JP4129361B2 - 雑穀入り無洗米、雑穀入り無洗米の製造方法、雑穀入り無洗米の調理方法、雑穀入りご飯、炊き込み無洗米、炊き込み無洗米の製造方法、炊き込み無洗米の調理方法、炊き込みご飯および複合無洗米 - Google Patents

雑穀入り無洗米、雑穀入り無洗米の製造方法、雑穀入り無洗米の調理方法、雑穀入りご飯、炊き込み無洗米、炊き込み無洗米の製造方法、炊き込み無洗米の調理方法、炊き込みご飯および複合無洗米 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雑穀入り無洗米、雑穀入り無洗米の製造方法、雑穀入り無洗米の調理方法、雑穀入りご飯、炊き込み無洗米、炊き込み無洗米の製造方法、炊き込み無洗米の調理方法、炊き込みご飯、および、複合無洗米に関し、さらに詳しくは、一般的な無洗米の炊飯条件と同じ条件で雑穀入りご飯および炊き込みご飯を極めて簡便に炊くことができ、包装体中に一括して投入されているオール・イン・ワンの態様となっている雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米等の発明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
麦、豆、あわ、きび、ひえ等は、かつてより米と共に食されてきた主要穀物であり、一般には雑穀と呼ばれている。こうした雑穀を4種類選び、それらを白米に混ぜて5種類としたものは、五穀と呼ばれている。そうした雑穀は、白米のみからは十分に摂取することができない各種の栄養成分や健康成分を含有していると共にその雑穀それぞれの味わいや食感もあることから、従来より白米に混ぜて一緒に炊いたり、あらかじめ調理したものを炊きあがったご飯に混ぜたりして、五穀ご飯として食卓に供されていた。
【0003】
一方、鮭、ひじき、ジャコ等の具材を白米に混ぜて炊く混ぜご飯は、一般には炊き込みご飯と呼ばれているが、こうした炊き込みご飯においては、予め調理した具材を準備し、洗米した白米に具材と調味料を加えて炊いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、雑穀入りご飯の場合においては、一般的な炊飯器が白米の炊飯条件に合わせて設定されていることから、混合される雑穀の種類によっては白米と共に炊きあげることができないという問題があった。
【0005】
そのため、従来は、あらかじめ調理した雑穀を炊きあがったご飯に混ぜる方法が採られていたが、この場合においては、雑穀だけが別個に袋詰めされた別添態様で販売されていた。しかし、こうした従来の態様においては、袋の費用や袋詰め作業に要する費用がかさむというコストアップの問題、および、調理の際にその袋を開封して投入しなければならないという余計な手間を要するという問題があった。
【0006】
さらに、雑穀の種類によっては水に浮遊しやすいものがあるので、白米を洗米する際にとぎ液(水洗い液)と一緒にこぼれてしまうという問題があった。
【0007】
一方、炊き込みご飯を炊く場合においては、洗米した白米に具材と調味料を加えて炊くので、具材と調味料を別個に袋詰めした別添態様とする必要があるという煩雑さがあった。こうした従来の態様においては、上述の雑穀入り無洗米の場合と同様なコストアップの問題および余計な手間を要するという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであって、無洗米の炊飯条件で各種の雑穀入りご飯および炊き込みご飯を極めて簡便に炊くことができ、包装体中に一括して投入されているオール・イン・ワンの態様となっている雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米等の複合無洗米、それらの製造方法、それらの調理方法、それらを炊いた雑穀入りご飯および炊き込みご飯、を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の雑穀入り無洗米は、雑穀を四種以上混合させて少なくとも五穀とした雑穀入り無洗米または雑穀を一種以上混合させた雑穀入り無洗米であって、当該雑穀入り無洗米が無洗米の炊飯条件と同じ条件で炊きあがるように、当該雑穀には必要に応じてその種類に応じた前処理が施されていることに特徴を有するものである。この発明によれば、雑穀と無洗米を洗うことなく一緒に調理器に投入して調理することができるので、水に浮遊しやすい雑穀が混合されていても従来のように雑穀が浮遊してこぼれることがなく、雑穀の有する栄養成分がとぎ液と一緒に流れてしまうこともないという利点がある。さらに、従来のように雑穀を小袋に入れて別添する必要がなく、しかも、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に雑穀入り無洗米を炊くことが可能となる。
【0010】
本発明の雑穀入り無洗米においては、前記雑穀と無洗米とが一定割合で混合され、一定量ごとに包装体に包装されてなることが好ましい。この発明によれば、包装体中に一括して投入したオール・イン・ワン態様となっているので、雑穀入り無洗米を、例えば包装された袋ごとに開封して調理器に投入し調理することができる。その結果、調理量が異なっても、無洗米と雑穀との割合が変化することなく、常に均一割合の雑穀が入った雑穀入りご飯を極めて簡便に炊きあげることができる。
【0011】
上記課題を解決する本発明の雑穀入り無洗米の製造方法は、四種以上の雑穀が無洗米の炊飯条件と同じ条件で炊きあがるように当該雑穀に必要に応じてその種類に応じた前処理を施し、前記雑穀を無洗米に混合して少なくとも五穀とすることに特徴を有する。この製造方法によれば、洗うことなく調理器に投入して調理することができ、水に浮遊しやすい雑穀が混合されていても従来のように雑穀が浮遊してこぼれることがなく、さらに、雑穀の有する栄養成分がとぎ液と一緒に流れてしまうこともないという効果を奏する雑穀入り無洗米を製造できる。製造された雑穀入り無洗米においては、従来のように雑穀を小袋に入れて別添する必要がなく、しかも、通常の無洗米を炊くのと同様、極めて簡便に雑穀入り無洗米を炊くことが可能となる。なお、本発明の雑穀入り無洗米の製造方法においては、前記前処理が凍結乾燥または真空フライであることが好ましい。
【0012】
上記課題を解決する本発明の雑穀入り無洗米の調理方法は、必要に応じてその種類に応じた前処理が施された四種以上の雑穀を無洗米に混合させて少なくとも五穀とした雑穀入り無洗米と、所定量の水とを調理器に投入し、無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理することに特徴を有する。この調理方法によれば、洗米する必要がないので、水に浮遊しやすい雑穀が混合されていても従来のように雑穀が浮遊してこぼれることがなく、さらに、雑穀の有する栄養成分がとぎ液と一緒に流れてしまうこともない。しかも、雑穀と無洗米とを一緒に調理器に投入して加熱調理することができる。こうした調理方法においては、別添された小袋入り雑穀を投入するという煩わしさが無く、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に雑穀入り無洗米を加熱して炊くことが可能となる。調理された雑穀入りご飯は、違和感無く、同じ食感で食べることができる。
【0013】
本発明の雑穀入り無洗米の調理方法においては、一定割合で混合された雑穀と無洗米とが一定量ごとに包装体に包装されてなり、当該包装体を所定の個数開封して所望量の雑穀入り無洗米を調理器に投入することが好ましい。この調理方法によれば、調理量が異なっても、無洗米と雑穀の割合が変化することなく常に均一の割合の雑穀入りご飯を極めて簡便に炊きあげることができる。
【0014】
本発明の雑穀入り無洗米の調理方法においては、前記包装体は調理器に投入する雑穀入り無洗米の量に対応する水量目盛りを有し、当該包装体により、雑穀入り無洗米の投入量に対応する水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することが好ましい。この調理方法によれば、雑穀入り無洗米の投入量に対応する水量をどこでも手軽に間違いなく計量でき、おいしい雑穀入りご飯を炊きあげることができる。しかも、その包装体には、ぬかが着いていないので、包装体を計量容器としてそのまま使用することができる。
【0015】
上記課題を解決する本発明の雑穀入りご飯は、上述した本発明の雑穀入り無洗米の調理方法によって炊きあげられたことに特徴を有する。この雑穀入りご飯によれば、雑穀に十分熱が通り無洗米と共においしい状態に炊きあげられた雑穀入りご飯となる。
【0016】
上記課題を解決する本発明の炊き込み無洗米は、少なくとも一種以上の具材と無洗米とを混合させてなるものであって、当該炊き込み無洗米が無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理できるように、当該具材には必要に応じてその種類に応じた前処理が施されていることに特徴を有する。この発明によれば、具材と無洗米とを洗うことなく一緒に調理器に投入して調理することができるので、従来のように具材と調味料を小袋に入れて別添する必要がなく、しかも、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に炊き込み無洗米を調理することが可能となる。
【0017】
本発明の炊き込み無洗米においては、少なくとも調味具材または調味料が混合されていることが好ましい。この発明によれば、少なくとも含有される調味具材または調味料により、調理された後の炊き込みご飯の味を調整することができる。
【0018】
本発明の炊き込み無洗米においては、前記具材と無洗米とが一定割合で混合され、一定量ごとに包装体に包装されてなることが好ましい。この発明によれば、包装体中に一括して投入したオール・イン・ワン態様となっているので、炊き込み無洗米を、例えば包装された袋ごとに開封して調理器に投入し調理することができる。その結果、調理量が異なっても、無洗米と具材との割合が変化することなく、常に均一割合の具材が入った炊き込みご飯を極めて簡便に炊きあげることができる。
【0019】
上記課題を解決する本発明の炊き込み無洗米の製造方法は、少なくとも一種以上の具材と無洗米とを混合させてなる炊き込み無洗米の製造方法であって、当該炊き込み無洗米が無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理できるように当該具材に必要に応じてその種類に応じた前処理を施すと共に、調味具材または調味料を無洗米に混合することに特徴を有する。この製造方法によれば、従来のように具材と調味料を小袋に入れて別添する必要がなく、しかも、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に炊き込み無洗米を調理することが可能となる。
【0020】
上記課題を解決する本発明の炊き込み無洗米の調理方法は、必要に応じてその種類に応じた前処理が施された少なくとも一種以上の具材および無洗米を混合させた炊き込み無洗米と、所定量の水とを調理器に投入し、無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理することに特徴を有する。この調理方法によれば、別添された小袋入り具材や調味料を投入するという煩わしさが無く、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に炊き込み無洗米を調理することが可能となる。
【0021】
本発明の炊き込み無洗米の調理方法においては、一定割合で混合された具材と無洗米とが一定量ごとに包装体に包装されてなり、当該包装体を所定の個数開封して所望量の炊き込み無洗米を調理器に投入することが好ましい。この調理方法によれば、調理量が異なっても、無洗米と具材の割合が変化することなく常に均一の割合の炊き込みご飯を極めて簡便に調理することができる。
【0022】
本発明の炊き込み無洗米の調理方法においては、前記包装体は調理器に投入する炊き込み無洗米の量に対応する水量目盛りを有し、当該包装体により、炊き込み無洗米の投入量に対応する水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することが好ましい。この調理方法によれば、炊き込み無洗米の投入量に対応する水量をどこでも手軽に間違いなく計量でき、おいしい炊き込みご飯を炊きあげることができる。しかも、その包装体には、ぬかが着いていないので、包装体を計量容器としてそのまま使用することができる。
【0023】
上記課題を解決する本発明の炊き込みご飯は、上述した本発明の炊き込み無洗米の調理方法によって調理されたことに特徴を有する。この炊き込みご飯によれば、具材に十分熱が通り無洗米と共においしい状態に調理された炊き込みご飯となる。
【0024】
上記課題を解決する本発明の複合無洗米は、雑穀入りご飯または炊き込みご飯を調理することができる請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の雑穀入り無洗米または請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の炊き込み無洗米が、包装体中に一括して投入されているオール・イン・ワンの態様となっていることに特徴を有する。この発明によれば、調理に際しては、その包装袋を開封するだけで、極めて簡便に調理器に投入することができ、しかも、別添された従来の小袋等の包材費や包装費を削減することができると共に小袋の挿入作業も省略できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(1)雑穀入り無洗米、雑穀入り無洗米の製造方法、雑穀入り無洗米の調理方法および雑穀入りご飯
本発明の雑穀入り無洗米11は、図1に示すように、雑穀13を四種以上混合させて少なくとも五穀としたものであって、その雑穀入り無洗米11が無洗米12の炊飯条件と同じ条件で炊きあがることに特徴を有するものである。
【0026】
(無洗米)
無洗米12は、一般的な無洗米であればよく特に限定されない。なお、無洗米とは、白米のようにとぐ(水洗い)ことなく、そのまま水と共に炊飯器に投入して炊くことができる米のことであり、できる限りぬかが取り除かれてなるものである。こうした無洗米12は、ここで言うまでもなく従来公知の方法を採用して製造される。
【0027】
(雑穀)
雑穀13としては、小豆、大豆、黒豆、はと麦、丸麦、あわ、ひえ、きび、玄米等のほか、もちあわ、もちひえ、もちきび等のもち種、さらには、押し麦、押し鳩麦、洗い白ごま、赤米、アマランサス、トウモロコシ等を挙げることができる。なお、大豆、はと麦、トウモロコシ等のように比較的大きな雑穀については、ひき割りして使用することが好ましい。ひき割りした大豆、はと麦、トウモロコシ等を使用することにより、無洗米と同じ条件で同時に炊きあげることができ、より食べやすくすることができる。
【0028】
本発明の雑穀入り無洗米には、本発明における雑穀の一種とみなした発芽玄米を混合することができる。この発芽玄米は、玄米を一定の温度の水で芽を約0.5〜1mm程度の大きさで発芽させたものである。そうした発芽玄米は、糖化酵素の働きにより胚乳やその胚乳を包む糖層が軟らかくなると共に、その胚乳中のでんぷんを糖化するという利点があり、上述した無洗米の炊飯条件で軟らかくおいしく炊くことができる。しかも、その発芽玄米中には、白米に比べ、タンパク質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維、γ−アミノ酪酸等の有効成分が多く含まれているという格別の利点もある。
【0029】
本発明の雑穀入り無洗米に含有させる雑穀の一種としての発芽玄米は、一部搗き〜10部搗きに部分とう精された発芽玄米(10部搗きのものは、発芽精米と言うことがある。)、特に好ましくは1部搗き〜7部搗きの発芽玄米であり、上述した有効成分をより多く含有することができる。こうした発芽玄米を本発明の雑穀入り無洗米に混ぜることにより、ビタミン等を豊富に含む雑穀入りご飯を、無洗米の炊飯条件で軟らかくおいしく簡単に炊くことができる。
【0030】
本発明の雑穀入り無洗米11は、そうした雑穀13を少なくとも一種以上無洗米12に混合したものであってもよく、二種以上の複数のものを混合させたものであってもよい。また、無洗米12に四種の雑穀13a、13b、13c、13dを混合させて、「五穀入り無洗米」とすることができる。なお、無洗米に、五種の雑穀を混合させて「六穀入り無洗米」、六種の雑穀を混合させて「七穀入り無洗米」、七種の雑穀を混合させて「八穀入り無洗米」、八種の雑穀を混合させて「九穀入り無洗米」、九種の雑穀を混合させて「十穀入り無洗米」、等々にすることもできる。
【0031】
雑穀13には、極めて有益な成分、例えば、γ−オリザノール、フェルラ酸、フィチン、フィチン酸、イシノトール、α−トコフェノール、トコトリエノール、等が含有されているので、本発明の雑穀入り無洗米を調理して得られた雑穀入りご飯は、健康食品として極めて有益であり、特に成人病の予防や高齢者にとって特に好ましい。
【0032】
本発明においては、一定割合で投入された雑穀13と無洗米12とが一定量ごとに包装体14に包装されることが好ましく、包装体中に一括して投入したオール・イン・ワン態様とすることができる。
【0033】
ここでいう一定割合とは、雑穀入り無洗米全体に占める雑穀の割合が20重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。こうした割合に限定したのは、炊きあがった雑穀入りご飯の外観上の問題であり、雑穀が多いと見た目がやや悪くなるということに基づくものである。従って、外観上の問題を特に考慮しなければ、雑穀入り無洗米全体に占める雑穀の割合が20重量%を超えるものであってもよい。なお、雑穀入り無洗米全体に占める雑穀の平均割合は特に限定されないが、通常7〜10重量%の割合で雑穀が含有される。
【0034】
また、一定量ごととは、例えば雑穀入り無洗米を一合ごと、二合ごと、三合ごと等のように、上述の一定割合で混合させた雑穀入り無洗米を所定量ごと袋詰めしたような場合をいう。一定量の単位としては、合のような容量単位でも、グラム等の重さ単位でもよく特に限定されない。
【0035】
(前処理)
雑穀の前処理としては、無洗米と共に炊きあげることを可能にする処理であれば種々の方法を挙げることができ、具体的には、凍結乾燥(フリーズドライ)や真空フライを好ましく採用することができる。また、破砕処理や分割処理などの機械的な処理であってもよい。
【0036】
本発明において、特に前処理が必要な雑穀としては、小豆、大豆、黒豆等を挙げることができる。これらの雑穀は、上記の凍結乾燥や真空フライ等の前処理が施されることによって、無洗米と一緒に炊きあげることができる。本発明の雑穀入り無洗米においては、前処理が必要な小豆、大豆、黒豆等の雑穀が含有されていても含有されていなくてもよい。
【0037】
それらの雑穀の凍結乾燥については、雑穀の種類に応じた凍結乾燥の条件を任意に設定して行うことが好ましい。なお、その条件は、無洗米の炊飯条件で炊きあげることができるかどうかを基準にして設定される。また。真空フライについても、雑穀の種類に応じた真空フライの条件を任意に設定して行うことが好ましい。なお、その条件は、無洗米の炊飯条件で炊きあげることができるかどうかを基準にして設定される。なお、大豆、はと麦、トウモロコシにおいては、二つ以上に割って小さくして用いるひき割り方法を、前処理として行うこともできる。
【0038】
こうして処理された雑穀は、無洗米と混合して雑穀入り無洗米を構成し、無洗米の炊飯条件で、違和感無く、おいしく且つ食感よく炊きあげることができる。
【0039】
(調理方法)
本発明の雑穀入り無洗米の調理方法は、上述した雑穀入り無洗米と所定量の水とを調理器に投入し、無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理することに特徴を有している。
【0040】
調理器への投入については、上述のように、一定割合で混合された雑穀と無洗米とが一定量ごとに包装されてなる包装体を所定の個数開封し、所望量の雑穀入り無洗米を調理器に投入することが好ましい。こうした投入手段によれば、調理すべき所望量が異なっても、その所望量に応じた個数の包装体を開封して投入するので、所望量の雑穀入り無洗米を極めて簡単に投入することができる。
【0041】
投入される水の量は、一般的な無洗米を炊く際の水量に準じ、好みに合わせて適宜調整することが好ましい。また、温度や時間等の調理条件も一般的な無洗米の炊飯条件と同様の条件に準じ、好みに合わせて適宜調整することが好ましい。
【0042】
このとき、上述したように、水量目盛り22を有する包装体21を好ましく使用することができる(図2を参照。)。こうした包装体21を使用することによって、雑穀入り無洗米の投入量に対応する水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することが好ましい。水量の計量は、例えば、開封された一の包装体で調理のための水量を計量しても、開封された二以上の包装体で調理のための総水量を計量してもよい。こうした包装体を用いることにより、雑穀入り無洗米の投入量に対応する水量をどこでも手軽に間違いなく計量できる。
【0043】
なお、調理器は、いわゆるマイコン炊飯器でも、普通の炊飯器でも、圧力鍋でもよい。そして、そうした調理器を用い、無洗米の炊飯条件に準じて最適な調理条件が設定されることとなる。
【0044】
こうした方法によって炊きあげられた雑穀33、33a、33b、33c、33d入りのご飯31は、図3に示すように、雑穀33に十分熱が通ったご飯32とすることができ、おいしい状態に炊きあげられた雑穀入りご飯31、例えば「五穀入りご飯」となる。
【0045】
(2)炊き込み無洗米、炊き込み無洗米の製造方法、炊き込み無洗米の調理方法および炊き込みご飯
本発明の炊き込み無洗米41は、図1に示すように、少なくとも一種以上の具材43と無洗米42とを混合させたものである。そして、その炊き込み無洗米41が無洗米42のみの場合の炊飯条件(温度、時間等)と同じ条件で調理できるように、その具材41には、必要に応じてその種類に応じた前処理が施されている。
【0046】
(無洗米)
無洗米42は、一般的な無洗米であればよく特に限定されない。なお、無洗米とは、白米のようにとぐ(水洗い)ことなく、そのまま水と共に炊飯器に投入して炊くことができる米のことであり、できる限りぬかが取り除かれてなるものである。
【0047】
より好ましくは、ぬかが完全に取り除かれた無洗米42を使用することである。そうした無洗米は、菌の発生および増殖を促すぬかが十分に取り除かれているので、精米直後から長期間にわたって、一般細菌の発生および増殖が抑制され、且つ大腸菌は発生せず、衛生管理状態が維持される。なお、この無洗米は、加熱加工されていない生米(例えば、α化処理されていない生米)である。
【0048】
ぬかを十分に取り除く手段としては、後述する実施例に挙げたネオ・ティスティ・ホワイト・プロセスを挙げることができるが、その他にも、各種の手段を採用することができ、限定されるものではない。
【0049】
なお、無洗米に加工する元の白米の生産地、種類、品質等については、国内産、外国産、うるち米、もち米、低アミロース米、それらのブレンド米、等々特に限定されない。
【0050】
(具材)
具材43としては、鮭、ジャコ、わかめ、刻み昆布、タコ、シジミ、グリーンピース、ひじき、油揚げ、人参、ちくわ、ゴボウ、山椒、鶏肉(ブロック、削り等)、キノコ(松茸、まいたけ、椎茸等)、梅紫蘇、各種山菜、栗、サツマイモ、竹の子、桜、枝豆、豆(小豆など)、油揚げ、ゆかり(赤紫蘇を乾燥させて粉末にしたもの。)、梅、薬膳材料(アガリスクなどの高級キノコや、薬草等)等を挙げることができ、これらの一種または二種以上を上述した無洗米と一緒に包装体中に投入することができる。
【0051】
こうした具材43は、必要に応じてその種類に応じた前処理が施される。なお、前処理を行うか否か、また、前処理の具体的な内容については、その具材個々について選定して行われる。前処理としては、後述のように、乾燥加工や凍結乾燥等の処理が行われる。
【0052】
また、具材の全てまたは一部を、調味具材とすることができる。調味具材とは、味付け処理された具材のことであり、例えば、砂糖、塩、醤油、味醂等の代表的な調味料、後述する調味料の項に挙げた各種の調味料や味付け成分の一または二以上を必要に応じて混合し、具材の表面に付着させたり具材内部に浸透処理させた具材のことである。その味付けの程度は、最終的に炊きあがった場合の炊き込みご飯の味付け状態に応じて調整される。通常は、濃厚に調味された調味具材が好ましく用いられる。この調味具材を含有させることにより、調理された後の炊き込みご飯には、おいしい味付けが施されることになる。
【0053】
具材43の混合量は、その種類に応じて設定される。その設定にあたっては、特に調理後の炊き込みご飯の外観と味付けが重要視されると共に、栄養バランスも考慮されて選定される。例えば、ひじき等のように、炊き込み無洗米を調理した後に体積が増える(ひじきで約5〜6倍)ような具材は、調理した後の炊き込みご飯の外観も考慮して、その混合量が設定される。
【0054】
具材43には、その種類に応じた有益な成分、例えば、カルシウム、ミネラル、ファイバー、等が含有されているので、本発明の炊き込み無洗米を調理して得られた炊き込みご飯は、健康食品としても極めて有益である。
【0055】
本発明においては、一定割合で投入された具材43と無洗米42とが一定量ごとに包装体14に包装されることが好ましい。一定割合にして包装体に投入し、無洗米・具材・調味料等をオール・イン・ワン態様にすることで、その包装体を開封して調理器等に投入することができ、常に、具材43と無洗米42とが一定の割合で存在する炊き込みご飯を調理することができる。なお、その割合は、上述したように、調理後の状態の炊き込みご飯の外観、味、栄養バランス等で設定される。また、一定量ごととは、例えば炊き込み無洗米を100gごと、200gごと、300gごと等のように、上述の一定割合で混合させた炊き込み無洗米を所定量ごと袋詰めしたような場合をいう。一定量の単位としては、グラム等の重さ単位でも、合のような容量単位でもよく特に限定されない。
【0056】
(前処理)
具材43の前処理は、調理後においしく食べることができるような状態にするために施されるものであり、具材の種類に応じて種々の方法を採ることができる。具体的には、一般的な乾燥処理(例えば、熱風乾燥等)、凍結乾燥(フリーズドライ)、濃厚調味処理、カット、スライス等の処理が任意に組み合わされる。
【0057】
乾燥処理や凍結乾燥は、具材の種類に応じた処理条件で行われる。濃厚調味処理は、具材の種類に応じた調味料で、調理後の炊き込みご飯の味や色彩等を考慮して行われる。
【0058】
本発明においては、具材の水分活性を調整した上で、無洗米と共にオール・イン・ワン態様で包装することが好ましい。具材の水分活性(25℃)を0.7以下とすることにより、カビの発生等を長期間抑制することができ、包装体内の無洗米や具材の品質低下を防ぐことができる。
【0059】
こうして処理された具材は、無洗米と一緒に配合されて炊き込み無洗米を構成し、無洗米の炊飯条件でおいしく且つ食感よく調理される。
【0060】
(調味料)
本発明の炊き込み無洗米には、上述の具材に加え、調味料を配合することができる。なお、上述した調味具材が配合される場合には、調味料として配合する必要がないこともある。また、その調味具材と共に配合することもできる。
【0061】
調味料としては、例えば、鰹、昆布、鶏、鱈、蟹、帆立、等の粉末、削り、エキス等を挙げることができる。また、食塩、砂糖、オリゴ糖等の糖類、醤油(生、薄口、濃口など)、みそ、タンパク加水分解物調味料、アミノ酸、核酸系調味料、各種エキス、胡麻、ハーブ、唐辛子、酒、味醂、果汁、動植物油等も挙げることができる。また、隠し味的なものを配合して、調味料としての作用を持たせることもできる。隠し味的なものとしては、ごぼうの粉末、等を挙げることができる。これらの調味料は、調理した後のご飯や具材の味覚および味覚バランス等を考慮して、上述した各種のものから適宜選択して使用される。
【0062】
こうした調味料は、粉末として混ぜることもできるが、図1に示す包装状態のような同一パック内に無洗米と具材と調味料を入れた場合においては、粉末状の調味料がかえって外観を悪くしてしまう場合も考えられる。そのため、調味料を、例えば、平均粒径が0.4〜4mm程度の顆粒状に加工した調味玉として混ぜることが好ましい。こうした調味玉は、粉々になりにくいので外観の低下を防ぐことができると共に、計量しやすく味付け精度を向上させることができる。
【0063】
なお、鶏、鱈、蟹、帆立などのにおいては、厚めの削り節に加工して調味料として作用させることもできる。さらに、予め醤油等の味付けをしたしらす等の具材を混合させた場合には、その具材に染み込んだ醤油等を炊き込み無洗米の調味料として作用させることができると共に、そのしらすの醤油付けにより、酸化防止効果(メイラード反応)を持ち、且つしらすの色が鮮明となって米とのコントラストがよくなって商品価値が上昇するという効果もある。
【0064】
ところで、上述の顆粒形態のものとして、小豆の煮汁を原料として顆粒をつくることができる。この顆粒を、無洗米と小豆とを配合させたものに混ぜることにより、調理後の赤飯において着色剤としての役割を発揮する。この煮汁には、極めて有益な健康生理活性成分、具体的には、ポリフェノール、アントシアニン、鉄分、水溶性食物繊維であるレジスタントスターチ、ビタミン、B1等が多く含まれている。ここでは、その煮汁を着色剤として配合したので、赤飯を食べる人に、極めて合理的で簡単な方法で有益な成分を供給することができる。しかも、合成着色料や小豆以外の天然着色料も使用しなくてよい。なお、顆粒の平均粒径は、0.4〜4mm程度であることが好ましく粉砕しにくく、袋にオール・イン・ワンの態様で投入された赤飯用の商品の流通時における外観が維持される。小豆は、フリーズドライしたものをα化して配合する。
【0065】
(調理方法)
本発明の炊き込み無洗米の調理方法は、必要に応じてその種類に応じた前処理が施された少なくとも一種以上の具材と調味料とを無洗米に混合させた炊き込み無洗米と、所定量の水とを調理器に投入し、無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理することに特徴を有している。
【0066】
本発明においては、無洗米を洗米する必要がないので、水に浮遊しやすい具材や水に溶けやすい調味料が混合されていても、具材が浮遊してこぼれたり、調味料が流れ出したりすることがない。しかも、従来は、無洗米と一緒に調理できない大きな具材を含有する場合であっても、その具材に予め前処理が施されているので、無洗米と一緒に調理器に投入することができる。その結果、別添された小袋入り具材および調味料を投入するという従来のような煩わしさが無く、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に炊き込み無洗米を炊くことが可能となるという効果を有している。
【0067】
調理器への投入については、上述のように、一定割合で混合された具材と無洗米とが一定量ごとに包装されてなる包装体を所定の個数開封し、所望量の炊き込み無洗米を調理器に投入することが好ましい。こうした投入手段によれば、調理すべき所望量が異なっても、その所望量に応じた個数の包装体を開封して投入するので、所望量の炊き込み無洗米を極めて簡単に投入することができる。その結果、無洗米と具材との投入割合が変化することなく、常に均一の割合の炊き込みご飯を極めて簡便に調理することができる。
【0068】
投入される水の量は、配合される具材の量に対応し、一般的な無洗米を炊く際の水量よりも多めにしておくことが好ましい。調理条件は、一般的な無洗米の炊飯条件と同様の条件に準じて設定し、好みに合わせて適宜調整することが好ましい。
【0069】
このとき、雑穀入り無洗米の所で上述したように、水量目盛り22を有する包装体21を好ましく使用することができる(図2を参照。)。こうした包装体21を使用することによって、炊き込み無洗米の投入量に対応する水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することが好ましい。水量の計量は、例えば、開封された一の包装体で調理のための水量を計量しても、開封された二以上の包装体で調理のための総水量を計量してもよい。こうした包装体を用いることにより、炊き込み無洗米の投入量に対応する水量をどこでも手軽に間違いなく計量できる。そして、その包装体によって計量された所定量の水が調理器に投入されるので、おいしい炊き込みご飯を炊きあげることができる。しかも、包装されるのは炊き込み無洗米であることから、その包装体には、ぬかが着いていないので、包装体を計量容器としてそのまま使用することができる。
【0070】
なお、調理器は、いわゆるマイコン炊飯器でも、普通の炊飯器でも、圧力鍋でもよい。そして、そうした調理器を用い、無洗米の炊飯条件に準じて最適な調理条件が設定されることとなる。
【0071】
こうした方法によって調理された具材53、53a、53b、53c、53d入りのご飯51は、図3に示すように、具材53に十分熱が通りご飯52と共においしい状態に調理された炊き込みご飯51となる。
【0072】
(炊き込みご飯)
上述のようにして得られた炊き込みご飯の具体例を説明する。
【0073】
炊き込みご飯は、無洗米として、福島コシヒカリからなる白米を上述したネオ・ティスティ・ホワイト・プロセス(NTWP)で高品位無洗米に加工したものを使用し、調味粉を使用し、全量を150gとして包装袋に窒素充填したものを調理したものである。具材の種類とその配合重量を以下に示す。
【0074】
▲1▼鮭ご飯:NTWP無洗米(135g)、鮭(フリーズドライ:7g)および大根葉(3g)、▲2▼ ジャコご飯:NTWP無洗米(138g)、ジャコ(しらす、7g)、ごぼう(4g)および切り昆布(1g)、▲3▼ひじきご飯:NTWP無洗米(135g)、ひじき(5g)、油揚げ(3g)および人参(7g)。
【0075】
(3)包装体
上述した本発明の雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米の包装形態は、特に限定されることはなく、種々の形態からなる包装体を適用することができる。例えば、包装用の平袋やガゼット袋等による包装袋や、樹脂容器、紙容器、樹脂と紙との複合容器等からなる包装体を挙げることができる。その袋にUVカット層を設けておくことが好ましく、長期間、内容物の変色等を防ぐことができる。
【0076】
このように袋詰め等された雑穀入り無洗米や炊き込み無洗米は、例えば包装された袋ごとに開封してそれらを調理器に投入することができるので、調理量が異なっても、無洗米と、雑穀または具材との割合を変化させることなく、常に均一の割合の雑穀入りご飯または炊き込みご飯を極めて簡便に炊きあげることができる。なお、上述した本発明の炊き込み無洗米には、乾燥剤や酸化防止剤は一切同封されない。
【0077】
包装体21には、図2に示すように、調理器に投入する雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の量に対応する水量目盛り22を形成することができる。その水量目盛り22は、印刷等によって形成され、包装された雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の量に対応するように任意に表示される。例えば、図2に示すように、その包装体21の容量のほぼ一杯半の水量が必要な場合には、一杯分の表示ラインL1と、残りの半分の表示ラインL2とを併記することができる。
【0078】
こうした包装体により、雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の投入量に対応する水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することができる。例えば、一の包装体を開封して雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米を調理器に投入する場合には、その包装体で水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することができる。また、二以上の包装体を開封して雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米を調理器に投入する場合には、投入した雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の量にあわせて、少なくとも一の包装体で合計の水量を計量し、所定量の水を調理器に投入することができる。
【0079】
水量目盛りを有する包装体を用いることにより、雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の投入量に対応する水量をどこでも手軽に間違いなく計量できる。そして、その包装体によって計量された所定量の水が調理器に投入されるので、おいしい雑穀入りご飯または炊き込みご飯を炊きあげることができる。しかも、包装されるのは、雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米であることから、その包装体には、ぬかが着いていないので、包装体を計量容器としてそのまま使用することができる。
【0080】
以上のように、本発明を総括すれば、雑穀入りご飯または炊き込みご飯を炊きあげることができる雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米が、包装体中に一括して投入されているオール・イン・ワンの態様となっている複合無洗米であるので、調理に際しては、その包装袋を開封するだけで、極めて簡便に調理器に投入することができる。しかも、別添された従来の小袋等の包材費や包装費を削減することができると共に小袋の挿入作業も省略できる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の雑穀入り無洗米、炊き込み無洗米およびそれらの製造方法によれば、水洗いすることなく調理器に投入することができるので、水に浮遊しやすい雑穀や具材が混合されていても従来のように雑穀や具材が浮遊してこぼれることがなく、無洗米と一緒に調理器に投入することができる。こうした特徴を有する本発明の雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米は、従来のように雑穀や具材を小袋に入れて別添する必要がないので、通常の無洗米を炊くのと同様、極めて簡便に雑穀入り無洗米を調理することが可能となる。
【0082】
本発明の雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米の調理方法によれば、水に浮遊しやすい雑穀や具材が混合されていても従来のように雑穀や具材が浮遊してこぼれることがなく、しかも、無洗米と一緒に調理器に投入することができるので、別添された小袋入り雑穀を投入するという煩わしさが無く、通常の無洗米を炊くのと同様に極めて簡便に雑穀入り無洗米および炊き込み無洗米を調理できる。
【0083】
本発明の雑穀入りご飯および炊き込み無洗米によれば、無洗米と共においしい状態に調理されると共に、雑穀や具材が含有する極めて有益な成分を摂取することができ、健康食品として極めて有益なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の雑穀入り無洗米または炊き込み無洗米用の包装体の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の雑穀入りご飯または炊き込みご飯の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 雑穀入り無洗米
12、42 無洗米
13、13a、13b、13c、13d 雑穀
14 包装体
21 包装体
22 水量目盛り
L1、L2 標示ライン
31 雑穀入りご飯
32、52 ご飯
33、33a、33b、33c、33d 雑穀
41 炊き込み無洗米
43、43a、43b、43c、43d、53、53a、53b、53c、53d 具材
44 調味料
51 炊き込みご飯

Claims (1)

  1. 加熱加工されていない無洗米と、
    少なくとも一種以上の具材と、
    調味料を具材表面に付着せしめてなる調味具材と、
    が分別されることなく一括して包装されている炊き込み無洗米であって、
    前記具材、および調味具材には、前記無洗米の炊飯条件と同じ条件で調理でき、かつその水分活性(25℃)が0.7以下となるための前処理が施されている
    ことを特徴とする炊き込み無洗米。
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