリカ対アルミナ比」は、酸化ケイ素と酸化アルミニウムとのモル比、SiO2モル:Al23モルを意味する。
「触媒材料を成形するのに充分な水」は、ゼオライト粉末とアルミナ粉末との酸による解凝固混合物を押出し可能な素材にするのに必要な水の量を意味する。
「タブレット化」は、本明細書で使用するとき、ゼオライト粉末またはゼオライト粉末と結合剤粉末の混合物から、粉末をダイで圧縮することにより触媒凝結体を形成する方法を意味する。
水銀圧入式ポロシメトリで得られる「全孔容積」は、本明細書で使用するとき、グラフの累積孔容積分布(ASTM D4284−03の第14.1.6項)の方法で導き出した、グラム当りのミリリットルで表した全孔容積、もしくは同一データの対応する表により表現される値を意味する。
本明細書で使用するとき、特に断わらない限りはパーセントは全て質量%である。
前述したように、本発明は、制御された大細孔構造を持つモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含む触媒に関する。本発明の触媒の特徴は、水銀圧入式ポロシメトリ、ASTM試験第D4284−03番に規定された孔容積分布にある。水銀圧入式ポロシメトリは、累積孔容積(pv)対孔径(pd)のグラフを与える。また、水銀圧入式ポロシメトリは、導関数、デルタpd(Δpd)分のデルタpv(Δpv)から、大細孔のピーク孔径を求めるのにも使用される。グラフは、本発明の触媒を特徴づけるために用いられる。
本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒は、芳香族炭化水素のオレフィンによるアルキル化に使用されると、先行技術で公知のゼオライト触媒に比べて、アルキル化の実施期間の増加として測定されたように失活速度の減少を示した。これまで、触媒の表面積の増加はその活性度を増大させるが、失活速度も増大させがちであると考えられて来たので、この結果は予期し得ないものであった。本発明の触媒については、標準的なアルキル化反応条件下で相対失活速度を決定した。表2に、失活実験の結果を記す。本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒の大細孔構造および孔容積分布を持たないモルデナイト型ゼオライト触媒と比較して、本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒は、充分に長い実施期間によって証明される失活速度の低下を示す。
また、本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒は、例えば芳香族炭化水素、好ましくはベンゼンを用いたフラッシュで再活性化されうるという予期し得ない結果も示した。一般に先行技術に係るゼオライトアルキル化触媒は、一旦失活するとその場では容易に再活性化され得ないので、これは驚くべきことであった。一旦先行技術のゼオライトアルキル化触媒が完全に失活すると、失活したゼオライト触媒を取り除くために反応器床を交換しなければならない。本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒の場合には、必要なことは、アルキル化実施の最後にオレフィン供給流を止め、一方で充分な時間数をかけて芳香族炭化水素を反応器に通してフラッシュし続けることだけである。経済的にも、芳香族炭化水素のオレフィンによるアルキル化に本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒を使用することは、非常に望ましいことである。
本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒は、公称のシリカ対アルミナ比が90:1である、ゼオリスト・インターナショナル社から入手できるモルデナイト型ゼオライト商品名CBV90Aを用いて製造することができる。本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒を製造するのに、任意の入手可能な同様のモルデナイト型ゼオライトを使用することができる。本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒の製造には、シリカ対アルミナ比が約50:1から約105:1の間にあるモルデナイト型ゼオライトを使用することができる。
本発明の触媒は、タブレット、押出物または他の任意の形状に成形または形成することができる。押出物の製造にはアルミナなどの結合剤の存在を必要とする。タブレット化した触媒には結合剤の存在は不要である。結晶性モルデナイト型ゼオライト粉末も圧縮してタブレットにすることができる。
従来より公知の任意の方法によりアルキル化反応を実施することができる。本発明のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒を用いるアルキル化反応は、水の不在下で行われる。芳香族炭化水素を、本発明の触媒を存在させてアルキル化反応条件下で一種以上のオレフィンと反応させる。芳香族炭化水素は単環であっても二環であってもよいが、好ましくは芳香族炭化水素は単環である。芳香族炭化水素は、アルキル化芳香族、例えばアルキル基が炭素原子約4個乃至約80個を持つモノアルキル化芳香族であってもよい。使用する芳香族炭化水素がモノアルキル化芳香族であるとき、アルキル化反応の生成物はジアルキル化芳香族である。
芳香族炭化水素のアルキル化に使用できるオレフィンは、炭素原子約4個乃至約80個を持つ線状鎖または分枝鎖であってよい。さらに、本発明のアルキル化反応に使用するのに、ノルマルアルファオレフィンを異性化して部分分枝鎖オレフィンを得ることもできる。このようにして得られる部分分枝鎖オレフィンは、アルファ−オレフィン、ベータ−オレフィン、内部−オレフィン、三置換オレフィン、およびビニリデンオレフィンであってもよい。
[ノルマルアルファオレフィンの異性化操作]
異性化工程は、バッチ式または連続式で実施することができる。工程温度は50℃乃至250℃の範囲であってよい。バッチ式では、一般的な方法は撹拌下にあるオートクレーブまたはガラスフラスコを使用することであり、所望の反応温度に加熱してもよい。連続法は、固定床法で最も効率良く行われる。固定床法の空間速度は、0.1乃至10又はもっと高い時間当り質量の空間速度範囲とすることができる。
固定床法では、異性化触媒を反応器に充填し、真空下または不活性乾燥ガスが流れる中で少なくとも150℃の温度で活性化するか、あるいは乾燥する。活性化した後、異性化触媒の温度を所望の反応温度に調整し、そしてオレフィン流を導入する。部分分枝鎖の異性化オレフィンを含む反応器からの流出液を集める。得られた部分分枝鎖異性化オレフィンは、非異性化オレフィンとは異なるオレフィン分布(アルファオレフィン、ベータオレフィン、内部オレフィン、三置換オレフィンおよびビニリデンオレフィン)と分枝含量を含んでいる。
[芳香族炭化水素のアルキル化操作]
ノルマルアルファオレフィン、部分分枝鎖異性化オレフィンおよび分枝鎖オレフィンによる芳香族炭化水素のアルキル化は、当該分野の熟練者には知られている任意の方法で実施することができる。
アルキル化反応は一般に、芳香族とオレフィンを用いて1:2乃至25:1のモル比で行う。工程温度は、約100℃乃至約250℃の範囲であってよい。オレフィンの沸点が高いので、工程は液相で行うことが好ましい。アルキル化工程はバッチ式で行っても連続式で行ってもよい。バッチ式では、一般的な方法は撹拌下にあるオートクレーブまたはガラスフラスコを使用することであり、所望の反応温度に加熱してもよい。連続法は、固定床法で最も効率良く行われる。固定床法の空間速度は、0.1乃至10又はもっと高い時間当り質量の空間速度範囲とすることができる。
固定床法では、アルキル化触媒を反応器に充填し、真空下または不活性乾燥ガスが流れる中で少なくとも150℃の温度で活性化するか、あるいは乾燥する。活性化した後、アルキル化触媒を周囲温度まで冷やし、芳香族炭化水素化合物流を導入し、任意にトルエンを導入する。圧力が所望の反応温度で芳香族炭化水素供給組成物の泡立ち点の圧力より高くなるように、背圧弁により圧力を上げる。系を所望の圧力に加圧した後、温度を所望の反応温度に上げる。次いで、オレフィン流を芳香族炭化水素に混合して触媒の上を流れるようにする。アルキル化芳香族炭化水素と未反応オレフィンと余分な芳香族炭化水素化合物とからなる反応器からの流出物を集める。次に、余分な芳香族炭化水素化合物を、減圧下での蒸留、ストリッピング、蒸発、もしくは当該分野の熟練者には公知の他の任意の手段により取り除く。
[失活したモルデナイト型ゼオライトを含む触媒の再活性化]
一旦モルデナイト型ゼオライトを含む触媒が完全に失活すると、アルキル化反応は速度が遅くなるかあるいは止まる、というのは、ゼオライト材料の活性部位を含む細孔から外に拡散することができないオレフィン重合により生成した大分子種によって、活性部位への接近が制限されるからである。しかし、失活したモルデナイト型ゼオライトを含む触媒を取り除くために、反応器床を交換する必要はない。アルキル化操作の最後に反応器へのオレフィン供給流を止めて、芳香族炭化水素流を充分な時間、一般には約16時間乃至約60時間反応器に通してフラッシし続けるようにすることによって、失活したモルデナイト型ゼオライトを含む触媒を再活性化する。
(モルデナイト型ゼオライトを含むアルキル化触媒の製造)
比較例]比較触媒Aの製造
モルデナイト型ゼオライトを含む比較触媒を下記の方法により製造した:
シリカ対アルミナ比が90:1の、ゼオリスト・インターナショナル社より入手した市販モルデナイト型ゼオライトCBV90A(商品名)の試料について、試料を538℃で1時間加熱することにより灼熱減量(LOI)を求めた。得られたLOIは11.56質量%で、使用したモルデナイト型ゼオライト粉末のパーセント揮発分であった。ビスタ・ケミカル・カンパニーより入手した市販試料カタパルB(商品名、水和酸化アルミニウム)のLOIも、試料を538℃で1時間加熱することにより求めたところ、26.01質量%であった。次に、LOIから得られた結果に基づいて、モルデナイト型ゼオライト粉末588グラムとアルミナ粉末175.7グラムを量り分け、それらは無揮発分基準では、全部でモルデナイト型ゼオライト粉末520グラムとアルミナ粉末130グラムであった。
二種類の乾燥粉末をプラスチック製の袋の中で手動で混合し、次いでベーカー・パーキンス混合機に入れて3分間乾式混合をした。ゼオライト粉末とアルミナ粉末の乾燥質量の0.7質量%(100%硝酸に基づき)を与える濃硝酸(70.7%)の量は計算して12.9グラムであった。70.7%濃硝酸を量り、これを脱イオン水294.3グラムに溶解した。
全揮発分およそ42%の最終濃度を得るのに必要な水と70.7%濃硝酸の全量を次のようにして計算した。モルデナイト型ゼオライト粉末の揮発分は68グラム(全質量588グラム−乾量520グラム)である。アルミナ粉末の揮発分は45.7グラム(全質量175.7グラム−乾量130グラム)である。硝酸溶液は揮発分100%であるとみなす。よって、上記の原料全部を一緒にすれば、揮発分は420.9グラムになる。乾燥粉末650グラム(乾量基準でゼオライト520グラムとアルミナ130グラム)に揮発分42%の混合物とするには、混合物の全質量は1120.7グラムにほかならない。よって、脱イオン水を追加で49.8加えなければならない。
混合機内の粉末に、脱イオン水50グラムをぜん動ポンプを用いて17分かけて添加した。次いで、混合機の壁の汚れを落とすことができるように混合機を止めた。次に、混合を再開し、硝酸水溶液をぜん動ポンプを用いて10分かけて添加した。酸添加の最後には、湿潤混合物の温度が78℃であった。混合を全部で40分間続け、時折混合機の側面の汚れを落とせるように混合を差し控えた。混合時間の最後には、湿潤混合物は大きくて滑らかな塊からなり、湿潤混合物の温度は42℃であった。この時点で、揮発分は41.45質量%であった。
湿潤混合物を、ラム押出機の1.27ミリメートル、不整四組ローブのダイインサートから押し出した。湿潤した長い円筒状ストランドを121℃で8時間乾燥した。次に、長い円筒状ストランドを破砕して長さと直径の比が2:3の押出物にした。押出物を篩いにかけて1.7ミリメートルより長い部分を残した。
次に、押出物をマッフル炉内で実質的に乾燥した環境下で次のような温度プログラムを使用して焼成した。
押出物を2時間かけて593℃まで加熱した後、593℃で1.8時間維持し、次いで204℃まで冷却する。押出物全部で1681グラムを得た。
水銀圧入式ポロシメトリは、押出物のピーク孔径が1000オングストロームで、300オングストローム未満の孔径の細孔の累積孔容積が0.1587mL/グラムであることを示した。
[実施例触媒1の製造
下記のことを除いては比較例で用いた操作に従って、モルデナイト型ゼオライトを含む触媒を製造した。
モルデナイト型ゼオライト粉末およびアルミナ粉末の揮発分はそれぞれ、11.63質量%と27.54質量%であった。対応するモルデナイト型ゼオライトおよびアルミナの粉末はそれぞれ、1176.9グラムと358.8グラムであった。濃硝酸25.8グラムを脱イオン水600グラムに溶解した。粉末を10分間乾式混合し、そしてそれに水80.3グラムを15分かけて加えた。酸溶液を10分かけて添加し、その時点で混合物の温度は23℃であった。ジャッケット温度が48℃となるように水蒸気/水混合機を調節した。混合を30分間続けた。この時点で、混合物はあまりにペースト状であったので、混合機の覆いを取り去って混合を20分間続けた。押出し時点で揮発分は40.41質量%であった。次に、混合物を押し出し、乾燥し、寸法を規制し、そして実質的に乾燥した環境下で焼成した。
水銀圧入式ポロシメトリは、ピーク孔径が574オングストロームで、300オングストローム未満の孔径の細孔の累積孔容積が0.1661mL/グラムであることを示した。
[実施例触媒2の製造
この触媒は、下記のことを除いては比較例と実施例1に記載した操作により製造した。
ゼオライト粉末およびアルミナ粉末の揮発分はそれぞれ、11.63質量%と27.54質量%であった。モルデナイト型ゼオライトおよびアルミナ粉末の対応する量はそれぞれ、1176.9グラムと358.8グラムであった。70.7%濃硝酸25.8グラムと脱イオン水600グラムから酸溶液を作った。添加する水は80.3グラムであった。粉末を10分間乾式混合した後、水を15分かけて加えた。次に、酸溶液を10分かけて添加し、その時点で混合物の温度は48℃であった。混合を30分間続けた。この時点で混合物があまりにペースト状であったので、混合機の覆いを取り去って混合を20分間続けた。押出し時点で揮発分は40.41質量%であった。押し出し、乾燥し、寸法を規制し、そして実質的に乾燥した環境下で焼成した後に、水銀圧入式ポロシメトリは、ピーク大孔径が768オングストロームで、300オングストローム未満の孔径の細孔の累積孔容積が0.1617mL/グラムであることを示した。
[実施例触媒3の製造
下記のことを除いては比較例で用いた操作に従って、モルデナイト型ゼオライトを含む触媒を製造した。
モルデナイト型ゼオライト粉末およびアルミナ粉末の揮発分はそれぞれ、10.79質量%と25.72質量%であった。対応するモルデナイト型ゼオライトおよびアルミナ粉末はそれぞれ、582.91グラムと175.03グラムであった。濃硝酸12.9グラムを脱イオン水300グラムに溶解した。粉末を10分間乾式混合し、それに水179.12グラムを11分かけて加えた。酸溶液を9分かけて添加した。この時点で混合物は濃
厚な液体の稠度を示し、混合物の温度は23℃であった。混合機に熱を加えて温度を46℃まで上げた。混合室に空気流を噴射して混合物を乾燥した。このような条件下で40分間混合した後、揮発分は42.55%で混合物はゴム状の様相であった。熱や空気を加えないで混合を10分間続けた。この時点で、混合物はゴム状で湿潤した様相であった。空気流を加えながら混合を25分間続けたが、その時点で混合物はまだゴム状で混合物の温度は41℃であった。揮発分は41.34質量%であった。熱を加えながら混合を更に20分間続けた。この時点で、混合物の温度は47℃で揮発分は39.93質量%であった。湿潤混合物は粘土状の稠度を示した。次に、混合物をラム押出機の約0.16cm、不整四組ローブダイインサートに通して押し出し、乾燥し、寸法規制し、そして実質的に乾燥した環境下で焼成した。
水銀圧入式ポロシメトリは、ピーク孔径が645オングストロームで、300オングストローム未満の孔径の細孔の累積孔容積が0.1617mL/グラムであることを示した。
[実施例触媒4の製造
下記のことを除いては比較例で用いた操作に従って、モルデナイト型ゼオライトを含む触媒を製造した。
モルデナイト型ゼオライト粉末およびアルミナ粉末の揮発分はそれぞれ、12.04質量%と26.98質量%であった。対応するモルデナイト型ゼオライトおよびアルミナ粉末はそれぞれ、1182.2グラムと356.1グラムであった。濃硝酸25.8グラムを脱イオン水600グラムに溶解した。水288.7グラムを15分かけて加える前に、粉末をプラスチックの袋内で2分間乾式混合した後、ベーカー・パーキンス混合機内で10分間乾式混合した。酸溶液を10分かけて添加した。この時点で、混合物は濃厚な液体の稠度を示し、混合物の温度は21℃であった。混合機に熱を加えてジャッケット温度を46℃まで上げた。空気流を混合室に噴射して混合物を乾燥した。このような条件下で40分間乾燥した後、揮発分は44.73質量%で温度は36℃であった。混合を10分間続け、その時点で混合物の温度は39℃で混合物はゴム状の様相であった。更に25分間混合した後、混合物は大きな塊を形成してよく混ぜ合わされていた。空気流無しで混合を更に2分間続けた。この時点で、混合物の温度は41℃で揮発分は38.99質量%であった。湿潤混合物は粘土状の稠度を示した。次に、混合物をラム押出機の1.27ミリメートル、不整四組ローブダイインサートに通して押し出し、乾燥し、寸法規制し、そして実質的に乾燥した環境下で焼成した。
水銀圧入式ポロシメトリは、ピーク孔径が570オングストロームで、300オングストローム未満の孔径の細孔の累積孔容積が0.1711mL/グラムであることを示した。
下記表1に、比較例と実施例1〜4のモルデナイト型ゼオライトを含む触媒について水銀圧入式ポロシメトリの結果を記す。
表 1
────────────────────────────────────
水銀圧入式ポロシメトリ特性
全PV* PV<300オングスト 細孔ピーク孔径
触媒 (ml/グラム) ローム**(ml/グラム) (オングストローム)
────────────────────────────────────
比較A*** 0.462 0.1587 1000
1 0.344 0.1661 574
2 0.346 0.1617 768
3 0.329 0.1617 645
4 0.318 0.1711 570
────────────────────────────────────
*全孔容積
**300オングストローム以下の孔径の細孔の全孔容積
***触媒Aは、触媒3及び4の失活速度を得るための比較触媒として用いた。比較触媒の製造では、モルデナイト型ゼオライトと結合剤の結合及び混合中の温度を45℃から50℃の間に調整しなかった。触媒1〜4の製造では、モルデナイト型ゼオライトと結合剤の結合及び混合中の温度を45℃から50℃の間に調整した。
[実施例] 異性化ノルマルアルファオレフィンの製造
一般に、ノルマルアルファオレフィンの異性化は以下に記載するようにして行う。
この実施例では、次のような組成のC20〜C24ノルマルアルファオレフィンを用いた。
アルファオレフィン 89.1%
ベータオレフィン 0.5%
内部オレフィン 1.4%
三置換オレフィン 0.2%
ビニリデンオレフィン 9.5%(炭素核磁気共鳴分光法による決定)
分枝鎖オレフィン 11%(赤外分光法による決定)
ノルマルアルファオレフィンをポンプで吸い上げて、固体オレフィン異性化65グラムを含む固定床反応器(高さ570ミリメートル、内径22.3ミリメートル)に通して流した。反応器を160℃の等温で液体で時間当り空間速度毎時0.5に、大気圧で操作した。
部分的に分枝した異性化オレフィンを含む反応器流出液を集めた。得られた部分分枝異性化オレフィンは、非異性化オレフィンとは異なるオレフィン分布(アルファ−オレフィン、ベータ−オレフィン、内部−オレフィン、三置換−オレフィンおよびビニリデン−オレフィン)と分枝含量を含んでいた。
[実施例] アルキルベンゼン組成物の製造
一般に、芳香族炭化水素のノルマルアルファオレフィン、部分分枝鎖異性化オレフィンおよび分枝鎖オレフィンによるアルキル化は、次のようにして行った。
15.54ミリメートルのスケジュール160ステンレス鋼製パイプで、固定床反応器を組み立てた。反応器の圧力を適当な背圧弁により維持した。アルキル化実施過程で断熱温度制御を維持できるように、反応器および加熱器を組み立てた。反応器の底部に、850マイクロメートル乃至2ミリメートルのアランダム粒子170グラムの床を充填して、予備加熱区域とした。次に、固定床反応器に触媒3を100グラム充填した。最後に、触媒床の空隙を150マイクロメートルのアランダム粒子309グラムで間隙充填により満たした。反応器を静かに振動させながら触媒とアランダムを充填して、確実に高充填かさ密度とした。充填後、反応器を閉め、密封し、そして圧力を調べた。
次に、アルキル化触媒を、周囲温度及び圧力で測定して毎時20リットルの窒素流下で200℃まで加熱し、そして200℃で23時間脱水した。次いで、触媒床を窒素下で100℃まで冷却した。触媒床には次に、ベンゼンを逆流で毎時200グラムの流速で導入した。温度を(断熱温度制御下で)154℃の実施開始入口温度まで上げ(触媒床の直前で測定)、圧力を12.66気圧まで上げた。
温度および圧力が所望の実施開始条件である154℃と12.66気圧になったときに、モル比が15:1のベンゼンとC20〜C24NAOおよび乾燥しきった活性アルミナからなる供給混合物を、逆流で毎時200グラムで導入した。供給物が反応器内の触媒に達するにつれて、反応が起こり始めて内部の触媒床温度が入口温度よりも高くなった。約8時間の操業後、反応器の発熱量は20℃であった。最初の57時間の操業では、オレフィン転換は100%から98.8%に減少した(実施期間1)。この時点で、触媒床をベンゼンを用いて毎時200グラムで18時間フラッシした。ベンゼンによるフラッシに続いて、ベンゼンとオレフィンの供給流を再開した。入口温度を57実施時間で162℃に上げた。351実施時間まで(実施期間2、57〜351実施時間)供給を続けた。オレフィン転換は、実施期間2において最初は98.9%であったが、321実施時間で98.1%に下がり、351実施時間で更に95.3%まで下がった。351実施時間で二回目のベンゼンフラッシュを17時間行った。二回目のベンゼンフラッシ後に、供給流を再び再開して実施期間3を開始した。550実施時間まで供給を続けた。オレフィン転換は、最初は98.5%であったが、519実施時間で98.3%に下がり、そして550実施時間で97.0%まで下がった。三回目のベンゼンフラッシを週末に行った。三回目のベンゼンフラッシュ後に供給流を再開して実施期間4を開始した。実施期間4の開始時にオレフィン転換は98.8%であり、942実施時間でオレフィン転換は98.4%であった。942時間の操業後に実施を止めたが、それ以上続けることも可能であった。
実施の過程で、余分なベンゼンを含むアルキル化芳香族炭化水素生成物を集めた。余分な芳香族炭化水素を除去するために蒸留した後、分析は、大半の実施過程で97%より高いオレフィンの転換が達成されたことを示した。
[実施例] アルキル化反応における触媒の失活速度の測定操作
上記実施例のアルキル化反応と同様のアルキル化反応において、モルデナイト型ゼオライトアルキル化触媒の失活速度を測定した。
上述したようにしてアルキル化反応を実施した。アルキル化反応が発熱性であるので、触媒床に適切に位置した熱電対により温度発熱量を測定した。触媒実施の温度分布データを用いて、床の温度発熱量の位置を時間の関数として時間で表してプロットした。触媒の失活速度は、センチメートル毎時で表されたこの線の傾きである。相対失活速度は、相対アルキル化実施期間から求めた。触媒全てについて温度、圧力および空間速度の標準条件で評価を行い、アルキル化実施期間を時間で測定した。
上記比較例に記載し、表1に示したようにして、比較触媒Aを製造した。
異性化C20〜C24低アルファ含量オレフィンによるベンゼンのアルキル化において、170℃の温度で失活試験を行った。ベンゼンとオレフィンのモル比は10:1乃至15:1の範囲にあった。
実施例3及び4および表1に記載したようにして製造した触媒3及び4のアルキル化実施期間を、比較触媒Aのアルキル化実施期間に対して示し、下記表2に記す。
Figure 0004132058
[実施例] アルキル化反応における失活した触媒の再活性化操作
再活性化実験を行うのに実施例で製造した触媒3を使用した。再活性化実験の比較のために、比較例で製造した比較触媒Aを使用した。三種類の触媒全てについて、水銀圧入式ポロシメトリで得られた特徴を上記表2に示す。
失活した本発明のアルキル化触媒を再活性化するためのアルキル化反応を、上記実施例に記載したようにして行った。
アルキル化反応の開始時に入口温度を記録した。入口温度は、反応器に入った供給物の反応発熱が現れる前の温度である。発熱の位置が反応器の入口区域から動いて離れているときに、触媒3と比較触媒Aの失活を観察した。一旦触媒が完全に失活したならば、反応器へのオレフィン供給流を止めることによってアルキル化反応を停止させ、ベンゼン供給流を約16乃至約60時間続けることによって反応器をベンゼンでフラッシュした。
ベンゼンフラッシの終了時点で、オレフィン供給流を開始することによりアルキル化反応を再び開始し、そして発熱の位置が再び反応器の入口区域から動いて離れるまでアルキル化反応を進ませた。触媒3を用いて2回の再活性化実験を実施し、それぞれベンゼンフラッシュにより4回と2回再活性化した。比較触媒Aは1回、ベンゼンで43時間という触媒3の場合よりもずっと長い時間フラッシュしたが、再活性化されなかった。
下記表3及び図1に、実施例のようにして実施したアルキル化反応において収集した再活性化データを示す。
Figure 0004132058
触媒3の再活性化を示すグラフである。触媒3の製造は実施例に記載され、その特徴は表1及び表2に記されている。図1のグラフを得るのに使用したデータは表3に記されており、実施例に記載のようにして行ったアルキル化反応で集めた値である。反応器に入った供給物の反応発熱が現れる前の温度である入口温度も、グラフに示す。

Claims (37)

  1. シリカとアルミナとのモル比が50:1乃至105:1の範囲にあるモルデナイト型ゼオライトと結合剤とを含み、ピーク孔径がASTM試験第D4284−03により測定した値として900オングストローム未満であり、そして500オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、ASTM試験第D4284−03により測定した値としてグラム当り0.30ミリリットル以下である大孔径の細孔構造を持つ芳香族炭化水素のアルキル化用の触媒。
  2. 400オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、グラム当り0.30ミリリットル以下である請求項1に記載の触媒。
  3. 300オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、グラム当り0.25ミリリットル以下である請求項2に記載の触媒。
  4. 300オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、グラム当り0.20ミリリットル以下である請求項3に記載の触媒。
  5. 400オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、グラム当り0.05ミリリットル乃至0.18ミリリットルの範囲にある請求項4に記載の触媒。
  6. 300オングストローム以下の孔径の細孔の累積孔容積が、グラム当り0.08ミリリ
    ットル乃至0.16ミリリットルの範囲にある請求項5に記載の触媒。
  7. ピーク孔径が、400オングストローム乃至800オングストロームの範囲にある請求項1に記載の触媒。
  8. ピーク孔径が、400オングストローム乃至700オングストロームの範囲にある請求項7に記載の触媒。
  9. 触媒のピーク孔径が、450オングストローム乃至600オングストロームの範囲にある請求項8に記載の触媒。
  10. モルデナイト型ゼオライトのシリカとアルミナのモル比が、65:1乃至95:1の範囲にある請求項1に記載の触媒。
  11. モルデナイト型ゼオライトのシリカとアルミナのモル比が、75:1乃至90:1の範囲にある請求項10に記載の触媒。
  12. タブレットの形状にある請求項1に記載の触媒。
  13. 少なくとも一種の芳香族炭化水素を、請求項1に記載の触媒の存在下に、少なくとも一種のオレフィンと接触させることからなるアルキル化芳香族組成物の製造方法
  14. さらに、触媒を芳香族炭化水素と接触させて再活性化する工程を含む請求項13に記載の方法
  15. 接触させる芳香族炭化水素がベンゼンである請求項14に記載の方法
  16. 芳香族炭化水素がベンゼンまたはトルエンである請求項13に記載の方法
  17. オレフィンが、アルファオレフィン、異性化オレフィン、分枝鎖オレフィンまたはそれらの混合物である請求項13に記載の方法
  18. オレフィンが炭素原子4個乃至80個を有する請求項17に記載の方法
  19. アルファオレフィンまたは異性化オレフィンが炭素原子6個乃至60個を有する請求項17に記載の方法
  20. アルファオレフィンまたは異性化オレフィンが炭素原子20個乃至40個を有する請求項19に記載の方法
  21. 分枝鎖オレフィンが炭素原子6個乃至70個を有する請求項17に記載の方法
  22. 分枝鎖オレフィンが炭素原子8個乃至50個を有する請求項21に記載の方法
  23. 分枝鎖オレフィンが炭素原子12個乃至18個を有する請求項22に記載の方法
  24. オレフィンが、炭素原子6個乃至40個を持つ部分分枝鎖異性化オレフィンである請求項13に記載の方法
  25. 部分分枝鎖異性化オレフィンが炭素原子20個乃至40個を有する請求項24に記載の方法
  26. 結合剤が無機物質である請求項1に記載の触媒
  27. 無機物質がアルミナである請求項26に記載の触媒
  28. モルデナイト型ゼオライトが、触媒の全乾燥質量に基づき50質量%乃至99質量%の範囲の量で存在する請求項1に記載の触媒
  29. モルデナイト型ゼオライトが、触媒の全乾燥質量に基づき60質量%乃至90質量%の範囲の量で存在する請求項28に記載の触媒
  30. 下記の工程からなる請求項1に記載の触媒の製造方法:
    (a)シリカとアルミナのモル比が50:1乃至105:1の範囲にあるモルデナイト型ゼオライトを揮発物の存在下で結合剤と接触させて、モルデナイト型ゼオライトの量が、得られる触媒の全乾燥質量に基づき50質量%乃至99質量%の範囲にあり、そして混合物の揮発物が混合物の30質量%乃至70質量%の範囲にある混合物を形成する工程、
    (b)混合物を成形する工程、
    (c)成形混合物を乾燥する工程、そして
    (d)乾燥した成形混合物を実質的に乾燥した環境下で焼成する工程
  31. (b)工程の成形が押出し成型である請求項30に記載の方法
  32. (a)工程においてモルデナイト型ゼオライトの量が、混合物の全質量に基づき60質量%乃至90質量%の範囲にある請求項30に記載の方法
  33. 結合剤が無機物質である請求項30に記載の方法
  34. 無機物質がアルミナである請求項33に記載の方法
  35. (a)工程において混合物の揮発物が混合物の35質量%乃至50質量%の範囲にある請求項30に記載の方法
  36. 揮発物が水と酸を含む請求項35に記載の方法
  37. 請求項30乃至36の何れかの項に記載の方法により製造された触媒
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