JP4131480B2 - レーダ装置および汚れ判定方法 - Google Patents
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Description
そこで、レーダ装置が車両の外装の内側に搭載され、レーダ装置のアンテナを保護するレドームが車両の外装に設けられることが多い。
そのため、極めて近距離からの反射波が受信されることとなり、対象物までの距離等を演算する演算精度が低下するという問題点があった。
これらの反射波成分のレベルは、混合される送信波成分との位相関係によって決まるので、レーダ装置の個体差や温度によって変化する。
しかしながら、この場合には、個々のレーダ装置について判定基準値のマップを設ける必要があり、調整コストが増大するという問題点があった。
しかしながら、この場合には、例えばレーダ装置の停止中にレドームに汚れが付着し、この状態でエンジンを起動した際に、汚れが付着した状態で上記の学習を開始することになるので、変化量を検出することができず、汚れを検出することができないという問題点があった。
そのため、調整コストを削減するとともに、レドームに付着した汚れを高精度に検出することができる。
なお、以下の各実施の形態では、レーダ装置1が車両に設けられているとして説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置1を示すブロック図である。
図1において、レーダ装置1は、主制御部2と、電圧発生回路3と、電圧制御発振器4(VCO:Voltage Controlled Oscillator)(以下、「VCO4」と称する)と、分配器5と、送信用スイッチ6と、サーキュレータ7と、アンテナ8と、レドーム9と、アンテナ方向制御部10と、ミキサ11と、バンドパスフィルタ12(BPF:Band Pass Filter)(以下、「BPF12」と称する)と、アンプ13と、A/D(Analog to Digital)変換器14と、メモリ15と、信号処理部16(信号処理手段)とを備えている。
電圧発生回路3は、主制御部2からの主制御信号により、時間的に三角波状に変化する電圧a(図2参照)を発生し、VCO4に印加する。
この電圧aは、時間の経過とともに値が増加するアップフェーズと、時間の経過とともに値が減少するダウンフェーズとが交互に繰り返されており、これらの期間の時間幅は、同一となっている。
送信用スイッチ6は、主制御部2からの主制御信号によりオンオフされ、分配器5から入力された送信信号をパルス変調して、通過する信号の進行方向を切り替えるサーキュレータ7を介してアンテナ8に出力する。
ここで、アンテナ8は、送受信兼用のものである。また、アンテナ方向制御部10は、主制御部2からの主制御信号により、電圧発生回路3による電圧aの発生と同期して、アンテナ8を複数の異なる方向に指向させる。
図3は、図1のアンテナ8から送信される送信波の方向を示す説明図である。
なお、アンテナ8の指向方向を変えながら送信波を送信する代わりに、複数のビームを同時に送信してもよいし、スイッチを用いて送信波を切り替えてもよい。
図4は、図1のレドーム9を、アンテナ8とともに示す構成図である。
なお、レドーム9の表面に金属膜18を形成する代わりに、レドーム9の当該箇所を金属で構成してもよい。
図5において、時間幅Tgの1発目の送信波と、対象物で反射した反射波と、反射波の受信時に生成されるビート信号と、送信波の時間幅Tgと同一時間幅の距離ゲート(サンプル点)「0〜n」とが、横軸を時間として、互いに関連して示されている。
アンテナ8から送信された時間幅Tgのパルス波である送信波(図5参照)は、送信範囲内に対象物が存在した場合に対象物で反射され、対象物までの距離Rに対応した遅延時間τをもって、反射波(図5参照)としてアンテナ8に受信されて、受信信号としてサーキュレータ7に出力される。
ミキサ11は、分配器5から入力されたローカル信号と、サーキュレータ7から入力された受信信号とをミキシングしてビート信号(図5参照)を生成し、BPF12に出力する。
BPF12は、ミキサ11から出力されたビート信号の不要な周波数成分を除去してアンプ13に出力し、アンプ13は、BPF12から出力されたビート信号を増幅してA/D変換器14に出力する。
メモリ15は、主制御部2からの主制御信号により、電圧aのアップフェーズ、あるいはダウンフェーズの観測期間に同期して書き込み状態となり、A/D変換器14から入力されたビート信号のディジタル信号値を記憶する。また、メモリ15は、主制御部2からの主制御信号により、アップフェーズ、あるいはダウンフェーズの観測期間が終了すると、記憶したディジタル信号値を読み出し可能状態とする。
また、信号処理部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、あるいはCPUおよびDSP(Digital Signal Processor)で構成されている。
以下、上記図4および図6〜図8を参照しながら、汚れ判定部17がレドーム9の汚れ付着を判定する動作について説明する。
図6は、図1のアンテナ8から送信される送信波(垂直偏波および水平偏波)が、レドーム9に入射した場合の、入射角変化に対する反射係数および透過係数を示すグラフである。このグラフの横軸は送信波の入射角[deg]を示し、縦軸は反射係数[dB]および透過係数[dB]を示している。
すなわち、上記図4において、ビーム♯0は、レドーム9に形成された金属膜18で全反射してアンテナ8に受信され、残りのビーム♯1〜♯7は、レドーム9を透過する。
図7は、図1のアンテナ8から送信される送信波(垂直偏波および水平偏波)が、水膜の付着したレドーム9に入射した場合の、入射角変化に対する反射係数および透過係数を示すグラフである。このグラフの横軸は送信波の入射角[deg]を示し、縦軸は反射係数[dB]および透過係数[dB]を示している。
また、図8は、水膜19が付着した図1のレドーム9を、アンテナ8とともに示す構成図である。
すなわち、図8において、ビーム♯0は、金属膜18で全反射してアンテナ8に受信され、残りのビーム♯1〜♯7は、レドーム9に付着した水膜19で全反射してアンテナ8に受信される。
まず、各距離ゲート毎に、アップフェーズ、あるいはダウンフェーズにおけるビート信号のディジタル信号値が読み込まれる(ステップS31)。
続いて、読み込まれたビート信号のディジタル信号値に基づいて、当該ビームの方向における対象物までの距離、対象物との相対速度、および反射波の受信レベルが演算される(ステップS32)。
ステップS33において、全てのビームについて処理が終了していない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS31に移行する。
まず、汚れ判定部17内に設けられて、汚れ付着の有無を示す汚れフラグがON状態(立ち上げ状態)であるか否かが判定される(ステップS41)。
ここで、近距離ゲートとは、上記図5に示した各距離ゲートのうち、距離の短いもの(値の小さいもの)を示している。
ステップS43において、偏差D1の絶対値D1absが汚れ判定閾値Thd1以下である(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9に汚れが付着し、ビーム♯7が全反射しているとして、汚れフラグがON状態に設定され(ステップS44)、図10の処理が終了する。
ステップS47において、偏差D1の絶対値D1absが汚れ復帰閾値Thr1よりも大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9の汚れがとれて、ビーム♯7がレドーム9を透過しているとして、汚れフラグがOFF状態に設定され(ステップS48)、図10の処理が終了する。
そのため、個々のレーダ装置1について、温度特性を考慮した判定基準値のマップを設ける必要がないので、調整コストを削減することができる。
また、レーダ装置1の停止中にレドーム9に汚れが付着した場合であっても、レーダ装置1の起動後に、所定方向の金属膜18からの反射波の受信レベルと、所定方向以外からの反射波の受信レベルとの偏差D1に基づいてレドーム9の汚れ付着を判定するので、レドーム9に付着した汚れを高精度に検出することができる。
汚れ判定部17は、ビーム♯1〜♯6のそれぞれの方向について、上記と同様にレドーム9の汚れ付着を判定してもよい。ビームの方向を順次変更することにより、レドーム9のほぼ全面の汚れ付着を判定することができる。
図11は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置1Aを示すブロック図である。
図11において、レーダ装置1Aは、図1に示した主制御部2、レドーム9、信号処理部16(汚れ判定部17)に代えて、主制御部2A、レドーム9A、信号処理部16A(汚れ判定部17A)を備えている。
上記実施の形態1のレドーム9には、上記図4に示すように、アンテナ8に対して所定方向に金属膜18が形成されているが、これに限定されない。
レドーム9Aは、図12に示すように、液晶層20、液晶層20を保持する保持層21、および液晶層20に電界をかける制御電極層22から構成されてもよい。
図12において、液晶層20は、保持層21に挟まれている。また、制御電極層22は、電源回路23に接続され、図11の主制御部2Aからの主制御信号により、あらかじめ設定された所定のタイミングで通電されて液晶層20に電界をかける。
制御電極層22が通電される(電圧が印加される)と、電界が生じる。この電界により、液晶層20の誘電率が変化する。
なお、液晶層20に電界がかけられて、誘電率が変化した状態を、液晶層20の電界制御状態(電界制御時)と称する。また、液晶層20に電界がかけられていない状態を、液晶層20の非制御状態(非制御時)と称する。
そこで、送信波を透過させたい場合には、液晶層20を非制御状態とし、送信波を反射させたい場合には、液晶層20の電界制御状態とすればよい。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
まず、制御電極層22が通電される所定のタイミングであるか否かが判定される(ステップS51)。
一方、ステップS51において、所定のタイミングである(すなわち、Yes)と判定された場合には、制御電極層22が通電されて液晶層20が電界制御状態とされる(ステップS52)。
続いて、近距離ゲートにおけるビート信号のディジタル信号値が読み込まれて(ステップS53)、前述のステップS33に移行する。
一方、ステップS33において、全てのビームについて処理が終了していない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS51に移行する。
まず、汚れ判定部17A内に設けられて、汚れ付着の有無を示す汚れフラグがON状態(立ち上げ状態)であるか否かが判定される(ステップS61)。
ステップS63において、偏差D2の絶対値D2absが汚れ判定閾値Thd2以下である(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9Aに汚れが付着し、液晶層20の非制御時に送信波が全反射しているとして、汚れ判定部17A内に設けられた汚れ判定カウンタがアップされる(ステップS64)。
ステップS66において、カウンタ値Cdが汚れ判定カウンタ閾値Thdtよりも大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、汚れフラグがON状態に設定され(ステップS67)、図14の処理が終了する。
ステップS70において、偏差D2の絶対値D2absが汚れ復帰閾値Thr2よりも大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9Aの汚れがとれて、液晶層20の非制御時に送信波がレドーム9Aを透過しているとして、汚れ判定部17A内に設けられた汚れ復帰カウンタがアップされる(ステップS71)。
ステップS73において、カウンタ値Crが汚れ復帰カウンタ閾値Thrtよりも大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、汚れフラグがOFF状態に設定され(ステップS74)、図14の処理が終了する。
そのため、前述した実施の形態1では、金属膜18が形成された所定方向について、対象物までの距離を演算することができなかったのに対して、本実施の形態では、全てのビームの方向について、対象物までの距離を演算することができ、対象物の検知範囲を損なうことなく、レドーム9Aに付着した汚れを検出することができる。
これらの場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
上記実施の形態2のレドーム9Aは、上記図12に示すように、液晶層20、保持層21、および制御電極層22から構成されているが、これに限定されない。
レドーム9Bには、図15に示すように、アンテナ8に対して所定方向(例えばビーム♯0の方向)に液晶層20B、保持層21B、および制御電極層22Bからなる液晶部24が形成されてもよい。
ここでは、実施の形態2と同種のものについては、同一符号の後に「B」を付して、詳述は省略する。
図15において、液晶層20Bは、保持層21Bに挟まれている。また、制御電極層22Bは、電源回路23Bに接続され、主制御部2B(図示せず)からの主制御信号により、あらかじめ設定された所定のタイミングで通電されて液晶層20Bに電界をかける。
その他の構成については、前述の実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
以下、図15とともに、図16のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3によるレーダ装置1Bの汚れ判定部17Bの動作について詳細に説明する。
なお、実施の形態2と同様の動作については、説明を省略する。
ステップS61において、汚れフラグがOFF状態である(すなわち、No)と判定された場合には、液晶層20Bの電界制御時で、かつビーム♯0の近距離ゲートにおけるビート信号のディジタル信号値から、ビーム♯M(Mは、液晶層20Bの電界制御時には、1〜7の何れかの値をとり、液晶層20Bの非制御時には、0〜7の何れかの値をとる。また、一つの値に固定してもよいし、値を順次変更してもよい)の近距離ゲートにおけるビート信号のディジタル信号値が減算され、反射波の受信レベルの偏差D3が算出される(ステップS81)。
ステップS82において、偏差D3の絶対値D3absが汚れ判定閾値Thd3以下である(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9Bに汚れが付着し、ビーム♯Mが全反射しているとして、汚れ判定部17B内に設けられた汚れ判定カウンタがアップされる(ステップS64)。
ステップS84において、偏差D3の絶対値D3absが汚れ復帰閾値Thr3よりも大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、レドーム9Bの汚れがとれて、ビーム♯Mがレドーム9Bを透過しているとして、汚れ判定部17B内に設けられた汚れ復帰カウンタがアップされる(ステップS71)。
そのため、前述した実施の形態2では、液晶層20の電界制御時に、対象物までの距離を演算することができなかったのに対して、本実施の形態では、液晶層20Bの電界制御時であっても、所定方向(ビーム♯0の方向)以外について、対象物までの距離を演算することができる。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
他のレーダ方式を用いた場合であっても、至近距離からの反射波成分を用いることにより、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
Claims (14)
- 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を受信するアンテナと、
前記アンテナを保護するレドームと、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理手段とを備え、
前記レドームは、前記アンテナに対して所定方向に設けられた金属製の反射部を有し、
前記信号処理手段は、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定手段を有し、
前記汚れ判定手段は、前記所定方向の前記反射部からの反射波の受信レベルと、前記所定方向以外からの反射波の受信レベルとの偏差を算出し、前記偏差に基づいて前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とするレーダ装置。 - 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を受信するアンテナと、
前記アンテナを保護するレドームと、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理手段とを備え、
前記レドームは、液晶層、前記液晶層を保持する保持層、および所定のタイミングで通電されて前記液晶層に電界をかける制御電極層を有し、
前記信号処理手段は、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定手段を有し、
前記汚れ判定手段は、前記制御電極層の通電時における反射波の受信レベルと、前記制御電極層の非通電時における反射波の受信レベルとの偏差を算出し、前記偏差に基づいて前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とするレーダ装置。 - 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を反射波として受信するアンテナと、
前記アンテナを保護するレドームと、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理手段とを備え、
前記レドームは、前記アンテナに対して所定方向に設けられた液晶層、前記液晶層を保持する保持層、および所定のタイミングで通電されて前記液晶層に電界をかける制御電極層を含む液晶部を有し、
前記信号処理手段は、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定手段を有し、
前記汚れ判定手段は、前記制御電極層の通電時における前記所定方向の前記液晶部からの反射波の受信レベルと、前記所定方向以外からの反射波、あるいは前記制御電極層の非通電時における反射波の受信レベルとの偏差を算出し、前記偏差に基づいて前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とするレーダ装置。 - 前記汚れ判定手段は、前記偏差が所定判定閾値以下の場合に、前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のレーダ装置。
- 前記汚れ判定手段は、前記偏差が所定判定閾値以下の状態が所定時間継続した場合に、前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のレーダ装置。
- 前記レドームは、車両の外装に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のレーダ装置。
- 前記レドームは、前記アンテナを覆う筐体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のレーダ装置。
- 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を受信するアンテナ、およびレドームを用い、
前記レドームは、前記アンテナに対して所定方向に設けられた金属製の反射部を有し、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理ステップを備えた汚れ判定方法であって、
前記信号処理ステップは、
前記レドームの前記所定方向に前記送信波を送信し、前記反射部からの反射波を受信する第1受信ステップと、
前記レドームの前記所定方向以外に前記送信波を送信し、前記所定方向以外からの反射波を受信する第2受信ステップと、
前記反射部からの反射波の受信レベルと、前記所定方向以外からの反射波の受信レベルとの偏差を算出する偏差算出ステップと、
前記偏差に基づいて、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定ステップとを有することを特徴とする汚れ判定方法。 - 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を受信するアンテナ、およびレドームを用い、
前記レドームは、液晶層、前記液晶層を保持する保持層、および所定のタイミングで通電されて前記液晶層に電界をかける制御電極層を有し、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理ステップを備えた汚れ判定方法であって、
前記信号処理ステップは、
前記レドームに前記送信波を送信し、前記制御電極層の通電時における反射波を受信する第1受信ステップと、
前記レドームに前記送信波を送信し、前記制御電極層の非通電時における反射波を受信する第2受信ステップと、
前記制御電極層の通電時における反射波の受信レベルと、前記制御電極層の非通電時における反射波の受信レベルとの偏差を算出する偏差算出ステップと、
前記偏差に基づいて、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定ステップとを有することを特徴とする汚れ判定方法。 - 電磁波を送信波として複数の異なる方向に送信するとともに、対象物からの反射波を受信するアンテナ、およびレドームを用い、
前記レドームは、前記アンテナに対して所定方向に設けられた液晶層、前記液晶層を保持する保持層、および所定のタイミングで通電されて前記液晶層に電界をかける制御電極層を含む液晶部を有し、
前記送信波および前記反射波に基づいて、前記対象物までの距離を演算する信号処理ステップを備えた汚れ判定方法であって、
前記信号処理ステップは、
前記レドームの前記所定方向に前記送信波を送信し、前記制御電極層の通電時における前記反射部からの反射波を受信する第1受信ステップと、
前記レドームに前記送信波を送信し、前記所定方向以外からの反射波、あるいは前記制御電極層の非通電時における反射波を受信する第2受信ステップと、
前記制御電極層の通電時における前記反射部からの反射波の受信レベルと、前記所定方向以外からの反射波、あるいは前記制御電極層の非通電時における反射波の反射レベルとの偏差を算出する偏差算出ステップと、
前記偏差に基づいて、前記レドームの汚れ付着を判定する汚れ判定ステップとを有することを特徴とする汚れ判定方法。 - 前記汚れ判定ステップは、前記偏差が所定判定閾値以下の場合に、前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とする請求項8から請求項10までの何れか1項に記載の汚れ判定方法。
- 前記汚れ判定ステップは、前記偏差が所定判定閾値以下の状態が所定時間継続した場合に、前記レドームの汚れ付着を判定することを特徴とする請求項8から請求項10までの何れか1項に記載の汚れ判定方法。
- 前記レドームは、車両の外装に設けられていることを特徴とする請求項8から請求項12までの何れか1項に記載の汚れ判定方法。
- 前記レドームは、前記アンテナを覆う筐体に設けられていることを特徴とする請求項8から請求項12までの何れか1項に記載の汚れ判定方法。
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