JP4034587B2 - バリアフリースロープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、係船岸壁上にターミナル設備を設けたり、係船岸壁や海上を占有することができない、例えば離島等の規模が小さな港湾での乗船設備として利用が可能なバリアフリースロープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
係船岸壁には、ターミナル設備が設置されていたり、或いは、図7に示すように、係船岸壁1の近傍に杭2或いはチェーンで係留した係船岸用浮体(ポンツーン)3が設置され、このポンツーン3と係船岸壁1を連絡橋4で接続したりしている。なお、図7中の5はポンツーン3に係船した船舶を示す。
【0003】
そして、ターミナル設備が設置されている場合には、ターミナル設備と岸壁に係船した船舶間の乗下船は直接行なわれ、また、ポンツーンと連絡橋で岸壁に係船した船舶と連絡している場合は、このポンツーンに係船した船舶への乗船や、船舶から係船岸壁への下船は、ポンツーンを介して行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ターミナル設備はその規模が大きく、係船岸壁上の占有面積が広くなる。また、係船岸壁の隣接海域にポンツーンを設置する場合は、ポンツーンは係船する船舶よりも大きい場合が普通であることから、ポンツーンの規模が大きくなり、係船岸壁の隣接海域の占有面積が広くなる。
【0005】
すなわち、ターミナル設備やポンツーンを設置する場合は、係船岸壁或いは係船岸壁の隣接海域に広い占有面積が必要になり、離島等の港湾規模が小さな場所には適用が不可能であった。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば離島等の港湾規模が小さな場所であっても設置が可能な乗船設備としてのバリアフリースロープを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るバリアフリースロープは、係船岸壁と係船した船舶をつなぐ連絡橋を、一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に、また、他端側を潮位の干満に応じて昇降する浮体に夫々枢支したベース部材と、このベース部材の上端に係船岸壁側側面を枢支され、ベース部材に設置したアクチュエータのロッドの出退により反係船岸壁側側面が起伏揺動可能なフラップ部材とで構成することとしている。
【0008】
そして、このようにすることで、係船岸壁近傍の海域、係船岸壁、係船岸壁上を占有する領域を抑制することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバリアフリースロープは、他端側を上下揺動が自在なように一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に枢支した連絡橋と、この連絡橋の両側における係船岸壁に設置した係留杭と、前記連絡橋の他端側に枢支され、潮位の干満に応じて前記係留杭に案内されて昇降することで前記連絡橋の他端側を昇降させる浮体を備え、前記連絡橋を、一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に、また、他端側を浮体に夫々枢支したベース部材と、このベース部材の上端に係船岸壁側側面を枢支され、ベース部材に設置したアクチュエータのロッドの出退により反係船岸壁側側面が起伏揺動可能なフラップ部材とで構成した ものであり、必要に応じて、係船岸壁に設けた乗降口部を係船岸壁に対して引き込みが可能なように構成している。
【0010】
本発明に係るバリアフリースロープによれば、係船岸壁と係船した船舶をつなぐ連絡橋を、一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に、また、他端側を潮位の干満に応じて昇降する浮体に夫々枢支したベース部材と、このベース部材の上端に係船岸壁側側面を枢支され、ベース部材に設置したアクチュエータのロッドの出退により反係船岸壁側側面が起伏揺動可能なフラップ部材とで構成したので、不使用時における係船岸壁近傍の海域、係船岸壁、係船岸壁上を占有する領域を更に抑制することができるようになる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に係るバリアフリースロープを、図1〜図6に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明に係るバリアフリースロープの比較例の説明図、図4〜図6は本発明に係るバリアフリースロープの説明図である。
【0012】
図1〜図3において、11は本発明に係るバリアフリースロープの比較例であり、係船岸壁1に設けた乗降口部1aと係船岸壁1に停泊中の船舶5を接続する連絡橋12と、この連絡橋12の他端12a側すなわち船舶5側を、潮位の干満に応じて船舶5と同様に昇降しつつ、その底面から支承する浮体13を主要な構成としている。
【0013】
そして、前記連絡橋12は、その他端12a側を上下揺動が自在なように、一端12b側を係船岸壁1に設けた乗降口部1aに張出し状に設置した上部工6に、例えばピンとブッシュ等の固定支承12cによって枢支した構成である。なお、この固定支承12cは、図1に示したように、上部工6の側面に設置したものでも、また、図2に示したように、上部工6の連絡橋12と相対する部分に段差を設け、この段差の上面に設置したものでも良い。
【0014】
14は前記連絡橋12の他端12a側における係船岸壁1に設置した例えばH形鋼の係留杭であり、潮位の干満に応じて昇降する前記浮体13の昇降を案内するものである。
【0015】
図1に示した比較例では、図1(c)に示したように、この係留杭(H形鋼)14のフランジ部とウェブ部を浮体13に回転が自在なように取り付けた係留ローラ13aで3面支持することで、浮体13が潮位の干満に応じて昇降でき、それ以外の二方向には可及的に動揺量を抑制できるものを示している。
【0016】
15は摺動パッドであり、浮体13と連絡橋12の底面間に介在させるべく浮体13の上面或いは連絡橋12の他端12a側底面に設置されている。この摺動パッド15は、図1に示した比較例では、浮体13の上面に固定した連絡橋受け台16を介して連絡橋12の他端12a側底面に当接するように浮体13に固定したものを、また、図2に示した比較例では、図3に示したように、連絡橋12の底面に直角方向に配置した支承17a,17bを介して摺動パッド15を設置し、この摺動パッド15を浮体13の上面に固定した連絡橋受け台16上に載置したものを示している。
【0017】
上記した構成の図1〜図3に示したバリアフリースロープ11によれば、ターミナル設備やポンツーンを設置する場合に比べて、係船岸壁1の近傍の海域、係船岸壁1、係船岸壁1上を占有する領域を抑制することができるようになる。なお、図1及び図2中の18は連絡橋12と船舶5間に掛け渡されたフラップを示す。
【0018】
図4〜図6において、21は本発明に係るバリアフリースロープであり、このバリアフリースロープ21も、前記のバリアフリースロープ11と同様に、係船岸壁1に設けた乗降口部1aと係船岸壁1に停泊中の船舶5を接続する連絡橋12と、この連絡橋12の他端12a側すなわち船舶5側を、潮位の干満に応じて昇降しつつ、その底面から支承する浮体13を主要な構成としている。
【0019】
但し、このバリアフリースロープ21では、連絡橋12を、その一端12b側を係船岸壁1に設けた乗降口部1aに張出し状に設置した上部工6に、また、他端12a側を浮体13に、例えばピンとブッシュ等の固定支承12cによって夫々枢支したベース部材12dと、このベース部材12dの上端に係船岸壁側の側面を枢支され、ベース部材12dに設置したアクチュエータ、例えば環境を考慮し水圧シリンダ12fのロッドの出退により反係船岸壁側の側面が起伏揺動可能なフラップ部材12eとで構成することで、前記のバリアフリースロープ11よりも、不使用時における係船岸壁1の近傍の海域、係船岸壁1、係船岸壁1上を占有する領域を更に抑制できるようにしている。
【0020】
なお、フラップ部材12eの折れ曲げ可能な構成に伴って、図5(b)(c)に示したように、フラップ部材12eに突設した手すり12eaもピンを支点として折れ曲げ可能に構成していることは言うまでもない。
【0021】
そして、このバリアフリースロープ21では、連絡橋12を、上記したようにベース部材12dに対してフラップ部材12eを90°折れ曲げ可能に構成したことに伴い、浮体13も前記のバリアフリースロープ11よりも奥行きを薄いものにする必要があるので、前記のバリアフリースロープ11と同じだけの浮力を得るために、浮体13の長さを長くし、この浮体13の昇降を案内する係留杭14も連絡橋12の両側に配置している。
【0022】
この図4に示した実施例では、図5(a)に示したように、H形鋼の係留杭14のフランジ部とウェブ部に、浮体13に回転が自在なように取り付けた係留ローラ13aで3面支持することで、浮体13が潮位の干満に応じて昇降でき、それ以外の方向には可及的に動揺量を抑制できるものを示している。
【0023】
また、図4に示した実施例では、不使用時における係船岸壁1の占有領域を更に抑制すべく、図5(d)(e)に示したように、係船岸壁1の乗降口部1aに設けた上部工6が係船岸壁1に引き込みが可能なように構成したものを示している。
【0024】
図4に示した実施例では、連絡橋12の床面がベース部材12dとフラップ部材12eとで構成されているが、図6に示した実施例のように、連絡橋12の床面をフラップ部材12eのみで構成するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るバリアフリースロープによれば、係船岸壁近傍の海域、係船岸壁、係船岸壁上を占有する領域を抑制することができるので、係船岸壁上にターミナル設備を設けたり、係船岸壁や海上を占有することができない、例えば離島等の規模が小さな港湾での乗船設備として利用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバリアフリースロープの第1比較例の説明図で、(a)は平面から見た図、(b)は側面からみた図、(c)は(a)のA−A断面図である。
【図2】 本発明に係るバリアフリースロープの第2比較例の説明図で、(a)は平面から見た図、(b)は側面からみた図、(c)は(a)のA−A断面図である。
【図3】 本発明に係るバリアフリースロープの第2比較例を構成する摺動パッドの説明図で、(a)は側面からみた図、(b)は正面から見た図である。
【図4】 本発明に係るバリアフリースロープの第1実施例の説明図で、(a)は平面から見た図、(b)は側面からみた図、(c)は(b)のA−A断面図である。
【図5】 (a)は図4(b)のa部拡大図、(b)は図4(c)のb部拡大図、(c)は(b)を側面からみた図、(d)は図4(b)のc部拡大図、(e)は(d)のB−B断面図である。
【図6】 本発明に係るバリアフリースロープの第2実施例の説明図で、(a)は平面から見た図、(b)は側面からみた図、(c)は(a)のA−A断面図である。
【図7】 ポンツーンと係船岸壁を連絡橋で接続した乗船設備の説明図である。
【符号の説明】
1 係船岸壁
1a 乗降口部
5 船舶
6 上部工
11 第1のバリアフリースロープ
12 連絡橋
12a 他端
12b 一端
12c 固定支承
12d ベース部材
12e フラップ部材
12f 水圧シリンダ
13 浮体
14 係留杭
15 摺動パッド
21 第2のバリアフリースロープ
Claims (2)
- 他端側を上下揺動が自在なように一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に枢支した連絡橋と、
この連絡橋の両側における係船岸壁に設置した係留杭と、
前記連絡橋の他端側に枢支され、潮位の干満に応じて前記係留杭に案内されて昇降することで前記連絡橋の他端側を昇降させる浮体を備え、
前記連絡橋は、
一端側を係船岸壁に設けた乗降口部近傍に、また、他端側を浮体に夫々枢支したベース部材と、
このベース部材の上端に係船岸壁側側面を枢支され、ベース部材に設置したアクチュエータのロッドの出退により反係船岸壁側側面が起伏揺動可能なフラップ部材とで構成されていることを特徴とするバリアフリースロープ。 - 係船岸壁に設けた乗降口部が係船岸壁に引き込み可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバリアフリースロープ。
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