JP2006510479A5 - - Google Patents

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(発明の開示)
(発明が解決しようとする課題)
本出願人は、今回、耐久性ひいては生産性の点でとりわけ高い触媒性能を担保するような、同時に破砕強度および磨耗に対する抵抗性のような優れた機械的特性を有する特定の多孔度特性を有するゼオライト触媒を見出した。
(課題を解決するための手段)
従って、本発明の目的は、12個の四面体からなる開口を有する結晶構造を有する、即ち、大孔ゼオライト群に属するゼオライトと、無機バインダーとしてのγ-アルミナとを含む触媒組成物に関し、該組成物は、該触媒組成物自体内に存在するメソ多孔度およびマクロ多孔度画分を添加することによって得られた0.7cm3/g(0.7cc/g)に等しいか又は0.7cm 3 /gより高い孔容積に特徴を有し、該容積の少なくとも30%は100ノナメートルよりも大きい直径を有する孔からなる。
実施例3(比較例)
Zeolyst社により製造され供給された粉末形の260gのゼオライトY CBV 712とLaroche社により製造され供給された粉末形の278gのp-ベーマイトVersal V-250を、Erweka社製の“Zブレード”タイプのミキサー中に装入する。
上記粉末を、45rpmに等しい速度で70分間乾式混合する。粉末の乾式混合終了時に、310cm3(310cc)の氷酢酸0.3%(質量/質量)水溶液を添加する。酢酸溶液は約50分でおよそ一定速度で添加し、その間、ミキサー速度は45rpmに等しい。酢酸溶液の添加終了時に、ミキサー内に存在する混合物のさらなる混合を、45rpmの選定速度を維持して、さらに30分間一定ににして実施する。
このようにして得られた生成物を排出させ、図2に示すタイプのギアプレス押出機による押出工程に供する。押出終了時に、このようにして得られた正円筒体形の生成物を、25℃の換気炉内に24時間置く。
乾燥終了時に、得られた生成物を、マッフル炉内に入れ、下記の温度勾配により、空気雰囲気下でカ焼させる:
360分間で室温から120℃、120分間の120℃での恒温、360分間で120℃から350℃、240分間の350℃での恒温、240分間で350℃から550℃、480分間の550℃での恒温。
上記触媒は、7mm±1mmにおよそ等しい長さと2.1mm±0.1mmに等しい直径を有する正円筒体形である。
カ焼を終え、生成物を冷却させると、触媒の超ゼオライト特性および機械特性を測定する。

Claims (38)

  1. ゼオライトと無機バインダーを含み、前記ゼオライトがゼオライトYであり、前記バインダーがγ-アルミナである触媒組成物において、
    前記触媒組成物中に存在するメソ多孔度およびマクロ多孔度の合計孔容積が0.7 cm3/gより高いことに特徴を有し、前記容積の少なくとも30%が100ナノメートルよりも大きい直径を有する孔からなる前記触媒組成物。
  2. 1.7 kg/mm以上の破砕強度を有する、請求項1記載の触媒組成物。
  3. 0.5 cm3/g以下の見掛け密度を有する、請求項1記載の触媒組成物。
  4. 1.8 mm以上の直径を有する粒子形である、請求項1記載の触媒組成物。
  5. 2.0 mm以上の直径を有する粒子形である、請求項4記載の触媒組成物。
  6. 円筒状ペレットの形である、請求項1記載の触媒組成物。
  7. 前記ゼオライトが酸性形である、請求項1記載の触媒組成物。
  8. 前記ゼオライトとバインダーが、1:1よりも高く4:1以下の低い質量比にある、請求項1記載の触媒組成物。
  9. ゼオライトYが、10〜20の範囲のSiO2/Al2O3モル比を有する、請求項1記載の触媒組成物。
  10. ゼオライトYが、11〜17の範囲のSiO2/Al2O3モル比を有する、請求項9記載の触媒組成物。
  11. ゼオライトYが酸性形である、請求項1、9または10記載の触媒組成物。
  12. a) 酸性形のゼオライトと、ベーマイトおよび擬ベーマイトから選ばれたバインダープレカーサーとを含む混合物を、高速ミキサーを900〜1100 rpmの回転速度で使用する50分以上の各成分の機械的混合によって調製し;
    b) 前記混合物に、攪拌下、酸と脱塩水との0.5質量%以下の濃度での溶液を、酸質量と工程a)で調製した混合物の総質量との最終比0.25〜0.50%を有するような量で添加し;
    c) 前記工程b)で得られた混合物を押出成形工程に供し:
    d) 工程c)で得られた生成物を、換気炉内で30℃以下の温度で48時間以上の時間で乾燥に供し;
    e) 工程d)で得られた生成物を、室温で出発し550℃以上600℃以下の温度まで30時間以上の全体的カ焼時間空気カ焼工程に供する;
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の触媒組成物の製造方法。
  13. 工程(b)において、前記混合物が前記酸の添加中に受ける混合を、200〜600 rpm範囲の速度で実施する、請求項12記載の方法。
  14. 工程(b)において、前記酸が酢酸、硝酸およびシュウ酸から選ばれる、請求項12記載の方法。
  15. 前記酸が酢酸である、請求項14記載の方法。
  16. 芳香族炭化水素を1種以上のポリアルキル化芳香族炭化水素と請求項1〜11のいずれか1項に記載の触媒組成物の存在下に接触させ、アルキル交換反応が少なくとも部分的に液相中で生ずるように操作することを特徴とする、芳香族炭化水素のアルキル交換反応方法。
  17. 前記触媒組成物が、酸性形のゼオライトYを含有する、請求項16記載の方法。
  18. ゼオライトYが、10〜20の範囲のSiO2/Al2O3モル比を有する、請求項17記載の方法。
  19. 150〜300℃範囲の温度、20.265〜50.663×102 kPa の範囲の圧力および0.5〜10時間-1の範囲のWHSVで実施する、請求項16、17または18記載の方法。
  20. 前記芳香族炭化水素と前記ポリアルキル化芳香族炭化水素の総計とのモル比が1〜40で変動する、請求項16、17または18記載の方法。
  21. 前記芳香族炭化水素とポリアルキル化芳香族炭化水素とのモル比が3〜30で変動する、請求項20記載の方法。
  22. 前記芳香族炭化水素がベンゼンである、請求項16、17または18記載の方法。
  23. 前記ポリアルキル化芳香族炭化水素が、ジエチルベンゼン、またはジイソプロピルベンゼンである、請求項16、17または18記載の方法。
  24. ジエチルベンゼンが、トリエチルベンゼンと混合される、請求項23記載の方法。
  25. ジイソプロピルベンゼンが、トリイソプロピルベンゼンと混合される、請求項23記載の方法。
  26. 前記芳香族炭化水素がベンゼンであり、前記ポリアルキル化芳香族炭化水素がジエチルベンゼンである、請求項22または23記載の方法。
  27. ジエチルベンゼンが、トリエチルベンゼンと混合される請求項26記載の方法。
  28. a) 芳香族炭化水素を、酸性触媒の存在下、C2〜C4オレフィンと、アルキル化反応が少なくとも部分的に液相中で生ずるようなアルキル化条件下において接触させ;
    b) 得られた生成物を、芳香族炭化水素を含有する留分、モノアルキル化芳香族炭化水素を含有する留分、ポリアルキル化芳香族炭化水素を含有する留分、および重質芳香族炭化水素の留分として分離し;
    c) 前記ポリアルキル化芳香族炭化水素を含有する留分を、請求項1〜11のいずれか1項に記載の触媒の存在下に、アルキル交換反応が少なくとも部分的に液相中で生ずるようなアルキル交換条件下において、芳香族炭化水素と接触させる;
    ことを特徴とするモノアルキル化芳香族炭化水素の製造方法。
  29. 工程(c)において、前記触媒組成物が酸性形のゼオライトYを含有する、請求項28記載の方法。
  30. ゼオライトYが、10〜20範囲のSiO2/Al2O3モル比を有する、請求項29記載の方法。
  31. 工程(a)において、前記酸性触媒が、ゼオライトを含有する触媒組成物である、請求項28、29または30記載の方法。
  32. 工程(a)において、前記オレフィンがエチレンまたはプロピレンである、請求項28、29または30記載の方法。
  33. 前記オレフィンがエチレンである、請求項32記載の方法。
  34. 工程(a)において、前記芳香族炭化水素がベンゼンである、請求項28、29または30記載の方法。
  35. 工程(b)において、前記ポリアルキル化芳香族炭化水素留分が、ジアルキル化芳香族炭化水素を優勢量で含有する、請求項28、29または30記載の方法。
  36. 工程(a)において、前記炭化水素がベンゼンであり、前記オレフィンがエチレンであり;工程(b)において、第1留分がベンゼンを含有し、第2留分がエチルベンゼンを含有し、第3留分がジエチルベンゼンを優勢量で含有し、最後の留分が260℃以上の沸点を有する重質炭化水素の混合物からなり;工程(c)において、第3留分をベンゼンと接触させる、請求項28、29または30記載の方法。
  37. 工程(c)に供給する前記ポリアルキル化生成物の留分が、フラックス・オイルの混合物を含有する、請求項28、29、30または36記載の方法。
  38. 工程(c)に供給する前記ポリアルキル化生成物の留分が、供給する混合物の総質量に対して2質量%以下の量でブチルベンゼンを含有する、請求項28、29、30または36記載の方法。
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