JP2003237684A - 浮体構造物係留装置 - Google Patents

浮体構造物係留装置

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JP2003237684A JP2002034370A JP2002034370A JP2003237684A JP 2003237684 A JP2003237684 A JP 2003237684A JP 2002034370 A JP2002034370 A JP 2002034370A JP 2002034370 A JP2002034370 A JP 2002034370A JP 2003237684 A JP2003237684 A JP 2003237684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置
を提供することが課題である。 【解決手段】 三角形状の係留部材の一頂点を浮体の浮
沈と風波による左右の揺動に応じて上下左右の3軸方向
に回動できるよう構成すると共に、他の二頂点を浮体の
浮沈に合わせて上下に回動できるよう構成し、係留部材
の一頂点を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に、
他の二頂点を他方の構造物に固定して係留し、チェーン
やフェンダー、ドルフィンなどで浮体の左右揺動を緩や
かに制限して全ての方向に対して対称の係留としたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮き桟橋や防災バ
ージ、浮き消波提などの浮体構造物の係留装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】浮き桟橋や浮き消波提、防災バージ(移
動を兼ねた浮き桟橋)クラスの浮体構造物は、容積から
して波に対して揺れやすいが、動きを制限する係留装置
を配置すると過剰となる可能性が高く、通常、浮体の動
揺を許容する係留装置を採用することが多い。こういっ
た沿岸域における浮体の係留装置としては、図14に示
したように、海底から立設した足に設けた係留部材にゴ
ム式のフェンダーなどの防舷材を介して浮体構造物を係
留するドルフィンフェンダー係留、図15に示したよう
に、海底に入れたアンカーポイントに固定したチェーン
を用いたチェーン係留などが一般的に用いられている。
【0003】このうち図14に示したドルフィンフェン
ダー係留は、比較的浅い海における係留に適しており、
(A)、(B)に示したように、海上に浮かべた浮き桟
橋や浮き消波提、防災バージなどの浮体構造物1と岸壁
などの剛構造物2との間にゴム式のフェンダーなどの防
舷材120を設け、かつ、剛構造物2とは反対側に海底
から足126を立設し、ゴム式のフェンダーなどの防舷
材121を介して浮体の動きを制限するように係留部材
122を設けて係留した方式と、(C)のように、浮体
構造物1の四隅に切れ込みを設け、その切れ込みのそれ
ぞれにフェンダー123、124を2方に設けた係留部
材125を海中から立設した足で固定した方式などがあ
る。
【0004】また、図15に示したチェーン係留は比較
的深い海における係留に適しており、海底に入れた図示
していないアンカーポイントにチェーン131、132
を固定し、このチェーンで浮体構造物1を係留したもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図14に
示したドルフィンフェンダー係留は、一回セットしたら
切り離すことができず、かなり大がかりになると共にド
ルフィンの建設費とフェンダーが高価であり、高コスト
になる。そのためドルフィンフェンダーの数を減らすた
め、特開平10−183576号公報、特開平11−3
50457号公報に示されているように、単一のドルフ
ィンフェンダーで、浮体構造物が離反する方向と接舷す
る方向の両方向の係留を行えるようにして、ドルフィン
フェンダーを浮体構造物の一側面のみに設ければよいよ
うにした方法が提案されている。
【0006】またチェーン係留は、岸壁の近くは水深が
浅くて長さが充分にとれないことが多く、この場合は呼
び径を太くする必要がある。また、水深が深い場合でも
長いチェーンが必要となって高コストになり、そのた
め、小型の浮体構造物の場合はコストの半分程度が係留
装置に費やされることもある。さらに水深が浅い場合の
チェーン係留は、浮体構造物1の小さな運動で図16の
線140に示すようにチェーンの張力が急激に立ち上が
り、すぐに破断限界に達してしまう。すなわちこの図1
6においてx軸は浮体構造物1の変位量であり、y軸は
チェーン131、132が受ける張力で、変位量が小さ
いときはチェーン131、132が受ける張力も小さい
が、変位量が増加すると張力が急激に上昇する。
【0007】そのため図17のように、浮体構造物1の
一方に切れ込みを設けてフェンダー151を有する係留
部材150を設置し、一方にチェーン152を接続して
ドルフィンフェンダー方式とチェーン方式を合体した方
式が考えられた。しかしこの方式も、図18の線160
に示したように、フェンダー部151は急激な係留力増
加に対してきわめて大きな荷重に耐えられるが、線16
1に示したチェーン部152は、緩やかに立ち上がって
チェーンが張った後は急激に立ち上がり、限界に達して
しまう。そのためフェンダー部151方向に変位したと
きは小さな変位でも大きなポテンシャルエネルギーが蓄
えられ、それを放出するため逆に大きく振れて変位し、
チェーン部152は急激に立ち上がる変位が生じてチェ
ーンの破断が生じることがあった。
【0008】そのため、このようなドルフィンフェンダ
ー方式とチェーン方式を組み合わせた非対称の係留は、
せっかく一方では大きな変位に耐えらるドルフィンフェ
ンダーを設けても、チェーン方式が大きな変位に耐えら
ず、弱いチェーンの方の限界で限界が決まってトータル
で見ると大きな効果が得られず、効率が悪い。
【0009】上述の事情に鑑み本発明は、限界条件が高
く、安価で効率の良い係留装置を提供することが課題で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、三角形状の係留部材の一頂点を浮体
の浮沈と風波による左右の揺動に応じて3軸方向に回動
できるよう構成すると共に、他の二頂点を浮体の浮沈に
合わせて上下に回動できるよう構成し、係留部材の一頂
点を岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に、他の二
頂点を他方の構造物に固定して係留した。そして、波に
よる浮体構造物の浮沈は二頂点の上下回動で、横波や風
による浮体の横方向移動は一頂点の3軸方向回動で対応
できるようにし、チェーンやフェンダー、ドルフィンな
どで浮体の左右揺動を緩やかに制限して全ての方向に対
して対称の係留とした。
【0011】そのため本発明においては、請求項1に記
載したように、岸壁などの剛構造物に浮体構造物を係留
する浮体構造物係留装置であって、三角形状の係留部材
の一頂点を3軸方向に回動可能に、他の二頂点を上下に
回動可能に構成し、前記一頂点を前記岸壁などの剛構造
物、または浮体構造物に固定し、他の二頂点を他側の構
造物に固定したことを特徴とする。
【0012】このように係留部材を三角形状とすること
により、波や風による浮体構造物への横方向の力は係留
部材を構成する三角形の2辺で係留部材側が押さえ、逆
側がゆっくりと回動と傾斜しようとするが、その回動と
傾斜は一頂点における3軸方向回動機構でフリーに動く
ことができる。また、浮体構造物の潮位の変化や波によ
る浮沈で生じる上下動は、係留部材の二頂点における上
下回動可能機構と一頂点における上下方向回動機構でフ
リーに動くことができ、浮体構造物がゆっくりと回動す
ることで限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置を
提供することができる。
【0013】そしてこのように構成した浮体構造物は、
請求項2に記載したように、前記浮体構造物に、浮体構
造物の左右方向回動を制限する部材を設置したことを特
徴とする。
【0014】これにより、浮体構造物が受けた横方向の
力による回動は制限され、一定以上動かないようにでき
ると共に、元の状態への復帰も可能となる。
【0015】そしてこの浮体構造物の左右方向回動を制
限する部材は、請求項3乃至5に記載したように、前記
浮体構造物の左右方向回動を制限する部材が、浮体構造
物に設けた係留索であることを特徴とする。及び、前記
係留索にウェイトを付加したことを特徴とする。及び、
前記浮体構造物の左右方向回動を制限する部材が防舷材
を設けた杭式構造物、ケーソンなどであることを特徴と
する。
【0016】浮体構造物の左右方向回動を制限する部材
を係留索で構成した場合は、非常に安価に構成できると
共に、浮体構造物の左右揺動時は係留索によって元の位
置に戻るよう力が働き、浮体構造物が常に正常位置とな
る。そしてこの係留索にウェイトを付加すると、浮体構
造物が浮き桟橋の場合に船が接岸して荷重がかかって
も、簡単に動くことを防ぐことができる。またドルフィ
ンフェンダーで制限すれば、浮体構造物1より大きな船
が接岸しても充分耐えることができるようになる。
【0017】そして請求項6と7記載の発明は、前記三
角形状係留部材を浮体構造物へ固定する位置を岸壁など
の剛構造物に対して奥側とし、かつ、浮体構造物側に係
留部材の回動範囲を確保する凹部を設けたことを特徴と
する。及び、前記三角形状係留部材を岸壁などの剛構造
物へ固定する位置を浮体構造物に対して奥側とし、か
つ、係留部材を浮体構造物及び岸壁などの剛構造物へ固
定する機構の高さを、浮体構造物の浮沈に際して係留部
材が岸壁などの剛構造物、あるいは浮体構造物に接触し
ない高さとしたことを特徴とする。
【0018】このようにすることにより、浮体構造物と
岸壁などの剛構造物との距離を狭めることができ、さら
に請求項8に記載したように、前記浮体構造物に、浮体
構造物の左右方向回動を制限する防舷材を設置した構成
とすることで、高価なドルフィンフェンダーを用いるこ
となく、浮体構造物と岸壁などの剛構造物との間にフェ
ンダーを介在させて安価に浮体構造物の回動を制限する
ことができる。
【0019】そして三角形状の係留部材は、請求項9に
記載したように、前記三角形状の係留部材に板部材を一
体としてとりつけ、該板部材に浮体構造物の回動を制限
する防舷材を付加したことを特徴とする。
【0020】こうすることで、潮位の変化で浮体構造物
が浮沈しても、フェンダーが当接する浮体構造物、また
は岸壁などの剛構造物の位置は常時一定となり、通常フ
ェンダーが当接する位置はステンレスや樹脂などで滑り
やすく、かつ、錆びないもので作る必要があるが、前述
のように当接位置が一定だとその範囲を小さくでき、安
価に構成することが可能となる。
【0021】そして請求項10に記載したように、前記
三角形状係留部材の一頂点、または他の二頂点を海中に
設置した杭式構造物、ケーソンなどに固定し、他側の頂
点を浮体構造物に固定することにより、岸壁などの剛構
造物が三角形状係留部材受ける力に耐えられない場合
や、周辺海域の特性上岸壁付近に浮体が係留できない場
合でも、浮体の係留に設置海域の制限を受けずにすみ、
多様な浮体の用途に対応することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0023】図1は本発明における浮体係留装置の第1
実施例の概略図、図2から図4は係留部材を岸壁などの
剛構造物、または浮体構造物に固定する部分の回動機構
の一例を示した図、図5から図13は本発明における浮
体係留装置のその他の実施例概略図である。
【0024】図中同一構成要素には全て同じ番号を付
し、1は浮体構造物、2は岸壁などの剛構造物、3は三
角形状の係留部材を構成する鋼管などで構成したリン
ク、4は三角形状の係留部材の二頂点における浮体構造
物1、または岸壁などの剛構造物2への固定機構で、こ
れは図2に示したように上下に回動可能に構成されてい
る。5は三角形状の係留部材の一頂点における浮体構造
物1、または岸壁などの剛構造物2への固定機構で、こ
れは図3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方
向に回動可能に構成されている。6は係留索、ワイヤー
ロープや繊維索等の係留索、7及び8は三角形状の係留
部材を構成する板材などで構成したヨーク(Yoke、
くびき)、9は海面、10は風波などによる左右の揺動
方向を示したもの、11、12、13は波による上下動
による動きを示したものである。
【0025】図2において、20は軸受、21はピン、
22はヒンジ構造部、図3、図4において30は軸受
け、31、34、38、46は回動方向を示す矢印、3
2は軸、33はピン、35は軸、36は軸受け、37は
三角形状ヨークの一頂点部、40は枠体、41はピン、
42は第2の枠体、43はピン、44は軸受け、45は
軸、図5から図13において、50はウェイト、60、
61、62、63はドルフィンフェンダーなどや防舷材
を設けた杭式構造物、ケーソンなど、65、66、67
はドルフィンなどの杭式構造物やケーソン、68、69
は杭、70、71はフェンダーなどの防舷材やエラスト
マー(ゴムのように弾性に富む高分子材料、合成ゴムな
ど)、80、81はドルフィンフェンダー、90、91
は板部材、92、93はヨーク、100は船、101、
102、110、111はチェーン、ワイヤーロープや
繊維索等の係留索、103、104はウェイト、10
5、106はシンカーである。
【0026】図1は本発明における浮体係留装置の第1
実施例の概略図であり、(A)は三角形状の係留部材を
鋼管などのリンク3で構成した場合の上面図、(B)は
その側面図、(C)、(D)は三角形状の係留部材を板
材などで構成したヨーク(Yoke、くびき)とよばれ
る三角形の平面トラス構造7、8とした場合の上面図
で、(C)においては三角形状の係留部材の図2に示し
たように上下に回動可能に構成した二頂点を岸壁などの
剛構造物2へ、図3、及び図4に示したように上下、左
右の3軸方向に回動可能に構成した一頂点を浮体構造物
1に固定した例で、(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛
構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定した例であ
る。
【0027】本発明においては、岸壁などの剛構造物
2、及び浮体構造物1に、三角形状の係留部材3、7、
8における二頂点4、一頂点5を固定して係留し、か
つ、浮体構造物1の岸壁などの剛構造物2に対面する面
の係留部材3、または7、もしくは8の両側を緩やかな
係留となる部材で浮体構造物1の動きを制限するように
したもので、この図1の例ではこの部材として重量のあ
る係留索6を用いている。そして上下に回動可能に構成
した二頂点4は、図2に示したように、岸壁や浮体など
の構造物2、1に固定した軸受20に通したピン21に
より、ヒンジ構造部22が回動可能になっている。
【0028】また、上下左右の3軸方向に回動可能とし
た一頂点5は、図4のようなジンバル機構を用いれば良
く、図3はその具体的な構造を示したものである。ジン
バル機構は図4のように、枠体40内部にピン41を設
けて第2の枠体42を回動可能に取り付け、さらに前記
第2の枠体42にピン43を植立して軸受け44を回動
可能に保持し、その軸受け44で軸45を回転可能に保
持したものである。このように構成することで軸45
は、軸受け44の内部で(B)の矢印46のように回転
でき、そして軸45を保持した軸受け44は、ピン43
によってこの(B)における図上左右方向に回転でき、
さらに第2の枠体42はピン41によって同じく(B)
における図上上下方向に回転できる。
【0029】そしてこのジンバル機構を応用した実際の
3軸方向回動機構は、図3に示したように、ベアリング
などを内蔵して岸壁や浮体などの構造物2、または1に
固定した軸受け30により矢印31方向に回転可能にし
た軸32、ピン33で矢印34方向に回転可能とした軸
35、その軸35を保持してこの軸35の周りで矢印3
8方向に回動可能にした軸受け36、その軸受け36を
保持する三角形状ヨークの一頂点部37などで構成され
ている。この図3に示した各構成要素を図4に示した構
成要素と対比させると、図4における枠体40は一頂点
部37、枠体40内部のピン41は軸受け36、第2の
枠体42は軸35、第2の枠体42に植立したピン43
はピン33、軸受け44は軸32、軸受け44で回転可
能に保持した軸45はベアリングなどを内蔵して岸壁や
浮体などの剛構造物1、または2に固定した軸受け30
に相当する。
【0030】そのため三角形状ヨークの一頂点部37
は、軸受け36で矢印38方向に回転でき、ピン33で
矢印34方向に、そして軸受け30で矢印32方向に回
転でき、波や風がどのような方向から来ても3軸方向に
自由に動くことができる。
【0031】このように構成した係留装置で浮体構造物
1を係留すると、図1(B)のように浮体構造物1が矢
印11のように浮沈した場合、固定機構5の図3に示し
た軸受け36によってリンク3が矢印13のように回動
でき、また固定機構4の図2に示したピン21によって
同じようにリンク3が矢印12のように回動できるか
ら、浮体構造物1は自由に上下動できる。そして波や風
によって浮体構造物1が横からの力を受けた場合は、リ
ンク3、またはヨーク7、8の存在によって浮体構造物
1の係留装置側は動かず、その力は浮体構造物1を傾斜
させる方向と係留装置とは反対側に作用し、浮体構造物
1を傾斜させると共に図1(A)における矢印10の方
向に動かせるように働く。そしてこの動作も図3におけ
る軸32、35によって前記したように自由に行われ、
かつ、係留索6の存在によってこの矢印10方向の動き
はゆっくりとしたものとなり、急激に前記係留索6の限
界条件に達することがなくなる。
【0032】なお、三角形状の係留部材を鋼管などのリ
ンク3で構成した場合の(A)においても、一頂点を岸
壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1に固定す
るようにしても良いことはもちろんである。
【0033】図5は、本発明の浮体係留装置における第
2の実施例の概略図であり、第1の実施例の浮体構造物
1における係留部材となるリンク3、またはヨーク7、
もしくは8の両側に設けた係留索6にウェイト50を取
り付けたものである。図1に示した第1の実施例におけ
る浮体構造物1として例えば浮き桟橋などに適用した場
合、係留索6だけでは船が接岸したときの荷重でこの浮
き桟橋が動いてしまう恐れがあるが、本実施例ではこれ
を防止するために、前記ウェイト50を取り付けてい
る。これにより、前記図16に示した係留索6の受ける
張力立ち上がりが点線141に示したように緩やかにな
り、それだけ浮き桟橋が動くのを防ぐことができる。
【0034】この図5において、図1と同様(A)は三
角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合
の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角
形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yok
e、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8
とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係
留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した
二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示
したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した
一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一
頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1
に固定した例である。
【0035】図6は、本発明の浮体係留装置における第
3の実施例の概略図であり、第1の実施例における浮体
構造物1の係留部材となるリンク3、またはヨーク7、
もしくは8の両側に設けた係留索6の代わりに、防舷材
を設けた杭式構造物、ケーソン60、61(A、B、
C)、または係留部材のリンク3、または7、もしくは
8とは反対側に同じく防舷材を設けた杭式構造物、ケー
ソン62、63(D)を設けたものである。これは、図
1に示した第1の実施例における浮体構造物1が水深の
浅い海底に設けられた場合など、係留索6が海底に着い
てしまって用をなさない場合に有効であり、浅い海では
防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン62、63の設置
も容易である。また、浮体構造物1として第2実施例で
説明したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮
体構造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることが
できる。
【0036】この図6において、図1と同様(A)は三
角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した場合
の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は三角
形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yok
e、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8
とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の係
留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成した
二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に示
したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成した
一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に一
頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物1
に固定した例である。
【0037】図7は本発明の浮体係留装置における第4
の実施例の概略図であり、浮体構造物1における係留部
材3、または7、もしくは8を取り付ける位置に、これ
ら係留部材3、または7、もしくは8の動作範囲を邪魔
しないよう切れ込み72を設け、固定機構4、または5
を浮体構造物1の奥側に設けて浮体構造物1と岸壁など
の剛構造物2を近づけると共に、第1の実施例における
浮体構造物1の係留部材3、または7、もしくは8の両
側に設けた浮体構造物1の動きを制限する緩やかな係留
部材の係留索6の代わりに、防舷材70、71を設けた
ものである。
【0038】このようにすることにより、図6に示した
第3の実施例のように高価なドルフィンフェンダーを設
けずともすみ、しかも第3の実施例における効果、すな
わち浮体構造物1として第2実施例で説明したように例
えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大
きな船が接岸しても充分耐えることのできる係留装置と
することができる。
【0039】なおこの図7において、図1と同様(A)
は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した
場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は
三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yo
ke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、
8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の
係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成し
た二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に
示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成し
た一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に
一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物
1に固定した例である。
【0040】図8は本発明の浮体係留装置における第5
の実施例の概略図であり、係留部材3、または7、もし
くは8を岸壁などの剛構造物2に取り付ける位置を浮体
構造物1に対して奥側にし、浮体構造物1と岸壁などの
剛構造物2を近づけると共に、これら係留部材3、また
は7、もしくは8の固定機構4、または5を、浮体構造
物1の浮沈で係留部材3、または7、もしくは8が岸壁
などの剛構造物2と当たらないよう高く構成したもので
ある。そしてさらに第4の実施例と同様、浮体構造物1
の係留部材3、または7、もしくは8の両側に設けた浮
体構造物1の動きを制限する緩やかな係留部材の係留索
6の代わりに、防舷材70、71(A、B、C)、また
は防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を設
けている。
【0041】このようにすることにより、防舷材70、
71(A、B、C)を設けた場合は図6に示した第3の
実施例のような高価な防舷材を設けた杭式構造物、ケー
ソンなどを設けずともすみ、しかも第3の実施例におけ
る効果、すなわち浮体構造物1として第2実施例で説明
したように例えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構
造物1より大きな船が接岸しても充分耐えることのでき
る係留装置とすることができる。また(D)のように防
舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を設けた
場合は、浮体構造物1の揺動をさらに制限することがで
き、船などの接岸がより安全に行えるようになる。
【0042】なおこの図8において、図1と同様(A)
は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構成した
場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、(D)は
三角形状の係留部材を板材などで構成したヨーク(Yo
ke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、
8とした場合の上面図で、(C)においては三角形状の
係留部材の図2に示したように上下に回動可能に構成し
た二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及び図4に
示したように上下、左右の3軸方向に回動可能に構成し
た一頂点を浮体構造物1に固定した例で、(D)は逆に
一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮体構造物
1に固定した例である。なお以上説明した図7、図8に
おいて、図7の(A)から(D)、及び図8の(A)か
ら(C)では防舷材70、71を用い、図8の(D)で
防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン80、81を用い
るように示したが、それぞれ図7の(A)から(D)、
及び図8の(A)から(C)において防舷材を設けた杭
式構造物、ケーソンを、図8の(D)において防舷材を
用いるよう構成しても良いことはもちろんである。
【0043】図9は本発明の浮体係留装置における第6
の実施例の概略図であり、図1に示した第1の実施例に
おける係留部材7、または8のヨークの代わりに、9
0、91で示したような板部材を一体として取り付けた
ヨーク92、93を用い、かつ、板部材90、91に防
舷材94、95、96、97を取り付けたものである。
このようにすることにより、潮位の変化で浮体構造物1
が浮沈しても、防舷材94、95、96、97が当接す
る浮体構造物1、または岸壁などの剛構造物2の位置は
常時一定となる。通常防舷材が当接する位置は、ステン
レスや樹脂などで滑りやすく、かつ、錆びないもので作
る必要があるが、前述のように当接位置が一定だとその
範囲を小さくでき、図6、図7、図8に示した第3から
5の実施例における防舷材のように当接する範囲が広い
場合に比べ、安価に構成することができる。
【0044】しかも、第3の実施例における効果、すな
わち浮体構造物1として第2実施例で説明したように例
えば浮き桟橋などに適用した場合、浮体構造物1より大
きな船が接岸しても充分耐えることのできる係留装置と
することができる。
【0045】図10、図11、図12は本発明の浮体係
留装置における第7の実施例の概略図であり、第1の実
施例における浮体構造物1の係留部材3、または7、も
しくは8の両側に設けた係留索6を、岸壁などの剛構造
物2と反対側に係留索101、102(図10、図1
2、及び図11の(A)、(B)、(C))、110、
111(図11の(D))として設け、さらに図10の
実施例では岸壁などの剛構造物2側に防舷材を設けた杭
式構造物、ケーソン60、61を設けたもの、図12に
おいては係留索101、102にウェイト103、10
4、シンカー105、106を設けたものである。すな
わち、図10に示した実施例では、図1に示した第1の
実施例における浮体構造物1の岸壁などの剛構造物2側
の水深が浅く、沖側が深い場合に有効であり、浅い海で
は防舷材を設けた杭式構造物、ケーソン60、61の設
置も容易である。また、図11に示した実施例では、防
舷材を設けた杭式構造物、ケーソンを設けるのに不適当
な水深の深い海の場合に有効である。さらに図12に示
した実施例では、係留索101、102、ウェイト10
3、104、シンカー105、106を付加することで
より動きをゆるやかにすることができる。このようにす
ることにより、浮体構造物1として第2実施例で説明し
たように例えば浮き桟橋などに適用した場合、船100
が強い接岸力で接岸しても充分耐えることができる。
【0046】なおこの図11において、図1と同様
(A)は三角形状の係留部材を鋼管などのリンク3で構
成した場合の上面図、(B)はその側面図、(C)、
(D)は三角形状の係留部材を板材などで構成したヨー
ク(Yoke、くびき)とよばれる三角形の平面トラス
構造7、8とした場合の上面図で、(C)においては三
角形状の係留部材の図2に示したように上下に回動可能
に構成した二頂点を岸壁などの剛構造物2へ、図3、及
び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回動可能
に構成した一頂点を浮体構造物1に固定した例で、
(D)は逆に一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点
を浮体構造物1に固定した例である。
【0047】図13は、本発明の浮体係留装置における
第8の実施例の概略図であり、前記図6に示した第3の
実施例における岸壁2がヨーク(Yoke、くびき)
7、8から受ける力に耐えられない場合や、周辺海域の
特性上岸壁付近に浮体が係留できない場合、海中に杭6
8、69で支持されたコンクリートブロックで作った杭
式構造物、ケーソン65、66、67、または杭68、
69のみを据え付け、その頂部にヨーク(Yoke、く
びき)7、8を取り付けると共に杭式構造物、ケーソン
60、61を設けたものである。
【0048】このようにすることにより、浮体の係留に
設置海域の制限を受けずにすみ、多様な浮体の用途に対
応することができる。また図6における第3の実施例で
説明したように、図1に示した第1の実施例における浮
体構造物1が水深の浅い海底に設けられた場合など、係
留索6が海底に着いてしまって用をなさない場合にも有
効であり、浅い海では杭式構造物、ケーソン62、63
の設置も容易である。
【0049】この図13において、図6と同様(A)、
(B)は係留部材を板材などで構成したヨーク(Yok
e、くびき)とよばれる三角形の平面トラス構造7、8
とした場合の上面図で、(C)はその側面図、(D)は
杭式構造物、ケーソン66、67と浮体1をヨーク7で
接続したときの斜視図であり、(A)は三角形状の図
3、及び図4に示したように上下、左右の3軸方向に回
動可能に構成した一頂点5を杭式構造物、ケーソン65
へ、図2に示したように上下に回動可能に構成した二頂
点4を浮体構造物1に固定した例で、(B)は逆に一頂
点3を浮体構造物1に、二頂点4を杭式構造物、ケーソ
ン65に固定した例である。
【0050】なお以上の図1、5、6、7、8、10、
11における説明では、三角形状の係留部材を鋼管など
のリンク3で構成した場合の(A)、(B)において、
一頂点を浮体構造物1へ、二頂点を岸壁などの剛構造物
2へ固定する場合を説明したが、これは(C)、(D)
のように一頂点を岸壁などの剛構造物2へ、二頂点を浮
体構造物1に固定するようにしても良いことはもちろん
である。
【0051】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載した本発
明によれば、係留部材を三角形状とすることにより、波
や風による浮体構造物への横方向の力は係留部材を構成
する三角形の2辺で係留部材側が押さえられ、逆側がゆ
っくりと回動と傾斜しようとするが、その回動と傾斜は
一頂点における3軸方向回動機構でフリーに動くことが
できる。また、浮体構造物の潮位の変化や波による浮沈
で生じる上下動は、係留部材の二頂点における上下回動
可能機構と一頂点における上下方向回動機構でフリーに
動くことができ、浮体構造物がゆっくりと回動すること
で限界条件が高く、安価で効率の良い係留装置を提供す
ることができる。
【0052】そして請求項2に記載した発明によれば、
浮体構造物が受けた横方向の力による回動は制限され、
一定以上動かないようにできると共に、元の状態への復
帰も可能となる。
【0053】そして請求項3乃至5に記載した発明によ
れば、浮体構造物の左右方向回動を制限する部材を係留
索で構成した場合は非常に安価に構成できると共に、浮
体構造物の左右揺動時は係留索によって元の位置に戻る
よう力が働き、浮体構造物が常に正常位置となるように
できる。そしてこの係留索にウェイトを付加すると、浮
体構造物が浮き桟橋の場合に船が接岸して荷重がかかっ
ても、簡単に動くことを防ぐことができる。また防舷材
を設けた杭式構造物、ケーソンなどで制限すれば、浮体
構造物より大きな船が接岸しても充分耐えることができ
るようになる。
【0054】そして請求項6と7に記載した発明によれ
ば、浮体構造物と岸壁などの剛構造物との距離を狭める
ことができ、さらに請求項8に記載した発明によれば、
高価な防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンなどを用い
ることなく、浮体構造物と岸壁などの剛構造物との間に
防舷材を介在させて安価に浮体構造物の回動を制限する
ことができる。
【0055】そして請求項9に記載した発明によれば、
潮位の変化で浮体構造物が浮沈しても、杭式構造物、ケ
ーソンなどが当接する浮体構造物、または岸壁などの剛
構造物の位置は常時一定となり、通常杭式構造物、ケー
ソンなどが当接する位置はステンレスや樹脂などで滑り
やすく、かつ、錆びないもので作る必要があるが、前述
のように当接位置が一定だとその範囲を小さくでき、安
価に構成することが可能となる。
【0056】そして請求項10に記載した発明によれ
ば、岸壁などの剛構造物が三角形状係留部材受ける力に
耐えられない場合や、周辺海域の特性上岸壁付近に浮体
が係留できない場合でも、浮体の係留に設置海域の制限
を受けずにすみ、多様な浮体の用途に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における浮体構造物係留装置の第1実
施例の概略図である。
【図2】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体
構造物に固定する部分の上下回動機構の一例を示した図
である。
【図3】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体
構造物に固定する部分の上下左右回動機構の一例を示し
た図である。
【図4】 係留部材を岸壁などの剛構造物、または浮体
構造物に固定する部分の上下左右回動機構の一例を示し
た図である。
【図5】 本発明における浮体構造物係留装置の第2実
施例の概略図である。
【図6】 本発明における浮体構造物係留装置の第3実
施例の概略図である。
【図7】 本発明における浮体構造物係留装置の第4実
施例の概略図である。
【図8】 本発明における浮体構造物係留装置の第5実
施例の概略図である。
【図9】 本発明における浮体構造物係留装置の第6実
施例の概略図である。
【図10】 本発明における浮体構造物係留装置の第7
実施例の概略図である。
【図11】 本発明における浮体構造物係留装置の第7
実施例の概略図である。
【図12】 本発明における浮体構造物係留装置の第7
実施例の概略図である。
【図13】 本発明における浮体構造物係留装置の第8
実施例の概略図である。
【図14】 従来のドルフィンフェンダー係留を説明す
るための図である。
【図15】 従来のチェーン係留を説明するための図で
ある。
【図16】 チェーン係留における浮体の変位量とチェ
ーンが受ける張力の関係を示したグラフである。
【図17】 ドルフィンフェンダー係留とチェーン係留
を合体した方式を示した図である。
【図18】 ドルフィンフェンダー係留とチェーン係留
を合体した方式における浮体の変位量とフェンダー、及
びチェーンが受ける係留力の関係を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
1 浮体構造物 2 岸壁などの剛構造物 3 リンク 4、5固定機構 6 チェーン 7、8 ヨーク 9 海面 10 左右の揺動方向 11、12、13 波による上下動 50 ウェイト 60、61、62、63 防舷材を設けた杭式構造物、
ケーソン 70、71 フェンダー 72 切れ込み 80、81 ドルフィンフェンダー 90、91 板部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷垣 信吉 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 木原 一禎 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 田村 一美 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 加納 敏幸 東京都三鷹市新川6丁目38番1号 独立行 政法人 海上技術安全研究所内 Fターム(参考) 2D059 BB11 GG57

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸壁などの剛構造物に浮体構造物を係留
    する浮体構造物係留装置であって、 三角形状の係留部材の一頂点を3軸方向に回動可能に、
    他の二頂点を上下に回動可能に構成し、前記一頂点を前
    記岸壁などの剛構造物、または浮体構造物に固定し、他
    の二頂点を他側の構造物に固定したことを特徴とする浮
    体構造物係留装置。
  2. 【請求項2】 前記浮体構造物に、浮体構造物の左右方
    向回動を制限する部材を設置したことを特徴とする請求
    項1に記載した浮体構造物係留装置。
  3. 【請求項3】 前記浮体構造物の左右方向回動を制限す
    る部材が、浮体構造物に設けた係留索であることを特徴
    とする請求項2に記載した浮体構造物係留装置。
  4. 【請求項4】 前記係留索にウェイトを付加したことを
    特徴とする請求項3に記載した浮体構造物係留装置。
  5. 【請求項5】 前記浮体構造物の左右方向回動を制限す
    る部材が防舷材を設けた杭式構造物、ケーソンなどであ
    ることを特徴とする請求項2に記載した浮体構造物係留
    装置。
  6. 【請求項6】 前記三角形状係留部材を浮体構造物へ固
    定する位置を岸壁などの剛構造物に対して奥側とし、か
    つ、浮体構造物側に係留部材の回動範囲を確保する凹部
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載した浮体構造
    物係留装置。
  7. 【請求項7】 前記三角形状係留部材を岸壁などの剛構
    造物へ固定する位置を浮体構造物に対して奥側とし、か
    つ、係留部材を浮体構造物及び岸壁などの剛構造物へ固
    定する機構の高さを、浮体構造物の浮沈に際して係留部
    材が岸壁などの剛構造物、あるいは浮体構造物に接触し
    ない高さとしたことを特徴とする請求項1に記載した浮
    体構造物係留装置。
  8. 【請求項8】 前記浮体構造物に、浮体構造物の左右方
    向回動を制限する部材を設置したことを特徴とする請求
    項6、または7に記載した浮体構造物係留装置。
  9. 【請求項9】 前記三角形状の係留部材に板部材を一体
    としてとりつけ、該板部材に浮体構造物の回動を制限す
    る防舷材を付加したことを特徴とする請求項1に記載し
    た浮体構造物係留装置。
  10. 【請求項10】 前記三角形状係留部材の一頂点、また
    は他の二頂点を海中に設置した杭式構造物、ケーソンな
    どに固定し、他側の頂点を浮体構造物に固定したことを
    特徴とする請求項1に記載した浮体構造物係留装置。
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