JP4131550B2 - 支承型浮桟橋 - Google Patents

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本発明は、水位差の大きい所での使用に適する浮桟橋であって、特に、浮桟橋を下から支える支承部を備えたものに関する。
例えば、満水状態や減水状態あるいは渇水状態が気象や需要の状況によって左右されるダム湖その他の所では、水位の変化が不規則で、水位差も大きい。
このような所では、保安用巡視船をはじめとする管理船舶の発着場としての固定式桟橋は、水位の変動に追従できないため、用をなさない。
そこで、陸上から水中にわたって岸の斜面に2本の案内ガイドを配置し、水位の変動に追従して浮桟橋が両案内ガイドに沿って上昇ないし下降させ得るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実公昭60−22086号公報
この場合における両者の関係、すなわち、浮桟橋と案内ガイドとの関係は、浮桟橋にスライドさせ得る係合部を設け、この係合部を前記両案内ガイドに係合させるのが一般的であった。しかしながら、この方式を採った場合には、以下のような欠陥がある。
(1) 浮桟橋の安定性
浮桟橋の安定性は、人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用したとき、図3(a)に示すように、浮桟橋が傾くことによってフロートが沈み込み、その際に増加した浮力が反対モーメントとして働くことによって確保される。すなわち、従来の浮桟橋は、いわゆる復元力により安定性を確保しているが、そのためには、浮桟橋の安定性を確保しようとする方向への幅を十分取る必要があり、必要幅以下の場合にはデッキ面が斜めになって安定性を欠く。
(2) スライドの確実性
スライド可能な浮桟橋は、スライド部に設けられているローラが浮桟橋の浮力により案内ガイドに沿って転動することで、水位に追従させることができる。ところが、人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用した場合においては、図3(a)に示すように浮桟橋が傾くため、スライド部と案内ガイドとがこじれ、案内ガイドに沿って浮桟橋を確実にスライドさせることができないだけでなく、引っ掛かるおそれがある。
(3) スライド部が引っ掛かった場合における浮桟橋の損壊
水面に浮遊する流木、塵芥その他のものがスライド部に挟まると、浮桟橋はスライド不能となる。スライド部に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が変動(上昇ないし下降)すると、水位上昇時における浮力により、図4(a)の白矢印で示すように浮桟橋が持ち上げられ、また、水位下降時における浮桟橋の自重により、図5(a)の鎖線矢印で示すように浮桟橋のスライド部や浮桟橋の一部に無理な力が掛かり、いずれの場合にもいずれかの部分が破損することになる。
本発明は、水位に追従させ得るようにした従来の浮桟橋が有する欠点、すなわち、浮桟橋の安定性、スライドの確実性、スライド部が引っ掛かった場合における浮桟橋の損壊という3つの欠陥を、いずれも解消することを目的とするものである。
浮桟橋の安定性及びスライドの確実性に関する欠点を解消するために、本発明による浮桟橋には、案内ガイドに沿ってスライドさせ得るスライド部と、陸上から水中にわたって岸の斜面に設けられている法面に接する浮桟橋支承用のローラと、浮桟橋のデッキの下面の四隅に、平面的に見て同じ大きさで、側面から見ると陸側に現れる方が沖側に現れるものより大きい浮力体を、また、陸側に位置する前記2つの大きい浮力体間に、平面的に見てそれらと同じ大きさの浮力体を、さらに、この浮力体と対向する位置であって沖側に現れる前記2つの浮力体間に、平面的に見て前記5つの浮力体よりも大きい浮力体が備えられている。
人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用したとき、従来の場合には、図3(a)に示すように浮桟橋が傾いてその復元力で安定性が確保される。これに対して、本発明の場合には、図3(b)に示すように、案内ガイドと係合している浮桟橋のスライド部と前記法面に接している浮桟橋支承用のローラと、浮桟橋のデッキの下面の四隅に取り付けられていて、平面的に見て同じ大きさで、側面から見ると陸側に現れる方が沖側に現れるものより大きい浮力体と、陸側に位置する前記2つの大きい浮力体間に取り付けられていて、平面的に見てそれらと同じ大きさの浮力体と、この浮力体と対向する位置であって沖側に現れる前記2つの浮力体間に取り付けられていて、平面的に見て前記5つの浮力体よりも大きい浮力体とで浮桟橋を支えているため、安定性が良く、しかも、前記上載荷重は全体の浮力で受けることができる。
また、案内ガイドに沿ってスライドさせ得る浮桟橋のスライド部とは別に、浮桟橋支承用のローラにより浮桟橋を下から支えているので、浮桟橋の水平状態が確保され、人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用しても、浮桟橋は図3(b)に示すように水平に沈むだけで傾くことがないため、スライド部がこじられることがなく、確実なスライド機能を保持できる。これに対して、浮桟橋支承用のローラが設けられていない場合には、浮桟橋に上載荷重が作用すると、浮桟橋は図3(a)に示すように傾いてスライド部がこじられるから、案内ガイドに沿って浮桟橋をスライドさせることができない。
浮桟橋支承用のローラをタイヤ形式のものとすることが望ましい。タイヤ形式のローラを用いると、前記法面に不整があったとしても、弾力性を有するローラが引っ掛かることがなく、案内ガイドに沿って浮桟橋をスムーズにスライドさせることができる。
一方、スライド部が引っ掛かった場合における浮桟橋の損壊に関する欠点を解消するために、本発明では、スライド部の上部にヒンジが設けられている。この場合には、スライド部に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇しても、図4(b)に示すように、前記ヒンジ部分で折れ曲がり、スライド部に曲げモーメントが作用しないから、スライド部が引っ掛かった場合における浮桟橋の損壊を回避できる。これに対して、従来の場合には、スライド部に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇すると、水位上昇時における浮力により、図4(a)に示すように浮桟橋が持ち上げられ、スライド部分や浮桟橋の一部に無理な力が掛かり、いずれかの部分が破損する。
また、本発明においては、案内ガイドに沿ってスライドさせ得る浮桟橋のスライド部とは別に、浮桟橋支承用のローラにより浮桟橋を下から支えているので、水位下降時にスライド部が引っ掛かったとしても、浮桟橋は図5(b)に示すように水平状態を保ち、スライド部に曲げモーメントが作用しないから、スライド部の損壊を回避できる。これに対して、浮桟橋支承用のローラが設けられていない場合には、水位下降時における浮桟橋の自重により、図5(a)の鎖線矢印で示すように浮桟橋のスライド部や浮桟橋の一部に無理な力が掛かり、いずれかの部分が破損する。
請求項1記載の発明によれば、人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用したとき、案内ガイドと係合する浮桟橋のスライド部と陸上から水中にわたって岸の斜面に設けられている法面に接している浮桟橋支承用のローラと、浮桟橋のデッキの下面の四隅に取り付けられていて、平面的に見て同じ大きさで、側面から見ると陸側に現れる方が沖側に現れるものより大きい浮力体と、陸側に位置する前記2つの大きい浮力体間に取り付けられていて、平面的に見てそれらと同じ大きさの浮力体と、この浮力体と対向する位置であって沖側に現れる前記2つの浮力体間に取り付けられていて、平面的に見て前記5つの浮力体よりも大きい浮力体とで浮桟橋を支えているため、安定性が良く、しかも、前記上載荷重は全体の浮力で受けることができるという効果がある。
また、請求項1記載の発明によれば、案内ガイドに沿ってスライドさせ得る浮桟橋のスライド部分とは別に、浮桟橋支承用のローラにより浮桟橋を下から支えているので、浮桟橋の水平状態が確保され、人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用しても、浮桟橋は水平に沈むだけで傾くことがないため、スライド部分がこじられることがなく、確実なスライド機能を保持できる効果がある。
さらに、請求項1記載の発明によれば、案内ガイドに沿ってスライドさせ得る浮桟橋のスライド部分とは別に、浮桟橋支承用のローラにより浮桟橋を下から支えているので、水位下降時にスライド部分が引っ掛かったとしても、浮桟橋は水平状態を保ち、スライド部分に曲げモーメントが作用しないから、スライド部分の損壊を回避できる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、陸上から水中にわたって岸の斜面に設けられている法面に不整があったとしても、弾力性を有するローラが引っ掛かることがなく、案内ガイドに沿って浮桟橋をスムーズにスライドさせることができる。
請求項3記載の発明によれば、スライド部分に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇しても、スライド部分の上部に設けられているヒンジ部分で折れ曲がり、スライド部分に曲げモーメントが作用しないから、スライド部分が引っ掛かった場合における浮桟橋の損壊を回避できるという効果がある。
本発明による支承型浮桟橋の最良の形態について、図1、図2、図3(b)、図4(b)、図5(b)、図6(a),(b)を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明による支承型浮桟橋と対比するために、図3(a)、図4(a)、図5(a)に、従来の浮桟橋の一例を並べて示す。
ここには、本発明による支承型浮桟橋を、ダム湖における管理船舶の発着場に応用した場合を一例として挙げる。例えば、陸上(各図の左側)から水中にわたって岸Bの斜面に左右2本の案内ガイドC,Cを配置し、両案内ガイドC,Cに沿って浮桟橋Aの左右のスライド部a,aをスライドさせ得るようにしてある。このようにすることによって、左右2本の案内ガイドC,Cに沿って浮桟橋Aをスライドさせることができる。
左右2本の案内ガイドC,Cに沿って浮桟橋Aの左右のスライド部a,aをスライドさせ得るようにするには、例えば、図8に示すように、左右のスライド部a,aに各案内ガイドCを囲むように3つのローラ1,1を配置し、各ローラ1,1が案内ガイドCに沿って転動するようにすれば良い。このようにすることにより、左右2本の案内ガイドC,Cに沿って浮桟橋Aをスライドさせることができる。
そして、図1に示すように、前記スライド部aを端部に有する浮桟橋Aの左右2つの取付部材2,2を、左右2本の案内ガイドC,Cに跨る方向に配置し、しかも、左右2つの取付部材2,2と浮桟橋Aのデッキa’とを左右それぞれ3つづつのヒンジ3,3で連結する。なお、デッキa’の上面は、図1に示すように、パンチングメタルその他の材料からなるものを張りめぐらせてある。図1では、その一部のみを表わし、その下側に位置するものを点線で示してある。
また、左右2つの取付部材2,2間には踊場a”を設け、この踊場a”と浮桟橋Aのデッキa’とを左右一対のヒンジ3’,3’で連結する。この踊場a”は陸上(各図の左側)から水中にわたって延設されている1つの階段D(後で詳述する)の真上に位置するようになっている。
一方、デッキa’の下方には、左右2本の案内ガイドC,Cに平行の浮桟橋支承用のローラ4,4が所定の間隔を置いて取り付けられている。このローラ4,4は陸上から水中にわたって岸Bの斜面に設けられている左右の法面b,bにそれぞれ接するようにしてある。
この場合において、浮桟橋Aの浮心、すなわち、浮力の作用点を陸側(各図の左側)にずらすことによって、沖側へ回転する方向のモーメントが浮桟橋Aに絶えず作用するように考慮してある。このようにすると、浮桟橋支承用のローラ4,4が絶えず前記法面b,bに接して絶えず着底状態となるから、浮桟橋Aの安定性が良い。
なぜならば、浮桟橋Aの浮心、すなわち、浮力の作用点を陸側(各図の左側)にずらすことによって、沖側へ回転する方向(図6(b)の矢印方向)のモーメントが浮桟橋Aに絶えず作用するようにしてあると、それ以上の上載荷重が作用しない限り浮桟橋支承用のローラ4,4は常に前記法面b,bに接してその面から離れないからである。そして、この場合には、上載荷重を全ての浮力体5,5、6、7で受けることになり、沈み込む量s(図6(b)参照)は小さい。
岸Bの斜面には、前記案内ガイドC,Cと平行であって両案内ガイドC,Cから均等な距離だけ内側に寄ったところに、1本の階段Dが陸上(各図の左側)から水中にわたって延設されており、前記法面b,bは、この1本の階段Dの両外側に(1つの階段Dに対して、図1の上側と下側とに)斜面状に設けられている。浮桟橋支承用のローラ4,4が転がる法面b,bは、コンクリート、モルタル等で極力平坦にすることが望ましい。
なお、各図において、図面符号dは階段Dの左右両側に設けられている手すりであり、この手すりd,dと前記案内ガイドC,Cとは互いに平行である。また、前記案内ガイドC,Cは前記法面b,bから立設されている複数本の支柱c,cで支えられている。
一方、デッキa’の下面の四隅には平面的に見て同じ大きさ(但し、側面から見ると、図2の左側に現れる方が右側に現れるもののほぼ倍となる体積に相当する大きさ)の浮力体5,5が、また、図1の左側に位置する2つの浮力体5,5の間(デッキa’の陸側)には、平面的に見て前記浮力体5と同じ大きさの浮力体6が、さらに、この浮力体6と対向する位置には、平面的に見て浮力体5,6よりも大きい浮力体7がそれぞれ取り付けられている。
これら6つの浮力体5,5、6、7による全体の浮力が、浮桟橋Aにバランス良く作用する。これら6つの浮力体5,5、6、7のうち、図7において鎖線で示す水中における全容積と、浮桟橋Aの自重ならびに浮桟橋Aに作用する上載荷重の和とが同じになれば、浮桟橋Aは常に水平に保たれることになる。
そして、作用するモーメントが図7のE×e>F×fとならない限り、浮桟橋Aは同図の点P1における左右2つの点(スライド部a,aが左右2本の案内ガイドC,Cと係合する点)、ならびに、点P2における左右2つの点(浮桟橋支承用のローラ4、4が左右の法面b,bに接する点)の4点で、常に水平に固定された状態にある。
使用時において、人などがデッキa’側に乗ることにより浮桟橋Aに上載荷重が作用すると、従来の場合には、図3(a)に示すように浮桟橋Aが傾いてその復元力で安定性が確保されるのに対して、ここに例示する場合には、左右2本の案内ガイドC,Cと係合する浮桟橋Aのスライド部a,aと前記法面b,bに接している浮桟橋支承用のローラ4,4の4点で1つの浮桟橋Aを支えているため、安定性が良く、しかも、前記浮力体5,5、6、7による全体の浮力で前記上載荷重を受けることができる。
また、左右2本の案内ガイドC,Cに沿ってスライドさせ得る浮桟橋Aのスライド部a,aとは別に、浮桟橋支承用のローラ4,4により浮桟橋Aを下から支えているので、浮桟橋Aの水平状態が確保され、人などが乗ることにより浮桟橋Aに上載荷重が作用しても、浮桟橋Aは図3(b)に示すように水平に沈むだけで傾くことがないため、スライド部a,aがこじられることがなく、確実なスライド機能を保持できる。
これに対して、浮桟橋支承用のローラが設けられていない場合には、浮桟橋A’に上載荷重が作用すると、浮桟橋A’は図3(a)に示すように傾いてスライド部がこじられるから、案内ガイドCに沿って浮桟橋A’をスライドさせることができない。
なお、浮桟橋の浮心、すなわち、浮力の作用点が水側(図6の右側)にある場合において、人などが踊場a”側に乗ることにより浮桟橋支承用のローラ4,4より陸側に上載荷重が作用した場合には、図6(a)に示すように、浮桟橋Aは陸側(図6の左側)が沈み込んで傾き、逆に、沖側が浮き上がる。この場合には、上載荷重を陸側に位置する3つの浮力体5,5、6で受けることになるため、沈み込む量S(図6(a)参照)は大きくなる。
これに対して、浮桟橋Aの浮心、すなわち、浮力の作用点を陸側(各図の左側)にずらすことによって、沖側へ回転する方向(図6(b)の矢印方向)のモーメントが浮桟橋Aに絶えず作用するようにしてあると、それ以上の上載荷重が作用しない限り浮桟橋支承用のローラ4,4は常に前記法面b,bに接してその面から離れることはない。そして、この場合には、上載荷重を全ての浮力体5,5、6、7で受けることになり、沈み込む量s(図6(b)参照)は小さい。
一方、前記スライド部a,aを含む左右2つの取付部材2,2と浮桟橋Aのデッキa’とが左右それぞれ3つづつのヒンジ3,3で、また、左右2つの取付部材2,2間に位置する踊場a”と浮桟橋Aのデッキa’とが左右一対のヒンジ3’,3’で連結されている。
従って、スライド部a,aに流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇しても、図4(b)に示すように、前記ヒンジ部分3,3及び3’,3’でいずれも折れ曲がり、スライド部a,aに曲げモーメントが作用しないから、スライド部a,aが引っ掛かった場合における浮桟橋Aの損壊を回避できる。
これに対して、従来の場合には、スライド部分に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇すると、水位上昇時における浮力により、図5(a)に示すように浮桟橋A’が持ち上げられ、スライド部や浮桟橋A’の一部に無理な力が掛かり、いずれかの部分が破損する。
また、ここに例示する支承型浮桟橋においては、左右2本の案内ガイドC,Cに沿ってスライドさせ得る浮桟橋Aのスライド部a,aとは別に、左右2つの浮桟橋支承用のローラ4,4により1つの浮桟橋Aを下から支えているので、水位下降時にスライド部a,aが引っ掛かったとしても、浮桟橋Aは図5(b)に示すように水平状態を保ち、スライド部a,aに曲げモーメントが作用しないから、スライド部a,aの損壊を回避できる。これに対して、浮桟橋支承用のローラが設けられていない場合には、水位下降時における浮桟橋A’の自重により、図5(a)に示すように浮桟橋A’のスライド部や浮桟橋A’の一部に無理な力が掛かり、いずれかの部分が破損する。
浮桟橋支承用のローラ4,4として、ここではタイヤ形式のものが用いられている。タイヤ形式のローラ4,4を用いると、前記法面b,bに不整があったとしても、弾力性を有するローラ4,4が引っ掛かることがなく、左右2本の案内ガイドC,Cに沿って浮桟橋Aをスムーズにスライドさせることができる。
ここには、本発明による支承型浮桟橋をダム湖における管理船舶の発着場に応用した場合の一例を例示したが、水位の変化が不規則で、水位差も大きい他の場所で使用しても極めて有効なものであり、急激な水位の変動にも十分追従させることができる。
本発明による支承型浮桟橋をダム湖における管理船舶の発着場に応用した場合の使用状態を示す平面図である。 図1の側面図である。 人などが乗ることにより浮桟橋に上載荷重が作用したときの状態を対比するための側面図で、(a)は従来の浮桟橋が傾いて安定していない状態を、(b)は本発明による支承型浮桟橋が安定している状態を示す。 スライド部分に流木、塵芥その他のものが挟まったままで水位が上昇したときの状態を対比するための側面図で、(a)は従来の浮桟橋のスライド部分や浮桟橋の一部が損壊する状態を、(b)は本発明による支承型浮桟橋のスライド部分の損壊を回避できる状態を示す。 水位下降時にスライド部分が引っ掛かったときの状態を対比するための側面図で、(a)は従来の浮桟橋のスライド部分や浮桟橋の一部が損壊する状態を、(b)は本発明による支承型浮桟橋のスライド部分の損壊を回避できる状態を示す。 浮桟橋支承用のローラより陸側に上載荷重が作用した場合の浮桟橋の傾き状態を対比するための側面図で、(a)は浮桟橋の浮心、すなわち、浮力の作用点が水側にある場合を、(b)は浮桟橋の浮心、すなわち、浮力の作用点が陸側にある場合を示す。 本発明による支承型浮桟橋が水平に固定される様子を説明するための側面図である。 左右2本の案内ガイドに沿って浮桟橋の左右のスライド部をスライドさせ得るようにするための一例を示す概略図である。
符号の説明
1…ローラ、2…取付部材、3,3’…ヒンジ、4…浮桟橋支承用のローラ、5,6,7…浮力体、A…浮桟橋、a…スライド部、a’…デッキ、a”…踊場、B…岸、b…法面、C…案内ガイド、D…階段、d…手すり。

Claims (3)

  1. 案内ガイドに沿ってスライドさせ得るスライド部と、陸上から水中にわたって岸の斜面に設けられている法面に接する浮桟橋支承用のローラと、浮桟橋のデッキの下面の四隅に、平面的に見て同じ大きさで、側面から見ると陸側に現れる方が沖側に現れるものより大きい浮力体を、また、陸側に位置する前記2つの大きい浮力体間に、平面的に見てそれらと同じ大きさの浮力体を、さらに、この浮力体と対向する位置であって沖側に現れる前記2つの浮力体間に、平面的に見て前記5つの浮力体よりも大きい浮力体を備えていることを特徴とする支承型浮桟橋。
  2. 浮桟橋支承用のローラをタイヤ形式にしたことを特徴とする請求項1記載の支承型浮桟橋。
  3. 案内ガイドに沿ってスライドさせ得る浮桟橋のスライド部の上部に、ヒンジを設けたことを特徴とする請求項1記載の支承型浮桟橋。
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