JP2838561B2 - 消波用浮体の係留方法 - Google Patents

消波用浮体の係留方法

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JP2838561B2 JP2010533A JP1053390A JP2838561B2 JP 2838561 B2 JP2838561 B2 JP 2838561B2 JP 2010533 A JP2010533 A JP 2010533A JP 1053390 A JP1053390 A JP 1053390A JP 2838561 B2 JP2838561 B2 JP 2838561B2
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は消波用浮体に関するものであり、特に波力の
影響の大きい沖合に設けるための消波用浮体に関する。
〈従来の技術〉 魚を養殖する技術は進歩しているが、そのほとんどが
静穏海域での養殖に限られている。
理論的には沖合での養殖が魚を育成する上で好ましい
環境であることはわかっているがいまだに実現されてい
ない。
なぜなら沖合では波浪条件が厳しく、養殖設備の安全
性、漁船の停泊の難しさ、給餌作業の危険性、施設の維
持管理の困難さなど、近海にはない多くの問題が存在す
るからである。
以上の問題は養殖だけに限らず、沖合における観光や
スポーツ、あるいは調査、研究設備の設置についても同
様である。
〈本発明の目的〉 本発明は以上のような問題を改善するためになされた
もので、沖合において波浪の条件が厳しくても安全に養
殖その他の作業を行うことのできる施設の係留方法を提
供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、平面形状が少なくともV字型の浮
き構造物において、前記浮き構造物は、海底に設置した
係留シンカーと中間のフローターを介して係留索によっ
て1点においてカテナリー係留され、浮き構造物の翼浮
体に設置された波エネルギーの吸収設備によって、係留
索に作用する張力を低減することを特徴とする、消波用
浮体の係留方法である。
〈本発明の説明〉 以下本発明を詳細に説明する。
〈イ〉全体の形状 本発明の浮体1の全体の形状は、長い2隻の船舶を平
面的にV字状に組み合わせたような形状、あるいはその
交点に他の小型の船舶をY字状に組み合わせたような形
状を呈する。
すなわち一定の角度をもって、両側に翼浮体11を広げ
たV字状の形状、あるいはその交点の中心にノーズ状の
中央浮体12を突出されたY字状の形状によって構成す
る。
翼浮体11あるいは中央浮体12の構造は、例えば第3図
に示すように、複数の階層に別れた建築物であり、ホテ
ル、加工工場、倉庫、機械室、などに利用できる。
〈ロ〉波エネルギー吸収設備 上記の浮体1を海洋に配置する場合には、両翼浮体11
の交点、すなわち中央浮体12を沖側に向けて浮かせる。
沖側に向けて浮かせる方法は、後述するように1点で
係留することによって簡単に行うことができる。
翼浮体11の沖側の面には波エネルギーを吸収する、吸
収設備2を設置する。
この吸収設備2は、上部の水平縁を回転自在に翼浮体
11側に取り付けた板体21と、発電機22、および翼浮体11
の港湾側に取り付けた推進装置23などから構成する。
板体21は上部を回転自在に振り子状に取り付けてある
ために、波浪の往復によって自由に揺動する。この揺動
運動を油圧シリンダの往復運動や歯車の回転運動に変換
し、発電機22へ導く。
こうして発電機22によって作りだした電力を、港湾側
に向けて設けたスクリューなどの推進装置23に伝達す
る。
その結果、外海側からの波浪の大きいときには浮体1
全体を外海側に向けて動かす推進力が大きく発生し、浮
体1全体の位置の安定と、後述する係留索3に作用する
張力の低減を計ることができる。
〈ハ〉係留索 本浮体1の中心、すなわちV字状の交点、あるいは中
央浮体12の先端に係留索3の一端を固定して海底に係留
する。
この索3の他端は海底の係留シンカー31に取り付ける
が、直接固定せず、その中間に中間フロータ32を介在さ
せる。
中間フロータ32は係留索3の中間をいったん海面近く
まで引き揚げることになり、カテナリー係留を構成す
る。
〈ニ〉付帯設備 翼浮体11の港湾側には各種の付帯設備を設ける。
たとえば浮遊状態の養殖いけす4群を相互に係留索41
で連結し、その端を本浮体1に固定する。
あるいは翼浮体11の港湾側に多数の浮き桟橋42を取り
付け、作業船、観光船の発着に利用する。
〈使用状態〉 次に本発明の浮体の使用状態について説明する。
〈イ〉浮体の係留 上記したように両翼浮体11を沖に向けて広げた状態で
海上の沖合に係留索3を利用して係留する。
そして港湾側に養殖いけす4郡を取り付ける。
すると全体が1点カテナリー係留することになるた
め、波向が変化しても浮体1は係留シンガー31のまわり
を回転し、常に波しもに位置することになる。
したがって浮体1の港湾側の養殖いけす4や浮き桟橋
42は常に両翼浮体11に保護された静穏海域に位置するこ
とになる。
〈静穏海域を形成するメカニズム〉 本発明の浮体1の設置場所は沖合であるために常に大
きい波浪の影響を受ける。
しかし、次のようなメカニズムによってそのエネルギ
ーを最小限に抑えて、経済的な構造の浮体でありながら
その港湾側に静穏な海域を造ることができる。
〈イ〉波エネルギー吸収装置の作用 前記したように振り子式の波エネルギー吸収装置2が
外海側に設けてある。
この吸収装置2の板体21に波浪が衝突して、他のエネ
ルギーに変換することによって波のエネルギーを吸収す
る。
そのために波力を低減し、かつ波によって生じる浮体
1の漂流力を低減することができる。
〈ロ〉推進装置の作用 揺動エネルギーを発電などの他のエネルギーに変換
し、その力によって推進装置を駆動する。
そのために、この推進力によって浮体1の水平変位が
大きくならないように制御することができる。
その結果、外海側からの波浪の大きいときには本浮体
1全体を外海側に向けて動かす推進力が大きく発生して
全体の位置の安定を計ることができる。
つまり波のエネルギーを利用して波浪条件の厳しいと
きに浮体のダイナミック・ポジショニングを行うから、
係留索3にかかる力を緩和することが可能になる。
したがって係留索の設計荷重は、最高波高時に最大と
なるとは限らず、係留シンガー31や中間フロータ32、係
留索3などの構造を著しく簡素化できる。
〈ハ〉カテナリー係留 本発明の浮体1は中間フロータ32を設けたカテナリー
係留である。
そのために中間フロータ32の存在しない係留方式と比
較して、浮体1の水平変位と索3の反力との特性カーブ
はなだらかになる。
その結果、浮体サージ運動が小さくなり、従って係留
力を低減することができる。 この点を第5図のP−X
カーブによって説明すると、浮体1の水平変位Xが大き
くなると、中間フロータ32が沈むために反力Pは小さく
なり、したがって水平バネが小さくなる。
一方水平バネが大きくなると浮体1のサージ運動の固
有周期が短くなり、入射波の卓越周期に近付くことにな
り、動的応答がおおきくなる。
つまりある程度変位した場合にも、小さな水平バネを
維持できれば浮体1のサージ応答を低減することがで
き、そのため係留索張力の変動幅を低減できるというこ
とになる。
こうして経済的な構造によって浮体の港湾側に静穏な
海域を形成することができる。
〈ニ〉平面形状 平面形状が波に向かったV字型、あるいはY字型であ
る。
そのために波の峰が一斉に入射されることがなく、断
面の位置によって波力の作用に時間的なずれが発生す
る。
したがって全体としての波力を著しく小さくすること
ができ、港湾側に静穏海域を形成できるとともに、係留
装置の構造を簡素化できる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上のような構成であるから、次のような効
果を達成することができる。〈イ〉沖合の大水深の海域
において、経済的な構造によって静穏な海域を作りだす
ことができる。
〈ロ〉浮体は両側に翼を広げた平面形状を呈し、かつ1
点係留システムを採用している。
そのために波向に関係なく、常に静穏な海域を作りだ
すことができる。
〈ハ〉養殖を行う場合に、生けすが浮体と一体になって
回転する。
したがって風や波の向きかかわらず、常に安全な海域
に配置することができる。
〈ニ〉浮体の外海側には波エネルギーを吸収する装置が
設けてある。
したがって衝突した波の反射率や透過率が小さく、沖
を通過する船舶に対する影響がほとんどない。
〈ホ〉波エネルギーを吸収する装置が設けてあるから、
浮対に作用する波力、および漂流力を低減させることが
できる。
その結果係留のための各種の部材を簡単なもので構成
することができる。
〈ヘ〉V字型の浮体と1点係留の組み合わせによって構
成してある。
したがって波力の位相が生じ、全体として波力が低減
される。
〈ト〉カテナリー係留の中間にフロータを設けてある。
したがって水平バネが小さくなり係留力を低減するこ
とができる。
〈チ〉波エネルギー吸収装置によって得られたエネルギ
ーにより、浮体に波の来る方向への力を与えることがで
きる。
したがって全体の水平移動量を最小限に抑えることが
でき、係留索その他の構造を簡素化することができる。
〈リ〉沖合に静穏な海域を構成することができるから、
沖合養殖設備の他に港湾浮体、マリンレジャーのための
マリーナなど広く利用できる。
また浮体自体は養殖のための給餌基地、水産加工基
地、船舶の船泊まり、海洋牧場の拠点、海洋調査、生物
研究、波エネルギー研究の基地などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例り斜視図 第2図:その平面図 第3図:第2図の側面図 第4図:要部の断面図 第5図:係留索の作用する力と変位の関係の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/06 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面形状が少なくともV字型の消波用浮体
    において、 前記浮き構造物は、海底に設置した係留シンカーと中間
    のフローターを介して係留索によって1点においてカテ
    ナリーに係留され、 浮き構造物の翼浮体に設置された波エネルギーの吸収設
    備によって、係留索に作用する張力を低減することを特
    徴とする、 消波用浮体の係留方法。
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