JP4221182B2 - 浮体構造物係留装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浮き桟橋や防災バージ、浮き消波提などの浮体構造物の係留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浮き桟橋や浮き消波提、防災バージ(移動を兼ねた浮き桟橋)クラスの浮体構造物は、容積からして波に対して揺れやすいが、動きを制限する係留装置を配置すると過剰となる可能性が高く、通常、浮体の動揺を許容する係留装置を採用することが多い。こういった沿岸域における浮体の係留装置としては、図14に示したように、海底から立設した足に設けた係留部材にゴム式のフェンダーなどの防舷材を介して浮体構造物を係留するドルフィンフェンダー係留、図15に示したように、海底に入れたアンカーポイントに固定したチェーンを用いたチェーン係留などが一般的に用いられている。
【0003】
このうち図14に示したドルフィンフェンダー係留は、比較的浅い海における係留に適しており、(A)、(B)に示したように、海上に浮かべた浮き桟橋や浮き消波提、防災バージなどの浮体構造物1と岸壁などの剛構造物2との間にゴム式のフェンダーなどの防舷材120を設け、かつ、剛構造物2とは反対側に海底から足126を立設し、ゴム式のフェンダーなどの防舷材121を介して浮体の動きを制限するように係留部材122を設けて係留した方式と、(C)のように、浮体構造物1の四隅に切れ込みを設け、その切れ込みのそれぞれにフェンダー123、124を2方に設けた係留部材125を海中から立設した足で固定した方式などがある。
【0004】
また、図15に示したチェーン係留は比較的深い海における係留に適しており、海底に入れた図示していないアンカーポイントにチェーン131、132を固定し、このチェーンで浮体構造物1を係留したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図14に示したドルフィンフェンダー係留は、一回セットしたら切り離すことができず、かなり大がかりになると共にドルフィンの建設費とフェンダーが高価であり、高コストになる。そのためドルフィンフェンダーの数を減らすため、特開平10−183576号公報、特開平11−350457号公報に示されているように、単一のドルフィンフェンダーで、浮体構造物が離反する方向と接舷する方向の両方向の係留を行えるようにして、ドルフィンフェンダーを浮体構造物の一側面のみに設ければよいようにした方法が提案されている。
【0006】
またチェーン係留は、岸壁の近くは水深が浅くて長さが充分にとれないことが多く、この場合は呼び径を太くする必要がある。また、水深が深い場合でも長いチェーンが必要となって高コストになり、そのため、小型の浮体構造物の場合はコストの半分程度が係留装置に費やされることもある。さらに水深が浅い場合のチェーン係留は、浮体構造物1の小さな運動で図16の線140に示すようにチェーンの張力が急激に立ち上がり、すぐに破断限界に達してしまう。すなわちこの図16においてx軸は浮体構造物1の変位量であり、y軸はチェーン131、132が受ける張力で、変位量が小さいときはチェーン131、132が受ける張力も小さいが、変位量が増加すると張力が急激に上昇する。
【0007】
そのため図17のように、浮体構造物1の一方に切れ込みを設けてフェンダー151を有する係留部材150を設置し、一方にチェーン152を接続してドルフィンフェンダー方式とチェーン方式を合体した方式が考えられた。しかしこの方式も、図18の線160に示したように、フェンダー部151は急激な係留力増加に対してきわめて大きな荷重に耐えられるが、線161に示したチェーン部152は、緩やかに立ち上がってチェーンが張った後は急激に立ち上がり、限界に達してしまう。そのためフェンダー部151方向に変位したときは小さな変位でも大きなポテンシャルエネルギーが蓄えられ、それを放出するため逆に大きく振れて変位し、チェーン部152は急激に立ち上がる変位が生じてチェーンの破断が生じることがあった。
【0008】
そのため、このようなドルフィンフェンダー方式とチェーン方式を組み合わせた非対称の係留は、せっかく一方では大きな変位に耐えられるドルフィンフェンダーを設けても、チェーン方式が大きな変位に耐えらず、弱いチェーンの方の限界で限界が決まってトータルで見ると大きな効果が得られず、効率が悪い。
【0009】
上述の事情に鑑み本発明は、限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置を提供することが課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、三角形状の係留部材の一頂点を浮体の浮沈と風波による左右の揺動に応じて3軸方向に回動できるよう構成すると共に、他の二頂点を浮体の浮沈に合わせて上下に回動できるよう構成し、係留部材の一頂点を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に、他の二頂点を他方の構造物に固定して係留した。そして、波による浮体構造物の浮沈は二頂点の上下回動で、横波や風による浮体の横方向移動は一頂点の3軸方向回動で対応できるようにし、チェーンやフェンダー、ドルフィンなどで浮体の左右揺動を緩やかに制限して全ての方向に対して対称の係留とした。
【0011】
そのため本発明においては、請求項1に記載したように、岸壁などの剛構造物に浮体構造物を係留する浮体構造物係留装置であって、三角形状の係留部材の一頂点を3軸方向に回動可能に、他の二頂点を上下に回動可能に構成し、前記一頂点を前記岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定し、他の二頂点を他側の構造物に固定し、前記係留部材を長方形状の前記浮体構造物の一方の短辺側の中央部に一箇所設けるとともに、該係留部材に板部材を一体にとりつけ、該板部材に浮体構造物の左右方向回動を制限する防舷材を付加したことを特徴とする。
【0012】
このように係留部材を三角形状とすることにより、波や風による浮体構造物への横方向の力は係留部材を構成する三角形の2辺で係留部材側が押さえ、逆側がゆっくりと回動と傾斜しようとするが、その回動と傾斜は一頂点における3軸方向回動機構でフリーに動くことができる。また、浮体構造物の潮位の変化や波による浮沈で生じる上下動は、係留部材の二頂点における上下回動可能機構と一頂点における上下方向回動機構でフリーに動くことができ、浮体構造物がゆっくりと回動することで限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置を提供することができる。
【0013】
(削除)
【0014】
(削除)
【0015】
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【0016】
(削除)
【0017】
(削除)
【0018】
(削除)
【0019】
(削除)
【0020】
そして、三角形状の係留部材に板部材を一体にとりつけ、該板部材に浮体構造物の左右方向回動を制限する防舷材を付加したことで、潮位の変化で浮体構造物が浮沈しても、フェンダーが当接する浮体構造物、または岸壁などの剛構造物の位置は常時一定となり、通常フェンダーが当接する位置はステンレスや樹脂などで滑りやすく、かつ、錆びないもので作る必要があるが、前述のように当接位置が一定だとその範囲を小さくでき、安価に構成することが可能となる。
【0021】
(削除)
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0023】
図1は本発明における浮体係留装置の第1参考例の概略図、図2から図4は係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定する部分の回動機構の一例を示した図、図5から図13は本発明における浮体係留装置のその他の参考例および実施例概略図である。
【0024】
図中同一構成要素には全て同じ番号を付し、1は浮体構造物、2は岸壁などの剛構造物、3は三角形状の係留部材を構成する鋼管などで構成したリンク、4は三角形状の係留部材の二頂点における浮体構造物1、または岸壁などの剛構造物2への固定機構で、これは図2に示したように上下に回動可能に構成されている。5は三角形状の係留部材の一頂点における浮体構造物1、または岸壁などの剛構造物2への固定機構で、これは図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成されている。6は係留索、ワイヤーロープや繊維索等の係留索、7及び8は三角形状の係留部材を構成する板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)、9は海面、10は風波などによる左右の揺動方向を示したもの、11、12、13は波による上下動による動きを示したものである。
【0025】
図2において、20は軸受、21はピン、22はヒンジ構造部、図3、図4において30は軸受け、31、34、38、46は回動方向を示す矢印、32は軸、33はピン、35は軸、36は軸受け、37は三角形状ヨークの一頂点部、40は枠体、41はピン、42は第2の枠体、43はピン、44は軸受け、45は軸、図5から図13において、50はウェイト、60、61、62、63はドルフィンフェンダーなどや防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンなど、65、66、67はドルフィンなどの杭式構造物やケーソン、68、69は杭、70、71はフェンダーなどの防舷材やエラストマー(ゴムのように弾性に富む高分子材料、合成ゴムなど)、80、81はドルフィンフェンダー、90、91は板部材、92、93はヨーク、100は船、101、102、110、111はチェーン、ワイヤーロープや繊維索等の係留索、103、104はウェイト、105、106はシンカーである。
【0026】
図1は本発明における浮体係留装置の第1参考例の概略図であり、(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。
【0027】
本発明においては、岸壁などの剛構造物2、及び浮体構造物1に、三角形状の係留部材3、7、8における二頂点4、一頂点5を固定して係留し、かつ、浮体構造物1の岸壁などの剛構造物2に対面する面の係留部材3、または7、もしくは8の両側を緩やかな係留となる部材で浮体構造物1の動きを制限するようにしたもので、この図1の例ではこの部材として重量のある係留索6を用いている。そして上下に回動可能に構成した二頂点4は、図2に示したように、岸壁や浮体などの構造物2、1に固定した軸受20に通したピン21により、ヒンジ構造部22が回動可能になっている。
【0028】
また、上下左右の3軸方向に回動可能とした一頂点5は、図4のようなジンバル機構を用いれば良く、図3はその具体的な構造を示したものである。ジンバル機構は図4のように、枠体40内部にピン41を設けて第2の枠体42を回動可能に取り付け、さらに前記第2の枠体42にピン43を植立して軸受け44を回動可能に保持し、その軸受け44で軸45を回転可能に保持したものである。このように構成することで軸45は、軸受け44の内部で(B)の矢印46のように回転でき、そして軸45を保持した軸受け44は、ピン43によってこの(B)における図上左右方向に回転でき、さらに第2の枠体42はピン41によって同じく(B)における図上上下方向に回転できる。
【0029】
そしてこのジンバル機構を応用した実際の3軸方向回動機構は、図3に示したように、ベアリングなどを内蔵して岸壁や浮体などの構造物2、または1に固定した軸受け30により矢印31方向に回転可能にした軸32、ピン33で矢印34方向に回転可能とした軸35、その軸35を保持してこの軸35の周りで矢印38方向に回動可能にした軸受け36、その軸受け36を保持する三角形状ヨークの一頂点部37などで構成されている。この図3に示した各構成要素を図4に示した構成要素と対比させると、図4における枠体40は一頂点部37、枠体40内部のピン41は軸受け36、第2の枠体42は軸35、第2の枠体42に植立したピン43はピン33、軸受け44は軸32、軸受け44で回転可能に保持した軸45はベアリングなどを内蔵して岸壁や浮体などの剛構造物1、または2に固定した軸受け30に相当する。
【0030】
そのため三角形状ヨークの一頂点部37は、軸受け36で矢印38方向に回転でき、ピン33で矢印34方向に、そして軸受け30で矢印32方向に回転でき、波や風がどのような方向から来ても3軸方向に自由に動くことができる。
【0031】
このように構成した係留装置で浮体構造物1を係留すると、図1(B)のように浮体構造物1が矢印11のように浮沈した場合、固定機構5の図3に示した軸受け36によってリンク3が矢印13のように回動でき、また固定機構4の図2に示したピン21によって同じようにリンク3が矢印12のように回動できるから、浮体構造物1は自由に上下動できる。そして波や風によって浮体構造物1が横からの力を受けた場合は、リンク3、またはヨーク7、8の存在によって浮体構造物1の係留装置側は動かず、その力は浮体構造物1を傾斜させる方向と係留装置とは反対側に作用し、浮体構造物1を傾斜させると共に図1(A)における矢印10の方向に動かせるように働く。そしてこの動作も図3における軸32、35によって前記したように自由に行われ、かつ、係留索6の存在によってこの矢印10方向の動きはゆっくりとしたものとなり、急激に前記係留索6の限界条件に達することがなくなる。
【0032】
なお、三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の(A)においても、一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定するようにしても良いことはもちろんである。
【0033】
図5は、本発明の浮体係留装置における第2の参考例の概略図であり、第1の参考例の浮体構造物1における係留部材となるリンク3、またはヨーク7、もしくは8の両側に設けた係留索6にウェイト50を取り付けたものである。図1に示した第1の参考例における浮体構造物1として例えば浮き桟橋などに適用した場合、係留索6だけでは船が接岸したときの荷重でこの浮き桟橋が動いてしまう恐れがあるが、本参考例ではこれを防止するために、前記ウェイト50を取り付けている。これにより、前記図16に示した係留索6の受ける張力立ち上がりが点線141に示したように緩やかになり、それだけ浮き桟橋が動くのを防ぐことができる。
【0034】
この図5において、図1と同様(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。
【0035】
図6は、本発明の浮体係留装置における第3の参考例の概略図であり、第1の参考例における浮体構造物1の係留部材となるリンク3、またはヨーク7、もしくは8の両側に設けた係留索6の代わりに、防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン60、61(A、B、C)、または係留部材のリンク3、または7、もしくは8とは反対側に同じく防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン62、63(D)を設けたものである。これは、図1に示した第1の参考例における浮体構造物1が水深の浅い海底に設けられた場合など、係留索6が海底に着いてしまって用をなさない場合に有効であり、浅い海では防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン62、63の設置も容易である。また、浮体構造物1として第2参考例で説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることができる。
【0036】
この図6において、図1と同様(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。
【0037】
図7は本発明の浮体係留装置における第4の参考例の概略図であり、浮体構造物1における係留部材3、または7、もしくは8を取り付ける位置に、これら係留部材3、または7、もしくは8の動作範囲を邪魔しないよう切れ込み72を設け、固定機構4、または5を浮体構造物1の奥側に設けて浮体構造物1と岸壁などの剛構造物2を近づけると共に、第1の参考例における浮体構造物1の係留部材3、または7、もしくは8の両側に設けた浮体構造物1の動きを制限する緩やかな係留部材の係留索6の代わりに、防舷材70、71を設けたものである。
【0038】
このようにすることにより、図6に示した第3の参考例のように高価なドルフィンフェンダーを設けずともすみ、しかも第3の参考例における効果、すなわち浮体構造物1として第2参考例で説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることのできる係留装置とすることができる。
【0039】
なおこの図7において、図1と同様(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。
【0040】
図8は本発明の浮体係留装置における第5の参考例の概略図であり、係留部材3、または7、もしくは8を岸壁などの剛構造物2に取り付ける位置を浮体構造物1に対して奥側にし、浮体構造物1と岸壁などの剛構造物2を近づけると共に、これら係留部材3、または7、もしくは8の固定機構4、または5を、浮体構造物1の浮沈で係留部材3、または7、もしくは8が岸壁などの剛構造物2と当たらないよう高く構成したものである。そしてさらに第4の参考例と同様、浮体構造物1の係留部材3、または7、もしくは8の両側に設けた浮体構造物1の動きを制限する緩やかな係留部材の係留索6の代わりに、防舷材70、71(A、B、C)、または防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を設けている。
【0041】
このようにすることにより、防舷材70、71(A、B、C)を設けた場合は図6に示した第3の参考例のような高価な防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンなどを設けずともすみ、しかも第3の参考例における効果、すなわち浮体構造物1として第2参考例で説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることのできる係留装置とすることができる。また(D)のように防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を設けた場合は、浮体構造物1の揺動をさらに制限することができ、船などの接岸がより安全に行えるようになる。
【0042】
なおこの図8において、図1と同様(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。なお以上説明した図7、図8において、図7の(A)から(D)、及び図8の(A)から(C)では防舷材70、71を用い、図8の(D)で防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を用いるように示したが、それぞれ図7の(A)から(D)、及び図8の(A)から(C)において防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンを、図8の(D)において防舷材を用いるよう構成しても良いことはもちろんである。
【0043】
図9は本発明の浮体係留装置における第1の実施例の概略図であり、図1に示した第1の参考例における係留部材7、または8のヨークの代わりに、90、91で示したような板部材を一体として取り付けたヨーク92、93を用い、かつ、板部材90、91に防舷材94、95、96、97を取り付けたものである。このようにすることにより、潮位の変化で浮体構造物1が浮沈しても、防舷材94、95、96、97が当接する浮体構造物1、または岸壁などの剛構造物2の位置は常時一定となる。通常防舷材が当接する位置は、ステンレスや樹脂などで滑りやすく、かつ、錆びないもので作る必要があるが、前述のように当接位置が一定だとその範囲を小さくでき、図6、図7、図8に示した第3から5の参考例における防舷材のように当接する範囲が広い場合に比べ、安価に構成することができる。
【0044】
しかも、第3の参考例における効果、すなわち浮体構造物1として第2参考例で説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることのできる係留装置とすることができる。
【0045】
図10、図11、図12は本発明の浮体係留装置における第6の参考例の概略図であり、第1の参考例における浮体構造物1の係留部材3、または7、もしくは8の両側に設けた係留索6を、岸壁などの剛構造物2と反対側に係留索101、102(図10、図12、及び図11の(A)、(B)、(C))、110、111(図11の(D))として設け、さらに図10の参考例では岸壁などの剛構造物2側に防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン60、61を設けたもの、図12においては係留索101、102にウェイト103、104、シンカー105、106を設けたものである。すなわち、図10に示した参考例では、図1に示した第1の参考例における浮体構造物1の岸壁などの剛構造物2側の水深が浅く、沖側が深い場合に有効であり、浅い海では防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン60、61の設置も容易である。また、図11に示した参考例では、防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンを設けるのに不適当な水深の深い海の場合に有効である。さらに図12に示した参考例では、係留索101、102、ウェイト103、104、シンカー105、106を付加することでより動きをゆるやかにすることができる。このようにすることにより、浮体構造物1として第2参考例で説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、船100が強い接岸力で接岸しても充分耐えることができる。
【0046】
なおこの図11において、図1と同様(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例である。
【0047】
図13は、本発明の浮体係留装置における第7の参考例の概略図であり、前記図6に示した第3の参考例における岸壁2がヨーク(Yoke、くびき)7、8から受ける力に耐えられない場合や、周辺海域の特性上岸壁付近に浮体が係留できない場合、海中に杭68、69で支持されたコンクリートブロックで作った杭式構造物、ケーソン65、66、67、または杭68、69のみを据え付け、その頂部にヨーク(Yoke、くびき)7、8を取り付けると共に杭式構造物、ケーソン60、61を設けたものである。
【0048】
このようにすることにより、浮体の係留に設置海域の制限を受けずにすみ、多様な浮体の用途に対応することができる。また図6における第3の参考例で説明したように、図1に示した第1の参考例における浮体構造物1が水深の浅い海底に設けられた場合など、係留索6が海底に着いてしまって用をなさない場合にも有効であり、浅い海では杭式構造物、ケーソン62、63の設置も容易である。
【0049】
この図13において、図6と同様(A)、(B)は係留部材を板材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図で、(C)はその側面図、(D)は杭式構造物、ケーソン66、67と浮体1をヨーク7で接続したときの斜視図であり、(A)は三角形状の図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点5を杭式構造物、ケーソン65へ、図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂点4を浮体構造物1に固定した例で、(B)は逆に一頂点3を浮体構造物1に、二頂点4を杭式構造物、ケーソン65に固定した例である。
【0050】
なお以上の図1、5、6、7、8、10、11における説明では、三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合の(A)、(B)において、一頂点を浮体構造物1へ、二頂点を岸壁などの剛構造物2へ固定する場合を説明したが、これは(C)、(D)のように一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定するようにしても良いことはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項1に記載した本発明によれば、係留部材を三角形状とすることにより、波や風による浮体構造物への横方向の力は係留部材を構成する三角形の2辺で係留部材側が押さえられ、逆側がゆっくりと回動と傾斜しようとするが、その回動と傾斜は一頂点における3軸方向回動機構でフリーに動くことができる。また、浮体構造物の潮位の変化や波による浮沈で生じる上下動は、係留部材の二頂点における上下回動可能機構と一頂点における上下方向回動機構でフリーに動くことができ、浮体構造物がゆっくりと回動することで限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置を提供することができる。
【0052】
さらに本発明によれば、三角形状の係留部材に板部材を一体にとりつけ、該板部材に浮体構造物の左右方向回動を制限する防舷材を付加したことで、潮位の変化で浮体構造物が浮沈しても、フェンダーが当接する浮体構造物、または岸壁などの剛構造物の位置は常時一定となり、通常フェンダーが当接する位置はステンレスや樹脂などで滑りやすく、かつ、錆びないもので作る必要があるが、前述のように当接位置が一定だとその範囲を小さくでき、安価に構成することが可能となる。
【0053】
(削除)
【0054】
(削除)
【0055】
(削除)
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における浮体構造物係留装置の第1参考例の概略図である。
【図2】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定する部分の上下回動機構の一例を示した図である。
【図3】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定する部分の上下左右回動機構の一例を示した図である。
【図4】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定する部分の上下左右回動機構の一例を示した図である。
【図5】 本発明における浮体構造物係留装置の第2参考例の概略図である。
【図6】 本発明における浮体構造物係留装置の第3参考例の概略図である。
【図7】 本発明における浮体構造物係留装置の第4参考例の概略図である。
【図8】 本発明における浮体構造物係留装置の第5参考例の概略図である。
【図9】 本発明における浮体構造物係留装置の第1実施例の概略図である。
【図10】 本発明における浮体構造物係留装置の第6参考例の概略図である。
【図11】 本発明における浮体構造物係留装置の第6参考例の概略図である。
【図12】 本発明における浮体構造物係留装置の第6参考例の概略図である。
【図13】 本発明における浮体構造物係留装置の第7参考例の概略図である。
【図14】 従来のドルフィンフェンダー係留を説明するための図である。
【図15】 従来のチェーン係留を説明するための図である。
【図16】 チェーン係留における浮体の変位量とチェーンが受ける張力の関係を示したグラフである。
【図17】 ドルフィンフェンダー係留とチェーン係留を合体した方式を示した図である。
【図18】 ドルフィンフェンダー係留とチェーン係留を合体した方式における浮体の変位量とフェンダー、及びチェーンが受ける係留力の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 浮体構造物
2 岸壁などの剛構造物
3 リンク
4、5 固定機構
6 チェーン
7、8 ヨーク
9 海面
10 左右の揺動方向
11、12、13 波による上下動
50 ウェイト
60、61、62、63 防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン
70、71 フェンダー
72 切れ込み
80、81 ドルフィンフェンダー
90、91 板部材
Claims (1)
- 岸壁などの剛構造物に浮体構造物を係留する浮体構造物係留装置であって、
三角形状の係留部材の一頂点を3軸方向に回動可能に、他の二頂点を上下に回動可能に構成し、前記一頂点を前記岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定し、他の二頂点を他側の構造物に固定し、前記係留部材を長方形状の前記浮体構造物の一方の短辺側の中央部に一箇所設けるとともに、該係留部材に板部材を一体にとりつけ、該板部材に浮体構造物の左右方向回動を制限する防舷材を付加したことを特徴とする浮体構造物係留装置。
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