JP4130113B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置の冷媒圧縮機として使用するのに適したスクロール型圧縮機であって、特に二酸化炭素(CO2 )等の高圧ガスを冷媒とする車両用空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に良く知られているようにスクロール型圧縮機においては、その構造上の特徴から必然的に運転時において旋回スクロールにスラスト荷重が作用する。このスラスト荷重を支持するために、旋回スクロールの端板部の背面と、それに対向するハウジングの一部(ミドルハウジング)の平坦な端面部とを摺動面として、それらを摺動係合させているのが普通である。このようなスラスト荷重支持面における摺動摩擦を軽減するために、様々の工夫がなされている。
【0003】
ところで、近年においてフロン系の冷媒が地球環境に及ぼす影響が指摘されるようになって来たために、それに代わるものとして二酸化炭素(CO2 )等を冷媒とする冷凍サイクルが注目されているが、CO2 等を冷媒として使用する場合には、フロン系冷媒を使用する場合に比べて冷凍サイクルの運転時の圧力が非常に高いという特徴があるので、冷媒圧縮機としてスクロール型圧縮機を用いる場合には、旋回スクロールに軸方向に従来にも増して非常に大きなスラスト荷重が作用する。従って高負荷運転の状態において摺動面に大きな摩耗や焼き付きが発生し易くなるため、スクロール型圧縮機の信頼性が低下するという問題がある。また、同時に摺動面の摩擦による機械損失も大きくなるため、スクロール型圧縮機の性能面においても問題を生じる。
【0004】
これらの問題に対処するための手段として、旋回スクロールに作用するスラスト荷重の支持面の一方である旋回スクロールの端板部の背面に溝状の背圧室を、ミドルハウジングの平坦な端面部に対応するようにして設けて、この背圧室に加圧された流体をダイレクトに導いて摺動面の間で拡散させて、旋回スクロールのスラスト荷重を浮動的に支持することが、従来より公知である(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この方法も背圧室、即ち作動室のシール性が確保できないという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−310687号公報(第2,3頁、第1,2図)
【0006】
そこで本出願人は、特願2001−199207号(国内優先:特願2002−62115号)において、背圧室のシール性を確保するために、背圧室シール手段として、耐摩耗性と耐油性を有し弾性のあるゴム、合成樹脂或いは金属のような材料から製作されたシール手段を、旋回スクロールの端板部の背面と、それに対向しているミドルハウジングの表面とのいずれか一方に少なくとも一条形成された背圧室を構成する環状の溝に装着したものを提案している。この場合、環状の溝とシール手段の内周面或いは外周面との寸法関係は、環状の溝に対してシール手段の一部分を圧入するような寸法になっていた。しかし、実際の圧縮機運転中では、シール手段の熱膨張や膨潤のためにシール手段の内径寸法或いは外形寸法は初期組付け状態より大きくなり、シール手段の内周面では圧入代が過小となり十分なシール性が得られず、またシール手段の外周面では圧入代が過大となり滑らかな可動ができなくなるといった問題があった。
また、上記出願では、背圧室シール手段をカーボン等の材質として、このシール手段の内周面及び外周面のシールは、Oリングによって行うようにしているが、いずれにしても、背圧室である環状の溝の側面とシール手段との間の隙間については、何ら注目していなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題はシール手段の熱膨張や膨潤のために圧縮機の組付け初期状態と実際の運転状態でシール手段に寸法変化が生じることが原因で発生するという点に着目することによってなされたものであり、その目的は、背圧室シール手段としてのシールリングの可動性及びシール性を向上させると共に、圧縮機の性能を向上させたスクロール型圧縮機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のスクロール型圧縮機を提供する。
請求項1に記載のスクロール型圧縮機は、旋回スクロール又はミドルハウジングに1個或いは複数個の環状の溝が配置されていて、この溝は、連通孔によって任意の圧力が導入されると共に、溝内には、溝内を移動可能に組み付けられた略円筒形状のシール手段が設けられており、このシール手段が、溝の内周面に沿って組み付けられている第1のシール手段と、溝の外周面に沿って組み付けられている第2のシール手段とからなり、第1のシール手段の内径d1と溝の内周面の径D1との差(隙間a)と、溝の外周面の径D2と第2のシール手段の外径d2との差(隙間b)との大小関係を規定したものである。これにより、背圧室である溝が旋回スクロールに設けられている場合においては、溝内に導入された圧力と吸入室内の圧力との差圧により、シール手段が溝内を上方に移動してミドルハウジングと接触することで、背圧室のシール性を向上させることができる。また溝がミドルハウジングに設けられている場合においては、溝内に導入された圧力と吸入室内の圧力との差圧により、シール手段が溝内を下方に移動して旋回スクロールと接触することで、背圧室のシール性を向上させることができる。更に、圧縮機運転中に第1のシール手段と第2のシール手段とが熱膨張や膨潤した場合であっても、第1のシール手段と溝の内周面との隙間aが大きくなりすぎることはなく、第1のシール手段と溝の内周面とのシール性を確保することができ、また第2のシール手段と溝の外周面との隙間bも小さくなりすぎることもなく、シール手段の上方又は下方への可動性が確保でき、そのシール性が向上する。
【0009】
請求項2に記載のスクロール型圧縮機は、旋回スクロール又はミドルハウジングに1個或いは複数個の環状の溝が配置されていて、この溝は、連通孔によって任意の圧力が導入されると共に、溝内には、溝内を移動可能に組み付けられた略円筒状のシール手段が設けられていて、このシール手段として、縦断面形状がコの字状又は略H状のシール手段を用い、シール手段と溝との隙間a及び隙間bとの大小関係を請求項と同様にしたものである。請求項2では第1のシール手段と第2のシール手段とを用いていたが、ここでは単体のシール手段を用いている。これにより、シール手段の倒れ(傾き)が防止でき、一層シール性を高めることができる。他の作用効果は、請求項と同様である。
【0010】
請求項3に記載のスクロール型圧縮機は、旋回スクロール又はミドルハウジングに1個或いは複数個の環状の溝が配置されていて、この溝は、連通孔によって任意の圧力が導入されると共に、溝内には、溝内を移動可能に組み付けられた略円筒状のシール手段が設けられていて、このシール手段として、縦断面形状が略四角形のシール手段を用い、シール手段と溝との隙間a及び隙間bとの大小関係を請求項及びと同様にしたものである。この場合においては、シール手段の傾きがほぼ完全に防止できると共に、シール面も十分に確保できる。また、形状が単純で、製作が容易である。他の作用効果は、請求項と同様である。
請求項のスクロール型圧縮機は、シール手段の材質として、耐摩耗性と耐油性を有し弾性のあるゴム、合成樹脂、或いは金属、カーボン等に規定したものである。
【0011】
請求項のスクロール型圧縮機は、旋回スクロールを公転運動させる、偏心クランクを有するシャフトが、ハウジングに直接取り付けられたモータによって回転駆動されるように構成したものであり、これにより、外部に駆動源を有していない場合においても、利用できる。
請求項のスクロール型圧縮機は、シャフトが外部の原動機によって駆動されるようにしたものであり、車両のように外部に内燃機関のような駆動源をもつ場合のように車両用空調装置に好適である。
【0012】
請求項のスクロール型圧縮機は、圧縮された後の冷媒の圧力が、冷媒の臨界圧力以上の高さとなるように設定したものであり、これにより、例えばCO2 等のような流体においても、冷媒として使用可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態のスクロール型圧縮機について説明する。図1は本発明の第1実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。シャフト1は、モータケーシング3に固定されているフロントラジアル軸受4と、ミドルハウジング13に固定されているリアラジアル軸受5とによって、回転自在に支持されており、このシャフト1の一端には、軸の中心に対し所定量偏心したクランク部1aが設けられている。モータ2は、モータケーシング3に固定されているモータステータ2aと、シャフト1に固定されているモータロータ2bからなり、図示しない電源から電力を供給されることにより回転し、シャフト1を回転させる。
【0014】
旋回スクロール6は、略円形をした旋回スクロール端板部6aと、この端板部6aの片側に形成され、円筒形状をしたボス部6cと、このボス部6cが形成されている端板部6aの他面側に形成されている渦巻き形状をした旋回スクロール羽根部6bとからなる。ボス部6cには、旋回スクロール軸受16が圧入固定されており、シャフト1のクランク部1aに回転自在に支持されている。従って、旋回スクロール6は、シャフト1の回転により公転運動をする。なお、シャフト1のクランク部1aには、バランサ10が設けられており、旋回スクロール6が公転運動することでシャフト1に発生するアンバランスを補正している。
【0015】
旋回スクロール6に対して偏心した位置で対向して、回転方向に180度ずらして噛み合う固定スクロール8が設けられる。固定スクロール8は、カップ形状をした固定スクロール端板部8aと、旋回スクロール羽根部6bと略同形状をした渦巻状の固定スクロール羽根部8bとからなり、この旋回スクロール羽根部6bと相対するように組み付けられる。旋回スクロール6の渦巻状の羽根部6bと固定スクロール8の渦巻状の羽根部8bとが噛み合うことによって、それらの渦巻状の羽根部6b,8b間に冷媒を取り込んで圧縮する三日月状の作動室9が複数個形成されるが、2つのスクロール6及び8の共通の中心部領域には、圧縮された冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室が1つだけ形成される。
【0016】
モータケーシング3、ミドルハウジング13、固定スクロール8及びリアハウジング18とは、図示しないボルト等で締結されて圧縮機のハウジングを構成している。固定スクロール8と旋回スクロール6の2つの渦巻状の羽根部6b,8bが噛み合わされた外周側に吸入室14が形成されている。吸入室14の吸入ポート8dは、固定スクロール端板部8aの外周部に形成され、図示しない冷凍サイクルの低圧側と接続している。更に固定スクロール端板部8aには、吐出孔8cが設けられており、これは作動室9の容積がほぼ零になる位置、即ち高圧作動室に開口し得る位置に形成されている。なお、固定スクロール端板部8aの背後には、ボルト等によってリアハウジング18が締結され、この端板部8aとで吐出室15を形成している。この吐出室15内の固定スクロール端板部8aには、吐出孔8cを覆う位置に図示しないボルト等で吐出弁17が固定されている。またリアハウジング18には、吐出ポート18aが形成されていて、図示しない冷凍サイクルの高圧側と接続されている。
【0017】
したがって、図示しない冷凍サイクルから吸入ポート8dを通過し、吸入室14に流入した冷媒を作動室9内に吸入し、渦巻中央部に向って作動室9の容積を縮小させることで圧縮し、高圧作動室で吐出圧に達した冷媒は、固定スクロール端板部8aに設けられた吐出孔8cを通過し、吐出室15へ吐出される。吐出室15へ吐出された冷媒は、リアハウジング18に設けられた吐出ポート18aを通過し、図示しない冷凍サイクルへ吐き出される。
【0018】
本発明の特徴に対応して、旋回スクロール端板部6aの背面であって、ミドルハウジング13の平端面と相対する側に、端板部6aの中心を中心にした環状の溝6eが1つ又は複数(図1においては1つしか示されていない)形成されていて、ミドルハウジング13の平端面とで背圧室19を形成している。また、旋回スクロール端板部6a内には、任意の圧力を背圧室19内に導くための連通孔6dが設けられている。即ち、連通孔6dは、任意の作動室9と溝6eとを連通している。更に、この背圧室19内には、連通孔6dより導入された冷媒を吸入室14へ漏らさないための環状のシール手段(シールリング)11が設けられている。このシール手段11は、耐摩耗性と耐油性を有し弾力のあるゴム、合成樹脂、或いは金属、カーボン等の材質から形成されている。
なお、符号7は、旋回スクロール6の公転を許すが自転を阻止する自転防止機構であり、旋回スクロール端板部6aの背面に設けられた自転防止用ポケット7aと、ミドルハウジング13の端面から軸方向に突出する自転防止ピン7bとが相互に係合する対から構成され、これが旋回スクロール6の円周上に少なくとも3ヶ所設けられる。
【0019】
図2,3,4は、上述した図1の第1実施形態のスクロール型圧縮機の背圧室19に使用される略円筒状のシール手段(シールリング)11のそれぞれの実施例の拡大図である。図2の第1実施例のシール手段11は、背圧室19である溝6eの内周面6e1 に沿って組み付けられる環状の第1のシール(インナーシール)手段11Aと、溝6eの外周面6e2 に沿って組み付けられる同じく環状の第2のシール(アウタシール)手段11Bとにより構成されている。第1のシール手段11Aの下方には、溝6eの内周面6e1 とのシール性を確保するため、溝6eの内周面6e1 に向けてスカート状に拡がった突出部11eが形成され、同様に第2のシール手段11Bの下方には、その外周面6e2 とのシール性を確保するため、外周面6e2 に向けてスカート状に拡がった突出部11eが形成されている。更にこのシール手段11は、第1のシール手段11Aの内径d1と溝6eの内周面6e1 の径D1との差(d1−D1)=隙間aと、溝6eの外周面6e2 の径D2と第2のシール手段11Bの外径d2との差(D2−d2)=隙間bとの関係が
d1−D1=a<D2−d2=b
の関係になるように形成されている。
【0020】
図3の第2実施例のシール手段11は、溝6eの内周面6e1 に沿った第1の面11a1 を有する内側部分11aと、溝6eの外周面に沿った第2の面11b1 を有する外側部分11bと、内側部分11aと外側部分11bとをつなぐ中間部分11cとが一体的に環状に形成されており、その縦断面形状がコの字状又は略H状になるように構成されている。内側部分11aと外側部分11bとしては、第1実施例と同様にその下部にスカート状の突出部11eがそれぞれ形成されている。また、中間部分11cには、背圧室19内の圧力が過大になるのを防止するための複数の孔11dが形成されている。更にまた、この第2実施例のシール手段11においても、第1実施例と同じように、内側部分11aの第1の面11a1 の内径d1と溝6eの内周面6e1 の径D1との差(d1−D1)=隙間aと、溝6eの外周面6e2 の径D2と外側部分11bの第2の面11b1 の外径d2との差(D2−d2)=隙間bとの関係が、
d1−D1=a<D2−d2=b
の関係になるように形成されている。
【0021】
図4の第3実施例のシール手段11は、その縦断面形状が略四角形をした環状に形成されている。このシール手段11の内周側の下方部分及び外周側の下方部分には、第1,2実施例と同様にスカート状に拡がった突出部11eがそれぞれ形成されている。また、このシール手段11の幅の略中央部には、第2実施例と同様に、背圧室19内の圧力が過大になるのを防止するための複数の孔11dが、その周方向に間隔をあけて形成されている。更にまた、第3実施例のシール手段11においても、第1,2実施例と同じように、シール手段11の内径d1と溝6eの内周面6e1 の径D1との差(d1−D1)=隙間aと、溝6eの外周面6e2 の径D2とシール手段の外径d2との差(D2−d2)=隙間bとの関係が、
d1−D1=a<D2−d2=b
の関係になるように形成されている。
【0022】
次に、上述したようなシール手段11が、背圧室19に組み込まれたスクロール型圧縮機の作動について説明する。
圧縮機運転時、旋回スクロール端板部6aには、作動室9と吸入室14の差圧により、図1中の上方向にスラスト荷重Fsが発生する。このスラスト荷重Fsにより、旋回スクロール端板部6aは、ミドルハウジング13と接触しようとするが、背圧室19(溝6e)内に所定の圧力を導くことで、このスラスト荷重Fsを低減することができる。このとき、シール手段11は背圧室19に導入された圧力と吸入室14内の圧力の差圧により、図1中の上方に移動しミドルハウジング13と接触することで、シール手段11とミドルハウジング13との摺動面で形成される隙間からの冷媒漏れを封止する。また、溝6e(背圧室19)の内周面6e1 とシール手段11の内周側とで形成される隙間aからの漏れは、シール手段11のスカート状の突出部11eを圧入する形で溝6eにシール手段11を収容しており、このシール手段11の溝6e内への初期接触のために、冷媒はこの隙間aに入り込みにくくなっており、背圧室19内に導入された圧力により内周方向に広がることで、シール手段11が溝6eの内周面とより一層強く接触することでシール性を確保することができる。さらに、溝6eの外周面6e2 とシール手段の外周側とで形成される隙間bからの漏れは、前記と同様に突出部11eで初期接触しているためにシール性を確保できる。
【0023】
また、溝6eの内周面6e1 とシール手段11の内周側(溝6eの内周面6e1 と初期接触していない部分)とで形成される隙間aと、溝6eの外周面6e2 とシール手段11の外周側(溝6eの外周面6e2 と初期接触していない部分)とで形成される隙間bをシール手段11の材質(熱膨張が異なる)に合わせて適切に設定することにより、実際の圧縮機運転中にシール手段11が熱膨張や膨潤した場合であっても、シール手段11の内周側の隙間aが大きくなりすぎることはなく、溝6eの内周面6e1 とのシール性を確保することができ、また、溝6eの外周面6e2 との隙間bも小さくなりすぎることもなく、シール手段11の図1における上方への可動性も向上する。
【0024】
図5は、本発明の第2実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。この第2実施形態では、背圧室19としての環状の溝6eの内周面6e1 及び外周面6e2 にそれぞれ環状の凹部6f1 ,6f2 が形成されており、これらの凹部6f1 ,6f2 にOリング12a,12bがそれぞれ嵌め込まれていて、シール手段11との間でシールを行っている。なお、凹部6f1 ,6f2 はそれぞれ、旋回スクロール6の中心を中心とする環状に形成されている。第2実施形態において採用されるシール手段11の構造が、それぞれ図6,7,8に実施例として示されている。その他の圧縮機の構造については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0025】
図6は、第2実施形態のスクロール型圧縮機の背圧室19に使用されるシール手段11の第4実施例の拡大図である。この第4実施例のシール手段11は、スカート状の突出部11eを切除しており、この突出部11eを除いて基本的に図2の第1実施例のシール手段11と同様の構造をしている。この第4実施例では、シール手段11の組付け初期状態のシール性を確保するための突出部11eを取り除いているため、それを保証するために、溝6eの内周面6e1 と外周面6e2 とにそれぞれ環状の凹部6f1 ,6f2 とが形成され、これらの凹部6f1 ,6fにそれぞれOリング12a,12bが嵌合されている。このOリングとシール手段11とが組付け初期状態でも接触することでシール性を確保している。このシール手段11も、第1のシール(インナーシール)手段11Aと第2のシール(アウタシール)手段11Bとから構成され、第1のシール手段11Aの内径d1と溝6eの内周面6e1 の径D1との差(d1−D1)=隙間aと、溝6eの外周面6e2 の径D2と第2のシール手段11Bと差(D2−d2)=隙間bとの大小関係が、前述したのと同様に規定されている。
【0026】
図7は、第2実施形態において使用されるシール手段11の第5実施例の拡大図である。この第5実施例のシール手段11は、スカート状の突出部11eを切除しており、この突出部11eを除いて基本的に図3の第2実施例のシール手段11と同様の構造をしている。即ち、シール手段11は、縦断面形状がコの字状又は略H形状をしていて、環状に形成されている。この第5実施例では、突出部11eが設けられていないために、第4実施例と同様に溝6eの内周面6e1 及び外周面6e2 にそれぞれ環状の凹部6f1 ,6f2 が形成されており、ここにOリング12a,12bがそれぞれ嵌合されている。また、溝6eの内周面6e1 とシール手段11の内周側との隙間aと、溝6eの外周面6e2 とシール手段11の外周側との隙間bとの大小関係も、前述したのと同様に規定されている。
【0027】
図8は、第2実施形態において使用されるシール手段11の第6実施例の拡大図である。この第6実施例のシール手段11は、スカート状の突出部11eを切除しており、この突出部11eを除いて基本的に図4の第3実施例のシール手段11と同様の構造をしている。即ち、シール手段11は、縦断面形状が略四角形状をしていて、環状に形成されている。この第6実施例でも突出部6eが設けられていないために、第4,5実施例と同様に溝6eの内周面6e1 及び外周面6e2 にそれぞれ環状の凹部6f1 ,6f2 が形成されており、ここにOリング12a,12bがそれぞれ嵌合されている。また、溝6eの内周面6e1 とシール手段11の内周側との隙間aと、溝6eの外周面6e2 とシール手段11の外周側との隙間bとの大小関係も、前述したのと同様に規定されている。
【0028】
このように、第2実施形態のスクロール型圧縮機に使用される第4,5,6実施例に係るシール手段11では、その構造にスカート状の突出部11eが設けられていないが、この突出部11eの役割をOリング12a,12bが果たしており、第1実施形態のスクロール型圧縮機に使用される第1,2,3実施例に係るシール手段11と同様の機能を有するものである。
【0029】
図9は、本発明の第3実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。前述した第1実施形態では、背圧室19とシール手段11とが旋回スクロール6の背面側に設けられていたが、この第3実施形態では、これに代えてこれらがミドルハウジング13側に設けられている。その他の構造は、第1実施形態と同様である。即ち、旋回スクロール6の背面と対面するミドルハウジング13の平坦面に、背圧室19となる、ミドルハウジング13の中心を中心とした環状の溝13aを形成し、この溝13aにシール手段11が嵌め込まれている。この場合、シール手段11としては、図2,3,4に示される第1,2,3実施例のシール手段11のいずれかが使用される。なお、背圧室19は、旋回スクロール6に設けられる連通孔6dによって、適宜の作動室9と連通している。
【0030】
図10は、本発明の第4実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。前述した第2実施形態では、背圧室19とシール手段11とが旋回スクロール6の背面側に設けられていたが、この第4実施形態では、これに代えて、第3実施形態のようにこれらがミドルハウジング13側に設けられている。その他の構造は、第2実施形態と同様である。即ち、旋回スクロール6の背面と対面するミドルハウジング13の平坦面に、背圧室19となる、ミドルハウジング13の中心を中心とした環状の溝13aを形成し、この溝13aにシール手段11が嵌め込まれている。この場合、シール手段11としては、図6,7,8に示される第4,5,6実施例のシール手段11のいずれかが使用される。そのため、溝13aの内周面及び外周面に環状の凹部がそれぞれ形成され、これらの凹部にOリング12a,12bが嵌合されている。なお背圧室19は、旋回スクロール6に設けられる連通孔6dによって、適宜の作動室9と連通している。
【0031】
第3,4実施形態では、背圧室19及びシール手段11がミドルハウジング13側に設けられているため、圧縮機運転中のシール手段11の作用は、第1,2実施形態の場合と異なり、図9,10においてシール手段11が下方に動くことで、旋回スクロール6とミドルハウジング13との摺動面から冷媒が漏れるのをシールしている。
【0032】
なお、上記第1〜4実施形態のスクロール型圧縮機では、モータ2がハウジング内部に設けられていて、このモータ2によりシャフト1が回転駆動されているもので説明しているが、モータが内蔵されていないで、車両に搭載された内燃機関のような外部の原動機によってシャフトを回転駆動させるスクロール型圧縮機にも適用できるものである。また、本発明のスクロール型圧縮機においては、圧縮する流体である冷凍サイクル内を流れる冷媒が、圧縮された後の冷媒の圧力が冷媒の臨界圧力以上の高さに設定されている、例えばCO2 等のような冷媒が好適である。
【0033】
以上説明したように、本発明においては、背圧室である溝の内周面とシール手段の内周側との間隙a及び溝の外周面とシール手段の外周側との隙間bとをシール手段の材質に合わせて適切に設定することで、圧縮機運転中にシール手段が熱膨張や膨潤した場合であっても、これらの隙間a,bが適切に保たれ、シール手段の上方又は下方への可動性が確保されると共に、そのシール性も向上する。したがって、効率が良い背圧式スラスト支持機構を内蔵したスクロール型圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。
【図2】第1実施形態で採用される第1実施例のシール手段の拡大図である。
【図3】第1実施形態で採用される第2実施例のシール手段の拡大図である。
【図4】第1実施形態で採用される第3実施例のシール手段の拡大図である。
【図5】本発明の第2実施形態のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図である。
【図6】第2実施形態で採用される第4実施例のシール手段の拡大図である。
【図7】第2実施形態で採用される第5実施例のシール手段の拡大図である。
【図8】第2実施形態で採用される第6実施例のシール手段の拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態のスクロール型圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態のスクロール型圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
6…旋回スクロール
6a…旋回スクロール端板部
6b…旋回スクロール羽根部
6d…連通孔
6e…溝
6e1 …溝の内周面
6e2 …溝の外周面
6f1 ,6f2 …凹部
8…固定スクロール
9…作動室
11…シール手段(シールリング)
11A…第1のシール手段(インナーシール手段)
11B…第2のシール手段(アウタシール手段)
12a,12b…Oリング
13…ミドルハウジング
13a…溝
19…背圧室
a,b…隙間

Claims (7)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに固定されているモータと、前記モータにより回転し、偏心クランクを有するシャフトと、前記偏心クランクにより公転運動する渦巻状の羽根部を有する旋回スクロールと、前記旋回スクロールの羽根部と対面するように羽根部を形成している固定スクロールを有し、前記固定スクロールに対し前記旋回スクロールを公転運動させることにより、流体を吸入圧縮する作動室の体積を拡大縮小させるスクロール型圧縮機であって、
    旋回スクロール側に位置する前記シャフトの端部を回転可能に支持し、前記作動室内の圧力上昇に伴い前記旋回スクロールに作用するシャフト軸方向荷重を支持するミドルハウジングと、前記旋回スクロール又は前記ミドルハウジングに1個或いは複数個配置されている環状の溝と、前記溝へ任意の圧力を導入する連通孔と、前記溝内に配置されており前記溝内を移動可能に組み付けられている略円筒形状をしたシール手段とを有していて、
    前記シール手段は、前記溝の内周面に沿って組み付けられている第1のシール手段と前記溝の外周面に沿って組み付けられている第2のシール手段とからなり、
    前記第1のシール手段の内径d1と前記溝の内周面の径D1との差(d1−D1)と、前記溝の外周面の径D2と前記第2のシール手段の外径d2との差(D2−d2)との関係が、
    d1−D1<D2−d2
    なる関係にあることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. ハウジングと、前記ハウジングに固定されているモータと、前記モータにより回転し、偏心クランクを有するシャフトと、前記偏心クランクにより公転運動する渦巻状の羽根部を有する旋回スクロールと、前記旋回スクロールの羽根部と対面するように羽根部を形成している固定スクロールを有し、前記固定スクロールに対し前記旋回スクロールを公転運動させることにより、流体を吸入圧縮する作動室の体積を拡大縮小させるスクロール型圧縮機であって、
    旋回スクロール側に位置する前記シャフトの端部を回転可能に支持し、前記作動室内の圧力上昇に伴い前記旋回スクロールに作用するシャフト軸方向荷重を支持するミドルハウジングと、前記旋回スクロール又は前記ミドルハウジングに1個或いは複数個配置されている環状の溝と、前記溝へ任意の圧力を導入する連通孔と、前記溝内に配置されており前記溝内を移動可能に組み付けられている略円筒形状をしたシール手段とを有していて、
    前記シール手段が、前記溝の内周面に沿った第1の面を有する内側部分と、前記溝の外周面に沿った第2の面を有する外側部分と、前記内側部分と前記外側部分とをつなぐ中間部分とからなり、その縦断面形状がコの字状又は略H形状をしており、
    前記第1の面の内径d1と前記溝の内周面の径D1との差(d1−D1)と、前記溝の外周面の径D2と前記第2の面の外径d2との差(D2−d2)との関係が、
    d1−D1<D2−d2
    なる関係にあることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  3. ハウジングと、前記ハウジングに固定されているモータと、前記モータにより回転し、偏心クランクを有するシャフトと、前記偏心クランクにより公転運動する渦巻状の羽根部を有する旋回スクロールと、前記旋回スクロールの羽根部と対面するように羽根部を形成している固定スクロールを有し、前記固定スクロールに対し前記旋回スクロールを公転運動させることにより、流体を吸入圧縮する作動室の体積を拡大縮小させるスクロール型圧縮機であって、
    旋回スクロール側に位置する前記シャフトの端部を回転可能に支持し、前記作動室内の圧力上昇に伴い前記旋回スクロールに作用するシャフト軸方向荷重を支持するミドルハウジングと、前記旋回スクロール又は前記ミドルハウジングに1個或いは複数個配置されている環状の溝と、前記溝へ任意の圧力を導入する連通孔と、前記溝内に配置されており前記溝内を移動可能に組み付けられている略円筒形状をしたシール手段とを有していて、
    前記シール手段は、その断面形状が略四角形をしており、
    前記シール手段の内径d1と前記溝の内周面の径D1との差(d1−D1)と、前記溝の外周面の径D2と前記シール手段の外径d2との差(D2−d2)との関係が、
    d1−D1<D2−d2
    なる関係にあることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 前記シール手段が、耐摩耗性と耐油性を有し弾性のあるゴム、合成樹脂、或いは金属、カーボン等の材質からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記シャフトが前記ハウジングに直接取り付けられたモータによって回転駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記シャフトが車両に搭載された内燃機関のような外部の原動機によって回転駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  7. 圧縮すべき流体が冷凍サイクル内を流れる冷媒であって、かつ圧縮された後の前記冷媒の圧力が冷媒の臨界圧力以上の高さとなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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