JP4129957B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、食品の在庫管理機能を有する在庫管理冷蔵庫に関する。
従来、在庫管理機能付き冷蔵庫として、一般的に、レシートに含まれている食材購入情報を冷蔵庫に記憶させることによって、在庫管理する冷蔵庫が知られている。
具体的には、レシート記載情報をスキャンし、在庫を管理する冷蔵庫(たとえば、非特許文献1参照)が知られ、また、商品入庫の際に識別票を貼り付けることによって、在庫管理を実現する冷蔵庫(たとえば、非特許文献2)が考えられている。また、キャッシュレジスタから、近距離通信手段や無線通信手段、非接触ICカードの電磁誘導等によって、食材購入情報を記録することが考えられている。
これらの技術は、食材消費者が食材購入情報を手軽に管理することを実現し、冷蔵庫に収納されている商品を、容易に知る手段を提供し、購入済商品の期限内消費、商品の二重購入防止に寄与している。
また、従来、食材管理方法として、食材在庫情報等に基づいて献立を提案する献立提案システムが知られている。この献立提案システムでは、賞味期限等の食材情報に基づいて、食材を無駄にしないような献立の検索を可能にしている(たとえば、非特許文献3)。これらの技術は、消費者の食材選択、献立決定に貢献している。
"ITmedia News"(URL:http://www.itmedia.co.jp/news/0107/18/pana_sol.html) "ITmedia Dictionary"(URL:http://www.itmedia.co.jp/dict/it/society/ubiquitous/03728.html) MEGASOFT"わが家の家計簿&料理"(URL:http://www.megasoft.co.jp/wagaya/kr/index.html) 株式会社東芝"IT冷蔵庫"(URL:http://feminity.Toshiba.co.jp/feminity/series/refrigerator/index.html)
食材について、主婦を中心とする一般消費者が最も関心を持つ要素は、「栄養」と「コスト」とである。上記従来の在庫管理機能付き冷蔵庫は、購入済商品の期限内消費や二重購入防止等、食材コスト抑制に寄与している。
また、上記従来の食材管理方法は、栄養面を加味した食材選択に貢献している。
しかし、一般消費者にとって最も重要なことは「栄養」と「コスト」とを、「最適に両立」させることである。これに対し、従来例またはその単なる組み合わせでは、食材保管期間、食材価格や食材に含まれる栄養素という異質データが、別々に提示されるだけであり、栄養とコストとのデータが統合され、また、食材の総合的コストパフォーマンスが評価・提示されていないという問題がある。
また、消費者が、栄養とコストとを最適な形で両立させる食材利用を行うためには、上記食材に関する総合的コストパフォーマンスが、在庫食材の消費の場面と、今後の食材購入の場面という2つの場面で判定され、家庭内在庫についての優先消費食材の提示が必要であり、また、次回以後の買い物における購入推奨食材の提示が必要であるが、この双方が実装された冷蔵庫は存在しない。
この結果、上記従来例では、在庫食材に関して、消費者が栄養素や価格という異種のデータに目を通した後に、自ら優先的に消費すべき食材を見極めなければならず、総合的に、最も有益な選択消費がなされることが少ないという問題がある。
また、上記従来例では、食材購入の場面において、一般に消費者が自身に足りない栄養素を判定し、今後摂取する栄養のバランスを考えることは難しいという問題があり、また、消費者は、商品の実勢価格についても考慮しなければならず、複数異種の要素を総合的に勘案した上で、個々人にとって最も有益な食材を選択購入することは非常に困難であるという問題がある。
本発明は、在庫食材の総合的コストパフォーマンス評価による優先消費食材の提示と、価格と消費者の不足栄養素補給とのバランスであるコストパフォーマンスを最良にする購入推奨食材の提示とを、同時に実現することによって、消費者の食材の購入から消費までの過程を最適化する冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、記憶媒体を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と、上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と、上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と、上記問い合わせ結果に基づいて、消費者へ補給する推奨栄養素を決定し、この決定された推奨栄養素に対応する候補食材を決定する候補食材決定手段と、上記候補食材の価格を、販売店の商品価格データベースに問い合わせる候補食材価格問合せ手段と、上記候補食材価格問合せ手段が得た販売価格と、消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足可能な栄養素の量である栄養充足率と、消費者の食材購入予算とに応じて、候補食材のコストパフォーマンスを算出する候補食材のコストパフォーマンス算出手段と、上記コストパフォーマンスの大きな食材を、購入推奨食材として提示する購入推奨食材提示手段とを有する冷蔵庫である。
本発明は、記憶媒体を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と、上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と、上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と、上記食材購入情報に含まれている販売価格と、上記栄養素データベースヘ問い合わせた栄養素であって消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足できる栄養素の量である栄養充足率と、賞味期限の経過情報と、消費者の食材購入予算とに応じて、食材の早期消費推奨指標を算出する早期消費推奨指標算出手段と、上記早期消費推奨指標が大きい食材を、優先消費食材として提示する優先消費食材提示手段とを有する冷蔵庫である。
請求項1、3記載の発明によれば、価格と消費者の不足栄養素補給とのバランスであるコストパフォーマンスを最良にすることができるという効果を奏する。
請求項2、4記載の発明によれば、在庫食材の総合的コストパフォーマンス評価による優先消費食材を提示することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である冷蔵庫100を示す全体構成図である。
冷蔵庫100は、携帯端末T1を介して、食材販売店ST1に設けられているキャッシュレジスタCR1と接続されている。また、冷蔵庫100は、通信網NW1を介して、食材栄養素情報データベースDB1に接続され、通信網NW2を介して、食材販売店ST1に設けられている商品価格情報データベースDB2に接続される。
なお、携帯端末T1の代わりに、専用カード、情報受信端末、情報受信媒体を使用するようにしてもよい。
冷蔵庫100は、食材購入情報受信手段10と、食材消費情報入力手段20と、在庫情報作成手段30と、時間記録手段31と、第1のデータベース問い合わせ手段41と、第2のデータベース問い合わせ手段42と、情報追加手段43と、冷蔵庫在庫推奨消費食材評価手段50と、不足栄養素判定手段60と、販売店在庫食材コストパフォーマンス評価・判定手段70と、表示手段80とを有する。
食材購入情報受信手段10は、携帯電話等の情報通信端末やカード型メモリを介して、キャッシュレジスタCR1から購入商品に関する価格等複数の情報を受信する。
在庫情報作成手段30は、消費情報入力手段20を介して、食材購入者が入力した消費情報と、情報受信手段10を介して、入力した食材購入情報と、時間記録手段31が出力する時間記録情報に応じた在庫期間情報とに基づいて、在庫情報を作成する。
第1のデータベース問い合わせ手段41は、在庫食材の含有栄養素情報を外部ネットワークNW1上に存在する食材栄養素データベースDB1に問い合わせる。
情報追加手段43は、栄養素データベース問い合わせ手段42が、食材栄養素情報データベースDB1に問い合わせた含有栄養素情報を、食材在庫情報に追加する手段である。
冷蔵庫在庫推奨消費食材評価手段50は、統合された情報に基づいて、在庫食材のコストパフォーマンスを評価する。
不足栄養素判定手段60は、在庫食材の栄養素の含有バランスに基づいて、不足栄養素を判定する。
第2のデータベース問い合わせ手段42は、不足栄養素判定手段60が判断した不足栄養素情報に基づいて、外部ネットワークNW1上に存在する食材栄養素データベースDB1に、不足栄養素を補う有力候補食材を、再度問い合わせる。
データベース問い合わせ手段は、上記有力候補食材について、外部ネットワークNW2上に存在する消費者居住地近隣の食材小売店ST1に設けられている商品価格データベースDB2に問い合わせる。
販売店在庫食材コストパフォーマンス表記・判定手段70は、価格と栄養素データとから、消費者にとってコストパフォーマンスが最良となる小売店販売食材を総合的に判定する。
表示手段80は、在庫食材についてのコストパフォーマンス評価と、小売店販売食材のコストパフォーマンス評価とに基づいて、優先消費食材リストと購入推奨食材リストとを表示する。なお、上記「優先消費食材リスト」は、図5のディスプレイ上に示すリストであり、上記「購入推奨食材リスト」は、図6のディスプレイ上に示すリストである。
次に、冷蔵庫10の動作について説明する。
図2は、冷蔵庫100の動作を示すフローチャートである。
消費者が、所定の食材を購入すると(S1)、その会計時に、キャッシュレジスタCR1から、品名、購入日、賞味期限、価格、重量、数量等、在庫管理に有用な食材購入情報が、消費者の携帯端末T1に、送信され、食材購入情報を受信し(S2)、またはカード型メモリに記録される。
消費者は、帰宅後、携帯端末T1から、冷蔵庫100の情報受信手段10に、食材購入情報を送信するか、または、食材購入情報が書き込まれているカード型メモリからその食材購入情報を、情報受信手段10に読み取らせ、冷蔵庫100は、受信した食材購入情報に基づいて、食材在庫情報リストを作成、記憶する。
また、在庫食材リストとして記憶された日時が記録され、その後に、定期的に、時間記録手段31が、時間経過情報を更新する。消費者は、食材をある程度消費した場合(S3)、この消費した食材の情報を、食材消費情報入力手段20が、入力する。完全に消費した場合、上記と同様に、食材消費情報入力手段20によって、食材在庫情報リストから当該食品を削除する。このようにして、食材在庫情報を更新する(S4)。
上記作業によって更新された食材在庫情報リストに含まれている新規購入各食材について、外部ネットワークNW1上に存在する食材栄養素情報データベースDB1に、栄養素データベース問い合わせ手段42が、含有栄養素情報を問い合わせる(S5)。その後に、問い合わせた結果(含有栄養素情報)を受信し(S6)、この問い合わせた含有栄養素情報を、情報追加手段43が、食材在庫情報に追加する。
上記追加食材在庫情報リストに基づいて、不足栄養素判定手段60が、消費者の栄養摂取バランスを推測し、少なくとも1つの不足栄養素を決定する(S7)。
不足栄養素判定手段60は、たとえば厚生労働省発表の第6次改定日本人栄養所要量(http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html)に基づいて、適性栄養摂取バランスを算出し、そのバランスを大きく乱す栄養素を特定する。上記厚生労働省発表の第6次改定日本人栄養所要量を使用する代わりに、日本人の標準的または理想的な栄養摂取バランスが判るデータであれば、他のデータを使用するようにしてもよい。
ここで、食材を購入するのか、消費するのかを判断する(S7a)。食材を購入する場合であれば、S8に進み、食材を消費する場合であれば、S11に進む。
この不足栄養素情報から、食材栄養素情報データベースDB1に、再び問い合わせを行い(S8)、消費者の栄養素を補う食材の候補リスト(不足栄養補充食材情報)を作成する。
この食材の候補リストに含まれている各候補食材について、近隣の食材販売店ST1の商品価格データベースDB2に問い合わせ、候補食材の(対栄養充足率)コストパフォーマンスを算出し(S9)、当該指標に基づいて、購入推奨食材を、表示手段80に提示する。候補食材のコストパフォーマンスCPを、たとえば次の式(1)に基づいて算出する。
CP=K Nu(Bu/(Pr)……式(1)
上記式(1)において、Nu=栄養充足率、Pr=特定食材販売店ST1における食材価格、Bu=家計内における食材購入予算、K、K=調整パラメータである。食材は、候補食材のコストパフォーマンスCPの値によって順位付けされ、表示手段80に提示される。なお、栄養充足率Nuは、消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足できる栄養素の量である。
候補食材のコストパフォーマンスCPの値が大きい食材であれば、より低コスト高パフォーマンスの食材であることを示し、購入を推奨すべき食材である購入推奨食材である。この購入推奨食材を、表示装置80に出力する(S10)。
候補食材のコストパフォーマンスCPの算出式は、上記式(1)と同一でなくてもよく、栄養充足率が、候補食材のコストパフォーマンスCPを大きくすることに寄与し、高い食材価格が、候補食材のコストパフォーマンスCPを小さくすることに寄与し、家計内における食材購入予算が、食材価格のコストパフォーマンスCPに与える影響を小さくすることに寄与する式であれば、上記式(1)以外の式を使用するようにしてもよい。
これによって、候補食材のコストパフォーマンスCPの大きいものが購入推奨食材として、表示手段80に提示され、消費者は、表示手段80を見れば、価格が安く、栄養面から見て有益な食材の購入が促され、コストを最小限に抑えることができる。
一方、在庫食材についても、これまでの在庫履歴から、各在庫食材の栄養充足率Nuを算出し、さらに購入価格Pr、家計内食材予算Bu、在庫期間Pe、賞味期限Fd、購入日D、調整パラメータK、K、Kから、たとえば、次の式(2)に基づいて、早期消費推奨指標RIECを算出する(S11)。なお、 早期消費推奨指標RIECは、その値が大きい程、高コスト高パフォーマンスの食材であり、優先的に消費すべき食材であることを示す指標である。
RIEC=K*Nu*(Pr/(Bu*K))*(Pe/((Fd−D)*K))……式(2)
そして、消費推奨食材を出力する(S12)。なお、早期消費推奨指標RIECが大きい食材が、優先消費推奨食材である。
栄養充足率が高い程、早期消費推奨指標RIECが大きくなり、食材価格が高い程、早期消費推奨指標RIECが大きくなり、家計内における食材購入予算が多い程、食材価格の早期消費推奨指標RIECが小さくなり、購入日と賞味期限とから算出される残余賞味期間が長い程、早期消費推奨指標RIECが小さくなり、在庫期間が短い程、早期消費推奨指標RIECが大きくなる式を、上記式(2)(早期消費推奨指標RIECの算出式)の代わりに使用するようにしてもよい。
上記のようにすることによって、早期消費推奨指標RIECの大きい食材が、優先消費食材として、表示手段80に提示され、消費者は、価格が高く、栄養面から見て有益で、在庫期間が長い食材を、早く消費するように促され、栄養面で利益を最大限享受しながら、経済的損失を最小限に抑えることができる。
これらの優先消費食材や購入推奨食材は、在庫情報が更新される毎に、表示手段80に表示され、消費者は、コスト面と栄養面との両面から最適な食材の在庫消費と新規購入とを達成することができる。
次に、実施例1において、冷蔵庫100の使い方の手順について説明する。
図3は、冷蔵庫100の概観を示す図である。
冷蔵庫100の表面には、情報受信手段10と、食材消費情報入力手段20と、表示手段80とが設けられている。
消費者が買い物を終了し、会計する際に、持参した携帯端末T1またはスーパー発行の専用カード等を情報受信手段10に、接続または挿入することによって、食材購入情報を、情報受信手段10が受信する。つまり、この消費者は、帰宅後、情報受信手段10を使用し、食材購入情報を、冷蔵庫100に送信する。これによって、冷蔵庫100における在庫情報が更新される。
図4は、冷蔵庫100における現在の全在庫情報の例を示す図である。
図4に示すように、表示手段80の電源を入れた後に、「全在庫リスト」のボタンを押すと、冷蔵庫100における現在の全在庫情報が、表示手段80に表示される。
図5は、冷蔵庫100において、在庫中の食材のうちで、高コスト高パフォーマンスの食材例を示す図である。
「優先消費食材」のボタンを押すと、図5に示すように、在庫中の食材のうちで、高コスト高パフォーマンスの食材が、表示手段80に表示され、消費が促される。
これによって、金銭面と栄養面との両面から、最も損失の少ない食材消費が実現される。
一方、「購入推奨食材」のボタンを押すと、低コスト高パフォーマンスの食材を購入することが促される。
図6は、冷蔵庫100において、在庫中の食材のバランスから、鉄分とビタミンB2とを補う必要があると判定された場合の表示例である。
この場合、鉄分とビタミンB2とをそれぞれ補うに際して、有効かつ低価格な食材購入が促進される。
図7は、本発明の実施例2である冷蔵庫200の構成を示すブロック図である。
冷蔵庫200は、基本的には、冷蔵庫100と同じであり、冷蔵庫100における情報受信手段10の代わりに、食材購入情報受信手段11を設けたものである。
食材購入受信手段11は、キャッシュレジスタCR1から、外部通信網NW3を介して、食材購入情報を、直接、受信する手段である。
つまり、冷蔵庫200は、冷蔵庫100において携帯端末T1または専用カード等を用いて、食材購入情報を受信することに替えて、外部通信網NW3を介して、食材購入情報を、食材購入受信手段11が直接、受信する冷蔵庫である。
冷蔵庫200によれば、冷蔵庫100よりも、消費者の作業量をさらに減らし、コスト面と栄養面との両面から、最適な食材の在庫消費と新規購入とを達成することができる。
本発明の実施例3は、冷蔵庫100、200に、長期的な購入履歴情報の記憶手段を加え、この記憶手段に記憶されている購入履歴情報に基づいて、購入推奨食材を、表示手段80に提示する際に、購入履歴回数を同時に表示する実施例である。
購入履歴回数を表示せず、購入履歴の多い購入推奨食材と購入履歴の少ない購入推奨食材とを、順位付けして表示するようにしてもよい。つまり、購入履歴の多い順、または少ない順に表示するようにしてもよい。
一般的に、消費者は買い慣れた食材に目が行き易いので、買い慣れた食材を再度購入する傾向が強く、摂取食材の多様性が固定化している。
しかし、実施例3によれば、消費者は、低コスト高パフォーマンスである食材であり、しかも、これまで気に留めていなかった食材の情報を知るきっかけが提供され、これまで気に留めていなかった食材を選択購入することによって、食生活の多様性が高まる。
本発明の実施例4は、実施例1、2、3の構成に、冷蔵庫100からの購入推奨食材情報の送信手段を付加し、携帯端末T1で、上記購入推奨食材情報を受信し、購入推奨食材情報を、携帯端末T1において提示する実施例である。
実施例4によれば、自宅外でも購入推奨食材情報を確認することができ、消費者にとって、低コスト高パフォーマンスの食材を、より容易に購入することができる。
購入推奨食材情報を、ICカードやSDカード等、小型メモリに記憶するようにしてもよい。この場合、消費者は、販売店に設置されている小型メモリ対応装置に、上記小型メモリを接続し、そのディスプレイを見ることによって、購入推奨食材情報を確認することができるようにしてもよい。
つまり、上記実施例は、食材購入情報の入力または送信と、食材の消費に伴う情報更新を経た食材在庫情報を元に、外部ネットワーク上の栄養素データベースDB1と食材販売店ST1の商品価格データベースDB2とを利用し、家庭冷蔵庫の在庫食材コストパフォーマンス評価による優先消費食材の提示と、販売店在庫食材コストパフォーマンス評価による購入推奨食材の提示とを行う。
これによって、食材消費者は、食材購入時の食材購入情報送信と、食材消費時の消費情報入力との単純な作業のみを実行することによって、優先消費在庫食材と購入推奨食材とを知ることができ、消費者にとって、総合的に最も有益な食材在庫管理が可能になる。
上記実施例によれば、在庫食材の総合的コストパフォーマンス評価による優先消費食材の提示と、価格と消費者の不足栄養素補給とのバランスであるコストパフォーマンスを最良にする購入推奨食材の提示とを、同時に実現することによって、消費者による食材の購入から消費までの過程を、最適化することができる冷蔵庫を提供することができる。
これは、家庭冷蔵庫内在庫について、高コスト高パフォーマンスの食材、すなわち高価で消費者に有益な栄養素を多く含む食材を無駄にすることがないように、賞味期限内の消費を促すことができ、また、今後の購買活動において、低コスト高パフォーマンスの食材、すなわち低価格で消費者の栄養バランスを是正する効果をより大きく持つ食材の購買を促すことができる。
本発明の実施例1である冷蔵庫100を示す全体構成図である。 冷蔵庫100の動作を示すフローチャートである。 冷蔵庫100の概観を示す図である。 冷蔵庫100における現在の全在庫情報の例を示す図である。 冷蔵庫100において、在庫中の食材のうちで、高コスト高パフォーマンスの食材例を示す図である。 冷蔵庫100において、在庫中の食材のバランスから、鉄分とビタミンB2とを補う必要があると判定された場合の表示例である。 本発明の実施例2である冷蔵庫200の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、200…冷蔵庫、
10、11…食材購入情報受信手段、
20…食材消費情報入力手段、
30…在庫情報作成手段、
31…時間記録手段、
41…第1のデータベース問い合わせ手段、
42…第2のデータベース問い合わせ手段、
43…情報追加手段、
50…冷蔵庫在庫推奨消費食材評価手段、
60…不足栄養素判定手段、
70…販売店在庫食材コストパフォーマンス評価・判定手段、
80…表示手段、
DB1…食材栄養素情報データベース、
DB2…商品価格情報データベース。

Claims (8)

  1. 記憶媒体を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と;
    上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と;
    上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と;
    上記問い合わせ結果に基づいて、消費者へ補給する推奨栄養素を決定し、この決定された推奨栄養素に対応する候補食材を決定する候補食材決定手段と;
    上記候補食材の価格を、販売店の商品価格データベースに問い合わせる候補食材価格問合せ手段と;
    上記候補食材価格問合せ手段が得た販売価格と、消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足可能な栄養素の量である栄養充足率と、消費者の食材購入予算とに応じて、候補食材のコストパフォーマンスを算出する候補食材のコストパフォーマンス算出手段と;
    上記コストパフォーマンスの大きな食材を、購入推奨食材として提示する購入推奨食材提示手段と;
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 記憶媒体を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と;
    上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と;
    上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と;
    上記食材購入情報に含まれている販売価格と、上記栄養素データベースヘ問い合わせた栄養素であって消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足できる栄養素の量である栄養充足率と、賞味期限の経過情報と、消費者の食材購入予算とに応じて、食材の早期消費推奨指標を算出する早期消費推奨指標算出手段と;
    上記早期消費推奨指標が大きい食材を、優先消費食材として提示する優先消費食材提示手段と;
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 通信網を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と;
    上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と;
    上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と;
    上記問い合わせ結果に基づいて、消費者へ補給する推奨栄養素を決定し、この決定された推奨栄養素に対応する候補食材を決定する候補食材決定手段と;
    上記候補食材の価格を、販売店の商品価格データベースに問い合わせる候補食材価格問合せ手段と;
    上記候補食材価格問合せ手段が得た販売価格と、消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足可能な栄養素の量である栄養充足率と、消費者の食材購入予算とに応じて、候補食材のコストパフォーマンスを算出する候補食材のコストパフォーマンス算出手段と;
    上記コストパフォーマンスの大きな食材を、購入推奨食材として提示する購入推奨食材提示手段と;
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  4. 通信網を介して、キャッシュレジスタから食材購入情報を受信する食材購入情報受信手段と;
    上記食材購入情報と、購入者が入力した食材消費情報とに基づいて算出される食材在庫情報を記憶する食材在庫情報記憶手段と;
    上記食材在庫情報に関する栄養素を、栄養素データベースヘ問い合わせる栄養素問合わせ手段と;
    上記食材購入情報に含まれている販売価格と、上記栄養素データベースヘ問い合わせた栄養素であって消費者に補給すべき栄養素の量に対する充足できる栄養素の量である栄養充足率と、賞味期限の経過情報と、消費者の食材購入予算とに応じて、食材の早期消費推奨指標を算出する早期消費推奨指標算出手段と;
    上記早期消費推奨指標が大きい食材を、優先消費食材として提示する優先消費食材提示手段と;
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項1または請求項3において、
    長期的な購入履歴情報を記憶する長期的購入履歴情報記憶手段と;
    上記長期的購入履歴情報記憶手段に記憶されている購入履歴情報に基づいて、購入推奨食材の購入履歴回数を表示する購入履歴回数表示手段と;
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  6. 請求項5において、
    上記購入履歴回数表示手段は、上記長期的購入履歴情報記憶手段に記憶されている購入履歴情報に基づいて、購入履歴回数の多い購入推奨食材と、購入履歴回数の少ない購入推奨食材とを分けて表示する手段であることを特徴とする冷蔵庫。
  7. 請求項1、3、5、6のいずれか1項において、
    上記購入推奨食材の情報を携帯端末に送信する送信手段を有することを特徴とする冷蔵庫。
  8. 請求項1、3、5、6のいずれか1項において、
    上記購入推奨食材の情報を小型メモリに記録する記録手段を有することを特徴とする冷蔵庫。
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